JP6874107B1 - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の身体に対するフィット性に優れ、且つ表面シートの浮きが発生し難く、防漏性に優れる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】表面シート3は、肌対向面に、一方向に延在する線状の第1凹部30と、該一方向と交差する方向に延在する線状の第2凹部31と、両凹部30,31に囲まれた凸部33とをそれぞれ複数有している。両凹部30,31は、それぞれを連続線とみなしたときに、該凹部30と該凹部31とが交差する仮想交点にて不連続部32を有して延在方向に分断されており、該不連続部32を介して複数の凸部33どうしが連接されている。吸収性コア6は、複数の不連続部32を通って一方向に延在する1本の仮想線L1x,L1yに対応して配置された変形誘導部60X,60Yを有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
吸収性物品は一般に、吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌側に配置された表面シートとを含んで構成されている。従来、表面シートの肌対向面に、エンボス加工等の圧搾加工により凹凸形状を付与する技術が知られている。また吸収体に、該吸収体の変形の起点となる変形誘導部として、一方向に延在する溝状の凹部を設ける技術が知られている。特許文献1ないし3には、これら両技術が採用された吸収性物品が開示されている。
特開2012−239721号公報 特開2015−100574号公報 特開2018−202220号公報
生理用ナプキン等の吸収性物品には、フィット性が良好で着用者の身体に隙間なく密着することが要望されている。斯かる要望に応えるために従来、吸収性物品が身体との隙間を埋めるように変形しやすいような製品設計が多くなされている。しかしながら、そのような製品設計の多くは主に吸収体に着目したものであり、吸収体以外の他の部材にも着目したものはほとんど見当たらないのが実情である。
一般に吸収性物品においては、表面シートと吸収体とは接着剤により直接に又は他の部材を介して間接に接合されているところ、表面シートと吸収体との間に接着剤が隙間なく配されている(いわゆるべた塗りされている)と、接着剤によって表面シートから吸収体への液の透過が阻害され、液吸収性、防漏性の低下を招くおそれがあることから、通常、表面シートと吸収体とは接着剤によって部分的に接合される。このような一般的な構成の吸収性物品において、フィット性の向上等を目的として、着用時に変形しやすく変形量が比較的大きな吸収体を採用した場合、その吸収体の大きな変形により、表面シートが吸収体から浮いてしまうことがある。
本発明者が種々検討した結果、特に表面シートに圧搾加工による線状の凹部が付与されている場合において、該表面シートに、吸収性物品の着用者の体圧がかかるなどして外力が作用した場合に、該凹部が該表面シートの変形誘導部(可撓軸)として機能し、該凹部の変形方向のベクトルと吸収体の変形方向のベクトルとが合成されて該表面シートがヨレ易くなり、該表面シートが該吸収体の表面から浮きやすいことが判明した。このような「表面シートの浮き」は、表面シートの表面(肌対向面)における排泄液の滞留を招き、漏れを誘発するリスクを高め得るものであり、その発生を防止することが望まれる。
したがって本発明の課題は、着用者の身体に対するフィット性に優れ、且つ表面シートの浮きが発生し難く、防漏性に優れる吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、体液を吸収保持する吸収性コアを含む吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを具備する吸収性物品である。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記表面シートと前記吸収体とは、接着剤によって部分的に接合されている。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記表面シートは、該表面シートの肌対向面に、一方向に延在する線状の第1凹部と、該一方向と交差する方向に延在する線状の第2凹部と、両凹部の交点と、両凹部に囲まれた凸部とをそれぞれ複数有している。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記第1凹部及び前記第2凹部は、それぞれを連続線とみなしたときに、該第1凹部と該第2凹部とが交差する仮想交点にて不連続部を有して延在方向に分断されており、該不連続部を介して複数の前記凸部どうしが連接されている。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記吸収性コアは、複数の前記不連続部を通って一方向に延在する1本の仮想線に対応して配置された変形誘導部を有している。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本発明の吸収性物品は、着用者の身体に対するフィット性に優れ、且つ表面シートの浮きが発生し難く、防漏性に優れる。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンの肌対向面側(表面シート側)を一部破断して模式的に示す斜視図である。 図2は、図1のI−I線での模式的な横断面図である。 図3は、図1に示す生理用ナプキンが具備する吸収性コアを模式的に示す図であり、図3(a)は該吸収性コアの肌対向面側の平面図、図3(b)は図3(a)のII−II線での横断面図、図3(c)は該吸収性コアの非肌対向面側の平面図である。 図4は、図1に示す生理用ナプキンが具備する表面シートの肌対向面を、吸収性コアが有する変形誘導部(溝状凹部)とともに模式的に示す平面図である。 図5は、図4において、表面シートの第1凹部及び第2凹部の交点(不連続部)を通って一方向に延在する仮想線を示した図である。 図6は、図1に示す生理用ナプキンの、図4のIII−III線に対応する位置での模式的な横断面図である。 図7は、本発明に係る吸収性コアの他の実施形態の模式的な斜視図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
本発明の吸収性物品は、着用者の前後方向、すなわち腹側から股間部を介して背側に延びる方向に対応する縦方向(図中符号「X」で示す方向)と、該縦方向に直交する横方向(図中符号「Y」で示す方向)とを有する。
以下の説明において、特に説明しない限り、縦方向は、吸収性物品の縦方向又はその構成部材(例えば吸収体)における縦方向に沿う方向であり、横方向は、吸収性物品の横方向又はその構成部材における横方向に沿う方向である。
本発明の吸収性物品は、体液を吸収保持する吸収性コア(図中符号「6」で示す部材)を含む吸収体(図中符号「5」で示す部材)と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シート(図中符号「3」で示す部材)とを具備する。
図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン1が示されており、ナプキン1は前記の構成を備えている。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体5)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち着用者の肌に相対的に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、すなわち着用者の肌から相対的に遠い側に向けられる面である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
ナプキン1は、その着用者が排泄した経血等の体液を吸収するのに用いられる物品であり、吸収性コア6を含む吸収体5と、該吸収体5の肌対向面側に配され、着用者の肌と接触し得る液透過性の表面シート3と、該吸収体5の非肌対向面側に配され、液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性(要するに防漏性)の裏面シート4とを具備する。
ナプキン1は、着用者の股間部に配され、着用者の膣口等の排泄部に対向する排泄部対向部(図示せず)を含む縦中央域Mと、該縦中央域Mよりも着用者の前側(腹側)に配される前方域Fと、該縦中央域Mよりも着用者の後側(背側)に配される後方域Rとの3つに区分される。
本実施形態では、ナプキン1は図1に示すように、縦方向Xに長い形状の吸収性本体2と、該吸収性本体2における縦中央域Mの縦方向Xに沿う両側部それぞれから横方向Yの外方に延出する一対のウイング部2W,2Wとを有している。吸収性本体2は、ナプキン1の主体をなす部分であり、前記の表面シート3、裏面シート4及び吸収体5を具備し、縦方向Xにおいて前方域F、縦中央域M及び後方域Rの3つに区分される。表面シート3及び裏面シート4それぞれと吸収体5との間は接着剤によって接合されている。
なお、本発明において、吸収性物品の縦中央域は、ナプキン1のように吸収性物品がウイング部を有する場合には、該吸収性物品の縦方向(長手方向、図中のX方向)においてウイング部を有する領域に相当する。ナプキン1を例にとれば、一方のウイング部2Wの縦方向Xに沿う付け根と他方のウイング部2Wの縦方向Xに沿う付け根とに挟まれた領域が、縦中央域である。
ナプキン1では、一対のウイング部2W,2Wは、ナプキン1を横方向Yに二等分して縦方向Xに延びる横中心線CLyを基準として左右対称に形成されており、一方のウイング部2Wの前方域Fに近い側の付け根と他方のウイング部2Wのそれとは、縦方向Xにおいて同位置に存する。
また、本発明において、ウイング部を有しない吸収性物品(例えば典型的な使い捨ておむつ)における縦中央域は、該吸収性物品を縦方向に三等分したときに中間に位置する領域に相当する。
本実施形態では、吸収体5は、液吸収性を有し経血等の体液を吸収保持する吸収性コア6と、該吸収性コア6の外面を被覆する液透過性のコアラップシート7とを含んで構成されている。吸収性コア6は、吸収性本体2と同様に、縦方向Xに長い形状を有している。吸収性コア6の長手方向は、ナプキン1の縦方向Xに一致し、吸収性コア6の幅方向は、ナプキン1の横方向Yに一致している。吸収体5(吸収性コア6)は、図1に示すように、ナプキン1(吸収性本体2)の縦方向Xの略全長にわたって連続しており、前方域Fから縦中央域Mを介して後方域Rにわたって延在している。吸収性コア6とコアラップシート7との間は、ホットメルト接着剤等の接着剤により接合されていてもよい。
コアラップシート7は、1)1枚のシートのみから構成されてもよく、2)複数枚のシートを含んで構成されていてもよい。前記1)のコアラップシート7は、例えば、吸収性コア6の横方向Yの長さの2倍以上3倍以下の幅を有する1枚の連続したシートであり、吸収性コア6の肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア6の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア6の下方に巻き下げられて、吸収性コア6の非肌対向面の全域を被覆する。前記2)のコアラップシート7は、例えば、吸収性コア6の肌対向面を被覆する1枚の肌側コアラップシートと、該肌側コアラップシートとは別体で、吸収性コア6の非肌対向面を被覆する1枚の非肌側コアラップシートとの2枚を含んで構成される。
本実施形態では図2に示すように、表面シート3は、吸収体5の肌対向面の全域を被覆している。一方、裏面シート4は、吸収体5の非肌対向面の全域を被覆し、更に吸収体5の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、後述するサイドシート8とともにサイドフラップ部2Sを形成している。サイドフラップ部2Sは、ナプキン1における、吸収体5(吸収性本体2)から横方向Yの外方に延出する部材からなる部分である。裏面シート4とサイドシート8とは、吸収体5の縦方向Xに沿う両側縁からの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。図示の形態では、裏面シート4とサイドシート8との接合部81が平面視において環状を有し、吸収体5を包囲している。
サイドフラップ部2Sは、図1に示すように、縦中央域Mにおいて横方向Yの外方に向かって大きく張り出しており、これにより吸収性本体2の縦方向Xに沿う左右両側に、一対のウイング部2W,2Wが延設されている。
ウイング部2Wは、平面視において下底(上底よりも長い辺)が吸収性本体2の側部側に位置する略台形形状を有しており、その非肌対向面には、該ウイング部2Wをショーツ等の着衣に固定する固定手段としてのウイング部粘着部(図示せず)が設けられている。
なお、ウイング部2Wは、ショーツ等の着衣のクロッチ部の非肌対向面(外面)側に折り返されて用いられるため、前記ウイング部粘着部の形成面であるウイング部2Wの非肌対向面は、その使用時には着用者の肌側に向けられ、肌対向面となる。
また、吸収性本体2の非肌対向面すなわち裏面シート4の非肌対向面には、ナプキン1(吸収性本体2)をショーツ等の着衣に固定する固定手段としての本体粘着部(図示せず)が設けられている。
前記ウイング部粘着部及び前記本体粘着部は、それぞれ、その使用前においてはフィルム、不織布、紙等からなる剥離シート(図示せず)によって被覆されている。
本実施形態では、吸収性本体2の肌対向面(表面シート3の肌対向面)における縦方向Xに沿う両側部に、平面視において吸収体5の縦方向Xに沿う左右両側部に重なるように、一対のサイドシート8,8が吸収性本体2の縦方向Xの略全長にわたって配されている。一対のサイドシート8,8は、それぞれ縦方向Xに延びる図示しない線状の接合部にて、接着剤等の公知の接合手段によって表面シート3等の他の部材に接合されている。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、吸収性本体2に、表面シート3及び吸収体5の肌対向面側(コアラップシート7における吸収性コア6の肌対向面を覆う部分及び吸収性コア6)が該吸収体5の非肌対向面側(裏面シート4側)に一体的に凹陥した表面凹陥部9が形成されている。表面凹陥部9は、吸収体5(吸収性コア6)を厚み方向に貫通しておらず、表面シート3の肌対向面に開口を有するとともに、該開口とは反対側に底部を有する。表面凹陥部9は、平面視において平面視において閉じた環状を有し、より具体的には、縦方向Xに長い長楕円形状を有しており、少なくとも縦中央域Mに形成されている。表面凹陥部9は、経血等の排泄液の面方向の移動を阻害する機能を有する。表面凹陥部9は、ナプキン1(吸収性本体2)に対し、その肌対向面側(表面シート3側)から圧搾加工を施すことによって形成されており、その形成方法から「圧搾部」と言うことができる。圧搾部である表面凹陥部9は、周辺部に比べて密度が高い。したがって、圧搾部である表面凹陥部9を具備する吸収性本体2においては、表面凹陥部9に対応する高密度部と、表面凹陥部9が形成されていない低密度部とが併存することに起因して、面方向に密度差が生じている。
ナプキン1を構成する前述の各部材としては、当該部材についての後述の説明に沿うものであることを前提として、この種の吸収性物品において通常使用されているものを特に制限なく用いることができる。
表面シート3としては、例えば、液透過性を有する単層又は多層構造の不織布を用いることができ、該不織布として、カード法により製造された不織布(例えば、エアスルー不織布)、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布を例示できる。表面シート3を構成する不織布には、界面活性剤等の親水化剤を用いた親水化処理が施されていてもよい。
裏面シート4としては、防漏性を有するシート、すなわち液不透過性(液を全く通さない性質)又は液難透過性(液不透過性とまでは言えないものの、液を通し難い性質)を有するシートを用いることができ、例えば、透湿性の樹脂フィルムが挙げられる。
吸収性コア6としては、例えば、木材パルプ等の繊維(吸水性繊維)を主体とする繊維集合体、又は該繊維集合体に粒子状の吸水性ポリマーを含有させたものが挙げられる。このような繊維集合体を主体とする吸収性コア6は、回転ドラムを備えた公知の積繊装置を用いて常法に従って製造することができ、その製法から、「積繊型吸収性コア」と言うことができる。
吸収性コア6としては、積繊型吸収性コアに代えて、あるいは積繊型吸収性コアに加えて更に、「シート状吸収性コア」を用いることもできる。シート状吸収性コアとしては、例えば、相対向する繊維シートと両繊維シートの間に配された吸水性ポリマーとを具備するものを例示できる。
本実施形態では、吸収性コア6は積繊型吸収性コアである。
コアラップシート7としては、液透過性を有するシートを用いることができ、典型的には、不織布、紙である。サイドシート8としては、撥水性又は撥水処理された不織布を用いることができる。
表面シート3と吸収体5とは、接着剤によって部分的に接合されている。すなわち、表面シート3における吸収体5との対向面(表面シート3の非肌対向面)及び/又は吸収体5における表面シート3との対向面(吸収体5の肌対向面)において、接着剤の塗布部と非塗布部とが混在するように、接着剤が間欠塗布されている。表面シート3と吸収体5とを接着剤によって部分的に接合することで、良好な液透過性を得やすくなる。
表面シート3と吸収体5と部分的に接合する接着剤の塗布形態は特に制限されず、例えば、接着剤塗布部の平面視形状が、スパイラル状、サミット状、オメガ状、カーテン状、ストライプ状等となるような塗布形態が挙げられる。より具体的には例えば、表面シート3と吸収体5と間に、平面視形状が前記形状の1又は複数の接着剤塗布部が、一方向(例えば縦方向X)に延在する形態が挙げられる。接着剤としては、この種の吸収性物品において部材どうしの接合に使用可能な接着剤を特に制限無く用いることができ、例えばホットメルト接着剤が挙げられる。接着剤の塗布量(坪量)は、表面シート3及び吸収体5の種類等に応じて適宜調整すればよい。
なお、本発明でいう「表面シート」とは、吸収体の肌対向面側に配されたシート状部材であり、単層構造でもよく、2枚以上のシート状部材が積層された積層構造でもよい。前記積層構造において、複数のシート状部材どうしは互いに接合されていてもよく、接合されていなくてもよい。例えば、この種の吸収性物品では従来、表面シート(着用者の肌から最も近くに配置されたシート)と吸収体との間に、サブレイヤやセカンドシートなどと呼ばれる液透過性の中間シートが介在配置される場合があり、本発明の吸収性物品には該中間シートを具備する形態が包含されるところ、本発明では、該中間シートを表面シートの一部として扱う。すなわち本発明では、前記中間シートを、「表面シートの非肌対向面側」として扱う。後述する第1凹部及び第2凹部並びに凸部等は、表面シートの肌対向面側に形成されるものであり、前記中間シートには形成されない。しかしながら、中間シートにも表面シートの第1凹部及び第2凹部とは別に設けられた、複数の凹部が形成されていてもよい。
ナプキン1においては、吸収体5に着用者の体圧などの外力がかかった場合にナプキン1が柔軟に変形するよう、ナプキン1の中でも特に剛性の高い部材である吸収体5、より具体的には吸収体5の主体をなす吸収性コア6に変形誘導部を設けている。吸収性コア6に変形誘導部が適切に設けられていることにより、ナプキン1がその着用時に着用者の身体との隙間を埋めるように変形しやすくなる。
本実施形態では、変形誘導部は、図3に示すように、吸収性コア6の肌対向面6a及び非肌対向面6bの少なくとも一方に開口を有し且つ所定方向に延在する、溝状凹部60である。
溝状凹部60(変形誘導部)は、吸収性コア6を厚み方向に貫通していない非貫通型でもよく、あるいは、吸収性コア6を厚み方向に貫通する貫通型でもよい。貫通型の溝状凹部60は、その全体が空間部であり、いわゆる貫通孔である。
本実施形態では、溝状凹部60は、図2及び図3(b)に示すように非貫通型であり、吸収性コア6の肌対向面6aに開口を有するとともに、該開口とは反対側に底部を有する。非貫通型の溝状凹部60の底部は、吸収性コア6の平面視(吸収性コア6の厚み方向の投影視)において溝状凹部60と重なる部分であり、コア形成材料を含んで構成される。
なお本発明では、非貫通型の溝状凹部60は、図示の形態とは逆に、吸収性コア6の非肌対向面6bに開口を有するとともに、該開口とは反対側に底部を有していてもよい。
本実施形態では、溝状凹部60は、図3に示すように、縦方向Xに延びる縦凹部60Xと、該縦凹部60Xと交差する方向に延びる横凹部60Yとを有し、吸収性コア6における、縦凹部60Xの開口及び横凹部60Yの開口が形成されている面側が、複数の小吸収部61に区分されている。より具体的には本実施形態では、吸収性コア6において、複数の縦凹部60Xが横方向Yに間欠配置されているとともに、複数の横凹部60Yが縦方向Xに間欠配置されており、複数の縦凹部60Xと複数の横凹部60Yとが直交している。複数の縦凹部60Xは、それぞれ、吸収性コア6の縦方向Xの一端から他端にわたって連続し、複数の横凹部60Yは、それぞれ、吸収性コア6の横方向Yの一端から他端にわたって連続している。また、吸収性コア6に形成されている全ての溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)は、何れも吸収性コア6の肌対向面6aに開口を有している。つまり吸収性コア6では、肌対向面6a側が、互いに直交する複数の縦凹部60X及び横凹部60Yによって複数の小吸収部61に区分され、各小吸収部61は、図3(a)に示す如き平面視において四角形形状を有している。
本実施形態では、溝状凹部60が非貫通型であることに起因して、吸収性コア6における溝状凹部60の存在領域(本実施形態では吸収性コア6全体)の一方の面側に、溝状凹部60の存在領域の面方向(厚み方向と直交する方向)の全域にわたって溝状凹部60が存在しない連続層62が偏在する。連続層62における、平面視(吸収体5の厚み方向の投影視)で溝状凹部60と重なる部分は、非貫通型の溝状凹部60の底部を構成する。複数の小吸収部61は、連続層62を介して一体となっている。
本実施形態では、図2に示すように、吸収性コア6の非肌対向面6b側に連続層62が偏在している。吸収性コア6の非肌対向面6bは、連続層62によって形成され実質的に凹凸の無い平坦面であるのに対し、肌対向面6aは、溝状凹部60の開口からなる凹部と小吸収部61からなる凸部とで構成される凹凸形状を有し、凹凸面である。
なお、本発明には前述したとおり、溝状凹部60(変形誘導部)として、貫通型の溝状凹部60が含まれるところ、その場合、吸収性コア6における貫通型の溝状凹部60の存在領域には連続層62は存在せず、複数の小吸収部61は一体となっておらず、それぞれ分離可能に個々独立に存在している。これら複数の小吸収部61は、それぞれ、接着剤等の接合手段を介してコアラップシート7に接合され、これにより、複数の小吸収部61の所定の配置が維持される。
本実施形態では、溝状凹部60は、図3に示すように、吸収性コア6の全体に設けられているが、吸収性コア6の一部にのみ設けられていてもよい。その場合は例えば、前方域F、縦中央域M及び後方域Rのうちの何れか1つ又は2つに溝状凹部60を設けることができる。
また吸収性コア6において、溝状凹部60の数は、1本でもよく、好ましくは2本以上である。
また、吸収性コア6に溝状凹部60として貫通型のものと非貫通型のものとが混在してもよいが、典型的には、どちらか一方の溝状凹部60のみが存在する。
また、溝状凹部60は、縦凹部60X及び横凹部60Yの如き、平面視で直線状でなくてもよく、その一部又は全体が湾曲していてもよい。
また、溝状凹部60は、所定方向に延在するものであるところ、ここでいう「延在」には、図3に示す如く、溝状凹部60が一方向(縦凹部60Xの場合は縦方向X、横凹部60Yの場合は横方向Y)に連続線状に延びている場合のみならず、複数の溝状凹部60が一方向に間欠配置され、それら複数の溝状凹部60が全体として一方向に延在しているように見える場合が含まれる。後者の場合、一方向において最も近接する2個の溝状凹部60の該一方向における離間距離は、30mm以下であることが好ましく、20mm以下であることがより好ましい。後者の場合の具体例として、平面視所定形状の溝状凹部60が縦方向X又は横方向Yに複数間欠配置され、それら複数の溝状凹部60が縦方向X又は横方向Yに破線状に延在する形態を例示できる。
吸収性コア6における溝状凹部60は、コア形成材料が全く存在しないか又はごく少量しか存在しないので、折れ曲がりの起点となり易い。更に、溝状凹部60と平面視で重なる部分(以下、「溝状凹部60の存在部」ともいう。)は、溝状凹部60が非貫通型の場合は、周囲に比べてコア形成材料が少ない部分、溝状凹部60が貫通型の場合は、コア形成材料が存在しない空間部であり、何れのタイプの溝状凹部60であっても、溝状凹部60の非存在部(小吸収部61)に比べて剛性が低く、そのため、ナプキン1の着用時において、吸収性コア6が屈曲するときの可撓軸となりやすく、変形(屈曲)誘導部として作用し得る。したがって、吸収体5(吸収性コア6)は、ナプキン1の着用時において、溝状凹部60を変形誘導部として着用者の身体形状の沿うように変形することが可能である。そのため、ナプキン1はフィット性に優れ、着用者に良好な着用感を与えるとともに、経血等の体液の漏れが効果的に抑制し得る。また、吸収性コア6に、溝状凹部60が縦方向X及び横方向Yに延在していることにより、溝状凹部60が形成されていない場合に比べて、体液の吸収時間の短縮化が図られるとともに、体液の面方向への拡散性が向上し、ナプキン1の液吸収性が向上し得る。
溝状凹部60を有する吸収性コア6は、この種の吸収性物品の吸収性コアの製造方法と同様に、公知の積繊装置を用いて製造することができる。積繊装置は、典型的には、外周面に集積用凹部を有する回転ドラムを備え、回転ドラムを回転させつつ、その外周面にコア形成材料を飛散状態にて供給し、コア形成材料を集積用凹部の底面からの吸引により集積用凹部内に積繊させ、この集積用凹部内の積繊物を、集積用凹部に対向配置させた吸引手段からの吸引により集積用凹部から離型して、吸引手段上に転写する装置である。斯かる構成の積繊装置において、集積用凹部の通気性の底面の一部に非又は難通気性部材を配置する等して、該底面の一部を非又は難通気性部とすることにより、コア形成材料の積繊時に該非又は難通気性部にコア形成材料が積繊し難くなり、該非又は難通気性部におけるコア形成材料の積繊量が、該底面の他の部位に比して少なくなる。したがってこのような集積用凹部の底面の一部が非又は難通気性部となっている回転ドラムを備えた積繊装置を用いて常法に従って吸収性コアを製造することにより、該非又は難通気性部に対応する部位が溝状凹部60、該底面の他の部位に対応する部位が小吸収部61となり、溝状凹部60を有する吸収性コア6が得られる。
このように、集積用凹部にコア形成材料を吸引する際の吸引力を部分的に異ならせることによって形成された吸収性コア6は、コア形成材料の積繊量が部分的に異なり、具体的には、溝状凹部60の存在部(吸収性コア6における溝状凹部60と平面視で重なる部分)は、コア形成材料の単位面積当たりの質量(坪量)が相対的に小さく(坪量ゼロを含む)、溝状凹部60の非存在部すなわち小吸収部61は、該坪量が相対的に大きい。
溝状凹部60は、前記のように、吸収性コア6における溝状凹部60の形成予定部位のコア形成材料の積繊量を周辺部に比べて意図的に低減する方法の他に、例えば、コア形成材料の積繊量が均一な吸収性コアを製造し、該吸収性コアにおける溝状凹部60の形成予定部位に、エンボス加工等の圧搾加工を施すことによっても形成することができる。このような圧搾加工によって形成された溝状凹部60は、吸収性コア6における該溝状凹部60の周辺部に比べて、高密度且つ高剛性の領域となる。
吸収性コア6が溝状凹部60(変形誘導部)を有することによる作用効果をより一層確実に奏させるようにする観点から、吸収性コア6の各部の寸法等は以下のように設定することが好ましい。
溝状凹部60の長さ方向と直交する方向の長さ(幅)、例えば、縦方向Xに延びる縦凹部60Xであれば、横方向Yの長さ(幅)は、好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上、そして、好ましくは10mm以下、より好ましくは5mm以下である。
小吸収部61、すなわち「吸収性コア6における、互いに交差(直交)する溝状凹部60X,60Yによって区分された領域」(吸収性コア6における溝状凹部60で包囲された領域)の面積は、好ましくは25mm以上、より好ましくは50mm以上、そして、好ましくは1000mm以下、より好ましくは500mm以下である。
小吸収部61の単位面積2500mm当たりの数は、好ましくは2個以上、より好ましくは5個以上、そして、好ましくは100個以下、より好ましくは50個以下である。
小吸収部61の坪量(吸収性コア6における小吸収部61と平面視で重なる部分の坪量)は、その周囲の「吸収性コア6における溝状凹部60と平面視で重なる部分」の坪量よりも大きいことを前提として、好ましくは150g/m以上、より好ましくは200g/m以上、そして、好ましくは800g/m以下、より好ましくは750g/m以下である。
連続層62の坪量は、好ましくは30g/m以上、より好ましくは50g/m以上、そして、好ましくは160g/m以下、より好ましくは150g/m以下である。
図3(b)参照して、非貫通型の溝状凹部60の深さDは、吸収性コア6の厚みTに対して、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上、そして、好ましくは98%以下、より好ましくは80%以下である。
図4には、ナプキン1の肌対向面を形成する表面シート3の肌対向面の一部が示されている。ナプキン1においては、図1及び図4に示すように、表面シート3は、該表面シート3の肌対向面に、一方向(以下、「第1の方向」ともいう。)に延在する線状の第1凹部30と、該一方向と交差する方向(以下、「第2の方向」ともいう。)に延在する線状の第2凹部31と、両凹部30,31に囲まれた凸部33とをそれぞれ複数有している。つまり、表面シート3の肌対向面には、第1の方向に延びる複数の第1凹部30が第2の方向に所定間隔を置いて互いに平行に配されているとともに、第2の方向に延びる複数の第2凹部31が第1の方向に所定間隔を置いて互いに平行に配されており、且つ互いに交差するよう延びる両凹部30,31によって表面シート3の肌対向面が複数の領域に分画され、各該領域に凸部33が存在している。
本実施形態では、第1の方向(第1凹部30の延在方向)及び第2の方向(第2凹部31の延在方向)は、それぞれ、縦方向X及び横方向Yの双方に対して直交せずに交差する方向である。ただし本発明では、前記の第1の方向及び第2の方向は、一方が縦方向Xに一致し、他方が横方向Yに一致してもよい。すなわち本発明では、第1凹部30及び第2凹部31は、それぞれ、縦方向X又は横方向Yに延在してもよい。
また本実施形態では、第1凹部30及び第2凹部31は、平面視において直線(より具体的には不連続な直線)であるが、曲線を含んでいてもよい。
第1凹部30と該第1凹部30を通過して横方向Yに延びる横方向仮想直線VLyとの交差角度θ1(図4参照)は、好ましくは45度以上、より好ましくは55度以上である。交差角度θ1は90度でもよく、すなわち、第1凹部30は縦方向Xに対して平行に延びていてもよいが、第1凹部30と第2凹部31との距離を適度に保ち、液の透過性や皺発生の一層の抑制を目的として、好ましくは75度以下、より好ましくは65度以下である。ここでいう交差角度θ1は、第1凹部30と横方向仮想直線VLyとが交差して生じる鋭角及び鈍角のうち、鋭角の交差角度を意味する。
第2凹部31と該第2凹部31を通過して横方向Yに延びる横方向仮想直線VLyとの交差角度θ2(図4参照)についても、交差角度θ1と同様である。
前述した交差角度θ1及びθ2の好ましい範囲は、少なくとも一方について満たされていればよいが、両者ともに前述した好ましい範囲にあることがより望ましい。
交差角度θ1,θ2が前記範囲にあることは、第1凹部30、第2凹部31が縦方向Xに沿うように延在していることを意味する。両凹部30,31は、それぞれ、経血等の排泄液が流れる流路として機能し得るところ、交差角度θ1,θ2が前記範囲にある、すなわち両凹部30,31が縦方向Xに沿うように延在していることにより、排泄液の縦方向Xへの拡散性が一層向上し得る。
両凹部30,31は、それぞれを連続線とみなしたときに、両凹部30,31が交差する仮想交点にて不連続部32を有して延在方向に分断されており、該不連続部32を介して複数の凸部33どうしが連接されている。つまり、両凹部30,31はそれぞれ不連続線であり、その延在方向(第1の方向、第2の方向)に不連続部32が間欠配置されているところ、両凹部30,31それぞれをその延在方向に仮想的に延長した場合の仮想連続線どうしの交点である仮想交点に、不連続部32が位置している。不連続部32は、凹部30,31の連続性が絶たれている部分であり、凹部30,31における不連続部32以外の他の部分のように凹状に窪んでいない。不連続部32は、典型的には、凸部33と同様に着用者の肌側に向かって突出しているが、その突出高さは凸部33に比べて低い。
両凹部30,31は、それぞれ、表面シート3に対しその肌対向面側から圧搾加工を施すことによって形成されており、その形成方法から「圧搾部」と言うことができる。一方、圧搾部である両凹部30,31の仮想交点を含む不連続部32、及び圧搾部である両凹部30,31に囲まれた部分である凸部33は、表面シート3において圧搾加工が施されていない非圧搾部である。圧搾部である両凹部30,31は、非圧搾部である不連続部32及び凸部33に比べて密度が高く、表面シート3においては、両凹部30,31に対応する高密度部と、非圧搾部である不連続部32及び凸部33に対応する低密度部とが併存し、面方向に密度差が生じている。
両凹部30,31を形成するための圧搾加工は、繊維をはじめとする表面シート3の形成材料の溶融を伴う方法を利用してもよいし、形成材料の溶融を伴わない方法を利用してもよい。形成材料の溶融を伴う圧搾加工として、具体的には、熱を伴うエンボス加工、超音波エンボス等の公知のエンボス加工が挙げられる。形成材料の溶融を伴う圧搾加工によって形成された凹部30,31の底部、すなわち空間部である凹部30,31と平面視で重なる部分では、表面シート3が本来有していた繊維形態が失われてフィルム化している場合がある。
前述したように、表面シート3の肌対向面に互いに交差するよう延びる2種類の凹部30,31がそれぞれ複数形成されていることにより、このような凹部が形成されていない場合に比べて、排泄液の面方向での拡散性が向上する、表面シート3と肌との接触面積が低減することにより通気性が向上する等の効果が奏される。
また、両凹部30,31がそれらの仮想交点で分断されて不連続部32が形成されていることにより、このような不連続部が存在せずに両凹部30,31が連続している場合に比べて、表面シート3の肌対向面に排泄液が吸収されずに残存するいわゆる液残りが抑制される、表面シート3に皺が発生し難くなる、表面シート3の肌触りが向上する等の効果が奏される。
両凹部30,31の幅(凹部30,31の延在方向と直交する方向の長さ)は特に制限されないが、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上、そして、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.0mm以下である。
両凹部30,31の不連続部32の、該凹部30又は該凹部31の延在方向に沿う長さは、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは3.0mm以下である。
表面シート3の両凹部30,31の幅は、典型例には、吸収性コア6の溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)の幅に比べて狭い。溝状凹部60の幅と両凹部30,31の幅との比率は、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、そして、好ましくは8以下、より好ましくは6以下である。
表面シート3は、1枚の液透過性シートからなる単層構造でもよく、複数の液透過性シートが積層してなる積層構造でもよい。
表面シート3が積層構造である場合、第1凹部30及び第2凹部31は、該積層構造を構成する各層(液透過性シート)どうしの接合部となり得る。その場合、積層構造を構成する各層どうしは、両凹部30,31にて融着され一体化される。
表面シート3を構成する液透過性シートは、典型的には不織布であり、構成繊維として熱融着性繊維を含む。熱融着性繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の公知の熱可塑性樹脂からなる繊維を特に制限無く用いることができる。
表面シート3は、加熱されることによって長さが伸びる熱伸長性繊維を含んでいてもよい。表面シート3に熱伸長性繊維が含まれていると、表面シート3の凸部33の突出が顕著となり、凹凸形状がより一層明確になり得る。表面シート3に熱伸長性繊維を含有させる場合、その含有量は、表面シート3の全質量に対して、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下、より好ましくは95質量%以下である。
熱伸長性繊維としては、例えば、加熱により樹脂の結晶状態が変化して伸びる繊維、あるいは捲縮加工が施された繊維であって加熱により捲縮が解除されて見掛けの長さが伸びる繊維等が挙げられる。熱伸長性繊維は例えば、これを好ましくは90℃以上、より好ましくは110℃以上、また、好ましくは130℃以下の加熱温度で加熱することによって、長さが伸びる繊維であり得る。好ましい熱伸長性繊維としては、第1樹脂成分と、第1樹脂成分の融点より低い融点又は軟化点を有する第2樹脂成分とからなり、第2樹脂成分が繊維表面の一部又は全体に連続して存在する複合繊維が挙げられる。また、熱伸長時に他の繊維との熱融着が起こる繊維であることも好ましい。第1樹脂成分としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられ、第2樹脂成分としては高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレンプロピレン共重合体、ポリスチレン、ポリプロピレン(PP)、共重合ポリエステル等が挙げられる。これらの成分のうち、第1樹脂成分としてポリプロピレンを用い、第2樹脂成分として高密度ポリエチレンを用いることによって、熱融着性が付与された熱伸長性繊維が容易に得られる点で好ましい。このような熱伸長性繊維は、例えば特開2005‐350836号公報に記載の方法で製造することができる。
表面シート3は、例えば次の方法により製造することができる。
まず、表面シート3の製造中間体として、未加熱の熱伸長性繊維を主体とする繊維ウエブを、カード法などの公知の方法により製造する。この繊維ウエブは、単層構造でもよく、積層構造でもよい。単層構造の繊維ウエブを使用した場合、製造結果物である表面シート3は単層構造であり、積層構造の繊維ウエブを使用した場合、製造結果物である表面シート3は積層構造である。
次いで、前記繊維ウエブに対して、圧搾加工の一種であるヒートエンボス加工を施し、第1凹部30及び第2凹部31を形成する。このとき、両凹部30,31の交点には圧搾加工を施さないようにする。斯かる圧搾加工を施した段階では、前記繊維ウエブに含まれる熱伸長性繊維は、両凹部30,31において圧着又は融着され、熱伸長されないで固定されている。
次いで、前記繊維ウエブを加熱する。斯かる繊維ウエブの加熱処理は、例えば公知のエアスルー加工を利用して実施することができる。斯かる加熱処理により、繊維ウエブにおける両凹部30,31以外の部分、特に両凹部30,31で包囲された複数の領域において、熱伸長性繊維が伸長し、その結果、該複数の領域が、それぞれ、両凹部30,31よりも嵩高な凸部33となる。
こうして形成された凸部33は、表面シート3(前記繊維ウエブ)の構成繊維で満たされた中実構造を有しているが、繊維密度が両凹部30,31よりも疎で嵩高い部分となっている。両凹部30,31の交点である不連続部32も、凸部33と実質的に同様の構造を有している。一方、両凹部30,31は、表面シート3の構成繊維が圧着又は接着された圧接着部を有し、両凹部30,31に存在する熱伸長性繊維は、圧接着により熱伸長性が阻害されているため、加熱処理を経ていても非伸長の状態である。
なお、前記の表面シートの製造方法は、表面シートが熱伸長性繊維を含有する場合のものであるが、熱伸長性繊維を含有しない表面シートは、前記と同様の方法によって製造することもできるし、あるいは前記繊維ウエブに圧搾加工を施し、圧搾加工後の繊維ウエブの加熱処理は行わない方法によっても製造することができる。
表面シート3の坪量は、特に制限されないが、好ましくは10g/m以上、より好ましくは20g/m以上、そして、好ましくは80g/m以下、より好ましくは70g/m以下である。
以上説明したとおり、ナプキン1は、吸収体5の主体をなす吸収性コア6が、変形誘導部として溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)を有しているため、着用時に着用者の身体との隙間を埋めるように変形しやすく、フィット性に優れる。また、表面シート3が、該表面シート3の肌対向面に、互いに交差するよう延びる複数の線状の第1凹部30及び第2凹部31とこれらに囲まれた凸部33とを有し、且つ両凹部30,31の複数の仮想交点が不連続部32となっているため、ナプキン1は液拡散性、液残り防止性等の点でも一定の効果を奏し得る。一方で、ナプキン1においては、液透過性の確保等の観点から、表面シート3と吸収体5とが接着剤によって部分的に接合されているため、着用時において前述した「表面シート3の浮き」が発生することが懸念される。
しかしながら、ナプキン1においては、表面シート3と吸収性コア6との位置関係に関する特徴的な構成が採用されていることにより、前記懸念が払拭されている。斯かる特徴的な構成とは、吸収性コア6が、表面シート3の複数の不連続部32を通って一方向に延在する1本の仮想線(図5中、符号「L1x」又は「L1y」で示す直線)に対応して配置された変形誘導部(以下、「特定変形誘導部」ともいう。)を有しているというものである。前記特定変形誘導部は、具体的には、溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)である。
本実施形態では、図5に示すように、吸収性コア6は、前記特定変形誘導部として、複数の不連続部32を通って縦方向Xに延在する1本の仮想線L1xに対応して配置された「縦方向特定変形誘導部」と、複数の不連続部32を通って横方向Yに延在する1本の仮想線L1yに対応して配置された「横方向特定変形誘導部」とを有している。より具体的には、前記縦方向特定変形誘導部は縦凹部60X、前記横方向特定変形誘導部は横凹部60Yであり、それぞれ複数有している。また、前記縦方向特定変形誘導部(縦凹部60X)と前記横方向特定変形誘導部(横凹部60Y)とは交差、より具体的には直交している。
ここでいう「対応して配置」とは、1)1本の仮想線L1x,L1yと溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)とが、図5に示す如くに完全に一致する形態のみならず、2)1本の仮想線L1x,L1yの近傍に溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)が位置する形態を含む。前記2)に関し、「仮想線L1xの近傍」とは、仮想線L1xから、該仮想線L1xの延在方向と直交する方向(すなわち横方向Y)に、好ましくは2mm以内、より好ましくは0.5mm以内の領域を意味する。「仮想線L1yの近傍」についても同様である。
表面シート3においては前述したように、典型的には、第1凹部30及び第2凹部31は圧搾部であるのに対し、不連続部32及び凸部33は非圧搾部であり、両凹部30,31に比べて低密度、低剛性である。そして、仮想線L1x,L1yは、このような低密度、低剛性の複数の不連続部32を結び、それら複数の不連続部32を介して連接する複数の凸部33上を仮想的に通過する線である。そのため、仮想線L1x,L1yは、表面シート3が外力を受けて変形するときの変形誘導部(可撓軸)とはなり難い。
ナプキン1においては、このような表面シート3の変形誘導部とはなり難い部分である仮想線L1x,L1yが、吸収性コア6(吸収体5)の変形誘導部である溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)に対応して配置されているため、吸収体5が溝状凹部60を変形誘導部として変形したときの応力が表面シート3に伝播し難く、そのため「表面シートの浮き」が効果的に抑制される。したがってナプキン1は、溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)の作用により、着用者の身体に対するフィット性に優れ、且つ表面シート3の浮きが発生し難く、表面シート3の浮きに起因する不都合の発生が低減されており、防漏性に優れる。
このような表面シートの浮き抑制効果が発現されるためには、吸収性コア6が有する変形誘導部としての溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)の少なくとも一部が前記特定変形誘導部、すなわち、「複数の不連続部32を通って一方向に延在する1本の仮想線に対応して配置された変形誘導部」であればよく、吸収性コア6が有する溝状凹部60の全部が前記特定変形誘導部であることを要しない。つまり、複数の縦凹部60X及び横凹部60Yのうちの一部のみが前記特定変形誘導部である場合でも、表面シート3の浮きは効果的に抑制され得る。ただし傾向としては、吸収性コア6が有する溝状凹部60に占める前記特定変形誘導部の割合が高まるほど、表面シートの浮き抑制効果は向上する。特に、ナプキン1の横中心線CLyと重なる位置に、吸収性コア6が、仮想線L1xと重なるように、変形誘導部である溝状凹部60を有することが好ましい。この場合には、排泄部対向部である膣口や、臀裂に対してナプキン1がフィットするような変形をするときに表面シートの浮きが抑制されて、漏れ抑制とともに違和感低減につながる。
なお、前述したように、ナプキン1が、表面シート3と吸収体5との間に、肌対向面側に複数の凹部を有する液透過性の中間シートを有する場合には、該中間シートの複数の凹部の間と吸収性コア6の変形誘導部(溝状凹部60)とが重なるように、該中間シートが配されていると、前述した効果が一層奏され易くなる。
また本実施形態では、前述したとおり図5に示す如くに、吸収性コア6が、前記特定変形誘導部として、前記縦方向特定変形誘導部としての縦凹部60Xと、前記横方向特定変形誘導部としての横凹部60Yとを有しているとともに、縦凹部60Xと横凹部60Yとが交差(直交)しているところ、表面シート3の浮き抑制効果がより安定的に発現されるためには、このように互いに交差する二方向(縦方向X、横方向Y)それぞれに前記特定変形誘導部を有する構成が理想的ではあるが、該構成は必須ではない。すなわち本発明では、吸収性コア6は、前記縦方向特定変形誘導部及び前記横方向特定変形誘導部のうちの何れか一方のみを有していてもよい。
前記特定変形誘導部に関わる要素である、「吸収性コア6の溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)」並びに「表面シート3の第1凹部30及び第2凹部31」が、排泄液の流路として機能し、ナプキン1の液拡散性、延いては防漏性に少なからず影響を及ぼすものであることを考慮すると、縦方向Xへの液拡散性を向上させて横漏れを確実に防止すると共に、吸収体5の吸収効率を高める観点から、吸収性コア6は、前記特定変形誘導部として、少なくとも前記縦方向特定変形誘導部、すなわち複数の不連続部32を通って縦方向Xに延在する1本の仮想線L1xに対応して配置された縦凹部60Xを有することが好ましい。
本実施形態では、図5に示すように、仮想線L1xに対応して配置された前記縦方向特定変形誘導部としての縦凹部60Xが、横方向Yに複数間欠配置され、その横方向Yに隣り合う縦凹部60Xどうしの間に、複数の不連続部32を通って縦方向Xに非直線状に延在する非直線状仮想線L2xが存在する。つまり、縦凹部60X(仮想線L1x)と非直線状仮想線L2xとが横方向Yに交互に配置されている。本実施形態では、非直線状仮想線L2xは、平面視においてジグザク線状を有している。
非直線状仮想線L2xは、仮想線L1xと同様に、表面シート3が外力を受けて変形するときの変形誘導部(可撓軸)になり難く、皺が発生し難い部位であるところ、このような非直線状仮想線L2xが、横方向Yに間欠配置された前記縦方向特定変形誘導部である縦凹部60Xどうしの間に介在することにより、表面シート3の着用者の肌に対する密着性が一層向上し得る。
本実施形態では、横方向Yにおいても、縦方向Xと同様に、複数の前記特定変形誘導部どうしの間に、複数の不連続部32を通って一方向に非直線状に延びる非直線状仮想線が存在する。すなわち、仮想線L1yに対応して配置された前記横方向特定変形誘導部としての横凹部60Yが、縦方向Xに複数間欠配置され、その縦方向Xに隣り合う横凹部60Yどうしの間に、複数の不連続部32を通って横方向Yに非直線状に延在する非直線状仮想線L2yが存在する。つまり、横凹部60Y(仮想線L1y)と非直線状仮想線L2yとが縦方向Xに交互に配置されている。本実施形態では、非直線状仮想線L2yは、平面視においてジグザク線状を有している。
このように、縦方向X及び横方向Yの双方において、複数の前記特定変形誘導部(60X,60Y)どうしの間に、表面シート3における皺になり難い部位である、非直線状仮想線L2x,L2yに対応する部位が存在することにより、表面シート3の着用者の肌に対する密着性がより一層向上し得る。
本実施形態では、図4に示すように、表面シート3の凸部33は、平面視において多角形形状を有し、且つ面積が異なる2種類以上の凸部33A,33B,33Cを含み、第1凹部30又は第2凹部31を挟んで隣接する2個の凸部33(33A,33B,33C)は、面積が互いに異なる。つまり本実施形態では、面積が同じ凸部33どうしが第1凹部30又は第2凹部31を挟んで隣接していない。
より具体的には表面シート3は、凸部33として、面積の異なる2種類の平面視菱形形状の大凸部33A及び小凸部33Cと、平面視平行四辺形形状の中凸部33Bとを含み、つまり、面積が互いに異なる3種類の凸部33を含む。そして、1個の大凸部33Aと4個の中凸部33Bとが、該1個の大凸部33Aを画定する第1凹部30又は第2凹部31を挟んで隣接するとともに、該4個の中凸部33Bと4個の小凸部33Cとが、該第1凹部30又は該第2凹部31を挟んで隣接している。4個の小凸部33Cはそれぞれ、1個の大凸部33Aの長軸又は短軸の仮想線上に位置している。これら3種類9個の凸部33(33A,33B,33C)は、図5に太線で示したように、全体として平面視で1個の大きな菱形形状を形成している。表面シート3の肌対向面には、このような9個1組の凸部33からなる菱形形状が複数形成されている。
このように、表面シート3において、面積が異なる2種類以上の平面視多角形形状の凸部33が存在し、且つ面積が同じ凸部33どうしが第1凹部30又は第2凹部31を挟んで隣接しないように、凸部33が配置されていると、表面シート3が体圧等の外力を受けて変形する際に、比較的面積の小さい凸部33(本実施形態では小凸部33C)が、他の凸部33に優先して変形するため、比較的面積の大きい凸部33(本実施形態では大凸部33A及び中凸部33B、特に大凸部33A)の変形が抑制されて厚みが維持され、その結果、表面シート3に縦方向Xに延びる皴(縦皴)が形成され得る。このような縦皴が表面シート3に形成されると、該表面シート3の浮きが生じ難くなる。
また本実施形態では、表面シート3の凸部33は、厚みが異なる2種類以上の凸部33A,33B,33Cを含み、第1凹部30又は第2凹部31を挟んで隣接する2個の凸部33(33A,33B,33C)は、厚みが互いに異なる。つまり本実施形態では、厚みが同じ凸部33どうしが第1凹部30又は第2凹部31を挟んで隣接していない。
より具体的には、本実施形態では、面積の異なる3種類の凸部33A,33B,33Cは、面積に比例して厚みが大きく、したがって、大凸部33Aが最も厚みが大きく、小凸部33Cが最も厚みが小さく、中凸部33Bは両凸部33A,33Cの中間の厚みを有している。図6は、大凸部33Aの厚み>小凸部33Cの厚みが示されている。
このような、「表面シート3において、厚みが異なる2種類以上の凸部33が存在し、且つ厚みが同じ凸部33どうしが第1凹部30又は第2凹部31を挟んで隣接しないように、凸部33が配置されている」構成は、前述の「表面シート3において、面積が異なる2種類以上の平面視多角形形状の凸部33が存在し、且つ面積が同じ凸部33どうしが第1凹部30又は第2凹部31を挟んで隣接しないように、凸部33が配置されている」構成と同様の効果を奏するため、両構成による相乗効果により、表面シート3の浮きがより一層確実に防止され得る。
凸部33の最大厚み、本実施形態では大凸部33Aの頂部での厚みT1(図6参照)は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1.0mm以上、そして、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは3.0mm以下である。
凸部33の最小厚み、本実施形態では小凸部33Cの頂部での厚みT2(図6参照)は、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは1.0mm以下、より好ましくは0.7mm以下である。
表面シートの各部の厚みは、以下の方法で測定される。なお、吸収性コア(吸収体)をはじめとする、吸収性物品の他の構成部材の厚みも、特に断らない限り、以下の方法に準じて測定することができる。
<厚みの測定方法>
測定サンプル(例えば表面シート)に5cN/cmの荷重をかけた状態で厚みを測定する。具体的には、厚みの測定に、例えば、厚み計PEACOCK DIAL UPRIGHT GAUGES R5-C(OZAKI MFG.CO.LTD.製)を用いる。このとき、厚み計の先端部と測定サンプルとの間に、荷重が5cN/cmとなるように大きさを調整した平面視円形状又は正方形状のプレート(厚み5mm程度のアクリル板)を配置して、厚みを測定する。厚み測定では、測定サンプルにおける任意の10箇所を測定し、それら10箇所の厚みの平均値を算出して、測定サンプルの厚みとする。
図7には、本発明に係る吸収性コアの実施形態として吸収性コア6Aが示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態(吸収性コア6)と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。後述する他の実施形態における特に説明しない構成については、前記実施形態(吸収性コア6)の説明が適宜適用される。
吸収性コア6Aは、図7に示すように、周辺部に比べて厚みが大きい肉厚部63を有している。肉厚部63は、着用者の膣口等の排泄部に対向する部位に配されている。
本実施形態では、吸収性コア6Aにおける縦中央域Mの横方向Yの中央部が肉厚部63であり、吸収性コア6Aにおける肉厚部63以外の部分は、肉厚部63に比べて厚みが小さい肉薄部64である。肉厚部63は、肉薄部64に比べて、吸収性コア6の形成材料の坪量が大きい分、剛性が高い。
肉厚部63は、ナプキン1の着用者の肌側(表面シート3側)に突出しており、非肌側(裏面シート4側)には突出していない。
肉厚部63及び肉薄部64の双方には、変形誘導部としての溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)が形成されている。
吸収性コア6Aにおける着用者の排泄部に対向する部位(縦中央域M)に肉厚部63が存在することにより、ナプキン1における平面視で肉厚部63と重なる部分、典型的には縦中央域Mの横方向Yの中央部が、着用者の排泄部に密着するため、前述した表面シート3の浮き抑制効果と相俟って、ナプキン1の着用者の身体に対する密着性や追従性が向上し、延いては、着用感及び液吸収性が向上し得る。
なお肉厚部63は、ナプキン1の着用者の非肌側(裏面シート4側)に突出してもよい。また肉厚部63には、変形誘導部としての溝状凹部60(縦凹部60X、横凹部60Y)が形成されていなくてもよい。また図7の形態では、肉厚部63は、吸収性コア6Aの横方向Yの中央部に配されているが、吸収性コア6Aの横方向Yの全長(全幅)にわたって配されていてもよい。また肉厚部63は、縦中央域Mから前方域F及び/又は後方域Rにわたって延在してもよい。
肉厚部63による作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、肉厚部63の厚み(肉厚部63の厚みが一定でない場合は最大厚み)は、好ましくは3mm以上30mm以下、より好ましくは4mm以上20mm以下である。
また、肉厚部63を有する吸収性コア6Aが組み込まれている吸収性物品が生理用ナプキンの場合、肉厚部63の厚みは、好ましくは3mm以上、より好ましくは4mm以上、そして、好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下である。なお、肉厚部63が溝状凹部60を有する場合には、肉厚部63の厚みは、該肉厚部63における小吸収部61の厚みである。
肉厚部63をその突出している側(吸収性コア6Aの肌対向面側又は非肌対向面側)から平面視したときの該肉厚部63の面積は、吸収性コア6Aの同一の側の全体の面積に対して、好ましくは20%以上、より好ましくは25%以上、そして、好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下である。
肉薄部64の厚み(吸収性コア6Aにおける肉厚部63以外の部分の厚み)は、好ましくは1mm以上25mm以下、より好ましくは2mm以上15mm以下である。
また、肉薄部64を有する吸収性コア6Aが組み込まれている吸収性物品が生理用ナプキンの場合、肉薄部64の厚みは、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上、そして、好ましくは8mm以下、より好ましくは6mm以下である。なお、肉薄部64が溝状凹部60を有する場合には、肉薄部64の厚みは、該肉薄部64における小吸収部61の厚みである。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。
本発明の吸収性物品は、人体から排出される体液(尿、軟便、経血、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、前述した生理用ナプキンの他、生理用ショーツ、止着テープを有するいわゆる展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ、失禁パッド等が包含される。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、体液を吸収保持する吸収性コアを含む吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを具備する吸収性物品であって、前記表面シートと前記吸収体とは、接着剤によって部分的に接合されており、前記表面シートは、該表面シートの肌対向面に、一方向に延在する線状の第1凹部と、該一方向と交差する方向に延在する線状の第2凹部と、両凹部に囲まれた凸部とをそれぞれ複数有し、前記第1凹部及び前記第2凹部は、それぞれを連続線とみなしたときに、該第1凹部と第2凹部とが交差する仮想交点にて不連続部を有して延在方向に分断されており、該不連続部を介して複数の前記凸部どうしが連接されており、前記吸収性コアは、複数の前記不連続部を通って一方向に延在する1本の仮想線に対応して配置された変形誘導部を有している、吸収性物品。
<2>
前記凸部は、平面視において多角形形状を有し、且つ面積が異なる2種類以上の凸部を含み、前記第1凹部又は前記第2凹部を挟んで隣接する2個の前記凸部は、面積が互いに異なる、<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記凸部は、厚みが異なる2種類以上の凸部を含み、前記第1凹部又は前記第2凹部を挟んで隣接する2個の前記凸部は、厚みが互いに異なる、<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記吸収性コアは、前記変形誘導部として、複数の前記不連続部を通って前記縦方向に延在する1本の仮想線に対応して配置された縦方向変形誘導部を有している、<1>ないし<3>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<5>
複数の前記縦方向変形誘導部が、前記横方向に間欠配置され、該横方向に隣り合う該縦方向変形誘導部どうしの間に、複数の前記不連続部を通って前記縦方向に非直線状に延在する非直線状仮想線が存在する、<4>に記載の吸収性物品。
<6>
前記吸収性コアは、前記変形誘導部として、複数の前記不連続部を通って前記横方向に延在する1本の仮想線に対応して配置された横方向変形誘導部を有し、前記縦方向変形誘導部と前記横方向変形誘導部とが交差している、<4>又は<5>に記載の吸収性物品。
<7>
前記吸収性コアは、着用者の排泄部に対向する部位に、周辺部に比べて厚みが大きい肉厚部を有している、<1>ないし<6>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<8>
前記表面シートと前記吸収体との間に液透過性の中間シートを具備する、<1>ないし<7>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<9>
前記中間シートは前記第1凹部及び前記第2凹部を有さない、<8>に記載の吸収性物品。
<10>
前記中間シートは、前記表面シートと別に設けられた、複数の凹部を有する、<8>又は<9>に記載の吸収性物品。
<11>
前記中間シートの複数の凹部間は、前記吸収性コアの変形誘導部と重なっている、<8>ないし<10>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<12>
前記変形誘導部は溝状凹部である、<1>ないし<11>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<13>
前記溝状凹部は、前記縦方向に延びる縦凹部を有し、該縦凹部の前記横方向の長さが、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは3.0mm以上、そして、好ましくは10.0mm以下、より好ましくは5.0mm以下である、<12>に記載の吸収性物品。
<14>
前記第1凹部と該第1凹部を通過して前記横方向に延びる横方向仮想直線との交差角度θ1が、好ましくは45度以上、より好ましくは55度以上、そして、好ましくは75度以下、より好ましくは65度以下である、<1>ないし<13>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<15>
前記第1凹部及び前記第2凹部それぞれの幅が、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上、そして、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.0mm以下である、<1>ないし<14>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<16>
前記不連続部の、前記第1凹部又は前記第2凹部の延在方向に沿う長さが、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは3.0mm以下である、<1>ないし<15>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<17>
前記表面シートは熱伸長性繊維を含む、<1>ないし<16>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<18>
前記吸収性物品を前記横方向に二等分して縦方向に延びる横中心線と重なる位置に、前記吸収性コアは、前記仮想線に対応して配置された変形誘導部を有する、<1>ないし<17>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<19>
前記吸収性物品は生理用ナプキンである、<1>ないし<18>の何れか1つに記載の吸収性物品。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
X 縦方向
Y 横方向
F 前方域
M 縦中央域
R 後方域
2 吸収性本体
3 表面シート
30 第1凹部
31 第2凹部
32 不連続部(第1凹部と第2凹部との仮想交点)
33 凸部
33A 大凸部
33B 中凸部
33C 小凸部
4 裏面シート
5 吸収体
6,6A 吸収性コア
6a 吸収性コアの肌対向面
6b 吸収性コアの非肌対向面
60 溝状凹部(変形誘導部)
60X 縦凹部
60Y 横凹部
61 小吸収部
62 連続層
63 肉厚部
64 肉薄部
7 コアラップシート
8 サイドシート
9 表面凹陥部
L1x,L1y 仮想線
L2x,L2y 非直線状仮想線

Claims (7)

  1. 着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、体液を吸収保持する吸収性コアを含む吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを具備する吸収性物品であって、
    前記表面シートと前記吸収体とは、接着剤によって部分的に接合されており、
    前記表面シートは、該表面シートの肌対向面に、一方向に延在する線状の第1凹部と、該一方向と交差する方向に延在する線状の第2凹部と、両凹部に囲まれた凸部とをそれぞれ複数有し、
    前記第1凹部及び前記第2凹部は、それぞれを連続線とみなしたときに、該第1凹部と該第2凹部とが交差する仮想交点にて不連続部を有して延在方向に分断されており、該不連続部を介して複数の前記凸部どうしが連接されており、
    前記吸収性コアは、複数の前記不連続部を通って一方向に延在する1本の仮想線に対応して配置された変形誘導部を有している、吸収性物品。
  2. 前記凸部は、平面視において多角形形状を有し、且つ面積が異なる2種類以上の凸部を含み、
    前記第1凹部又は前記第2凹部を挟んで隣接する2個の前記凸部は、面積が互いに異なる、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記凸部は、厚みが異なる2種類以上の凸部を含み、
    前記第1凹部又は前記第2凹部を挟んで隣接する2個の前記凸部は、厚みが互いに異なる、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性コアは、前記変形誘導部として、複数の前記不連続部を通って前記縦方向に延在する1本の仮想線に対応して配置された縦方向変形誘導部を有している、請求項1ないし3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 複数の前記縦方向変形誘導部が、前記横方向に間欠配置され、該横方向に隣り合う該縦方向変形誘導部どうしの間に、複数の前記不連続部を通って前記縦方向に非直線状に延在する非直線状仮想線が存在する、請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性コアは、前記変形誘導部として、複数の前記不連続部を通って前記横方向に延在する1本の仮想線に対応して配置された横方向変形誘導部を有し、
    前記縦方向変形誘導部と前記横方向変形誘導部とが交差している、請求項4又は5に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性コアは、着用者の排泄部に対向する部位に、周辺部に比べて厚みが大きい肉厚部を有している、請求項1ないし6の何れか1項に記載の吸収性物品。
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