JPH0593828U - 防水性消臭シート - Google Patents

防水性消臭シート

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JPH0593828U
JPH0593828U JP4187892U JP4187892U JPH0593828U JP H0593828 U JPH0593828 U JP H0593828U JP 4187892 U JP4187892 U JP 4187892U JP 4187892 U JP4187892 U JP 4187892U JP H0593828 U JPH0593828 U JP H0593828U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水性及び消臭性を備えたシートを得る。 【構成】 表面層に防水性且つ通気性を有するプラスチ
ック樹脂を主成分とする全有機物からなる微多孔質フイ
ルム層、裏面層に通気性シート層、中間層に消臭性シー
ト層の構成をなす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は汚損したときに表面を払き取るだけで清浄に保持出来る防水性消臭シ ートに関し、病室のベッド用シーツ、壁布、花瓶敷き、テーブルクロスなど種々 の敷き材料として用いることが出来、室内の異臭を除去し、さわやかな環境を保 持するのに使用される。
【0002】
【従来の技術】
従来より消臭性物質を保持した消臭性シーツ、消臭性布団などが市販されてい る。例えば、消臭性を効率よく発揮することを目的として通気性が優れた材料で 消臭性物質を挟み込んだり、包み込んだ製品が一般に知られていた。これらの消 臭性製品は病人用、老人用に多く用いられてきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の消臭性製品は、病人の汚物や糞尿が付着したばあい、洗 濯するしかなかったが、洗濯しても完全に汚れを除去するのがむずかしく、長期 間清潔な感じで使用を続けることが困難であった。この汚損を防ぐために表面に ビニールシート、ゴムシートなどを敷くこともあったが、その部分は通気性がな いため、本来の目的性能である消臭効果を発揮できないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記の問題点を解決するために検討した結果、表面層に防水性 且つ通気性フイルムを用いると、表面が汚損した場合、濡れ雑巾等で拭き取るこ とにより表面を清浄に保持でき、消臭性能を損なうことが無く、更に、防水性且 つ通気性フイルムとして、プラスチック樹脂を主成分とする全有機物からなる微 多孔質フイルムを用いることにより発塵のないクリーンなシートが得られること に気付き、本考案を完成するに至った。 即ち、本考案は、少なくとも、表面層に防水性且つ通気性を有するプラスチッ ク樹脂を主成分とする全有機物からなる微多孔質フイルム層、裏面層に通気性シ ート層、中間層に消臭性シート層が積層されることを特徴とする防水性消臭シー トである。
【0005】 本考案に使用される防水性且つ通気性フイルムとしては、その表面に水、血液 、尿液をこぼしたときフイルム層を通過しない程度の防水性があり、且つ、通気 性を有するものである。具体的には、無機フィラーを含有しない、プラスチック 樹脂を主成分とする全有機物からなる微多孔質透湿防水フイルムが挙げられる。 例えば、ポリエチレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂等にこれと相溶性が小さい 微粒子をブレンドし、フイルム状に製膜した後、これを延伸加工することにより 微粒子と樹脂との界面で剥離して微多孔を形成させた微多孔フイルム等が挙げら れる。より具体的には、例えばコージンTSFフイルム(商品名、興人製。厚さ 30〜70μm、防水性100〜300cm水柱、通気性・ガーレー法100〜 20000秒/100ccの性能を有する)が挙げられる。 このような全有機物からなる微多孔質透湿防水フイルムを用いることにより、 無機フィラーの脱落等が原因の発塵や表面に粉が浮き出す等の問題のない、無発 塵であり、肌触りの良好なものが得られる。
【0006】 また、本考案に使用される消臭性シートとしては、消臭性を有するシート状物 であれば特に限定するものではないが、例えば微粒子状消臭性物質を実質的に一 様にあるいは層状に含有した不織布、紙などの通気性材料であってもよいし、自 ら消臭性を有する繊維を含有した紙、不織布、織布などのシート状材料も挙げる ことができる。上記消臭性物質としては、目的とする環境に含まれる悪臭源を吸 着、分解などにより除去することができる物質で有れば使用できるが、例えば、 活性炭、活性炭繊維、鉄酸化物とアスコルビン酸との配合、水酸化銅、水酸化亜 鉛、鉄フタロシアニン錯体、及びこれらを固着した繊維、更にこれらを顆粒又は シート状に加工した物等が挙げられる。
【0007】 また、本考案に使用される通気性シートとしては、主として紙、織布、不織布 などの繊維質からなるシート材料であるが、多孔性フィルム、プラスチック発泡 体シートであっても差し支えない。該通気性シートが本考案シートの裏面側に設 置されていることにより、本考案シートは、裏面の耐摩擦性が強化され、水洗す ることが容易になる。
【0008】 本考案シートの積層方法としては、本考案シートの表面側から裏面側に通気性 が保持できる方法であれば特に限定するものではない。例えば、上記防水性且つ 通気性フイルムと消臭性シートとの積層方法は、防水性且つ通気性フイルムの孔 を塞がないような方法であればよく、消臭性物質を含有したシートの表面に接着 剤液を噴霧し圧着する方法、消臭性物質を含有したシートの構成成分に加熱融着 性繊維を混合し、積層時に両層を加熱圧着する方法等が挙げられる。また、通気 性シートの積層方法も前記防水性且つ通気性フイルムと消臭性シートの積層方法 と同様な方法で良く、当然、表面層、中間層、及び裏面層を一体積層しても構わ ない。
【0009】
【実施例】
以下に実施例をあげて本考案を具体的に説明するが、本考案はこれらの実施例 に限定されるものではない。 実施例1. 15g/m2 の100%レーヨンの不織布の上に、水酸化第二銅を銅換算で3 重量%固定した顆粒状の消臭性パルプを25g/m2 になるように散布し、この 上に酢酸ビニル系エマルジョン30重量%溶液を10g/m2 になるように噴霧 し、この上に15g/m2 の100重量%レーヨン不織布を重ね合わせ、110 ℃、30kg/cm2 で10秒間プレスし、消臭性シートを作製した。 次に、該消臭性シートを中間層として、表面層に厚さ30μm、防水度150 cm水柱、通気度200秒/100cc(ガーレイ法)の防水通気フイルム(コ ージンTSF、興人製)を、裏面層にヒートシール性のある50g/m2 のポリ エステル系不織布(メルフィット、帝人製)を重ね、180℃、10kg/cm 2 で2秒間プレスして防水性消臭シートを作製した(図1参照)。 得られた防水性消臭シートから100cm×180cmのシートを切り出し、 表面側の防水通気フイルム面が上面になるよう、病室のベッドに敷き、室内の尿 臭など異臭の変化を翌朝調べたところ、殆ど異臭を感じない程度に除去されてい た。又、このシート表面に尿液をこぼし、自然乾燥後でも濡れ雑巾で拭き取った ところ、元のきれいな表面に戻った。
【0010】
【図1】
【0011】 実施例2. 20g/m2 のES繊維(チッソ製)50重量%、レーヨン50重量%からな る不織布2枚の間に鉄フタロシアニン誘導体を3重量%保持した顆粒状消臭性パ ルプを30g/m2 を一様に散布して挟み、150℃、5kg/cm2 で1秒間 の条件でプレスして消臭性シートを作製した。 次に、該消臭性シートを中間層として、表面層に厚さ20μmの防水通気フイ ルムと20g/m2 のポリエチレン系不織布との積層シートを、裏面層にヒート シール性のある40g/m2 のポリエステル・ポリエチレン混面系不織布(ソフ ィット、クラレ製)を重ね、160℃、10kg/cm2 の条件でプレスして防 水性消臭シートを作製した。 得られた防水性消臭シートから100cm×180cmのシートを切り出し、 防水性通気性フイルム面が上面になるよう、病室のベッドに敷き、室内の尿臭な ど異臭の変化を翌朝調べたところ、殆ど異臭を感じない程度に除去されていた。 又、このシート表面に尿液をこぼし、自然乾燥後でも濡れ雑巾で拭き取ったとこ ろ、元のきれいな表面に戻った。
【0012】 実施例3. 水酸化第二銅を銅換算で5重量%消臭パルプ70重量%と熱融着性合成パルプ (EP繊維、チッソ製)30重量%を混合抄紙した20g/m2 の消臭紙を中間 層とし、表面層に厚さ30μmの防水性且つ通気性のフイルム(エスポアールN 、三井東圧製)を、裏面層にヒートシール性のある40g/m2 のポリエステル ・ポリエチレン混綿不織布(ソフィット、クラレ製)を重ね、150℃、5kg /cm2 の圧力で3秒間プレスして防水性消臭シートを作製した(図2参照)。 得られた消臭性シートから100cm×180cmのシートを切り出し、防水 性通気性フイルム面が上面になるよう、病室のベッドに敷き、室内の尿臭など異 臭の変化を翌朝調べたところ、殆ど異臭を感じない程度に除去されていた。又、 このシート表面に尿液をこぼし、自然乾燥後でも濡れ雑巾で拭き取ったところ、 元のきれいな表面に戻った。
【0013】
【図2】
【0014】
【考案の効果】
本考案の防水性消臭シートは、表面層が防水性且つ通気性を有するプラスチッ ク樹脂を主成分とする全有機物からなる微多孔質フイルム層であり、使用中に汚 損した場合でも、濡れ雑巾などの通常の拭き取りにより元のきれいな表面に維持 することが出来るばかりでなく、本来目的とした消臭性も実用性がある高品質の 消臭性シーツであることから、病室のベッド用シーツ、壁布、花瓶敷き、テーブ ルクロスなど種々の敷き材料として用いることが出来、室内の異臭を除去し、さ わやかな環境を保持するのに使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における防水性消臭シート断面の概略
図である。
【図2】実施例3における防水性消臭シート断面の概略
図である。
【符号の説明】
1 防水性且つ通気性フィルム層 2 通気性シート層 3 消臭性顆粒層 4 消臭性顆粒の支持体層 5 消臭紙層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、表面層に防水性且つ通気性
    を有するプラスチック樹脂を主成分とする全有機物から
    なる微多孔質フイルム層、裏面層に通気性シート層、中
    間層に消臭性シート層が積層されることを特徴とした防
    水性消臭シート。
JP1992041878U 1992-05-27 1992-05-27 敷き材料 Expired - Fee Related JP2592102Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56176837U (ja) * 1980-05-29 1981-12-26
JPH05146349A (ja) * 1991-11-28 1993-06-15 Japan Gore Tex Inc 掛け布団カバー

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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