JP4422931B2 - 清拭用物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体の清拭、家具やトイレットの便器などの清拭、自動車の洗車時などの清拭に使用される清拭用物品に係り、特に汚れが手に付着しない状態で使い捨てが可能な清拭用物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
老人や病人の介護の際に身体を清拭するとき、またはトイレットの便器などを清拭するとき、あるいは自動車の洗車後に車体を清拭する際には、布を重ねて使用する場合もあるが、最近では手で保持しやすいように袋状に形成されたものがある。また、汚れや水分が手に伝わらないように、表面が不織布で内側が防水シートで形成されたもの、または袋体の内側に指を掛ける部分を形成して手で保持しやすくしたものなどが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の清拭用物品では、使用した後に清拭用物品の表面に付着した汚れが手に付くことのない状態で使い捨てできるようにする工夫がなされたものが存在していなかった。また、従来の清拭用物品はクッション性が乏しく、身体を拭くときに身体に違和感を生じさせやすい。また濡れた部分を拭き取るときの保水能力を高めたものも存在しておらず、さらに老人介護や病人介護の際に濡らした状態で使用することに適するものも存在していなかった。
【0004】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、使用後に手に汚れが付きにくい状態で廃棄することができ、また使用時にクッション感を生じさせることが可能な清拭用物品を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基部に開口部が形成された袋体形状の清拭用物品において、
前記袋体は、不織布の外面シートと防水性を有する内面シートおよび前記外面シートと内面シートとの間に挟まれたクッション層とを有する積層体で形成されており、
前記袋体の内部の前記開口部を除く周縁部の少なくとも一部に、前記袋体を裏返す際に摘むことができる摘み部が設けられていることを特徴とするものである。
【0006】
上記清拭用物品は、被清拭物に対する拭き取りを行って外面シートが汚れたときに、袋体内へ手を入れ、指で摘み部を摘んで開口部側へ引き出すことによって、袋体を簡単に裏返しでき、汚れた外面シートを袋体の内面に向けた状態で廃棄することができる。また袋体を構成する積層体がクッション層を有しているために、被清拭部に対する当たりがソフトであり、また清掃者の手の与えられる感触も良好である。
【0007】
前記において、前記摘み部は、前記開口部と対向する前方縁部の内側に設けられていることが好ましい。
【0008】
前記摘み部が袋体の前方縁部の内部に設けられていると、前記摘み部を摘みやすく、また摘み部を袋体の開口部に向けて真っ直ぐ引き出すだけで袋体を裏返すことができ、裏返し操作が容易である。
【0009】
また、前記袋体の内面に、前記開口部から外部に突出できる粘着テープが設けられているものが好ましい。
【0010】
上記発明では、裏返した状態で丸めたり折ったりして前記粘着テープでその状態を維持できるように止めることができ、コンパクトにまとめた状態で廃棄できる。
【0011】
また、前記外面シートは液透過性であり、前記クッション層は保水能力を有していることが好ましい。
【0012】
このように構成すると、濡れた身体などを拭いたときに、被清拭部の水分を前記クッション層が吸い取って、濡れた体などの水分を確実に拭き取ることができる。また予めクッション層に水分や洗剤などを含ませて濡れた状態で清拭に使用することも可能である。
【0013】
例えば、前記外面シートと内面シートおよびクッション層を有する前記積層体によって片面構成体が形成されており、前記片面構成体が2枚重ね合わされ、前記開口部を除く周縁部で前記片面構成体どうしが接合されて前記袋体が形成されているものとして構成できる。
【0014】
このように構成すると、開口部を有する袋体を簡単に形成することができる。
【0015】
また、前記片面構成体どうしを接合している接合部が袋体の内方に向けられており、前記接合部が前記摘み部となっているものとして構成できる。
【0016】
このように、接合部が内方に向けられていると、外面で汚れを拭き取った後に、開口部から手を入れ前記接合部を掴んで袋体を裏返しする操作が容易である。
【0017】
さらに、前記片面構成体は、基部から前方縁部に向けて幅寸法が徐々に小さくなる形状であり、前記基部に前記開口部が形成されているものが好ましい。
【0018】
例えば、前記片面構成体は台形であり、台形の下底辺に前記開口部が形成されているものである。
【0019】
前記のように開口部から前方縁部にかけて幅寸法が徐々に小さいものであると、袋体の裏返しが容易である。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の清拭用物品の第1の実施の形態を示す斜視図、図2は図1のII−II線の断面図、図3(A)は清拭操作完了後に裏返した状態を示す斜視図図3(B)は粘着テープの取り付け部を示す図3(A)のB−B線の断面図、図4は丸めて粘着テープで止めた状態を示す斜視図である。
【0021】
図1に示す清拭用物品1は、その平面形状が台形であり、台形の下底辺に開口部2が形成されている。また台形の上底辺すなわち前記開口部2と逆に向けられている辺が前方縁部3である。この清拭用物品1は、前記前方縁部3および右側縁部4と左側縁部5が閉じられて、開口部2のみが開放されている。
【0022】
図2の断面図に示すように、前記清拭物品1は、片面構成体11と片面構成体12とが前記前方縁部3および右側縁部4と左側縁部5とで接合されて袋状とされている。
【0023】
前記片面構成体11と片面構成体12は上下に対称の構造である。片面構成体11は、袋体の外面に向けられた液透過性の不織布で形成された外面シート13aと、袋体の内面に向けられている防水性の内面シート14aと、前記外面シート13aと内面シート14aとの間に挟まれた液を保持する能力を有する繊維層で形成されたクッション層15aを有する積層体である。同様に、片面構成体12も、袋体の外面に向けられた液透過性の不織布で形成された外面シート13bと、袋体の内面に向けられている防水性の内面シート14bと、前記外面シート13bと内面シート14bとの間に挟まれた液を保持する能力を有する繊維層で形成されたクッション層15bを有する積層体である。
【0024】
図3(A)は袋体を裏返した状態、すなわち内面シート14aと14bが外面側に向けられた状態を示している。前記片面構成体11は、前方縁部3側において、前記クッション層15aよりも外側で、前記外面シート13aと内面シート14aとがホットメルト型接着剤で接着され、または熱シールされて幅寸法がW1のフランジ21aが形成されている。また、右側縁部4側において、クッション層15aの外側で前記外面シート13aと内面シート14aとが接合されて幅寸法がW2のフランジ22aが形成されている。また、左側縁部5側において、クッション層15aの外側で前記外面シート13aと内面シート14aとが接合されて幅寸法W2のフランジ23aが形成されている。
【0025】
同様に、片面構成体12においても、前方縁部3側において、前記クッション層15bよりも外側で、前記外面シート13bと内面シート14bとがホットメルト型接着剤で接着され、または熱シールされて幅寸法がW1のフランジ21bが形成されている。また片面構成体11では、右側縁部4側において、クッション層15bの外側で前記外面シート13bと内面シート14bとが接合されて幅寸法がW2のフランジ22bが形成されている。また、左側縁部5側において、クッション層15bの外側で前記外面シート13bと内面シート14bとが接合されて幅寸法W2のフランジ23bが形成されている。
【0026】
そして、前記前方縁部3において、片面構成体11の前記フランジ21aと片面構成体12の前記フランジ21bがホットメルト型接着剤または熱シールなどにより接合されて前記幅寸法W1の接合部31が形成されている。また右側縁部4において、前記フランジ22aと前記フランジ22bが接合されて幅寸法W2の接合部32が形成されている。同様に、左側縁部5において前記フランジ23aと前記フランジ23bとが接合されて前記幅寸法W2の接合部33が形成されている。
【0027】
また、前記片面構成体11では、クッション層15aよりも外側の領域で外面シート13aと内面シート14aとが接合されてフランジ24aが形成され、片面構成体12では、クッション層15bよりも外側の領域で外面シート13bと内面シート14bとが接合されてフランジ24bが形成されており、前記フランジ24aとフランジ24bにより、前記開口部2の周縁部が形成されている。
【0028】
前記のように、片面構成体11と片面構成体12とが、開口部2を除いて、前方縁部3と右側縁部4および左側縁部5で互いに接合されているが、図1に示すように、この清拭用物品1では、片面構成体11の外面シート13aと、片面構成体12の外面シート13bが外側に向けられた状態が、製品の完成状態である。
【0029】
図1に示す完成状態の清拭用物品1では、前記前方縁部3に形成されている前記接合部31、および右側縁部4に形成されている前記接合部32および、左側縁部5に形成されている前記接合部33が、袋体の内側に向けられた状態である。そして、前記接合部31,32および33が指で摘むことのできる摘み部として機能できるようになっているが、この実施の形態では、特に前方縁部3の内側に延びる前記接合部31が、比較的大きい幅寸法W1を有しており,この接合部31が摘み部として機能できるようになっている。
【0030】
前記片面構成体11の内面シート14aの表面では、前記開口部2の内側に粘着テープ35が取り付けられている。この粘着テープ35は、合成樹脂フィルムで形成されており、図3(B)に示すように、粘着テープ35の長さL1の基端部35aが、開口部2の近傍において前記内面シート14aにホットメルト型接着剤36により容易に剥離することなく固定されている。また、前記粘着テープ35は、第1の折り曲げ部35cにより折られて中間部35dが前記基端部35aに重ねられており、さらに第2の折り曲げ部35eにより折られて、先部35bが前記中間部35dに重ねられている。
【0031】
前記先部35bの下面に、繰り返し剥離可能な感圧型接着剤層37が設けられ、この感圧接着剤層37は中間部35dに対して容易に剥離できるように粘着している。さらに、前記基端部35aと中間部35dは、微小面積に塗布されたホットメルト型接着剤のドット38,38,38によって仮り止めされており、前記先部35bのさらに先端部35f(感圧接着剤37が塗布されていない先端部)が、前記と同様のドット39によって、前記中間部35dに仮止めされている。
【0032】
粘着テープ35は、袋体の内面において図3(B)のように畳まれた状態で設置され、しかも先端部35fが容易に剥がれないようにドット39で仮り止めされているため、開口部2から袋体内に手を入れるときに、前記先端部35fが手に当たったとしても、図3(B)の折りたたみ状態が解除されることが起こりにくい。
【0033】
ここで、前記片面構成体11と片面構成体12の外面シート13a,13bは、液透過性で且つ熱シール可能な不織布である。例えば乾式または湿式で積層形成された繊維ウエッブを水流で交絡させたスパンレース法で形成された不織布、熱可塑性繊維を熱風で融着させたエアースルー法で形成された不織布、熱可塑性繊維を加圧融着させたポイントボンド法、または熱可塑性樹脂を押し出して融着させたスパンボンド法などで形成された不織布に液透過孔が形成されたものなどである。これら不織布の好ましい目付けは12〜80g/m2である。前記不織布を形成する繊維は、PE繊維、PP繊維、PET繊維、PE/PETの複合合成繊維、PE/PPの複合合成繊維などであり、表面に界面活性剤が塗布されて親水処理されたもの、あるいは繊維内に界面活性剤が練りこまれて親水処理されたものが使用される。また、前記繊維に、レーヨン、パルプ、コットンなどの親水性繊維が含まれているものであってもよい。
【0034】
前記内面シート14a,14bは、防水性を有し且つ熱シール可能なシートであり、例えばPEフィルム、PPフィルム、PETフィルム、またはこれらのうちの2種以上が積層された複合フィルムである。このフィルムの厚みは12〜80μmが好ましい。あるいは、クッション層15a,15bに面する側が前記外面シート13a,13bと同じ構造で目付けが20〜100g/m2の不織布で、袋体の内面側に前記フィルムあるいは前記複合フィルムが現れているフィルムと不織布の複合体であってもよい。あるいは内面シート14a,14bが疎水性または撥水処理された不織布で形成されていてもよい。
【0035】
前記クッション層15a,15bは、液の吸収性と液の保持能力を有する繊維構造物であり、PE繊維、PP繊維、PET繊維、PE/PETの複合合成繊維、PE/PPの複合合成繊維などに親水処理されたものを含み、またはレーヨンやパルプなどの親水性繊維が混合されたものである。または、不織布や紙を細かく切断されたものの集合体などであってもよい。前記クッション層15a,15bのそれぞれは目付けが30〜200g/m2が好ましい。クッション層の目付けが前記範囲未満であると、袋体を形成する片面構成体11と12が薄くなりすぎて、清拭者の手や、清拭される側の身体の肌に生じる抵抗感が大きくなりすぎ、前記範囲を越えると、厚くなりすぎて手で保持して取り扱うのが困難になる。
【0036】
次に前記実施の形態の清拭用物品の使用方法の一例を説明する。
この清拭用物品1は、図1と図2に示すように、片面構成体11の外面シート13aと、片面構成体12の外面シート13bが外向きとされた状態で消費者に供給され、図1および図2の状態で使用される。図1および図2の状態では、接合部31および接合部32と33は、袋体の内側に向けられている。
【0037】
図1の状態で、開口部2から手を入れ、手首が開口部2に位置しまたは手首が開口部2よりも袋体の内部に入るようにして清拭に使用する。このとき手のひらが片面構成体12に向けられたときには、片面構成体12の外面シート13bが清拭面として使用され、手のひらが片面構成体11に向けられれば、片面構成体11の外面シート13aが清拭面として使用される。この実施の形態では、片面構成体11と片面構成体12とが同じ形状で同じ構造であるため、外面シート13aと外面シート13bを清拭面として同じ条件で使用することができる。
【0038】
例えば、老人介護や病人介護において、入浴後の身体の清拭に使用するときには、乾燥状態の清拭用物品1で身体を拭けば、水分が外面シート13aまたは外面シート13bを透過してクッション層15aまたは15bで保持され、身体の水分を拭き取ることができる。
【0039】
また、クッション層15a,15bに水や洗剤を含浸させた状態で、身体を拭くこともできる。クッション層15a,15bを親水処理された繊維または親水性の繊維で形成しておくと、洗剤の泡立ちがよく、身体の表面を拭くのに適したものとなる。また老人や病人介護の際に、排便後の肛門およびその周辺の清拭に使用することも可能である。
【0040】
また、袋体の内部に向けられている内面シート14a,14bは、防水性を有しているため、清拭用物品1を使用する介護者などの手が濡れたり、手に汚れが付くのを避けることができる。
【0041】
外面シート13aによる清拭と、外面シート13bによる清拭が完了した後に、図3に示すように内面シート14aと内面シート14bが外面に向くように表裏逆向きに裏返すことができる。図1に示すように、この実施の形態では、開口部2が形成されている辺の幅寸法Waに対して前方縁部3の幅寸法Wbの方が短く、幅寸法が前記開口部2から前方縁部3にかけて徐々に短くなる形状であるため、前方縁部3を開口部2から引き出すことで、図3に示す裏返し状態に変形させることができる。また、図1の状態で前方縁部3の接合部31が袋体の内側に向けられて摘み部として機能できるようになっているため、袋体に手を入れ前記接合部31を指で掴んで開口部2から引き出すことにより、袋体を簡単に裏返すことができる。
【0042】
なお、前記のように接合部31を摘み部として機能させて、指で摘んで引き出し袋体を裏返すためには、前記接合部31の幅寸法W1は5mm以上が好ましく、さらに好ましくは10mm以上である。またその上限が30mm程度であれば、袋体内へ突出する接合部31が清拭の際の邪魔になりにくい。
【0043】
図3に示すように袋体を裏返しにすると、開口部2の近傍に設けられた粘着テープ35が外側に現れる。図4に示すように前方縁部3側から清拭用物品1を丸め、または折りたたんだ後に、図3(B)に示す粘着テープ35の先端部35fを摘んで内面シート14aから離す方向へ引き上げると、ドット39で仮り止めされていた先端部35fが中間部35dから剥がれ、ドット38で仮り止めされている中間部35dが基端部35aから剥がされる。さらに先部35bに固着している感圧接着剤層37が中間部35dから剥離される。
【0044】
そして、前記粘着テープ35を開口部2よりも先に伸ばし、図4に示すように粘着テープ35の先部35bの感圧接着剤層37を内面シート14bの表面に粘着させることにより、図4に示す状態でコンパクトな形にまとめることができ、そのままの状態で廃棄することができる。
【0045】
図に示す実施の形態では、片面構成体11と片面構成体12が台形である。この場合、開口部2の幅寸法Waは100〜250mm、前方縁部3の幅寸法Wbが60〜150mmが好ましく、Wa>Wbであり、WaはWbの1.2倍以上であることが好ましい。また、開口部2から前方縁部3までの長さLaは150〜300mmが好ましい。前記範囲内であれば、開口部2から手を入れて袋体を保持しながら清拭作業を行いやすい。
【0046】
図5と図6は本発明の他の実施の形態を示している。
図5に示す実施の形態の清拭用物品1Aは、片面構成体11Aと片面構成体12Aのそれぞれの形状と構造が、図1に示した片面構成体11および片面構成体12と近似している。ただし、図5に示す実施の形態では、片面構成体11Aと片面構成体12Aにおいて、前方縁部3を起点として開口部2に向かう所定長さの範囲で、クッション層15aとクッション層15bが存在しない帯状領域40が形成されており、この帯状領域40では、片面構成体11Aを構成している外面シート13aと内面シート14a、および片面構成体12Aを構成している外面シート13bと内面シート14bの4枚のシートが重ねられて接着され、または熱シールされて接合部41が形成されている。そして好ましくは、前記接合部41において、前方縁部3に貫通する切断線42が形成されている。
【0047】
この実施の形態では、開口部2から袋体内に手を入れて、人差し指と中指で前記接合部41を挟み込むことにより、袋体を片手で保持しやすくなる。また前記切断線42が形成されていると、切断線42と左側縁部5とで挟まれた袋体の一部43と、切断線42と右側縁部4とで挟まれた袋体の一部44とが独立して挙動できるようになり、よって細かな部分の清拭が可能になる。例えば、老人介護や病人介護の際に、肛門などの細かな箇所をきれいに拭き取ることができる。
【0048】
図6に示す実施の形態の清拭用物品1Bでは、片面構成体11Bと片面構成体12Bの構造が、図1以下に示した前記片面構成体11と12の形状および構造と近似している。
【0049】
ただし、図6に示す実施の形態では、片面構成体11Bの開口部3側のフランジ24aと、片面構成体12Bの開口部3側のフランジ24bに、所定ピッチの切断線51aが形成されて、この切断線51aを縫うように、開口部2の全周に延びる紐52が設けられて、締め付け手段が構成されている。この紐52は伸縮性のものであってもよいし、伸縮性のないものであってもよい。手を袋体内に入れて前期紐52で開口部3を締めることにより、開口部2から袋体の内部に水や汚れが進入しにくくなる。なお前記締め付け手段として前記接合部24aと接合部24bに、ゴムなど弾性部材が縫い付けられて、前記開口部2が弾性的に収縮可能なものであってもよい。
【0050】
図6に示すものは、被清拭物が濡れている場合に、手首の部分から指先にかけて水が進入するのを防止するのに有効であり、よって老人介護や病人介護においての使用に適するのみならず、洗車後の自動車の車体の拭き取りなどに使用するのにも適している。
【0051】
なお、本発明の前記各実施の形態の清拭用物品1,1Aまたは1Bは、前記のような老人介護や病人介護用、あるいは前記のような洗車後の自動車の車体の拭き取りのみならず、水洗トイレットの便器の清掃にも適している。便器を清拭するときに、前記清拭用物品1,1A,1Bを用いると、クッション性があるため、便器を傷つけることなく、汚れを拭き取ることができ、また細かな部分の清掃も可能である。そして、清掃後は、図3に示す状態で裏返し、図4に示すように粘着テープ35で止めて廃棄することにより、手への汚れの付着を防止できる。
【0052】
また、前記実施の形態では片面構成体11,11A,11Bおよび片面構成体12,12A,12Bの平面形状が断面形状であるが、これら片面構成体の平面形状が、開口部2から前方縁部3に向けて幅寸法が徐々に短くなり、さらに前方縁部3が円弧形状などとなっているものであってもよい。
【0053】
さらに、前記実施の形態では、前方縁部3において袋体の内側に向いている幅寸法W1の接合部31を、袋体を裏返す際の摘み部としているが、前記接合部31の中央部分に開口部2に向く突体を一体に形成して、前記突体を前記摘み部としてもよい。あるいは、前記前方縁部3において袋体の内側に向く、シート片や紐などを取り付けて、これらを前記摘み部としてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明では、ソフトな感触で清拭ができ、例えば人体の肌表面の拭き取りなどに有効である。また、内面シートが防水性であるため、手に水分や汚れが付きにくい。さらに使用後に裏返して粘着テープで止めて廃棄することができ、手を汚すことなくコンパクトな状態で廃棄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の清拭用物品を示す斜視図、
【図2】図1のII−II線の断面図、
【図3】(A)は、図1に示す清拭用物品を裏返した状態を示す斜視図、(B)は粘着テープの取り付け部を示す図3(A)のB−B線の断面図、
【図4】図4は図3の状態から袋体を丸めて粘着テープで止めた廃棄状態を示す斜視図、
【図5】本発明の第2の実施の形態の清拭用物品を示す斜視図、
【図6】本発明の第3の実施の形態の清拭用物品を示す斜視図、
【符号の説明】
1,1A,1B 清拭用物品
2 開口部
3 前方縁部
4 右側縁部
5 左側縁部
11,11A,11B,12,12A,12B 片面構成体
13a,13b 外面シート
14a,14b 内面シート
15a,15b クッション層
31,32,33 接合部
35 粘着テープ
42 切断線
52 紐

Claims (4)

  1. 基部に開口部が形成された袋体形状の清拭用物品において、
    前記袋体は、
    不織布の外面シートと防水性を有する内面シートおよび前記外面シートと内面シートとの間に挟まれたクッション層とを有する積層体によって形成された片面構成体が2枚重ね合わされ、
    前記開口部に相当する部分を除く前記片面構成体の周縁部に形成された接合部において互いに接合されることにより形成されており、
    前記接合部は、前記袋体の内方に向けられて、前記袋体を裏返す際に摘むことができる摘み部を構成する清拭用物品。
  2. 前記摘み部は、前記開口部と対向する前方縁部の内側に設けられている請求項1記載の清拭用物品。
  3. 前記袋体の内面に、前記開口部から外部に突出できる粘着テープが設けられている請求項1または2記載の清拭用物品。
  4. 前記外面シートは液透過性であり、前記クッション層は保水能力を有している請求項1ないし3のいずれかに記載の清拭用物品。
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