JPH0313245Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） この考案はベツドのマツト上面などに敷くパツ
ド材に関し、特に、乳幼児や老人などや使用する
ための洗濯が出来又消臭、抗菌加工により臭をと
ると共に吸水ポリマーの使用により吸水、乾燥が
布だけのものと吸水性と防水性とを有するパツド
材に関するものである。

（従来技術） 従来からベツドのマツトやふとんなどの上面に
吸水と防水のために敷くものとしていろいろのも
のが提供されているが、いずれも防水性に重点が
おかれたものであつて、吸水性については、単に
漏れ出た尿などがパツド材上面から両側へ流れ出
るのを防ぐ程度のものであつた。このため、パツ
ド材の表面はいつまでもびしやびしやとして使用
感がよくなかつた。

（考案の目的） この考案は、尿などが漏れ出るとパツド材の表
面から内部に吸いとり表面には水分を余り残さな
いとともに、吸いとつた水分を下方に染み出させ
ず、確実に防水することが出来るパツド材を提供
することを目的とする。

（実施例） 以下この考案の一実施例について図面にもとづ
いて説明する。

第１図と第２図に示すように、パツド材１は、
上面から下面に向けて表面層２、弾性層３水分吸
収層４、芯層５、防水層６および裏面層７の６層
で構成されており、全体としてはベツド８の上面
に合せた平面形状と大きさをもつ。

パツド材１の表面層２は綿布からなり、特に尿
などを吸収しにくいように撥水剤により撥水性を
もたせてあり、さらに抗菌剤によりカビや殺菌の
繁殖を防ぎ悪臭を抑えるための抗菌防臭性をもた
せてある。

この表面層２と木綿ワタ、絹ワタ、ウール綿、
ポリエステル低融点綿、ポリエステル樹脂綿から
なる弾性に富む弾性層３、吸収性樹脂綿、吸水性
綿からなる水分吸収層４およびいわゆる腰の強い
不織布からなる芯層５とは、互いに重ねられて一
定の間隔で縫い糸９により一体に、縫着されてい
る。

裏面層７はこの実施例においてはポリエステル
トリコツト、ナイロントリコツト布製で、その上
面に薄いアクリル樹脂、ナイロン樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂のコーテ
イング層として防水層６が塗布されている。

そしてこの裏面層７と上述の表面層２とは、互
いに重ねられて、パツド材１の周辺を作るように
互いに縫い合わされている。

そしてパツド材１の長側辺の上面層２には同一
素材からなる一定巾のずれ防止布１０が縫い付け
られている。

このずれ防止布１０の巾はベツド８のクツシヨ
ン８ａとその上面に通常敷くマツト８ａの厚さの
合計よりもかなり大き目に定められている。

以上のように構成したパツド材１は、ベツド８
のマツト８ａ上面に敷き、両側のずれ防止布１０
をベツド８とクツシヨン８ａとの間に挾みこんで
固定し、シーツを重ねることなくそのまま使用す
る。

この上で尿を濡らした場合、表面層２は撥水性
をもたせてあるので尿をはじく。

このため尿は、縫い糸９とその縫い目から内部
下方に染み込み、弾性層３の繊維の間隙を通つて
水分吸収層４に達つし、ここで繊維の間隙繊維内
部に吸収される。ここに吸収された水分はその下
の防水層６で妨げられて裏面層７まで染み出るこ
とがない。このためベツド８のマツト８ａは尿で
汚されることがない。

また、一旦表面層２の下に染み込んだ水分は、
やはりその撥水性のため表面層２を通してその上
面へ染み出ることがないので、表面層２の上面は
従来のようにびしやびしやと水分を残すことがな
く、衛生的であり、体温低下のため風邪を引くこ
とも防げる。

さらにまた、表面層２は抗菌防臭性をもたせて
いるので、繰返して使用しても殺菌が繁殖したり
悪臭を発したりすることがなく、芯材５により層
構成や外形状が崩れることもない。ずれ防止布１
０はパツド材１をベツド８に確実に固定し、また
パツド材１弾性層３と水分吸収層４とにより十分
の弾性をもつのでベツド８のパツド８ｂの機能を
補い、パツド８ｂを省略することもできる。

（効果） 以上説明したように、この考案は、パツド材を
撥水性をもつ表面層と弾性層と水分吸収層と芯層
と防水層と裏面とで構成し、表面層と弾性層と水
分吸収層と芯層とを縫着したことにより尿などの
水分を内部に吸いとり、裏面へは漏らさないとい
う効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の一部を示す部分
断面斜視図、第２図は実施例の断面構成を説明す
る部分断面図である。 ２……表面層、３……弾性層、４……水分吸収
層、５……芯層、６……防水層、７……裏面層、
９……縫い糸。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 撥水性、抗菌防臭性を持たせた綿布等による
   表面層、弾性を有する各種綿等による弾性層、
   吸水性を有する各種綿等による水分吸水層、腰
   の強い不織布による芯層、及び防水性を有する
   樹脂よりなる防水層をコーテイング層として上
   面に塗布して一体に形成した裏面層とからな
   り、表面層、弾性層、水分吸水層及び芯層は順
   次重ね合わせて適宜間隔で縫着されており、芯
   層の下面に防水層をコーテイングした裏面層を
   重ねて表面層と裏面層とが周辺において互いに
   接合されていることを特徴とするパツト材。 (2) 表面層は撥水性と抗菌防臭性をもたせたアク
   リル布、アクリル、ウール交織布、ポリエステ
   ル、木綿の交織布、ポリエステル布、木綿布、
   弾性層はポリエステル、絹、ウール、綿、木
   綿、樹脂層、水分吸収層は（吸水、ボリマー）
   吸収性低融点綿、芯層は不織布、防水層と裏面
   層上面にアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウ
   レタン樹脂をコーテイングしたポリエステル、
   ナイロントリコツト布としたことを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のパツト
   材。 (3) 周辺に一定巾のずれ防止布を縫着したことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項また
   は第２項記載のパツト材。