JP2000096810A - 畳床およびこれを用いた畳 - Google Patents

畳床およびこれを用いた畳

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JP2000096810A
JP2000096810A JP10269588A JP26958898A JP2000096810A JP 2000096810 A JP2000096810 A JP 2000096810A JP 10269588 A JP10269588 A JP 10269588A JP 26958898 A JP26958898 A JP 26958898A JP 2000096810 A JP2000096810 A JP 2000096810A
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JP
Japan
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tatami
paper
synthetic resin
laminated
mat
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JP10269588A
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English (en)
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Haruhiro Nakano
春弘 中野
Yoshihiko Kusuyama
吉彦 楠山
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KANSAI MIRABOODO KK
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
KANSAI MIRABOODO KK
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量、クッション性(歩行感)、曲がりやへ
こみに対する抵抗性等の畳床に対する従来からの要求特
性に加えて、反りの発生防止効果の非常に高い畳床およ
び畳を提供する。 【解決手段】 クロス紙/クッション材/紙材/合成樹
脂発泡板/紙材/クッション材/クロス紙をこの順に積
層してなる畳床、およびこの畳床と畳表とを組み合わせ
てなる畳。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畳床およびこれを
用いた畳に関する。
【0002】
【従来の技術】畳は我国で古来より愛用され、日本人の
生活にとってなくてはならないもののひとつとなってい
る。畳はイ草からなる畳表と稲わらを主体とする畳床か
らなり、優れた通気性や呼吸性を有するとともに、ひと
の感触に適合して生活に安らぎを与えるものであったた
め、この構成は長らく親しまれ、ほとんど変化すること
はなかった。しかし、この従来の畳床は重いものであ
り、その運搬、入れ換え、表替え、あるいは清掃作業は
苦痛を伴うものであった。また稲わらは湿気を吸い易
く、カビやダニの発生の温床となりがちであり、湿気の
多いところでは衛生上問題があった。加えて天然物であ
る稲わらの供給は徐々に減少しつつある。このような状
況に加えて、合成樹脂発泡体の出現により、合成樹脂発
泡体を畳床の芯材として、種々の構成をもった畳床が製
造されるようになってきた。これらの新しい畳は、共通
して軽量であり、且つ湿気を吸わないという特徴を備え
ている。更に最近では、畳床の主構成材として、天然で
圧縮に強いものとして木質繊維ボードや耐腐食性に優れ
る材質としてセラミック発泡体等も用いられている。
【0003】しかし、これらの新しい畳床およびそれを
用いて作られた畳は、往々にして反りを発生している。
そのため隣り合う畳同士間に段差を生じて見苦しいもの
となっている。近年は畳を使用する和室は、客室や茶室
など美観を重んじる部屋として使用されるため、畳の反
りは重要な問題である。このような反りは使用前に発生
していることもあれば、使用している間に徐々に発生し
てくることもあり、それぞれ販売店および使用者を困ら
せている。それにもかかわらず、これまでの新しい畳に
は反りに対する考慮がほとんどなされていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軽量
性、クッション性(歩行感)、曲がりやへこみに対する
抵抗性等の畳床に対する従来からの要求特性に加えて、
反りの発生防止効果の非常に高い畳床および畳を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、クロス紙/ク
ッション材/紙材/合成樹脂発泡板/紙材/クッション
材/クロス紙をこの順に積層してなる畳床、およびこの
畳床と畳表とを組み合わせてなる畳に関する。本発明の
畳床および畳は上記構成をとることにより、従来の畳床
および畳同様、軽量であり、優れたクッション性および
強度をもつとともに、従来の畳では考慮されていなかっ
た反りの発生に対する優れた防止効果を備えている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の畳床には芯材として合成
樹脂発泡板が使用され、この合成樹脂発泡板をサンドイ
ッチ構造として挟むように、両側に対称的に、紙材、ク
ッション材およびクロス紙がこの順に積層されている。
本発明では対称構造をとっていることに加えて、各構成
成分の特性が反りの発生を防止している。芯材である合
成樹脂発泡板は、ポリスチレンフォーム、硬質ポリウレ
タンフォーム、硬質ポリエチレンフォーム、硬質ポリ塩
化ビニルフォーム、フェノール樹脂フォーム等種々の熱
可塑性および熱硬化性樹脂の発泡板が使用できる。中で
も、物性、経済性、加工性、防湿性等の面から特にポリ
スチレンフォームが好ましい。合成樹脂発泡板の厚さ
は、必要とする畳の厚さにより任意に選ぶことができる
が、一般には5〜50mmの範囲である。
【0007】合成樹脂発泡板の両面に直接積層される紙
材は、畳床の反りを防止する効果を有するものである。
ここで用いることのできる紙材は、例えば目付250g
/m2以上の高強度クラフト紙、高強度クラフト紙に合
成樹脂をラミネートしたもの、クラフト紙にアルミシー
トをラミネートしたもの等である。好ましくはアルミシ
ートをラミネートした紙材であり、特に好ましくはアル
ミシートの上下両面を合成樹脂ラミネートクラフト紙で
ラミネートしたものである。
【0008】本発明の畳床においてクッション材は、歩
行の感触を向上させるために配される。クッション材と
しては、反り防止の観点からも軟質のものが好ましく、
軟質ポリウレタンフォームを熱圧縮した圧縮ポリウレタ
ンフォーム、架橋ポリエチレンフォーム等が好ましい。
クッション材の厚さは、畳にクッション性を付与するこ
とができるために、少なくとも0.5mm以上であるこ
とが好ましい。より好ましくは1〜5mmである。5m
mより厚くても、かえって沈み感が出たり、高価となっ
て不利である。
【0009】畳床の最外層にはクロス紙が使用される。
クロス紙を用いることにより、反りに対する抵抗性を効
果的に増すことができ、しかも割れ防止に対しても有効
となる。クロス紙は合成繊維製の織物、編み物または不
織布に紙、合成樹脂またはその両方をラミネートしたも
のである。好ましくはポリプロピレン製織布に合成樹脂
をラミネートしたものである。特に好ましくは、ポリプ
ロピレン製織布にポリエチレン樹脂をラミネートしたも
のである。また、クロス紙の目付は200g/m2以上
が好ましい。なおクロス紙はポリプロピレン製織布が畳
床の表面側にくるように積層される。
【0010】本発明の畳床は、上記構成材料が接着剤に
よって一体的に積層される。このために使用される接着
剤は、合成樹脂発泡体とクラフト紙および合成樹脂発泡
体と合成繊維が強固に接着できるものであれば何でもよ
く、例えば変性エチレンと酢酸ビニルの共重合体タイプ
のエマルジョン系接着剤等が使用できる。
【0011】本発明の畳床を製造するには、例えば、畳
床1枚当たりの寸法に裁断された各構成材料に接着剤を
塗布し、積層した後、例えばプレス機で所定厚さに圧縮
した状態で、熱伝導または赤外線により加熱するか、ま
たは加熱しないで接着一体化する方法をとることができ
る。あるいは、畳床の複数枚数の大きさのまま積層体を
一体化し、その後に必要な畳床の大きさに裁断すること
もできる。
【0012】本発明の畳床を用いた畳を製造するには、
従来の畳同様、この畳床に畳表を重ね、布製の畳縁を縫
着し一体化すればよい。本発明では畳表は天然イ草を織
製したものを使用してもよいし、合成繊維または合成繊
維とイ草とを組み合わせて織製した合成イ草を使用して
もよい。
【0013】
【実施例】以下、実施例により、図を用いて本発明を説
明する。実施例1 図1は本発明の畳床の断面図である。芯材となる合成樹
脂発泡板1には厚さ8mmのポリスチレンフォーム(発
泡倍率10倍)が用いられている。ポリスチレンフォー
ムの両面には、ポリエチレンシートと目付100g/m
2のクラフト紙とのラミネートを厚さ7ミクロンのアル
ミシートの上下両面に貼り合わせた多層紙材2および
2'が積層されている。更にその外側にはクッション材
として厚さ2mmの架橋タイプのポリエチレンフォーム
3および3'(発泡倍率30倍)が積層されている。最外
層4および4'はポリエチレン樹脂をラミネートした目
付200g/m2のポリプロピレン製クロス紙で構成さ
れている。
【0014】この7層からなる畳床は各層を接着剤にて
貼り合わせることにより作製した。得られた畳床に、イ
草の畳表を縫着して畳を得た。得られた畳は従来の市販
品に比べて反りの発生の少ないものであった。
【0015】
【発明の効果】本発明の畳床は、優れた軽量性に加え
て、畳にとって重要なクッション性、曲がりやへこみ抵
抗性を備えるとともに、反りの発生が効果的に防止され
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の畳床の一例を表す断面図。
【符号の説明】
1:合成樹脂発泡板、 2、2':紙材、 3、3':クッション材、 4,4':クロス紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠山 吉彦 大阪府門真市大字上馬伏430番地の6 関 西ミラボード株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK01D AK04A AK04B AK04C AK04E AK07A AK07E AK12D AR00B AR00E BA05 BA07 CB00 DG10A DG10C DG10E DJ01B DJ01D GB08 JB12B JK03 JK05 JK11B JK11E JL03 JL04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロス紙/クッション材/紙材/合成樹
    脂発泡板/紙材/クッション材/クロス紙をこの順に積
    層してなる畳床。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の畳床と畳表を組み合わせ
    てなる畳。
JP10269588A 1998-09-24 1998-09-24 畳床およびこれを用いた畳 Pending JP2000096810A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007308948A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Sekisui Chem Co Ltd 薄畳床およびそれを有する薄畳
JP2013019236A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Nichiha Corp 薄畳用の真空断熱畳床
JP2017053089A (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 啓司 岩本 薄畳

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