JPH05123236A - シーツ - Google Patents

シーツ

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Publication number
JPH05123236A
JPH05123236A JP3319902A JP31990291A JPH05123236A JP H05123236 A JPH05123236 A JP H05123236A JP 3319902 A JP3319902 A JP 3319902A JP 31990291 A JP31990291 A JP 31990291A JP H05123236 A JPH05123236 A JP H05123236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrophilic resin
porous film
deodorant
resin film
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3319902A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Chikamori
芳裕 近森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Gore Tex Inc
Original Assignee
Japan Gore Tex Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Gore Tex Inc filed Critical Japan Gore Tex Inc
Priority to JP3319902A priority Critical patent/JPH05123236A/ja
Publication of JPH05123236A publication Critical patent/JPH05123236A/ja
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  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 寝具の汚染防止と快適性及び患者の皮膚疾患
抑制機能を具備する医療用シーツを提供する。 【構成】 多孔質フィルムの片面あるいは両面に保護布
を部分接着したことを特徴とする医療用シーツ。多孔質
フィルムの片面あるいは両面に親水性樹脂膜を備えるこ
とで、より高機能のものとすることができる。医療用シ
ーツを構成する保護布及び親水性樹脂膜には、防臭剤及
び/又は抗菌剤を含有させることができるし、保護布に
帯電防止機能を付与することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシーツの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】これまで用いられてきたシ
ーツは、繊維製あるいはゴム製であるが、前者は失禁の
ある患者に使用すると寝具の汚染や悪臭源となるなどの
問題がある。ゴム製品を使用すれば寝具汚染や悪臭は消
滅するが、ゴム製品は吸湿性がないため患者の不快感が
強いうえ、ゴム製品使用時の高湿及び皮膚の圧迫がじょ
く創発生の大きな原因となっている。特にじょく創発生
の危険性がある患者は失禁のある場合が多く、寝具汚染
を防ぐためゴム製シーツを使用するからじょく創の発生
や悪化を促進し、深刻な問題となっている。さらに、失
禁による排泄物やじょく創による化膿した患者の薬品臭
がシーツに滲みついて周囲に不快感を与えたり、シーツ
表面がその上に置かれた衣類や寝具と擦れることによっ
て静電気が発生し、そのため電撃ショックで患者自身や
周囲の看護人の快適性を損なうなどの問題もあった。な
お、悪臭防止、じょく創悪化防止、帯電防止などのた
め、消極的手段として防臭剤、抗菌剤、帯電防止などを
シーツに噴露するなどの方法も考えられるが、その効果
は一過性なので、これらの問題の本質的な解決にはなら
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来のシーツに見られる問題点を解決し、失禁時の排泄物
が寝具へ浸透するのを防ぐとともに、長時間連続使用し
ても防臭効果、抗菌効果、および帯電防止効果を発揮で
き、皮膚とシーツの接触点での湿度上昇を防止する改良
されたシーツを提供することをその課題とする。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明によれば、防水透湿性を備えた多
孔質フィルムの片面あるいは両面に保護布を部分接着す
ることによって、失禁時の寝具汚染を防止するとともに
高湿に基づく不快感やじょく創発生を防止することがで
きるシーツが提供される。
【0005】防水透湿効果は多孔質フィルムによるもの
であるが、この効果は多孔質フィルムの平均細孔径や材
質によって変動し、本発明のシーツに使用する多孔質フ
ィルムは平均細孔径を50μm以下とするのが重要であ
り、一般に0.05〜5μmのものが使用される。材質
としては特公昭56−45773号及び特公昭56−1
7216号に開示されているポリテトラフルオロエチレ
ンの延伸多孔質フィルムが最適であるが、ポリオレフィ
ン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリ塩化ビニ
ル系、およびセルローズ系などの疎水性多孔質フィルム
は何れも使用可能であり、このフィルムは材料が疎水性
のため防水性を持ちながら、同時に多孔質のため湿気を
透過する性能を持つ。
【0006】本発明で使用する多孔質フィルムは通常5
〜200μmの厚みを持ち、この多孔質フィルムの少な
くとも片面に保護布を部分接着してシーツとするが、多
孔質フィルムの片面あるいは両面に親水性樹脂膜を備え
るとより効力の大きいシーツが得られる。親水性樹脂膜
の効果はいろいろあるが、特に油分との接触による多孔
質フィルムの劣化防止に大きな威力を発揮する。親水性
樹脂膜の厚さは通常2〜100μmであり、材質は一般
にポリエーテルウレタンや、パーフルオロスルホン酸樹
脂などが用いられる。また、親水性樹脂膜に1〜200
重量%の防臭剤及び/又は抗菌剤を添加することで本発
明のシーツに防臭性及び/又は抗菌性が付加される。防
臭剤および抗菌剤の添加量は、1重量%以上で実際上効
果を示さず、200重量%以上の添加では樹脂の柔軟性
などの悪影響をもたらす。
【0007】本発明のシーツは、保護布と多孔質フィル
ムとの間に接着剤層が介在するが、接着剤層が多孔質フ
ィルムの全面を被覆すると透湿性が損なわれ、人体が発
散する汗などの水分をシーツ外に発散できなくなる。こ
のような状態では水分が皮膚とシーツとの接触点で結露
するから、じょく創の悪化を招くだけでなく患者の好適
性も損ない、シーツとして満足できるものではない。そ
こで、保護布の接着面積は、透湿性を考えて、その接着
面積は10〜80%とするのが望ましい。
【0008】保護布としては、風合いが良く、感触がソ
フトで通気性のある織物、不織布が使用されるが、材料
は天然または合成の繊維、例えば木綿、ポリエステル、
レーヨン等がよい。これらの繊維にはフッ素樹脂処理し
て汚染防止効果を与えることができる。また静電気は表
面で発生するのでシーツの最外部に位置する保護布に帯
電防止効果を付与させることができる。このため保護布
に予め導電性繊維を織込むか、エンブロダリーにより後
に織込むようにするのがよい。この導電性繊維の基質繊
維に対する配合量は0.05〜10容量%とするのが好
ましい。導電性繊維としては炭素系、金属系、硫化銅含
有高分子繊維等の帯電防止剤含浸系の繊維のいずれもが
好適に使用される。この保護布自体を帯電防止剤に含浸
させてもよい。なお、保護布に防臭剤及び/又は抗菌剤
を添加すれば、本発明のシーツの防臭能及び/又は抗菌
能は、親水性樹脂のみにこれら薬剤を添加した場合より
向上するから、保護布に対するこれら薬剤の添加は好ま
しいことである。保護布に対する薬剤添加は、保護布を
薬剤溶液に浸漬するなどの方法で含浸させる方法、薬剤
をコーティングした繊維で保護布を作製する方法などが
あり、薬剤や保護布の物性などを勘案して適宜定めれば
良い。
【0009】言うまでもないことであるが、本発明の保
護布や親水性樹脂膜に芳香剤や着色剤などを添加しても
良く、これらの添加で快適性を向上させることもシーツ
としては重要である。
【0010】本発明で用いる抗菌剤や防臭剤としては、
従来公知のものが用いられる。抗菌剤としては、例え
ば、抗生物質、有機第4級アンモニウム化合物、含よう
素化合物等が挙げられる。防臭剤の例としては銅酸化物
や鉄酸化のような金属酸化物、フタル酸亜鉛などの金属
塩、樹脂酸、芳香族カルボン酸などの有機酸例えば安息
香酸等があげられる。
【0011】
【実施例】次に本発明のシーツの一例について図面を参
照して説明する。図1は本発明のシーツ断面の一例であ
るが、この本図は多孔質フィルムの上面に親水性樹脂膜
を備え、両外面に保護布を持ったシーツの模式断面図で
ある。この図において多孔質フィルム2は、その上面に
親水性樹脂膜3を有し、両外面には保護布1及び保護布
4が設置され全体として柔軟性のあるシーツを形成して
いる。多孔質フィルム2は、その上面だけでなく両面に
親水性樹脂膜を備えても良いし、多孔質フィルム2の下
面に親水性樹脂膜3を設置しても良い。保護布は1及び
4はその何れか一方を除くこともできる。しかし、シー
ツを保護するためには保護布を両面に設置するのが望ま
しい。なお、親水性樹脂膜3や保護布中に防臭剤や抗菌
剤等を含有させて周囲の快適性を保持したり、保護布を
導電性として電撃ショックを防止することも可能であ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明のシーツは、多孔性フィルムに保
護布との積層体からなり、透湿性と防水性を兼備したも
のである。そして、そのシーツを構成する保護布や親水
性樹脂膜に防臭剤、抗菌剤、芳香剤等を添加することに
よって防臭能、抗菌能などの機能を付加することができ
る。そのため、汗や排泄物の付着及び微生物の繁殖によ
る悪臭を防止できるばかりでなく、患者の皮膚疾患抑制
にも効果を持ち、快適な病室環境の維持に極めて有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシーツ断面図の一例である。
【符号の説明】
1,4 保護布 2 多孔質フィルム 3 親水性樹脂膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/12 7258−4F D06M 23/00 7199−3B D06M 21/00 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面に親水性樹脂膜を備えた
    多孔質フィルムの片面あるいは両面に保護布を部分接着
    してなるシーツにおいて、親水性樹脂膜が防臭剤及び/
    又は抗菌剤を含有することを特徴とするシーツ。
  2. 【請求項2】 少なくとも片面に親水性樹脂膜を備えた
    多孔質フィルムの片面あるいは両面に保護布を部分接着
    してなるシーツにおいて、保護布が防臭剤及び/又は抗
    菌剤を含有することを特徴とするシーツ。
  3. 【請求項3】 少なくとも片面に親水性樹脂膜を備えた
    多孔質フィルムの片面あるいは両面に保護布を部分接着
    してなるシーツにおいて、保護布が帯電防止効果を付与
    されたことを特徴とするシーツ。
  4. 【請求項4】 多孔質フィルムがポリテトラフルオロエ
    チレンの延伸多孔質フィルムである請求項1〜3のいず
    れかのシーツ。
JP3319902A 1991-11-07 1991-11-07 シーツ Pending JPH05123236A (ja)

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JP3319902A JPH05123236A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 シーツ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515554A (ja) * 2007-01-16 2010-05-13 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド 患者の体位変換システム
WO2016112020A1 (en) * 2012-04-02 2016-07-14 TurnCare, Inc. Low air loss absorbent pad
CN112095227A (zh) * 2020-09-15 2020-12-18 苏州足迹自动化设备有限责任公司 一种双层构造的熔喷布及其制备方法

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000509