JPH0321392Y2 - - Google Patents

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JPH0321392Y2
JPH0321392Y2 JP1984114254U JP11425484U JPH0321392Y2 JP H0321392 Y2 JPH0321392 Y2 JP H0321392Y2 JP 1984114254 U JP1984114254 U JP 1984114254U JP 11425484 U JP11425484 U JP 11425484U JP H0321392 Y2 JPH0321392 Y2 JP H0321392Y2
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JP
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tatami
moisture
sheet
panel
mat
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JP1984114254U
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JPS6128833U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は畳に関し、特に高度の吸湿性を有する
畳に関するものである。
従来技術 従来の畳は藁材からなる畳床にいぐさからなる
畳表を表装してなるものであるが、最近では畳床
に化学合成材を使用したものも開発されてきてい
る。しかし、いずれにても、それら従来の畳では
高度の吸湿能をもつように構成されたものはな
く、湿度の高い季節になると畳全体が長期間にわ
たつて湿気を帯びてべとつくというような問題を
有していた。
考案が解決しようとする問題点 本考案は上記のように畳が長期にわたつて湿気
を帯びてべとつくという問題を解決すべく、高度
の吸湿能をもつ畳を提供しようとするものであ
る。
問題を解決するための手段 本考案は、たとえばアクリル酸やアクリル酸ソ
ーダを主成分とするようなポリマーで、元は粉状
又は粒状又は場合によつては繊維状のもので、水
分を多量に含むとゲル化すると共に、吸水又は吸
湿と放水又は放湿の機能を可逆的に有するといつ
た近時種々に開発されてきているところの高度の
吸水又は吸湿能をもつ高吸湿性ポリマーを利用
し、これを内装することにより高度の吸湿能をも
つ畳を構成したものであつて、その構成要旨は、
ベースシートと湿気通過性シートとの間に多数の
隔室を形成する枠材を挾設し、前記隔室に高吸湿
性ポリマーを収容して吸湿性パネルを構成し、こ
の吸湿性パネルの前記湿気通過性シートの上に湿
気通過性を有するクツシヨンマツト材を介し畳表
を表装したことにある。
作 用 上記構成の本考案の畳によると、吸湿性パネル
における枠材が強固な保型性の力骨構造体として
従来の畳における畳床のような内部芯としての機
能を果して、丈夫な畳が構成される。そして、そ
の吸湿性パネルにおいては、その枠材によつて形
成される隔室において高吸湿性ポリマーが面方向
への移動を防止されて面的に均整な配置に保たれ
た状態に、単位面積当り高率に多量に収容された
ものとして単位面積当りの吸湿能のきわめて高い
パネルに形成され得る。これにより、その収容さ
れた高吸湿性ポリマーが、表装の畳表から湿気通
過性のあるクツシヨンマツト材を介し湿気通過性
シートを通して水分を円滑にきわめて効果的に高
度に吸収する作用をもつ畳として構成される。従
つてこの畳によると、湿度の高い雰囲気中におい
ても畳表が湿気を含んでべとつくようなことがな
く、快適に使用でき、更にはこの畳を適用した室
内の空気湿度が高い場合に、その湿度を高度の吸
湿能によつて下げるコントロールをも実現され得
るものである。また室内の空気湿度が低くなつて
きた場合には、高吸湿性ポリマーに吸収された水
分が逆に自然放出され得る。
実施例 本考案の実施例を図面を参照して説明すると、
第1図及び第2図に示す畳1は、吸湿性パネル1
0の上に湿気通過性を有するクツシヨンマツト材
20を介していぐさからなる畳表30を表装して
形成されている。
吸湿性パネル10は、ベースシート11と湿気
通過性シート12との間に多数の隔室13を形成
する枠材14を接着剤等を用いて固定的に挾設
し、各隔室13に高吸湿性ポリマー15を充填状
に収容して構成され、このようにして適当な一定
厚さで、畳としての所望の大きさの方形等のパネ
ルとして形成されている。
その吸湿性パネル10における枠材14として
は、厚紙、木、アルミニウム等の金属、硬質又は
軟質の合成樹脂、ゴム等々の適当な材料で、第3
図のようなハニカム構造に形成して多数の隔室1
3を形成するようにしたものとしたり、或は第4
図のように四角形その他の桝目構造に形成して多
数の隔室13を形成するようにしたものとした
り、或は第5図のように筒状に形成したものを多
数集合的に並べるようにして多数の隔室13を形
成するようにしたものとしたりできる。更には第
6図のように、第3図〜第5図のものの場合と同
様材料又は不繊布等の適当材料からなる適当に厚
みのある板材又はシート材に打抜き等により多数
の透孔を形成して多数の隔室13を形成するよう
にしたものとすることもできる。なお、第3図〜
第5図のようにハニカム構造や桝目構造や多数の
筒状体の集合構造にしたものの場合には、必要に
応じ保型性や強度や畳表30を表装し易くするこ
と等を考慮して、その周囲等に、第1図及び第2
図に符号16を似つて示される木や合成樹脂等の
適当材料からなる補強用桟材を固定的に設けるよ
うにするとよい。
また湿気通過性シート12としては、湿気の通
過できるものであれば、素材的に親水性、疎水性
を問わず適宜のシートを使用することができる
が、好ましくは吸水又は吸湿性の高い薄く丈夫な
シートを使用することであり、たとえばテイシユ
ペーパーのような紙や薄手の不繊布や、場合によ
つては織布や編布のようなものを使用することが
できる。
また、ベースシート11としては、木板、アル
ミニウム等の金属板、硬質或は軟質の合成樹脂板
やシート、ゴムシート等々の湿気通過性がないか
又は劣る適当なシートを使用することもできる
が、好ましくは上記の湿気通過性シート12と同
様の湿気通過性シートとすることであり、このよ
うにすれば、このベースシート11の側を畳の下
面側にするについて、このベースシート11を通
して畳の下面側からも隔室13内の高吸湿性ポリ
マー15への吸湿と放湿とがなされ得ることとな
り、床下からの湿気についてもコントロールでき
ることとなつて非常に有利である。
また高吸湿性ポリマー15は、場合によつては
繊維状のものを使用することができるが、粉状又
は粒状のものを使用するとよく、たとえば日本触
媒化学工業株式会社製のアクアリツクCA(商標)
のようなものを使用するとよい。なお、この高湿
吸湿性ポリマー15の各隔室13への収容におい
ては、これを単独で収容してもよいが、これにパ
ルプ等の繊維状物やおがくず等の増量材を混ぜ、
更にはホウ酸等の防虫剤を混ぜて収容すると、断
熱及び保温や防虫の効果を得ることができる。
そのような吸湿性パネル10の上へのクツシヨ
ンマツト材20を介しての畳表30の表装におい
ては、湿気通過性シート12の側を上面側とし
て、その上に行う。この場合、クツシヨンマツト
材20はパネル10と同様大きさのものとして湿
気通過性シート12の上に載置重合し、その上に
両側に畳縁布31を縫着等により取付けた畳表3
0を、その畳表30の端縁部と畳縁布31とを折
返し、この折返し部分を夫々畳の縁部と框部に相
当する吸湿性パネル10の周囲の側縁部に接着剤
による接着等で固着するようにして重合表装す
る。ここでクツシヨンマツト材20としては、湿
気通過性を有し、畳に適したクツシヨン性を有す
る適当な厚さのものとし、たとえば繊維質の厚手
の不織布のようなものや織又は編製のカーペツト
に類するようなマツト材のようなものを用いると
よい。
また、この畳1の下面、従つてベースシート1
1の下面には、その周囲等にホウ酸をふくんだシ
ート等の防虫シート17を貼着しておくようなこ
とが必要に応じてできる。
以上の構成の畳1によると、吸湿性パネル10
における枠材14が力骨構造体として内部芯にな
つて畳の保型性を保つ畳床の機能を果し丈夫に構
成される。そして吸湿性パネル10におけるベー
スシート11と湿気通過性シート12との間に枠
材14によつて形成される各隔室13に高吸湿性
ポリマー15を収容することをもつて、そのポリ
マー15が該パネル10の面方向への移動を防止
されて面的に均整な配置に保たれた状態に、単位
面積当り高率に多量に収容され、従つて単位面積
当りきわめて高い吸湿能が得られる。しかして湿
度の高い雰囲気中において、湿気が畳表30から
湿気通過性のあるクツシヨンマツト材20及び湿
気通過性シート12を通し、その水分が高吸湿性
ポリマー15に吸収され、このようにして内部に
おいて高度の吸湿能をもち、この畳を適用した室
内の空気湿度が高い場合にも、畳表30或はクツ
シヨンマツト材20がべとつくことのない状態に
保たれる。そして、その高度の吸湿能において、
この畳を適用した室内の空気湿度が高い場合に、
その湿度を下げるコントロールも実現され得る。
また室内の空気湿度が低くなつてきた場合、高吸
湿性ポリマー15に吸収されていた水分が湿気通
過性シート12とクツシヨンマツト材20と畳表
30を通して自然に放出蒸発され得る。またベー
スシート11も湿気通過性シートとした場合に
は、畳の下面側において床下からの湿気について
の同様な高度の吸湿と湿度のコントロールの機能
が果され得る。
考案の効果 以上のようにして本考案の畳によれば高度の吸
湿能をもつものとして構成され、この畳を使用す
と湿度の高い季節や室内の雰囲気中においても畳
がべとつくというようなことがなくなると共に、
室内の空気湿度が高い場合にその湿度を下げるコ
ントロールも実現され、快適に使用でき、実用的
価値の高い優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる畳の実施例を一部を破断
して示す斜視図、第2図はその畳の一部省略横断
面図、第3図〜第6図は夫々その畳の構成部材と
しての枠材の実施例を示す斜視図である。 1……畳、10……吸湿性パネル、11……ベ
ースシート、12……湿気通過性シート、13…
…隔室、14……枠材、15……高吸湿性ポリマ
ー、16……補強用桟材、17……防虫シート、
20……クツシヨンマツト材、30……畳表、3
1……畳縁布。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ベースシートと湿気通過性シートとの間に多
    数の隔室を形成する枠材を挾持し、前記隔室に
    高吸湿性ポリマーを収容して吸湿性パネルを構
    成し、この吸湿性パネルの前記湿気通過性シー
    トの上に湿気通過性を有するクツシヨンマツト
    材を介し畳表を表装したことを特徴とする畳。 (2) 前記ベースシートが湿気通過性シートからな
    ることも特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    (1)項に記載の畳。
JP11425484U 1984-07-26 1984-07-26 Granted JPS6128833U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11425484U JPS6128833U (ja) 1984-07-26 1984-07-26

Applications Claiming Priority (1)

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JP11425484U JPS6128833U (ja) 1984-07-26 1984-07-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6128833U JPS6128833U (ja) 1986-02-21
JPH0321392Y2 true JPH0321392Y2 (ja) 1991-05-09

Family

ID=30673280

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11425484U Granted JPS6128833U (ja) 1984-07-26 1984-07-26

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JP (1) JPS6128833U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7106243B1 (ja) * 2022-06-06 2022-07-26 博男 丸谷 建築用断熱材、建築用断熱材の製造方法、及び、木造建築物の断熱方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7106243B1 (ja) * 2022-06-06 2022-07-26 博男 丸谷 建築用断熱材、建築用断熱材の製造方法、及び、木造建築物の断熱方法

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JPS6128833U (ja) 1986-02-21

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