JP2020101075A - 床材 - Google Patents

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【課題】優れた衝撃緩和性能を有する床材を提供する。【解決手段】床材10は、板材11とその裏面側に積層されたクッション材12とを備える。板材11の曲げ弾性率が500MPa以上4000MPa以下であり、且つクッション材12の圧縮弾性率が1.0MPa以上2.5MPa以下である。板材11の表面側に積層された化粧材を更に備え、板材11とクッション材12の積層体の表面側の圧縮弾性率が2.0MPa以上15.0MPa以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、床材に関する。
高齢者が、住宅や施設内で転倒して骨折等し、そのまま病床につく事例が多く報告されている。そのため、それらで敷設される床材には、優れた衝撃緩和性能を有することのニーズが高まっている。これに対し、例えば、特許文献1〜4には、衝撃緩和性能を高めるための改良が加えられた床材が開示されている。
特開2011−190673号公報 特開2011−190674号公報 特開2016−199994号公報 特開2016−216928号公報
本発明の課題は、優れた衝撃緩和性能を有する床材を提供することである。
本発明は、板材と、前記板材の裏面側に積層されたクッション材とを備えた床材であって、前記板材の曲げ弾性率が500MPa以上4000MPa以下であり、且つ前記クッション材の圧縮弾性率が1.0MPa以上2.5MPa以下であることを特徴とする。
本発明によれば、板材の曲げ弾性率が500MPa以上4000MPa以下であり、且つクッション材の圧縮弾性率が1.0MPa以上2.5MPa以下であることにより、優れた衝撃緩和性能を得ることができる。
実施形態1に係る床材の断面図である。 実施形態2に係る床材の断面図である。 実施形態2に係る床材の変形例の断面図である。
以下、実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る床材10を示す。
実施形態1に係る床材10は、板材11と、板材11の裏面側に積層されたクッション材12とを備える。そして、板材11の曲げ弾性率が500MPa以上4000MPa以下であり、且つクッション材12の圧縮弾性率が1.0MPa以上2.5MPa以下である。実施形態1に係る床材10の総厚さは、例えば10.0mm以上30.0mm以下である。この実施形態1に係る床材10によれば、板材11の曲げ弾性率が500MPa以上4000MPa以下であり、且つクッション材12の圧縮弾性率が1.0MPa以上2.5MPa以下であることにより、優れた衝撃緩和性能を得ることができる。
ここで、板材11の構成素材としては、例えば、ミディアム・デンシティ・ファイバーボード(中見掛け密度繊維板、以下「MDF」という。)、インシュレーションボード(軟質繊維板)、ハードボード(硬質繊維板)、合板、高粱ボード、樹脂発泡ボード等が挙げられる。板材11は、これらのうちのいずれかの単一材、又は、複数の複合材で構成されていることが好ましく、優れた衝撃緩和性能を得る観点から、これらのうちのMDFを含んで構成されていることが好ましい。板材11の厚さは、優れた衝撃緩和性能を得る観点から、好ましくは4.0mm以上15.0mm以下、より好ましくは3.0mm以上7.0mm以下である。
板材11の曲げ弾性率は、500MPa以上4000MPa以下であるが、エネルギーが局部的にクッション材12に伝えられるのを回避するとともに、クッション材12で効率的にエネルギーを吸収し、それにより優れた衝撃緩和性能を得る観点から、好ましくは1500MPa以上3800MPa以下、より好ましくは3000MPa以上3600MPa以下である。この曲げ弾性率は、板材11の構成素材が樹脂の場合、JIS K7171:2016に基づいて測定されるものであり、板材11の構成素材が木材の場合、JIS Z2101:2009に基づいて測定される曲げヤング係数である。
クッション材12の構成素材としては、例えば、不織布、合成繊維フェルト、天然繊維フェルトなどの繊維構造体;合成樹脂発泡材、ゴム発泡材などの発泡材等が挙げられる。クッション材12は、これらのうちのいずれかの単一材、又は、複数の複合材で構成されていることが好ましく、優れた衝撃緩和性能を得る観点から、これらのうちの不織布を含んで構成されていることが好ましく、ボード型不織布を含んで構成されていることがより好ましい。
ボード型不織布は、例えば、ポリエステル等の高融点の第1材料と、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の低融点の第2材料とで形成されたコンジュゲート繊維のステープルファイバのウェブに、加熱スチームを噴射して第2材料間を溶着させることにより製造することができる。コンジュゲート繊維は、第1材料の内層と第2材料の外層とを有するシースコア型であってもよく、また、第1材料と第2材料とを貼り合わせたサイドバイサイド型であってもよい。市販のボード型不織布としては、例えば、クラレクラフレックス社製の「フェリベンディ」(登録商標)が挙げられる。
クッション材12は、複数の構成素材を積層一体化した積層体、具体的には、例えば複数枚の不織布の積層体で構成されていてもよい。この場合、複数の構成素材の接合手段としては、例えば、ホットメルト接着剤、両面粘着テープ、接着シート、液体接着剤などを用いて接着する化学的接合手段;縫い合わせによる縫着、タッカーによる鋲打などの機械的接合手段が挙げられる。複数の構成素材は、化学的接合手段のみにより接合されていてもよく、機械的接合手段のみにより接合されていてもよく、化学的接合手段及び機械的接合手段が組み合わされて接合されていてもよい。また、複数の構成素材は、縁部又は隅部だけが接合され、中央部分が非接合とされていてもよい。
クッション材12の厚さは、優れた衝撃緩和性能を得る観点から、好ましくは6.0mm以上20mm以下、より好ましくは8mm以上15mm以下である。
クッション材12の圧縮弾性率は、1.0MPa以上2.5MPa以下であるが、優れた衝撃緩和性能を得る観点から、好ましくは1.2MPa以上2.3MPa以下、より好ましくは1.4MPa以上2.0MPa以下である。この圧縮弾性率は、JIS K7181:2011に基づき、300mm×300mmに切り出した試験体を用いて、試験速度10mm/分にて直径50mmの圧子により圧縮した時の弾性率を測定したものである(以下、同様)。
クッション材12の目付は、例えば400g/m以上800g/m以下である。クッション材12の見掛け密度は、例えば0.030g/cm以上0.070g/cm以下である。
板材11とクッション材12との接合手段としては、例えば、ホットメルト接着剤、両面テープ、接着シート、液体接着剤などを用いて接着する化学的接合手段;縫い合わせによる縫着、タッカーによる鋲打などの機械的接合手段が挙げられる。板材11とクッション材12とは、優れた衝撃緩和性能を得る観点から、中央部分を含んで化学的接合手段の接着により接合されていることが好ましい。その一方、板材11とクッション材12とは、同様の観点から、中央部分が機械的接合手段により接合されていないことが好ましい。また、板材11とクッション材12とは、縁部又は隅部だけが接合され、中央部分が非接合とされていてもよい。
板材11とクッション材12との厚さの合計は、好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下である。
板材11とクッション材12との積層体である実施形態1に係る床材10の表面側の圧縮弾性率は、優れた衝撃緩和性能を得る観点から、好ましくは2.0MPa以上15.0MPa以下、より好ましくは3.0MPa以上6.0MPa以下である。
実施形態1に係る床材10のJIS A5917:2018の床の硬さ試験に準じて測定される表面の硬さ(以下「第1G値」という。)は、好ましくは50G以下、より好ましくは37G以下である。実施形態1に係る床材10のJIS A6519:2013の床の硬さ試験に準じて測定される表面の硬さ(以下「第2G値」という。)も、好ましくは50G以下、より好ましくは37G以下である。これらの第1G値及び第2G値は、頭部モデルを測定対象に自由落下させて衝突したときの加速度を、測定対象の表面の硬さとしたものである。従来、これらの第1G値及び第2G値が40G以下である床材は知られていない。
実施形態1に係る床材10の第1G値と第2G値との差は、小さいほど好ましく、好ましくは10G以下、より好ましくは5G以下であり、さらに好ましいのは3G以下である。第1G値は、5回の落下試行における第3回から第5回の測定値の平均であり、第2G値は、1回の落下試行での測定値である。通常、落下試行を繰り返すと、衝撃緩和性能は低下するので、第1G値よりも第2G値の方が小さくなる。したがって、第1G値と第2G値との差が小さいということは、落下試行を繰り返しても衝撃緩和性能が維持されることを意味する。従来、これらの第1G値と第2G値との差が10G以下である床材は知られていない。
(実施形態2)
図2は、実施形態2に係る床材20を示す。
実施形態2に係る床材20は、板材21と、板材21の裏面側に積層された第1クッション材22と、板材21の表面側に積層された第2クッション材23と、第2クッション材23の表面側に積層された化粧材24とを備える。そして、板材21の曲げ弾性率が500MPa以上4000MPa以下であり、且つ第1クッション材22の圧縮弾性率が1.0MPa以上2.5MPa以下である。実施形態2に係る床材20の総厚さは、例えば10.0mm以上30.0mm以下である。この実施形態2に係る床材20によれば、板材21と第1クッション材22との積層体の表面側に、第2クッション材23及び化粧材24が積層されているものの、板材21の曲げ弾性率が500MPa以上4000MPa以下であり、且つ第1クッション材22の圧縮弾性率が1.0MPa以上2.5MPa以下であることにより、優れた衝撃緩和性能を得ることができる。
実施形態2に係る床材20の板材21及び第1クッション材22の構成は、実施形態1に係る床材10の板材11及びクッション材12の構成と同一であるので、説明を省略する。
第2クッション材23の構成素材としては、例えば、不織布、合成繊維フェルト、天然繊維フェルトなどの繊維構造体;合成樹脂発泡材、ゴム発泡材などの発泡材;ゴム板、樹脂板などのエラストマー板;紙等が挙げられる。第2クッション材23は、これらのうちのいずれかの単一材、又は、複数の複合材で構成されていることが好ましい。第2クッション材23は、実施形態1において説明したボード型不織布を含んで構成されていてもよい。
第2クッション材23の厚さは、優れた歩行性能や使用時の柔らかさを得る観点から、第1クッション材22の厚さよりも薄いことが好ましく、具体的には、好ましくは0.5mm以上20.0mm以下、より好ましくは2.0mm以上8.0mm以下である。第2クッション材23の圧縮弾性率は、歩行性能や使用時の柔らかさを得る観点から、具体的には、好ましくは0.5MPa以上2.5MPa以下、より好ましくは1.0MPa以上2.0MPa以下である。
第2クッション材23の目付は、例えば50g/m以上300g/m以下である。第2クッション材23の見掛け密度は、例えば0.020g/cm以上0.150g/cm以下である。
板材21と第2クッション材23とは、化学的接合手段及び/又は機械的接合手段により接合されていることが好ましい。また、板材21と第2クッション材23とは、縁部又は隅部だけが接合され、中央部分が非接合とされていてもよい。
化粧材24の構成素材としては、例えば、樹脂製畳表、和紙製畳表、天然イ草製畳表、樹脂製シート、または合成繊維や天然繊維の織物、フローリング、カーペット、絨毯等が挙げられる。化粧材24は、裏面側に樹脂製の発泡シート等の緩衝材が積層されていてもよい。化粧材24の厚さは、耐久性などの床表面性能を得る観点から、好ましくは0.5mm以上15.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上4.0mm以下である。
第2クッション材23と化粧材24とは、化学的接合手段及び/又は機械的接合手段により接合されていることが好ましい。また、第2クッション材23と化粧材24とは、縁部又は隅部だけが接合され、中央部分が非接合とされていてもよい。
実施形態2に係る床材20は、図3に示すように、第1クッション材22の裏面側に積層された第3クッション材25を更に備えていてもよい。第3クッション材25の構成素材としては、第2クッション材23と同様のものが挙げられる。第3クッション材25の厚さは、優れた衝撃緩和性能を得る観点から、第1クッション材22の厚さよりも薄いことが好ましく、具体的には、好ましくは0.5mm以上20.0mm以下、より好ましくは1.0mm以上4.0mm以下である。第3クッション材25の圧縮弾性率は、優れた衝撃緩和性能を得る観点から、第1クッション材22の圧縮弾性率よりも高いことが好ましく、具体的には、好ましくは5.0MPa以上10.0MPa以下、より好ましくは6.0MPa以上8.0MPa以下である。
実施形態2に係る床材20でも、第1G値は、好ましくは40G以下、より好ましくは37G以下である。また、第2G値は、好ましくは40G以下、より好ましくは37G以下である。さらに、第1G値と第2G値との差は、好ましくは10G以下、より好ましくは5G以下である。
なお、実施形態2では、第2クッション材23が板材21と化粧材24との間に介設され、化粧材24が板材21の表面側に積層された構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、第2クッション材23が介設されずに、化粧材24が板材21の表面側に直接積層された構成であってもよい。
(床材)
以下の実施例1〜18及び比較例1〜4の床材を作製した。なお、それぞれの構成は表1〜3にも示す。
<実施例1>
板材として、厚さが6.4mmのMDF(曲げ弾性率:3200MPa)を準備した。第1クッション材として、ポリエステルの内層とエチレン−ビニルアルコール共重合体の外層とを有するコンジュゲート繊維のステープルファイバのウェブに、加熱スチームを噴射して製造されたボード型不織布(「フェリベンディ」 クラレクラフレックス社製)3枚をホットメルト接着剤を介して積層一体化した厚さが12.0mmの不織布積層体(圧縮弾性率:1.7MPa、目付:600g/m、見掛け密度:0.050g/cm)を作製した。
第2クッション材として、ポリエステル繊維製の厚さが2.0mmの不織布(目付:240g/m、見掛け密度:0.120g/cm)を準備した。化粧材として、樹脂製の模造藺草で形成された厚さが2.0mmの畳表(目付:838g/m、見掛け密度:0.419g/cm)の裏面側に、厚さが2.0mmの粘着加工が施された緩衝材のポリエチレン発泡シート(圧縮弾性率:14MPa、目付:255g/m、見掛け密度:0.128g/cm)をラミネート加工で積層一体化した厚さが4.0mmの積層体(目付:1093g/m、見掛け密度:0.273g/cm)を作製した。
板材の裏面側に第1クッション材をホットメルト接着剤で接着して積層した。次いで、板材の表面側に第2クッション材を非接着で積層するとともに、その隅部をタッカーで接合した。また、第2クッション材の表面側に、ポリエチレン発泡シートが接触するように化粧材を非接着で積層するとともに、その隅部をタッカーで接合することにより、総厚さが24.4mmの床材を作製し、それを実施例1とした。
<実施例2>
板材として、厚さが5.5mmのMDF(曲げ弾性率:3200MPa)を用いたことを除いて実施例1と同一構成の総厚さが23.5mmの床材を作製し、それを実施例2とした。
<実施例3>
板材として、厚さが4.0mmのMDF(曲げ弾性率:3400MPa)を用いたことを除いて実施例1と同一構成の総厚さが22.0mmの床材を作製し、それを実施例3とした。
<実施例4>
化粧材として、ポリエチレン発泡シートが積層されていない厚さが2.0mmの畳表のみを用い、また、第2クッション材として、ポリエステルの内層とエチレン−ビニルアルコール共重合体の外層とを有するコンジュゲート繊維のステープルファイバのウェブに、加熱スチームを噴射して製造された厚さが2.0mmのボード型不織布(「フェリベンディ」 クラレクラフレックス社製、圧縮弾性率:1.6MPa、目付:100g/m、見掛け密度:0.050g/cm)を用い、さらに、第1クッション材の裏面側に、第3クッション材として、ポリエステル繊維製の厚さが2.0mmの不織布(圧縮弾性率:7.6MPa、目付:200g/m、見掛け密度:0.100g/cm)をホットメルト接着剤で接着して積層したことを除いて実施例3と同一構成の総厚さが22.0mmの床材を作製し、それを実施例4とした。
<実施例5>
第2クッション材を用いず、また、第1クッション材の裏面側に、第3クッション材として、ポリエステル繊維製の厚さが4.0mmの不織布(圧縮弾性率:6.8MPa、目付:480g/m、見掛け密度:0.120g/cm)をホットメルト接着剤で接着して積層したことを除いて実施例3と同一構成の総厚さが24.0mmの床材を作製し、それを実施例5とした。
<実施例6>
板材として、厚さが7.0mmの高粱ボード(曲げ弾性率:700MPa(ただし、高粱ボードは方向性がある為に曲げ弾性率の高い方を示した。))を用い、また、第2クッション材として、ポリエステルの内層とエチレン−ビニルアルコール共重合体の外層とを有するコンジュゲート繊維のステープルファイバのウェブに、加熱スチームを噴射して製造された厚さが2.0mmのボード型不織布(「フェリベンディ」 クラレクラフレックス社製、圧縮弾性率:1.6MPa、目付:100g/m、見掛け密度:0.050g/cm)を用い、さらに、化粧材として、ポリエチレン発泡シートが積層されていない厚さが2.0mmの畳表のみを用いたことを除いて実施例1と同一構成の総厚さが23.0mmの床材を作製し、それを実施例6とした。
<実施例7>
板材として、厚さが7.0mmのポリプロピレン硬質発泡ボード(「ゼットロン」(登録商標) 積水化学工業社製、曲げ弾性率:700MPa)を用い、また、第2クッション材を用いていないことを除いて実施例1と同一構成の総厚さが23.0mmの床材を作製し、それを実施例7とした。
<実施例8>
板材として、厚さが7.0mmのポリプロピレン硬質発泡ボードを用い、また、第1クッション材として、接着剤を用いずにボード型不織布3枚を縫着して積層一体化した厚さが12.0mmの不織布積層体を用い、さらに、化粧材として、ポリエチレン発泡シートが積層されていない厚さが2.0mmの畳表のみを用いたことを除いて実施例1と同一構成の総厚さが23.0mmの床材を作製し、それを実施例8とした。
<比較例1>
板材として、厚さが4.4mmのMDF(曲げ弾性率:3400MPa)を用い、また、第1クッション材として、厚さが2.0mmの厚紙を用い、また、第2クッション材として、ポリエステル繊維製の厚さが4.0mmの不織布(圧縮弾性率:6.8MPa、目付:480g/m、見掛け密度:0.120g/cm)を用い、また、化粧材として、ポリエチレン発泡シートが積層されていない厚さが2.0mmの畳表のみを用い、さらに、第1クッション材の裏面側に、第3クッション材として、ポリエステル繊維製の厚さが2.0mmの不織布(圧縮弾性率:7.5MPa、目付:200g/m、見掛け密度:0.100g/cm)をステープルで接合して積層したことを除いて実施例1と同一構成の総厚さが14.4mmの床材を作製し、それを比較例1とした。
Figure 2020101075
<実施例9>
化粧材及び第2クッション材を用いていないことを除いて実施例1と同一構成の板材及び第1クッション材で構成された総厚さが18.4mmの床材を作製し、それを実施例9とした。
<実施例10>
化粧材及び第2クッション材を用いていないことを除いて実施例2と同一構成の板材及び第1クッション材で構成された総厚さが17.5mmの床材を作製し、それを実施例10とした。
<実施例11>
板材として、厚さが4.0mmのMDF(曲げ弾性率:3400MPa)を用いたことを除いて実施例9と同一構成の総厚さが16.0mmの床材を作製し、それを実施例11とした。
<実施例12>
板材として、厚さが7.0mmのポリプロピレン硬質発泡ボードを用いるとともに、第1クッション材として、接着剤を用いずにボード型不織布3枚を縫着して積層一体化した厚さが12.0mmの不織布積層体を用いたことを除いて実施例9と同一構成の総厚さが19.0mmの床材を作製し、それを実施例12とした。
<実施例13>
板材として、厚さが6.4mmのシナ合板(曲げ弾性率:2000MPa)を用いたことを除いて実施例9と同一構成の総厚さが18.4mmの床材を作製し、それを実施例13とした。
<比較例2>
第1クッション材として、厚さが2.0mmのポリエステル繊維製の厚さが2.0mmの不織布(圧縮弾性率:7.6MPa、目付:200g/m、見掛け密度:0.100g/cm)を用いたことを除いて実施例11と同一構成の総厚さが6.0mmの床材を作製し、それを比較例2とした。
<比較例3>
第1クッション材として、厚さが4.0mmのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂発泡材(圧縮弾性率:14.2MPa、目付:32800g/m、見掛け密度:0.273g/cm)を用いたことを除いて実施例11と同一構成の総厚さが8.0mmの床材を作製し、それを比較例3とした。
<比較例4>
第1クッション材として、ポリエステル繊維製の厚さが2.0mmの不織布を2枚重ねて接着したもの(圧縮弾性率:7.6MPa、目付:400g/m、見掛け密度:0.100g/cm)を用いたことを除いて実施例11と同一構成の総厚さが8.0mmの床材を作製し、それを比較例4とした。。
Figure 2020101075
<実施例14>
実施例9と同一構成の板材と第1クッション材との積層体における板材の表面側に化粧材として、厚さが5.5mmのシナ合板(株式会社アサヒ社製)を積層した総厚さが18.4mmの床材を作製し、それを実施例14とした。
<実施例15>
化粧材として、厚さが6.0mmのクッションフロア(東リ株式会社社製)を用いたことを除いて実施例14と同一構成の総厚さが24.4mmの床材を作製し、それを実施例15とした。
<実施例16>
化粧材として、厚さが6.0mmのカーペット(東リ社製)を用いたことを除いて実施例14と同一構成の総厚さが24.4mmの床材を作製し、それを実施例16とした。
<実施例17>
化粧材として、厚さが6.0mmのカーペット(サンゲツ社製)を用いたことを除いて実施例14と同一構成の総厚さが24.4mmの床材を作製し、それを実施例17とした。
<実施例18>
化粧材として、厚さが6.0mmの人工大理石を用いたことを除いて実施例14と同一構成の総厚さが24.4mmの床材を作製し、それを実施例16とした。であった。
Figure 2020101075
(試験方法)
実施例1〜18及び比較例1〜4のそれぞれの床材について、JIS A5917:2018の床の硬さ試験に準じて第1G値を測定した。また、実施例1〜18及び比較例1のそれぞれの床材について、JIS A6519:2013の床の硬さ試験に準じて第2G値を測定した。そして、第1G値と第2G値との差を算出した。
(試験結果)
試験結果を表1〜3に示す。
表1によれば、実施例1〜8では、板材と第1クッション材との積層体の表面側に、第2クッション材及び化粧材が積層されているものの、第1G値も第2G値も40G以下であり、また、第1G値と第2G値との差が5G以下であることから、非常に優れた衝撃緩和性能を有することが分かる。これほどの衝撃緩和性能を有する床材は今まで知られていない。一方、比較例1では、第1G値も第2G値も100Gを超えていることから、衝撃緩和性能が劣ることが分かる。
実施例1〜3の比較から、板材の厚さは衝撃緩和性能に影響しないことが分かる。実施例4及び5の結果から、第3クッション材を備えても、衝撃緩和性に影響を与えないことが分かる。実施例6〜8の結果から、板材の曲げ弾性率が低くなると、衝撃緩和性能が低くなる傾向があることが分かる。
表2によれば、実施例9〜13では、第1G値も第2G値も50G以下であることから、非常に優れた衝撃緩和性能を有することが分かる。一方、比較例2〜4では、第1G値も第2G値も80Gを超えていることから、衝撃緩和性能が劣ることが分かる。
実施例9〜13の比較から、実施例9、10、及び13は、第1G値と第2G値との差が0〜1Gであり、実施例11及び12よりも、衝撃緩和性能が優れることが分かる。
表3によれば、実施例14〜18では、化粧材の種類によらず、第1G値も第2G値も50G以下であり、また、第1G値と第2G値との差が0Gであることから、非常に優れた衝撃緩和性能を有することが分かる。
本発明は、床材の技術分野について有用である。
10,20 床材
11,21 板材
12 クッション材
22 第1クッション材
23 第2クッション材
24 化粧材
25 第3クッション材

Claims (6)

  1. 板材と、前記板材の裏面側に積層されたクッション材と、を備えた床材であって、
    前記板材の曲げ弾性率が500MPa以上4000MPa以下であり、且つ前記クッション材の圧縮弾性率が1.0MPa以上2.5MPa以下であることを特徴とする床材。
  2. 前記板材の表面側に積層された化粧材を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の床材。
  3. 前記板材と前記クッション材との積層体の表面側の圧縮弾性率が2.0MPa以上15.0MPa以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の床材。
  4. 前記板材及び前記クッション材は、中央部分が機械的接合手段により接合されていないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の床材。
  5. JIS A5917:2018の床の硬さ試験に準じて測定される表面の硬さが50G以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の床材。
  6. JIS A5917:2018の床の硬さ試験に準じて測定される表面の硬さと、JIS A6519:2013の床の硬さ試験に準じて測定される表面の硬さとの差が10G以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の床材。
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