JPH077940Y2 - 医療用貼付材 - Google Patents

医療用貼付材

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JPH077940Y2
JPH077940Y2 JP14107989U JP14107989U JPH077940Y2 JP H077940 Y2 JPH077940 Y2 JP H077940Y2 JP 14107989 U JP14107989 U JP 14107989U JP 14107989 U JP14107989 U JP 14107989U JP H077940 Y2 JPH077940 Y2 JP H077940Y2
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JP
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sensitive adhesive
pressure
adhesive layer
pad
pores
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JP14107989U
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千賀子 内山
幸嗣 野口
次雄 斉藤
俊男 伊藤
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Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の目的) 本考案は医療用の貼付材に関するものである。
怪我をしたり手術の術後の創傷面を保護したり、IVH,CV
P等の治療法に用いるカテーテルやチューブの固定など
に医療用の貼付材が使用されており、出願人もこれらに
ついて、これ迄に種々の提案を為して来た。こうした医
療用貼付材は、創傷面を覆ったり、カテーテル等を確実
に固定しておくことができなければならないが、これを
貼付するのは皮膚面であるので、絶えず延びたり、縮ん
だり、曲ったりしているし、体を動かすとそうした伸縮
等も更に大きく行われるようになる。従って、伸縮性の
ない貼付材ではこのような動きに順応することができな
いし、一方伸縮性のあるものでは、一度伸ばされたもの
が元の状態に縮もうとするから、その際に皮膚等が引き
つれて具合が悪く、傷部等に無理な作用を与えたり、患
者に不快感を与えるようになって、いずれにしても満足
の行くものが少い。
(考案の構成) 本考案は、パッドを中央部に取付けた粘着剤層を有する
被覆材を、親水性長繊維を縦横に狭い間隔を置いて孔を
作りながら弱くからめた不織布を使って、これらを伸ば
した場合に、その後に一定の割合でしか縮まず、その伸
ばされた状態が一定の割合で残存しているようにしたも
のである。
以下実施例について述べれば、被覆材(1)の一面には
粘着剤層(2)を設け、その上にパッド(3)を貼着等
して固定している。上記被覆材は、レーヨンの長繊維を
細かな目の網体の上に重ね、上方から水を噴射して縦横
に約1〜2mm程度、好ましくは約1.2〜1.5mm位の間隔を
置いて孔(7)を形成すると共に、この繊維を該孔の周
縁等で弱くからめ、これを乾燥して作って結合剤を使用
しない不織布が好適に用いることができる。これには結
合剤を使用していないが、必要に応じて少量の結合剤等
を適宜用いることもできる。また、上記レーヨンに代え
て木綿その他の親水性の繊維を使用することもある。上
記粘着剤層を形成する粘着剤は、アクリル系の粘着剤が
好適に用いることができ、特にアクリル系の発泡させた
粘着剤を用いると、通気性を良好にし、クッション性を
良くすることもできて好ましい。こうした粘着剤層を有
する被覆材は、これを引張ると引伸ばされるようにな
り、引張り作用を解いたときには、引伸ばされた状態の
ままに維持されるか、または引伸ばされた状態のままに
維持しようとする作用と共に元の状態に復元しようとす
る作用が働いて、引伸ばされた状態の増大した大きさの
約0〜40%程度小さい大きさに戻り、すなわち約60〜10
0%程度は引伸ばされ変形した状態のままに維持され
る。図示のレーヨン製の被覆材を使用したものでは、約
3割位小さな大きさに戻るようになっていて、汎用性、
適応性が高い。また、図示のものでは、上記被覆材の粘
着剤層と反対の表面に、この被覆材が持っている通気の
孔を残しつつシリコン樹脂その他の撥水剤の層(4)を
設けている。
この粘着剤層の上に位置する上記パッドには、ガーゼ、
綿その他各種のものを用いることができるがレーヨン、
綿その他の親水性繊維と、ポリエステル、ポリオレフイ
ンアクリルその他の疎水性繊維を混用し、互いにからみ
合わせて嵩高にしたものが好ましく、例えばレーヨン27
〜47%、ポリエステル36〜56%、ポリオレフイン12〜22
%程度の割合で各繊維を混用した不織布があり、これら
のものは吸水性、通気性が良いと共に保水性やクッショ
ン性にも秀れている。このパッドの厚味は、貼付材の大
きさに応じて適当な厚さにされるが、通例約1〜4mm程
度、好ましくは約3mm前後の厚さにするとよい場合が多
い。図示のものでは、パッド材の表面を細かい孔を有す
るポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルその他
のプラスチックの薄膜(5)で覆っており、これによっ
てパッドが創傷面などの患部に固着するようなことを更
に防止している。
この貼付材の粘着剤層側は、通例、剥離紙(6)で覆わ
れ、一枚づつ袋に封入されてガス滅菌等により滅菌され
る。
本品を使用する場合、適宜剥離紙を取除いて、怪我をし
た箇所や、手術の終った傷の部分に上記パッドを当てる
ようにして粘着剤層によって皮膚に貼付ければ、患部を
しっかりと覆うことができ、またIVHやCVPなどの治療法
において、カテーテルやチューブを取付ける個所の皮膚
に貼付ければ、カテーテル等を確実に固定しておくこと
ができるし、パッド等が患部に柔らかく接触して異物感
が少く、その良好な通気性より皮膚呼吸、発汗、蒸散作
用にスムーズに対応することができる。又上記創傷面等
から滲み出てくる侵出液、血液などもパッドに次々と吸
収されて保持され、創傷面等はいつも乾燥状態に保たれ
ており、腹部、胸部、間接部その他の皮膚が延びたり縮
んだり、ねじれたり、曲ったりするような個所に貼った
場合にも、その動きにつれてこれが伸び、延びた後で僅
かしか縮まないから、皮膚が引きつれたりすることもな
く、いつまでも皮膚面にフイットして、その動きによく
追従するようになり、創傷面等における新生皮膚組織の
発達を促すようになる。そして、治療が終ったり、途中
で交換するときには容易に剥すことができて、患部を傷
めることがないし、貼付中において被覆材の表面の撥水
処理層は、表面の濡れや汚染を充分に防ぐようになる。
(考案の効果) 本考案は上記した如く、皮膚の動きに追従しながら創傷
面等の患部をしっかりと保護し、またカテーテル等を確
実に取付けておくことができ、落下菌などの外部感染等
も充分に不正で、患部の回復を早めることができるもの
であり、しかも構造が簡素で経済的に使用できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は平面図、第2図
は背面図、第3図は剥離紙を付けた状態の縦断面図、第
4図は被覆材の拡大一部省略平面図である。 1:被覆材、2:粘着剤層、3:パッド、4:撥水処理層、5:プ
ラスチック膜、6:剥離紙、7:孔

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被覆材の一面に粘着剤層を設け、該粘着剤
    層側にパッドを位置させ、上記粘着剤層を有する被覆材
    はこれを伸長した場合伸長分の大きさの0〜40%小さい
    大きさ迄しか復元しないよう、上記被覆材が親水性長繊
    維を縦横に狭い間隔を置いて孔を形成すると共に該孔周
    縁部で弱くからめた不織布を使用していることを特徴と
    する医療用貼付材。
  2. 【請求項2】上記パッドは親水性と疎水性の繊維を混用
    して形成されている請求項1記載の医療用貼付材。
  3. 【請求項3】上記パッドの患部に接触する表面には細孔
    を有する薄いプラスチック膜が設けられている請求項1
    または2記載の医療用貼付材。
  4. 【請求項4】上記粘着剤層は、アクリル系の発泡された
    粘着剤で形成されている請求項1〜3記載の医療用貼付
    材。
  5. 【請求項5】上記被覆材の粘着剤層と反対の表面には被
    覆材の有する孔を残すと共に撥水性を付与するシリコン
    樹脂等の撥水処理層を形成した請求項1〜4記載の医療
    用貼付材。
JP14107989U 1989-12-07 1989-12-07 医療用貼付材 Expired - Fee Related JPH077940Y2 (ja)

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