JP7423408B2 - 床材 - Google Patents

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Description

本発明は、重量床衝撃音レベル低減量の大きい防音性の優れた床材に関する。
従来より、住宅においては、床は、一般に、コンクリート面、モルタル面、木面、合板面等の床面の上に畳やフローリング材を設置することにより形成されているが、上階で発生した音が下階に響き、騒音トラブルが発生するという問題があった。
この騒音を防止する手段は種々提案されている。例えば、「床材の下部にクッション材を接合固定して形成し、被敷設面に接着剤を用いて敷設固定するフローリング材」(例えば、特許文献1参照。)、「木質床材と、密度0.15~0.2g/cm、坪量450~550g/mのフェルトとの積層構造を有することを特徴とするフローリング材。」(例えば、特許文献2参照。)等を床材として使用することが提案されている。
いという欠点があった。
しかしながら、重量物の落下音のような低周波の音は防止しにくく、即ち、撃音レベル低減量は小さく、より重量床衝撃音レベル低減量の大きいより防音性の優れた床材が望まれていた。
特開2003-206618号公報 特開2004-244972号公報
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、JIS A 1440-2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH-3以上の防音性の優れた床材を提供することにある。
即ち、本発明は、
[1]曲げ弾性率が500~9000MPaの板材の下面に圧縮弾性率が1.0~7.0MPaのクッションシートが積層されてなり、JIS A 1440-2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上であることを特徴とする床材、
[2]クッションシートが、非湿熱接着性繊維が湿熱接着性樹脂により部分的に融着されている不織繊維シートであることを特徴とする前記[1]記載の床材、
[3]板材の上面に化粧シートが積層されていることを特徴とする前記[1]又は[2]記載の床材、
[4]クッションシートの下面に第2の板材が積層されていることを特徴とする前記[1]、[2]又は[3]記載の床材、
[5]第2の板材の曲げ弾性率が500~9000MPaであることを特徴とする前記[4]記載の床材、
[6]JIS A 5917(2018)の床の硬さ試験に準拠して測定された表面硬さが50G以下であることを特徴とする前記[1]~[5]のいずれか1項記載の床材、及び、
[7]JIS A 5917(2018)の床の硬さ試験に準拠して測定された表面硬さとJIS A 6519(2013)の床の硬さ試験に準拠して測定された表面硬さとの差が10G以下であることを特徴とする前記[1]~[6]のいずれか1項記載の床材
に関する。
本発明の構成は上述の通りであり、JIS A 1440-2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上と防音性が優れている。従って、音響機器、ペットの鳴き声、ドアの開閉、話し声等の騒音を防音する効果、特に,階上の歩行音や重量物の落下音のような低周波音を防音する効果が優れており、騒音トラブルを低減することができる。
本発明の床材の一例を示す断面図である。 本発明の床材の異なる例を示す断面図である。
本発明の床材は、曲げ弾性率が500~9000MPaの板材の下面に圧縮弾性率が1.0~7.0MPaのクッションシートが積層されてなり、JIS A 1440-2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上であることを特徴とする。
次に本発明を、図面を参照して説明する。図1は本発明の床材の一例を示す断面図である。図中1は板材であり、板材1の下面にクッションシート2が積層されている。
図2は本発明の床材の異なる例を示す断面図である。図中1は板材であり、板材1の下面にクッションシート2及び第2の板材3が順次積層されている。
上記板材1は、床材に機械的強度を付与するものであり、曲げ弾性率が500~9000MPaである。曲げ弾性率が小さくなると、局部的に床材に加えられた衝撃がそのまま局部的にクッションシートに伝えられて、床材全体に広がらず防音効果が低下するので、500~9000MPaであり、好ましくは700~5500MPaであり、より好ましくは1000~4000MPaであり、更に好ましくは2000~3600MPaである。尚、本発明において曲げ弾性率はJIS K 7171に準拠して測定されたものである。
板材1は、薄くなると床材の機械的強度が不足し、厚くなると重くなるので、厚さは、2~10mmが好ましく、より好ましくは3~7mmである。
上記板材1としては、従来から床材の板材として使用されている板材であれば特に限定されないが、例えば、床材の板材として使用されている木質系板材、板材の表裏両面にアルミシート、アルミ箔等が積層されている剛性を付与された木質系板材、表裏両面に高剛性シートが積層されている独立気泡性オレフィン系合成樹脂発泡体シート、高梁ボード、アルミ合板、木質フローリング、コルクボード等が挙げられる。
上記板材としては、曲げ強度、曲げ弾性率等の機械的強度の高い木質系板材が好ましく、木質系板材はとしては、材木、材木その他の植物繊維をパルプ化し、バインダー樹脂により結合し、熱圧成板した木質繊維板が好ましく、例えば、パーチクルボード、合板、インシュレーションファイバーボード(インシュレーションボード)、ミディアムデンシティファイバーボード(MDF)、ハードファイバーボード(ハードボード)等が挙げられ、特に、ミディアムデンシティファイバーボード(MDF)が好ましい。
上記クッションシート2は床材にクッション性及び防音性を付与するものであり、特に、板材1の下面に積層することにより、重量床衝撃音レベルを低減する効果に寄与するものであり、その圧縮弾性率は1.0~7.0MPaである。
クッションシート2の圧縮弾性率は、小さくなるとへたりやすくなり、防音性、特に、重量床衝撃音レベル低減効果が低下し、大きくなるとクッション性が低下し衝撃緩和性が低下するので、1.0~7.0MPaであり、好ましくは1.5~3.0MPaである。
尚、本発明において、圧縮弾性率とは、JIS K 7181(2011プラスチック-圧縮特性の求め方)に準拠し、直径が50mmで底面が平坦な筒状圧子で10mm/minの速度で50mm×50mmの正方形のクッションシートを押圧し、クッションシートが10%から20%歪むように圧縮した際の傾きの値で求めた。
クッションシート2の見かけ密度は、小さくなるとクッション性が低下し、へたりやすくなり、大きくなると防音性が低下するので、0.04~0.2g/cmが好ましく、より好ましくは0.04~0.12g/cmである。又、厚さは、薄くなるとクッション性及び防音性が低下し、厚くなるとへたりやすくなるので、2~20mmが好ましく、より好ましくは5~15mmである。
又、クッションシート2の目付量は小さくなるとへたりやすくなり、大きくなるとクッション性や防音性が低下するので、目付量は、160~2000g/mが好ましく、より好ましくは200~1800g/m、更に好ましくは300~1500g/mである。
上記クッションシート2は、圧縮弾性率1.0~7.0MPaのクッション性を有するシートであれば、特に限定されず、例えば、オレフィン系樹脂発泡体シート;ゴムシート;エラストマーシート;天然繊維、合成繊維などの有機繊維や無機繊維の織布、編み物、不織布、マット、フェルト等の従来から床材のクッションシートとして使用されているクッション性シートが挙げられる。
又、上記クッションシート2としては、非湿熱接着性繊維が湿熱接着性樹脂により部分的に融着されている不織繊維シートが見かけ密度が小さく、圧縮弾性率がすぐれ、機械的強度が大きいので好適に使用される。
上記非湿熱接着性繊維としては、非湿熱接着性の汎用繊維が使用可能であり、例えば、麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維が挙げられ、ポリエステル繊維及びポリアミド繊維が好ましい。
上記湿熱接着性樹脂は、高温・高湿度下で自己接着又は前記非湿熱接着性繊維に接着可能な熱可塑性樹脂であり、例えば、エチレン-ビニルアルコール共重合体,ポリ乳酸樹脂等が挙げられる。
上記不織繊維シートは非湿熱接着性繊維が湿熱接着性樹脂により部分的に融着されているが、不織繊維シート全体の見かけ密度や機械的強度が均一になるように、融着部は不織繊維シート全体に均一に分布しているのが好ましい。
従って、非湿熱接着性繊維は、上記湿熱接着性樹脂よりなる湿熱接着性樹脂繊維により部分的に融着されているが好ましい。又、湿熱接着性樹脂繊維は上記非湿熱接着性繊維の表面に上記湿熱接着性樹脂がコーティングされた芯鞘型繊維であってもよい。
上記非湿熱接着性繊維及び湿熱接着性樹脂繊維の平均繊度は、小さくなるとクッション性が低下し、へたりやすくなり、大きくなると防音性が低下するので0.1~30dtexが好ましく、より好ましくは0.5~20dtexである。又、断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形等の形状が挙げられる。
又、上記非湿熱接着性繊維及び湿熱接着性樹脂繊維の長さは、短くなると機械的強度や防音性が低下し、長くなると製造しにくくなるので一般に5~100mmであり、好ましくは10~80mmである。
非湿熱接着性繊維と湿熱接着性樹脂の比率は、特に限定されないが、一般に非湿熱接着性繊維100重量部に対し湿熱接着性樹脂50~200重量部であり、好ましくは80~150重量部である。
上記不織繊維シートの製造方法は、特に限定されないが、例えば、非湿熱接着性繊維及び湿熱接着性樹脂繊維を混合してシート状のウェブを作成し、得られたウェブをネットで挟んで加圧しながら、上下から熱水又は水蒸気を吹きかけて加熱・加湿する方法が挙げられる。上記の方法で製造された不織繊維シートはシート全体が均一に接着されており、シート全体の機械的強度(特に、圧縮弾性率)が均一であり優れている。尚、非湿熱接着性繊維の表面に湿熱接着性樹脂がコーティングされた芯鞘型繊維を使用してウェブを作成する場合は芯鞘型繊維のみでウェブを作成してもよい。
クッションシート2は、2枚以上の薄い上記不織繊維シートが積層された積層シートでもよいし、密度又は厚みの異なる2枚以上の薄い上記不織繊維シートが積層された積層シートでもよい。更に、1枚以上の薄い上記不織繊維シートと1枚以上の薄い上記クッション性シートが積層された積層シートでもよい。
又、上記不織繊維シートと上記クッション性シートが積層されてなるクッションシート2は、シート全体として、圧縮弾性率が1.0~7.0MPaである。クッション性シートの圧縮弾性率はこの範囲を少々逸脱してもよいが、不織繊維シートの圧縮弾性率はこの範囲であるのが好ましい。
上記不織繊維シートと上記クッション性シートを積層してクッションシート2とする場合、不織繊維シートの厚さとクッション性シートの厚さの比は1:2~2:1が好ましい。
上記第2の板材3は、クッションシート2の下面に積層され、クッションシート2を保護すると共に、床材に機械的強度を付与するものであり、クッションシート2より曲げ弾性率が高い板材が好ましく、上記板材1と同一のものが好ましい。又、その曲げ弾性率は、小さくなると、局部的に床材に加えられた衝撃がそのまま局部的に下方に伝えられて、床材全体に広がらず防音効果が低下するので、500~9000MPaが好ましく、より好ましくは1000~5000MPaであり、更に好ましくは1500~4000MPaである。又、第2の板材3は、薄くなると機械的強度が低下し、厚くなると重くなるので、厚さは、2~10mmが好ましく、より好ましくは3~7mmである。
板材1の表面は、その上に人が座ったり、歩いたりする床材の表面なので、板材1の上面に柔軟性、クッション性、保温性、装飾性等を付与するための化粧シートが積層されてもよい。化粧シートとしては、例えば、カーペット、絨毯、クッションフロア、合成樹脂製発泡シート、フローリング、P-タイル、畳表等があげられる。
板材1の上面に化粧シートを積層する場合、板材1と化粧シート間に、床材にクッション性及び防音性を付与するために第2のクッションシートが積層されてもよい。第2のクッションシートは床材にクッション性、防音性、機能性を付与するものであり、従来から床材のクッションシートとして使用されているものであれば特に限定されず、例えば、麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維などの繊維の不織布、織布、マット、フェルト;ポリスチレン樹脂発泡シート、ポリエチレン樹脂発泡シート、ポリプロピレン樹脂発泡シート、ウレタン発泡シート、ゴム発泡シートなどの発泡シート;クラフト紙、板紙、厚紙、ダンボール等のクッション性シートが挙げられ、吸湿剤、防ダニ剤、防カビ剤、抗菌剤、消毒剤、芳香剤等を添加することにより機能性を添加することができる。
第2のクッションシートは、みかけ密度が小さくなるとへたりやすくなり、クッション性が低下し、大きくなると吸音性が低下し、防音性が低下するので、見かけ密度が0.04~0.2g/cmの麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維などの繊維の不織布からなるのが好ましく、より好ましくはポリエステル繊維不織布である。
第2のクッションシートの目付量は、小さくなるとクッション性が低下し、大きくなると防音性が低下するので、100~3000g/mが好ましく、より好ましくは150~500g/mである。
第2のクッションシートの厚さは、一般に1~10mmであり、好ましくは1.5~5mmである。又、第2のクッションシートは2枚以上の薄い不織布が積層されていてもよい。更に、密度の異なる不織繊維シートや厚みの異なる不織繊維シートを積層してもよく、上記不織繊維シートとクッション性シートを組み合わせてもよい。
又、クッションシート2又は第2の板材3の下面には裏面仕上げ材が積層されてもよい。裏面仕上げ材は、床材の滑り止め、補強、防水等の目的でクッションシート2又は第2の板材3の下面に積層されるシートである。
滑り止めのための裏面仕上げ材としては、例えば、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルシリコン系樹脂などの滑り止め性能を有する樹脂よりなる滑り止めシート、麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維などの繊維の不織布、織布、マット、フェルトなどにシリコン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルシリコン系樹脂など粒状、線状、格子状などの凸部が形成されている滑り止めシート、裏面に粒状、線状、格子状などの凸部が形成されているポリエチレ樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の発泡シート等が挙げられる。補強のための裏面仕上げ材としては、例えば、クラフト紙、板紙、厚紙、ダンボール、チップボール、合成樹脂シート、クロス粘着テ-プ等が挙げられ、防水のための裏面仕上げ材としては、例えば、ポリエチレ樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の合成樹脂シートが挙げられる。
本発明の床材の製造方法は、特に限定されず、従来公知の任意の製造方法が採用されてよく、例えば、板材1とクッションシート2又は板材1とクッションシート2と第2の板材3及び必要に応じて第2のクッションシート4、裏面仕上げ材等を積層し、例えば、ゴム系、アクリル系、ウレタン系、シリコン系等の粘接着剤で接着する方法、エチレンー酢酸ビニル共重合体、線状低密度ポリエチレン樹脂等のポリオレフィン系ホットメルト型接着剤で熱融着する方法、糸で縫合する方法、タッカーで打ち付ける方法等が挙げられる。
板材又は第2の板材とクッションシートは(粘)接着剤で動かないように接着するのが好ましい。板材又は第2の板材は、クッションシートに接する表面の一部をクッションシートに接着すればよいが、全表面を接着するのが好ましい。
本発明の床材の構成は上述の通りであり、その厚さは、特に限定されないが、床材であるから、一般に、8~35mmである。
本発明の床材の構成は上述の通りであり、IS A 1440-2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上である。
本発明の床材のJIS A 5917(2018)の床の硬さ試験に準拠して測定された表面硬さ(以下、「第1G値」と言う。)は、50G以下が好ましく、より好ましくは37G以下である。
JIS A 5917(2018)の床の硬さ試験に準拠して測定された表面硬さ(第1G値)とJIS A 6519(2013)の床の硬さ試験に準拠して測定された表面硬さ(以下、「第2G値」と言う。)との差は10G以下が好ましい。
第1G値は、5回の落下試験における3~5回目の測定値の平均値であり、第2G値は落下試験における1~5回目の測定値の平均値である。通常、落下試験を繰り返すと、衝撃緩和性能は低下するので、第1G値よりも第2G値は小さくなる。従って、第1G値と第2G値の差が小さいということは落下試験を繰り返しても衝撃緩和性能が維持されることを意味しており、この差は小さいほど好ましく、5G以下がより好ましく、更に好ましくは3G以下である
本発明の床材の構成は上述の通りであり、この床材を特定形状、大きさに構成することにより、所定位置に設置することが可能な置床パネルとして使用することもできる。
本発明の床材の構成は上述の通りであり、IS A 1440-2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上の防音効果を有しており、音響機器、ペットの鳴き声、ドアの開閉、話し声等の騒音を防音する効果、特に,階上の歩行音や重量物の落下音のような低周波音を防音する効果が優れており、騒音トラブルを低減することができる。
次に、本発明の実施例を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
芯部分がポエチレンテレフタレート、鞘部分がエチレン-ビニルアルコール共重合体(エチレン含有量44モル%、けん化度98.4モル%)である芯鞘型ステープル繊維(繊度3.3dtex、繊維長51mm、芯と鞘の重量比1:1、捲縮数21個/25mm,倦縮率13.5%)を用いてカード法によりカードウェブを作成した。
得られたカードウェブを2枚の金網製ベルトで挟み、加圧すると共に上下から0.25MPa高温水蒸気を噴射して芯鞘型ステープル繊維の鞘部分(エチレン-ビニルアルコール共重合体を溶融接着し、厚さ4mm、見かけ密度0.05g/cmの不織繊維シートを得た。
得られた不織繊維シートを4枚重ね合わせて厚さ16mmのクッションシートを得た。得られたクッションシートの圧縮弾性率は1.05MPa、目付量は800g/mであった。
図1に示した通り、厚さ6mm、曲げ弾性率2880MPa、曲げ強度30.5MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる板材1の下面に、得られたクッションシート2を積層して厚さ22mmの床材を得た。
(実施例2)
実施例1で得られた3枚の不織繊維シートを重ね合わせて厚さ12mmのクッションシートを得た。得られたクッションシートの圧縮弾性率は1.66MPa、目付量は600g/mであった。得られたクッションシートを使用した以外は実施例1と同様にして厚さ18mmの床材を得た。
(実施例3)
実施例1でおこなったと同様にして厚さ3mmの不織繊維シートを得た。得られた3枚の不織繊維シートを重ね合わせて厚さ9mmのクッションシートを得た。得られたクッションシートの圧縮弾性率は1.98MPa、目付量は450g/mであった。得られたクッションシートを使用した以外は実施例1と同様にして厚さ15mmの床材を得た。
(実施例4)
実施例1で得られた2枚の不織繊維シートを重ね合わせて厚さ8mmのクッションシートを得た。得られたクッションシートの圧縮弾性率は2.29MPa、目付量は400g/mであった。得られたクッションシートを使用した以外は実施例1と同様にして厚さ14mmの床材を得た。
(実施例5)
図2に示した通り、実施例3で得られた厚さ9mmのクッションシートの上面に、厚さ4mm、曲げ弾性率3540MPa、曲げ強度40.9MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる板材1を積層し、下面に、厚さ6mm、曲げ弾性率2880MPa、曲げ強度30.5MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる第2の板材3を積層して厚さ19mmの床材を得た。
(実施例6)
図2に示した通り、実施例1で得られた厚さ12mmのクッションシートの上面に、厚さ6mm、曲げ弾性率2880MPa、曲げ強度30.5MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる板材1を積層し、下面に、厚さ5.5mm、曲げ弾性率2690MPa、曲げ強度37.9MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる第2の板材を積層して厚さ23.5mmの床材を得た。
(実施例7)
図2に示した通り、実施例3で得られた厚さ9mmのクッションシートの上面に、厚さ6mm、曲げ弾性率2880MPa、曲げ強度30.5MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる板材1を積層し、下面に、厚さ4mm、曲げ弾性率3540MPa、曲げ強度40.9MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる第2の板材を積層して厚さ19mmの床材を得た。
(実施例8)
板材1として厚さ24mm、曲げ弾性率5500MPaのパーチクルボードを使用した以外は実施例3で行ったと同様にして厚さ33mmの床材を得た。尚、パーチクルボードの曲げ弾性率は方向性があるので最大曲げ弾性率を示した。
(実施例9)
板材1として厚さ4mm、曲げ弾性率8500MPaの合板を使用した以外は実施例2で行ったと同様にして厚さ16mmの床材を得た。尚、合板の曲げ弾性率は方向性があるので最大曲げ弾性率を示した。
(実施例10)
板材1として厚さ7mm、曲げ弾性率700MPa、曲げ強度6.5MPaのプロピレン樹脂発泡シート合板を使用した以外は実施例2で行ったと同様にして厚さ19mmの床材を得た。
(実施例11)
実施例3で得られた床材の板材1の上面に化粧シートとして厚さ2mmの畳表を積層して厚さ17mmの床材を得た。
(実施例12)
実施例3で得られた床材の板材1の上面に化粧シートとして厚さ6.2mmのカーペットを積層して厚さ21.2mmの床材を得た。
(比較例1)
厚さ6mm、曲げ弾性率2880MPa、曲げ強度30.5MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる板材の下面に厚さ2mm、密度0.12g/cm、圧縮弾性率14.2MPaの発泡スチレンボードを積層して厚さ8mmの床材を得た。
(比較例2)
厚さ4.0mm、曲げ弾性率3540MPa、曲げ強度40.9MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる板材の下面に厚さ2mm、密度0.12g/cm、圧縮弾性率14.2MPaの発泡スチレンボードを積層して厚さ6mmの床材を得た。
実施例1~12及び比較例1、2で得られた床材を試料とし、JIS A 1440-2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して重量床衝撃音レベル低減量を測定した。又、JIS A 5917(2018)の床の硬さ試験に準拠して第1G値を測定し、JIS A 6519(2013)の床の硬さ試験に準拠して第2G値を測定した。重量床衝撃音レベル低減量、第1G値、第2G値及び第1G値と第2G値の差を床材の構成と併せて表1及び表2に示した。参考のため、床衝撃音レベルがΔLH-2及びΔLH-3の基準値を併記した。
Figure 0007423408000001
Figure 0007423408000002
本発明の床材は、JIS A 1440-2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上と防音性が優れているので、音響機器、ペットの鳴き声、ドアの開閉、話し声等の騒音を防音する効果、特に,階上の歩行音や重量物の落下音のような低周波音を防音する効果が優れており、騒音トラブルを低減することができる。従って、高層の団地やマンションにおいても従来の床材の代わりに好適に使用できる。
1 板材
2 クッションシート
3 第2の板材

Claims (7)

  1. 曲げ弾性率が500~9000MPaの板材の下面に圧縮弾性率が1.0~7.0MPaのクッションシートが積層されてなり、JIS A 1440-2に準拠して標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上であることを特徴とする床材。
  2. クッションシートが、非湿熱接着性繊維が湿熱接着性樹脂により部分的に融着されている不織繊維シートであることを特徴とする請求項1記載の床材。
  3. 板材の上面に化粧シートが積層されていることを特徴とする請求項1又は2記載の床材。
  4. クッションシートの下面に第2の板材が積層されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の床材。
  5. 第2の板材の曲げ弾性率が500~9000MPaであることを特徴とする請求項4記載の床材。
  6. JIS A 5917(2018)の床の硬さ試験に準拠して測定された表面硬さが50G以下であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項記載の床材。
  7. JIS A 5917(2018)の床の硬さ試験に準拠して測定された表面硬さとJIS A 6519(2013)の床の硬さ試験に準拠して測定された表面硬さとの差が10G以下であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項記載の床材。
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