JP2002346333A - 除湿材 - Google Patents

除湿材

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JP2002346333A
JP2002346333A JP2001159049A JP2001159049A JP2002346333A JP 2002346333 A JP2002346333 A JP 2002346333A JP 2001159049 A JP2001159049 A JP 2001159049A JP 2001159049 A JP2001159049 A JP 2001159049A JP 2002346333 A JP2002346333 A JP 2002346333A
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Japan
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hygroscopic substance
dehumidifying material
hygroscopic
dehumidifying
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JP2001159049A
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Hirobumi Higashimoto
博文 東本
Toshimi Kamimura
聡美 上村
Toshio Abe
敏夫 阿部
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Fumakilla Ltd
Original Assignee
Fumakilla Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿状態の吸湿性物質を太陽熱で安全に、短
時間に再生できるようにした除湿材とする。 【解決手段】 有色の包装材3からなる収納体1内に、
平均粒子径が100μm〜10mmの粒状で、再生が可
能な吸湿性物質2を収納した除湿材で、使用によって吸
湿状態となった吸湿性物質を太陽熱で安全に、短時間に
再生することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭でも簡単
に吸湿性能を回復させ、再生して繰り返し使用すること
のできる除湿材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、収納体に吸湿剤を収納した除湿材
が一般的に知られている。一般家庭で使用される除湿材
に用いる吸湿剤としては、塩化カルシウム等の吸湿後液
化する吸湿性物質とシリカゲル等の吸湿後液化を生じな
い吸湿性物質に大別される。前者の吸湿性物質を用いた
除湿材は、簡便な使い捨てタイプであるから、不経済で
あり、しかも使用後に廃棄されることで深刻なゴミ処理
問題が発生する。一方、後者の吸湿性物質は、再生が可
能であることから、この吸湿性物質を用いた除湿材は、
吸湿性物質を再生することで繰り返し使用でき、経済的
であると共に、深刻なゴミ処理問題が発生することもな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した後者の吸湿性
物質の再生方式としては、ストーブ、電子レンジ等で加
熱し、吸湿した水分を放出する方式と、太陽熱による天
日干しで乾燥する方式がある。前者の方式は、一般家庭
で温度調整を行って加熱することは難しく且つ安全でな
いことから、現実的でない。また、収納体を作製するた
めに耐熱性の包装材、接着剤等が要求されることから、
コスト高になりかえって不経済になる問題がある。一
方、後者の方式は、安全であるが、乾燥に1日以上の長
い時間がかかる問題がある。
【0004】前述のように、再生可能な吸湿性物質を用
いることで経済的であると共に、深刻なゴミ処理問題が
発生しない除湿材とすることができる。しかしながら、
その再生可能な吸湿性物質を再生する際に種々の問題が
あり、前述の除湿材を実用化する上で大きな障害となっ
ていた。
【0005】本発明は前述の課題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、再生可能な吸湿性物質
を安全に、短時間で再生できるようにした除湿材を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、吸湿性物
質を太陽熱で再生するに際して、前述の吸湿性物質の包
装材に関する太陽熱の吸収率に着目し、再生の効率化を
鋭意検討し、本発明を見出したものである。
【0007】すなわち、本発明は、 (1) 湿気が透過可能な収納体に、粒状で、再生が可
能な吸湿性物質2を収納してなる除湿材であって、前記
収納体が有色である包装材3からなる除湿材。 (2) 前記(1)記載の吸湿性物質2を分割包装した
除湿材。 (3) 前記(1)又は(2)記載の吸湿性物質2を、
平均粒子径が100μm〜10mmの粒状のまま収納し
た除湿材。 (4) 前記(1)又は(2)記載の吸湿性物質2を、
湿気が透過可能な保持体に担持させて吸湿性物質2を保
持した成形体とし、この成形体を収納体1に収納した除
湿材。 (5) 前記(4)記載の成形体は、保持体に吸湿性物
質2が混在している除湿材。 (6) 前記(4)記載の成形体は、保持体の片面又は
2つの保持体の対向した面間に吸湿性物質2が分布して
いる除湿材。 (7) 前記(1)〜(6)いずれか1つに記載の包装
材3が、L値が50以下である不織布、フィルムから形
成されている除湿材。 (8) 前記(1)〜(6)いずれか1つに記載の包装
材3が、L値50以下の異色の組み合せ又は、L値50
以下とL値50以上の異色の組み合せからなる除湿材。 (9) 前記(1)〜(8)いずれか1つに記載の包装
材3が、抗菌処理されている除湿材。 (10) 前記(1)〜(9)いずれか1つに記載の除
湿材が、吸湿性物質の吸湿状態及び/又は再生状態を示
すインジケータとして、色調変化する手段を具備した除
湿材。
【0008】
【作 用】(1) 前述の(1)記載の除湿材によれ
ば、一般家庭で太陽熱により安全に短時間で容易に再生
できる。 (2) 前述の(2)記載の除湿材によれば、取扱い方
によって生じる吸湿性物質の包装内での片寄りを無くす
ることができたり、各包装部分毎に切断して使用するこ
となどができる。また、使用量が多い場合、再生時間の
短縮化に効果的である。 (3) 前述の(7)記載の除湿材によれば、太陽熱で
より短時間、例えば1日以内で再生できる。 (4) 前述の(8)記載の除湿材によれば、美観性を
有し、販売店に並べた際に購買意欲をそそる。 (5) 前述の(9)記載の除湿材によれば、長期間清
潔状態を保持できる。 (6) 前述の(10)記載の除湿材によれば、吸湿状
態や再生状態を使用者が目視で確認できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すように、湿気が透過可
能な収納体1に、再生が可能な粒状の吸湿性物質2を収
納して除湿材とする。前記収納体1は有色の包装材3か
らなる。例えば包装材3を細長い袋状に加工して収納体
1としてある。
【0010】本発明に用いる吸湿性物質は、吸湿能力の
再生が可能で天日干し(太陽熱)などにより吸湿能力を
復元して何度も使用できる、つまり再生が可能な吸湿性
物質である。よって、本発明の除湿材は、繰り返して何
度も使用できるのでゴミ問題の対策手段として有効であ
り、さらに、経済負担も少ないなどの利点がある。前述
した吸湿性物質は、吸湿後液化が生じないので、本発明
の除湿材は、衣服類、フトンなどの寝具類、革靴、ブー
ツ等の靴類などと広範囲で使用できる。
【0011】前述した吸湿性物質としては、例えば、シ
リカゲル、モレキャラーシーブ、モンモリロナイト、ゼ
オライト、セピオライト、活性炭、ケイソウ土、吸水性
ポリマーなどが挙げられ、シリカゲルが吸湿能や再生能
が高いことにより好ましい。
【0012】前記吸水性ポリマーは、例えば、架橋ポリ
アクリル酸塩ポリビニルアルコール架橋重合体、ポリア
クリロニトリル誘導体、ポリアクリルアミド系およびポ
リアクリル酸塩系、デンプン−アクリルニトリルグラフ
ト重合体、酢酸ビニル/アクリル酸メチルコポリマー酸
化系、変成デンプン系、セルロース系などが挙げられ
る。また、該吸水性ポリマーの場合、塩化カルシウムな
どの吸湿後液化する吸湿性物質との合材として使用する
こともできる。
【0013】前記吸湿性物質の使用形状の一つとして、
該吸湿性物質を平均粒子径は100μm〜10mmの範
囲で造粒した粒形が挙げられる。該平均粒子径が100
μm以下の場合、収納体1に充填する時に粉塵が立ちや
すく、生産環境上望ましくない。また、平均粒子径が1
0mm以上の場合、吸湿速度が遅くなり実用的でない。
また、再生時間の短縮化から、平均粒子径が500μm
〜10mmの範囲が好ましい。
【0014】前記吸湿性物質の使用形状の二つとして、
粒状の吸湿性物質を湿気が透過可能な保持体に、従来か
ら知られている抄紙法、不織布法、塗布法などにより保
持させて吸湿性物質を保持した成形体とし、その成形体
を収納体に収納することが挙げられる。
【0015】例えば、図2に示すように湿気が透過可能
な保持体10に粒状の吸湿性物質2を均一に分布して混
在させてシート状又はマット状の成形体11とする。具
体的には、 シリカゲル等の微粒状体をパルプ、凝集剤、結合剤等
と共に、常法により湿式抄紙してシート状とする。 上記パルプの代わりに、公知の有機繊維、無機繊維
(レーヨン繊維、綿繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレ
ン繊維、石綿繊維、ガラス繊維など)を用いても良い。 透湿性樹脂にシリカゲル等の粒状体を添加して、加熱
ローラにより混練した混練材料をプレス成形でシート状
又はマット状とする。次いで熱処理し乾燥する。 などが例示できる。
【0016】図3に示すように、湿気が透過可能なシー
ト状の保持体10の片面に粒状の吸湿性物質2を均一に
分布させてシート状の成形体12とする。具体的には、 シリカゲル等の微粒状体を樹脂バインダー中に混合分
散させ、格子状パターングラビア版を用いて塗布し、乾
燥し溶剤除去する。などが例示できる。
【0017】図4に示すように、湿気が透過可能な2枚
のシート状の保持体10の対向した面間に粒状の吸湿性
物質2を分布したサンドイッチ状態の成形体13とす
る。具体的には、 シリカゲル等の粒状体を含む混合液を和紙等に塗布
し、その上に和紙等を貼り、次いで乾燥機で乾燥する。 耐水性接着剤を薄く付着させた不織布のようなシート
表面の接着剤上にシリカゲル等の粒状体を均一な厚さに
分布させ、不織布等シートを張り合わせる。などが例示
できる。
【0018】前述した成形体に用いる吸湿性物質2の平
均粒子径は、1μm〜3mmの範囲が好ましい。つま
り、平均粒子径が1μm以下の場合、保持体に保持する
時に粉塵がたち易く、生産環境上好ましい。また、平均
粒子径が3mm以上の場合、均等な分布、混合が難し
い、破損し易いことから好ましくない。
【0019】また、吸湿性物質に従来公知の脱臭剤、消
臭剤などを本発明の効果を損なわない範囲で配合するこ
とができる。例えば、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、炭
酸マグネシウム、活性炭、酸化亜鉛、活性アルミナ、木
炭、竹炭、楠等木材片などが例示できる。
【0020】本発明に用いる包装材3、少なくとも、再
生時の太陽光(熱)が当たる面に用いる包装材3は、太
陽熱の吸収率が高い有色の包装材である。また、有色値
としては、L値が50以下の包装材で形成されたもので
ある。好ましくは、再生時間の短縮からL値が40以下
である。なお、L値とは色彩色差計(CT−210型、
MINOLTA社製)を用いて測定した値であり、低い
値ほど濃い色である。
【0021】前記L値に該当する色の種類としては、黒
色、暗い灰色、赤色、橙色、緑色、青緑色、青色、青紫
色、紫色、赤紫色などが例示でき、その単色、或いは各
色を組み合わせて使用することができる。
【0022】前記包装材3の有色面積は100%が好ま
しいが、デザインなどの面から有色でない部分がある包
装材3でも良く、その有色面積としては、全面積の50
%以上であれば良い。50%以下の場合、吸湿性物質の
使用容量が多くなるに従って再生に時間がかかるので実
用性に欠ける。
【0023】さらに、包装材3の配色仕様については、
包装材3のデザインが商品イメージを表現することから
重要であり、そのことから好感度や高注目度を得るよう
に前記有色値範囲内で配色およびデザイン化することが
望ましい。例えば、L値50以下の異色の組み合わせ、
L値50以下とL値50以上の異色の組み合わせ、また
は、配色率を変化させたり、或いは絵柄、図柄等のデザ
インにすることができ、購買意欲の向上に効果的であ
る。一方、包装材3を有色する手段は従来の塗色、染
色、印刷などにより行うことができ、設計プランに応じ
て選択すれば良い。
【0024】前記包装材3としては、湿気透過性を有
し、有色可能な包装材であれば特に限定しないが、使用
上、製造上、価格上などから不織布、フィルムが扱い易
く好ましい。該不織布としては、化学繊維(ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ビニロ
ン、アクリルなど)、炭素繊維、ガラス繊維、天然繊維
(木綿、羊毛、麻、絹等)、紙、合成紙などから加工し
たものが挙げられる。また、フィルムとしては、セロフ
ァン、アセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエステル、ポリスチレン、ポリビニ
ルアルコール、ポリアミドなどの合成樹脂から成型した
ものが挙げられる。
【0025】前記不織布およびフィルムの透気度は、
1,000sec/100cc(測定方法:JISP8
117)以上である。すなわち、吸湿の面から、吸湿性
物質の吸湿能を充分に発揮する通気孔(度)を形成さ
せ、次に、吸湿性物質の吸湿能を復元するための再生を
できるだけ短時間で完了できる通気孔(度)を形成させ
ることが望ましい。
【0026】さらに、不織布およびフィルムの目付は、
40g〜100g/mの範囲であり、最大細孔寸法が
1mm以下である。耐久性の面から、該不織布又はフィ
ルムの目付があまり小さいと使用時に破れ、又流出し汚
染の原因となるなど、包装強度に欠ける。逆に大きいと
通気性が悪くなり吸湿効率が低下し、又は使用性も低下
する。
【0027】再生可能な除湿材として使用する場合、包
装材3として抗菌不織布等抗菌処理した包装材を用いる
ことが望ましい。例えば、抗菌性不織布としては、綿、
麻、きぬ、羊毛、再生セルロース、木材ポンプ、アセテ
ート、ピニロン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ
アミド、アクリル、ポリウレタン等の天然及び合成繊
維、ガラスや炭素繊維等の無機繊維を、繊維自身に抗
菌性を付与させた後、ウェブを形成する方法、ウェブ
を形成させた後、後加工によって抗菌剤を固着、結合さ
せる方法等で製造された既存のものが使用できる。具体
的には、 (メーカー/繊維素材/抗菌剤種類) ・カネボウ合繊、クラレ/ポリエステル短繊維/銀系ゼ
オライト ・帝人/ポリエステル短繊維/銀系リン酸ジルコニウム ・帝人/ナイロンBCF/銀系無機物 ・ユニチカ/ポリエステル短繊維/抗菌セラミックス ・ダイワボウレーション/レーヨン短繊維/ポリカルボ
ン酸塩 ・ダイワボウレーション、東邦レーヨン/レーヨン短繊
維/第四アンモニウム塩 ・富士紡/ポリノジック短繊維/キトサン ・富士紡/レーヨン短繊維/キトサン ・三菱レイヨン/アクリル短繊維/フェニールアミド系 ・東洋紡/アクリル短繊維/金属イオン ・東洋紡/ポリエステル/銀系無機物 ・日本蚕毛染色/アクリル短繊維/硫化銅 ・オーミケンシ/キチン・レーヨン短繊維/キチン 等が例示できる。前述の抗菌処理した包装材を使用する
ことにより、長期間安定且つ清潔状態を保持する高品質
の除湿材が得られる。
【0028】また、本発明の収納体1の形状について
は、長方形に限定されることなく、隙間等に挿入しやす
い円柱棒形状、菓子等保管小容器にいれる円形状、キャ
ラクター形状、靴等に挿入しやすく先細形状などと、使
用目的に応じて形状を変えて使用することができる。さ
らに、使用時又は再生時に応じて、吊り下げや、取っ手
などの使用機能を設けることもできる。
【0029】前記収納体1は図5に示すように分割包装
(つまり、収納体1内を複数の空間1aに区画し、その
各空間1aに吸湿性物質2をそれぞれ収納する)して使
用することができる。特に、吸湿性物質を多く使用する
場合、又は広い面積で使用する場合は好適である。分割
することで、例えば、取扱い方によって生じる吸湿性物
質の包装内での片寄りを無くすることができたり、各空
間部分毎に切断して使用することなどができる。また、
使用量が多い場合、再生時間の短縮化に効果的である。
【0030】本発明の吸湿性物質の充填量は、特に限定
されないが、吸湿後の吸湿性物質の再生時間の短縮化か
ら、例えば、収納体体積に対して90重量%以下の範囲
内で吸湿性物質が収容されていることが好ましい。
【0031】本発明の除湿材は、再生状態及び/又は吸
湿状態を示すインジケータとして、目視で確認できるよ
うに色調変化する手段を具備している。例えば、色調変
化する金属塩を吸湿性物質2中に配合したり、又は色調
変化する金属塩を処理した機能ラベルを収納体1に貼
る。または、インク印刷を収納体1に施す。前記金属塩
としては、水分により変色する塩化コバルト無水物、硫
酸銅無水物などの吸湿して結晶水を持つと着色するもの
が例示できる。また、金属塩の代りに水と接触して発色
又は変色を起こす、pH指示薬、酸化還元指示薬、ジア
ゾカップリング性物質、或いは乾燥時に不透視性を有し
湿潤時に透視性を有する着色シートなども用いることが
できる。
【0032】次に、図1に基づいてインジケータの具体
例を説明する。前記収納体1には、前記吸湿性物質2の
吸湿状態及び再生状態を示すインジケータ4が設けてあ
る。このインジケータ4は吸湿性物質2の含水状態で色
調変化する手段、例えば再生サインラベル5と、使用可
能な色調を表示する使用可能色調表示手段、例えばブル
ーのラベル6と、再生時期の色調を表示する再生時期色
調表示手段、例えばピンクのラベル7を備えている。前
記再生サインラベル5は、除湿材未使用時には使用可能
色調表示手段の色調、再生時期色調表示手段の色調とそ
れぞれ異なる色調、例えばブルーで、除湿材を使用し吸
湿性物質2が吸湿することで順次色調が変化し、最大限
に吸湿して再生時期となると再生時期色調表示手段と同
じ色調、例えば、ピンクとなる。これによって、使用者
は吸湿性物質2の吸湿状態及び再生する時期となったこ
とを容易に視認できる。
【0033】前記再生サインラベル5は、除湿材を再生
開始することで色調が順次変化し、吸湿性物質2が再び
使用可能な状態となった時(再生終了時)に、使用可能
色調表示手段と同じ色調、例えばブルーとなる。これに
よって、使用者は吸湿性物質2の再生状態及び再生が終
了したことを容易に視認できる。
【0034】前記色調変化する手段は、吸湿状態又は再
生状態のみを表示するものでも良い。つまり、インジケ
ータ4は吸湿状態及び/又は再生状態を示すものであ
る。
【0035】以下に、試験例で本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれら試験例に何ら限定されるものでは
ない。 試験例 吸湿性物質として平均粒子径1mmのシリカゲル100
gを異なるL値の不織布で包装して吸湿剤収納袋(20
×10cm、四方シール)を作製した。該各吸湿剤収納
袋を25℃、90%RHのインキュベーターに所定時間
入れ、吸湿状態(約50%吸湿/サンプル1、ほぼ飽和
吸湿/サンプル2)のサンプル1,2を作製し、供試剤
とした。各供試剤を天日干し(快晴日、12時気温22
〜25℃、湿度51%RH)を7時間行い、不織布のL
値(色の違い)による放湿量を経時的に測定し再生率を
調べた。又、同時に配色面積の違いによる再生率も合せ
て調べた。繰り返し3回試験を行った。その結果を表1
に示す。表中の数値は3回平均値を記載した。
【0036】
【表1】
【0037】試験結果 供試剤の作製時に、不織布のL値(又は色の違い)によ
る吸湿量を調べた結果、ほとんど変化がなくほぼ同じ吸
湿量を示した。表1に示す結果より、不織布のL値の高
低によりシリカゲルの再生率が大きく異なり、高L値供
試剤(No1、No2、No13)は再生率が低く、再
生時間も遅いことを示唆した。これに比べ、低L値供試
剤(No3、No4、No5、No6、No14)は再
生率も高く、50%吸湿サンプル1は1日以内で再生
(再生サインラベルが再生終了を示し、再び吸湿可能状
態となったことを示す)できることを確認した。低L値
黒色と高L値白色を配色した不織布を用い、供試剤(N
o7〜10)を作製し、配色比率の違いによる再生率を
調べた結果、低L値黒色の配色比率が高くなるほど高い
再生率を示した。即ち、低L値黒色が50%以上(No
8〜10)の配色比率であれば、高L値供試剤より高い
再生率を示した。また、配色模様の違いについては、配
色が一方に片寄っている模様(No8:片面黒色、片面
白色の50%配色)より全面にバランスよく配色されて
いる模様(No9:黒色と白色との同率配色、格子模
様)が若干高い再生率を示した。また、低L値異色の組
み合せ(No11、No12、同率配色、格子模様)に
ついても高い再生率を得た。不織布以外の包装材として
フィルム(透気度1000sec/100cc)使用時
の再生率について、その供試剤(No13、No14)
は不織布使用時と同様、低L値フィルム(No14)が
再生率が高かった。包装材の材質の違いには左右されな
いものと考える。
【0038】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、吸湿状態
の吸湿性物質を一般家庭で太陽熱により安全に短時間で
容易に再生できる。よって、再生することで繰り返して
何度も使用でき経済的であると共に、深刻なゴミ処理問
題が発生することがない、除湿材の実用化が可能とな
る。
【0039】請求項2に係る発明によれば、取扱い方に
よって生じる吸湿性物質の包装内での片寄りを無くする
ことができたり、各包装部分毎に切断して使用すること
などができる。また、使用量が多い場合、再生時間の短
縮化に効果的である。
【0040】請求項7に係る発明によれば、太陽熱でよ
り短時間、例えば1日以内で再生できる。
【0041】請求項8に係る発明によれば、美観性を有
し、販売店に並べた際に購買意欲をそそる除湿材であ
る。
【0042】請求項9に係る発明によれば、長期間清潔
状態を保持できる。
【0043】請求項10に係る発明によれば、吸湿状態
や再生状態を使用者が目視で確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除湿材の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】吸湿性物質を保持した成形体の第1の実施の形
態を示す斜視図である。
【図3】吸湿性物質を保持した成形体の第2の実施の形
態を示す斜視図である。
【図4】吸湿性物質を保持した成形体の第3の実施の形
態を示す斜視図である。
【図5】分割包装した除湿材の断面図である。
【符号の説明】
1…収納体、2…吸湿性物質、3…包装材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 聡美 広島県広島市西区井口4丁目5−11−209 (72)発明者 阿部 敏夫 広島県廿日市市陽光台4丁目4−7 Fターム(参考) 4D052 AA00 CA03 CA08 CA09 DA09 FA01 GA04 GB13 HA01 HA03 HA21 HA23 HA27 HA32 HA33 HA35 HB05 HB06 HB07 4G066 AA22B BA03 BA09 BA12 BA16 BA20 BA41 CA43 DA03 GA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿気が透過可能な収納体1に、粒状で、
    再生が可能な吸湿性物質2を収納した除湿材であって、 前記収納体1が有色の包装材3からなることを特徴とす
    る除湿材。
  2. 【請求項2】 前記吸湿性物質2を分割包装した請求項
    1記載の除湿材。
  3. 【請求項3】 前記吸湿性物質2を、平均粒子径が10
    0μm〜10mmの粒状のまま収納した請求項1又は2
    記載の除湿材。
  4. 【請求項4】 前記吸湿性物質2を、湿気が透過可能な
    保持体に担持させて吸湿性物質2を保持した成形体と
    し、この成形体を収納体1に収納した請求項1又は2記
    載の除湿材。
  5. 【請求項5】 前記成形体は、保持体に吸湿性物質2が
    混在している請求項4記載の除湿材。
  6. 【請求項6】 前記成形体は、保持体の片面又は2つの
    保持体の対向した面間に吸湿性物質2が分布している請
    求項4記載の除湿材。
  7. 【請求項7】 前記包装材3が、L値が50以下である
    不織布、フィルムから形成されている請求項1〜6いず
    れか1項に記載の除湿材。
  8. 【請求項8】 前記包装材3が、L値50以下の異色の
    組み合せ又は、L値50以下とL値50以上の異色の組
    み合せからなる請求項1〜6いずれか1項に記載の除湿
    材。
  9. 【請求項9】 前記包装材3が、抗菌処理されている請
    求項1〜8いずれか1項に記載の除湿材。
  10. 【請求項10】 前記吸湿性物質の吸湿状態及び/又は
    再生状態を示すインジケータとして、色調変化する手段
    を具備した請求項1〜9いずれか1項に記載の除湿材。
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