JP5244928B2 - 衝撃吸収用木質床材 - Google Patents
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Description
ここで、y:最大撓み量(スパン中央における撓み量)[mm]
P:スパン中央に作用する集中荷重[N](なお、図2に示すようにPは、スパン中央において集中した荷重であり、幅方向には均等に分布した荷重)
L:スパン[mm](なお、スパンは、両側単純支持梁の支持点S1、S2間の距離であり、板材はこの間に配置されていればよい。)
b:板材の幅[mm]
h:板材の厚さ[mm]
E:板材の曲げヤング率[N/mm2]
ここで荷重条件は、スパン:300mm、板材の幅:50mm、スパン中央に作用する集中荷重P:0.1Nとしたときに、第1の発明は、最大撓み量が、0.0013mm〜0.0214mmの範囲となる条件であり、第2の発明は、最大撓み量が、0.0013mm〜0.5mmの範囲となる条件であるから、これらの値を式2に代入して、以下の条件1−1及び条件2、又は条件1−2及び条件2が得られる。なお、支持梁との接触部からの板材の端部までの長さは、それぞれ25mmである。
0.1×3003/(4×50×0.5)≦h3×E・・・(条件1−2)
h3×E≦0.1×3003/(4×50×0.0013)・・・(条件2)
[実施例A1(第1の発明)]
以下に示すようにして、木質フロアの試験体を製作した。木質表面材として13.5mm厚のMDF、衝撃吸収材としてアスカーC硬度50度であり6mm厚のポリエチレン樹脂発泡体を接着して、厚さ19.5mmの木質床材とした。さらに、後述する図4に示す303mm×606mm、厚さ11mmの合板下地31の表面を床下地面とし、この床下地面(合板下地31の表面)の中央に、100mm×100mmの木質床材10を敷設して、木質フロアの試験体とした。なお、13.5mm厚のMDF(曲げヤング率E、4100[N/mm2])を、長さ350mm、幅50mmの板材を、スパン300mmで支持し、スパン中央に集中荷重を0.1N作用させたときには、前述した式1を用いた演算により、最大撓み量は、0.0013mmとなる。
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として、実施例A2、A3の順に、10.8mm厚のMDF(曲げヤング率E、4000[N/mm2])、5.4mm厚のMDF(曲げヤング率E、4000[N/mm2])を用いた点であり、木質表面材の最大撓み量は、0.0027mm、0.0214mmとなる。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表1に示した。
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として、実施例A4、A5の順に、10.8mm厚のMDF、5.4mm厚のMDFを用いた点であり、木質表面材の最大撓み量は、それぞれ0.0027mm、0.0214mmとなる。また、衝撃吸収材として、アスカーC硬度40度、6mm厚のポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表1に示した。
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として2.7mm厚のMDF(曲げヤング率E、4740[N/mm2])を用いた点であり、木質表面材の最大撓み量は、0.145mmとなる。また、衝撃吸収材として、比較例A1〜A3から順に、アスカーC硬度9度のウレタン樹脂発泡体、アスカーC硬度40度のポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体、アスカーC硬度70度のポリエチレン樹脂発泡体を用いた点であり、これらの厚さはすべて6mmである。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表1に示した。
表1に示すように、比較例A1〜A3の木質フロアと比較して、最大撓み量が0.0214mm以下の木質表面材を持つ実施例A1〜A5の木質フロアは、衝撃時のG値が、99G以下と小さくなっており、この結果から、最大撓み量が0.0214mm以下の木質表面材を用いることが、衝撃吸収性を向上するための条件といえる。また、比較例A1〜A3の木質フロアの如く最大撓み量が0.145mmの木質表面材を用いた場合には、衝撃吸収材のアスカーC硬度を変更しても、衝撃時のG値が100G以下となることはなかった。
[実施例B1〜B3(第2の発明)]
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として、実施例B1〜B3の順に、13.5mm厚のMDF、5.4mm厚のMDF、2.7mm厚のMDFを用いた点であり、木質表面材の最大撓み量は、それぞれ0.0013mm、0.0214mm、0.145mmとなる。また、衝撃吸収材として、アスカーC硬度40度、9mm厚のポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表2に示した。
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として、実施例B4〜B6の順に、13.5mm厚のMDF、5.4mm厚のMDF、2.7mm厚のMDFを用いた点であり、木質表面材の最大撓み量は、それぞれ0.0013mm、0.0214mm、0.145mmとなる。また、衝撃吸収材として、アスカーC硬度9度、9mm厚のウレタン樹脂発泡体を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表2に示した。
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として、0.6mm厚のMDF(曲げヤング率E、4000[N/mm2]、最大撓み量15.6mm)を用い、衝撃吸収材として、アスカーC硬度40度、9mm厚のポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表2に示した。
表2に示すように、比較例B1の木質フロアと比較して、最大撓み量が0.145mm以下の木質表面材を持つ実施例B1〜B6の木質フロアは、衝撃時のG値が、91G以下と小さくなっており、この結果から、第2の発明の場合、少なくとも最大撓み量が0.145mm以下の木質表面材を用いれば、衝撃吸収性を向上する。なお、さらに、後述する実施例Jに示すように、衝撃吸収性を向上するための木質表面材の最大撓み量の上限値は、0.5mmであることが、発明者の実験で明らかになった。比較例B1の衝撃時のG値が、実施例B1〜B6のものに比べて大きかったのは、第1の発明と同じ理由(底打ち状態)であると考えられる。
[実施例C(第1の発明)]
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を2体製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として5.4mm厚(最大撓み量0.0214mm)のMDFを用い、それぞれ、6mm厚の衝撃吸収材として、アスカーC硬度40度のポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体と、アスカーC硬度50度のポリエチレン樹脂発泡体とを用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表3及び図5に示した。
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を2体製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として5.4mm厚(最大撓み量0.0214mm)のMDFを用い、それぞれ、6mm厚の衝撃吸収材として、アスカーC硬度9度のウレタン樹脂発泡体と、衝撃吸収材としてアスカーC硬度70度のポリエチレン樹脂発泡体とを用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表3及び図5に示した。
実施例B1と同じように木質フロアの試験体を2体製作した。実施例B1と相違する点は、木質表面材として5.4mm厚(最大撓み量0.0214mm)のMDFを用い、それぞれ、9mm厚の衝撃吸収材として、アスカーC硬度9度のウレタン樹脂発泡体と、アスカーC硬度40度のポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体とを用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表3及び図5に示した。
実施例B1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例B1と相違する点は、木質表面材として5.4mm厚(最大撓み量0.0214mm)のMDFを用い、9mm厚の衝撃吸収材として、アスカーC硬度70度のポリエチレン樹脂発泡体とを用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表3及び図5に示した。
実施例B1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例B1と相違する点は、木質表面材として2.7mm厚(最大撓み量0.145mm)のMDFを用い、12mm厚の衝撃吸収材として、アスカーC硬度90度の合成ゴム系樹脂とを用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表3に示した。
表3及び図5に示すように、第1の発明の場合、比較例Cの木質フロアと比較して、アスカーC硬度40度及び50度の衝撃吸収材を持つ実施例Cの木質フロアは、衝撃時のG値が、97G以下と小さくなっており、この結果から、最大撓み量が0.0214mm以下の木質表面材を用いた場合、衝撃吸収材のアスカーC硬度を40度〜50度にすることが、衝撃吸収性を向上するための条件といえる。また、第2の発明の場合、比較例D1及びD2の木質フロアと比較して、アスカーC硬度9度及び40度の衝撃吸収材を持つ実施例Dの木質フロアが、衝撃時のG値が、81G以下と小さくなっていた。そして、図5からも明らかなように、第2の発明の場合には、衝撃吸収材のアスカーC硬度が9度〜50度であれば、衝撃吸収性を確実に向上できると考えられる。このように、実施例C及びDの場合には、図5中の(b)に示すように、高衝撃時に、木質表面材の撓みによるエネルギ吸収効果と、衝撃吸収材の圧縮されることによるエネルギ吸収効果の相乗効果により、高衝撃時におけるG値が下回ることがある。特に、第2の発明の場合には、図5に示すように、アスカーC硬度が、20度〜50度でその効果は顕著である。
さらに、参考例として、以下の参考例1〜7において、官能試験も行った。参考例1と同じようにして、木質フロアを製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として0.6mm厚のMDFを用いた点と、それぞれ順にアスカーC硬度が9度、20度、30度、40度、70度、90度、又は100度の衝撃吸収材を用いた点であり、衝撃吸収材の材質及び厚さは表4に示すとおりである。なお、衝撃吸収材の材質でアスカーC硬度が異なるものは、発泡倍率が相違する。
表4に示すように、参考例1の衝撃吸収材のアスカーC硬度が9度の場合は、踏み心地の評価基準である合計点が最も低い。これは、衝撃吸収材が柔らかすぎることによると考えられる。このことから、第2の発明の場合には、衝撃吸収材のアスカーC硬度は、20度以上であることがより好ましく、この場合には、踏み心地が良く、木質フロアの歩行感も良好であると考えられる。
[実施例E(第1の発明)]
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を3体製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として5.4mm厚(最大撓み量0.0214mm)のMDFを用い、衝撃吸収材の厚さを6mm、9mm、15mmのポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体(アスカーC硬度40度)を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表5及び図6に示した。
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例A1と相違する点は、木質表面材として5.4mm厚(最大撓み量0.0214mm)のMDFを用い、衝撃吸収材の厚さを3mmのポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体(アスカーC硬度40度)を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表5及び図6に示した。
実施例B1と同じように木質フロアの試験体を2体製作した。実施例B1と相違する点は、木質表面材として2.7mm厚(最大撓み量0.145mm)のMDFを用い、衝撃吸収材の厚さを9mm、15mmとし、ウレタン樹脂発泡体(アスカーC硬度9度)を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表5及び図6に示した。
実施例B1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例B1と相違する点は、木質表面材として2.7mm厚(最大撓み量0.145mm)のMDFを用い、衝撃吸収材の厚さを3mm、6mmのウレタン樹脂発泡体(アスカーC硬度9度)を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表5及び図6に示した。
実施例B1と同じように木質フロアの試験体を2体製作した。実施例B1と相違する点は、木質表面材として2.7mm厚(最大撓み量0.145mm)のMDFを用い、衝撃吸収材の厚さを9mm、15mmとし、ポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体(アスカーC硬度40度)を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表5及び図6に示した。
実施例B1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例B1と相違する点は、木質表面材として2.7mm厚(最大撓み量0.145mm)のMDFを用い、衝撃吸収材の厚さを3mm、6mmのポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体(アスカーC硬度40度)を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表5及び図6に示した。
実施例B1と同じように木質フロアの試験体を2体製作した。実施例B1と相違する点は、木質表面材として5.4mm厚(最大撓み量0.0214mm)のMDFを用い、衝撃吸収材の厚さを9mm、15mmとし、ウレタン樹脂発泡体(アスカーC硬度9度)を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表5及び図6に示した。
実施例B1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例B1と相違する点は、木質表面材として5.4mm厚(最大撓み量0.0214mm)のMDFを用い、衝撃吸収材の厚さを3mm、6mmのウレタン樹脂発泡体(アスカーC硬度9度)を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表5及び図6に示した。
表5及び図6に示すように、第1の発明の場合、比較例Eの木質フロアと比較して、6mm以上の厚さの衝撃吸収材を持つ実施例Eの木質フロアは、衝撃時のG値が、93G以下と小さくなっており、この結果から、第1の発明では、衝撃吸収材の厚さが6mm以上の木質表面材を用いることが、衝撃吸収性を向上するための条件といえる。同様に、第2の発明の場合、比較例F〜Hの木質フロアと比較して、9mm以上の厚さの衝撃吸収材を持つ実施例Eの木質フロアは、いずれも衝撃時のG値が、91G以下と小さくなっており、この結果から、第2の発明では、少なくとも衝撃吸収材の厚さが9mm以上の木質表面材を用いれば、衝撃吸収性を向上する(図6中の(b)参照)。なお、さらに、後述する実施例Jに示すように、衝撃吸収性を向上するための衝撃吸収材の厚さの下限値は、7mmであることが、発明者の実験で明らかになった。
さらに、第1の発明の範囲を満たす条件で、以下の確認試験を行った。具体的には、以下の表6に示す最大撓み量の木質表面材と、以下の表6に示すアスカーC硬度および厚みの衝撃吸収材とを組み合わせて木質フロアの試験体を作製した。なお、木質表面材として、5.4mm厚のMDFからなる木質表面材(最大撓み量0.0214mm)と、5.4mm厚のMDFに0.16mmの樹脂シートで化粧した木質表面材(最大撓み量0.0166mm)と、13.5mmのMDFからなる木質表面材(最大撓み量0.0013mm)と、を準備した。また、表6に示すアスカーC硬度9度、40度、50度の衝撃吸収材として、各々、ウレタン樹脂発泡体、ポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体、ポリエチレン樹脂発泡体を準備した。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表6に示した。なお、実施例Iは、上述した第1の発明に係る実施例に示した範囲を確認するために行った試験である。
実施例Iと同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例Iと相違する点は、衝撃吸収材として、ウレタン樹脂発泡体(アスカーC硬度9度)、またはポリエチレン樹脂発泡体(アスカーC硬度70度)を用いた点であり、厚さを表6に示す厚さにした点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表6に示した。
実施例Cおよび比較例Cの評価と同様に、表6に示すように、第1の発明の範囲である、木質表面材の最大撓み量が、0.0013mm〜0.0214mmの範囲であり、アスカーC硬度40度〜50度かつ厚み6mm以上の範囲にある実施例Iの木質フロアは、すべて、衝撃時のG値は100Gを下回った。
さらに、第2の発明の範囲を満たす条件で、以下の確認試験を行った。具体的には、以下の表7に示す最大撓み量の木質表面材と、以下の表7に示すアスカーC硬度および厚みの衝撃吸収材とを組み合わせて木質フロアの試験体を作製した。なお、木質表面材として、8.7mm厚の裏面に幅1.4mm、深さ7.5mmの溝を15mm間隔でいれた合板に、0.16mmの樹脂シートで表面を化粧した木質表面材(短手方向に沿って溝を形成したときの最大撓み量0.5mm)と、木質表面材として、8.7mm厚の裏面に幅1.4mm、深さ7.0mmの溝を15mm間隔でいれた合板からなる木質表面材(短手方向に沿って溝を形成したときの最大撓み量0.271mm)と、5.4mm厚のMDFからなる木質表面材(最大撓み量0.0214mm)と、5.4mm厚のMDFに0.16mmの樹脂シートで化粧した木質表面材(最大撓み量0.0166mm)と、13.5mm厚のMDFからなる木質表面材(最大撓み量0.0013mm)と、を準備した。また、表7に示すアスカーC硬度9度、40度、50度の衝撃吸収材として、順次、ウレタン樹脂発泡体、ポリエチレンビニルアセテート樹脂発泡体、ポリエチレン樹脂発泡体を準備し、7mm、9mm、15mmのいずれかの厚さの衝撃吸収材を用いた。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表7に示した。
実施例Jと同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例Jと相違する点は、第2の発明の範囲をから外れる条件、すなわち、衝撃吸収材の厚みを6mmとした点、または、衝撃吸収材にポリエチレン樹脂発泡体(アスカーC硬度70度)を用いた点である。これら木質フロアの衝撃時のG値を実施例A1と同様にして測定した。その結果を表8に示した。
(木質表面材の最大撓み量の最適範囲)
表7及び表8に示すように、衝撃吸収材が、アスカーC硬度9度〜50度かつ厚み7mm以上の条件を満たせば、最大撓み量が0.5mm以下の木質表面材を持つ実施例Gの木質フロアは、衝撃時のG値が、100G未満と比較例Jに比べて小さくなっている。この結果から、第2の発明の場合、最大撓み量が0.5mm以下の木質表面材であることが、衝撃吸収性を向上するための条件といえる。さらに、木質表面材の最大撓み量が、0.0166mm以上では、高衝撃時のG値が60G以下にまで低下する場合がある。すなわち、この場合、高衝撃時においける木質表面材の撓みよるエネルギ吸収効果がさらに効果的に発現することができると考えられる。
表7及び表8に示すように、第2の発明の場合、実施例D及び比較例Dに示したのと同じように、衝撃吸収材のアスカーC硬度が9度〜50度であれば、衝撃吸収性を確実に向上できたことが確認された。
表7及び表8に示すように、実施例Jの木質フロアと、比較例Jの木質フロアと比較して、7mm以上の厚さの衝撃吸収材を有する実施例J木質フロアは、いずれも衝撃時のG値が、100G未満と比較例Jに比べて小さくなっており、衝撃吸収材の厚さが7mm以上の衝撃吸収材を用いることが、衝撃吸収性を向上するための条件といえる。
Claims (3)
- 木質表面材と、前記木質表面材の裏面に積層した衝撃吸収材とを少なくとも備えた衝撃吸収用木質床材であって、
前記木質表面材は、長さ350mm、幅50mmの板材を、スパン300mmで支持し、スパン中央に集中荷重を0.1N作用させたときの前記板材の最大撓み量が、0.0013mm〜0.0214mmの範囲となるような板材の材料及び厚さと同じ材料及び同じ厚さからなり、
前記衝撃吸収材は、アスカーC硬度40度〜50度かつ厚み6mm以上であり、
JIS A6519に準拠して、該JIS A6519に規定する床の硬さ試験のヘッドモデルの落下高さ200mmを460mmにしたときの床の硬さを示す衝撃時のG値が、100G以下となることを特徴とする衝撃吸収用木質床材。 - 木質表面材と、前記木質表面材の裏面に積層した衝撃吸収材とを少なくとも備えた衝撃吸収用木質床材であって、
前記木質表面材は、長さ350mm、幅50mmの板材を、スパン300mmで支持し、スパン中央に集中荷重を0.1N作用させたときの前記板材の最大撓み量が、0.0013mm〜0.5mmの範囲となるような板材の材料及び厚さと同じ材料及び同じ厚さからなり、
前記衝撃吸収材は、アスカーC硬度9度〜50度かつ厚み7mm以上であり、
JIS A6519に準拠して、該JIS A6519に規定する床の硬さ試験のヘッドモデルの落下高さ200mmを460mmにしたときの床の硬さを示す衝撃時のG値が、100G以下となることを特徴とする衝撃吸収用木質床材。 - 請求項1または2に記載の木質床材を床下地面に配置した衝撃吸収用木質フロア。
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