JPH05146349A - 掛け布団カバー - Google Patents

掛け布団カバー

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JPH05146349A
JPH05146349A JP33996291A JP33996291A JPH05146349A JP H05146349 A JPH05146349 A JP H05146349A JP 33996291 A JP33996291 A JP 33996291A JP 33996291 A JP33996291 A JP 33996291A JP H05146349 A JPH05146349 A JP H05146349A
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JP
Japan
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resin film
comforter
quilt cover
cloth
waterproof
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Application number
JP33996291A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Chikamori
芳裕 近森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Gore Tex Inc
Original Assignee
Japan Gore Tex Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血液や体液、糞尿の透過を防止し得る掛け布
団カバーを提供する。 【構成】 多孔質樹脂フィルムの少なくとも片面に保護
布を部分接着した防水透湿性シートを生地の少なくとも
一部に用いたことを特徴とする掛け布団カバーが提供さ
れる。多孔質樹脂フィルムとしては、細孔の平均直径が
50μm以下、通常0.05〜5μm、気孔率が40〜
90%、好ましくは70〜90%、厚さが5〜200μ
m、好ましくは15〜80μm程度のものが好ましく使
用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掛け布団カバーに関す
るものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、掛け布団が汚れるの
を防ぐために、下面を構成する生地と、上面を構成す
る、中央部に開口部を設けた生地からなる袋状の布団カ
バーを用い、この布団カバーの中央開口部から掛け布団
をその袋状カバー内に装入保持することは広く行われて
いる。ところで、このような従来一般に使用されている
掛け布団カバーは、繊維織物や編物等の生地で作られて
いるため、外傷等からの出血や体液の分泌する恐れのあ
る人や、失禁する恐れのある幼児や老人が使用すると、
その血液や体液、糞尿がその布団カバーを透過してしま
うために、掛け布団が汚れ、その度毎に掛け布団を丸洗
いする必要があり、経径的ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の掛け
布団カバーに見られる前記問題を解決し、血液や体液、
糞尿の透過を防止し得る掛け布団カバーを提供すること
をその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明によれば、多孔質樹脂フィルムの少な
くとも片面に保護布を部分接着した防水透湿性シートを
生地の少なくとも一部に用いたことを特徴とする掛け布
団カバーが提供される。
【0005】本発明の掛け布団カバー(以下、単に布団
カバーとも言う)においては、その生地の少なくとも一
部を防水透湿性シートで構成する。本発明で用いる防水
透湿性シートは、多孔質樹脂フィルムの少なくとも片面
に保護布を部分接着することにより作られる。この多孔
質樹脂フィルムは、疎水性のため防水性を有し、同時に
多孔質であるため湿気を透過する。この多孔質樹脂フィ
ルムとしては、細孔の平均直径が50μm以下、通常
0.05〜5μm、気孔率が40〜90%、好ましくは
70〜90%、厚さが5〜200μm、好ましくは15
〜80μm程度のものが好ましく使用される。この多孔
質樹脂フィルムは、ポリオレフィン系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、ポリエーテル系、ポリ塩化ビニル
系およびセルロース系の重合体を基材とするが、好適な
ものはポリテトラフルオロエチレンの延伸多孔質フィル
ムである。通常使用するフィルムの厚さは5〜200μ
mである。保護布としては、風合いが良く、感触がソフ
トで通気性のある織物、編物、不織布等が使用される
が、材質としては天然または合成の繊維、例えば木綿、
ポリエステル、レーヨン等が使用される。これらの繊維
にはフッ素樹脂処理して汚染防止効果を与えることがで
きる。またこの保護布には帯電防止効果を付与させるこ
とができる。このためには保護布には予め導電性繊維を
織込むか、エンブロダリーにより後に織込むようにする
のがよい。導電性繊維の基質繊維に対する配合量は0.
05〜10容量%であることが好ましい。導電性繊維と
しては、炭素繊維、金属繊維、硫化銅含有高分子繊維等
の繊維や、帯電防止剤含浸繊維のいずれもが好適に使用
される。また保護布自体を帯電防止剤で処理してもよ
い。保護布は多孔質フィルムに対して部分接着法により
接合させる。この理由は、もし全面接着を行うと透湿性
が損なわれ、人体から発散される汗が蒸気として掛け布
団側に放出できず、掛け布団の使用に際し、蒸れが生じ
て好適性が損われることになるからである。部分接着法
としては、点状接着、パターン状接着、線状接着等が包
含される。保護布と多孔質樹脂フィルムとの接着面積
は、接着強度、通気性、吸湿性などの要因をバランスし
て10〜80%であることが望ましい。
【0006】多孔質樹脂フィルムには、その片面又は両
面に親水性樹脂膜を形成して、その多孔質樹脂フィルム
に耐油性を持たせるのが好ましい。この親水性樹脂膜は
2〜100μmの平均厚さを有し、材質としてはポリエ
ーテルウレタン、パーフルオロスルホン酸樹脂等の樹脂
が好ましく用いられる。この親水性樹脂100重量に対
し、1〜200重量、好ましくは10〜60重量部の防
臭剤及び/又は抗菌剤を配合し、布団カバーに防臭性を
持たせるのが好ましい。防臭剤や抗菌剤の配合量が1重
量部より少ないと期待される防臭効果が達成できず、ま
た200重量部より多くなると樹脂の柔軟性等に悪影響
をもたらす。また、防臭剤や抗菌剤は保護布に含有させ
ることもできる。防臭剤や抗菌剤としては、従来公知の
ものが用いられる。抗菌剤としては、例えば、抗生物
質、有機第4級アンモニウム化合物、含よう素化合物等
が挙げられる。防臭剤の例としては銅酸化物や鉄酸化の
ような金属酸化物、フタロ亜鉛塩などの金属塩、樹脂
酸、芳香族カルボン酸などの有機酸例えば安臭香酸等が
挙げられる。保護布および親水性樹脂膜には抗菌剤や防
臭剤の他、さらに帯電防止剤や芳香剤、着色剤等を配合
することができる。防臭剤は抗菌剤と共に組合わせて使
用することができ、またそれぞれ単独で使用できる。防
臭剤及び/又は抗菌剤、帯電防止剤等の薬剤を含有する
保護布は、保護布に薬剤を含浸させることによって、あ
るいは薬剤をコーティングした繊維で保護布を作成する
ことによって得ることができる。
【0007】次に、本発明の布団カバーにおいて、その
生地の少なくとも一部に用いる防水透湿性シートの1例
についての断面構成図を図1に示す。この図において、
1は多孔質樹脂フィルム、2は親水性樹脂膜を示し、
3、4はそれぞれ保護布を示す。この防水透湿性シート
においては、前記したように、保護布3、4は帯電防止
効果を有するものであることができ、また、保護布3、
4や親水性樹脂膜には、防臭剤や抗菌剤を含有させて、
細菌の繁殖により生じる臭気を除去したり、細菌の繁殖
自体を阻止して、使用に際して起る悪臭の発生を防止す
ることができる。
【0009】本発明の布団カバーの形状は任意の形状で
あることができ、掛け布団の汚れを防止し得る形状であ
ればよい。例えば、本発明の布団カバーは、従来品のよ
うに、中央部に開口を有する上面生地と、下面生地とを
重ね、周縁部を接合した袋状のものであることができ
る。この場合、防水透湿性シートは、その布団カバーの
生地全体に適用することができるが、この場合にはコス
ト高となるため、下面生地全体又は下面生地の一部に防
水透湿性シートを適用するのが好ましい。第2図に下面
生地に防水透湿性シートを用いた場合の布団カバーの使
用説明図を示す。図2において、5は布団カバー、6は
掛け布団、7は布団カバーの上面生地、8は布団カバー
の下面生地を示す。上面生地7は、従来品と同様に、繊
維の織物や編物、不織布等で構成される。下面生地8
は、防水透湿性シートで構成される。本発明の布団カバ
ー5においては、その下面が防水透湿性シート8で構成
されているため、使用に際し、血液や、体液、糞尿等の
液状物は、その防水透湿性シート8でその透過が阻止さ
れ、掛け布団6がその液状物によって汚染されるような
ことはない。また、防水透湿性シート8は、使用に際し
て人体から発散される汗を蒸気として透過させるので、
蒸れを生じるようなこともない。さらに、防水透湿性シ
ート8に防臭剤や抗菌剤を含有させることにより、悪臭
の発生を防止することもできる。さらにまた、防水透湿
性シートを構成する保護布に帯電防止効果を付与するこ
とにより、静電気の発生を防止し、本発明の布団カバー
を快適に使用することができる。
【0009】本発明の布団カバーは、防水透湿性シート
の周縁部に仮固定手段を配設し、掛け布団に対して脱着
自在に固定させるようにすることもできる。この場合の
布団カバーの使用説明図を図3に示す。図3において、
8は防水透湿性シートであり、9は仮固定手段(ボタ
ン)を示す。この布団カバーは、従来品とは異なり、一
枚の防水透湿性シートから構成され、袋状物として構成
されていない。即ち、防水透湿性シートからなる布団カ
バー8は、掛け布団6の周縁部において掛け布団に仮固
定され、その仮固定手段9によって脱着自在となってい
る。そして、布団カバー8は、掛け布団の周縁部に固定
され、掛け布団6の上面部を被覆しないので、布団カバ
ー8の重量が掛け布団6の上に掛かることがなく、掛け
布団6がその重量で押しつぶされることがない。この布
団カバーは、内部に羽毛を有する羽毛掛け布団に対して
好ましく適用され、羽毛掛け布団に適用した場合、羽毛
の押しつぶしのないことから、布団の厚みがやせて保温
性が損われるようなことがない。なお、仮固定手段9と
しては、ボタンの他、ベルクロ、ファスナー等の任意の
手段が採用され、その仮固定手段の種類に応じて、布団
カバー8と掛け布団6に対して適当な構成部が付設され
る。例えば、仮固定をボタンで行うときには、掛け布団
6にボタンを付設し、そのボタンに適合するボタン穴を
布団カバー8に付設すればよく、また、マジックファス
ナーにより行うときには、そのファスナー部材を布団カ
バー8と掛け布団6の両者に付設すればよい。掛け布団
6に対する布団カバー8の固定位置は、掛け布団の側端
部や下面であることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明の布団カバーは、防水透湿性シー
トをその生地の少なくとも一部として含むものであり、
液状物を透過させないが、水蒸気を透過させるという特
性を有するものである。従って、本発明の布団カバーを
用いるときには、血液や、体液、糞尿等の透過が阻止さ
れるので、掛け布団の汚染を効果的に防止することがで
きるとともに、人体から発散される汗を水蒸気として透
過させるので、蒸れを生じるようなことはない。また、
本発明の布団カバーにおいて、防臭剤や抗菌剤をあらか
じめ含有保持させることにより、その使用に際しての悪
臭の発生を防止することができる。さらに、帯電防止効
果を付与することにより、静電気の発生を抑え、人体に
対する静電気ショックを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の布団カバー生地の少なくとも一
部を構成する防水透湿性シートの1例についての断面構
成図である。
【図2】本発明の布団カバーの1つの実施例についての
使用説明図である。
【図3】本発明の布団カバーの他の実施例についての使
用説明図である。
【符号の説明】 1 多孔質樹脂フィルム 2 親水性樹脂膜 3、4 保護布 5 布団カバー 6 掛け布団 7 布団カバーの上面生地 8 布団カバーの下面生地 9 仮固定手段(ボタン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 D 8115−4F D06M 23/00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質樹脂フィルムの少なくとも片面に
    保護布を部分接着した防水透湿性シートを生地の少なく
    とも一部に用いたことを特徴とする掛け布団カバー。
  2. 【請求項2】 掛け布団カバーの下面生地の少なくとも
    一部を、多孔質樹脂フィルムの少なくとも片面に保護布
    を部分接着した防水透湿性シートで構成したことを特徴
    とする掛け布団カバー。
  3. 【請求項3】 多孔質樹脂フィルムの少なくとも片面に
    保護布を部分接着した防水透湿性シートからなり、該シ
    ートの周縁部には、掛け布団の下面に重ねて仮固定する
    ための仮固定手段が付設されていることを特徴とする掛
    け布団カバー。
  4. 【請求項4】 多孔質樹脂フィルムが、その少なくとも
    片面に親水性樹脂膜を有する請求項1〜3のいずれかの
    掛け布団カバー。
  5. 【請求項5】 多孔質樹脂フィルムが、ポリテトラフル
    オロエチレンの延伸多孔質フィルムである請求項1〜4
    のいずれかの掛け布団カバー。
  6. 【請求項6】 保護布が帯電防止効果を有する請求項1
    〜5のいずれかの掛け布団カバー。
  7. 【請求項7】 親水性樹脂膜が、防臭剤及び/又は抗菌
    剤を含有する請求項4〜6のいずれかの掛け布団カバ
    ー。
  8. 【請求項8】 保護布が防臭剤及び/又は抗菌剤を含有
    する請求項1〜7のいずれかの掛け布団カバー。
JP33996291A 1991-11-28 1991-11-28 掛け布団カバー Pending JPH05146349A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05218591A (ja) * 1992-01-31 1993-08-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体レーザ素子および半導体受光素子
JPH0593828U (ja) * 1992-05-27 1993-12-21 株式会社興人 防水性消臭シート
JP2010516513A (ja) * 2007-01-25 2010-05-20 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 詰め込み可能な耐水性断熱物品
WO2013131716A1 (de) * 2012-03-09 2013-09-12 Evonik Litarion Gmbh Perforierte polymerfolien mit verbesserter toleranz gegen zugspannung

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000905