JP3064497U - 収納容器 - Google Patents

収納容器

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JP3064497U
JP3064497U JP1999003879U JP387999U JP3064497U JP 3064497 U JP3064497 U JP 3064497U JP 1999003879 U JP1999003879 U JP 1999003879U JP 387999 U JP387999 U JP 387999U JP 3064497 U JP3064497 U JP 3064497U
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裕嗣 鳥本
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株式会社ルナール
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納容器内および被収納物の湿気を吸湿する
ことができ、且つ、外部環境からの湿気の吸湿を防止で
きる収納容器を提供する。また、収納容器内の湿気量の
度合いを目視することができる収納容器を提供する。 【解決手段】 吸湿性を有する繊維製品等の被収納物を
収納する収納容器10であって、収納容器10は、たと
えば合成樹脂フィルムからなる非通気性の第1の層22
を含む。第1の層22の一方主面および他方主面には、
それぞれ、吸湿性を有する合成繊維製不織布などの第2
の層24および第3の層26が形成される。収納容器1
0の外面側の一部には、内部を目視できる透明部38が
形成される。透明部38には、収納容器10内の湿気を
検知する湿気検知部40が配置される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、収納容器に関し、特にたとえば、蒲団,夜着,枕等の寝具類、衣 類,布地等の衣料を収納袋等の収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願考案の背景となる従来の収納ケースには、たとえば全体形状が直方体状に 形成され、寝具類、衣料類等の被収納物を出し入れする口部がスライドファスナ ー等により開閉自在に形成されたものがあった。また、このような湿気を吸収す る繊維製品等からなる被収納物を収納する収納ケースでは、湿気により被収納物 の風合いが悪くなったり、被収納物にかびや虫食いが発生するなど、被収納物の 品質および機能の劣化を防止するために、通気性のよい綿素材および不織布など を収納ケースの素材として用いているものが多い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような収納ケースは、通常、たとえば押入れやクローゼッ トといった閉鎖された場所に保管されている。このような閉鎖された場所は、通 気性が悪く、結露しやすい所が多い。収納ケースをこのような閉鎖された場所に 保管した場合、収納ケース自体に通気性があっても、収納ケースの外部環境に湿 気を発散できる湿度差がないと、収納ケースから湿気を外部に十分に発散させる ことができないと共に、外部から湿気が収納ケース内に入り込む。そのため、従 来の収納ケースでは、湿気を内部の製品が吸収してしまう。
【0004】 また、従来の収納ケースでは、使用者の経験と勘に頼って収納ケース内の吸湿 度合いを推測し、その都度、収納ケースおよび被収納物を取り出して天日等によ り乾燥させていた。この場合、収納ケース内部の吸湿度合いを推測するには、使 用者の経験と勘に頼っていたため、収納ケースおよび被収納物を取り出して乾燥 させるタイミングが難しいものであった。
【0005】 それゆえに、本願考案の主たる目的は、収納容器内および被収納物の湿気を吸 湿することができ、且つ、外部環境からの湿気の吸湿を防止できる、収納容器を 提供することである。また、本願考案の他の目的は、収納容器内の湿気量の度合 いを目視することができる、収納容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願考案にかかる収納容器は、吸湿性を有する被収納物をその中に収納する収 納容器であって、非通気性を有する第1の層と、第1の層の一方主面側に形成さ れ、第1の層の一方主面側からの湿気を吸湿する第2の層と、第1の層の他方主 面側に形成され、第1の層の他方主面側からの湿気を吸湿する第3の層とを含み 、第2の層は収納容器の外面側に配置され、第3の層は収納容器の内面側に配置 される、収納容器である。 また、本願考案にかかる収納容器は、寝具類および衣料類等の吸湿性を有する 繊維製品を含む被収納物をその中に収納する収納容器であって、非通気性を有す る合成樹脂層からなる第1の層と、第1の層の一方主面側に形成され、第1の層 の一方主面側からの湿気を吸湿する繊維層からなる第2の層と、第1の層の他方 主面側に形成され、第1の層の他方主面側からの湿気を吸湿する第3の層とを含 み、第2の層は収納容器の外面側に配設され、第3の層は収納容器の内面側に配 設されると共に、第3の層の方が第2の層よりも吸湿の度合いが大きい、収納容 器である。 上述した各収納容器には、収納容器の内側に配設され、収納容器内の湿気の度 合いを検知する湿気検知部をさらに含み、しかも、湿気検知部による検知結果が 、収納容器の外部から目視されるようにすると効果的である。 湿気検知部は、湿気,水に反応し変色するインジケーター機能を有し、収納容 器は、その外面側の一部が透明部に形成されることが好ましく、さらに、湿気検 知部は、透明部の内面側に配設されることが好ましい。 湿気検知部は、吸湿性を有する基材と、基材の一方主面に形成され、湿気,水 に反応し変色するインジケーター機能を有する印刷層と、基材の他方主面に形成 され、基材を透明部の内面に接着する接着材層とを含んでもよい。 また、本願考案にかかる収納容器は、寝具類および衣料類等の吸湿性を有する 繊維製品を含む被収納物をその中に収納する収納容器であって、非通気性を有す る透明な合成樹脂層からなる第1の層と、第1の層の一方主面側に形成され、第 1の層の一方主面側からの湿気を吸湿する繊維層からなる第2の層と、第1の層 の他方主面側に形成され、第1の層の他方主面側からの湿気を吸湿する繊維層か らなる第3の層と、第1の層の一部を露出させ、収納容器の外部から第1の層を 通して収納容器の内部が目視される窓部と、窓部の内面の一部に配設され、第3 の層に吸湿された湿気の吸湿度合いを検知する湿気検知部とを含み、第2の層は 収納容器の外面側に配置され、第3の層は収納容器の内面側に配置される収納容 器である。 上述した各収納容器において、第2の層および第3の層が不織布で形成され、 第3の層の吸湿度が第2の層の吸湿度よりも大きいことが好ましい。 さらに、上述した各収納容器において、第1の層はポリエチレン樹脂層で形成 され、第2の層はポリプロピレンからなる不織布で形成され、第3の層は、ポリ エステルとポリアクリレートとが7:3の構成比で複合された不織布で形成され ることがより好ましい。
【0007】 本願考案にかかる収納容器では、第3の層は、収納容器内の湿気および収納容 器内に収納された被収納物から発散する湿気等を吸湿する。そのため、被収納物 を乾燥状態のまま収納容器内に収納保存することが可能となる。第3の層は、収 納容器内の湿気および被収納物から発散する湿気を吸湿後、放湿できる環境にな るまで放湿せず、その吸湿能力内で湿気を取り込む。つまり、第3の層は、吸放 湿を繰り返さないため、第3の層に吸湿された湿気が被収納物に逆流することが ない。したがって、第3の層が吸湿した湿気で被収納物が再度湿気ることを防止 できる。 第2の層は、収納容器の外部からの湿気を吸湿する。第1の層は、非通気性の 機能を有するので、収納容器の内外から、特に、外部環境からの湿気の進入を遮 断する。この場合、収納容器の外部環境からの湿気等の水分は、第1の層の直前 で、そのほとんどが第2の層で吸湿・吸水される。しかも、仮に、第2の層から 湿気等の水分が収納容器の内面側へと移行しようとしても、第1の層の作用によ り収納容器内部への進入が遮断される。 また、本願考案にかかる他の収納容器では、上述の収納容器と比べて、特に、 第3の層の方が第2の層よりも吸湿の度合いが大きいため、収納容器内の湿気を より多く吸湿することが可能となり、収納容器の内外の湿度差をより大きくする ことができる。 また、本願考案にかかる他の収納容器では、上述の各収納容器と比べて、特に 、収納容器の内側に湿気検知部が配設されると共に、湿気検知部による検知結果 が収納容器の外部から目視されるため、収納容器内部の湿気の度合いが簡単にわ かる。 湿気検知部が湿気,水に反応し変色するインジケーター機能を有する場合、色 の変化によって収納容器の外部から目視することができるので、極めて簡単に収 納容器内の湿気量の度合いを確認することが可能となる。 さらに、湿気検知部が、吸湿性を有する基材と、基材の一方主面に形成され、 水に反応し変色するインジケーター機能を有する印刷層と、基材の他方主面に形 成され、基材を透明部の内面に接着する接着材層とを具備する場合、湿気検知部 を適宜簡単に収納容器の内面側に取着することができる。 また、本願考案にかかる他の収納容器では、上述の各収納容器と比べて、特に 、第1の層の一部を露出させ、収納容器の外部から第1の層を通して収納容器の 内部が目視される透明部が形成され、透明部の内面の一部に湿気検知部が配設さ れるため、透明部を介して、収納容器の外部から第3の層に吸湿された湿気の吸 湿度合いを目視することが可能となる。 さらに、上述した各収納容器において、第2の層および第3の層が不織布で形 成され、第3の層の吸湿度が第2の層の吸湿度よりも大きく形成された場合、湿 気の吸湿量をより大きくすることができる。 さらに、上述した各収納容器において、第1の層がポリエチレン樹脂層で形成 され、第2の層がポリプロピレンからなる不織布で形成され、第3の層がポリエ ステルとポリアクリレートとの構成比を7:3に構成した不織布で形成された場 合、より一層効果的なものとなる。
【0008】 本願考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【考案の実施の形態】 【実施例】
図1は本願考案にかかる収納容器の一例を示す斜視図解図であり、図2は図1 に示す収納容器の要部を示す一部省略断面図解図である。 収納容器10は、たとえば直方体状の容器本体12を含む。容器本体12には 、被収納物として、たとえば蒲団,毛布,夜着,枕等の寝具類ないし衣類,布地 等の衣料類が収納される。容器本体12のたとえば上面部14の3辺部14a, 14bおよび14cの端縁部には、スライドファスナー等で構成される止め具1 6が開閉自在に配設される。容器本体12内に収納される被収納物(図示せず) は、止め具16の開閉操作によって、容器本体12に出し入れされる。なお、止 め具16としては、スライドファスナー以外に、タッチ・クローズ型の面ファス ナー、スナップボタンおよびクリップなども適宜用いられてもよい。
【0010】 本実施例では、容器本体12がたとえば3層の積層構造を有する生地体20で 形成される。生地体20は、たとえば図2に示すように、非通気性を有する第1 の層22を含む。第1の層22の一方主面には、湿気を吸湿する第2の層24が 形成される。第2の層24は、第1の層22の一方主面側からの湿気を吸湿する 。第1の層22の他方主面には、湿気を吸湿する第3の層26が形成される。第 3の層26の吸湿度は、第2の層24の吸湿度よりも大きく形成される。
【0011】 第1の層22は、非通気性の透明なたとえばポリエチレンからなる合成樹脂層 で形成される。第1の層22の厚さは、たとえば20μm(ミクロン)に形成さ れる。第2の層24は、たとえばポリプロピレン(PP)を層状化した不織布か らなる繊維層で形成される。第3の層26は、たとえばポリエステル(PE)と ポリアクリレートとを7:3の割合で複合した不織布からなる繊維層で形成され る。本実施例では、第1の層22,第2の層24および第3の層26が、たとえ ば接着剤で張り合わされることによって、3層構造の生地体20が形成される。 なお、第3の層26を構成するポリエステルとポリアクリレートとの混合比は、 7:3に限定されるものではなく、たとえばポリアクリレートの混入比率を上げ て第3の層26の吸湿能力をさらに向上させるようにしてもよい。 本実施例では、第2の層24が容器本体12の外面側に向くように配置され、 第3の層26が容器本体12の内面側に向くように配置される。
【0012】 本実施例では、たとえば容器本体12の前面部28の一部を除く部分が上述の 生地体20で構成される。すなわち、上面部14,下面部30,左側面部32, 右側面部34および後面部36は、生地体20で形成される。また、容器本体1 2の前面部28の一部には、透明部としてのたとえば軟質のポリプロピレンフィ ルムからなる透明フィルム部38が具備される。透明フィルム部38は、たとえ ば厚みが200μm(ミクロン)に形成され、容器本体12の前面部の長手方向 の中央側に所定の長さをもって形成される。そのため、この収納容器10では、 外部から収納容器10の内部を透明フィルム部38を通して目視することができ る。
【0013】 さらに、本実施例の収納容器10では、たとえば図4および図5に示すように 、透明フィルム部38の一部でその内面側に、容器本体12内の湿気を検知する 湿気検知部40が配設される。湿気検知部40は、たとえば上述の第3の層26 と同様の素材からなる吸湿性を有する基材42を含む。基材42の一方主面には 、湿気,水に反応して変色するインジケーター機能を有するインジケーター機能 インキからなる印刷層44が形成される。インジケーター機能インキは、湿気, 水に反応して変色する物質をベースとして作られ、この場合、たとえば硝酸コバ ルトを染料に混ぜたものが用いられる。基材42の他方主面には、たとえば接着 剤からなる接着剤層46が形成される。そして、基材42は、接着剤層46によ り透明フィルム部38の内面に接着される。基材42は、印刷層44側が容器本 体12の内部に対向するように、透明フィルム部38の内面に接着される。
【0014】 本実施例の湿気検知部40は、たとえば容器本体12の全重量の約15〜18 %の量を吸湿すると、インジケーター機能インキが反応し、印刷層44の色がた とえば青色から薄いピンク色に変色するように設定されている。なお、本実施例 では、インジケーター機能インキが印刷される基材42をポリエステル(PE) とポリアクリレートとを複合した不織布で形成したが、基材42としては、綿布 などを用いてもよい。
【0015】 本実施例の収納容器10では、特に、たとえば図3に示すように、第3の層2 6が容器本体12内の湿気および容器本体12内に収納された被収納物(図示せ ず)から発散する湿気等を吸湿する。第3の層26は、放湿環境になるまで、容 器本体12内の湿気を吸湿する。また、第2の層24は、容器本体12の外部か らの湿気を吸湿する。第1の層22は、非通気性の機能を有するので、主に、容 器本体10の外部環境からの湿気の進入を遮断する。収納容器10の外部環境か らの湿気等の水分は、第1の層22の直前で、そのほとんどが第2の層24によ り吸湿・吸水される。仮に、第2の層24から湿気等の水分が容器本体12内へ と移行しようとしても、第1の層22がその進入を防止する。
【0016】 また、本実施例の収納容器10では、第3の層26の吸湿度が第2の層24の 吸湿度よりも大きく形成されているので、湿気をより多く吸湿することが可能と なり、容器本体12の内外の湿度差をより大きくすることができる。 さらに、本実施例の収納容器10では、容器本体12の透明フィルム部38内 面側に湿気検知部40が配設されているので、湿気検知部40による湿気量の検 知結果が容器本体12の外部から目視できる。そのため、容器本体12内の湿気 の度合いを簡単に確認することができる。
【0017】 したがって、本実施例の収納容器10では、従来のように、使用者の経験や勘 に頼らず、容器本体12内の吸湿度合いを確認することができる。この場合、湿 気検知部40の印刷層44の色が青色から薄いピンク色に変わったら、収納容器 10内から被収納物を取り出して、天日干しないし家庭用ドライヤー等乾燥機に より、収納容器10内および被収納物を適宜乾燥させればよい。そして、それら を乾燥させた後、再度、収納容器10内に被収納物を収納するようにしていけば 、収納容器10を繰り返し使用することが可能となる。
【0018】 次に、本実施例にかかる収納容器10の吸放湿性能を示す実験例について説明 する。 〔実験例〕 本実験例では、日本工業規格(JIS)の一般長繊維不織布試験方法(L19 06)を目付とした。 先ず、試料Aとして、本実施例にかかる収納容器10の生地体20から20× 20cm角の正方形の試験片を準備した。また、比較する試料Bとして、第3の 層26から20×20cm角の正方形の試験片を準備した。 次に、試験片を温度20℃、湿度百分率50%の環境下で一昼夜放置し、十分 に調湿した後、重量を測定した。さらに、試験片を温度30℃、湿度百分率90 %の環境下に移し、30分,1時間,2時間,3時間,5時間,7時間,24時 間後の重量を測定した。そして、再び、試験片を温度20℃、湿度百分率50% の環境下に移し、24時間30分,25時間,26時間,27時間,29時間, 31時間,48時間後の重量を測定した。それから、試験片の絶乾重量から各時 間毎の水分量を算出した。これらの測定データおよび算出データを以下の表およ び図6のグラフに示す。
【0019】
【表1】
【0020】 本実験例によれば、表および図6に示すように、試料Aの方が試料Bよりも試 験片の水分量が小さいことが明らかである。すなわち、試料Aの方は、第2の層 24で吸湿された湿気,水分が第3の層26側へ移行とようとしても、第1の層 22で遮断されるため、水分量が小さくなっている。それに対して、試料Bの方 は、非通気性の第1の層22を有しておらず、単に、第3の層26のみで形成さ れているため、試料Aに比べて水分量が大きくなっていることが明らかである。
【0021】 上述の実施例では、透明部をたとえば軟質のポリプロピレンフィルムからなる 透明フィルム部38により構成したが、たとえば容器本体12の所望する部分だ けが第2の層24を形成しないようにし、それによって、その部分に第1の層2 2を露出させることにより、透明部を構成してもよい。この場合、第3の層26 の内面側に、インジケーター機能インキを印刷してなる印刷層44を形成すれば よい。 さらに、湿気検知部40は、上述の実施例のように、湿気,水に反応して変色 するインジケーター機能を有するインジケーター機能インキを用いたものに限定 されることはなく、湿度の変化に反応する湿気センサであれば適宜変更可能であ る。この場合、たとえば検知膜への水分子の吸脱着現象を利用して湿度を検知す る抵抗変化形センサ等も利用可能である。
【0022】 上述の実施例では、第1の層22は、ポリエチレン樹脂層に限定されるもので はなく、非通気性を有する素材で形成されていればよい。また、第2の層24お よび第3の層26は、ポリプロピレンおよびポリエステル,ポリアクリレート等 の合成樹脂からなる不織布に限定されるものではなく、それ以外の人造繊維また は天然繊維からなる不織布で形成されてもよく、湿気を十分に吸湿するものであ れば適宜変更可能である。
【0023】 上述の実施例では、容器本体12がたとえば直方体状に形成されたが、容器本 体12は、それに限定されるものではなく、たとえば一方に開閉自在の口部を有 する袋状に形成されてもよく、また、被収納物を収納した後、口部を閉鎖するよ な袋体で形成されてもよい。
【0024】
【考案の効果】
本願考案にかかる収納容器では、主として、収納容器内の湿気および被収納物 から発散する湿気を吸湿することができ、且つ、外部環境からの湿気の吸湿を防 止することができる。そのため、不用意に蒲団,衣服等の被収納物の品質および 機能を劣化させることを防止できる。 また、本願考案にかかる他の収納容器では、その内部の湿気の吸湿度合いを目 視することができる。そのため、使用者の経験や勘に頼らず、収納ケース内部の 吸湿度合いを確認することができ、収納ケースおよび被収納物を取り出して乾燥 させるタイミングも容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案にかかる収納容器の一例を示す斜視図
解図である。
【図2】図1に示す収納容器の要部を示す一部省略断面
図解図である。
【図3】図1および図2に示す収納容器の第1の層およ
び第3の層の作用を示す一部省略断面図解図である。
【図4】図1に示す収納容器の他の要部を拡大した一部
省略正面図解図である。
【図5】図4に示す湿気検知部の構造および取付け状態
を示す一部省略平面図解図である。
【図6】図1および図2に示す収納容器の吸湿性能を示
すグラフである。
【符号の説明】
10 収納容器 12 容器本体 14 上面部 14a,14b,14c 3辺部 16 止め具 20 生地体 22 第1の層 24 第2の層 26 第3の層 28 前面部 30 下面部 32 左側面部 34 右側面部 36 後面部 38 透明フィルム部 40 湿気検知部 42 基材 44 印刷層 46 接着剤層

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸湿性を有する被収納物をその中に収納
    する収納容器であって、 非通気性を有する第1の層、 前記第1の層の一方主面側に形成され、前記第1の層の
    一方主面側からの湿気を吸湿する第2の層、および前記
    第1の層の他方主面側に形成され、前記第1の層の他方
    主面側からの湿気を吸湿する第3の層を含み、 前記第2の層は前記収納容器の外面側に配置され、前記
    第3の層は前記収納容器の内面側に配置される、収納容
    器。
  2. 【請求項2】 寝具類および衣料類等の吸湿性を有する
    繊維製品を含む被収納物をその中に収納する収納容器で
    あって、 非通気性を有する合成樹脂層からなる第1の層、 前記第1の層の一方主面側に形成され、前記第1の層の
    一方主面側からの湿気を吸湿する繊維層からなる第2の
    層、および前記第1の層の他方主面側に形成され、前記
    第1の層の他方主面側からの湿気を吸湿する第3の層を
    含み、 前記第2の層は前記収納容器の外面側に配設され、前記
    第3の層は前記収納容器の内面側に配設されると共に、
    前記第3の層の方が前記第2の層よりも吸湿の度合いが
    大きい、収納容器。
  3. 【請求項3】 前記収納容器の内側に配設され、前記収
    納容器内の湿気の度合いを検知する湿気検知部をさらに
    含み、 前記湿気検知部による検知結果が、前記収納容器の外部
    から目視される、請求項1または請求項2に記載の収納
    容器。
  4. 【請求項4】 前記湿気検知部は、湿気,水に反応し変
    色するインジケーター機能を有し、 前記収納容器は、その外面側の一部が透明部に形成さ
    れ、 前記湿気検知部は、前記透明部の内面側に配設される、
    請求項3に記載の収納容器。
  5. 【請求項5】 前記湿気検知部は、 吸湿性を有する基材、 前記基材の一方主面に形成され、湿気,水に反応し変色
    するインジケーター機能を有する印刷層、および前記基
    材の他方主面に形成され、前記基材を前記透明部の内面
    に接着する接着材層を含む、請求項4に記載の収納容
    器。
  6. 【請求項6】 寝具類および衣料類等の吸湿性を有する
    繊維製品を含む被収納物をその中に収納する収納容器で
    あって、 非通気性を有する透明な合成樹脂層からなる第1の層、 前記第1の層の一方主面側に形成され、前記第1の層の
    一方主面側からの湿気を吸湿する繊維層からなる第2の
    層、 前記第1の層の他方主面側に形成され、前記第1の層の
    他方主面側からの湿気を吸湿する繊維層からなる第3の
    層、 前記第1の層の一部を露出させ、前記収納容器の外部か
    ら前記第1の層を通して前記収納容器の内部が目視され
    る透明部、および前記透明部の内面の一部に配設され、
    前記第3の層に吸湿された湿気の吸湿度合いを検知する
    湿気検知部を含み、 前記第2の層は前記収納容器の外面側に配置され、前記
    第3の層は前記収納容器の内面側に配置される収納容
    器。
  7. 【請求項7】 前記第2の層および前記第3の層は不織
    布で形成され、前記第3の層の吸湿度が前記第2の層の
    吸湿度よりも大きい、請求項1ないし請求項6のいずれ
    かに記載の収納容器。
  8. 【請求項8】 前記第1の層はポリエチレン樹脂層で形
    成され、前記第2の層はポリプロピレンからなる不織布
    で形成され、前記第3の層は、ポリエステルとポリアク
    リレートとが7:3の構成比で複合された不織布で形成
    される、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の収
    納容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016157959A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社吉野工業所 調湿容器

Cited By (5)

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