JPH07163509A - 靴用乾燥消臭袋 - Google Patents
靴用乾燥消臭袋Info
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- JPH07163509A JPH07163509A JP26097094A JP26097094A JPH07163509A JP H07163509 A JPH07163509 A JP H07163509A JP 26097094 A JP26097094 A JP 26097094A JP 26097094 A JP26097094 A JP 26097094A JP H07163509 A JPH07163509 A JP H07163509A
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- JP
- Japan
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- bag
- zeolite
- shoes
- bag body
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 靴用の乾燥・消臭用袋体。
【構成】 6〜120cc/cm2 ・secの通気性を
有する紙、合成樹脂フィルム及び不織布からなる群から
選ばれた1種で構成された多孔性袋体に、見掛け容積が
靴の内容積の少なくとも20%であるゼオライトを充填
したことを特徴とする。
有する紙、合成樹脂フィルム及び不織布からなる群から
選ばれた1種で構成された多孔性袋体に、見掛け容積が
靴の内容積の少なくとも20%であるゼオライトを充填
したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴用の乾燥消臭用袋体
に関する。より詳細には、本発明は、脱いだ靴の中に差
し込んで靴の水分や臭気を吸収して常時履き心地の良い
靴を準備するために使用される靴用の乾燥消臭(脱臭)
用の袋体に関する。
に関する。より詳細には、本発明は、脱いだ靴の中に差
し込んで靴の水分や臭気を吸収して常時履き心地の良い
靴を準備するために使用される靴用の乾燥消臭(脱臭)
用の袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、靴の乾燥及び/又は脱臭(消臭)
を目的として靴内に差し込み使用される商品としては、
靴の中敷の中に活性炭を配置したものが市販されてい
る。しかし、靴の中敷きに装填できる活性炭の量には限
界があり、雨天の際に使用した靴を短時間に乾燥し、消
臭して履き心地の良い状態に準備するための用途には吸
湿容量が小さく過ぎることから、さらに靴内に適当な吸
湿性の材料、たとえばティッシュペーパーや新聞紙など
の吸湿性のある繊維質物質を押し込むなどによって水分
の吸収を行っているのが現状である。
を目的として靴内に差し込み使用される商品としては、
靴の中敷の中に活性炭を配置したものが市販されてい
る。しかし、靴の中敷きに装填できる活性炭の量には限
界があり、雨天の際に使用した靴を短時間に乾燥し、消
臭して履き心地の良い状態に準備するための用途には吸
湿容量が小さく過ぎることから、さらに靴内に適当な吸
湿性の材料、たとえばティッシュペーパーや新聞紙など
の吸湿性のある繊維質物質を押し込むなどによって水分
の吸収を行っているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる現状
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、靴の中に差し込み使用することができ、雨水などで
水分を含んでいる靴内を短時間で乾燥し、脱臭すること
ができる靴用の乾燥消臭用の袋体を提供することにあ
る。
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、靴の中に差し込み使用することができ、雨水などで
水分を含んでいる靴内を短時間で乾燥し、脱臭すること
ができる靴用の乾燥消臭用の袋体を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、基本的には、6〜120cc/cm2・
secの通気性を有する紙、合成樹脂フィルム及び不織
布からなる群から選ばれた1種から構成されている多孔
性袋体に、見掛け容積が靴の内容積の少なくとも20%
となるゼオライトを充填した靴用乾燥消臭袋からなるも
のである。
めの本発明は、基本的には、6〜120cc/cm2・
secの通気性を有する紙、合成樹脂フィルム及び不織
布からなる群から選ばれた1種から構成されている多孔
性袋体に、見掛け容積が靴の内容積の少なくとも20%
となるゼオライトを充填した靴用乾燥消臭袋からなるも
のである。
【0005】本発明で使用される多孔性袋体は、前記の
通気性を有していてかつ湿り状態での取扱いに耐える十
分な強度があることが要求される。通気性が6cc/c
m2 ・sec未満では、靴内の水分、臭気を短時間に袋
体内のゼオライトに吸収させることができないし、12
0cc/cm2 ・secを越える孔を有する材料では強
度的に問題がでてくることがあるため好ましくない。特
に好ましい範囲は、30〜120cc/cm2 ・sec
である。
通気性を有していてかつ湿り状態での取扱いに耐える十
分な強度があることが要求される。通気性が6cc/c
m2 ・sec未満では、靴内の水分、臭気を短時間に袋
体内のゼオライトに吸収させることができないし、12
0cc/cm2 ・secを越える孔を有する材料では強
度的に問題がでてくることがあるため好ましくない。特
に好ましい範囲は、30〜120cc/cm2 ・sec
である。
【0006】該袋体の材料として紙を使用する場合には
クラフト紙などが使用され、また合成樹脂フィルムを使
用する場合にはポリエチレンフィルムなどが適してお
り、これらの材料には適当な穿孔手段により1〜1.5
mmの間隔で直径100〜200ミクロンの小孔が穿設
され前記の通気性が付与されている。穿設される孔の面
積の袋体全表面積に占める割合は0.5〜2%であり、
好ましくは1.0〜1.5%である。0.5%に満たな
いと通気性が悪く、袋体内のゼオライトの吸湿、脱臭作
用が十分に発揮されないし、逆に2.0%を越えると袋
体の強度が低下して好ましくない。
クラフト紙などが使用され、また合成樹脂フィルムを使
用する場合にはポリエチレンフィルムなどが適してお
り、これらの材料には適当な穿孔手段により1〜1.5
mmの間隔で直径100〜200ミクロンの小孔が穿設
され前記の通気性が付与されている。穿設される孔の面
積の袋体全表面積に占める割合は0.5〜2%であり、
好ましくは1.0〜1.5%である。0.5%に満たな
いと通気性が悪く、袋体内のゼオライトの吸湿、脱臭作
用が十分に発揮されないし、逆に2.0%を越えると袋
体の強度が低下して好ましくない。
【0007】該袋体は上記した通気性を有する不織布を
素材として形成することができる。不織布としては、天
然、再生、合成繊維からカーデイング、エアレイド、パ
ンチング、スパンボンデイングなどの乾式法で製造され
る不織布のみならず、湿式法で製造される不織布も使用
できる。これらの不織布の中でも、製袋作業の容易性及
びコストの両面から、縫製工程や接着剤塗布工程が不要
で、ヒートシール工程のみで製袋が可能な熱融着性合成
繊維を素材とする不織布を使用することが好ましい。
素材として形成することができる。不織布としては、天
然、再生、合成繊維からカーデイング、エアレイド、パ
ンチング、スパンボンデイングなどの乾式法で製造され
る不織布のみならず、湿式法で製造される不織布も使用
できる。これらの不織布の中でも、製袋作業の容易性及
びコストの両面から、縫製工程や接着剤塗布工程が不要
で、ヒートシール工程のみで製袋が可能な熱融着性合成
繊維を素材とする不織布を使用することが好ましい。
【0008】上記の通気性を有する不織布としては、通
常目付が40〜60g/m2 程度のものが好ましい。目
付が40g/m2 未満では強度が低く、破袋の原因とな
り易いばかりでなく、中味が透けて見えて商品イメージ
を損なうこともあり、好ましくない。また、60g/m
2 を越えると、通気性が低くなることが避けられず、別
途通気性付与手段を講じなければならないこととなるた
めに好ましくない。
常目付が40〜60g/m2 程度のものが好ましい。目
付が40g/m2 未満では強度が低く、破袋の原因とな
り易いばかりでなく、中味が透けて見えて商品イメージ
を損なうこともあり、好ましくない。また、60g/m
2 を越えると、通気性が低くなることが避けられず、別
途通気性付与手段を講じなければならないこととなるた
めに好ましくない。
【0009】好ましい不織布としては、ポリエチレンか
らなる鞘成分とポリプロピレン又はポリエステルからな
る芯成分からなる複合繊維を使用して形成されているス
パンボンド不織布や、表面がポリエステル繊維ウエブ層
で裏面がポリプロピレンウエブ層である2層構造の不織
布などが挙げられ、これらの不織布は、低融点のポリオ
レフィン成分に由来してヒートシールが容易に行えるこ
とからも好ましい素材である。
らなる鞘成分とポリプロピレン又はポリエステルからな
る芯成分からなる複合繊維を使用して形成されているス
パンボンド不織布や、表面がポリエステル繊維ウエブ層
で裏面がポリプロピレンウエブ層である2層構造の不織
布などが挙げられ、これらの不織布は、低融点のポリオ
レフィン成分に由来してヒートシールが容易に行えるこ
とからも好ましい素材である。
【0010】本発明の前記袋体に充填されるゼオライト
は、天然及び合成のいずれのゼオライトであってもよ
い。ゼオライトは、粉体及び粒体(又は成形体)のいず
れであっても使用できる。しかし、袋詰めの際の取扱い
易さ及び袋体の通気孔の目詰まりが起らないなどの理由
から、直径1.5〜5mmの範囲の合成ゼオライト成形
粒子(たとえばペレットなど)からなるものが好まし
い。
は、天然及び合成のいずれのゼオライトであってもよ
い。ゼオライトは、粉体及び粒体(又は成形体)のいず
れであっても使用できる。しかし、袋詰めの際の取扱い
易さ及び袋体の通気孔の目詰まりが起らないなどの理由
から、直径1.5〜5mmの範囲の合成ゼオライト成形
粒子(たとえばペレットなど)からなるものが好まし
い。
【0011】また、前記ゼオライトは、袋体内に充填さ
れる形状において陽イオン交換容量が150〜700m
eq/100gのものが好ましい。150meq/10
0g以下では吸湿、脱臭容量が小さく、小量で効果を発
揮できない。逆に700meq/100gを越えるもの
については使用することはできるが、高価であり、本発
明の乾燥消臭材の製造原価の上昇に見合う商品価値の向
上を期待することができない。一般に、陽イオン交換能
が比較的に大きい合成ゼオライトが天然ゼオライトより
も本発明のゼオライトとして適している。
れる形状において陽イオン交換容量が150〜700m
eq/100gのものが好ましい。150meq/10
0g以下では吸湿、脱臭容量が小さく、小量で効果を発
揮できない。逆に700meq/100gを越えるもの
については使用することはできるが、高価であり、本発
明の乾燥消臭材の製造原価の上昇に見合う商品価値の向
上を期待することができない。一般に、陽イオン交換能
が比較的に大きい合成ゼオライトが天然ゼオライトより
も本発明のゼオライトとして適している。
【0012】使用するゼオライトが粉体又は粒径の小さ
い粒子であるような場合には、それらのゼオライトを、
たとえばフラッフパルプのような吸湿性のある材料で構
成された層状体内に均一に保持させて袋体内に充填使用
することもできる。さらに、場合によっては吸収性高分
子物質のような他の吸水材を併用することも可能である
し、必要に応じて任意の芳香剤などの添加物を使用して
も良い。
い粒子であるような場合には、それらのゼオライトを、
たとえばフラッフパルプのような吸湿性のある材料で構
成された層状体内に均一に保持させて袋体内に充填使用
することもできる。さらに、場合によっては吸収性高分
子物質のような他の吸水材を併用することも可能である
し、必要に応じて任意の芳香剤などの添加物を使用して
も良い。
【0013】本発明の靴用乾燥消臭袋を構成するゼオラ
イト充填袋体は、縦長の靴の形状に合わせて図1、図2
の平面図に示される縦長形状を有しており、ゼオライト
を充填して開口部を閉鎖すると、図3、図4に示される
ような偏平状の袋体を形成するものであり、その材料と
して紙、合成樹脂フィルム及び通気性に乏しい不織布を
使用した場合には、その表面には図5に示すような配置
で孔が穿設されている。なお、このような孔は、材料と
して十分な通気性を有する不織布を使用した場合には設
ける必要はない。
イト充填袋体は、縦長の靴の形状に合わせて図1、図2
の平面図に示される縦長形状を有しており、ゼオライト
を充填して開口部を閉鎖すると、図3、図4に示される
ような偏平状の袋体を形成するものであり、その材料と
して紙、合成樹脂フィルム及び通気性に乏しい不織布を
使用した場合には、その表面には図5に示すような配置
で孔が穿設されている。なお、このような孔は、材料と
して十分な通気性を有する不織布を使用した場合には設
ける必要はない。
【0014】
【実施例】以下に、添付の図面を参照して本発明の実施
例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。図1は、本発明の一実施例の靴用乾燥消
臭袋に用いる袋体の製造過程のものの平面図、図2は、
第二の実施例に用いる袋体の平面図、図3は、図1の袋
体にゼオライトを充填して開口部を閉鎖した状態の靴用
乾燥消臭袋の斜視図、図4は、図2の袋体にゼオライト
を充填して開口部を閉鎖した靴用乾燥消臭袋の斜視図、
図5は、袋体材料の表面に穿設された孔の配置状態を示
す概略図をそれぞれ示している。
例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。図1は、本発明の一実施例の靴用乾燥消
臭袋に用いる袋体の製造過程のものの平面図、図2は、
第二の実施例に用いる袋体の平面図、図3は、図1の袋
体にゼオライトを充填して開口部を閉鎖した状態の靴用
乾燥消臭袋の斜視図、図4は、図2の袋体にゼオライト
を充填して開口部を閉鎖した靴用乾燥消臭袋の斜視図、
図5は、袋体材料の表面に穿設された孔の配置状態を示
す概略図をそれぞれ示している。
【0015】図中の符号1は袋体、2は閉鎖部、3は開
口端部、4は縫製による閉鎖手段を表し、5はヒートシ
ールによる閉鎖手段を表し、6は孔を表し、a及びbは
共に孔間の距離を表し、lは袋体の縦方向を表し、wは
同横方向を表している。
口端部、4は縫製による閉鎖手段を表し、5はヒートシ
ールによる閉鎖手段を表し、6は孔を表し、a及びbは
共に孔間の距離を表し、lは袋体の縦方向を表し、wは
同横方向を表している。
【0016】実施例1:本実施例においては、袋体1
は、幅(w)100mm、全長(l)190mmの大き
さで、図1に示すように、全体が長方形をなすように、
旭化成株式会社製の不織布(商品名「ルクサー H33
30」を用いて製造された。図5に示すように、その面
は直径20ミクロンの孔6が、a=1.06mm、b=
1.05mmの間隔を置いて設けられている。該孔面積
の全表面積に占める割合は1.4%で、通気性(JIS
Lー1096A法で測定)は、平均9.4cc/cm
2 ・secであった。
は、幅(w)100mm、全長(l)190mmの大き
さで、図1に示すように、全体が長方形をなすように、
旭化成株式会社製の不織布(商品名「ルクサー H33
30」を用いて製造された。図5に示すように、その面
は直径20ミクロンの孔6が、a=1.06mm、b=
1.05mmの間隔を置いて設けられている。該孔面積
の全表面積に占める割合は1.4%で、通気性(JIS
Lー1096A法で測定)は、平均9.4cc/cm
2 ・secであった。
【0017】袋体1は、図1に示すように隣接する二辺
(2)、(2)において縫合(4)され、裏返しされた
後、該袋体の内部に後記の吸着特性を有し、直径0.5
〜5mmの大きさの粒子の混合体である市販の天然ゼオ
ライト150g、見かけ容積210cc(25cmの靴
の内容積700〜800ccの26〜30%に相当す
る)が充填され、図3に示すように袋の開口端(3)を
縫合(4)することによって閉鎖して製造された。この
ゼオライト充填袋体を雨中使用の革靴内に差し込み、同
じく活性炭充填中敷を挿入したものと一緒に一夜放置し
て比較した結果、乾燥状態及び脱臭状態ともに本発明品
が顕著にすぐれていた。
(2)、(2)において縫合(4)され、裏返しされた
後、該袋体の内部に後記の吸着特性を有し、直径0.5
〜5mmの大きさの粒子の混合体である市販の天然ゼオ
ライト150g、見かけ容積210cc(25cmの靴
の内容積700〜800ccの26〜30%に相当す
る)が充填され、図3に示すように袋の開口端(3)を
縫合(4)することによって閉鎖して製造された。この
ゼオライト充填袋体を雨中使用の革靴内に差し込み、同
じく活性炭充填中敷を挿入したものと一緒に一夜放置し
て比較した結果、乾燥状態及び脱臭状態ともに本発明品
が顕著にすぐれていた。
【0018】実施例2:本実施例においては、袋体1
は、幅(w)100mm、全長(l)190mmの大き
さで、図2に示すように、一端は半円形、他端は方形と
なっており、ユニチカ株式会社製のオレフィン系のスパ
ンボンド不織布(商品名「エルベス T0503WD
O」)を用いて製造された。該不織布の通気性(JIS
Lー1096A法で測定)は、117cc/cm2 ・
secであった。袋体1は、前記寸法形状の不織布を2
枚重ね合わせて開口端3をのぞく周縁部分(2)をヒー
トシール(5)して製造されており、該袋体1の内部に
は、陽イオン交換能(ケルダール蒸留法で測定)340
meq/100gの合成ゼオライト(商品名「ゼオポー
ト」、1/16″ペレット)150g、見かけ容積21
0cc(25cmの靴の内容積700〜800ccの2
6〜30%に相当する)が充填され、図4に示すように
袋体1の開口端(3)がヒートシールによって閉鎖され
た。この袋体は柔軟性があり、雨中使用の革靴内の先端
部まで挿入配置することができ、一夜放置後の靴の乾
燥、脱臭状態はきわめて良好であった。
は、幅(w)100mm、全長(l)190mmの大き
さで、図2に示すように、一端は半円形、他端は方形と
なっており、ユニチカ株式会社製のオレフィン系のスパ
ンボンド不織布(商品名「エルベス T0503WD
O」)を用いて製造された。該不織布の通気性(JIS
Lー1096A法で測定)は、117cc/cm2 ・
secであった。袋体1は、前記寸法形状の不織布を2
枚重ね合わせて開口端3をのぞく周縁部分(2)をヒー
トシール(5)して製造されており、該袋体1の内部に
は、陽イオン交換能(ケルダール蒸留法で測定)340
meq/100gの合成ゼオライト(商品名「ゼオポー
ト」、1/16″ペレット)150g、見かけ容積21
0cc(25cmの靴の内容積700〜800ccの2
6〜30%に相当する)が充填され、図4に示すように
袋体1の開口端(3)がヒートシールによって閉鎖され
た。この袋体は柔軟性があり、雨中使用の革靴内の先端
部まで挿入配置することができ、一夜放置後の靴の乾
燥、脱臭状態はきわめて良好であった。
【0019】なお、使用した合成ゼオライト(商品名
「ゼオポート」)の形状、成分組成及び物性はつぎのと
おりであった。 形 状 1/16″ ペレット Ig loss(重量%)(800℃,2Hr) 2.29 カサ比重 0.69 Na2 O (重量%) 6.00 SiO2 (重量%) 43.21 CaO (重量%) 10.16 Al2 O3 (重量%) 31.13 陽イオン交換能 340meq/100g
「ゼオポート」)の形状、成分組成及び物性はつぎのと
おりであった。 形 状 1/16″ ペレット Ig loss(重量%)(800℃,2Hr) 2.29 カサ比重 0.69 Na2 O (重量%) 6.00 SiO2 (重量%) 43.21 CaO (重量%) 10.16 Al2 O3 (重量%) 31.13 陽イオン交換能 340meq/100g
【0020】使用した合成ゼオライト(商品名「ゼオポ
ート」)及び市販の天然ゼオライトについての水分、ア
ンモニア、メチルメルカプタン及び硫化水素のそれぞれ
に対する吸着能は以下のとおりであった。
ート」)及び市販の天然ゼオライトについての水分、ア
ンモニア、メチルメルカプタン及び硫化水素のそれぞれ
に対する吸着能は以下のとおりであった。
【0021】(1)水分の吸着 一定時間室内放置して吸湿させた後、105℃で4時間
加熱乾燥した場合の放出水分量を測定。
加熱乾燥した場合の放出水分量を測定。
【0022】 試 料 天然ゼオライト ゼオポート 水分吸着速度 4.3%/8時間 5.4%/8時間 水分吸着飽和時間 1日以内 3日 水分吸着量(最大) 7.4% 15.6%
【0023】(2)アンモニア・メチルメルカプタンの
吸着 1昼夜室内放置して吸湿させたゼオライト10gと28
%濃度のアンモニア水又はメチルメルカプタン・ナトリ
ウム水溶液10mlをデシケータに入れて吸着量を測
定。 アンモニア吸着速度 2.2%/1時間 6.2%/1時間 メルカプタン吸着速度 0.032%/1時間 0.213%/1時間
吸着 1昼夜室内放置して吸湿させたゼオライト10gと28
%濃度のアンモニア水又はメチルメルカプタン・ナトリ
ウム水溶液10mlをデシケータに入れて吸着量を測
定。 アンモニア吸着速度 2.2%/1時間 6.2%/1時間 メルカプタン吸着速度 0.032%/1時間 0.213%/1時間
【0024】(3)硫化水素吸着速度 3日間室内放置して水分を完全吸着させたゼオライトに
硫化水素ガスを吸着させて測定。 硫化水素ガス吸着速度 0.97%/1時間 0.69%/1時間
硫化水素ガスを吸着させて測定。 硫化水素ガス吸着速度 0.97%/1時間 0.69%/1時間
【0025】
【発明の効果】上記のとおり、各実施例のゼオライト充
填袋体からなる乾燥消臭袋は、雨中使用の靴内に挿入し
て置くだけで従来の活性炭充填靴中敷などに比べて極め
てすぐれた吸湿性及び臭い吸収性を示した。特に、上記
の水分や臭い物質に対する吸着能の実験結果からも明か
なように、実施例2で製造された合成ゼオライトを充填
した袋体は、活性炭に比べて単位体積当りの優れた乾燥
脱臭能を示す天然ゼオライトに比べても、水分吸着速
度、水分吸着飽和時間、アンモニアガス、メチルメルカ
プタンのような臭気物質に対する吸着速度、及び吸着量
においてもすぐれており、しかも、一旦吸着した水分や
臭気物質を保持する能力においてもすぐれていることか
ら、靴内の限られた空間へ差込み配置するものとして、
その体積に限りがある靴用の脱水乾燥、及び脱臭ないし
消臭用袋への充填物質としてすぐれた機能を有するもの
である。
填袋体からなる乾燥消臭袋は、雨中使用の靴内に挿入し
て置くだけで従来の活性炭充填靴中敷などに比べて極め
てすぐれた吸湿性及び臭い吸収性を示した。特に、上記
の水分や臭い物質に対する吸着能の実験結果からも明か
なように、実施例2で製造された合成ゼオライトを充填
した袋体は、活性炭に比べて単位体積当りの優れた乾燥
脱臭能を示す天然ゼオライトに比べても、水分吸着速
度、水分吸着飽和時間、アンモニアガス、メチルメルカ
プタンのような臭気物質に対する吸着速度、及び吸着量
においてもすぐれており、しかも、一旦吸着した水分や
臭気物質を保持する能力においてもすぐれていることか
ら、靴内の限られた空間へ差込み配置するものとして、
その体積に限りがある靴用の脱水乾燥、及び脱臭ないし
消臭用袋への充填物質としてすぐれた機能を有するもの
である。
【図1】本発明の乾燥消臭袋に用いる袋体の製造過程を
示す平面図。
示す平面図。
【図2】本発明の乾燥消臭袋に用いる他の袋体の製造過
程を示す平面図。
程を示す平面図。
【図3】図1の袋体を用いて製造した本発明の乾燥消臭
袋の斜視図。
袋の斜視図。
【図4】図2の袋体を用いて製造した本発明の乾燥消臭
袋の斜視図。
袋の斜視図。
【図5】袋体の材料に設けられた孔の配置状態を示す
図。
図。
1:袋体、2:閉鎖部、3:開口端部、4:縫製による
閉鎖手段、5:ヒートシールによる閉鎖手段、6:孔、
a、b:孔間距離、l:袋体の縦方向、w:袋体の横方
向。
閉鎖手段、5:ヒートシールによる閉鎖手段、6:孔、
a、b:孔間距離、l:袋体の縦方向、w:袋体の横方
向。
Claims (5)
- 【請求項1】 6〜120cc/cm2 ・secの通気
性を有する紙、合成樹脂フィルム及び不織布からなる群
から選ばれた1種で構成された多孔性袋体に、見掛け容
積が靴の内容積の少なくとも20%であるゼオライトを
充填したことを特徴とする靴用乾燥消臭袋。 - 【請求項2】 前記多孔性袋体は、30〜120cc/
cm2 ・secの通気性を有する不織布で構成されてい
ることを特徴とする請求項1記載の靴用乾燥消臭袋。 - 【請求項3】 前記多孔性袋体は、1〜1.5mm間隔
で、直径100〜200ミクロンの孔を設けた紙、合成
樹脂フィルム又は不織布からなる群から選ばれた1種で
構成されていることを特徴とする請求項1記載の靴用乾
燥消臭袋。 - 【請求項4】前記ゼオライトは、直径1.5〜5mmの
合成ゼオライト粒子からなることを特徴とする請求項1
〜3のいずれか1項に記載の靴用乾燥消臭袋。 - 【請求項5】 前記ゼオライトは、陽イオン交換容量が
150〜700meq/100gである請求項1〜4の
いずれか1項に記載の靴用乾燥消臭袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26097094A JPH07163509A (ja) | 1993-10-05 | 1994-10-03 | 靴用乾燥消臭袋 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5851593 | 1993-10-05 | ||
JP5-58515 | 1993-10-05 | ||
JP26097094A JPH07163509A (ja) | 1993-10-05 | 1994-10-03 | 靴用乾燥消臭袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07163509A true JPH07163509A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=26399563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26097094A Pending JPH07163509A (ja) | 1993-10-05 | 1994-10-03 | 靴用乾燥消臭袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07163509A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007096125A1 (de) * | 2006-02-23 | 2007-08-30 | Erik Lecluyse | Schuhsack für den schuhinnenraum |
JP2015150523A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | ワコー株式会社 | 除湿具 |
FR3025702A1 (fr) * | 2014-09-16 | 2016-03-18 | Global Print Papers | Absorbeur d'humidite pour articles de sports et accessoires |
-
1994
- 1994-10-03 JP JP26097094A patent/JPH07163509A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007096125A1 (de) * | 2006-02-23 | 2007-08-30 | Erik Lecluyse | Schuhsack für den schuhinnenraum |
JP2015150523A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | ワコー株式会社 | 除湿具 |
FR3025702A1 (fr) * | 2014-09-16 | 2016-03-18 | Global Print Papers | Absorbeur d'humidite pour articles de sports et accessoires |
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