JP4693080B2 - シューキーパー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブーツの内部に入れることで、ブーツの型崩れを防止するシューキーパーに関し、より詳しくは、下方から吸湿剤収納体を挿入できるようにしたシューキーパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
履き終えた靴の内部に、シューキーパーを入れブーツの型崩れを防止すること、及び吸湿剤を詰めた袋体を入れ、その内部の湿気を吸湿して乾燥することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スニーカー、パンプス、革靴などの一般的な靴であれば、前述の吸湿剤を詰めた袋体を足部の内に、つま先部分までスムーズに入れることができる。
ブーツは、前述の靴とは異なり、脚部を有するために、前述の袋体を、つま先部分まで入れずらい。
【0004】
前述の袋体を長くすることで、ブーツの足部に、つま先部分まで入れ易くすることが考えられる。例えば、ブーツのつま先部分から脚部の足入れ口近くまでの長さとし、袋体を手で持って足入れ口から押し込むようにする。
しかしながら、袋体を長くすると吸湿剤の量が多くなり、価格が高くなる。
すなわち、履き終えたブーツで、汗等で多くの湿気を含んでいるのは足部であり、脚部は、それほど湿気を含んでいない。
このことから、袋体を脚部に入れることは無駄であり、前述のように袋体を長くすると無駄に吸湿剤の量が多くなり、価格が高くなる。
【0005】
また、長い袋体は未使用時の保管・収納場所にも困る。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みなされたものである。
本発明の第1の目的は、吸湿剤収納体との関係を調節できるようにしたシューキーパーを提供することである。
第2の目的は、吸湿剤収納体を抱持するシューキーパーのブーツへの挿入を扱い易くしたシューキーパーを提供することである。
第3の目的は、未使用時の保管・収納場所に困ることがないシューキーパーを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
(1)上部が閉鎖され、下方の前方側が斜めに開放された概略筒状をなすシューキーパーであって、ブーツの足部に挿入された吸湿剤収納体の後端部がシューキーパーの斜めに開放された部分よりシューキーパー内に位置し、吸湿剤収納体とシューキーパーが角度をなした状態をとれるようにしたシューキーパーが提供される。
(2)上部に把手部を備えた、(1)記載の、下方から吸湿剤収納体を挿入できるシューキーパーが提供される。
(3)平面状に折りたたみが可能である(1)又は(2)記載の、下方から吸湿剤収納体を挿入できるシューキーパーが提供される。
【0008】
【作用】
前記(1)記載のシューキーパーによれば、吸湿剤収納体2をシューキーパー3で保持しながら、ブーツ20の足部21に、そのつま先部分21aまでスムーズに挿入できる。
吸湿剤収納体2を足部21の長さと略同一長さにできる。よって、無駄に吸湿剤の量が多くならずに価格が安い。
シューキーパー3で脚部22の型崩れを防止できると共に、足部21に足入口から外の湿気が浸入することを防止できる。
【0009】
前記(2)記載のシューキーパーによれば、吸湿剤収納体を抱持するシューキーパーのブーツへの挿入が容易になる。
【0010】
前記(3)記載のシューキーパーによれば、未使用時の保管・収納に大きなスペースを必要としない。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、本発明は図面に示す実施の形態のみに限定されるものではない。
図1に示すようにブーツ用除湿具1は、吸湿剤収納体2とシューキーパー3で構成される。前記吸湿剤収納体2は、ブーツの足部に入れられる形状・大きさで、ブーツ内部の湿気を吸湿して乾燥する。前記シューキーパー3は、吸湿剤収納体2を保持しブーツ内に入れ易くすると共に、ブーツの脚部の型崩れ及び足部に外の湿気浸入を防止する。
【0014】
前記吸湿剤収納体2は、図2に示すように、不織布等の包装材4からなる透湿性の袋状体5に、シリカゲル等の吸湿剤6を収納したものである。
前記袋状体5は、細長い形状をなし長手方向の先端面7が丸み帯びた尖状形状で、後端面8が直線形状である。
前記吸湿剤収納体2は、断面略円形の長尺で、その前端部が丸みを帯びた尖端形状で、後端部が直線形状である。この吸湿剤収納体2は柔軟性を有する。
【0015】
前記吸湿剤収納体2は例えば、次のようにして作製される。所定形状に切断加工した包装材4を折り合せて長手方向端縁部及び、先端面7をヒートシールすることで後端部が開放した袋状体とする。その開放した後端部分から吸湿剤6を袋状体内に充填し、後端面8をヒートシールすることで袋状体を密封する。これによって、吸湿剤6を収納した吸湿剤収納体2とする。なお、吸湿剤収納体2の作製方法は、これに限ることはなく、その形状に応じた適切な方法で作製することは勿論である。
【0016】
前記シューキーパー3は図3と図4に示すように、長手方向一端部が開口し、長手方向他端部が閉塞した所定の長さの筒形状である。
このシューキーパー3の開口部3aから前記吸湿剤収納体2が挿入可能である。
前述のように挿入した吸湿剤収納体2の後端部がシューキーパー3の閉塞部3bに接すると、吸湿剤収納体2の前端部分が開口部3aよりも突出する。つまり、吸湿剤収納体2はシューキーパー3よりも長い。
前記シューキーパー3の長手方向他端部に把手部3cを備えている。
前記シューキーパー3の長手方向一端面、つまり開口部3aの開口周縁は、長手方向と直角に対して斜めである。
【0017】
前記シューキーパー3の作製の手順と具体形状を説明する。
図5に示すように、一枚のシートを切断加工してシート10とする。このシート10は、直線状折り目aで連続した一側板11と他側板12、曲線状折り目bで一側板11の一端縁と連続した第1端板13、曲線状折り目cで他側板12の一端縁と連続した第2端板14を有する。
前記一側板11の他端縁11aと他側板12の他端面12aは円孤形状である。
前記第1端板13の端面13a、第2端板14の端面14aは円孤形状で、係止突部15をそれぞれ有する。
【0018】
一側板11の接着片11bを折り目dを沿って折り曲げ、前記直線状折り目aに沿って折り曲げることで接着片11bと他側板12を接着する。
これによって、図6に示すように一側板11と他側板12及び第1端板13と第2端板14がそれぞれ重ね合った偏平なシューキーパー基体16とする。
【0019】
一側板11と他側板12を略円筒状に拡開変形し、第1端板13と第2端板14を円孤状折り目b,cに沿ってそれぞれ折り曲げ、その端面13a,14aの近くの部分を接すると共に、各係止突部15を相互に係止して閉塞部3bとし、図3、図4に示すシューキーパー3とする。
【0020】
前述のようであるから、工場から出荷する時や、未使用時に保管する際には、図6に示す偏平なシューキーパー基体16とし、使用時には図3、図4に示す筒状のシューキーパー3とすることができる。
よって、出荷時や保管時にはコンパクトにできる。
【0021】
図7は長いブーツの一例を示し、ブーツ20は足部21と脚部22を有する。
前記脚部22の足入口23から足首部24近くまではファスナー25で開閉自在である。
【0022】
次に、前述のブーツ20にブーツ用除湿具1を入れる動作を説明する。
ブーツ20のファスナー25を開き操作して脚部22を開放する。
図1に示すように、シューキーパー3内に吸湿剤収納体2の後端部分を挿入して保持する。
前述の脚部22の開放した部分から、前記吸湿剤収納体2とシューキーパー3を、その吸湿剤収納体2を下とし、シューキーパー3の把手部3cを手で持って挿入する。シューキーパー3は脚部22に沿って足首部24近くまで挿入できる。
前述の吸湿剤収納体2は、シューキーパー3で保持されながら、脚部22内にスムーズに挿入される。シューキーパー3が足首部24近くまで挿入されてその吸湿剤収納体2が足部21に到達すると共に、図8に示すようにシューキーパー3に沿って滑り落ちて足部21のつま先部分21aまでスムーズに挿入される。
【0023】
この時、吸湿剤収納体2の前端部は丸みを帯びた尖端形状であるから、その前端部が足部21の途中で引っかかることがない。
しかも、シューキーパー3の開口部3aの開口周縁は長手方向と直角に対して斜めのために、吸湿剤収納体2は足部21に向けて湾曲変形し易い。
これらのことが相俟って吸湿剤収納体2を足部21のつま先部分21aまでスムーズに挿入できる。
【0024】
ファスナー25を閉じ操作して脚部22を閉じることで、シューキーパー3の長手方向全長が脚部22の内面に接する。
よって、シューキーパー3は脚部22が折れる等の型崩れを防止する。
また、シューキーパー3は図9に示すように、ブーツ20の足首部24を塞ぐので、外気からの湿気浸入を阻止し、足部21の湿気を効率良く吸湿して乾燥できる。
つまり、シューキーパー3を足首部24に挿入することで図9に仮想線で示すシューキーパー3の開口部3a寄り部分が図9に実線で示すように弾性変形して足首部24の内面に密接する。
【0025】
また、シューキーパー3を用いたことによって吸湿剤収納体2の長さを、足部21の長さ程度にすることが可能である。
よって、吸湿剤の量が無駄に多くなることがない。
【0026】
また、短いブーツなどのファスナーがない場合でも、ブーツの足入口部分から、前記吸湿剤収納体2とシューキーパー3を、その吸湿剤収納体2を下にし、シューキーパー3の把手部3cを手で持って挿入する。シューキーパー3は脚部22に沿って足首部24近くまで挿入できる。
【0027】
前述の吸湿剤6は、吸湿放出の可逆性を有し、吸湿能力の再生が可能で、天日干し(太陽熱)などにより吸湿能力を復元して何度も使用できる再生可能な吸湿性物質が挙げられる。
【0028】
前述の吸湿剤6を用いた吸湿剤収納体2は、繰り返して何度も使用できるのでゴミ問題の対策手段として有効であり、さらに、経済負担も少ないなどの利点がある。
【0029】
前述した吸湿性物質としては、例えば、シリカゲル、モレキャラーシーブ、モンモリロナイト、ゼオライト、セピオライト、活性炭、ケイソウ土、吸水性ポリマーなどが挙げられ、シリカゲルが吸湿能や再生能が高いことにより好ましい。
【0030】
前記吸水性ポリマーは、例えば、架橋ポリアクリル酸塩ポリビニルアルコール架橋重合体、ポリアクリロニトリル誘導体、ポリアクリルアミド系およびポリアクリル酸塩系、デンプン−アクリルニトリルグラフト重合体、酢酸ビニル/アクリル酸メチルコポリマー酸化系、変成デンプン系、セルロース系などが挙げられる。また、該吸水性ポリマーの場合、塩化カルシウムなどの吸湿後液化する吸湿性物質との合材として使用することもできる。
【0031】
前記吸湿性物質の使用形状の一つとして、該吸湿性物質を平均粒子径100μm〜10mmの範囲で造粒した粒形が挙げられる。
該平均粒子径が100μm以下の場合、袋状体5に充填する時に粉塵が立ちやすく、生産環境上望ましくない。また、平均粒子径が10mm以上の場合、吸湿速度が遅くなり実用的でない。
また、再生時間の短縮化から、平均粒子径が500μm〜10mmの範囲が好ましい。
【0032】
前記吸湿性物質の使用形状の二つとして、粒状の吸湿性物質を湿気が透過可能な保持体に、従来から知られている抄紙法、不織布法、塗布法などにより保持させて吸湿性物質を保持した成形体とし、その成形体を収納体に収納することが挙げられる。
【0033】
例えば、図10に示すように湿気が透過可能な保持体40に粒状の吸湿性物質(吸湿剤)6を均一に分布して混在させてシート状又はマット状の成形体41とする。
具体的には、
▲1▼シリカゲル等の微粒状体をパルプ、凝集剤、結合剤等と共に、常法により湿式抄紙してシート状とする。
▲2▼上記パルプの代わりに、公知の有機繊維、無機繊維(レーヨン繊維、綿繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、石綿繊維、ガラス繊維など)を用いても良い。
▲3▼透湿性樹脂にシリカゲル等の粒状体を添加して、加熱ローラにより混練した混練材料をプレス成形でシート状又はマット状とする。次いで熱処理し乾燥する。
などが例示できる。
【0034】
図11に示すように、湿気が透過可能なシート状の保持体40の片面に粒状の吸湿性物質(吸湿剤)6を均一に分布させてシート状の成形体42とする。
具体的には、
▲4▼シリカゲル等の微粒状体を樹脂バインダー中に混合分散させ、格子状パターングラビア版を用いて塗布し、乾燥し溶剤除去する。
などが例示できる。
【0035】
図12に示すように、湿気が透過可能な2枚のシート状の保持体40の対向した面間に粒状の吸湿性物質(吸湿剤)6を分布したサンドイッチ状態の成形体43とする。
具体的には、
▲5▼シリカゲル等の粒状体を含む混合液を和紙等に塗布し、その上に和紙等を貼り、次いで乾燥機で乾燥する。
▲6▼耐水性接着剤を薄く付着させた不織布のようなシート表面の接着剤上にシリカゲル等の粒状体を均一な厚さに分布させ、不織布等シートを張り合わせる。
などが例示できる。
【0036】
前述した成形体に用いる吸湿性物質の平均粒子径は、1μm〜3mmの範囲が好ましい。
つまり、平均粒子径が1μm以下の場合、保持体に保持する時に粉塵がたち易く、生産環境上好ましい。
また、平均粒子径が3mm以上の場合、均等な分布、混合が難しい、破損し易いことから好ましくない。
【0037】
また、吸湿性物質に従来公知の脱臭剤、消臭剤などを本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。例えば、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、活性炭、酸化亜鉛、活性アルミナ、木炭、竹炭、楠等木材片などが例示できる。
【0038】
本発明に用いる包装材4、少なくとも、再生時に太陽光(熱)が当たる面に用いる包装材4は、太陽熱の吸収率が高い有色の包装材とすることが好ましい。
また、有色値としては、L値が50以下の包装材で形成されたものである。好ましくは、再生時間の短縮からL値が40以下である。
なお、L値とは色彩色差計(CT−210型、MINOLTA社製)を用いて測定した値であり、低い値ほど濃い色である。
【0039】
前記L値に該当する色の種類としては、黒色、暗い灰色、赤色、橙色、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色、赤紫色などが例示でき、その単色、或いは各色を組み合わせて使用することができる。
【0040】
前記包装材4のL値が50以下の有色面積は100%が好ましいが、デザインなどの面から有色でない部分がある包装材4でも良く、その有色面積としては、全面積の50%以上であれば良い。50%以下の場合、吸湿性物質の使用容量が多くなるに従って再生に時間がかかるので実用性に欠ける。
【0041】
さらに、包装材4の配色仕様については、包装材4のデザインが商品イメージを表現することから重要であり、そのことから好感度や高注目度を得るように前記有色値範囲内で配色およびデザイン化することが望ましい。
例えば、L値50以下の異色の組み合わせ、L値50以下とL値50以上の異色の組み合わせ、または、配色率を変化させたり、或いは絵柄、図柄等のデザインにすることができ、購買意欲の向上に効果的である。一方、包装材4を有色する手段は従来の塗色、染色、印刷などにより行うことができ、設計プランに応じて選択すれば良い。
【0042】
前記包装材4としては、湿気透過性を有し、有色可能な包装材であれば特に限定しないが、使用上、製造上、価格上などから不織布、フィルムが扱い易く好ましい。
該不織布としては、化学繊維(ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ビニロン、アクリルなど)、炭素繊維、ガラス繊維、天然繊維(木綿、羊毛、麻、絹等)、紙、合成紙などから加工したものが挙げられる。
また、フィルムとしては、セロファン、アセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリアミドなどの合成樹脂から成型したものが挙げられる。
【0043】
前記不織布およびフィルムの透気度は、1,000sec/100cc(測定方法:JISP8117)以上である。すなわち、吸湿の面から、吸湿性物質の吸湿能を充分に発揮する通気孔(度)を形成させ、次に、吸湿性物質の吸湿能を復元するための再生をできるだけ短時間で完了できる通気孔(度)を形成させることが望ましい。
【0044】
さらに、不織布およびフィルムの目付は、40g〜100g/mの範囲であり、最大細孔寸法が1mm以下が好ましい。耐久性の面から、該不織布又はフィルムの目付があまり小さいと使用時に破れ、又流出し汚染の原因となるなど、包装強度に欠ける。逆に大きいと通気性が悪くなり吸湿効率が低下し、又は使用性も低下する。
【0045】
再生可能な吸湿剤収納体として使用する場合、包装材4として抗菌不織布等抗菌処理した包装材を用いることが望ましい。例えば、抗菌性不織布としては、綿、麻、きぬ、羊毛、再生セルロース、木材ポンプ、アセテート、ピニロン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、アクリル、ポリウレタン等の天然及び合成繊維、ガラスや炭素繊維等の無機繊維を、▲1▼繊維自身に抗菌性を付与させた後、ウェブを形成する方法、▲2▼ウェブを形成させた後、後加工によって抗菌剤を固着、結合させる方法等で製造された既存のものが使用できる。
具体的には、
(メーカー/繊維素材/抗菌剤種類)
・カネボウ合繊、クラレ/ポリエステル短繊維/銀系ゼオライト
・帝人/ポリエステル短繊維/銀系リン酸ジルコニウム
・帝人/ナイロンBCF/銀系無機物
・ユニチカ/ポリエステル短繊維/抗菌セラミックス
・ダイワボウレーション/レーヨン短繊維/ポリカルボン酸塩
・ダイワボウレーション、東邦レーヨン/レーヨン短繊維/第四アンモニウム塩
・富士紡/ポリノジック短繊維/キトサン
・富士紡/レーヨン短繊維/キトサン
・三菱レイヨン/アクリル短繊維/フェニールアミド系
・東洋紡/アクリル短繊維/金属イオン
・東洋紡/ポリエステル/銀系無機物
・日本蚕毛染色/アクリル短繊維/硫化銅
・オーミケンシ/キチン・レーヨン短繊維/キチン
等が例示できる。
前述の抗菌処理した包装材を使用することにより、長期間安定且つ清潔状態を保持する高品質の吸湿剤収納体が得られる。
【0046】
本発明の吸湿剤収納体の形状としては、図示の長方形状に限定する必要はないが、ブーツ形状に合った細長い形状が好ましい。例えば、円筒状、折り畳み等が例示できる。
また、ブーツ内に挿入しやすい形状が好ましく、図示の尖状形状の他に、曲がった形状、厚みを変えた形状等が例示できる。
【0047】
本発明のシューキーパー3の形状としては、ブーツの足部内を外気と遮断するために、ふた等の閉鎖部分、ブーツ内面に密接する部分、および吸湿剤収納体が自由に動作できる開口部分を有する形状であれば良い。また形状の一部を多角形状等にし、シューキーパーを強化することもできる。
また、シューキーパー3の材料としては、木材パルプ紙、合成パルプ紙、無機繊維紙(ガラス繊維紙、シリカ繊維紙、炭素繊維紙等)、化繊紙或いは合繊紙(レーヨン、アセテート、ビニロン、ナイロン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル等)、積層紙、または合成樹脂などが例示でき、使用目的に応じて、比較的剛性且つ柔軟性を有する厚み、材料を選択し、上述形状に成形して使用する。
【0048】
本発明の吸湿性物質の充填量は、特に限定されないが、吸湿後の吸湿性物質の再生時間の短縮化から、例えば、収納体体積に対して90重量%以下の範囲内で吸湿性物質が収容されていることが好ましい。
【0049】
本発明の吸湿剤収納体は、再生状態及び/又は吸湿状態を示すインジケータとして、目視で確認できるように色調変化する手段を具備するのが好ましい。例えば、色調変化する金属塩を吸湿性物質2中に配合したり、又は色調変化する金属塩を処理した機能ラベルを吸湿剤収納体に貼る。または、インキ印刷を施す。
前記金属塩としては、水分により変色する塩化コバルト無水物、硫酸銅無水物などの吸湿して結晶水を持つと着色するものが例示できる。
また、金属塩の代りに水と接触して発色又は変色を起こす、pH指示薬、酸化還元指示薬、ジアゾカップリング性物質、或いは乾燥時に不透視性を有し湿潤時に透視性を有する着色シートなども用いることができる。
【0050】
次に、図2に基づいてインジケータの具体例を説明する。
前記吸湿剤収納体2には、前記吸湿性物質の吸湿状態及び再生状態を示すインジケータ30が設けてある。
このインジケータ30は吸湿性物質の含水状態で色調変化する手段、例えば再生サインラベル31と、使用可能な色調を表示する使用可能色調表示手段、例えばブルーのラベル32と、再生時期の色調を表示する再生時期色調表示手段、例えばピンクのラベル33を備えている。
前記再生サインラベル31は、未使用時には使用可能色調表示手段の色調、再生時期色調表示手段の色調とそれぞれ異なる色調、例えばブルーで、使用し吸湿性物質が吸湿することで順次色調が変化し、最大限に吸湿して再生時期となると再生時期色調表示手段と同じ色調、例えば、ピンクとなる。
これによって、使用者は吸湿性物質の吸湿状態及び再生する時期となったことを容易に視認できる。
【0051】
前記再生サインラベル31は、再生開始することで色調が順次変化し、吸湿性物質が再び使用可能な状態となった時(再生終了時)に、使用可能色調表示手段と同じ色調、例えばブルーとなる。
これによって、使用者は吸湿性物質の再生状態及び再生が終了したことを容易に視認できる。
【0052】
前記色調変化する手段は、吸湿状態又は再生状態のみを表示するものでも良い。
つまり、インジケータ4は吸湿状態及び/又は再生状態を示すものである。
【0053】
次に試験例を説明する。
試験例
吸湿性物質として平均粒子径1mmのシリカゲル150gを不織布で包装して吸湿剤収納袋(7.5cm×25cm、三方シール)を作製し、供試剤とした。
また、シューキーパーは、図1に示す形状のものをコートボール(400g/m)で作製し、供試剤とした。
各供試剤を約7mLの水分を含んだブーツを用いて一晩使用し、ブーツの乾燥量を経時的に測定した。(室温20±5℃、湿度40%±5%)繰り返し3回試験を行った。
その結果を図13の図表に示す。表中の数値は3回の平均値を記載した。
【0054】
試験結果
図13の図表に示す結果より、シューキーパーありと、なしではブーツの乾燥量が異なり、シューキーパーと除湿剤を併用した供試剤(試験品)は乾燥量が高く、1晩にて乾燥できることを確認した。
これに比べ、除湿剤のみ(比較品)では、乾燥量が低く、乾燥時間も遅いことを示唆した。
【0055】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、吸湿剤収納体2をシューキーパー3で保持しながら、ブーツ20の足部21に、そのつま先部分21aまでスムーズに挿入できる。
シューキーパーの機能を損なうことなく吸湿剤収納体2を足部21の長さと略同一長さに調節できる。
シューキーパー3で脚部22の型崩れを防止できると共に、足部21に足入口から外の湿気が浸入することを防止できる。
【0056】
請求項2に係る発明によれば、吸湿剤収納体を下方に挿入されたシューキーパーの取り扱いがし易くなる。
【0057】
請求項3に係る発明によれば、シューキーパーの未使用時にその容積を最小限とすることができ、保管がし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブーツ用除湿具の実施の形態を示す側面図である。
【図2】吸湿剤収納体の斜視図である。
【図3】シューキーパーの斜視図である。
【図4】シューキーパーの上面図である。
【図5】シューキーパー作製用のシートの展開図である。
【図6】シューキーパー基体の正面図である。
【図7】ブーツの斜視図である。
【図8】使用状態の説明図である。
【図9】図8のA−A拡大断面図である。
【図10】吸湿性物質を保持した成形体の第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図11】吸湿性物質を保持した成形体の第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図12】吸湿性物質を保持した成形体の第3の実施の形態を示す斜視図である。
【図13】試験結果を示す図表である。
【符号の説明】
1…ブーツ用除湿具、2…吸湿剤収納体、3…シューキーパー、4…包装体、5…袋状体、6…吸湿剤、10…シューキーパー作製用のシート、11…一側板、12…他側板、13…第1端板、14…第2端板、15…係止突部、20…ブーツ、21…足部、21a…つま先部分、22…脚部、30…インジケータ、31…再生サインラベル、32…ブルーのラベル、33…ピンクのラベル。

Claims (3)

  1. 上部が閉鎖され、下方の前方側が斜めに開放された概略筒状をなすシューキーパーであって、ブーツの足部に挿入された吸湿剤収納体の後端部がシューキーパーの斜めに開放された部分よりシューキーパー内に位置し、吸湿剤収納体とシューキーパーが角度をなした状態をとれるようにしたことを特徴とするシューキーパー。
  2. 上部に把手部を備えた請求項1記載の、下方から吸湿剤収納体を挿入できるシューキーパー。
  3. 平面状に折りたたみが可能である請求項1又は2記載の、下方から吸湿剤収納体を挿入できるシューキーパー。
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