JP6663212B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
吸収性物品の典型的な形態として、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に配置された縦長の吸収体を具備するものがある。吸収体としては、木材パルプや吸水性ポリマー等の吸収性材料を含む液保持性の吸収性コアを主体とするものが一般的である。この吸収性コアに関し、平面方向に延設された溝状の空間が設けられたブロック状の吸収性コアが知られている。ブロック状の吸収性コアは、その構造に起因して外力に対し柔軟に変形しやすいため、複雑に起伏する肌面に合わせて変形し隙間なく面で当接する人体適合性や、着用者の身体の動きに合わせて変形しその肌面と面で当接した状態を維持する動作追随性に優れるという特長を有する。
ブロック状の吸収性コアに関し、例えば特許文献1には、平面視において長手方向に延びた六角形の小吸収部の集合体からなり、該小吸収部が所定間隔を置いてハニカム状に配置されたブロック状の吸収性コアが記載されている。
また特許文献2には、スポット吸収性及び体液拡散性の向上を目的として、吸収性コアを上層と下層との2層構造とし、且つ着用者の肌から相対的に遠い該下層の密度を該上層の密度よりも高くすることが記載されており、また、斯かる下層の高密度化手段の1つとして、下層に圧搾部、即ちエンボス加工により付与されたエンボスパターンの凹部を設けることが記載され、該凹部の一例として、ハニカム状に連続する溝状凹部が挙げられている。この下層における溝状凹部の非形成部は、平面視六角形状のエンボス凸部となっており、該下層の肌対向面には、多数の該エンボス凸部が散点状に規則的なパターン配置されている。
また特許文献3には、吸収性コアにおける体液の吸収性の向上を目的として、吸収性コアの非肌対向面に、該吸収性コアの長手方向中央部から両端側の腹側部及び背側部に向かって延在する縦エンボス凹部を複数形成すると共に、該腹側部及び該背側部に、複数の六角形状のエンボス凸部とその周辺部に位置するハニカム状のエンボス凹部とが形成されるエンボスパターンを有する拡散エンボス凹部を形成することが記載されている。
また特許文献4には、互いに隣接する平面視六角形状の高坪量部間に低坪量部が配されてなる構造が面方向に多数繰り返されている吸収体が記載されている。特許文献4によれば斯かる吸収体は、柔軟性が高く肌へのフィット感が向上しており、また、低坪量部の液の拡散性が高いために高坪量部への液移動が促進され、それによって液の吸収性能に優れるとされている。
特開2011−139897号公報 特開2004−121382号公報 特開2005−73921号公報 特開2013−85561号公報
吸収性物品にブロック状の吸収性コアを採用した場合、該吸収性コアの特長が活かされることによって柔軟性や液拡散性の向上が期待できる反面、着用中の着用者の動きによって該吸収性コアがよれたり壊れたりする等して、該吸収性コアの形状が崩れることが懸念される。特に、吸収性物品における着用者の股間部に配される股下部は、着用者の2本の大腿部に挟まれていることもあって着用中に過度の応力がかかるため、ブロック状の吸収性コアにおける股下部に位置する部分は、よれ、壊れ等の望ましくない想定外の変形が起こり形状が崩れやすいが現状である。
従って本発明は、着用中において吸収性コアの形状が崩れにくく、吸収性コアによる液の拡散性に優れ、液漏れを起こし難い吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、吸収性材料を含む吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側に配された表面材とを具備し、着用時に着用者の股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを有する吸収性物品であって、前記吸収性コアは前記股下部にハニカム構造体を有し、該ハニカム構造体は、基体の片面に散点状に規則的なパターンで一体的に形成された複数の凸部と、該基体における該凸部の非形成部である凹部とを含んで構成され、前記凸部と前記凹部とで、密度が同じか、又は該凹部の方が該凸部に比して密度が低い吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、着用中において吸収性コアの形状が崩れにくく、吸収性コアによる液の拡散性に優れ、液漏れを起こし難い吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつの肌対向面即ち表面シート側を模式的に示す平面図であり、各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた展開状態における平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す横断面図である。 図3は、図2の一部を拡大して示す拡大横断面図である。 図4は、図1に示すおむつに配されている吸収性コアにおけるハニカム構造体の一部を拡大して模式的に示す斜視図である。 図5は、図1に示すおむつに配されている吸収性コアの肌対向面を模式的に示す平面図である。 図6は、図1に示すおむつに配されている表面シートの一部を拡大して模式的に示す斜視図である。 図7は、本発明に係る表面シートの他の実施形態の一部を拡大して模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の吸収性物品をその好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。図1〜図6には、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつ1又はその要部が示されている。おむつ1は、図1に示すように、着用時に着用者の股間部に配される股下部1Mと、股下部1Mよりも着用者の腹側に配される腹側部1Fと、股下部1Mよりも着用者の背側に配される背側部1Rとを有すると共に、腹側部1Fから股下部1Mを介して背側部1Rに延び、着用者の前後方向に相当する縦方向Xと、これに直交する横方向Yとを有する。腹側部1F、股下部1M及び背側部1Rは、おむつ1を縦方向Xに三等分した場合の各領域に相当する。股下部1Mは、おむつ1の着用時に着用者のペニス等の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、おむつ1の縦方向Xの中央部又はその近傍に位置している。
おむつ1は、図1及び図2に示すように、吸収性コア40を有する吸収体4と、該吸収体4の肌対向面側に配され、着用時に着用者の肌と接触し得る表面材としての液透過性の表面シート2と、該吸収体4の非肌対向面側に配された液不透過性ないし撥水性の裏面シート3とを具備し、図1に示す如き平面視において、股下部1Mに位置する縦方向Xの中央部が内方に括れ且つ一方向即ち縦方向Xに長い、縦長の砂時計状をなしている。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、両シート2,3間に介在配置された吸収体4よりも大きな寸法を有している。裏面シート3は表面シート2よりも大きな寸法を有し、吸収体4の周縁から外方に延出し、図1に示す如き展開且つ伸張状態のおむつ1の外形を形成している。裏面シート3としては、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味し、吸収性物品が該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
また、おむつ1の表面シート2側における縦方向Xに沿う左右両側には、それぞれサイドシート5が配されている。サイドシート5は、縦方向Xに沿う内側縁部と、該内側縁部よりも横方向Yの外方に位置して縦方向Xに沿う外側縁部とを有し、図1に示す如き平面視において、該内側縁部は吸収体4と重なり、該外側縁部は、図2に示すように、吸収体4の縦方向Xに沿う側縁から横方向Yの外方に延出し裏面シート3と接合されている。着用者の脚周りに配される左右のレッグ部におけるサイドシート5と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材50が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1の着用時におけるレッグ部には、弾性部材50の収縮により一対のレッグギャザーが形成される。また、サイドシート5の内側縁部には、糸状の弾性部材51が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1の着用時には弾性部材51の収縮により少なくとも股下部1Mにおいて、サイドシート5は裏面シート3との接合部を起点として該内側縁部側が着用者の肌側に向かって起立し、防漏カフを形成する。この防漏カフは、尿等の排泄液の横方向Yの外方への流出いわゆる横漏れを防止し得る。表面シート2、裏面シート3、吸収体4、サイドシート5及び弾性部材50,51は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。
おむつ1はいわゆる展開型の使い捨ておむつであり、図1に示すように、おむつ1の背側部1Rの縦方向Xに沿う両側縁部には、一対のファスニングテープ6,6が設けられている。ファスニングテープ6には、機械的面ファスナーのオス部材からなる図示しない止着部が取り付けられている。また、おむつ1の腹側部1Fの非肌対向面には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域7が形成されている。被止着領域7は、腹側部1Fの非肌対向面を形成する裏面シート3の非肌対向面に、機械的面ファスナーのメス部材を公知の接合手段、例えば接着剤やヒートシール等で接合固定して形成されており、ファスニングテープ6の前記止着部を着脱自在に止着可能になされている。
以下、吸収体4について説明する。
吸収体4は、図1に示す如き平面視において縦方向Xに長い形状をなし、腹側部1Fから背側部1Rにわたって延在している。吸収体4は、吸収性材料を含む液保持性の吸収性コア40と、該吸収性コア40の肌対向面及び非肌対向面を被覆するコアラップシート45とを含んで構成されている。吸収性コア40は、図1に示す如き平面視において、長手方向即ち縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状をなしている。吸収性コア40とコアラップシート45との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されている。吸収体4(吸収性コア40)は、おむつ1を横方向Yに二分して縦方向Xに延びる仮想直線(図示せず)に対して対称に形成されている。
吸収性コア40は吸収性材料を含むコア形成材料が積繊されてなる。吸収性材料としては、この種の吸収性コアの形成材料として通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプ、親水化剤により処理された合繊繊維等の親水性繊維や吸水性ポリマー粒子が挙げられる。即ち、吸収性コア40は、親水性繊維の積繊体、あるいは該積繊体に吸水性ポリマー粒子を担持させたものであり得る。
吸収性コア40は、少なくとも股下部1Mにハニカム構造体41を有している。図4には、図2及びその一部拡大図である図3に示されているハニカム構造体41、即ち股下部1Mにおけるハニカム構造体41の肌対向面側が示されている。ハニカム構造体41は、片面具体的には肌対向面に凹凸構造を有する基体410を主体とするもので、基体410の肌対向面に散点状に規則的なパターンで一体的に形成された複数の凸部411と、基体410における凸部411の非形成部である凹部412とを含んで構成されている。即ちハニカム構造体41においては、基体410の肌対向面にこれと一体的に平面視六角形状の凸部411が複数形成され、その複数の凸部411は、互いに離間して個々独立にハニカム状に配置されている。凸部411は中実構造であり、その内部にはコア形成材料が充填されている。複数の凸部411は互いに、基体410の肌対向面からの高さが同じである。
複数の凸部411は、図4に示すように、基体410の片面に散点状に規則的なパターンで配置されており、より具体的には千鳥状に配置されている。ここでいう千鳥状配置とは、複数の凸部411の列を並列に配置した場合に、隣接する列における凸部411のピッチをずらした配置をいい、換言すれば、所定の列の凸部411を、列の延びる方向に対して直交する方向に投影した場合に、該列に隣接する凸部411の投影像と一致しない配置である。
複数の凸部411はそれぞれ凹部412に包囲されている。凹部412は、ハニカム構造体41における凸部411の非存在領域であり、ハニカム構造体41の肌対向面(凸部形成面)の全域において連続している。ハニカム構造体41の肌対向面は、凸部411と凹部412とからなる凹凸構造を有しているのに対し、非肌対向面は実質的に凹凸の無い平坦面である。
基体410においては、凸部411と凹部412(凹部412の底部、凸部411の非形成部)とで密度が同じか、又は凹部412の方が凸部411に比して密度が低い(即ち、凸部411の方が凹部412に比して密度が高い)。このことは、ハニカム構造体41における凸部411と凹部412とからなる凹凸構造が、エンボス加工によって形成されたものではないことを意味する。即ち仮に、ハニカム構造体41の凹凸構造がエンボス加工によって形成されたものである場合、凹部412は、エンボス加工において基体410の原反シートが厚み方向に圧縮されて形成される部位であるから、被エンボス加工部であり、凸部411は、エンボス加工が施されない非エンボス加工部であるところ、凹部412はエンボス加工によりコア形成材料が圧密化されているため、圧密化されていない凸部411に比して高密度となる。しかしながら本発明に係る吸収性コア40は、凹部412はその形成過程で凸部411と同様に圧密化されていないため、凸部411との比較において密度に実質的な差は無く、少なくともハニカム構造体41の製造直後(エンボス加工直後)は、凸部411と凹部412とは密度が同じである。但し、そのような密度が均一なハニカム構造体41の運搬等の通常の取り扱い作業において、該ハニカム構造体41に対して厚み方向に圧力がかかった場合、例えば、搬送ロール等の各種ロールによって該ハニカム構造体41を搬送する際にその全体に厚み方向に圧力がかかった場合には、相対的に厚みの小さい凹部412は実質的に加圧されずに、相対的に厚みの大きい凸部411のみが加圧されることになり、その結果、凹部412の方が凸部411に比して密度が低い状態が形成されることになる。つまり、密度が均一なハニカム構造体41の製造を目的としていても、その後の取り扱いにおけるハニカム構造体41の不可避的な加圧によって、凸部411と凹部412とで密度差が生じる場合がある。従って、本発明に係る吸収性コアには、密度が均一で凸部411と凹部412とで密度が同じものと、凹部412の方が凸部411に比して密度が低いもの、との2種類の形態が包含される。
このような密度が均一なハニカム構造体41は、従来公知の吸収性コアの製造方法において、コア形成材料の積繊量を部分的に異ならせることで製造することができる。具体的には例えば、空気流に乗せて供給したコア形成材料を、回転ドラムの外周面に形成された通気性の成形型上に吸引して堆積させてハニカム構造体41を得る方法において、該成形型の通気性を部分的に異ならせる方法、コア形成材料が積繊される該成形型の外表面にハニカム構造体41の凹凸構造に対応した凹凸を付与する方法等により、コア形成材料の積繊量を意図的に不均一に制御する。斯かる方法で得られたハニカム構造体41において、コア形成材料の積繊量が相対的に多い部分(高坪量部)が凸部411、相対的に少ない部分(低坪量部)に対応するのが凹部412である。
ハニカム構造体41を有する吸収性コア40は、平面方向に延設され且つ互いに交差する複数の溝状の空間をなす凹部412が設けられたいわゆるブロック状をなしているため、外力に対し柔軟に変形しやすく、着用者の身体への追従性に優れ、良好なフィット性を発現し得る。また、凹部412が尿等の排泄液の流路として機能するため、排泄液の面方向への拡散性に優れる。尤も、このような吸収性コア40による作用効果の発現は、その特有のブロック形状がおむつ1の着用中に維持されることが前提であり、着用者の動きによって吸収性コア40によれや壊れが生じる等して、吸収性コア40のブロック形状が崩れた場合には、期待される作用効果が十分に発現されないことが懸念される。特に、股下部1Mは、着用中に過度の応力がかかりやすいため、ブロック形状の崩れが起こりやすく、吸収性コア40が本来有する作用効果が十分に発現されないことが懸念される。
しかしながら、股下部1Mにおける吸収性コア40は、吸収性コアが縦方向及び横方向に延びる溝状の空間によって複数の平面視四角形状の領域に区画されてなる、通常のブロック状の構造物ではなく、その区画領域に相当する部分が平面視六角形状の凸部411であり、その凸部411がハニカム状に配置されたハニカム構造体41であるため、着用者の動き等に起因する様々な方向からの応力に対して変形しにくく、形状が崩れにくい。そのため、吸収性コア40を具備するおむつ1は、着用中に吸収性コア40の望ましくない変形や壊れが生じ難く、吸収性コア40に期待される作用効果が十分に発現されるため、フィット性、液漏れ防止性等に優れる。
また、前述した通りハニカム構造体41は、凸部411と凹部412(凹部412の底部、凸部411の非形成部)とで密度が同じであるか、又は凹部412が凸部411に比して相対的に低密度であるため、エンボス加工によって凹凸構造が形成され凹部が凸部に比して相対的に高密度のブロック状構造体に比して、より柔軟性に優れ、フィット性、延いては液漏れ防止性の点で優れる。
本実施形態における吸収性コア40は、図2及び図3に示すように、股下部1Mにおいて、ハニカム構造体41とハニカム構造を有しないコア要素42との積層体43を有している。より具体的には、股下部1Mにおける吸収性コア40は積層体43からなり、積層体43は、相対的に着用者の肌に近いコア要素42と、相対的に着用者の肌から遠いハニカム構造体41とからなる。積層体43においては、コア要素42と基体410との間に複数の凸部411が介在し(即ちハニカム構造体41における凸部411の形成面とコア要素42とが対向し)、且つ凸部411の非存在領域即ち凹部412に対応する部位に、コア形成材料の存在しない空間部44が形成されている。
コア要素42は、ハニカム構造体41と同様に、コア形成材料の積繊体からなるもので、本実施形態においては、平面視において股下部1Mにおけるハニカム構造体41と同形状同寸法である。コア要素42は、本来的には即ちハニカム構造体41と積層されて積層体43の一部となる前の時点では、実質的に凹凸の無い基体材であるが、本実施形態の積層体43においては、ハニカム構造体41との接触部分及びその周辺部が変形することで、基体410との対向面に凹凸構造が生じている。より具体的には、積層体43においては図3に示すように、コア要素42における基体410(ハニカム構造体41)との対向面側に複数の凸部411の先端が食い込んでいると共に、コア要素42における凸部411の食い込み部(凸部411の先端との接触部分)の周辺部が、基体410の凹部412に向かって隆起して隆起部420を形成している。つまり、コア要素42の隆起部420は、ハニカム構造体41における凸部411の非存在領域即ち凹部412に入り込んでおり、また、コア要素42に接触している複数の凸部411それぞれの先端を包囲している。
図3に示すように、コア要素42の隆起部420は、ハニカム構造体41の基体410には達しておらず、隆起部420と基体410(凹部412の底部)との間には空間部44が形成されている。空間部44は、ハニカム構造体41の複数の凸部44をそれぞれ包囲するように形成され、凹部412に対応して積層体43の内部において連続している。尤も、意図せずに、一部の隆起部420が基体410に達することで、その部分に空間部44が形成されず、その結果として積層体43における空間部44の連続性が失われる場合はあり得る。
このように、着用中に過度の応力がかかりやすい部位である股下部1Mにおいて、吸収性コア40がハニカム構造体41とコア要素42との積層体43を有することにより、コア要素42を有さずにハニカム構造体41のみからなる場合に比して、着用中にかかる応力に対する抵抗力が一層向上するため、吸収性コア40の保形性が向上し、それによって液拡散性やフィット性等の諸特性の向上が期待できる。特に、ハニカム構造体41の凹部412にコア要素42の一部が隆起部420として入り込んでいることで、吸収性コア40(積層体43)の応力に対する抵抗力がより一層向上し得る。また、凹部412に隆起部420が完全に入り込まずに、吸収性コア40(積層体43)の内部に空間部44が形成されていることで、ハニカム構造体41が本来有する良好な液拡散性が維持される。
また、コア要素42の隆起部420に吸水性ポリマー、例えば吸水性ポリマー粒子が含有されていると、隆起部420の湿潤状態における保形性が一層向上し、吸収性コア40全体の保形性の向上に繋がる。即ち、吸水性ポリマーを含有する隆起部420が尿等の排泄液と接触した場合、該吸水性ポリマーの排泄液の吸収による膨潤に伴って隆起部420が膨張するため、隆起部420とその周囲に存する凸部411との密着度が増し、隆起部420の保形性が向上し得る。コア要素42において、吸水性ポリマーは隆起部420に偏在していても良いが、通常、コア要素42の全体に吸水性ポリマーが均一に分布する。
積層体43は、ハニカム構造体41とコア要素42とを重ね合わせて厚み方向に加圧することで得られる。積層体43において、ハニカム構造体41の凸部411の先端がコア要素42に食い込むと共に、コア要素42におけるその凸部411の食い込み部の周辺部が隆起部420としてハニカム構造体41の凹部412に入り込んでいるのは、ハニカム構造体41とコア要素42とを重ね合わせた後の加圧処理によるものである。加圧処理前のコア要素42の全体に吸水性ポリマーが均一に分布している場合、斯かる加圧処理によって形成する隆起部420には吸水性ポリマーが含有されている。ハニカム構造体41とコア要素42とは、接着剤、ヒートシール等の接合手段を介さずに、凸部41の先端部での構成繊維の絡み合い等によって互いに接合され一体化されている。加圧の程度は、コア要素42の隆起部420がハニカム構造体41の基体410に到達せず、空間部44の形成が確保可能な程度とすることが好ましい。
前述したハニカム構造体41を有する吸収性コア40による作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、各部の寸法等は下記のように設定することが好ましい。
ハニカム構造体41における凸部411の平面方向の最大長さL(図3及び図4参照)は、好ましくは10mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは30mm以下、さらに好ましくは20mm以下である。
ハニカム構造体41における凸部411の高さH(図3及び図4参照)は、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上、そして、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは3mm以下である。
ハニカム構造体41において、150mm四方の任意の領域に存する凸部411の数は、好ましくは10個以上、さらに好ましくは40個以上、そして、好ましくは400以下、さらに好ましくは150個以下である。
ハニカム構造体41における凹部412の幅W(図3参照)は、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上、そして、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは4mm以下である。
ハニカム構造体41の坪量は、好ましくは350g/m2以上、さらに好ましくは400g/m2以上、そして、好ましくは550g/m2以下、さらに好ましくは500g/m2以下である。
コア要素42の坪量は、好ましくは350g/m2以上、さらに好ましくは400g/m2以上、そして、好ましくは550g/m2以下、さらに好ましくは500g/m2以下である。
図5には、吸収性コア40の肌対向面の全体が示されている。吸収性コア40は図5に示すように、腹側部1F及び背側部1Rにハニカム構造体41のみを有している。即ち吸収性コア40においては、ハニカム構造体41とコア要素42との積層体43は股下部1Mにのみ存しており、腹側部1F及び背側部1Rには、コア要素42は存しておらず、ハニカム構造体41のみが存している。腹側部1F及び背側部1Rそれぞれにおける吸収性コア40も、股下部1Mと同様に積層体43を有していても良いが、腹側部1F及び背側部1Rは、股下部1Mに比べれば、着用者の動きの影響を受けにくく着用中にかかる応力が低いため、図5に示すようにコア要素42は無くても構わない。
また、吸収性コア40においては図5に示すように、その肌対向面の全域がハニカム構造を有している、即ち肌対向面の全域に凸部411がハニカム状に配置されているわけではなく、ハニカム構造(凸部411)は横方向Yの中央部のみに形成され、その両側部には形成されていない。この凸部411の形成領域即ちハニカム構造領域411Rは、吸収性コア40の縦方向Xの全長にわたって延びている。ハニカム構造領域411Rは、吸収性コア40の横方向Yに関しては、その全体に配されていても良く、例えば、吸収性コア40の肌対向面の全域がハニカム構造領域411Rであっても構わないが、少なくとも吸収性コア40の横方向Yに関しては、その中央部にハニカム構造領域411Rが配されていれば、所定の目的を達成し得る。吸収性コア40の横方向Yの長さに対する、ハニカム構造領域411Rの横方向Yの長さの比率は、後者/前者として、好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.6以上、そして、好ましくは1以下、さらに好ましくは0.8以下である。ここでいう「ハニカム構造領域の横方向長さ」とは、吸収性コア40の肌対向面における全ての凸部411を含む平面視四角形形状の仮想領域のうちで面積が最小のものの横方向Yの長さであり、図5の形態では2本の点線の離間距離の長さに相当する。
また、吸収性コア40においては図5に示すように、腹側部1F及び背側部1Rそれぞれのハニカム構造体41は、股下部1Mのハニカム構造体41に比して、凸部411の平面視における大きさ(面積)が大きい、より具体的には、凸部411の平面視における対角線の長さが長い。一般に、凹部412の幅即ち隣り合う凸部411,411の離間距離を一定にして、凸部411の面積(対角線の長さ)のみを変えた場合、凸部411の面積が小さい方(対角線の長さが短い方)が、応力に対する抵抗力が向上しハニカム構造体41の保形性が高くなるが、その反面、加工性が低下しハニカム構造体41の製造効率が低下するおそれがある。そこで、加工性の低い「小さな凸部411」を、ハニカム構造体41全体に適用せずに、特に保形性の高さが要望される股下部1Mのみに適用したのが、図5の形態である。図5に示す吸収性コア40においては、腹側部1F及び背側部1Rには、保形性を考慮しつつも加工性の高さを一定程度優先して、股下部1Mにおけるものよりも大きい凸部411が配されている。このような、凸部411の平面視における大きさ(面積)が部分的に異なる吸収性コア40によれば、保形性等の諸特性と製造効率、製造コストとのバランスが良好である。
股下部1Mにおける凸部411の対角線の長さに対する、腹側部1F又は背側部1Rにおける凸部411の対角線の長さの比率は、後者/前者として、好ましくは1以上、さらに好ましくは1.5以上、そして、好ましくは5以下、さらに好ましくは3以下である。凸部411の対角線の長さは、無荷重状態の凸部411の平面視における対角線の長さであり、定規を用いて常法に従って測定される。
表面シート2としては、この種の吸収性物品において表面材として従来用いられているものを特に制限なく用いることができるが、前述した特徴的な吸収性コア40(ハニカム構造体41)の構成の採用に合わせて、特定の凹凸構造を有するものを用いるとより効果的である。この点、本実施形態においては、図2及び図3に示すように、表面シート2の肌対向面に、着用者の肌側に向かって突出する複数の表面材凸部211が、ハニカム構造体41における凸部411の形成パターンに対応したパターンで一体的に形成され、且つ各表面材凸部211の周辺部に、表面材凸部211に比して高密度の表面材凹部212が存在している。
図6には、表面シート2の肌対向面側が示されている。表面シート2は、その原材料である原反シートに対して部分的に公知のエンボス加工を施すことによって形成されているところ、エンボス加工が施された部位は、該原反シートの形成材料が圧密化されてなる高密度部の表面材凹部212となり、エンボス加工が施されていない部位は、厚み方向の一方側具体的には肌対向面側に突出して表面材凸部211となる。表面材凸部211は、エンボス加工によって圧密化されていないため、表面材凹部212に比して密度の低い低密度部である。本実施形態における表面シート2は単層構造であり、表面材凸部211は中空構造であり、その内部には原反シートの形成材料は充填されていない。また、本実施形態においては、表面シート2の肌対向面の全域が表面材凸部211の形成領域である。
表面シート2においては、前述した通り、表面材凸部211がハニカム構造体41における凸部411の形成パターンに対応したパターンで一体的に形成されており、従って、表面シート2の所定領域における、表面材凸部211の平面視での形状及び大きさ並びに隣り合う表面材凸部211,211の離間距離即ち表面材凹部212の幅は、ハニカム構造体41の、平面視において該所定領域と重なる領域における、凸部411の平面視での形状及び大きさ並びに隣り合う凸部411,211の離間距離即ち凹部412の幅と同じである。表面シート2においては、複数の表面材凸部211はそれぞれ凹部412に包囲されており、表面シート2の肌対向面(凸部形成面)の全域において連続している。
このように、表面シート2の肌対向面が表面材凸部211及び表面材凹部212からなる凹凸構造を有していると、該肌対向面が凹凸の無い平坦面である場合に比して、着用者の肌との接触面積が低下するためべたつき感が低減され、通気性及びクッション感が向上し得る。また、表面材凹部212が尿等の排泄液の流路として機能するため、表面シート2において排泄液が速やかに面方向に拡散し、液吸収速度の向上に繋がる。そして、表面シート2の斯かる凹凸構造は、ハニカム構造体41のハニカム構造に対応したパターンで形成されているため、ハニカム構造体41と同様に、おむつ1の着用者の動き等に起因する様々な方向からの応力に対して変形しにくく、形状が崩れにくい。斯かる構成のおむつ1においては、表面シート2における排泄部対向部に排泄された尿等の排泄液は、表面シート2によって速やかに面方向に拡散しつつ表面シート2を厚み方向に透過して吸収体4に到達し、吸収体4に達した排泄液は、液拡散性に優れるハニカム構造体41によってさらに面方向に拡散され吸収保持される。このようにおむつ1は、表面シート2とハニカム構造体41とが相俟って高い液吸収能を有し、液漏れ防止性及びフィット性に優れる。
尚、表面シート2とハニカム構造体41とは、図1に示す如き平面視において、表面シート2の複数の表面材凸部211とハニカム構造体41の複数の凸部411とが1対1で完全に一致するように重なるのが理想的であるが、そのような理想的な形態でなければ前述した作用効果は奏されないということはなく、両凸部211,411にズレがあっても実質的には問題はない。要は、表面シート2における表面材凸部211の形成領域と、ハニカム構造体41における凸部411の形成領域即ちハニカム構造領域411R(図5参照)とが重なっていれば良い。
表面シート2としては、例えば、エアスルー不織布やスパンボンド不織布等の不織布、織布、編み地等の繊維シートの他、フィルム等を用いることができ、肌触り等の観点から繊維シートを用いることが好ましく、特に不織布を用いることが好ましい。表面シート2の坪量は、好ましくは15g/m2以上、さらに好ましくは20g/m2以上、そして、好ましくは50g/m2以下、さらに好ましくは40g/m2以下である。表面材凸部211の平面方向の最大長さ、高さ及び数並びに表面材凹部212の幅は、ハニカム構造体41における凸部411及び凹部412と同様に設定することができる。
図7には、本発明に係る表面シートの他の実施形態が示されている。この他の実施形態については、図6の表面シート2と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、表面シート2についての説明が適宜適用される。
図7の表面シート2Aは、2枚のシート20,21を積層してなる積層二層構造である点で、単層構造である図6の表面シート2と異なる。表面シート2Aにおいては、相対的に着用者の肌に近い第1シート20が、表面材凸部211と表面材凹部212とからなる凹凸構造、即ちハニカム構造体41のハニカム構造に対応したパターンの凹凸構造を有し、相対的に着用者の肌から遠い第2シート21が、実質的に凹凸の無い平坦な平板状シートである。表面シート2Aは、第1シート20の原反シートと第2シート21の原反シート(両原反シート共に凹凸の無い平坦な平板シートである)とを重ね合わせてエンボス加工により厚み方向に一体的に加圧して形成されており、両シート20,21は、被エンボス加工部であり相対的に高密度の表面材凹部212にて、熱融着により互いに接合している。両シート20,21は互いに種類が同じでも良く、異なっていても良い。このような積層多層構造の表面シートは、例えば特開2015−112343号公報に記載の複合シートの製造方法に準じて製造することができる。
以上、本発明について説明したが、本発明は前述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、前記実施形態においては、積層体43において、コア要素42が相対的に着用者の肌に近く、ハニカム構造体41が相対的に着用者の肌から遠く配されていたが、これとは逆に、ハニカム構造体41が相対的に着用者の肌に近く、コア要素42が相対的に着用者の肌から遠く配されていても良い。また、前記実施形態においては、コア要素42は、平面視において股下部1Mにおけるハニカム構造体41と同形状同寸法であったが、要は、ハニカム構造体41における凸部411の形成領域即ちハニカム構造領域411R(図5参照)を被覆し得る平面視形状及び寸法を有していれば良い。また、吸収性コア40から着用者の肌側への排泄液の移行(いわゆる液戻り)を防止する目的で、表面シート2と吸収体4(コアラップシート45)との間に、サブレイヤーなどとも呼ばれる液透過性の体液逆流防止層を介在配置しても良い。
本発明の吸収性物品は、前記実施形態の如き展開型の使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される体液(尿、経血、軟便、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含される。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
1F 腹側部
1M 股下部
1R 背側部
2,2A 表面シート(表面材)
211 表面材凸部
212 表面材凹部
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収性コア
41 ハニカム構造体
410 基体
411 凸部
411R ハニカム構造領域(凸部形成領域)
412 凹部
42 コア要素
43 積層体
44 空間部
45 コアラップシート
5 サイドシート
6 ファスニングテープ
7 被止着領域
X 縦方向
Y 横方向

Claims (4)

  1. 吸収性材料を含む吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側に配された表面材とを具備し、着用時に着用者の股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは前記股下部にハニカム構造体を有し、該ハニカム構造体は、基体の片面に散点状に規則的なパターンで一体的に形成された複数の凸部と、該基体における該凸部の非形成部である凹部とを含んで構成され、
    前記凸部と前記凹部とで、密度が同じか、又は該凹部の方が該凸部に比して密度が低く、
    前記股下部における前記吸収性コアは、前記ハニカム構造体とハニカム構造を有しないコア要素との積層体を有し、該積層体において、該コア要素と前記基体との間に複数の前記凸部が介在し、且つ前記凹部に対応する部位に空間部が形成されており、
    前記積層体において、前記コア要素における前記基体との対向面側に複数の前記凸部の先端が食い込んでいると共に、該コア要素における該凸部の食い込み部の周辺部が該基体の前記凹部に向かって隆起しており、そのコア要素の隆起部と該基体との間に前記空間部が形成されている吸収性物品。
  2. 前記コア要素の前記隆起部に吸水性ポリマーが含有されている請求項に記載の吸収性 物品。
  3. 吸収性材料を含む吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側に配された表面材とを具備し、着用時に着用者の股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは前記股下部にハニカム構造体を有し、該ハニカム構造体は、基体の片面に散点状に規則的なパターンで一体的に形成された複数の凸部と、該基体における該凸部の非形成部である凹部とを含んで構成され、
    前記凸部と前記凹部とで、密度が同じか、又は該凹部の方が該凸部に比して密度が低く、
    前記吸収性コアは、前記腹側部及び前記背側部に前記ハニカム構造体のみを有し、該腹側部及び該背側部それぞれのハニカム構造体は、前記股下部のハニカム構造体に比して、前記凸部の平面視における大きさが大きい吸収性物品。
  4. 吸収性材料を含む吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側に配された表面材とを具備し、着用時に着用者の股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは前記股下部にハニカム構造体を有し、該ハニカム構造体は、基体の片面に散点状に規則的なパターンで一体的に形成された複数の凸部と、該基体における該凸部の非形成部である凹部とを含んで構成され、
    前記凸部と前記凹部とで、密度が同じか、又は該凹部の方が該凸部に比して密度が低く、
    前記表面材の肌対向面に、着用者の肌側に向かって突出する複数の表面材凸部が、前記ハニカム構造体における前記凸部の形成パターンに対応したパターンで一体的に形成され、且つ各該表面材凸部の周辺部に、該表面材凸部に比して高密度の表面材凹部が存在している吸収性物品。
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