JP2001059332A - 畳 床 - Google Patents

畳 床

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JP2001059332A
JP2001059332A JP11235153A JP23515399A JP2001059332A JP 2001059332 A JP2001059332 A JP 2001059332A JP 11235153 A JP11235153 A JP 11235153A JP 23515399 A JP23515399 A JP 23515399A JP 2001059332 A JP2001059332 A JP 2001059332A
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JP
Japan
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insulation board
cardboard
bamboo
tatami
sheet
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Application number
JP11235153A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Suzuki
義郎 鈴木
Kenkai Suzuki
健壞 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAKAE HANMO KOJO KK
SUZUKI MOKUZAI SANGYO KK
Original Assignee
SAKAE HANMO KOJO KK
SUZUKI MOKUZAI SANGYO KK
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Publication date
Application filed by SAKAE HANMO KOJO KK, SUZUKI MOKUZAI SANGYO KK filed Critical SAKAE HANMO KOJO KK
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Publication of JP2001059332A publication Critical patent/JP2001059332A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インシュレーションボードの反りが矯正で
き、薄手にもかかわらず強度を確保することのできる畳
床を提供すること。 【解決手段】 インシュレーションボード12の表面側
に竹繊維が混入された竹シート13を配設し、同インシ
ュレーションボード12の裏面側にはアルミ箔を挟み込
んだボール紙15を接着し、これらインシュレーション
ボード、天然繊維配合シート層及び厚紙層を縫い合わせ
て構成する。竹シート13には抗菌加工が施されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、畳表をかぶせて
畳を製造する際の土台となる畳床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来よりマンションなど高さの限られ
たスペースにおいては低めに敷居を設計する。そして、
そのような敷居に対応するため薄手の畳が製造されてい
る。この薄手の畳の畳床としておがくずを接着剤で固め
て形成したインシュレーションボードを使用することが
多い。インシュレーションボードは通気性がよくまたお
がくずは資源の再利用となるため畳床の材料として好ま
しいからである。但し、インシュレーションボードを使
用した畳床は一般にインシュレーションボードだけでは
十分な強度が得られないため塩化ビニル等の合成樹脂製
の補強パネルを同インシュレーションボードの表面側に
重ね、更に厚みを調整したりクッション性を高めるため
不織布や厚紙等を重ね合わせてミシンで縫い合わせてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、このよう
な畳床に使用されるインシュレーションボードは畳の大
きさに合わせて大型の薄板状に成型されるが、きれいな
平面状の板体はなかなか得にくく諸処に反りがみられ
る。そのため、インシュレーションボードを畳床の材料
とした場合にはできあがった畳にもその反りの影響が現
れ、畳同士の縁が面一となりにくいという欠点があっ
た。また、インシュレーションボードの表面側に重ね合
わされる補強パネルは通気性がないためせっかく通気性
のあるインシュレーションボードに機能が十分発揮でき
ないこととなっていた。また、上記のような畳では廃棄
する際には合成樹脂製の補強パネルは産業廃棄物となっ
てしまう。本発明は、このような従来の技術が含有する
問題点を解決するためになされたものである。その目的
は、インシュレーションボードの反りが矯正でき、薄手
にもかかわらず強度を確保することのできる畳床を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
めに請求項1の発明では、インシュレーションボードの
表面側に天然繊維を熱可塑性樹脂にて結着させて構成し
た天然繊維配合シート層を配設し、同インシュレーショ
ンボードの裏面側には厚紙層を接着し、これらインシュ
レーションボード、天然繊維配合シート層及び厚紙層を
縫い合わせて構成したことを要旨とする。このような構
成ではインシュレーションボードの表面側の天然繊維配
合シート層によって通気と強度向上が図られると同時
に、接着された厚紙層の乾燥する際の縮む力によってイ
ンシュレーションボードが引っ張られ、反りが矯正され
ることとなる。
【0005】また、請求項2の発明では請求項1の発明
の構成に加えて、前記厚紙層の裏面にはアルミ箔を貼着
したことを要旨とする。このような構成では下方から上
昇してくる湿気を阻止することができる。また、請求項
3の発明では請求項1又は2の発明の構成に加えて、前
記天然繊維配合シート層は抗菌加工を施したことを要旨
とする。
【0006】
【発明の効果】 請求項1の発明では、糊付けされた厚
紙層の乾燥する際の縮む力によってインシュレーション
ボードが引っ張られ、反りが矯正されるため畳同士や敷
居との間を面一としやすくなる。また、天然繊維配合シ
ート層によって通気と強度向上が図られる。請求項2の
発明では請求項1の発明の効果に加え、アルミ箔によっ
て下方から上昇してくる湿気を阻止することができる。
請求項3の発明では請求項1又は2の発明の効果に加
え、抗菌力によって病原菌やカビの発生を防止すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の一実施の形態に
ついて図1〜図4に基づいて説明する。尚、各図面は若
干厚みを誇張して作図されている。図1に示すように、
畳床11はインシュレーションボード12の表面側に天
然繊維配合シート層としての竹シート13が配設されて
いる。竹シート13はフェルト繊維と細かく裁断した竹
毛と小粒子状の竹炭が混入され熱可塑性樹脂によって板
状に固められて構成されている。竹シート13は熱可塑
性樹脂及び竹毛によって剛性を有するとともに、可撓性
をも有する。更に、竹シート13はフェルト繊維、竹毛
及び竹炭が混入されることで良好な通気性を有すること
となる。竹シート13の表面にはフェルトシート14が
配設されている。インシュレーションボード12の裏面
側にはアルミ箔16を間に挟んだ三層構造の厚紙として
のボール紙15が貼着されている。ボール紙15の裏面
にはフェルトマット17が配設されている。フェルトマ
ット17は厚みの調整とクッション性の向上を兼ねてい
る。更に、フェルトマット17の厚みは畳表Bの厚みと
同等とされている。これは、本実施の形態の畳床11を
使用して畳表Bを取り付ける場合に図4に示すように裏
側に回された畳表Bの裾の部分が段違いとならないよう
にフェルトマット17と重なる部分についてはフェルト
マット17を切断して高さを調整するようにしているた
めである。フェルトマット17の裏面にはポリエチレン
製の畳裏シート18が配設されている。畳裏シート18
も畳表Bの裾と重なる部分についてはフェルトマット1
7とともに切断される。
【0008】ここに、インシュレーションボード12は
おがくずに接着剤を混ぜ圧縮下で固化させた板体であ
る。透湿性、吸湿性を有し、旧来のい草製の床に比べ薄
くまた量産ができるという利点がある。但し、おがくず
に吸湿性があるため製造過程において膨潤し、その後乾
燥させてもきれいな平面上の板体とはなりにくく若干反
りが出るという欠点が見られる。そのため、本発明では
裏面にボール紙15を貼着するものである。ボール紙1
5は水溶性の接着剤でインシュレーションボード12に
貼着され、貼着後ボール紙15の乾燥に伴いボール紙1
5は収縮する。ボール紙15は接着剤の塗布で膨潤し、
乾燥によって元に復帰するからである。その結果、イン
シュレーションボード12には図3に示すように、上反
りの引っ張り力が与えられ、無秩序に反っていたインシ
ュレーションボード12に一定方向にまとまった反りが
与えられることとなる。ボール紙15は約1.2mmの
厚みに形成され、中心に約7μmの厚みのアルミ箔16
が挟持されている。ボール紙15はインシュレーション
ボード12の反りを矯正すると同時にそれ自体がアルミ
箔16を芯に持つため曲げ応力に対する強度が大きく、
畳床11の剛性向上に寄与する。
【0009】竹シート13用のフェルト繊維は綿状の繊
維であって、原材料としては天然、合成、半合成を問わ
ない。また、再生反毛綿であってもよい。竹毛は一般的
な竹(マダケ、モウソウチク等)を長さ10〜100m
m程度、直径0.1〜0.8mm程度の加工された繊維
とされる。このような竹毛は剛性に関与するとともに吸
臭効果を有する。竹炭は竹を炭化させ細粒状に砕いたも
のが使用される。このような竹炭は吸湿、吸臭効果を有
する。熱可塑性樹脂は一般的に100度Cから170度
C程度の範囲で溶融する各種合成樹脂であって、ポリプ
ロピレン系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリス
チレン系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等を広く言
う。更に、竹シート13には前もって抗菌剤が全面に噴
霧されている。本実施の形態で使用される抗菌剤は重金
属を含まない安全性の高いものが使用されている。この
ような構成の畳床11はミシンにて上下方向に縫製され
て完成する。
【0010】このような、畳床11を使用することで次
のような作用効果が生ずる。 (1)インシュレーションボード12にボール紙15を
貼着することで無秩序に反っていたインシュレーション
ボード12に一定方向にまとまった反りが与えられるこ
ととなる。ボール紙15はインシュレーションボード1
2の裏面に貼着されているため反りは上反りとなり、で
きあがった畳を敷居内に置いた場合に畳の縁が持ち上が
ってしまう不具合が極力防止されることとなる。 (2)インシュレーションボード12の表面側に竹シー
ト13を配置し、裏面側にボール紙15が配置されたサ
ンドイッチ構造とされている。竹シート13及びボール
紙15はそれぞれ剛性が大きいためインシュレーション
ボード12の補強となって畳床11の剛性が大きく向上
する。 (3)インシュレーションボード12の表面側に通気性
を有する竹シート13を配置したため、この畳床11を
使用した畳を敷いた場合には室内側に対する吸湿、排湿
が阻害されることはない。 (4)この畳床11を使用した畳を敷いた場合には竹シ
ート13によって室内の吸臭を行う吸臭効果が得られる
と同時に、竹シート13には抗菌機能があるため病原菌
やカビ等が発生しにくくなる。 (5)アルミ箔16により裏面からの湿気が上がってく
るのを阻止することができる。
【0011】尚、この発明は、次のように変更して具体
化することも可能である。 ・インシュレーションボード12の表面側に天然繊維配
合シート層を配設し、インシュレーションボード12の
表面側に厚紙層を貼る構成であれば、上記実施の形態の
構成には限られない。 ・竹シート13の表面のフェルトシート14はなくても
よい。また、フェルトシート14の代わりのクッション
材であっても構わない。また、竹シート13をインシュ
レーションボード12に接着するように構成しても構わ
ない。特にインシュレーションボード12が竹シート1
3とボール紙15とにより接着された場合には表裏の接
着層が芯となるため極めて曲げ強度が大きくなる。接着
剤はインシュレーションボード12側に全面に接着して
もよいが、極力インシュレーションボード12の通気性
を確保するため部分的に接着剤を塗布して竹シート13
側との通気性を確保することが望ましい。 ・ボール紙15は上記実施の形態では三層構造とされて
いた。これはインシュレーションボードに接着されるボ
ール紙層があれば一層構造でもよく、またアルミ箔との
二層構造でもよい。 ・ボール紙15の裏面のフェルトマット17の代わりに
ボール紙等の厚紙を使用しても構わない。 ・インシュレーションボードと厚紙層との接着に使用さ
れる接着剤は塗布することで紙を膨潤させる必要性があ
る。紙のセルロースは極性を有することから接着剤の溶
剤も極性を有する必要がある。極性溶剤としては主とし
て水が用いられるが、極性を有すれば例えば低級アルコ
ール類や酢酸エステル等でも構わない。このような接着
剤の例として、天然系接着剤としてはでんぷん糊や膠、
ゴム系接着剤等が挙げられる。また、合成系接着剤とし
てはユリア系、フェノール系、酢酸ビニル系等が挙げら
れる。尚、竹シート13の接着剤も厚紙層の接着剤と同
じものを使用することが可能である。 ・上記実施の形態では竹シート13に抗菌剤を噴霧して
いたが、塗布しても構わない。また、インシュレーショ
ンボード12と竹シート13との間に抗菌シートを介在
させるようにしてもよい。また、発明としては必ずしも
抗菌剤を使用しなくとも構わない。抗菌剤として木酢液
や竹酢液を使用してもよい。 ・上記実施の形態では天然繊維配合シート層として竹繊
維を使用した。しかし、竹以外に例えば綿、麻、ヤシ殻
繊維、トウモロコシ繊維等を使用しても構成しても構わ
ない。その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施す
ることは自由である。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の畳床の斜視部分分解図。
【図2】同じ実施形態の畳床の部分断面図。
【図3】同じ実施形態の畳床の反りを説明する概念図。
【図4】同じ実施形態の畳床に畳表を取り付た状態の部
分斜視図。
【符号の説明】
11…畳床、12…インシュレーションボード、13…
天然繊維配合シート層としての竹シート、15…厚紙と
してのボール紙、16…アルミ箔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インシュレーションボードの表面側に天
    然繊維を熱可塑性樹脂にて結着させて構成した天然繊維
    配合シート層を配設し、同インシュレーションボードの
    裏面側には厚紙層を接着し、これらインシュレーション
    ボード、天然繊維配合シート層及び厚紙層を縫い合わせ
    て構成したことを特徴とする畳床。
  2. 【請求項2】 前記厚紙層の裏面にはアルミ箔が貼着さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の畳床。
  3. 【請求項3】 前記天然繊維配合シート層は抗菌加工が
    施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    畳床。
JP11235153A 1999-08-23 1999-08-23 畳 床 Pending JP2001059332A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434576B1 (ko) * 2002-07-27 2004-06-05 주식회사 시공테크 문화재 수장고용 항균불투습판재 및 그 제조방법
JP2011074704A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Nishinaka Orimono Kk 畳床及びこの畳床を使用する薄畳。
CN102912963A (zh) * 2012-10-19 2013-02-06 史丹龙涂料(常州)有限公司 多功能室内装饰地板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434576B1 (ko) * 2002-07-27 2004-06-05 주식회사 시공테크 문화재 수장고용 항균불투습판재 및 그 제조방법
JP2011074704A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Nishinaka Orimono Kk 畳床及びこの畳床を使用する薄畳。
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