JPH06280317A - 吸湿材 - Google Patents

吸湿材

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JPH06280317A
JPH06280317A JP4084125A JP8412592A JPH06280317A JP H06280317 A JPH06280317 A JP H06280317A JP 4084125 A JP4084125 A JP 4084125A JP 8412592 A JP8412592 A JP 8412592A JP H06280317 A JPH06280317 A JP H06280317A
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moisture
hygroscopic
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hygroscopic agent
core
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JP4084125A
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Naoki Imaeda
直樹 今枝
Kenichi Niimi
健一 新美
Megumi Nagaya
惠 長屋
Minoru Imanishi
実 今西
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KIIZERU F KK
MARUWA SANGYO KK
Toray Industries Inc
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KIIZERU F KK
MARUWA SANGYO KK
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物や包装容器用の材料として直接利用で
き、しかも吸湿・放湿機能を備えた素材を提供するこ
と。 【構成】 吸湿材1は、芯材2と、芯材2の両主面にそ
れぞれ貼着された表皮材3及び裏材4とから主に構成さ
れている。芯材2は、厚み方向に貫通する貫通孔5を多
数有しており、各貫通孔5内には吸湿及び放湿機能を発
揮し得る吸湿剤(例えばシリカゲル)が充填されてい
る。表皮材3は、透湿性のシートである。この吸湿材1
は、高湿度雰囲気中に配置すると、空気中の水分を表皮
材3を通じて吸湿剤6に吸収する。逆に、乾燥雰囲気中
に配置すると、吸湿剤6に吸収した水分を表皮材3を通
じて放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸湿材、特に、可逆的
に吸湿及び放湿可能な吸湿材に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】マンション、インテリジェン
トビル及び一般住宅等の建築物は、新たな工法が開発さ
れており、室内の密閉性が向上している。また、これら
の建物には、床材や壁材等の素材として、例えばコンク
リートのような吸湿性及び放湿性の小さな材料が多量に
使用されるようになっている。このため、最近の建築物
は、室内の湿度コントロールが困難で結露しやすく、
床、壁、及び建具,家具,寝具類等の調度品が傷み易
い。また、かびやダニが発生して健康上の問題が生じる
おそれもある。
【0003】また、弱電製品、楽器、美術工芸品、精密
機器、衣類及び食料品等の商品は、一般に包装容器内に
収納されて輸送や保管等に供せられている。このような
輸送や保管に用いられる容器についても、商品の保護性
を高めるために高い密閉性を実現するための製造法や素
材が開発されており、建築物の場合と同様に容器内での
結露による商品の品質低下が問題となっている。
【0004】そこで、上述の建築物や包装容器では、例
えばカーペットや畳の下、包装容器内等に粒状の吸湿剤
を散布したり、粒状の吸湿剤を不織布等の透湿性を有す
る袋内に詰めたものを配置し、結露を防止している。と
ころが、カーペットの下に吸湿剤を散布すると、カーペ
ットの表面側に凹凸が生じ、外観品位や触感が低下す
る。また、畳の下に吸湿剤を散布すると、畳を水平に敷
きつめるのが困難となる。さらに、カーペットや畳の下
で吸湿剤が移動して偏りを生じる場合があるので、カー
ペット等の敷き替え時に吸湿剤を散布し直す必要があ
る。一方、吸湿剤を袋詰めして配置する場合は、例えば
包装容器にあっては内部の空間が狭くなる。
【0005】本発明の目的は、建築物や包装容器の材料
として直接利用でき、しかも吸湿・放湿機能を備えた素
材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の吸湿材は、少な
くとも一方の主面に開口した収容部を有する板状の芯材
と、収容部内に充填されかつ可逆的に吸湿・放湿可能な
吸湿剤と、収容部の開口を閉鎖するよう芯材に配置され
た透湿性シートとを備えている。ここで、吸湿剤は、例
えば0.5ml/g以上の微細空間容積を有しかつ65
0m2 /g以下の表面積を有している。また、吸湿剤
は、例えば200g/m2以上充填されている。吸湿剤
は、例えばシリカゲルである。
【0007】また、芯材は、例えば主面における収容部
の開口率が5%以上である。さらに、透湿性シートは、
例えば透湿度が3000g/m2 ・24hr以上であ
る。
【0008】
【作用】本発明の吸湿材は、高湿度雰囲気中に配置する
と大気中の水分を透湿性シートを通じて吸湿剤に吸収
し、それが配置された雰囲気の湿度を低減できる。ま
た、本発明の吸湿材は、乾燥雰囲気中に配置すると透湿
性シートを通じて吸湿剤に吸収された水分を大気中に放
出し、乾燥雰囲気を適度な湿度に調整できる。
【0009】このような本発明の吸湿材は、透湿性シー
トが芯材の表材となり得るので外観が良好であり、しか
も芯材が適度な強度を有するため建築物や包装容器の材
料として直接利用できる。
【0010】
【実施例】図1及び図2に、本発明の一実施例に係る吸
湿材1を示す。なお、図1は、吸湿材1の分解斜視図で
あり、図2は図1のII−II断面図である。この吸湿
材1は、芯材2と、表皮材3と、裏材4とから主に構成
されている。芯材2は、所望の形状に成形可能な材料、
例えばベニヤ合板,木屑合板,石膏ボード,ポリスチレ
ン樹脂やフェノール樹脂のような硬質樹脂発泡体等の硬
質材料,ポリウレタン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ポリ
エチレン樹脂等の軟質樹脂発泡体や繊維屑フエルト等の
軟質材料から構成されている。なお、芯材2は、上述の
各種材料の積層体であっても良い。この芯材2は、厚さ
方向に貫通する円筒状の貫通孔(収容部の一例)5を多
数有している。貫通孔5は、各貫通孔5の開口面積の合
計が芯材2の主面の面積の5%以上、好ましくは10%
以上になるよう設定されている。5%以下の場合は、後
述する吸湿剤6の充填量が不足し、吸湿材1が十分な湿
度調整機能を発揮し得ない。なお、このような貫通孔5
の開口面積の合計値は、吸湿材1の使用目的や芯材2の
厚さとの関係において任意に設定し得る。なお、貫通孔
5の合計面積が大き過ぎる場合は、芯材2の強度低下、
吸湿剤6の過剰充填や不均一充填を招くため好ましくな
い。したがって、貫通孔5の合計面積の上限は、これら
を考慮して定められる。具体的には、例えば芯材2が合
板又は発泡体製でありかつ厚みが5mm程度の場合に
は、貫通孔5の合計面積を15〜25%に設定するのが
最も好ましい。なお、貫通孔5は、例えば芯材2の打ち
抜き加工により形成され得る。
【0011】貫通孔5の内部には、吸湿剤6が充填され
ている。吸湿剤6は、高湿度雰囲気下では表面吸着又は
毛細管現象によって空気中の水分を吸収し、乾燥雰囲気
下では吸収した水分を放出し得る機能を有するものであ
れば種々のものが用いられ得るが、毛細管現象により水
分を吸収する機能を有するものが特に好ましい。このよ
うな吸湿剤6としては、例えば、活性炭、シリカゲル、
酸化チタン、ベントナイト、酸性白土、ケイソウ土、消
炭、焼き米等が挙げられる。
【0012】このような吸湿剤6は、水分を吸収するた
めの微細空間容積が0.5ml/g以上、また、表面積
が650m2 /g以下であればより好ましい。微細空間
容積及び表面積が上述の範囲以外の場合は、毛細管現象
による水分吸収効果が不十分となり、良好な吸湿特性及
び放湿特性が得られにくい。なお、微細空間容積及び表
面積のより好ましい範囲は、それぞれ0.7〜1.0m
l/g及び550〜350m2 /gである。
【0013】吸湿剤6は、水分を吸収するための微細貫
通孔の貫通孔径が30〜120オングストロームであれ
ばより好ましい。このような吸湿剤6によれば、吸湿材
1の吸湿特性及び放湿特性がさらに向上する。なお、微
細貫通孔の貫通孔径は、35〜100オングストローム
がより好ましく、40〜80オングストロームがさらに
好ましい。
【0014】吸湿剤6の形状は、特に限定されるもので
はないが、通常、球状又は破砕状のものが用いられる。
また、吸湿剤6の粒度も特に制限されるものではない
が、扱い易さの点で、20〜60メッシュが好ましい。
なお、吸湿剤6として最も好ましいのは、シリカゲル、
すなわち、微細空間を有するシリカのコロイド粒子連結
体の粒状物である。
【0015】吸湿剤6の充填量は、吸湿材1の使用部位
や使用部位の容積等により適宜設定し得るが、300g
/m2 以上が好ましく、500g/m2 以上がより好ま
しい。充填量が300g/m2 未満の場合は、吸湿材1
が十分な吸湿特性及び放湿特性を発揮し得ない。表皮材
3は、芯材2の一方の主面上に貼着されており、各貫通
孔5の開口部を閉鎖している。表皮材3は、透湿性を有
するシートから構成されている。透湿性を有するシート
としては、例えば織物,編み物,不織布のような繊維布
帛、多数の細孔を設けた樹脂フィルム類や合板、金網等
が例示できる。なお、繊維布帛は、必要に応じて樹脂含
浸処理や融着処理が施されていても良い。また、表皮材
3は、上述の素材のシートを2種以上組み合わせたもの
でも良い。
【0016】なお、表皮材3は、吸湿時間に応じた透湿
性のものが用いられる。例えば、吸湿材1により長時間
吸湿する必要のある場合は、JIS−Z0208に規定
された透湿度が3000g/m2 ・24hr以上のもの
を使用するのが好ましい。逆に、吸湿材1により短時間
で効果的に吸湿及び放湿を行なう必要がある場合には、
JIS−L1096に規定された通気量が10cc/c
2 /秒以上のものを使用するのが好ましい。
【0017】表皮材3は、図2に示すように、芯材2の
主面に接着剤7を用いて貼着されている。接着剤7とし
ては、ポリエステル系樹脂接着剤やポリウレタン系樹脂
接着剤等の一般的なものが用いられ得る。なお、図2で
は、理解の便のため接着剤7の厚みを強調している。裏
材4は、表皮材3が貼着された芯材2の反対側の主面に
貼着されており、表皮材3と同じく芯材2の貫通孔5を
閉鎖している。裏材4には、不透湿性のシートが用いら
れている。裏材4は、貫通孔5内に充填された吸湿剤6
を保持するためのものであるため、素材に制約はない
が、例えば各種樹脂フィルムや樹脂コーティング布帛等
が用いられる。
【0018】なお、裏材4は、図2に示すように、ポリ
エステル系樹脂接着剤やウレタン系樹脂接着剤等の一般
的な接着剤8により芯材2に貼着されている。なお、図
2では、理解の便のため、接着剤8の厚みを強調してい
る。このような吸湿材1は、芯材2の貫通孔5内に充填
された吸湿剤6により吸湿機能及び放湿機能を発揮し、
それが配置された雰囲気の湿度をコントロールし得る。
例えば、吸湿材1が高湿度雰囲気中に配置された場合
は、大気中の水分が表皮材3を通過して芯材2の吸湿剤
6に吸収される。これにより、雰囲気中の湿度が低下す
る。逆に、吸湿材1が乾燥雰囲気中に配置されると、吸
湿剤6に吸収されていた水分が表皮材3を通じて外部に
放出される。これにより、雰囲気中の湿度が上昇する。
【0019】吸湿材1は、芯材2が所望の形状に成形可
能な材料からなるため、例えば建築物の床用又は壁用材
料、建具用材料、家具用材料、畳,カーペット,ベット
の下敷、美術工芸品,精密機器,衣類,食料品等の包装
容器用材料として直接利用され得る。また、吸湿材1
は、適当な大きさのものを押入れ、物置、容器等の内部
に配置するだけでもこれらの内部の湿度をコントロール
できる。
【0020】なお、吸湿材1を保管する場合には、不要
な吸湿を防止するために、実質的に不透湿性のシートを
用いて密封梱包するのが好ましい。 〔他の実施例〕 (a) 前記実施例では、貫通孔5を円筒状に構成した
が、貫通孔5が、三角、四角又は多角形の貫通孔の場合
も本発明を同様に実施できる。 (b) 前記実施例では、芯材2の収容部を貫通孔5と
したが、収容部が芯材2を貫通しない凹部の場合も本発
明を同様に実施できる。この場合、吸湿剤6は表皮材3
のみで保持されることになるので、裏材4が不要とな
る。なお収容部としての凹部は、芯材の形成時に、金型
による賦形、切削加工等により形成し得る。 (c) 芯材2の収容部は、図3及び図4に示すような
平行に設けられた溝9でも良い。また、図5及び図6に
示すような格子状に設けられた溝10であっても良い。
なお、これらの溝9,10は、上述の他の実施例(b)
の場合と同様の手法により形成され得る。 (d) 芯材は、アルミハニカムやペーパーハニカム等
のハニカム構造でも良い。この場合、吸湿剤を充填する
ための収容部の開口率が大きくなるので、吸湿剤の充填
量が増大するが、芯材の厚みを適宜調整することにより
充填量は調節できる。 (e) 前記実施例では、表皮材3及び裏材4をそれぞ
れ接着材7,8を用いて芯材2に貼着したが、本発明は
これに限定されない。表皮材3及び裏材4は、ホットメ
ルト接着剤を介して接着しても良いし、芯材2に直接融
着しても良い。 (f) 前記実施例では、裏材4として不透湿性のシー
トを用いたが、裏材4に表皮材3と同様の透湿性シート
を用いた場合も本発明を同様に実施できる。この場合、
芯材2に充填された吸湿剤6は、大気との接触面積が増
すので、吸湿機能及び放湿機能が向上する。 (g) 前記実施例では、芯材2の全面に表皮材3を配
置したが、図7に示すように、芯材2の各貫通孔5を個
別に閉鎖するよう表皮材3を配置した場合も本発明を同
様に実施できる。 (h) 本発明の吸湿材は、芯材と透湿性シートとを適
宜組み合わせると、高強度のものや柔軟なものが構成で
きる。
【0021】例えば、芯材に硬質材料やハニカムを使用
し、透湿性シートに低伸度かつ高強度の素材を使用する
と、芯材が大きな開口率を有する場合でも高強度の吸湿
材が構成できる。この場合、透湿性シートとしては、例
えば低伸度織物、樹脂含浸布帛、不織布と金網とを融着
処理した布帛が使用され得る。また、前記実施例のよう
に裏材が必要な場合には、裏材として、例えばポリエス
テル樹脂やポリプロピレン樹脂等の2軸延伸フィルムや
金属薄板が用いられる。このような高強度の吸湿材は、
例えば床材や壁材等として好ましく用いられる。
【0022】一方、芯材にポリエチレン発泡体のような
軟質材料を用い、透湿性シートに高伸度の編み物やエラ
ストマーフィルムを使用すると、ロール状に巻き取り可
能な柔軟な吸湿材が得られる。このような柔軟タイプの
吸湿材は、畳、カーペット,ベットの下敷用として好ま
しく用いられる。 〔実験例〕実験例1 厚さ3mmでありかつ発泡倍率が30倍のポリエチレン
フォームに、打ち抜き機を用いて直径25mmの貫通孔
を1m2 当たり900個形成し、芯材を得た。そして、
この芯材の一方の主面に厚さが0.2mmの2軸延伸ポ
リプロピレンフィルムを熱融着により接合した。次い
で、微細空間容積が0.8ml/g、表面積が450m
2 /g、微細貫通孔貫通孔径が70オングストローム、
破砕形粒度が40メッシュの乾燥した粒状シリカゲル
(フジ・シリカゲルB型:富士デヴィソン化学株式会社
製)を1m2 当たり600gの割合で各貫通孔に均一に
充填した。さらに、芯材の他方の主面に、目付けが70
g/m2 、JIS−L1096による通気量が120c
c/cm2 /秒のポリエチレン長繊維ニットを熱融着に
より接合した。
【0023】このようにして得られた吸湿材は、柔軟で
あり、ロール状に巻き取ることが可能であった。次に、
られた吸湿材を1×1mの大きさに裁断し、試料片を得
た。この試料片を気温25℃、湿度90%RHの室内に
24時間放置し、重量を測定したところ、410g吸水
していることが明らかとなった。また、このように吸水
した試料片を気温25℃、湿度40%RHの室内に24
時間放置し、重量を測定したところ、吸水量は60gに
減少していた。
【0024】さらに、上述の吸湿材を、畳の裏にかびが
発生し易いコンクリート住宅の6畳間の畳の下に敷き、
1年経過後にかびの発生状況を観察したところ、かびの
発生は全く観察されなかった。実験例2 厚さが5mmのベニヤ合板に直径が35mmの貫通孔を
1m2 当たり400個切削加工により形成し、芯材を得
た。この芯材の一方の主面に厚さが0.15mmの2軸
延伸ポリエステルフィルムを接着剤を用いて接合した。
次に、実験例1で用いたものと同じ粒状シリカゲルを1
2 当たり850gの割合で芯材の各貫通孔に均一に充
填した。そして、目付けが50g/m2 、JIS−L1
096による通気量が100cc/cm2 /秒のメルト
ブロー熱融着タイプのポリエステル長繊維不織布を、各
貫通孔が閉鎖するよう接着剤を用いて芯材の他方の主面
に接合した。
【0025】このようにして得られた吸湿材を1×1m
のサイズに裁断し、試料片を得た。そして、この試料片
を気温25℃、湿度90%RHの室内に24時間放置
し、重量を測定したところ、600g吸水していること
が明らかになった。また、このように吸水した試料片を
気温25℃、湿度40%RHの室内に24時間放置し、
重量を測定したところ、吸水量は86gに減少してい
た。
【0026】さらに、上述の吸湿材を、結露し易い、コ
ンクリート住宅の間口3.6mの押入れの壁に1.6m
2 貼り付けて結露の発生状況を観察したところ、結露は
全く発生しなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明では、上述のように芯材に吸湿剤
を充填し、芯材に透湿性シートを配置したので、建築物
や包装容器用の材料として直接利用可能であり、しかも
吸湿・放湿機能を備えた吸湿材が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視分解図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】他の実施例で用いられる芯材の平面図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】さらに他の実施例の図3に相当する図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【図7】さらに他の実施例の図2に相当する図。
【符号の説明】
1 吸湿材 2 芯材 3 表皮材 4 裏材 5 貫通孔 6 吸湿剤 7,8 接着剤 9,10 溝
フロントページの続き (72)発明者 新美 健一 名古屋市中村区名駅四丁目7−23(豊田ビ ル) 東レ株式会社名古屋支店内 (72)発明者 長屋 惠 岐阜県羽島市船橋町321の1 株式会社丸 和産業内 (72)発明者 今西 実 名古屋市中区丸の内三丁目6番17号 キー ゼル・エフ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の主面に開口した収容部を
    有する板状の芯材と、 前記収容部内に充填されかつ可逆的に吸湿・放湿可能な
    吸湿剤と、 前記収容部の開口を閉鎖するよう前記芯材に配置された
    透湿性シートと、を備えた吸湿材。
  2. 【請求項2】前記吸湿剤は、0.5ml/g以上の微細
    空間容積を有しかつ650m2 /g以下の表面積を有し
    ている請求項1に記載の吸湿材。
  3. 【請求項3】前記吸湿剤は、200g/m2 以上充填さ
    れている請求項1又は2に記載の吸湿材。
  4. 【請求項4】前記吸湿剤は、シリカゲルである請求項
    1、2又は3に記載の吸湿材。
  5. 【請求項5】前記芯材は、前記主面における前記収容部
    の開口率が5%以上である請求項1、2、3又は4に記
    載の吸湿材。
  6. 【請求項6】前記透湿性シートは、透湿度が3000g
    /m2 ・24hr以上である請求項1、2、3、4又は
    5に記載の吸湿材。
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