JPH06234601A - 園芸用球根の保存方法 - Google Patents

園芸用球根の保存方法

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JPH06234601A
JPH06234601A JP3796391A JP3796391A JPH06234601A JP H06234601 A JPH06234601 A JP H06234601A JP 3796391 A JP3796391 A JP 3796391A JP 3796391 A JP3796391 A JP 3796391A JP H06234601 A JPH06234601 A JP H06234601A
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JP
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bulb
packaging bag
moisture
bag
sheet
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JP3796391A
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Inventor
Masatoshi Fujiwara
雅俊 藤原
Kazuaki Oikawa
和明 笈川
Hideki Honma
秀樹 本間
Yoshizumi Iwasa
吉純 岩佐
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Sakata Seed Corp
Unicharm Corp
Original Assignee
Sakata Seed Corp
Unicharm Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 園芸用球根を市販陳列等のため包装保存する
際、球根のカビを抑制し、発芽・発根を少なくし、包装
袋内の結露水で球根が傷まないように包装袋内を球根に
適当な湿度に保つ。 【構成】 合成樹脂製の包装袋8内に、球根11と、高
吸収性樹脂を主材とする調湿材9とを、その球根とその
樹脂とが直接接触しないようにそれらの間に疎水通気性
仕切材を介在させて性封入し、包装袋に設けた通気構造
部でその内部と外部とを通気させることで、包装袋内を
球根に適当な湿度に保たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、園芸用球根の保存方
法に関する。更に詳しくは、ユリ、ダリヤ、カンナ、ジ
ンジャ、グラジオラス、チューリップ等の園芸に供する
球根を比較的長期間、例えば、球根の生産者が球根を掘
りあげそれに所要処理を施こしてから需要者(趣味家)
がそれを園芸店等の販売店から購入して植えつけるまで
の間にわたり、品質良好に保存する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ユリ等の生育・開花には、球根の植えつ
け及びその後のしかるべき管理が重要であることはいう
までもないが、その管理に優れるとも劣らないのが、球
根の掘りあげから植えつけまでの間の保存であるといっ
ても過言ではない。
【0003】一般に、例えば、ユリ球根は、鱗片の重な
りに隙間がなくて重く、外側の鱗片に萎びれがなく、球
周が大きく、生き生きとしたものが好ましい。球根は、
所要の湿度下に保たれているものが生き生きとして生育
・開花によいが、所要の湿度下に保たれないと、球根の
外側から内側の順に鱗片が脱水して萎びて球周が小さく
なり、それにともなって着花数が少なくなり、乾燥程度
によってはすべての鱗片が枯死してしまう。
【0004】従来、市販用球根の場合、そうした萎びれ
を防ぐため、いわゆるポリ包装袋(ポリエチレンやポリ
プロピレンの透明なフィルム製)に球根をソーダスト、
バーミキュライト、ピートモス等の添加材とともに入れ
て、園芸店等の販売店頭で陳列されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記保存方法に
おいては、(a)球根がソーダスト等の添加材にまみれ
る、(b)包装袋内で球根が発芽、発根する、(c)球
根が腐り、傷み、カビが発生する、といった解決すべき
課題がある。
【0006】前記(a)の点に関して、需要者(趣味
家)等が包装袋内の球根を外部から観察するとき、見栄
えが悪いうえ、球根の良し悪しの状態を判別するのに著
しく妨げになる。
【0007】前記(b)の点に関して、ソーダスト等の
添加材は、吸水性を有するが、他の吸水性物質等に接触
したとき、これらに含水分を吸い取られないという保水
性が極めて低い。このため、球根の下部がソーダスト等
の添加材に接触して、それらの水分を吸収し、発芽し、
発根し、かつ、その添加材がそれらの伸長を促進させ
る。そうすると、包装や球根の取り扱い中にそれらを傷
つけたり、折損・切断したりし、しかも球根の植えつけ
後の生育に著しく悪影響を及ぼす。以上のことから理解
されるように、ソーダスト等の添加材は、吸水性を有す
るが、むしろ球根に対して過剰な水分供給源になり易
い。
【0008】前記(c)の点に関して、前述のように、
ソーダスト等の添加材は過剰な水分供給源になり易いの
で、また包装内が球根の生育に適当な湿度以上になるこ
とがある。このため、そうした湿度下に加えて、内に結
露が生じ、その結果、球根が過剰に濡れて腐ったり、カ
ビが発生したりし易い。
【0009】当業者や趣味家には明らかなことである
が、球根は、乾燥を極端に嫌う反面、一定以上の湿度に
も極めて弱いので、球根の保存には、球根に適当な湿度
に環境(包装袋内)を保つことが重要かつ不可欠であ
る。
【0010】この発明者は、前述した諸問題点に鑑み、
鋭意研究した結果、前記ソーダスト等の添加材に替えて
高吸収性樹脂を担持材に一体的に担持させて用い、この
樹脂に球根が直接接触しないようにこれらの間に透湿性
材を介在させると、これが前記包装袋内で調湿材として
の効果を奏して前記課題を解消することができ、しかも
この調湿材をシートに形成して前記包装袋の側部の主要
域を覆うと直射日光に対する遮光効果を奏すことを知見
し、この発明に到達した。
【0011】
【課題を解決するための方法】前記課題を解決するため
の、この発明にかかる保存方法は、不透湿性で実質的に
無色透明なシート製であって一部に通気構造部を設けた
包装袋内に、高吸収性樹脂を担持材に一体的に担持させ
た調湿材と球根とを、前記高吸収性樹脂と前記球根とが
直接接触しないようにこれらの間に疎水透湿性仕切材を
介在させて封入し、前記通気構造部を介して前記包装袋
内と外部とを通気させる。
【0012】前記通気構造部としては、一端を開口させ
た前記の開口端を折り返してこの部分を部分的に止着す
るか、前記包装袋の素材シートに適宜大きさの透孔を形
成するかのいずれかを採ることが好ましい。
【0013】更に好ましい方法として別の態様を採るこ
とができる。即ち、不透湿性で実質的に無色透明なシー
トから成りかつ上端を開口させた包装袋内の対向する第
1及び第2側部間にシート状の疎水透湿性仕切材を介在
させてその内を仕切る。前記第1側部の内面と前記仕切
材の一側面との間には球根を入れる。前記第2側部の内
面と前記仕切材の他側面との間にはシート状の繊維質担
持材に実質的に均一な密度で高吸収性樹脂を一体的に担
持させてあって前記第2側部の内面の下端から上端近傍
までを覆う大きさの不透明な層状の調湿材を介在させ
る。前記上端開口部を部分的に止着し、その開口部を通
して前記第1側部と前記仕切材の一側面との間の袋部と
外部とを通気させる。
【0014】更に必要に応じて、前記包装袋の第1側部
の外面にはその外面のほぼ全体を覆う大きさに形成した
遮光支持板を沿わせるとともに、前記支持板の上端に連
なる挟持部に前記の上端開口部を介在させてこれらを部
分的に止着する。
【0015】
【作用】包装袋内は通気構造部を介して外部と通気し、
包装袋内は調湿材に含まれる高吸収性樹脂の調湿作用、
即ち吸湿・放湿作用によって球根をその保存に適当な湿
度に保つ。
【0016】
【実施態様】図面を参照して、この発明にかかる実施態
様を説明すると、以下のとおりである。
【0017】図1及び図2に示すように、不透湿性を有
するフィルムから上下端が開口するチューブ1の一方の
対向側部を内方に折り込んでマチ2を設け、他方の対向
側部の一方3の内面にシート状の疎水透湿性仕切材4を
重ね、チューブ1と仕切材4との下端部5をヒートシー
ルし密閉して袋部6,7を画成して上端開口部15を有
する包装袋8を形成し、袋部6に不透明なシート状の調
湿材9を介在させる。一方、挟持部12及び吊持部13
を設けた、吊持陳列用具の機能を有する遮光支持板14
を形成する。
【0018】袋部7に球根11を上端開口部15から入
れた後、開口部15を折り返し、側部10を遮光支持板
14の内面に沿わせて折り返し部16を挟持部12で挟
み、これらを例えばホッチキスで止着する。ただし、遮
光支持板14はこの発明の本質にとって不可欠要件では
ない。球根11は生きた植物であるので、包装袋8内が
外部と通気する必要があるが、その通気は折り返した開
口部15の隙間から十分になすことが可能である。もと
より、開口部15を密閉し、包装袋8の任意部位に所要
大きさの通気孔を形成してもよい。
【0019】包装袋8のチューブ1としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の実質的に無色透明な可撓性合
成樹脂フィルムを用い、所要の強度を有する限りその厚
みなどは問わない。実質的に無色透明でないと、球根1
1の変色の有無を含む良し悪しを包装袋8の外部から判
別することができない。
【0020】仕切材4としては、ポリエステル、アクリ
ル等の疎水性合成繊維で形成した不織布、微細多孔性合
成樹脂フィルム等を用いることができ、強度を有する限
りその目付(g/m2)などは問わない。親水性である
と、調湿材9が吸収した水分で仕切材4が濡れ、これに
接触した球根11が傷むことになる。
【0021】調湿材9は、側部3における遮光をはかる
ため、側部3のほぼ全域を覆うことが可能な程度の大き
さに、かつ、側部10に対向する遮光支持板14の部分
は側部10における遮光をはかるため、側部10を十分
に覆うことが可能な大きさに形成することが好ましい。
【0022】調湿材9は、図3に示すように、担持材と
してのフラッフパルプ17に含水分10%以下の実質的
に乾燥状態にある高吸収性樹脂粉末18を散点状即ち間
欠的に介在担持させ、この担持体の両面にパルプを素材
とするティッシュや親水性又は疎水性繊維19を素材と
する不織布で一体的に被覆し、必要に応じて全体的にエ
ンボスを付与したものを用いることが好ましい。また、
ティッシュや不織布からなる担持材に高吸収性樹脂粉末
18を間欠的に一体的に固定して担持させてもよく、一
体的に固定するには、高吸収性樹脂粉末18の表面が僅
かに湿る程度に水分を与えてその高吸収性樹脂粉末を前
記担持材に付着させるか、高吸収性樹脂粉末18を接着
剤で前記担持材に接着させるか、高吸収性樹脂を得るた
めの素材としてのモノマー水溶液を担持材に含浸させ
後、重合反応、乾燥させる方法を採ることができる。ま
た、前記仕切材4の外面に高吸収性樹脂粉末18を所要
面域にわたり層状に直接一体的に固定することもでき
る。いずれにせよ、前記包装袋8の取り扱い中に高吸収
性樹脂粉末18が妄りに移動することがなく、かつ、可
能な限り吸湿表面積が大きくなるように、前記側部3と
仕切材4との間に介在させることができる限り、特にそ
の構成を問わない。高吸収性樹脂粉末18の素材として
は、例えば、澱粉のグラフト重合体、セルロース変性
物、水溶性高分子の架橋物、自己架橋型アクリル酸アル
カリ金属塩ポリマー等、従来、生理用ナプキンや使い捨
てオムツ等の吸収性衛生物品や園芸用の吸収材料として
知られているものを用いることができる。これらの高吸
収性樹脂は、自重の数十倍以上の吸水性を有するととも
に他の吸水性物質に接触しても一旦吸収した水分を奪い
取られないという保水性に優れ、しかも、一定以上の湿
度下において吸湿作用及び一定以下の湿度下において放
湿作用を発揮する。前記包装袋8の容積、通気構造部と
しての前記開口部15における通気度、外部の温湿度等
の条件によって異なるが、一般的には、球根に適当な6
0〜85%の湿度に包装袋8内を調整することができ
る。高吸収性樹脂粉末18の使用量も、前記条件によっ
て異なるが、一般的には、0.5%以上であることが、
この発明の所期の目的を達成するうえで好ましく、その
上限は、特に問わないが、経済的面から約30%までが
適当である。調湿材9は以上の構成であるので実質的に
不透明であり、前記側部3への直射日光に対して球根を
それから防護する効果をも奏する。
【0023】遮光支持板14としては、不透明な厚紙等
を打ち抜いて形成することができる。この遮光支持板1
4を用いると、前記側部10への直射日光に対して球根
をそれから防護する効果を奏するばかりでなく、前記包
装袋8に入れた球根を吊持陳列するのに極めて便利であ
る。
【0024】図4には、別態様としての粒状の調湿材2
9を示してある。調湿材29は、フラッフパルプやベン
トナイト等27に高吸収性樹脂粉末28を混合し、公知
の圧縮成形法等で造粒することができる。調湿材29
は、その所要数を前記袋部6に入れて用いることができ
るが、調湿材29の表面に疎水性繊維、合成樹脂粉末、
ゼオライト等の外皮材、即ち疎水透湿性仕切材24で一
体的に被覆して用いると、前記包装袋8に仕切材4を設
けなくてもよい。
【0025】
【実施例1】無色透明なポリエチレンフィルムから16
0mm(マチ50mmを含む)×210mmの図1に示すよう
な包装袋を作成した。疎水透湿性仕切材としてはポリエ
ステル繊維不織布を用いた。調湿材としては2枚の吸水
紙の間にフラッフパルプ及び含水分8%の高吸収性樹脂
粉末(自己架橋型アクリル酸アルカリ金属塩ポリマーの
もの、以下、ポリマーという)をそれぞれ100g/m
2で混合したものを介在させたうえエンボスしてシート
状に一体化して180mm×150mmに裁断し、包装袋の
一方の袋部に入れた。包装袋の他方の袋部には、掘りあ
げ後3から21日経過し、洗浄、冷蔵処理した「ユリ球
根」(品種:鉄砲ユリ日の本)3個を入れ、包装袋の上
端開口部を折り返しこの部分の両側部をホッチキスで止
着して試料を作成した。
【0026】調湿材として前記シート状のものに替えて
粒状物のものも用いた。この調湿材はフラッフパルプ5
0%、ポリマー45%、水分5%の割合で混合し、径5
mm×10mmのもの25個(8g)を造粒した。
【0027】前記試料を直射日光が当たらない、20°
C、70%RHの室内に60日間放置した。テスト結果
は表1に示すとおりであった。
【0028】
【表 1】
【0029】表1中、No.4、5は比較例を示す。
【0030】表1中、「ポリマー比率」は球根の重量に
対するもの。
【0031】表1中、結露の欄のAは包装袋内に結露が
殆どなし、Bは偶にあり、Cは常時あり、をそれぞれ示
す。発芽、発根の欄のAは発芽、発根が殆どなし、Bは
僅かに発芽、発根があり、Cは発芽、発根があり、をそ
れぞれ示す。
【0032】(注1)包装袋がポリプロピレン繊維製の
20g/m2のものを示す。
【0033】
【実施例2】無色透明なポリエチレンフィルムから95
mm×205mmの図1に示すような包装袋を作成した。仕
切材としては表2の該当欄に示すものを用いた。調湿材
としてはポリエステル繊維ウエブに高吸収性樹脂粉末
(含水分8%の自己架橋型アクリル酸アルカリ金属塩ポ
リマー粉末、以下、ポリマーという)を一体的に結合さ
せ、その両面を吸水紙で一体的に被覆したものを65mm
×140mmに裁断し、包装袋の一方の袋部に入れた。包
装袋の他方の袋部には、掘りあげ後3から21日経過
し、洗浄、冷蔵処理した「ダリヤ球根」(品種:巨大輪
混合)1個を入れ、包装袋の上端開口部を折り返しこの
部分の両側部をホッチキスで止着して試料を作成した。
【0034】前記試料を直射日光が当たらない、20°
C、70%RHの室内に30日間放置した。テスト結果
は表2に示すとおりであった。
【0035】
【表2】
【0036】表2中、No.3、4、6、7は比較例を
示す。
【0037】表2中、「ポリマー比率」は球根の重量に
対するもの。
【0038】表2中、「不織布」はポリプロピレン繊維
製、「フィルム」はポリエチレン製、「薄葉紙」はパル
プ製をそれぞれ示す。
【0039】表2中のA、B、Cは表1と同じことを示
す。
【0040】(注1)球根の仕切材側に少し傷みあり。
【0041】(注2)仕切材にカビ発生あり、球根の仕
切材側に傷みあり。
【0042】(注3)仕切材にカビ発生あり。
【0043】(注4)バーミキュライト30gを球根と
ともに包装袋に入れた。
【0044】(注5)ピートモス30gを球根とともに
包装袋に入れた。
【0045】(注6)球根がバーミキュライト、ピート
モスにまみれて包装袋の外部から見えない。
【0046】
【実施例3】無色透明なポリエチレンフィルムから14
0mm×200mmの図1に示すような包装袋を作成した。
仕切材としてはポリエステル不織布を用いた。調湿材と
してはポリエステル繊維ウエブ100g/m2に高吸収
性樹脂粉末(含水分8%の自己架橋型アクリル酸アルカ
リ金属塩ポリマーのもの、以下、ポリマーという)を一
体的に結合させ、その両面を吸水紙で一体的に被覆した
ものを90mm×150mmに裁断し、包装袋の一方の袋部
に入れた。包装袋の他方の袋部には、掘りあげ後3から
21日経過し、洗浄、冷蔵処理した「ユリ球根」(品
種:鉄砲ユリ長太郎)5個を入れ、包装袋の上端開口部
を折り返しこの部分の両側部をホッチキスで止着して試
料を作成した。
【0047】比較例として、前記上端開口部を完全に密
閉したものを用意した。
【0048】別の実施例として、前記上端開口部を完全
に密閉し、包装袋の底部に直径2mmの孔を穿ったもの
も用意した。
【0049】前記各例の試料を直射日光が当たらない、
20°C、70%RHの室内に50日間放置した。実施
例の試料における球根はカビの発生もなく正常であった
が、比較例の試料における球根は全体にカビが発生し殆
ど腐っていた。
【0050】
【発明の効果】以上の構成及び作用を有するこの発明に
係る保存方法によれば、球根の目減りを少なくし、球根
のカビの発生を抑制し、発芽・発根を少なくし、包装袋
内における結露水による球根の傷みを防止することがで
きる。
【0051】包装袋の外部から球根の変色の有無を含む
良し悪しを容易に判別することができるとともに、陳列
球根として見栄えがよい。
【0052】包装袋の片面の大部分を不透明な調湿材で
被覆することにより、そして、それが位置する面を日光
の入射方向にむけるようにすることにより、陳列中など
における管理が万全でなくとも、直射日光から球根を防
護することができる。更に遮光支持板を用いることによ
り、その防護はより十分になる。
【0053】この発明は、以上のような特徴を有するの
で、球根の比較的短期間の販売活動における保存ばかり
でなく、中・長期間における保存や、輸出入などの際に
も適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に使用するための、球根を
入れた包装袋及び支持板の斜視図。
【図2】前記包装袋及び支持板の組み合わせ、包装袋に
球根を入れて陳列する状態の縦断面図。
【図3】前記包装袋に入れるシート状の調湿材の一例を
示す断面図。
【図4】前記包装袋に入れる粒状の調湿材の一例を示す
断面図。
【符号の説明】
4 仕切材 8 包装袋 9 調湿材 11 球根 14 支持板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩佐 吉純 神奈川県横浜市緑区西八朔町163

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不透湿性で実質的に無色透明なシート製で
    あって一部に通気構造部を設けた包装袋内に、高吸収性
    樹脂を担持材に一体的に担持させた調湿材と球根とを、
    前記高吸収性樹脂と前記球根とが直接接触しないように
    これらの間に疎水透湿性仕切材を介在させて封入し、前
    記通気構造部を介して前記包装袋内と外部とを通気させ
    る園芸用球根の保存方法。
  2. 【請求項2】前記通気構造部として、一端を開口させた
    前記包装袋の開口端を折り返してこの部分を部分的に止
    着するか、前記包装袋の素材シートに適宜大きさの透孔
    を形成するかのいずれかを採る請求項1に記載の保存方
    法。
  3. 【請求項3】不透湿性で実質的に無色透明なシートから
    成りかつ上端を開口させた包装袋内の対向する第1及び
    第2側部間にシート状の疎水透湿性仕切材を介在させて
    その内を仕切り、前記第1側部の内面と前記仕切材の一
    側面との間には球根を入れ、前記第2側部の内面と前記
    仕切材の他側面との間にはシート状の繊維質担持材に実
    質的に均一な密度で高吸収性樹脂を一体的に担持させて
    あって前記第2側部の内面の大部分を覆う大きさの不透
    明な層状の調湿材を介在させ、前記上端開口部を部分的
    に止着し、その開口部を通して前記第1側部と前記仕切
    材の一側面との間の袋部と外部とを通気させる園芸用球
    根の保存方法。
  4. 【請求項4】前記包装袋の前記第1側部の外面にはその
    外面のほぼ全体を覆う大きさに形成した遮光支持板を沿
    わせるとともに、前記支持板の上端に連なる挟持部に前
    記上端開口部を介在させてこれらを部分的に止着する請
    求項3に記載の保存方法。
JP3796391A 1991-02-06 1991-02-06 園芸用球根の保存方法 Withdrawn JPH06234601A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003524510A (ja) * 2000-03-02 2003-08-19 パウル ハルトマン アクチェンゲゼルシャフト 吸収構造体およびこの吸収構造体の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003524510A (ja) * 2000-03-02 2003-08-19 パウル ハルトマン アクチェンゲゼルシャフト 吸収構造体およびこの吸収構造体の製造方法
JP4902833B2 (ja) * 2000-03-02 2012-03-21 パウル ハルトマン アクチェンゲゼルシャフト 吸収構造体およびこの吸収構造体の製造方法

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