JPH038737Y2 - - Google Patents

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JPH038737Y2
JPH038737Y2 JP2372084U JP2372084U JPH038737Y2 JP H038737 Y2 JPH038737 Y2 JP H038737Y2 JP 2372084 U JP2372084 U JP 2372084U JP 2372084 U JP2372084 U JP 2372084U JP H038737 Y2 JPH038737 Y2 JP H038737Y2
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JP
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activated carbon
tatami
paper
straw
carbon powder
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JP2372084U
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JPS60135433U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は改良された畳床に関するものである。
従来、畳床は専らわら(稲わら、麦わらを総称
する)を集束したものを竝べて盤状に締め固めた
構造になつており、そのため多量のわらを必要と
するので、最近のように農作業の機械化に伴い、
このわらの不足から良質でないものや乾燥の不充
分なものが使用されることがあり、製品の状態
で、湿気を帯びたものから悪臭を発生したり、虫
害が生ずるなどの問題点があつた。また在来品の
ように良質のわらを使用した畳床であつても使用
家屋の床環境が悪く、湿度の高い場所では過剰に
吸湿して、悪臭を発することがあつた。
そこで近時畳床に使用するわらを少なくして従
来と同様の機能が発揮できるようにするため、わ
ら以外の合成材料と組合せた複合構造のものが開
発され、それなりに実用に供されているが、古来
親しまれたわらを充分代用できるものではない。
そこで、わら床が悪臭を発し易いという問題点
を解決して、衛生的ならしめる目的で、畳床の内
部に通気性を持つ袋内に活性炭粉粒を封入したも
のを介在させたものが先行技術(実公昭57−
27867号公報)として既に知られている。しかし
ながら、この方式では、たしかに活性炭粉粒によ
つて臭気物質の吸着はできるが、この粉粒が袋に
封入された状態であるために、畳床を製作する際
に、全体に均等に配分して介在させることが困難
で、局部的に集合することになり、畳床として仕
上げる作業性を低下させるのみならず、局部的に
活性炭粉粒が集つた個所ができると、当然その部
分の強度が低下し、かつ畳床としての弾性など畳
表を縫い付けた後での感触も悪くなるなど実用上
不具合な点が多く生じる欠点がある。
本考案の目的は上記の問題点を解決すると共
に、畳床の製作を容易にして、畳として仕上げた
後も、在来のものと比べ何ら支障なく、悪臭除去
の問題点を改善した衛生的な畳床を提供すること
である。
この目的を達成するために、本考案では、畳表
を形成する主材料であるわら層を2層にして、そ
の中間に強化加工紙の片面に所要量の活性炭粉粒
を均等に分布接着した吸着シートを、全面にわた
り挟み込んだ構造としている。
ここで、強化加工紙というのは、紙または少量
の綿、麻などを含んだ紙にタールを含浸させたタ
ールフエルト、またはアスフアルトを含浸させた
アスフアルトフエルト、アスフアルトルーフイン
グ紙、ターポリン紙などを指す。これら強化加工
紙に活性炭粉粒を接着させる方法としては、例え
ば、市販のカスケード塗布装置(カーテン塗布装
置)を用いて、ほぼ水平に置かれた強化加工紙の
下部から例えばユリア接着剤などの接着剤をスプ
レーし、その直後、活性炭粉粒を一様に吹付け、
30分〜3時間養生させれば良い。活性炭粉粒に、
発泡性樹脂、特に強度の点から、発泡スチロール
の粒子を加えておくと、増量効果があり、また発
泡樹脂の破砕面が、強化加工紙に接着してない活
性炭粉粒の自由表面を保護し、脱落防止作用をし
て、活性炭接着作業およびそれ以後の作業を容易
にする。いずれにしても、これら強化加工紙は、
畳の表側のわら層の臭気を、強化加工紙の片側
(例えば下側)に徐徐に浸透させて、活性炭粉粒
により吸着除去する。
以下、本考案の一実施例を図面により詳述す
る。
第1図に示すように畳床1は、所要寸法の平板
にわらを積層してこれを主材料2とするものの適
宜位置中間部分に、吸着シート5を全面にわたり
介在させて、所要厚みに公知の手段で圧縮縫着し
たものであり、前記吸着シート5としては柔軟で
比較的強靭な紙6の片面、例えば下向き面に活性
炭粉粒7を均等に接着剤によつて接着したものを
用いてある。
吸着シート5を形成する紙6としては、例え
ば、ルーフイング紙、タールフエルト紙或いはタ
ーポリン紙のような通気性を有する強靭なものが
好ましく、その片面にヤシガラ活性炭のような多
孔質な活性炭粉粒7を畳1枚当り約2.5Kg、全面
にほぼ均等に配分して接着剤により紙面に接する
部分でのみ接着したものである。活性炭粉粒7の
量目は多くても良いが、過度になると畳床として
の緩衝性や強度が阻害されると共に高価になるの
で好ましくない。その使用限度は約5Kgまでが実
用に耐える。
また、この吸着シート5について前記した好適
な量の活性炭粉粒だけで紙に均等に散布、接着す
るには各粒間の間〓が大になるので、発泡樹脂
(特に発泡スチロール)の小さく粉砕した粉粒を
適量混合して、紙面に均一に接着するようにすれ
ば、発泡樹脂破砕片8が活性炭粉粒7の離脱を阻
止して、安定した状態で強化紙に取付けられ、気
孔を接着剤で封ずることなしに維持できることに
なり好都合である(第2図参照)。
本考案では、このように、活性炭粉粒を強靭な
紙に接着して一様に分布したところの吸着シート
5を、床構造の中間部分に、全面にわたり介在さ
せて主部材2と共に縫着して畳床を構成したの
で、この畳床1に畳表を張着した畳を使用に供し
た場合、構成主部材2であるわら自体から発生す
る異臭が、吸着シート5の活性炭粉粒7に吸着さ
れて、良好な室内状態を保ち得ることとなる。
更に本考案では、畳床を作る際に、予め長尺の
吸着シートを別途製造しておき、これを畳床1畳
分づつに切断したものを所定の順序で積み重ねて
製畳すれば良いから、活性炭粉粒の層が畳床全面
にほぼ均等に配することが確実容易に実施でき、
取扱いが簡単で生産性を損うことが全くない、そ
して、わらを主体とする主部材の厚み方向の好ま
しい位置に該吸着シートを配して製畳することが
できるので、ある程度家屋の環境に合せることが
できる。また吸着シートの基材である紙6は柔軟
性を有しかつ強靭であるから、畳床内部に介在さ
せてもその上下の材料になじんで一体的に積層内
蔵され、畳としての緩衝性を全く損うことがな
い。
特に、吸着シートとして第2図に例示したよう
な発泡樹脂破砕粒を混在させて紙に活性炭粉粒を
付着させたものでは、発泡樹脂破砕粒が活性炭粉
粒の離脱を防止する働きをして製作並びにそれ以
後の取扱いが容易になり、より一層便利なものと
なり、所期の目的達成に役立つ。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
1図は一部を拡大断面で表わした本考案畳床の斜
視図、第2図は吸着シートの別例一部拡大断面図
である。 1……畳床、2……主部材、5……吸着シー
ト、6……紙、7……活性炭粉粒、8……発泡樹
脂破砕粒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2層に形成した主材料であるわら層の中間に、
    強化加工紙の片面に、活性炭粉粒を均等に分布接
    着してなる吸着シートを、全面にわたり挟み込ん
    だことを特徴とする畳床。
JP2372084U 1984-02-20 1984-02-20 畳床 Granted JPS60135433U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2372084U JPS60135433U (ja) 1984-02-20 1984-02-20 畳床

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2372084U JPS60135433U (ja) 1984-02-20 1984-02-20 畳床

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60135433U JPS60135433U (ja) 1985-09-09
JPH038737Y2 true JPH038737Y2 (ja) 1991-03-05

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JP2372084U Granted JPS60135433U (ja) 1984-02-20 1984-02-20 畳床

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JPS60135433U (ja) 1985-09-09

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