JPH0536027Y2 - - Google Patents

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JPH0536027Y2
JPH0536027Y2 JP13765787U JP13765787U JPH0536027Y2 JP H0536027 Y2 JPH0536027 Y2 JP H0536027Y2 JP 13765787 U JP13765787 U JP 13765787U JP 13765787 U JP13765787 U JP 13765787U JP H0536027 Y2 JPH0536027 Y2 JP H0536027Y2
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tatami
wood
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は吸放湿性に優れた木質繊維板を用いて
なる畳床の改良に関するものである。 〔従来技術〕 従来から畳床としては藁製のものが広く使用さ
れていたが、良質藁の枯渇によつて木質繊維板、
発泡プラスチツク板等の弾性材を積層した積層体
よりなる複合材が多く用いられるようになり、特
に近年は藁床の藁が湿気を吸収する結果黴が繁殖
し腐朽が生じる、あるいはダニ等の害虫が発生す
る等の問題があるので、衛生的でかつ、室内湿気
の調湿機能を有する木質繊維板を組み合せたもの
が多く採用されている。この木質繊維板には
JISA−5905で規格化されたT級インシユレーシ
ヨンボードが表面の弾性および調湿性等を考慮し
て最上層部に配して形成されている。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、前記木質繊維板は、木材を繊維
化して湿式抄造し、木質繊維板の相互の絡み合い
によつて成板されたものであるので、軽量で断熱
性に富み、かつ、上質の藁床に匹敵する適度の硬
度および弾性を有しているが、畳のへり部分に机
の足や家具等が位置すると局部的な荷重によつて
凹みができると共に、誤つてお茶や水をこぼした
時に、木口から吸水するため、繊維の絡み合いの
ほぐれが生じ易く、使用状態によつては、吸水と
圧縮の繰り返しで極部的な凹みが畳べり部分に残
る傾向があつた。このような欠点を除くため、繊
維板に合成樹脂を含浸させて耐水性を付与するこ
とも考えられるが、これでは弾力性、クツシヨン
性、通気性が悪いばかりか歩行感も良くなかつ
た。また、この繊維板は短い繊維の絡み合いで形
成されているので、藁床のような長繊維の集合体
で形成したものに比べて畳表の張り替えを行うと
縫糸の引張りで縫い付け部分が傷み易いという欠
点があつた。このため、上記の欠点を軽減するた
め、強度のある保護シートを表裏両面に介して畳
表を縫着する手段もあるが、表裏両面に配した保
護シートは、縫い付け部分が傷まない程度に強度
をもたせようとすると、表面の踏心地が硬くなる
傾向があつた。 さらにゴム粒子等の弾性粒子を繊維板内部に含
有させることも考えられるが、粒状物を混入する
と繊維同志の絡み合いが阻害されて引張り強度が
低下して縫着部分が損傷してしまう問題がある。 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであり、木質繊維板の断熱性、吸放湿性による
調湿性を損なうことなく、畳とした時のへり部分
の足ざわりが極めてよく、縫糸による傷み等もな
く耐久性に富んだ畳床を提供するものである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するため、本考案の畳床は、上
層部が比重0.2〜0.4の木質繊維板によつて形成さ
れた畳床において、前記木質繊維板の少なくとも
外周部一定幅にSBR或いはウレタンエラストマ
ー等の弾性結合材を3〜30重量%の割合で含有さ
せたものを使用するものである。 〔作用〕 木質繊維板に含有したSBR或いはウレタンエ
ラストマー等の弾性結合剤によつて、あやまつて
水やお茶をこぼしても吸水による繊維の結合の解
れがなく、常態においてはもちろん、吸水した時
においてもへり部分の局部荷重で圧縮凹部ができ
ず、縫着糸の保持力が低下せず、畳表の張替え時
のへり部分の傷みが防止される。 〔実施例〕 本考案の実施例を示す図面について説明すれ
ば、1は比重0.2〜0.4厚さ7〜20mmの木質繊維板
でその少なくとも外周縁に約4cm幅以上にSBR
やウレタンエラストマー等の常温で弾性を有する
弾性結合剤2を3〜30重量%の範囲で含有させて
いる。3は木質繊維板1の下面に配した適宜厚さ
の発泡プラスチツク板で2枚重合してある。4は
木質繊維板1の上面に重ね合わせたクツシヨンシ
ート、フエルト等の保護材、5は防湿シート或い
は防虫シート等の裏面材、6は畳へりである。木
質繊維板1に含有する弾性結合剤2は、3%未満
では弾性結合剤2が繊維の絡み合い部分の被覆が
少なくて吸水による絡み合いのゆるみを防止でき
ず、30重量%を越えると木質繊維板1の呼吸性が
なくなり、畳としての調湿性を低下させると共に
縫着時の糸への抵抗が増して畳の生産性を低下さ
せるので30重量%以下とするものである。この弾
性結合剤2を含有させるには、へり部分に塗布浸
透させて含有させればよく、この場合は、被膜化
すると呼吸性がなくなるので被膜化しないように
内部に浸透させるのがよい。又、抄造時に、弾性
結合剤を混合して全体的に含有させてもよい。 尚、前記実施例においては、木質繊維板1は一
層のものを説明したが、木質繊維板1を3〜5枚
積層したもの、或いは発泡スチロール板を1〜2
枚重ねその上面に配したもの、さらに発泡スチロ
ール板の上下面に配することもある。 また、木質繊維板1に含有する弾性結合剤2
は、四周縁部に記載したものを示したが、木質繊
維板1の全面に亘つて含有すればへり部分だけで
なく中央部分の吸水による凹みを無くすることが
でき、保護シートを用いなくてもよく耐水性に富
んだ畳になる。又、へり部分から中央部分まで均
一に含有させることによつて全体の柔軟性を高め
て柔らかな足触りとなり、クツシヨンシート等を
用いなくても歩行感に優れた畳を形成でき、歩行
感が向上すると共に薄畳みにも形成できるもので
ある。 次に本考案の畳床が従来の畳床より耐久、耐水
性能が優れている点を実証するための試験を実施
した。
【表】
〔考案の効果〕
以上のように本考案の畳床は、上層部が比重
0.2〜0.4の木質繊維板1によつて形成された畳床
において、前記木質繊維板1の少なくても外周部
一定幅にSBR或いはウレタンエラストマー等の
弾性結合剤2を3〜30重量%の割合で含有したも
のであるから、適度の弾力性と吸放湿性を有し歩
行時の足ざわりが良く、また畳へり部分に圧縮凹
みができない。また縫着糸の保持力も向上し、畳
表張替え時のへり部分の傷みがなく耐久性に優れ
るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
畳の一部切欠斜視図、第2図は第1図A−A線の
断面図である。 1……木質繊維板、2……弾性結合剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上層部が比重0.2〜0.4の木質繊維板1によつ
    て形成された畳床において、前記木質繊維板1
    の少なくとも外周部にSBR或いはウレタンエ
    ラストマー等の弾性結合剤2を3〜30重量%の
    割合で含有させて成ることを特徴とする畳床。 前記結合剤2が木質繊維板1の畳へりが縫着
    されるへり部の範囲内に含有されている実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の畳床。 前記結合剤2が木質繊維板1の四周辺から中
    心部まで含有されている実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の畳床。
JP13765787U 1987-09-09 1987-09-09 Expired - Lifetime JPH0536027Y2 (ja)

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JPS6443127U JPS6443127U (ja) 1989-03-15
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