JP6076067B2 - 畳 - Google Patents
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Description
下記A層、B層及びC層を有する補強材を備えた、畳床。
(A)アルミニウム、シリカ、アルミナ及びポリ塩化ビニリデンからなる群から選択される少なくとも1種を蒸着又はコーティングした少なくとも一種の樹脂
(B)一種以上の樹脂ラミネート紙または樹脂シート
(C)パルプシート又は不織布シートの少なくとも一種
前記補強材が、前記A層/前記B層/前記C層/前記B層/前記A層からなる層構成を有する、上記[1]に記載する畳床。
前記補強材の透湿抵抗が0.8m2・24h/g以上である、上記[1]または[2]に記載の畳床。
前記B層の密度が前記C層の密度よりも大きいことを特徴とする、上記[1]〜[3]のいずれか1項に記載の畳床。
さらに、樹脂発泡体及び緩衝材を備えた、上記[1]〜[4]のいずれか1項に記載の畳床。
樹脂発泡体、補強材及び緩衝材を備えた畳床であって、前記補強材が下記A層、B層及びC層を有するものである、畳床。
(A)透湿抵抗が0.2m2・24h/g以上である樹脂または樹脂複合体
(B)透湿抵抗が0.1m2・24h/g以上である一種以上の樹脂ラミネート紙または樹脂シート
(C)パルプシートまたは不織布シートの少なくとも一種
前記樹脂発泡体の圧縮強度が20N/cm2以上である、上記[5]または[6]に記載する畳床。
さらに、裏面材を備えた、上記[6]又は[7]に記載する畳床。
上記[1]〜[8]のいずれかに記載する畳床を備えた、畳。
図1は本発明の一実施形態に係る畳床の断面図である。この畳床10では、芯材としての樹脂発泡体1の上面(室内側)に補強材2、さらにその上面に緩衝材3が設置され、樹脂発泡体1の下面(床下側)には裏面材4が設置されている。畳床10は、合計の厚さが例えば20〜60mmのもので、樹脂発泡体1、補強材2、緩衝材3、及び裏面材4は、接着、または縫着によって一体化されている。なお、図1には裏面材4を有する畳床を図示したが、裏面材4は任意の材料である。
樹脂発泡体1は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等、各種樹脂からなる発泡体が利用できる。中でも、ポリスチレン、あるいは、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を原料とした発泡倍率20〜50倍に発泡した押出発泡プラスチック板が、押出方向の曲げ剛性が高く、畳床の材料として適している。特に、押出発泡ポリスチレン板は、気泡が独立気泡として形成されているため、断熱性能、耐吸湿、耐吸水性能に優れているという特徴を有している。さらに、ポリプロピレン樹脂等も含め、樹脂発泡体の原料に熱可塑性樹脂を使用している場合は、畳加工時に出る残材や、畳を廃棄する際に畳を分別解体して取り出した廃材を、熱によって溶融、再生樹脂化して再利用することが可能である。樹脂発泡体1の圧縮強度は20N/cm2以上であることが、得られた畳床の繰り返し圧縮での寸法変化が小さいことから、好ましい。樹脂発泡体1の圧縮強度は、より好ましくは25N/cm2以上であり、さらに好ましくは30N/cm2以上である。
樹脂発泡体1の上面には、補強材2が接合される。図2は、本発明の一実施形態に係る畳床用の補強材の断面図である。図2の補強材2は、例えば紙又は繊維積層体の少なくとも一種からなるコア層(C層)を中心として、コア層の両表面に例えば一種以上の樹脂ラミネート紙からなる中間層(B層)が設置され、さらにその両表面に例えば水蒸気バリア性を有する少なくとも一種の樹脂からなるバリア層(A層)が設置された5層構造を有する積層体である。
バリア層は、一定以上の透湿抵抗を有する、水蒸気バリア性を有する樹脂で形成される。樹脂自体が物性として水蒸気バリア性を有するものであっても、また樹脂表面を加工して水蒸気バリア性を付与したものであってもよい。例えば、樹脂フィルムにアルミニウムなどを蒸着またはコーティングしたものが挙げられる。樹脂フィルムとしては任意の樹脂が使用でき、例えばポリエチレンテレフタレート、塩化ビニリデン、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、無可塑塩化ビニル樹脂、軟質塩化ビニル樹脂、アセチルセルロース、ポリカーボネート、セロファン、ポリアミドなどが挙げられる。これらのうちでも、補強材を熱融着によって作製する場合には、例えばポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの軟化点が比較的高く軟化しにくい高分子を用いることが、作業性が向上することから好ましい。
コア層(C層)は、パルプシート(紙系材料の積層体)又は不織布シートの少なくとも一種からなる層である。例えば、50質量%以上がパルプ、古紙、綿などのセルロース由来の原料を抄紙などしてボード状に加工した紙系材料や、ポリエステルなどの樹脂製繊維による不織布シートのような繊維積層体などが、比較的軽量で好適に用いることができる。上記のうちでは、紙系材料からなるシート(パルプシート)が好ましい。また、上記の紙系材料や繊維積層体は、必要に応じて紙力増強剤、湿潤紙力剤、バインダー成分、サイズ剤などの添加剤を含んでいてもよい。
中間層(B層)は、一定以上の透湿抵抗を有する一種以上の層であり、具体的には樹脂ラミネート紙及び樹脂シートが好ましい。樹脂ラミネート紙としては、例えばポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂が両面にラミネートされた耐水紙などが挙げられる。樹脂シートとしては、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂からなるシートが挙げられる。中間層は、コア層よりも密度が低いと補強材としての強度が不十分となる場合があるため、密度が0.70g/cm3以上であることが好ましい。素材にもよるが、1.00g/cm3以上であるとより好ましい。
上述したバリア層(A層)、中間層(B層)及びコア層(C層)を用いて補強材を作製する際には、最も好ましい「A層/B層/C層/B層/A層」の5層構造を例にして説明すると、C層の上下面にB層をそれぞれ少なくとも1層、さらにその上下面にA層を積層し、各層を接着する。接着の際には熱融着などの手段を用いることができ、例えばA層とB層の間に熱により溶融する樹脂フィルムを挟み、A〜C層全体を加熱圧縮して熱融着により接着して、補強材を作製することができる。例えばA層とB層との間を熱溶融する樹脂フィルムとしては、熱によって溶融しA層(バリア層)とB層(中間層)を融着する性質を有する樹脂を用いることが好ましく、例えば汎用ポリエチレンなどを用いることができる。またA層またはB層は補強材の表面層として積層されることが最も好ましい。A層またはB層が表面層ではない場合(例えば紙系シート(C層)が表層側に構成された場合)は、水蒸気のバリア機能が発揮できず、補強材の寸法変化が大きくなるため好ましくない。
補強材2の上面側に接合される緩衝材3は、クッション性を有する材料であれば特に材質など限定されるものではなく、様々な種類の繊維材料からなる不織布やフェルト状材料などが利用でき、例えば低密度パルプシートなども用いることができる。好ましくは厚さ2mm程度のポリエチレン樹脂などの材料からなる発泡プラスチックシートである。
裏面材4は任意であるが、平織したテープヤーンをクラフト紙に圧着したシートなどを用いることができ、裏面材4を使用する場合には、樹脂発泡体1の下面側(床下側)に設置される。
以上の材料を利用して畳床を形成する場合、樹脂発泡体1の上面に順に補強材2及び緩衝材3を、樹脂発泡体1の下面側に任意で裏面材4を設置し、ポリプロピレンなどの材質からなる縫糸を用いて各材料を縫着、一体化させる。特に各材料を縫着するに当たって、あらかじめ樹脂発泡体1と補強材2とを接着剤や粘着テープなどを用いて接着した場合、製床機による材料のずれがなく、かつ畳床としての曲げ剛性が向上するため畳表を貼り付けた際の反り防止効果が向上する。
MF10:単層低密度パルプ紙(密度0.41g/cm3、厚さ1.0mm、丸三製紙(株)製)
MF15:単層低密度パルプ紙(密度0.40g/cm3、厚さ1.5mm、丸三製紙(株)製)
紙管:高密度紙
(密度0.7g/cm3、厚さ1.0mm、レンゴー紙管原紙5Kレンゴー(株)製)
SP:両面ポリエチレン耐水紙
(密度0.8g/cm3、厚さ(1枚当たり)0.23mm、
透湿抵抗(1枚当たり)0.11m2・24h/g、丸三製紙(株)製)
VM−PET:アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート
(アルミを厚さ12μmで蒸着させたPET、
透湿抵抗(1枚当たり)0.28m2・24h/g)
クラフト紙:市販品、密度50g/m2
ベニヤ合板:JAS認定ベニヤ合板、厚さ2.35mm×巾910mm×長さ1820mm
樹脂発泡体として発泡体a、補強材として補強材A、緩衝材として厚さ2mmのポリエチレン発泡シート、裏面材として平織したテープヤーンをクラフト紙に圧着したシートを用いた。まず、樹脂発泡体、補強材、緩衝材及び裏面材をそれぞれ1820mm×910mmに切断し、樹脂発泡体の上面に補強材及び緩衝材を、樹脂発泡体の下面に裏面材を配し、畳床縫着機を用いて、各材料を縫着、一体化することによって畳床を製作した。次に、畳床を900mm×900mmに裁断し、畳表の張合せ加工を行い、畳を作製した。畳表には日本農林規格2等相当の畳表を使用した。
補強材及び樹脂発泡体として表3に示すものを用いた以外は、実施例1と同様の工程により畳床、そして畳を作製した。
補強材及び樹脂発泡体として表4に示すものを用いた以外は、実施例1と同様の工程により畳床、そして畳を作製した。
以上のようにして得られた実施例1〜9及び比較例1〜9の畳に対して、実用性能評価を行った。実用性能評価は、寸法変化、繰り返し圧縮及び加工性を評価した。
2 補強材
3 緩衝材
4 裏面材
10 畳床
2a バリア層
2b 中間層
2c コア層
Claims (8)
- 下記A層、B層およびC層を有する補強材を備えた畳床であって、前記補強材が、下記A層/下記B層/下記C層/下記B層/下記A層からなる層構成を有する、畳床。
(A)アルミニウム、シリカ、アルミナおよびポリ塩化ビニリデンからなる群から選択される少なくとも1種を蒸着またはコーティングした少なくとも一種の樹脂
(B)一種以上の樹脂ラミネート紙または樹脂シート
(C)パルプシートまたは不織布シートの少なくとも一種 - 前記補強材の透湿抵抗が0.8m2・24h/g以上である、請求項1に記載の畳床。
- 前記B層の密度が前記C層の密度よりも大きいことを特徴とする、請求項1または2に記載の畳床。
- さらに、樹脂発泡体および緩衝材を備えた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の畳床。
- 樹脂発泡体、補強材および緩衝材を備えた畳床であって、前記補強材が下記A層、B層およびC層を有するものである、畳床。
(A)透湿抵抗が0.2m2・24h/g以上である樹脂または樹脂複合体
(B)透湿抵抗が0.1m2・24h/g以上である一種以上の樹脂ラミネート紙または樹脂シート
(C)パルプシートまたは不織布シートの少なくとも一種 - 前記樹脂発泡体の圧縮強度が20N/cm2以上である、請求項4または5に記載する畳床。
- さらに、裏面材を備えた、請求項5または6に記載する畳床。
- 請求項1〜7のいずれかに記載する畳床を備えた、畳。
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