JPH0337335Y2 - - Google Patents

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JPH0337335Y2
JPH0337335Y2 JP16240885U JP16240885U JPH0337335Y2 JP H0337335 Y2 JPH0337335 Y2 JP H0337335Y2 JP 16240885 U JP16240885 U JP 16240885U JP 16240885 U JP16240885 U JP 16240885U JP H0337335 Y2 JPH0337335 Y2 JP H0337335Y2
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fiberboard
vegetable
water
laminated
tatami floor
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はインシユレーシヨンボード等の植物質
繊維板の積層体からなる畳床の改良に関するもの
である。
(従来技術とその問題点) 従来から、インシユレーシヨンボード等の低比
重(例えば比重が0.2〜0.4)の植物質繊維板を複
数枚積層してなる畳床主体、或いは植物質繊維板
に発泡ポリスチレン等の発泡プラスチツクボード
を積層してなる畳床主体の表裏面に保護材や裏面
材を組合せたのち、全体を畳糸で一体に縫着して
なる畳床は、JISA5913に規定されているように
公知である。
この種の畳床は、天然の材料である藁不足を解
消すると共にこの藁床と同様の調湿性を有し、
又、ダニの発生少なくして衛生的である等の特長
を有することから、近年、藁製畳床に替わつて広
く使用されている。
このような畳床は、前述したように、植物質繊
維板を複数枚積層して畳の仕上がり厚さに応じた
厚みに構成しており、又、この畳床に畳表を縫着
する際に、該畳床が緊張状態で張設させるには、
畳床を弓状に反らせた状態にしなければならない
ために、植物質繊維板同士は接着することなく互
いに積層界面で滑りが生じるように単に縫着され
た状態に構成されている。
そのため、床面に畳を張つて使用する初期の段
階では、第4図に示すように、歩行による荷重で
曲げ変形を受けると、積層繊維板1は各々の界面
でずれ(滑り)を生じながら窪み、又、荷重がな
くなると自己の弾性力で積層界面が滑りながら復
元するという現象を繰り返し行うものである。
一方、上記畳床を構成している植物質繊維板
は、吸放湿性に優れているため、室内が乾燥する
と繊維板が放湿して湿度調整を行うという特長を
有するが、室内が異常乾燥すると、時々キユツ、
キユツといつた摩擦音が生じることがある。
この摩擦音は、平常な湿度状態では植物質繊維
が柔軟なため殆んど生じないか又は生じても気に
ならないものであるが、環境が異常乾燥状態にな
ると、繊維板自体も乾燥してポーラスになつて振
動し易い状態になる等の結果から、摩擦音が大き
く聞こえる場合が生じるという問題点があつた。
このような摩擦音は、畳床に水分を付与して繊
維板が過乾燥状態にならないように湿度維持して
おけば除去できるが、畳床の湿度状態を維持する
ことは困難であり、又、日常の生活の中では畳床
の湿度状態を知るすべはなく、予防が難しいもの
であつた。
(考案の目的) 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
ので、植物質繊維板を積層して構成した畳床の繊
維板積層面を常に一定湿度以上の含水状態に保持
して室内が過乾燥状態になつても、その積層面間
で摩擦音が発生しないようにした畳床の構造を提
供するものである。
(考案の構成) 上記目的を達成するために、本考案の畳床は、
植物質繊維板の少なくとも片面を保水処理表面に
形成し、該保水処理表面を積層面側にして複数枚
の植物質繊維板を積層し、縫着一体化したことを
特徴とするものである。
(作用) 植物質繊維板に設けた保水処理表面によって積
層界面における湿度が保持されて繊維の柔軟性が
損なわれることなく、さらに積層界面に摩擦が生
じても音となってエネルギーが放出されることは
ない。
(実施例の説明) 本考案の実施例を図面について説明すると、1
は植物質繊維板で、その少なくとも片面を保水処
理し、その保水処理表面2を積層面側にして3〜
5枚の植物質繊維板1を積層すると共に最上層の
植物質繊維板1の上面にクツシヨンシート、フエ
ルト等の保護材3を重ね合わせ、最下層の植物質
繊維板1の下面に防湿シート或いは防虫シート等
の裏面材4を当てがつて全体を周知のように畳糸
5で縫着することにより畳床を構成してある。
なお、積層する植物質繊維板1を2〜3枚とし
て第2図に示すように、その下面に適宜厚さの板
状ポリスチレンフオームを重合すると共に上面に
保護材3を積層して縫着することにより畳床を構
成してもよい。
このような畳床において、植物質繊維板1とし
てはJISA5905に規定されたT級インシユレーシ
ヨンボード或いはこれと同等の性質を有する繊維
板が使用され、又、このような繊維板には植物質
繊維板の他に適量の合成繊維を混合し、抄造した
ものでもよい。
植物質繊維板1の表面を保水処理表面2に形成
するには、該繊維板1の表面にポリエチレングリ
コール又はジエチレングリコール或いはカルボキ
シメチルセルロース等の保水剤(吸湿剤)を塗布
して繊維板表層部全面に浸透させることにより行
われる。
このような保水剤の塗布により形成された繊維
板表層部の保水処理表面2は、親水性に優れて水
分の放出が少なく、繊維板積層界面の乾燥を防止
するものである。これら保水剤は、吸湿によりゲ
ル化するために内部に拡散することがなく、従つ
て、界面に対する効果は長期間に渡つて持続され
る。
(考案の効果) 以上のように本考案の畳床によれば、植物質繊
維板の少なくとも片面を保水処理表面に形成し、
該保水処理表面を積層面側にして複数枚の植物質
繊維板を積層し、縫着一体化したことを特徴とす
るものであるから、積層した植物繊維板の界面が
その保水処理面によつて水分が保持され、従つ
て、異常乾燥時においても繊維板の繊維の柔軟性
が損なわれることなく、界面の摩擦音の発生を長
期に亘り防止することができると共に安定した踏
み心地を得ることができるものである。
又、保水処理表面は、積層界面だけに対する処
理でよいから、容易に処理できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
縦断面図、第2図は本考案の別な実施例を示す縦
断面図、第3図は積層状態を示す分解斜視図、第
4図は荷重が加わつた状態を示す断面図である。 1……植物質繊維板、2……保水処理面、3…
…保護材、4……裏面材、5……畳糸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 植物質繊維板の少なくとも片面を保水処理表
    面に形成し、該保水処理表面を積層面側にして
    複数枚の植物質繊維板を積層し、縫着一体化し
    てなる畳床。 保水処理表面は、ポリエチレングリコール、
    ジエチレングリコール、カルボキシメチルセル
    ロース等の保水剤を植物質繊維板表面に塗布、
    浸透させることにより形成されたものである実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の畳床。
JP16240885U 1985-10-23 1985-10-23 Expired JPH0337335Y2 (ja)

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JP16240885U JPH0337335Y2 (ja) 1985-10-23 1985-10-23

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JPS6271229U JPS6271229U (ja) 1987-05-07
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