JP5882718B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
図1は、本発明における吸収性物品の好ましい一実施形態としての生理用ナプキンを肌当接面方向から示した一部切欠斜視図である。
本実施形態の生理用ナプキン10は、図1に示すように、肌当接面側に配置される液透過性の表面シート1、非肌当接面側に配置される裏面シート2、及び該両シートの間に配置される吸収体3を備え、縦長の形状である。吸収体3は肌当接面側の上層吸収体4と非肌当接面側の下層吸収体5とを積層させてなる。上層吸収体3及び下層吸収体5はいずれも角が丸みを帯びた矩形形状である。また上層吸収体3は、下層吸収体5よりも幅狭で長さが短く、ナプキン10の排泄部対向領域Cの位置に配されている。この部分において両吸収部が積層され肌当接面側に隆起する中高部7を形成する。中高部7は、排泄部対向領域Cにおいて、ナプキン10と着用者の肌との密着性を高めて素早く液を取り込み得る。これにより液残りや横漏れを低減でき着用者の装着感を良好なものとすることができる。
さらに本実施形態の吸収体3において、上層吸収体4及び下層吸収体5はいずれも長手方向(Y方向)及び幅方向(X方向)に沿う溝を複数有する。この吸収体3の詳細については後述する。
吸収体3は、前述のとおり、上層吸収体4と下層吸収体5とからなる(図1参照)。その配置は、図2に示すように、下層吸収体5が前方領域Fから排泄部対向領域Cを介して後方領域Rに亘たる縦長として配され、上層吸収体4が排泄部対向領域Cの幅方向中央において下層吸収体32よりも幅狭で長さが短い形状で下層吸収体5の肌側面上に載置されている。そして上層吸収体4の非肌当接面及び下層吸収体5の肌当接面にはそれぞれ複数の溝45及び溝55(又は凹部45及び55という。)が格子状に配設されている。図2に示すように、前方部F及び後方部Rにおいては、下層吸収体5の溝55が開放した配置とされている。一方、排泄部対向領域Cにおいては、上層吸収体4の溝45と下層吸収体5の溝55とが対向するように配置されている(図5参照)。これら上層吸収体4及び下層吸収体5の構造について以下に説明する。
また上層溝45深さ(h2)の上層吸収体4全体の厚み(h1)に対する割合は、
20〜80%が好ましく、30〜70%がさらに好ましい(図3(C)及び4(C)参照)。下層溝55深さ(h6)の下層吸収体5全体の厚み(h5)に対する割合は、20〜80%が好ましく、30〜70%がさらに好ましい(図3(C)及び4(C)参照)。前記下限以上とすることで肌とナプキンの間に滞留した湿気を外気に逃がしやすくなり、上限以下とすることで凹部吸収部54により隣接する突出吸収部53同士が繋ぎ合わされ、吸収体3が着用者の動作により破断することを防止することが出来る。溝55bを経血が一気に流れることによる漏れの発生を防止することが出来る。
まず、溝45及び55は、上層吸収体4及び下層吸収体5の底部から厚み方向に窪んで空隙のある部分とし、凹部吸収部44及び54は溝45及び55の上部に位置する吸収体3の素材からなる部分として区分できる(図3(B)及び4(B))。突出吸収部43及び53は、厚み方向に並ぶ溝45及び55及び凹部吸収部44及び54に隣接して囲まれる吸収体3の素材からなる上部から底部までの部分として区分できる(図3(B)及び4(B))。この突出吸収部と凹部吸収部及び溝との境界は、溝の壁面底部から厚み方向に延ばした仮想線t,tとして規定できる(図3(B)及び4(B))。
次に、図3(B)に示す凹部吸収部44の厚み(h3=h1−h2)及び突出吸収部43の厚み(h1)、並びに図4(B)に示す凹部吸収部54の厚み(h7=h5−h6)及び突出吸収部53の厚み(h5)の測定は、大きさ37mm×37mm、厚み3mmのアクリルプレートを吸収体3の上に置き、KEYENCE社製非接触式レーザー変位計(レーザーヘッドLK−G30、変位計LK−GD500を用い突出吸収部43の厚み(h1)及び突出吸収部53の厚み(h5)を計測し、凹部吸収部44の厚み(h3)及び凹部吸収部54の厚み(h7)を吸収体の図3及び4相当の断面をKEYENCE社製マイクロスコープVHX‐1000を用いることで計測できる。そして溝45の深さ(h2)は突出吸収部43の厚み(h1)と凹部吸収部44の厚み(h3)との差(h1−h3)として算出でき、溝55の深さ(h6)は突出吸収部53の厚み(h5)と凹部吸収部54の厚み(h7)との差(h5−h7)として算出できる。
同様の方法より、長手方向上層溝45a及び長手方向下層溝55aの幅(r)、並びに幅方向上層溝45b及び幅方向下層溝55bの幅(s)を測定することができる。
図5に示すように、中高部7の幅方向断面において、3つの長手方向上層溝45a及び長手方向下層溝55aが対向して重なる配置とされている。これにより厚み方向に一体化された大きな長手方向中空路75が3つ形成されている。そして3つの長手方向中空路75が長手方向の前後端に亘って連通している。各長手方向中空路75は、上層吸収体4及び下層吸収体5の双方へと入り込んだ1つの空間である。この点について図6を参照してさらに説明すれば、吸収体内部において、空気に直接面している上層吸収体4の溝45を構成する側壁部45j及び底部45kと、下層吸収体5の溝55を構成する側壁部55j及び底部55kとからなる。なお側壁部45j及び55jは突出吸収部43及び53の壁部でもあり、底部45k及び55kは凹部吸収部44及び54の壁部でもある。
図5及び6において示した溝45及び55の配置は、幅方向においても同様である。図示しないが、4つの幅方向上層溝45及び幅方向下層溝55が重なって、大きな幅方向中空路76が形成されている。また幅方向中空路76は幅方向の左右両端に亘って連通している。
つまり、長手方向中空路75及び幅方向中空路76は、吸収体3の中高部7の厚み方向において、表面シート1に近い位置から裏面シート2近い位置までに至る、厚み方向に閉じた空洞部となっている。
さらに幅方向中空路76は中高部7の幅方向端部にまで至り連通している。またその幅方向外方に延出した下層吸収体5には、肌面側に解放された幅方向下層溝55bが中高部7から連続的に延出している。これにより、湿気を幅方外方へと効果的に排出することができて好ましい。
着用者から排泄された液102が中高部7の肌当接面側で受け止められ、内部へと透過され吸収保持され膨潤し始める。するとこの部分の中高部7内部において、長手方向中空路75及び幅方向中空路76へと水分が放湿される。その蒸気は該中空路に沿って移動する(矢印f2及びf4)。そして、中高部7から繋がる長手方向下層溝55aは、下層吸収体3の前後端部にまで到達した連続溝である。これにより、図8に示す矢印f1のように、中高部7内の湿った空気を外部へと排出することができる。これは、1つに空気が流動し易い溝構造による。さらに、下層吸収体3の前方領域F及び後方領域Rにあたる部分が中高部7よりも相対的に湿潤程度が低く、同時にそこから放湿される湿気も相対的に少ない(つまり相対湿度が低い)。この湿度差によって空気を流動化でき、中高部7から前方領域F及び後方領域Rへと、湿気を誘導することができる。なおこの場合、前方部F及び後方部Rに配設された防漏溝13は、この空気の誘導を阻害しない程度のものとすることが好ましい。たとえば、前方部F及び後方部Rの部分の防漏溝13を形成する圧縮ロールの高圧搾部形成部の間隔を広げる、前方部F及び後方部R煮形成される高圧搾部の密度を、吸収体長手方向中央部に形成される高圧搾部の密度よりも低くするといった手段によって、長手方向下層溝55aにおいて、完全に塞がない程度の圧搾深さとすることが好ましい。
同様に、図4に示すような下層吸収体5において、突出吸収部53が凹部吸収部54よりも高坪量とされ、かつ突出吸収部53が凹部吸収部54よりも繊維密度の高密度となっていることが好ましい。したがって、凹部吸収部44が、相対的に突出吸収部43よりも薄く低坪量部とされ低密度部されていることが好ましい。これにより下層吸収体5においても高坪量で高密度な突出吸収部43が凹部吸収部44の中に存在するような海―島構造となる。
以上のとおり、このような液の吸収構造が、液の透過性を高めて蒸気の内部排出構造を補助し、これにより肌側での蒸発を抑え、排泄液の多寡に関わらず、ムレを抑えて肌荒れ等を低減できる。
突出吸収部43及び53並びに凹部吸収部44及び54の密度とは、吸収体3の構成部材であるパルプ繊維と高吸水性ポリマーとを併せた密度である。吸収体3を、凹部35の壁面底部から厚み方向に延ばした仮想線t,t(図3(B)及び4(B)参照)で切断して、突出吸収部43と凹部吸収部44に分離、また突出吸収部53と凹部吸収部54とに分離する。これらをそれぞれ長さ50mm、幅5mmの大きさに切り出しサンプルを調製する。次いで、電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いサンプルの質量を測定する。定圧式厚み計を用い、サンプル厚みを測定し、測定したサンプルの質量を、サンプルの体積(厚み×長さ×幅)で除して各々の領域における部位の全材料の密度を算出する。なお、低圧式厚み計の測定時圧力は0.5g/cm2で行う。平均密度は、サンプルを任意の箇所で10個調整して、その平均で求められる。
突出吸収部43及び53の平均坪量(w2)及び凹部吸収部44及び54の平均坪量(w1)の測定方法は、測定するそれぞれの部位の面積を予め測定し、その測定領域を前述の仮想線t,t(図3(B)及び4(B)参照)でカッターで切断してその切断部の質量を測定する。測定した質量を面積で除して、各々の密度領域の平均坪量を測定する。平均坪量は、サンプルを任意の箇所で10個調整して、その平均で求められる。
図10は、上層吸収体4及び下層吸収体5の製造に好ましく用いられる吸収体の製造装置60を示す図である。製造装置60は、外周面に複数のポケット9(堆積部)がます目状に区切られた積繊プレートを有する回転ドラム62(図11(a−1)参照)と、回転ドラム62の外周面に向けて、繊維材料Sを飛散状態にて供給するダクト63と、ダクト63に繊維材料Sを供給する繊維材料供給部64と、ポケット9にあふれるように堆積させた過剰量の繊維材料を掻き取るスカッフィングロール65と、ポケット9から離型した堆積体(吸収体前駆体)70の上下面をコアラップシート3bで被覆する被覆機構(図示せず)と、吸収体前駆体70をコアラップシート3bで被覆して得られる吸収体連続体を、一対のプレスロール66a,66b間で加圧して圧縮する圧縮装置66と、圧縮後の吸収体連続体を、個々の生理用ナプキンに使用される寸法に切断して加工後の吸収体3とする切断装置(図示せず)を備えている。
まず、回転ドラム62及びスカッフィングロール65を回転させると共に、上記吸気ファン及び上記加圧手段を作動させて、空間B及びEを負圧にし、空間Dを陽圧にする。また、バキュームコンベア67、圧縮装置66及び上記切断装置を作動させる。吸気ファンの作動により、空間B上に位置するポケット9の底面部に吸引力が生じると共に、ダクト63内に、回転ドラム62の外周面に向けて流れる空気流が生じる。そして、繊維材料供給装置64を作動させて、ダクト63内に繊維材料S(パルプ繊維41及び高吸水性ポリマー42)を供給すると、該繊維材料Sは、飛散状態となって、ダクト63内を流れる空気流に載って、回転ドラム62の外周面に向けて供給される。
表面シート1、裏面シート2、吸収体3、サイドシート8の形成材料としては、この種の吸収性物品に採用されるものを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート1としては、各種不織布(たとえば、エアスルー不織布やスパンボンド不織布など)の重ね合わせた構成や、不織布とフィルムとのラミネートからなり多数の開孔が形成されている複合シート等が用いられる。また、表面シートとして上層・中層・下層の3層からなり、上層及び下層を突出部とエンボスによる圧密化させた部分との起伏のある形状として、平坦な中層に接合させたものであってもよい。また表面シート1は、前記の突起のある上層及び下層とからなるmのであってもよく、起伏のある上層と平坦な中層との2層からなるものであってもよい。この場合、表面シートに繊維の密度勾配ができ、表面シート1上の液を素早く吸収体3側へ透過させることができるので好ましい。上層及び下層の部材として、カード法によって形成されたウェブや嵩高な不織布などの繊維同士が極めて緩く絡んでいる状態の繊維集合体を用いることができ、中層の部材としてカード法によって形成されたウェブや熱収縮性を有する不織布を用いることができる。
図1に示す構成の生理用ナプキンを常法に従って製造し、これを実施例1及び2のサンプルとした。吸収体を構成する吸収性コアの構成材料として、パルプ繊維および吸水性ポリマーを用い、これらの混合積繊体(吸収性コア)と該混合積繊体を被覆するコアラップシートとからなる吸収体前駆体103を前述の方法により製造し、前述の方法により上層吸収体及び下層吸収体とした。これらを溝を対向させるようにして積層し吸収体とした。実施例1の吸収体中における吸水性ポリマーの含有量は、該吸収体の全重量に対して20重量%であった。また、前記コアラップシートとして、坪量16g/m2の吸収紙で被覆して使用した。また、表面シートとして、坪量25g/m2のエアスルー不織布を使用し、裏面シートとして、坪量30g/m2の非透湿ポリエチレン製フィルムを使用した。
また、上層吸収体及び下層吸収体の突出吸収部の密度は、0.10g/cm3であった。上層吸収体及び下層吸収体の凹部吸収部の密度は、0.05g/cm3であった。
上層吸収体の突出吸収部のパルプの坪量は240g/m2、吸水ポリマーの坪量は50g/m2であり、上層吸収体の凹部吸収部のパルプの坪量は120g/m2、吸水ポリマーの坪量は25g/m2であり、下層吸収体の突出吸収部のパルプの坪量は160g/m2、吸水ポリマーの坪量は50g/m2であり、上層吸収体の凹部吸収部のパルプの坪量は80g/m2、吸水ポリマーの坪量は25g/m2であった。
吸収体として、溝のない上層吸収体と下層吸収体を実施例1と同様の寸法で作成した。これを積層したものと吸収体として用い、実施例1と同様にして生理用ナプキンを製造して得た。これを比較例のサンプルとした。
上層吸収体のパルプの坪量は240g/m2、吸水ポリマーの坪量は50g/m2であり、下層吸収体のパルプの坪量は160g/m2、吸水ポリマーの坪量は50g/m2であった。
室温23℃、相対湿度50%に保たれた部屋に水槽を置き、水槽に水を満たし、東京理化器械株式会社製、冷却水循環装置EYELA CTP1000(商品名)を用いて、水槽表面が34℃となるように保った。実施例1の生理用ナプキン及び比較例1の生理用ナプキンに株式会社大塚製薬工場製、生理食塩水を6ml注入し、生理用ナプキンの肌当接面側を水槽ガラスの外側面に向けて設置する。生理用ナプキン肌当接面と水槽ガラスの外側面の間隔は1cmとした。さらに、水槽とナプキンの間に神栄株式会社製、温湿度センサーHA9680(商品名)を設置した。その状態で8時間放置し、生理用ナプキンと水槽間の空気の湿度変化を記録した。なお、温湿度センサーHA9680に記録されたデータは神栄株式会社製、温度・湿度ロガーHA3641(商品名)で読み取り、コンピューターにデータを取り込んで解析を行った。
表層液戻り量の測定方法を以下に説明する。この表層液戻り量とは、吸収体に吸収された液が加圧によってどれだけ表層(表面シート)側へ戻るかを示したものである。この量が少ないほど、吸収体の液保持性が高く、装着時のドライ感が得られ易い。
まず生理用ナプキンを水平に置いた。この生理用ナプキン上に、底部に直径1cmの注入口がついた円筒つきアクリル板を重ねて、サンプルの排泄部対向領域(サンプルの長手方向前端から40mmの位置)に注入口から粘度を8.0±0.1cPに調整した3gの脱繊維馬血を注入した。注入後、その状態を1分間保持した。次に、円筒つきアクリル板を取り除き、表面シートの表面上に、縦6cm×横9.5cmで坪量13g/m2の予め質量を測定しておいた吸収紙(市販のティッシュペーパー)を載せた。さらにその上に圧力が4.5×102Paになるように錘を載せて5秒間加圧した。加圧後、吸収紙を取り出し、加圧前後の吸収紙の質量変化を測定し、吸収紙に吸収された脱繊維馬血の質量を表面液残り量とした。
次いで、試験後のサンプルに再び上記のアクリル板を重ね、1回目の注入から3分後に再び注入口から3gの脱繊維馬血を追加して注入した。生理用ナプキンへの馬血の注入位置は、最初の3gを注入した位置と同じとした。そして、注入後1分間その状態を保持したままにした後、アクリル板を取り除き、前回と同様にして2回目の表面液残り量を測定した。さらに、2回目の注入から3分後、その測定方後のサンプルに、前記と同様にして、3gの脱繊維馬血を追加して注入し、前回と同様にして3回目の表面液残り量を測定した。また、各々の液注入の際、液を注入してから全ての液を吸収するまでの時間(液吸収時間)を測定した。
2 裏面シート
3 吸収体
4 上層吸収体
45 (上層吸収体の)溝
5 下層吸収体
55 (下層吸収体の)溝
7 中高部
75 長手方向中空路
76 幅方向中空路
10 生理用ナプキン
Claims (7)
- 肌当接面側に配置された表面シート、非肌当接面側に配置された裏面シート、及び両シートに介在配置された吸収体を有する縦長の吸収性物品であって、
前記吸収体は、肌当接面側に配された上層吸収体と該上層吸収体より非肌当接面側に配された下層吸収体とを有し、前記上層吸収体は、下層吸収体よりも幅狭で長さが短く、少なくとも排泄部対向領域に配置され、
前記上層吸収体と前記下層吸収体が積層されて互いに対向する面であって、平面視した際の上層吸収体が存在する領域における上層吸収体側又は下層吸収体側のどちらか一方又は両方の面に、連続した溝を備え、該溝は、前記上層吸収体が存在する領域の幅方向又は長手方向の端部に達している溝であり、
前記溝を有する吸収体は、厚みのある高坪量部と、これより厚みの薄くされた低坪量部とを有し、前記溝の底部は低坪量部であり、前記高坪量部は前記溝の底部である前記低坪量部に囲まれている吸収性物品。 - 前記溝は、吸収性物品の長手方向に沿って配設され、かつ該溝は、前記上層吸収体が存在する領域における長手方向端部にまで達し前後端に亘って連通している請求項1記載の吸収性物品。
- 前記溝は、吸収性物品の長手方向に沿うものとこれに直交する幅方向に沿うものとを有し、前記長手方向及び幅方向において、前記各溝が、前記上層吸収体が存在する領域における端部にまで達し前後端及び左右両端に亘って連通している請求項1記載の吸収性物品。
- 前記長手方向に沿う溝は、平面視において、前記吸収体の排泄部対向領域から長手方向の前後方向のそれぞれに向かって前記溝の幅が漸次広がる請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記長手方向に沿う溝は、前記上層吸収体の非肌当接面に配設された長手方向上層溝と前記下層吸収体の肌当接面に配設された長手方向下層溝を有し、前記長手方向上層溝及び前記長手方向下層溝は、互いに同じ位置に対向して配置されており、かつ、平面視した際の前記上層吸収体が存在する領域の前後端に亘って連通して配置された請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記上層吸収体には吸収性ポリマーが含まれない請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品が生理用ナプキンである請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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