JP2900223B2 - 床 材 - Google Patents
床 材Info
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- adhesive
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は床材に関する。
【0002】
【従来技術】従来、床基板の裏面に合成樹脂系あるいは
ゴム系発泡体等の緩衝材を貼着し、防音性能および施工
下地面の不陸吸収性能を付与した直貼り床材が知られて
いる。
ゴム系発泡体等の緩衝材を貼着し、防音性能および施工
下地面の不陸吸収性能を付与した直貼り床材が知られて
いる。
【0003】また、緩衝材に用いる発泡体としては、独
立気泡型の発泡体と連続気泡型の発泡体に大別され、独
立気泡型の発泡体を緩衝材として用いた場合、表面の床
基板に衝撃が加えられ緩衝材が収縮変形することにより
この衝撃を吸収するものであるが、独立気泡中の空気が
この収縮時に逃げる場所がなく、空気ばね現象を起こす
こととなり防音性能が低下するが、連続気泡型の発泡体
を緩衝材として用いた場合は、気泡が連通しているため
気泡中の空気が自由に移動することができ空気ばね現象
は起きず優れた防音性能を得ることができるものであ
る。
立気泡型の発泡体と連続気泡型の発泡体に大別され、独
立気泡型の発泡体を緩衝材として用いた場合、表面の床
基板に衝撃が加えられ緩衝材が収縮変形することにより
この衝撃を吸収するものであるが、独立気泡中の空気が
この収縮時に逃げる場所がなく、空気ばね現象を起こす
こととなり防音性能が低下するが、連続気泡型の発泡体
を緩衝材として用いた場合は、気泡が連通しているため
気泡中の空気が自由に移動することができ空気ばね現象
は起きず優れた防音性能を得ることができるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの床基板と緩衝
材は、一般的に床材裏面全体に接着剤を塗布した後、緩
衝材を載置し圧締することにより接着するものである
が、緩衝材として発泡体を用いた場合、この圧締により
緩衝材が収縮変形している間に接着剤が発泡体の気泡内
に浸透硬化し、接着剤が浸透硬化した部分は圧締を解除
した後も収縮した状態のままとなってしまい、床材設計
時の緩衝材の厚さより薄くなってしまい防音性能が低下
するという問題を有するものである。
材は、一般的に床材裏面全体に接着剤を塗布した後、緩
衝材を載置し圧締することにより接着するものである
が、緩衝材として発泡体を用いた場合、この圧締により
緩衝材が収縮変形している間に接着剤が発泡体の気泡内
に浸透硬化し、接着剤が浸透硬化した部分は圧締を解除
した後も収縮した状態のままとなってしまい、床材設計
時の緩衝材の厚さより薄くなってしまい防音性能が低下
するという問題を有するものである。
【0005】特にこの現象は気泡が連通している連続気
泡型の発泡体を用いた場合に生じ易い問題であった。さ
らに緩衝材として床基板との接着面に凹凸を形成したも
のを使用しようとしても、圧締時に緩衝材の凹部が床基
板の裏面に接地し接着されてしまうこととなり、緩衝材
の凹凸がない緩衝材を接着したものと同じ状態となって
しまい、設計した防音性能が得られないという問題を生
じるものであった。
泡型の発泡体を用いた場合に生じ易い問題であった。さ
らに緩衝材として床基板との接着面に凹凸を形成したも
のを使用しようとしても、圧締時に緩衝材の凹部が床基
板の裏面に接地し接着されてしまうこととなり、緩衝材
の凹凸がない緩衝材を接着したものと同じ状態となって
しまい、設計した防音性能が得られないという問題を生
じるものであった。
【0006】さらに、圧締条件を調整して、緩衝材表面
の凹部と床基板の裏面とが接地しなように圧締したとし
ても、圧締が完了し得られた床材を重ねて保存する際
に、床材の自重によって緩衝材が伸縮し緩衝材の凹部が
床材裏面に接地してしまい、未だ完全に硬化していなか
った基板裏面の接着剤により凹部が接着されてしまう等
の問題も生ずるものであった。
の凹部と床基板の裏面とが接地しなように圧締したとし
ても、圧締が完了し得られた床材を重ねて保存する際
に、床材の自重によって緩衝材が伸縮し緩衝材の凹部が
床材裏面に接地してしまい、未だ完全に硬化していなか
った基板裏面の接着剤により凹部が接着されてしまう等
の問題も生ずるものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのような問
題点を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、本発明に
到達したものである。すなわち本発明は、緩衝シートの
表面に、任意間隔で高比重凹部が形成された不織布を貼
着してなる緩衝体を、床基板の裏面に該不織布が床基板
と接するように貼着したことを特徴とする床材である。
題点を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、本発明に
到達したものである。すなわち本発明は、緩衝シートの
表面に、任意間隔で高比重凹部が形成された不織布を貼
着してなる緩衝体を、床基板の裏面に該不織布が床基板
と接するように貼着したことを特徴とする床材である。
【0008】図1は、本発明の床材の断面図の一列を示
すものである。本発明の床材は、必要に応じ表面に化粧
層1aを形成した床基板1の裏面側に、表裏面に一定間
隔で高比重凹部が形成された不織布2と緩衝シート材3
からなる緩衝体4が貼着されたものである。
すものである。本発明の床材は、必要に応じ表面に化粧
層1aを形成した床基板1の裏面側に、表裏面に一定間
隔で高比重凹部が形成された不織布2と緩衝シート材3
からなる緩衝体4が貼着されたものである。
【0009】本発明の床材を形成する床板基板1として
は、例えば、合板、木削片板、木質繊維板、単板積層
板、セメント板、スラグ石膏板を単独でまたは任意複合
したもの、または板材と板材との間あるいはその表面に
設ける任意化粧層1aとの間に緩衝効果の優れた合成樹
脂シート、発泡合成樹脂シートあるいは遮音シート等を
挟み込むように積層したものを用いることができる。
は、例えば、合板、木削片板、木質繊維板、単板積層
板、セメント板、スラグ石膏板を単独でまたは任意複合
したもの、または板材と板材との間あるいはその表面に
設ける任意化粧層1aとの間に緩衝効果の優れた合成樹
脂シート、発泡合成樹脂シートあるいは遮音シート等を
挟み込むように積層したものを用いることができる。
【0010】また、前記化粧層1aは、天然木材を切削
して得られる天然突板、人工突板、および不織布、紙、
合成樹脂シートを裏打ちした突板シート、または、化粧
紙、人工突板、および不織布、紙、合成樹脂シート等の
化粧シートを、接着剤を用い接着することにより形成す
るか、あるいは化粧板表面に直接塗装または印刷を施す
ことにより形成される。また、化粧層の表面に上塗り層
を設けることもできる。
して得られる天然突板、人工突板、および不織布、紙、
合成樹脂シートを裏打ちした突板シート、または、化粧
紙、人工突板、および不織布、紙、合成樹脂シート等の
化粧シートを、接着剤を用い接着することにより形成す
るか、あるいは化粧板表面に直接塗装または印刷を施す
ことにより形成される。また、化粧層の表面に上塗り層
を設けることもできる。
【0011】このような化粧層を設けることにより、表
面側からの水分の浸透も防止されることとなり、湿度変
化に伴う反り、結露、腐蝕などの問題を解決することが
できたものである。
面側からの水分の浸透も防止されることとなり、湿度変
化に伴う反り、結露、腐蝕などの問題を解決することが
できたものである。
【0012】また、床基板1裏面側から溝1bを形成す
ることにより、床基板1の剛性を下げ可塑性に優れた床
基板となり床材表面に衝撃が加わった際に、床基板自体
の変形によりこの衝撃を吸収することができ制振性能を
向上させることができる。さらに、該溝は床基板1の表
面側まで貫通するように形成することもできる。
ることにより、床基板1の剛性を下げ可塑性に優れた床
基板となり床材表面に衝撃が加わった際に、床基板自体
の変形によりこの衝撃を吸収することができ制振性能を
向上させることができる。さらに、該溝は床基板1の表
面側まで貫通するように形成することもできる。
【0013】本発明の緩衝シート3は、床基板1の表面
に加えられた衝撃を収縮変形することにより吸収する緩
衝機能を有するものであり、例えばポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの合成樹脂シー
トおよびこれらの発泡体あるいはゴム発泡体等を用いる
ことができる。
に加えられた衝撃を収縮変形することにより吸収する緩
衝機能を有するものであり、例えばポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの合成樹脂シー
トおよびこれらの発泡体あるいはゴム発泡体等を用いる
ことができる。
【0014】これらの中でも、合成樹脂発泡体が好まし
く、特に発泡形態が連続気泡型のものを用いることによ
り空気ばね現象も生ずることなく床材としての優れた防
音性能を示すことができる。
く、特に発泡形態が連続気泡型のものを用いることによ
り空気ばね現象も生ずることなく床材としての優れた防
音性能を示すことができる。
【0015】また、連続気泡とすることにより、長期荷
重により収縮した状態から開放したどきの復元力も優れ
た性能が得られる。
重により収縮した状態から開放したどきの復元力も優れ
た性能が得られる。
【0016】さらに、緩衝シート3の少なくとも表面に
は凹凸を形成することにより、緩衝シート3の凸部が収
縮する際に、凹部空間が凸部気泡内の空気の移動場所と
して確保されることとなり、より防音性能の優れた床材
が得られる。また図2に示すように緩衝シート3の表面
側だけでなく裏面側にも凹凸を形成することにより、裏
面側においても同様の機能が発揮され一段と優れた防音
性能を示すものである。
は凹凸を形成することにより、緩衝シート3の凸部が収
縮する際に、凹部空間が凸部気泡内の空気の移動場所と
して確保されることとなり、より防音性能の優れた床材
が得られる。また図2に示すように緩衝シート3の表面
側だけでなく裏面側にも凹凸を形成することにより、裏
面側においても同様の機能が発揮され一段と優れた防音
性能を示すものである。
【0017】不織布2としては、合成繊維あるいは天然
繊維を用いた不織布を用いることができる。好ましく
は、不織布2が床基板裏面に貼着されることにより床基
板の曲げヤング率を高めることなく、平面方向に優れた
伸縮能力を有するものが好ましい。
繊維を用いた不織布を用いることができる。好ましく
は、不織布2が床基板裏面に貼着されることにより床基
板の曲げヤング率を高めることなく、平面方向に優れた
伸縮能力を有するものが好ましい。
【0018】また、この不織布は、接着剤を用いて緩衝
シートと接着する際、緩衝シートに必要以上の接着剤が
浸透するのを防ぐため十分な接着剤の吸収能力を持ち、
また、予め緩衝シート3と不織布2とを貼着して緩衝体
を得た後、床基板1裏面に接着剤を塗布し緩衝体を接着
する際に、床基板1裏面から不織布2に浸透した接着剤
が裏面側の緩衝シート側まで浸透しない接着剤含浸保持
能力をもったものが好ましく用いられる。
シートと接着する際、緩衝シートに必要以上の接着剤が
浸透するのを防ぐため十分な接着剤の吸収能力を持ち、
また、予め緩衝シート3と不織布2とを貼着して緩衝体
を得た後、床基板1裏面に接着剤を塗布し緩衝体を接着
する際に、床基板1裏面から不織布2に浸透した接着剤
が裏面側の緩衝シート側まで浸透しない接着剤含浸保持
能力をもったものが好ましく用いられる。
【0019】具体的には、合成繊維あるいは天然繊維の
不織布を用いる場合、目付けが25g/m2から150
g/m2のもの、好ましくは40g/m2から100g
/m2のものを用いることにより、接着剤を十分に吸収
し、逆側に浸透させることがない。25g/m2より目
付が小さいものを使用すると接着剤の含浸保持力が十分
でなく裏面側に接着剤が浸透してしまい好ましくない。
不織布を用いる場合、目付けが25g/m2から150
g/m2のもの、好ましくは40g/m2から100g
/m2のものを用いることにより、接着剤を十分に吸収
し、逆側に浸透させることがない。25g/m2より目
付が小さいものを使用すると接着剤の含浸保持力が十分
でなく裏面側に接着剤が浸透してしまい好ましくない。
【0020】また、150g/m2より目付が大きいも
のを使用すると、不織布の引っ張り強度が高くなり床板
の可塑性を減少させることとなり、さらに層間剥離が生
じやすくなるため好ましくない。
のを使用すると、不織布の引っ張り強度が高くなり床板
の可塑性を減少させることとなり、さらに層間剥離が生
じやすくなるため好ましくない。
【0021】さらに、この不織布2には図3に示すよう
に任意間隔で高比重凹部2aが形成されたものを使用す
る。また、凹部の形状は特に限定されるものではなく、
不織布2の少なくとも表面側または表裏両面に形成する
ことができる。
に任意間隔で高比重凹部2aが形成されたものを使用す
る。また、凹部の形状は特に限定されるものではなく、
不織布2の少なくとも表面側または表裏両面に形成する
ことができる。
【0022】また、図4に示すように表裏両面に形成す
る場合は表面側の高比重凹部2aと裏面側の高比重凹部
2bの位置が同一となるような位置に形成することによ
り高比重部2cにより表裏面が結合され不織布に層間剥
離が生ずるのを防止することができ好ましい。
る場合は表面側の高比重凹部2aと裏面側の高比重凹部
2bの位置が同一となるような位置に形成することによ
り高比重部2cにより表裏面が結合され不織布に層間剥
離が生ずるのを防止することができ好ましい。
【0023】また、このように、高比重凹部2a,2b
を形成することにより、不織布の平均密度が向上し接着
剤が浸透しにくくなり裏側まで接着剤が浸透することを
抑制することができる。
を形成することにより、不織布の平均密度が向上し接着
剤が浸透しにくくなり裏側まで接着剤が浸透することを
抑制することができる。
【0024】さらに、実際に不織布表面に接着剤を塗布
すると、他の平坦な部分に比べ凹んでいる高比重凹部2
aに多量の接着剤が入り込むため、平坦部分に残る接着
剤の量が減少することとなり、該高比重凹部2a内は比
重が高いため高比重凹部2a内に入り込んだ接着剤は不
織布内に浸透することができない。
すると、他の平坦な部分に比べ凹んでいる高比重凹部2
aに多量の接着剤が入り込むため、平坦部分に残る接着
剤の量が減少することとなり、該高比重凹部2a内は比
重が高いため高比重凹部2a内に入り込んだ接着剤は不
織布内に浸透することができない。
【0025】また、平坦部においては接着剤が徐々に浸
透し前記高比重凹部2a内に入り込んだ接着剤を引っ張
ろうとするが、凹部に入り込んでいるアンカー効果によ
り接着剤が平坦部に移動することを防止し高比重凹部2
a内で接着剤が硬化するため、結果的に平坦部分に浸透
する接着剤の量を減少させることとなる。
透し前記高比重凹部2a内に入り込んだ接着剤を引っ張
ろうとするが、凹部に入り込んでいるアンカー効果によ
り接着剤が平坦部に移動することを防止し高比重凹部2
a内で接着剤が硬化するため、結果的に平坦部分に浸透
する接着剤の量を減少させることとなる。
【0026】また、本発明の不織布は高比重凹部が任意
間隔で形成されているため、不織布全体の平面方向の引
っ張り強度が高比重凹部を形成していない不織布と比べ
ほとんど変わらずに、接着剤の裏面への浸透防止効果が
向上するものである。
間隔で形成されているため、不織布全体の平面方向の引
っ張り強度が高比重凹部を形成していない不織布と比べ
ほとんど変わらずに、接着剤の裏面への浸透防止効果が
向上するものである。
【0027】これが、高比重凹部を形成しない不織布で
同等の接着剤浸透防止効果を有するものを使用する場合
には、より多量の目付け量の不織布が必要となり、目付
け量を増加させるのに伴い不織布の引っ張り強度が高く
なってしまうため、床基板の裏面に貼着することによ
り、床板の剛性を高くしてしまうこととなり、床材の制
振性能を低下させてしまうこととなる。
同等の接着剤浸透防止効果を有するものを使用する場合
には、より多量の目付け量の不織布が必要となり、目付
け量を増加させるのに伴い不織布の引っ張り強度が高く
なってしまうため、床基板の裏面に貼着することによ
り、床板の剛性を高くしてしまうこととなり、床材の制
振性能を低下させてしまうこととなる。
【0028】さらにこの高比重凹部2a,2bを直線状
とならないように、図3に示すように隣り合う列との間
で千鳥状の関係となるように形成することにより、より
高比重凹部を形成しない不織布との引っ張り強度の差が
小さいものとなり好ましい。
とならないように、図3に示すように隣り合う列との間
で千鳥状の関係となるように形成することにより、より
高比重凹部を形成しない不織布との引っ張り強度の差が
小さいものとなり好ましい。
【0029】
実施例1 床基板として7mm厚中比重繊維板の裏面に深さ4mm
の溝を形成したものを用い、緩衝体としてポリエステル
繊維からなる目付け60g/m2の不織布で表裏面に一
定間隔で千鳥状に高比重凹部を形成した不織布と、ポリ
ウレタン樹脂系連続気泡型発泡シート平均発泡倍率15
倍の表裏面に凸部高さ1.5mmの凹凸を形成した4m
m厚の緩衝シートとを、緩衝シートの凸部表面において
熱融着により貼着一体化したものを用い、床基板の裏面
全体に酢酸ビニル系樹脂接着剤を塗布した後、緩衝体の
不織布が床材裏面に接着するように重ね冷圧締すること
により床材を得た。接着剤は裏面側の発泡シートまで浸
透せずに硬化した。
の溝を形成したものを用い、緩衝体としてポリエステル
繊維からなる目付け60g/m2の不織布で表裏面に一
定間隔で千鳥状に高比重凹部を形成した不織布と、ポリ
ウレタン樹脂系連続気泡型発泡シート平均発泡倍率15
倍の表裏面に凸部高さ1.5mmの凹凸を形成した4m
m厚の緩衝シートとを、緩衝シートの凸部表面において
熱融着により貼着一体化したものを用い、床基板の裏面
全体に酢酸ビニル系樹脂接着剤を塗布した後、緩衝体の
不織布が床材裏面に接着するように重ね冷圧締すること
により床材を得た。接着剤は裏面側の発泡シートまで浸
透せずに硬化した。
【0030】試験例1 実施例1で得た床材を用い、床衝撃音レベルの測定を行
なった。実施例1の床材はL−45の性能に合格した。
なった。実施例1の床材はL−45の性能に合格した。
【0031】
【発明の効果】本発明の床材は、緩衝シート3の表面
に、任意間隔で高比重凹部2a,2bが形成された不織
布2を貼着してなる緩衝体4を、床基板1の裏面に該不
織布2が床基板1と接するように貼着することにより、
緩衝体4と床基板1とを貼着する際に使用する接着剤が
緩衝シート3内に浸透硬化することを防止し、緩衝シー
ト3が本来有する緩衝性能を十分に発揮することが可能
となる。
に、任意間隔で高比重凹部2a,2bが形成された不織
布2を貼着してなる緩衝体4を、床基板1の裏面に該不
織布2が床基板1と接するように貼着することにより、
緩衝体4と床基板1とを貼着する際に使用する接着剤が
緩衝シート3内に浸透硬化することを防止し、緩衝シー
ト3が本来有する緩衝性能を十分に発揮することが可能
となる。
【0032】さらに高比重凹部2a,2bを表裏両面に
形成する場合は表面側と裏面側の高比重凹部の位置が同
一となるような位置に形成することにより高比重部によ
り表裏面が結合され不織布に層間剥離が生ずるのを防止
することができる。また、このように、高比重凹部2
a,2bを形成することにより、少量の目付けの不織布
により接着剤の浸透防止が可能となるため、床基板裏面
に貼着されても床板の剛性を高くすることがなく、床板
の制振性能を低下させることがない。
形成する場合は表面側と裏面側の高比重凹部の位置が同
一となるような位置に形成することにより高比重部によ
り表裏面が結合され不織布に層間剥離が生ずるのを防止
することができる。また、このように、高比重凹部2
a,2bを形成することにより、少量の目付けの不織布
により接着剤の浸透防止が可能となるため、床基板裏面
に貼着されても床板の剛性を高くすることがなく、床板
の制振性能を低下させることがない。
【図1】 本発明床材の断面図、
【図2】 緩衝シート3の表裏面に凹凸を形成した場合
の断面図、
の断面図、
【図3】 不織布2の斜視図、
【図4】 不織布2の断面図、
1:床基板、2:不織布、2a,2b:高比重凹部、
3:緩衝シート、4:緩衝体。
3:緩衝シート、4:緩衝体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/18 602 B32B 1/00 - 35/00
Claims (4)
- 【請求項1】 緩衝シートの表面に、任意間隔で高比重
凹部が形成された不織布を貼着してなる緩衝体を、床基
板の裏面に該不織布が床基板と接するように貼着したこ
とを特徴とする床材。 - 【請求項2】 高比重凹部が一定の間隔で形成されてい
ることを特徴とする請求頂1記載の床材。 - 【請求項3】 高比重凹部が隣り合う列との間でそれぞ
れ千鳥状になる位置に形成されていることを特徴とする
請求項2記載の床材。 - 【請求項4】 不織布の表裏両面の同一位置に高比重凹
部が形成されていることを特徴とする請求頂1記載の床
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26086694A JP2900223B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 床 材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26086694A JP2900223B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 床 材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0893199A JPH0893199A (ja) | 1996-04-09 |
JP2900223B2 true JP2900223B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=17353848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26086694A Expired - Lifetime JP2900223B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 床 材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2900223B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4668024B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2011-04-13 | 永大産業株式会社 | 緩衝材付き床材の製造方法 |
JP6063974B2 (ja) * | 2015-02-27 | 2017-01-18 | 大建工業株式会社 | 衝撃吸収材、衝撃吸収化粧材、床材及び壁材 |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP26086694A patent/JP2900223B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0893199A (ja) | 1996-04-09 |
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