JPH0535713Y2 - - Google Patents

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JPH0535713Y2
JPH0535713Y2 JP1984132839U JP13283984U JPH0535713Y2 JP H0535713 Y2 JPH0535713 Y2 JP H0535713Y2 JP 1984132839 U JP1984132839 U JP 1984132839U JP 13283984 U JP13283984 U JP 13283984U JP H0535713 Y2 JPH0535713 Y2 JP H0535713Y2
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JP
Japan
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sound
decorative board
fiberboard
panel
cotton
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JP1984132839U
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JPS6147834U (ja
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  • Cabinets, Racks, Or The Like Of Rigid Construction (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、吸音機能を併有する扉付き収納家具
に関するものである。
〔従来技術〕
オーデイオルーム、ピアノ室、スタジオ、音楽
教室など厳しい音響条件の要求される部屋に対し
ては、従来より部屋の形状に工夫を凝らしたり、
内装仕上材等を選択するなどして、各部屋の利用
目的に応じた音響効果を得る配慮がなされてお
り、例えば室内の余分な残響を吸収する目的で、
有孔合板、ロツクウール吸音材、ガラス繊維板な
ど各種の吸音材が内装仕上材として採用されてい
る。
ところが室内における反響音の拡散状態は、部
屋の内装面だけでなく、音源の位置や室内家具の
配置、更には家具に用いられる材料によつても左
右されるので、上記したように部屋の形状や内装
仕上材について配慮するだけでは、残響を吸収す
るのに必ずしも十分ではなかつた。特に一般住宅
のピアノ室等の場合、十分な広さを確保すること
が困難であるため、家具による反響音の影響が一
層大きく、残響時間が長くなる傾向にあり、十分
な音響効果を得難いという問題を有していた。
〔考案の目的〕
本考案は、オーデイオルーム、ピアノ室等にお
ける上記した家具による反響音の影響を出来るだ
け抑制し、十分な音響効果が得られるようにする
ために、収納家具として必要な強度を損なうこと
なく、かつ、良好な吸音性能を有する収納家具の
提供を目的とするものである。
〔考案の構成〕
本考案の収納家具は、多数の通気孔が分散形成
されパネル前面層をなす化粧板と、前記通気孔よ
り大径の複数の貫通孔が分散形成されパネル中間
層をなす比重0.2〜0.6の繊維板と、パネル背面層
をなす嵩密度10〜150Kg/m3の綿状体マツトとの
積層体からなる吸音パネルで扉が形成されている
ものであつて、このような吸音パネルによつて、
収納家具の扉として必要な強度を損なうことな
く、良好な吸音性能が得られるようにしたことを
特徴とするものである。
〔実施例〕
本考案の一実施例を、第1図ないし第4図に基
き以下に詳述する。
第1図は本実施例の収納家具1の斜視図を示す
ものであつて、天板2、両側板3、背板4、底板
5を組み合せて形成された収納ボツクス6の前面
開口6aの左右側縁に、蝶番7(第2図示)を介
して1対の扉8が観音開き状に枢着されている。
上記扉8は、第3図に断面図で示すように、多
数の通気孔9aが分散形成されたパネル前面層を
なす化粧板9と、上記通気孔9aより大径の複数
の貫通孔10aが分散形成されたパネル中間層を
なす比重0.2〜0.6の繊維板10と、嵩密度が10
〜150Kg/m3のグラスウールやロツクウールなど
からなるパネル背面層をなす綿状体マツト11と
を積層して形成した吸音パネル12を主材として
構成されている。吸音パネル12の上下縁及び左
右両側縁には、断面コ字状の枠体13が装着さ
れ、この枠体13により上記化粧板9、繊維板1
0及び綿状体マツト11が一体的に挟着されてい
る。繊維板10において、上記化粧板9に接面す
る側の片面には複数の凹条溝10bが格子状に形
成され、これら凹条溝10bの形成する各枡目の
中に前記貫通孔10aが1つ宛収まるように形成
されている。上記の凹条溝10bは、これを設け
ずに構成することもできるが、後述するように、
これら凹条溝10bによつて、繊維板10による
音の吸収を一層高めることができるので、設けて
おくのが望ましい。
上記吸音パネル12のその他の具体的条件は以
下の通りである。
(1) 化粧板9について、 ・ 素材…金属板、プラスチツク板、木質板など
の硬質板 ・ 通気孔の開口率…0.3以上 ・ 板厚…0.3〜2.0mm(好ましくは0.3〜0.6mm) (2) 繊維板10について、 ・ 素材…ロツクウール、木質繊維、合成繊維な
どの単独又は混合材料を主成分としたもの ・ 板厚…7〜30mm ・ 貫通孔の孔径…10〜100mmφ ・ 貫通孔の開口率…0.1〜0.3 化粧板9の素材としては、上記した硬質板以外
にネツトやシート体などを用いてもよいが、強度
を考慮した場合、上記の硬質板を採用した方が好
ましい。又、化粧板9の端縁は、上記実施例のよ
うに他の繊維板10及び綿状体マツト11の端縁
に揃える構造のほか、第4図に示すように化粧板
縁部9bを延長して綿状体マツト11の背面周辺
側まで屈曲させ、化粧板縁部9bにより繊維板1
0及び綿状体マツト11の周縁を被覆するように
した構造であつても良く、この場合には化粧板縁
部9bによる囲枠構造により、化粧板9、繊維板
10及び綿状体マツト11の密着状態が一層向上
することになる。
上記実施例では、化粧板9、繊維板10及び綿
状体マツト11を積層状に一体化するのに枠体1
3を用いているが、上記各部材間を接着剤で接合
して枠体13を省略した構造であつても良い。
又、第3図に示すように綿状体マツト11の背
面を布状体14で被覆した上記実施例に代えて、
この布状体14を省略しても良い。更に、前記吸
音パネル12には、必要に応じて裏打ち板を張設
しても良い。
次に、上記吸音パネル12を主材とする扉8の
吸音機能について説明する。
扉8の前面部を構成する化粧板9に到達した音
は、化粧板9の通気孔9aより侵入して繊維板1
0の貫通孔10a、凹条溝10bの周壁面および
多孔質の綿状体マツト11によつて吸収される。
又、繊維板10の背面側に配設される多孔質の綿
状体マツト11の緩衝作用により、化粧板9及び
繊維板10の板振動が生じて、綿状体マツト11
で吸収しきれない音は上記板振動により吸収され
る。以上の吸音メカニズムにより、50〜4000Hzの
中高音域において高い吸音性が発揮される。
尚、化粧板9は綿状体マツト11の表面に直接
接合されるのではなく、化粧板9と綿状体マツト
11の間に繊維板10が介在する構成であるた
め、繊維板10が扉8全体の芯材として機能し、
これにより化粧板9が支持され、衝撃から化粧板
9及び綿状体マツト11が保護される。
又、上記繊維板10の支持機能により、化粧板
9の通気孔9aの開口率を大きくしても強度上、
不都合を生じない。即ち、化粧板9の通気孔9a
の開口率を大きくすることが出来るため、それだ
け吸音率が向上することになる。しかも、通気孔
9aの開口率を大きくすることにより化粧板9の
透視度が高くなり、繊維板10の貫通孔10a及
び凹条溝10bが第2図に示すように扉8が前面
より透けて見え、化粧板9の表面に変化に富んだ
陰影が得られ、収納家具1全体の意匠性が大幅に
向上する。
因みに、多数の通気孔を分散形成した有孔板
を、ロツクウールやグラスウールなどからなるマ
ツトの表面に貼着したものが、表面物性の優れた
吸音材として従来より知られている。このような
構成の場合、有孔板の貼着がグラスウールなどか
らなるマツトの吸音作用を損なわないためには、
有孔板の開口率を0.2〜0.3以上とする必要があ
り、他方、開口率を大きくすると有孔板の強度が
低下することになり、吸音率の向上と有孔板の強
度向上とを同時に満足させることは出来ない。例
えば上記マツトの素材として吸音率の高い嵩密度
10〜150Kg/m3のグラスウールなどを使用すると、
マツトは圧縮変形し易くなるが、これに貼着され
る有孔板として開口率の大きいものを使用し吸音
率が低下しないようにすると、衝撃などにより有
孔板が簡単に変形することになる。従つて、上記
のようにグラスウールなどからなるマツトに有孔
板を直接貼着した構成の吸音材において、表面強
度の向上をはかろうとすると、結局、有孔板の開
口率を小さく抑えなければならず、吸音材として
吸音率の小さいものしか得られないことになる。
それ故、この種の吸音材を用いて収納家具の扉を
形成しても、扉として要求される表面強度を満足
させ、かつ十分な吸音機能を同時に付与すること
は出来ない。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案に係る収納家具は、多数
の通気孔が分散形成されパネル前面層をなす化粧
板と、前記通気孔より大径の複数の貫通孔が分散
形成されパネル中間層をなす比重0.2〜0.6の繊維
板と、パネル背面層をなす嵩密度10〜150Kg/m3
の綿状体マツトとの積層体からなる吸音パネルで
扉が形成されている構成である。
このように、通気孔を分散形成した化粧板、貫
通孔を分散形成した繊維板及び綿状体マツトから
なる積層体で扉を形成しているので、上記通気
孔、貫通孔及び綿状体マツトによる吸音効果、並
びに緩衝材として機能する綿状体マツトの存在に
より板振動する化粧板及び繊維板による吸音効果
が大いに発揮され、顕著な音響効果を得ることが
出来る。しかも化粧板と綿状体マツトの間に繊維
板が芯材として介在することにより、扉として要
求される強度も十分確保することが出来る。この
結果、例えばオーデイオルーム、ピアノ室など反
響音の吸収が要請される部屋の収納家具として使
用することにより、特に吸音装置を別に備えるこ
となく、収納家具を吸音装置に兼用でき、吸音処
理のために室内空間が狭められることがなく、家
具による反響音の影響も低減できる。又、音源の
位置や他の室内家具の配置によつて変わる反響音
の拡散状態に応じて、収納家具の位置を変更する
ことにより、その都度、反響音の吸収に最も効果
的な環境に容易に調整することができるなどの効
果を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す外観斜視図、
第2図はその扉の斜視図、第3図は扉の断面図、
第4図は扉の変形例を示す部分断面図である。 1は収納家具、8は扉、9は化粧板、9aは通
気孔、10は繊維板、10aは貫通孔、11は綿
状体マツト、12は吸音パネルである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多数の通気孔が分散形成されパネル前面層をな
    す化粧板と、前記通気孔より大径の複数の貫通孔
    が分散形成されパネル中間層をなす比重0.2〜0.6
    の繊維板と、パネル背面層をなす嵩密度10〜150
    Kg/m3の綿状体マツトとの積層体からなる吸音パ
    ネルで扉が形成されていることを特徴とする収納
    家具。
JP13283984U 1984-08-31 1984-08-31 収納家具 Granted JPS6147834U (ja)

Priority Applications (1)

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JP13283984U JPS6147834U (ja) 1984-08-31 1984-08-31 収納家具

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JP13283984U JPS6147834U (ja) 1984-08-31 1984-08-31 収納家具

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Publication Number Publication Date
JPS6147834U JPS6147834U (ja) 1986-03-31
JPH0535713Y2 true JPH0535713Y2 (ja) 1993-09-09

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JPH0352441Y2 (ja) * 1985-11-12 1991-11-13
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