JPH11248A - 機能性シーツ - Google Patents

機能性シーツ

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JPH11248A
JPH11248A JP16948197A JP16948197A JPH11248A JP H11248 A JPH11248 A JP H11248A JP 16948197 A JP16948197 A JP 16948197A JP 16948197 A JP16948197 A JP 16948197A JP H11248 A JPH11248 A JP H11248A
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sheet
cloth
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granular
fabric
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JP16948197A
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Keizo Oda
桂蔵 織田
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ODA SHINSOU KK
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ODA SHINSOU KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】遠赤外線照射性、吸湿性、吸臭性又は殺菌・防
菌性を有する粒状炭化物が介在されていることによりそ
の機能を最大限発揮できるのであり、しかも粒状炭化物
がシーツの取り扱いの際に移動し難くなる上、肉薄で柔
軟性に富み、洗濯性にも優れ容易に乾燥する有用な機能
性シーツを提供する。 【解決手段】このシーツ上生地とシーツ下生地とが、縦
30〜175cm、横30〜175cmの偏平状の空間
が形成されるように仕切りが設けられており、しかもこ
の仕切られたシーツ上生地とシーツ下生地との間の偏平
状の空間内には少なくとも遠赤外線照射性、吸湿性、吸
臭性又は殺菌・防菌性を有する粒状炭化物が介在されて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は寝具であるシーツの
積層構造に関し、詳しくはその内部に少なくとも遠赤外
線照射性、吸湿性、吸臭性又は殺菌・防菌性を有する粒
状炭化物が備えられている機能性シーツに関する。
【0002】
【従来の技術】敷布団の片面をカバーするシーツは、従
来では、一般に肌ざわりが良好で吸湿性及び通気性に優
れ、しかも洗濯し易い木綿の織布で出来たオールシーズ
ンタイプのものと、生地の片面に短繊維を植毛したり、
織り込んで固定して出来た防寒用のものが使用されてい
る。
【0003】しかしながら、例えば夏の季節では、人体
の皮膚からの発汗作用が活発になり、特にシーツに接面
している体の部分の体熱が逃げ難くなるため更なる発汗
を促し、木綿のような薄い生地のシーツでは、汗や体臭
が通り抜けて敷布団やマットを汚したり、雑菌を発生さ
せる原因になっていた。
【0004】勿論、シーツは毎日交換して洗濯をすれば
良いが、敷布団に染み込んだ汗や体臭、化粧品の香りな
どは簡単には抜けず、このような状態が続くと、使用時
に不快感をもたらしたり、雑菌を繁殖させる等、不衛生
な状態が発生していた。
【0005】これが上述した冬用のシーツであでは、毎
日洗濯し難い素材であり、しかも洗濯しても乾燥し難い
季節下では、数日以上シーツを交換しないで使用し続け
ることになり、シーツ自体に体臭や化粧品の香りが染み
込んだり、雑菌を繁殖させる原因になっていた。
【0006】このような不具合を解消するために、最近
では、炭に形成されている多数の微細孔による吸湿、吸
臭、雑菌繁殖防止、という作用に着目し、シーツの上生
地と下生地との間に活性炭などの炭化物粒子を充填させ
たマットやシーツが提案されるに至っている。
【0007】その公知例が、実開昭62−5071号公
報に記載の「寝具」、特開平7−265174号公報に
記載の「マット」である。
【0008】実開昭62−5071号公報に記載の「寝
具」は、寝具の表と裏の生地の間に装着した通気性良好
な薄膜によって吸着性元素を包囲させたものであり、特
開平7−265174号公報に記載の「マット」は、マ
ットの表と裏の生地の間に、木炭片を充填させたり、木
炭片と吸湿性の生地片とを混在させて充填させたもので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
「寝具」のように、生地袋内における表と裏の薄膜によ
って吸着性元素を包囲させるような積層構造であると、
吸着性元素が著しく移動しやすく、寝具であるシーツを
敷く際に吸着性元素が片寄る結果、寝具であるシーツを
敷いた後にシーツ内の薄膜で包囲された吸着性元素の位
置を手で均一にならさなければ、吸着性元素が多い箇所
と、吸着性元素が無い箇所が出来て、ごあごあし使用感
が悪化し快適な睡眠が得られないだけでなく、吸湿性、
吸臭性、防菌性などの作用に大きなムラが生じ易くな
る。
【0010】これを防ぐには、寝具であるシーツ内に吸
着性元素を張り詰める程度に充填させる必要があるが、
これではシーツにキルテイングの縫い目のある部分と吸
着性元素が充填されている部分とでは、凹凸差が大きく
なったり、弾力性に欠けたりして、寝心地が悪くなると
いった問題と、収納するときに折り畳み難くなるといっ
た問題と、厚くなり過ぎて取り扱い難いなどの問題が生
じる。
【0011】なお、実開昭62−5071号公報の第1
図に記載のように、上下の薄膜内に緩衝体を内装し、こ
の緩衝体と上下の薄膜との間に吸着性元素を充填させる
積層構造にしてシーツを形成すると、弾力性が富む反
面、洗濯し難い厚さのものとなり、洗濯し易いというシ
ーツの特徴が失われたり、一層厚くなり過ぎて更に取り
扱い難いなどの問題が生じる。
【0012】なお、特特開平7−265174号公報に
記載の「マット」においても同様の問題を有し、同公報
の請求項2に記載のように、シーツ袋内に木炭片と吸湿
性の生地片とを混在させて充填させると、シーツ全面に
わたって均等に木炭片を充填させるには、相当多量の木
炭片の充填が必要になる他、上述した理由で洗濯性にも
欠ける。
【0013】ところで、通気性が良好な薄膜の場合、木
炭粉末が薄膜を透過して漏れるなどの欠陥があり、薄膜
が機能していないのが殆どである。
【0014】本発明者は、本発明では通気度が30〜3
000秒/100ccであって、しかも透湿度が150
0〜6500g/m2・24hrであるシーツを用い、
これによって、粒状炭化物が漏れないようにし、又、こ
の粒状炭化物が遠赤外線照射性、吸湿性、吸臭性又は殺
菌・防菌性を発現し、更にはアルカリイオンを発生させ
るとの知見を得た。つまり、粒状炭化物1gをpH6.
4の水に分散させ、これを濾過した抽出液のpHは1
0.2となりアルカリイオンを発生させる。
【0015】本発明者は、シーツ本来が有する使用感及
び洗濯性更に折り畳んで収納するときの屈曲性等を考慮
して極力肉薄で柔軟なものにするにはどのようにすれば
よいのか、又、粒状炭化物を介在させる空間の形態をど
のようにすると当該粒状炭化物がシーツ取り扱いの際に
移動し難くなるか、粒状炭化物が有する遠赤外線照射
性、吸湿性、吸臭性、防菌性等の作用、効果を極力効果
的に発揮させるにはどのようにすれば良いかなどにつ
き、長年に亘って鋭意検討を重ねてきた結果、完成され
たものである。
【0016】本発明は、前記技術的課題を解決するため
に完成されたものであって、シーツ上生地とシーツ下生
地とが、特定の大きさの偏平状の空間が形成されるよう
に仕切りが設けられており、その偏平状の空間内には少
なくとも遠赤外線照射性、吸湿性、吸臭性、殺菌・防菌
性又はアルカリイオン発現性を有する粒状炭化物が介在
されていることにより、この粒状炭化物を広くしかも均
等に分布させて、粒状炭化物による遠赤外線照射効果、
吸湿効果、吸臭効果、殺菌・防菌効果、アルカリイオン
効果などを最大限発揮できるのであり、しかも粒状炭化
物がシーツの取り扱いの際に移動し難くなる上、極めて
丈夫で、且つ肉薄で柔軟性に富み、全体の厚さが薄く、
洗濯性にも優れ容易に乾燥する有用な機能性シーツを提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る機能性シー
ツにおいては、前記目的を達成するために、シーツ上生
地とシーツ下生地とで形成されている寝具用シーツにお
いて、このシーツ上生地とシーツ下生地とが、15〜2
50cm2の偏平状の空間が形成されるように仕切りが
設けられており、しかもこの仕切られたシーツ上生地と
シーツ下生地との間の偏平状の空間内には少なくとも遠
赤外線照射性、吸湿性、吸臭性、殺菌・防菌性又はアル
カリイオン発現性を有する粒状炭化物が介在されている
ことを特徴とするものである。
【0018】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられるシーツ上生地又はシーツ下生地としてはその
一方又は両方が通気性及び透湿性を有し、しかもその両
生地の間に粒状炭化物を介在させ、取り扱う際に漏れが
無い布状ないしシート状のものであれば特に限定される
ものではなく、又、単一層からなる布ないしシート、或
いは複数層からなる布ないしシートのいずれのものも使
用可能である。
【0019】具体的には、例えば合成樹脂製のフィルム
ないしシート、天然繊維、半合成繊維又は合成繊維で形
成された不織布、織布、フェルト、編布などの布、或い
は天然繊維、半合成繊維又は合成繊維から選ばれた少な
くとも2種の混紡物からなる不織布、織布、フェルト、
編布などの布等が挙げられる。
【0020】前記合成樹脂としては、具体的には、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウ
レタン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
鹸化物又はエチレン−酢酸ビニル共重合体などの高分子
材料がその例として挙げられる。
【0021】又、前記シーツ上生地又はシーツ下生地は
両方とも同一の素材を用いて形成されても良く、或いは
シーツ上生地とシーツ下生地が異なる素材で形成されて
も良いのである。
【0022】前記のシーツ上生地又はシーツ下生地とし
ては布地の片面に通気性及び透湿性を有する多孔質フイ
ルム或いは不織布や織布等の補強基材を積層してなるも
のが好ましいく、このように多層構造とすることによ
り、粒状炭化物の漏れを一層確実に防止できるので望ま
しい。
【0023】また、シーツ上生地又はシーツ下生地と補
強基材とは、縫合或いは、部分的に接着又は粘着される
が、洗濯等の際の剥離を防止するために、特に、縫合或
いは、部分的に熱融着或いは熱接着したものが望まし
い。
【0024】前記補強基材としては、合成樹脂製のフィ
ルムないしシート、天然繊維、半合成繊維又は合成繊維
で形成された不織布、織布、フェルト、編布などの布、
或いは天然繊維、半合成繊維又は合成繊維から選ばれた
少なくとも2種の混紡物からなる不織布、織布、フェル
ト、編布などの布等が挙げられる。
【0025】そして、本発明に係る機能性シーツにおい
ては、前記のシーツ上生地とシーツ下生地とが、15〜
250cm2の偏平状の空間が形成されるように仕切り
が設けられており、しかもこの仕切られたシーツ上生地
とシーツ下生地との間の偏平状の空間内には少なくとも
遠赤外線照射性、吸湿性、吸臭性又は殺菌・防菌性を有
する粒状炭化物が介在されている点、に特徴を有する。
【0026】即ち、本発明者の実験結果によると、シー
ツ上生地とシーツ下生地とが、15〜250cm2の偏
平状の空間が形成されるように仕切りが設けられている
ことが必要であり、この仕切りが15cm2未満になる
と仕切りの面積が大きくなって所要の遠赤外線照射効
果、吸湿効果、吸臭効果又は殺菌・防菌効果が得られな
い虞れがあり、しかも仕切り箇所が多くなって作業性が
悪くなって生産コストが高くなるので好ましくなく、一
方、250cm2を超えると粒状炭化物が移動し易くな
って当該粒状炭化物が片寄る結果、シーツ全面にわたる
遠赤外線照射効果、吸湿効果、吸臭効果又は殺菌・防菌
効果が得られない虞れがあり、しかも粒状炭化物の片寄
りによってシーツがゴアゴアし、寝心地が悪くなる虞れ
があるので好ましくない。
【0027】従って、これらの観点から、好ましくはシ
ーツ上生地とシーツ下生地とが、30〜175cm2
偏平状の空間、更に好ましくは、50〜150cm2
偏平状の空間が形成されるように仕切りが設けられ、こ
の偏平状の空間に粒状炭化物が介在されているのが望ま
しい。
【0028】本発明においては、前記仕切りがシーツ上
生地とシーツ下生地との縫合或いは接着によって形成さ
れたものが挙げられる。
【0029】この縫合とは、公知の方法によって、シー
ツ上生地とシーツ下生地とを縫い合わせることをいい、
接着とは、シーツ上生地とシーツ下生地とを熱融着或い
は熱接着することをいう。
【0030】前記のシーツ上生地とシーツ下生地とを熱
融着によって仕切りを形成するには、シーツ上生地又は
シーツ下生地として布地の片面に通気性及び透湿性を有
する熱融着性の補強基材を積層したものを用いるのが好
ましい。
【0031】この熱融着性の補強基材としては、ポリエ
チレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リアミド又はエチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑
性樹脂で形成された多孔質フイルム、不織布或いは織布
等が挙げられる。
【0032】又、前記のシーツ上生地とシーツ下生地と
を熱接着によって仕切りを形成するには、シーツ上生地
又はシーツ下生地として布地の片面に仕切り形状にホッ
トメルト系の接着剤を積層したものを用いるのが好まし
い。
【0033】更に、本発明においては、前記のシーツ上
生地とシーツ下生地において、その少なくとも一方の内
面側、つまり粒状炭化物との接触面側に不織布、織布或
いは編み物を用いると、粒状炭化物との摩擦抵抗が大と
なって機能性シーツを取り扱う際に、当該粒状炭化物の
移動、片寄りが一層確実に防止されるので望ましい。
【0034】なお、出願人はシーツ上生地及びシーツ下
生地と記載しているが、これらシーツ上生地、シーツ下
生地は粒状炭化物を介在させる位置を明瞭するするため
に便宜上そのように記載しただけであり、又、一般に、
シーツ上生地が通気性及び透湿性を有するが、これに代
えて、シーツ下生地が通気性及び透湿性を有しても良
く、又、シーツ上生地及びシーツ下生地の両生地が通気
性及び透湿性を有しても良いのである。
【0035】本発明においては、一般に、シーツ上生地
が通気性及び透湿性を有するが、特に、このシーツ上生
地は、通気度が30〜3000秒/100ccであっ
て、しかも透湿度が1500〜6500g/m2・24
hrであるものが望ましい。
【0036】即ち、シーツ上生地が、所要の通気性及び
透湿性を確保するために、JIS測定であるガレー法に
よる通気度(JIS P 8117)が30〜3000
秒/100ccであって、しかも透湿度(JIS Z
0208)が1500〜6500g/m・24hrで
あることが好ましく、通気度(JIS P 8117)
が30秒/100cc未満であって、しかも透湿度(J
IS Z 0208)が6500g/m・24hrを
超えると通気度及び透湿度が大きくなり過ぎて、つまり
微細孔が大きくなり過ぎて粒状炭化物が漏れる虞れがあ
り、一方、通気度(JIS P 8117)が3000
秒/100ccを超え、しかも透湿度(JIS Z 0
208)が1500g/m・24hr未満であると通
気度及び透湿度が小さくなり過ぎて、つまり微細孔が小
さくなり過ぎて、汗等の吸湿性や吸臭性が低下する虞れ
があり、いずれの場合も好ましくない。従って、これら
の観点から、特に、通気度(JIS P 8117)が
50〜2500秒/100ccであって、しかも透湿度
(JIS Z 0208)が2000〜5500g/m
・24hrであることが一層好ましい。
【0037】本発明においては、シーツ上生地とシーツ
下生地とが、特定の大きさの偏平状の空間が形成される
ように仕切りが設けられており、しかもこの偏平状の空
間内には少なくとも遠赤外線照射性、吸湿性、吸臭性、
殺菌・防菌性又はアルカリイオン発現性を有する粒状炭
化物が介在されているが、この粒状炭化物としては、少
なくとも遠赤外線照射性、吸湿性、吸臭性、殺菌・防菌
性又はアルカリイオン発現性を有するものであれば特に
限定されるものではなく、具体的には、例えば木、竹又
はヤシガラなどの天然植物を炭化させたもの、すなわち
木炭、竹炭又はヤシガラ炭などが挙げられるのであり、
これらを粒状にした1種又は複数種のものが用いられ
る。これらのうち、遠赤外線照射性、吸湿性、吸臭性及
び殺菌・防菌性等が優れている木炭、特に、ウバメガシ
の木炭よりなる粒状炭化物が最も望ましい。
【0038】これら粒状炭化物は遠赤外線照射性に富
み、しかもその表面から内部にわたって数ミクロンから
数100ミクロンの微細孔が形成されており、この微細
孔の内部にさらに小さな微孔が無数に形成されており、
この微細孔による表面積の大きさにより湿気や悪臭を吸
収する。
【0039】本発明においては、粒状炭化物の粒度が、
20〜2000μmの範囲とするのが好ましく、粒状炭
化物の粒度が、20μm未満になるとシーツ上生地及び
/又はシーツ下生地から粒状炭化物が漏れ易くなった
り、作業中の粉塵の飛散によって作業環境が悪化する虞
れがあり、一方、2000μmを超えると粒状炭化物が
大きくなり過ぎて機能性シーツの取扱中に片寄り易くな
ったり、吸湿・吸臭性等が低下したり、就寝中にゴアゴ
アして寝心地が悪化する虞れがあり、いずれの場合も好
ましくなく、従って、これらの観点より、50〜150
0μmの範囲とするのが一層好ましい。
【0040】なお、この粒状炭化物に加えて、本発明の
目的である通気、吸湿、吸臭、殺菌・防菌性を十分に発
揮できる限度において粒状樹脂を混ぜたものであっても
構わない。さらに、血行促進などに優れた効果が周知で
ある磁気粒状物を加えたものであっても良い。
【0041】本発明において、粒状炭化物には、遠赤外
線照射粉末及び/又は殺菌・防菌剤が担持されているこ
とが好ましく、このように構成することにより、遠赤外
線照射効果を向上させたり、効果的な殺菌・防菌を発現
し得るので好ましい。
【0042】即ち、本発明においては、粒状炭化物が遠
赤外線照射粉末を含有又は備えるものが、体温などによ
って、一層効果的に遠赤外線を照射し、温熱効果を促進
するので至極有益である。
【0043】遠赤外線照射粉末としては、体温などによ
って、波長4〜16μm程度の遠赤外線を照射するもの
が好ましく、具体的には、例えばNaO、KO、C
aO、BaO、MgO、FeO、FeO、Fe
、SiO、Al、ZrO、ZrO、B
eO、V、V、Y、CoO、Cu
O、CuO、NiO、Ni、MnO、Mn
、TiO、TiO、ZnO、ThOなどの無機
質酸化物を組み合わせて前記波長の遠赤外線が照射され
るようにすればよい。
【0044】具体的には、例えば2MgO・2Al
・5SiO・Feを主成分とする複合体、L
O・CuO・Al・4SiOを主成分とす
る複合体、ZrO、ZrO、Al・TiO
主成分とする複合体、Al・TiOを主成分と
する複合体などが挙げられる。
【0045】ここにおいて、主成分とするとは、この化
学組成物のもののみからなる場合の他、これらの成分に
他の成分を含まれる場合でもよい意味である。
【0046】前記殺菌・防菌剤としては、前記粒状炭化
物に担持され、殺菌・防菌を発現するものであって、安
全性が高いものであれば特に限定されるものではない
が、具体的には、例えばヒノキオイル、ハッカ油又はユ
ーカリオイル等の植物から抽出されたものが挙げられ
る。
【0047】又、本発明においては、所望により、粒状
炭化物に磁気粒を混合し、この磁気粒による血行促進を
図っても良いのである。
【0048】
【作用】このような構成を有する本発明のシーツを敷布
団やマットの片面に敷いて使用すると、人体の皮膚から
出た汗や湿気、さらに室内の空気や室内及び人体の臭い
などは、シーツ上生地を通り抜けて前記粒状炭化物の微
細孔内に吸着される。このため、敷布団には、汗の中に
含まれる成分や臭いの成分は移らないので、衛生状態が
良好なまま保持されるし、室内の空気も自然に浄化され
る。そして、粒状炭化物に吸収された水分や臭いは天日
乾燥によって大気中に放出され、極めて衛生的で、しか
も快適な睡眠が確保される。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の目的及び構成は以上の通
りであり、次に添付図面に記載した実施例に基づいて本
発明の機能性シーツの具体的な構成を詳述する。
【0050】図1は 本発明の機能性シーツを表面側か
ら示した全体斜視図、図2は同じく一部を拡大し、更
に、一部を断面で示した平面図、図3は同じく側面断面
図である。
【0051】図1ないし図3に示す本発明に係る機能性
シーツ1(以下、本発明のシーツ1と称する)は、布地
2の片面に通気性及び透湿性を有する多孔質フイルム3
をラミネート層Rを介在させて接合させたシーツ上生地
4と、布地5の片面に多孔質フイルム6をラミネート層
Rを介在させて接合させたシーツ下生地7との間に、少
なくとも吸湿・吸臭・殺菌・防菌性を有する粒状炭化物
8を介在させて構成したものである。
【0052】前記シーツ上生地4は、綿などの繊維で形
成された布地2と、この布地2の片面に積層された多孔
質フイルム3からなり、両者はラミネート層Rで熱接着
されており、このシーツ上生地4は、所要の通気性及び
透湿性を確保するために、JIS測定であるガレー法に
よる通気度(JIS P 8117)が30〜3000
秒/100ccであって、しかも透湿度(JIS Z
0208)が1500〜6500g/m・24hrに
調整されている。
【0053】前記多孔質フイルム6は、丈夫で柔軟性に
富み洗濯性に優れた、化学繊維を含む天然繊維を素材に
したもので形成された薄いシート状のもので、粒状炭化
物の通過を阻止することができ、且つ通気性に富む密度
で織られたものからなる。
【0054】前記各素材2,3,5,6は、何れもシー
ツとして利用できる広さに形成されており、布地2の下
に、全面に微孔2aが形成された多孔質フイルム3を重
ねたシーツ上生地4と、布地5の上に多孔質フイルム6
を重ねたシーツ下生地7との間に、ウバメガシなどの木
炭を粒状に粉砕した粒状炭化物8を挟んだ状態で、シー
ツ上生地4とシーツ下生地7との周縁部の他、シーツ上
生地とシーツ下生地とが、15〜250cm2の偏平状
の空間が形成されるように仕切りが設けられるように、
それぞれ、縫合或いは接着されて、この場合、熱接着に
よって1枚形状の薄いシート状に形成されている。1b
は本発明のシーツ1の周縁の熱接着部分であり、1cは
前記空間10を仕切る熱接着部分である。
【0055】このようにして形成された本発明のシーツ
1は、その全厚は数ミリ〜5ミリ程度であり、柔軟性に
富み、容易に折り畳むことができる。
【0056】このため、図3に示すように、本発明のシ
ーツ1内の積層構造は、片面から片面に向けて、上側
(表側)の布地2,ラミネート層R,多孔質フイルム
3,粒状炭化物8,多孔質フイルム6,ラミネート層
R,下側(裏側)の布地5の順に層が形成されている。
【0057】そしてこの位置に有る粒状炭化物8は、上
述したように所定の広さ毎に仕切られた空間10毎に収
容され、これにより、例え本発明のシーツ1を屈曲させ
たり持ち上げたりしても、粒状炭化物8はこの各空間1
0内でも殆ど片寄って移動することがなく、本発明のシ
ーツ1全体に粒状炭化物8がほぼ均一に分布することに
なる。
【0058】このような本発明のシーツ1は、表裏があ
り、粒状炭化物8の層が上側となるようにして使用す
る。この表裏の区別は、粒状炭化物8の有無を手で触っ
た感覚や目視で十分確認することができるが、表と裏の
生地に色や模様等の違いをもたせて区別するようにして
も構わない。
【0059】そしてその使用は、本発明のシーツ1の表
側を上にした状態で、布団又はマット或いはベットスプ
レッド(何れも図示しない)の片面に敷いて使用する。
【0060】このようにして使用すると、体から出た汗
や湿気、体臭、化粧品の香り、室内の臭いなどは、前記
シーツ上生地4を通り抜けて粒状炭化物8の層に至り、
この粒状炭化物8に形成されている微孔(図示せず)内
で吸収されたり吸着されたりする。この結果、汗に含ま
れる水分や他の成分、体臭や化粧品の香りとなる臭いの
成分は、この微孔内に閉じ込められた状態になり、本発
明のシーツ1の下の布団,マット,ベットスプレッドな
どを汚したり臭いを移したりすることがなく、極めて衛
生的である。従って、本発明のシート1は寝たきり老人
や病人更にけが人用のシーツとして最適である。
【0061】なお、このように構成した本発明のシーツ
1であっても、ある程度の期間使用すると洗濯する必要
があるが、例え洗濯しても、洗剤の粒子は粒状炭化物8
の微孔の細部にまで届かないために、微孔が洗剤の粒子
で目詰まりするようなことはなく、又、洗濯によって臭
いの成分などが除去されるのであり、しかも全体が薄
く、乾燥し易い上、天日乾燥が容易で、ダニの死滅も容
易に行うことができるのである。
【0062】
【発明の効果】以上の如く構成した本発明の機能性シー
ツによれば、次のような効果を奏する。
【0063】第1に、本発明の機能性シーツ内に遠赤外
線照射性、吸湿性、吸臭性、殺菌・防菌性又はアルカリ
イオン発現性に優れた粒状炭化物を入れてあるために、
この粒状炭化物の微細孔によって、人体より発する汗や
体臭の他、化粧品の臭いの他、室内の空気の臭いの成分
なとが吸着され、シーツは勿論のことその下の敷布団や
マットには、汗や臭いが移ったりしないのである。また
雑菌もこの微孔に吸着される。このため、例えシーツを
毎日交換しなくてもシーツや敷布団やマットは、常に、
気持ち良く、衛生的な状態が維持されるのである。
【0064】第2に、本発明の機能性シーツを、縫合、
或いは接着又は粘着させることによって、その周縁のみ
ならず、シーツ内の偏平状の空間を適当な大きさに仕切
ったことによって、シーツ内の粒状炭化物の位置を安定
させ、粒状炭化物の片寄りなどを極力防ぐことができ、
さらにシーツ全体を取扱いが良好で折り畳みが容易な薄
い1枚のシート状に形成することができたのである。
【0065】第3に、本発明においては、シーツ上生地
とシーツ下生地において、その少なくとも一方の内面
側、つまり粒状炭化物との接触面側に不織布、織布或い
は編み物を用いると、粒状炭化物との摩擦抵抗が大とな
って機能性シーツを取り扱う際に、当該粒状炭化物の移
動、片寄りが一層確実に防止される結果、遠赤外線照射
効果、吸湿効果、吸臭効果、殺菌・防菌効果又はアルカ
リイオン発現効果が一層効果的に発揮されたのである。
従って、粒状炭化物の使用量が少量でも最大限の効果が
発揮され、しかも、シーツ全体の形状の薄形化と、屈曲
性や折り畳み性が良好であるうえ、軽量で、しかも耐久
性、洗濯容易性などの効果が得られたのである。
【0066】以上のことより、本発明に係る機能性シー
トは寝たきり老人や病人更にけが人用のシーツとして優
れているなどの効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る機能性シーツ
を表面側から示した全体斜視図である。
【図2】図2は、図1の機能性シーツの一部を拡大して
示した平面図である。
【図3】図3は、図1の機能性シーツの側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 機能性シーツ 1a 熱接着部 1c 熱接着部 2 布地 3 多孔質フイルム 4 シーツ上生地 5 布地 6 多孔質フイルム 7 シーツ下生地 8 粒状炭化物 R ラミネート層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーツ上生地とシーツ下生地とで形成さ
    れている寝具用シーツにおいて、このシーツ上生地とシ
    ーツ下生地とが、15〜250cm2の偏平状の空間が
    形成されるように仕切りが設けられており、しかもこの
    仕切られたシーツ上生地とシーツ下生地との間の偏平状
    の空間内には少なくとも遠赤外線照射性、吸湿性、吸臭
    性、殺菌・防菌性又はアルカリイオン発現性を有する粒
    状炭化物が介在されていることを特徴とする機能性シー
    ツ。
  2. 【請求項2】 仕切りがシーツ上生地とシーツ下生地と
    の縫合或いは接着である請求項1に記載の機能性シー
    ツ。
  3. 【請求項3】 シーツ上生地とシーツ下生地のうち少な
    くとも一方の生地が他方の生地に対し、熱接着或いは熱
    融着できるよう構成されている請求項1又は2に記載の
    機能性シーツ。
  4. 【請求項4】 シーツ上生地とシーツ下生地のうち少な
    くとも一方の生地の内面に不織布、織布或いは編み物が
    積層されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の機能性シーツ。
  5. 【請求項5】 シーツ上生地は、通気度が30〜300
    0秒/100ccであって、しかも透湿度が1500〜
    6500g/m2・24hrである請求項1ないし4の
    いずれか1項に記載の機能性シーツ。
  6. 【請求項6】 粒状炭化物は、木炭よりなる粒状炭であ
    る請求項1ないし5のいずれか1項に記載の機能性シー
    ツ。
  7. 【請求項7】 粒状炭化物の粒度が、20〜2000μ
    mである請求項1ないし6のいずれか1項に記載の機能
    性シーツ。
  8. 【請求項8】 粒状炭化物には、遠赤外線照射粉末及び
    /又は殺菌・防菌剤が担持されている請求項1ないし7
    のいずれか1項に記載の機能性シーツ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4675361A (en) * 1980-02-29 1987-06-23 Thoratec Laboratories Corp. Polymer systems suitable for blood-contacting surfaces of a biomedical device, and methods for forming
JP2002346333A (ja) * 2001-05-28 2002-12-03 Fumakilla Ltd 除湿材
CN104476836A (zh) * 2014-12-22 2015-04-01 常熟市金羽纤维制品厂 一种抗菌抑菌纤维棉

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