JP2021161741A - 薄畳 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、重量床衝撃音レベル低減量の大きい防音性の優れた薄畳、特に、JIS A 1440−2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH—3以上の防音性の優れた薄畳を提供する。【解決手段】曲げ弾性率が500〜4000MPaの芯材の上面に畳表が積層され、下面に圧縮弾性率が1.0〜7.0MPaのクッションシートが積層されていることを特徴とする薄畳。【選択図】図1

Description

本発明は、重量床衝撃音レベル低減量の大きい防音性の優れた薄畳に関する。
近年、住宅設計分野において、和洋折衷住宅として洋間と和室の間に段差のない住宅がバリアフリー住宅として注目されているが、従来の厚さが55mm前後の畳を用いた場合、和室と洋室との段差を無くすためには、和室の大引きを下げたり、洋室床下地のかさ上げをしたり等の施工が必要となる。そこで、洋室と和室の変更も容易に施工しうる厚さ7〜25mm程度の薄畳が種々提案されている。
例えば、「厚みが5〜15mmのファイバーボードの少なくとも表側にクッションシートを設け、更にその上に畳表を固着した薄畳であって、該ファイバーボードの密度が、0.35〜0.6g/cmである薄畳及び該ファイバーボードの表裏に、金属箔又はプラスチックフィルムを貼付した薄畳」(例えば、特許文献1参照。)や「全厚7〜25mmの畳に用いられる畳床構成材において、該畳床構成材は、密度0.02〜0.5g/cmの板状体(但し、合成樹脂発泡体を除く。)と繊維強化樹脂シートとを接着一体化してなる厚さ4〜20mmのものであり、且つ曲げ弾性率が6000kgf/cm以上である畳床構成材」(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
上記薄畳は薄く軽量であり、且つ、施工は容易であり、上記の用途等に広く使用されている。又、持ち運びも容易なので薄畳単体を床の上の所定位置において使用することもなされている。しかし、上記薄畳は従来の厚さ55mmの畳に比較すると20〜40mm厚みが薄くなっているので防音性が低下しており、団地やマンションにおいて床材、若しくは床材の下地の上に置いて使用した場合、交通機関、音響機器、ペットの鳴き声、ドアの開閉、話し声等の騒音トラブルが多く発生している。特に、階上の歩行音や重量物の落下音のような低周波の音は防止しにくいという欠点があった。
この欠点を解消する防音性の優れた薄畳も種々提案されている。例えば、「吸湿による伸縮が少ない平板状の基材(木質系軟質繊維板(インシュレーションボード)、ポリスチレンなどの樹脂発泡体、木質系部材と樹脂系部材の積層体等)の両面に引張強度の高い補強材(熱可塑性樹脂を木製微細チップに混合させ熱圧締した木質系熱圧締成形板、オレフィン系樹脂複合板などプラスチック板、強化樹脂シート等)を積層し、更にその両面に緩衝性を有するクッション材(ポリスチレン樹脂などの樹脂発泡体、あるいは不織布)を積層し、これらを固着して一体化した畳床と、畳床の表面全体を覆いその裏面の縁部に折り曲げて固定される畳表とからなり、畳の裏面となる最下層のクッション材の厚さを畳表の厚さよりも厚くした、ことを特徴とする高遮音薄畳」(例えば、特許文献3参照。)が提案されている。
上記高遮音薄畳の防音性は向上しているようであるが、重量床衝撃音レベル低減量は小さく、より重量床衝撃音レベル低減量の大きいより防音性の優れた薄畳が望まれていた。
特開2004−84340号公報 特開平11−336307号公報 特開2003−129647号公報
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、重量床衝撃音レベル低減量の大きい防音性の優れた薄畳、特に、JIS A 1440−2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上の防音性の優れた薄畳を提供することにある。
即ち、本発明は、
[1]厚さが2〜10mmであり、曲げ弾性率が500〜4000MPaの芯材の上面に畳表が積層され、下面に圧縮弾性率が1.0〜7.0MPaのクッションシートが積層されていることを特徴とする薄畳、
[2]芯材が木質系芯材であることを特徴とする前記[1]記載の薄畳、
[3]クッションシートが、非湿熱接着性繊維が湿熱接着性樹脂により部分的に融着されている不織繊維シートであることを特徴とする前記[1]又は[2]記載の薄畳、
[4]芯材と畳表の間に第2のクッションシートが積層されていることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれか1項記載の薄畳、及び、
[5]JIS A 1440−2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上であることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれか1項記載の薄畳
に関する。
本発明の薄畳の構成は上述の通りであり、防音性が優れている。特に、JIS A 1440−2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上の薄畳は、交通機関、音響機器、ペットの鳴き声、ドアの開閉、話し声等の騒音を防音する効果、特に,階上の歩行音や重量物の落下音のような低周波音を防音する効果が優れており、騒音トラブルを低減することができる。
本発明の薄畳の一例を示す断面図である。 本発明の薄畳の異なる例を示す断面図である。
本発明の薄畳は、厚さが2〜10mmであり、曲げ弾性率が500〜4000MPaの芯材の上面に畳表が積層され、下面に圧縮弾性率が1.0〜7.0MPaのクッションシートが積層されていることを特徴とする。
次に本発明を、図面を参照して説明する。図1は本発明の薄畳の一例を示す断面図である。図中1は芯材であり、芯材1の上面に畳表2が積層され、下面にクッションシート3が積層されている。
図2は本発明の薄畳の異なる例を示す断面図である。図中1は芯材であり、芯材1の上面に第2のクッションシート4を介して畳表2が積層され、下面にクッションシート3が積層されている。
本発明は薄畳であり、芯材1は、薄畳に機械的強度を付与するものであり、薄くなると機械的強度が不足し、厚くなると重くなるから、芯材1の厚さは、2〜10mmであり、好ましくは3〜7mmである。
上記芯材1は、薄畳に機械的強度を付与するものであり、曲げ弾性率が500〜4000MPaである。曲げ弾性率が小さくなると、局部的に畳表に加えられた衝撃がそのまま局部的にクッションシートに伝えられて、薄畳全体に広がらず防音効果が低下するので、500〜4000MPaであり、好ましくは1000〜3500MPaであり、より好ましくは1500〜3000MPaである。尚、本発明において曲げ弾性率はJIS K 7171に準拠して測定されたものである。
上記芯材1としては、従来から薄畳の芯材として使用されている芯材であれば特に限定されないが、例えば、薄畳の芯材として使用されている木質系芯材、芯材の表裏両面にアルミシート、アルミ箔等が積層されている剛性を付与された木質系芯材、表裏両面に高剛性シートが積層されている独立気泡性オレフィン系合成樹脂発泡体シート、高梁ボード、アルミ合板、木質フローリング等が挙げられる。
上記芯材としては、曲げ剛性、曲げ弾性率等の機械的強度高い木質系芯材が好ましく、木質系芯材はとしては、木材その他の植物繊維をパルプ化し、バインダー樹脂により結合し、熱圧成板した木質繊維板が好ましく、例えば、パーティクルボード、合板、インシュレーションファイバーボード(インシュレーションボード)、ミディアムデンシティファイバーボード(MDF)、ハードファイバーボード(ハードボード)等が挙げられ、特に、ミディアムデンシティファイバーボード(MDF)が好ましい。
上記畳表2は、従来から畳表として使用されている畳表であって、多数の(合成)いぐさを横稈として平行に配置し、麻糸、マニラ麻糸、綿糸等糸を縦糸として、横目、目積、大目等の引き目織により織成されている。
上記畳表は、いぐさから製造された天然畳表であってもよいし、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂製の合成いぐさから製造された合成畳表であってもよい。合成畳表としては、例えば、積水成型工業(株)から「美草(登録商標)」の名称で市販されている。又、合成いぐさの製造方法は、例えば、特許3,254,492号、特許3,149,551号等に記載されている。
上記畳表2の厚さは、厚くなるとクッション性や防音性は向上するが、薄畳の場合は必然的に芯材を薄くしなければならず機械的強度が低下するので、一般式に、1〜8mmであり、好ましくは1.5〜3mmである。
上記クッションシート3は薄畳にクッション性及び防音性を付与するものであり、特に、芯材1の下面に積層することにより、重量床衝撃音レベルを低減する効果に寄与するものであり、その圧縮弾性率は1.0〜7.0MPaである。
クッションシート3の圧縮弾性率は、小さくなるとへたりやすくなり、防音性、特に、重量床衝撃音レベル低減効果が低下し、大きくなるとクッション性が低下し衝撃緩和性が低下するので、1.0〜7.0MPaであり、好ましくは1.5〜2.0MPaである。
尚、本発明において、圧縮弾性率とは、JIS K 7181(2011プラスチック−圧縮特性の求め方)に準拠し、直径が50mmで底面が平坦な筒状圧子で10mm/minの速度で50mm×50mmの正方形のクッションシートを押圧し、クッションシートが10%から20%歪むように圧縮した際の傾きの値で求めた。
クッションシート3の見かけ密度は、小さくなるとクッション性が低下し、へたりやすくなり、大きくなると防音性が低下するので、0.04〜0.2g/cmが好ましく、より好ましくは0.04〜0.12g/cmである。又、厚さは、薄くなるとクッション性及び防音性が低下し、厚くなるとへたりやすくなるので、2〜20mmが好ましく、より好ましくは5〜15mmである。
又、クッションシート3の目付量は小さくなるとへたりやすくなり、大きくなるとクッション性や防音性が低下するので、目付量は、160〜2000g/mが好ましく、より好ましくは200〜1800g/m、更に好ましくは300〜1500g/mである。
上記クッションシート3は、圧縮弾性率1.0〜7.0MPaのクッション性を有するシートであれば、特に限定されず、例えば、オレフィン系樹脂発泡体シート;ゴムシート;エラストマーシート;天然繊維、合成繊維などの有機繊維や無機繊維の織布、編み物、不織布、マット、フェルト等の従来から畳のクッションシートとして使用されているクッション性シートが挙げられる。
又、上記クッションシート3としては、非湿熱接着性繊維が湿熱接着性樹脂により部分的に融着されている不織繊維シートが見かけ密度が小さく、圧縮弾性率がすぐれ、機械的強度が大きいので好適に使用される。
上記非湿熱接着性繊維としては、非湿熱接着性の汎用繊維が使用可能であり、例えば、麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維が挙げられ、ポリエステル繊維及びポリアミド繊維が好ましい。
上記湿熱接着性樹脂は、高温・高湿度下で自己接着又は前記非湿熱接着性繊維に接着可能な熱可塑性樹脂であり、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体,ポリ乳酸樹脂等が挙げられる。
上記不織繊維シートは非湿熱接着性繊維が湿熱接着性樹脂により部分的に融着されているが、不織繊維シート全体の見かけ密度や機械的強度が均一になるように、融着部は不織繊維シート全体に均一に分布しているのが好ましい。
従って、非湿熱接着性繊維は、上記湿熱接着性樹脂よりなる湿熱接着性樹脂繊維により部分的に融着されているが好ましい。又、湿熱接着性樹脂繊維は上記非湿熱接着性繊維の表面に上記湿熱接着性樹脂がコーティングされた芯鞘型繊維であってもよい。
上記非湿熱接着性繊維及び湿熱接着性樹脂繊維の平均繊度は、小さくなるとクッション性が低下し、へたりやすくなり、大きくなると防音性が低下するので0.1〜30dtexが好ましく、より好ましくは0.5〜20dtexである。又、断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形等の形状が挙げられる。
又、上記非湿熱接着性繊維及び湿熱接着性樹脂繊維の長さは、短くなると機械的強度や防音性が低下し、長くなると製造しにくくなるので一般に5〜100mmであり、好ましくは10〜80mmである。
非湿熱接着性繊維と湿熱接着性樹脂の比率は、特に限定されないが、一般に非湿熱接着性繊維100重量部に対し湿熱接着性樹脂50〜200重量部であり、好ましくは80〜150重量部である。
上記不織繊維シートの製造方法は、特に限定されないが、例えば、非湿熱接着性繊維及び湿熱接着性樹脂繊維を混合してシート状のウェブを作成し、得られたウェブをネットで挟んで加圧しながら、上下から熱水又は水蒸気を吹きかけて加熱・加湿する方法が挙げられる。上記の方法で製造された不織繊維シートはシート全体が均一に接着されており、シート全体の機械的強度(特に、圧縮弾性率)が均一であり優れている。尚、非湿熱接着性繊維の表面に湿熱接着性樹脂がコーティングされた芯鞘型繊維を使用してウェブを作成する場合は芯鞘型繊維のみでウェブを作成してもよい。
クッションシート3は、2枚以上の薄い上記不織繊維シートが積層された積層シートでもよいし、密度又は厚みの異なる2枚以上の薄い上記不織繊維シートが積層された積層シートでもよい。更に、1枚以上の薄い上記不織繊維シートと1枚以上の薄い上記クッション性シートが積層された積層シートでもよい。
又、上記不織繊維シートと上記クッション性シートが積層されなるクッションシート3は、シート全体として、圧縮弾性率が1.0〜7.0MPaである。クッション性シートの圧縮弾性率はこの範囲を少々逸脱してもよいが、不織繊維シートの圧縮弾性率はこの範囲であるのが好ましい。
上記不織繊維シートと上記クッション性シートを積層してクッションシート3とする場合、不織繊維シートの厚さとクッション性シートの厚さの比は1:2〜2:1が好ましい。
芯材1の上面であって畳表との間に、薄畳にクッション性及び防音性を付与するために第2のクッションシート4が積層されてもよい。上記第2のクッションシート4は薄畳にクッション性及び防音性を付与するものであるから、従来から畳のクッションシートとして使用されているものであれば特に限定されず、例えば、麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維などの繊維の不織布、織布、マット、フェルト;ポリスチレン樹脂発泡シート、ポリエチレン樹脂発泡シート、ポリプロピレン樹脂発泡シート、ウレタン発泡シート、ゴム発泡シートなどの発泡シート;クラフト紙、板紙、厚紙、ダンボール等のクッション性シートが挙げられる。
第2のクッションシート4は、みかけ密度が小さくなるとへたりやすくなり、クッション性が低下し、大きくなると吸音性が低下し、防音性が低下するので、見かけ密度が0.04〜0.2g/cmの麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維などの繊維の不織布からなるのが好ましく、より好ましくはポリエステル繊維不織布である。
第2のクッションシート4の目付量は、小さくなるとクッション性が低下し、大きくなると防音性が低下するので、100〜3000g/mが好ましく、より好ましくは150〜500g/mである。
第2のクッションシート4の厚さは、特に限定されないが、一般に1〜10mmであり、好ましくは1.5〜5mmである。又、第2のクッションシート4は2枚以上の薄い不織布が積層されていてもよい。更に、密度の異なる不織繊維シートや厚みの異なる不織繊維シートを積層せいてもよく、不織繊維シートとクッションシートを組み合わせてもよい。
又、第2のクッションシートとして、前述の不織繊維シート、その積層シート、不織繊維シートと上記不織布の積層シートも好適に使用できる。この場合の不織繊維シートの厚さは1〜5mmが好ましい。
又、クッションシート3の下面には裏面仕上げ材が積層されてもよい。裏面仕上げ材は、薄畳の滑り止め、補強、防水等の目的でクッションシート3の下面に積層されるシートである。
滑り止めのための裏面仕上げ材としては、例えば、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルシリコン系樹脂などの滑り止め性能を有する樹脂よりなる滑り止めシート、麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維などの繊維の不織布、織布、マット、フェルトなどにシリコン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルシリコン系樹脂など粒状、線状、格子状などの凸部が形成されている滑り止めシート、裏面に粒状、線状、格子状などの凸部が形成されているポリエチレ樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の発泡シート等が挙げられる。補強ための裏面仕上げ材としては、例えば、クラフト紙、板紙、厚紙、ダンボール、チップボール、合成樹脂シート、クロス粘着テ−プ等が挙げられ、防水のための裏面仕上げ材としては、例えば、ポリエチレ樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の合成樹脂シートが挙げられる。
又、芯材1上面に畳表2を積層し、下面にクッションシート3を積層して、畳表2の端部を芯材1及びクッションシート3の側面からクッションシート3下面に沿って折り曲げ、クッションシート3の下面に固定して框部を形成し、一体化する場合には、畳表2の端部とクッションシート3の下面の間に段差が生じるので、この畳表2の端部とクッションシート3の下面で形成される段差を解消するために段差調整シートが積層されるのが好ましい。
上記段差調整シートは、不陸調整機能を有すると共にクッション性及び防音性を有するシートが好ましい。段差調整シートとしては、例えば、麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維などの繊維の不織布、織布、マット、フェルト;ポリスチレン樹脂発泡シート、ポリエチレン樹脂発泡シート、ポリプロピレン樹脂発泡シート、ウレタン発泡シート、ゴム発泡シートなどの発泡シート;クラフト紙、板紙、厚紙、ダンボール、チップボール等が挙げられる。
段差調整シートとしては、みかけ密度が小さくなるとへたりやすくなり、クッション性が低下し、大きくなると吸音性が低下し、防音性が低下するので、麻繊維、綿繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ウレタン繊維、ポリアクリル繊維、ポリエステル繊維などの繊維の不織布が好ましく、より好ましくはポリエステル繊維不織布である。又、前述の不織繊維シートであってもよい。
段差調整シートの目付量は小さくなるとクッション性が低下し、大きくなると防音性が低下するので、100〜800g/mが好ましく、より好ましくは150〜500g/mである。
段差調整シートの厚さは、畳表2の厚さと同等若しくは畳表2の厚さより若干厚いのが好ましく、一般に1〜9mmであり、好ましくは1.5〜4mmである。又、段差調整シートは2枚以上の薄い段差調整シートが積層されていてもよい。
本発明の薄畳の製造方法は、特に限定されず、従来公知の任意の製造方法が採用されてよく、例えば、芯材1、畳表2、クッションシート3及び必要に応じて第2のクッションシート4、裏面仕上げ材、段差調整シート等を積層し、例えば、ゴム系、アクリル系、ウレタン系、シリコン系等の粘接着剤で接着する方法、エチレンー酢酸ビニル共重合体、線状低密度ポリエチレン樹脂等のポリオレフィン系ホットメルト型接着剤で熱融着する方法、糸で縫合する方法、タッカーで打ち付ける方法等が挙げられる。
しかし、芯材に畳表とクッションシートを積層し、畳表を芯材の下面に巻き込んでタッカーで打ち付ける方法では、製造後の経時変化や薄畳の使用の際に押圧されたり、畳表やクッションシートがずれたりして、薄畳のクッションシートの端部がへたってしまい防音性が低下するので、各シートを(粘)接着剤で接着するのが好ましい。
少なくとも芯材とクッションシートは(粘)接着剤で動かないように接着するのが好ましい。芯材は、クッションシートに接する表面の一部をクッションシートに接着すればよいが、全表面を接着するのが好ましい。
本発明の薄畳の構成は上述の通りであり、その厚さは、特に限定されないが、薄畳であるから、一般に、8〜35mmである。
本発明の薄畳の構成は上述の通りであり、防音性が優れている。特に、JIS A 1440−2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上の薄畳は、交通機関、音響機器、ペットの鳴き声、ドアの開閉、話し声等の騒音を防音する効果、特に,階上の歩行音や重量物の落下音のような低周波音を防音する効果が優れており、騒音トラブルを低減することができる。
次に、本発明の実施例を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
芯部分がポエチレンテレフタレート、鞘部分がエチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレン含有量44モル%、けん化度98.4モル%)である芯鞘型ステープル繊維(繊度3.3dtex、繊維長51mm、芯と鞘の重量比1:1、捲縮数21個/25mm,倦縮率13.5%)を用いてカード法によりカードウェブを作成した。
得られたカードウェブを2枚の金網製ベルトで挟み、加圧すると共に上下から0.25MPa高温水蒸気を噴射して芯鞘型ステープル繊維の鞘部分(エチレン−ビニルアルコール共重合体を溶融接着し、厚さ4mm、見かけ密度0.05g/cmの不織繊維シートを得た。
得られた不織繊維シートを3枚重ね合わせて厚さ12mmのクッションシートを得た。得られたクッションシートの圧縮弾性率は1.66MPa、目付量は600g/mであった。
図1に示した通り、厚さ6mm、曲げ弾性率2880MPa、曲げ剛性30.5MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる芯材1の上面に、厚さ2mmの人工畳表2(積水成型社製、商品名「MIGUSA」)を積層し、下面に得られたクッションシート3を積層して厚さ20mmの薄畳を得た。
(実施例2)
実施例1でおこなったと同様にして厚さ3mmの不織繊維シートを得た。得られた3枚の不織繊維シートを重ね合わせて厚さ9mmのクッションシートを得た。得られたクッションシートの圧縮弾性率は1.98MPa、目付量は450g/mであった。得られたクッションシートを使用した以外は実施例1と同様にして厚さ17mmの薄畳を得た。
(実施例3)
実施例1で得られた2枚の不織繊維シートを重ね合わせて厚さ8mmのクッションシートを得た。得られたクッションシートの圧縮弾性率は2.29MPa、目付量は400g/mであった。得られたクッションシートを使用した以外は実施例1と同様にして厚さ16mmの薄畳を得た。
(実施例4)
実施例1で行ったと同様にして、厚さ4mm、見かけ密度0.10g/cmの不織繊維シートを得、得られた不織繊維シートを3枚重ね合わせて厚さ12mmのクッションシートを得た。得られたクッションシートの圧縮弾性率は6.81MPa、目付量は1200g/mであった。得られたクッションシートを使用した以外は実施例1と同様にして厚さ20mmの薄畳を得た。
(実施例5)
実施例1で行ったと同様にして、厚さ4mm、見かけ密度0.10g/cmの不織繊維シートを得、得られた不織繊維シートを2枚重ね合わせて厚さ8mmのクッションシートを得た。得られたクッションシートの圧縮弾性率は4.91MPa、目付量は800g/mであった。得られたクッションシートを使用した以外は実施例1と同様にして厚さ16mm薄畳を得た
(比較例1)
厚さ6mm、曲げ弾性率2880MPa、曲げ剛性0.5MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる芯材の上面に、厚さ2mmの人工畳表2(積水成型社製、商品名「MIGUSA」)を積層し、下面に厚さ2mm、密度0.12g/cm、圧縮弾性率14.2MPaの発泡スチレンボードを積層して厚さ10mmの薄畳を得た。
(比較例2)
厚さ4.0mm、曲げ弾性率3540MPa、曲げ剛性40.9MPaのミディアムデンシティファイバーボード(MDF)よりなる芯材の上面に、厚さ2mmの人工畳表2(積水成型社製、商品名「MIGUSA」)を積層し、下面に厚さ2mm、密度0.12g/cm、圧縮弾性率14.2MPaの発泡スチレンボードを積層して厚さ8mmの薄畳を得た。
実施例1〜5及び比較例1、2で得られた薄畳を試料とし、JIS A 1440−2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して重量床衝撃音レベル低減量を測定した。結果を薄畳の構成と併せて表1に示した。参考のため、床衝撃音レベルがΔLH−2及びΔLH−3の基準値を併記した。
Figure 2021161741
産業上の利用分野
本発明の薄畳は、防音性が優れている。特に、JIS A 1440−2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上の薄畳は、交通機関、音響機器、ペットの鳴き声、ドアの開閉、話し声等の騒音を防音する効果、特に,階上の歩行音や重量物の落下音のような低周波音を防音する効果が優れており、騒音トラブルを低減することができる。従って、高層の団地やマンションにおいても従来の畳の代わりに好適に使用できる。
1 芯材
2 畳表
3 クッションシート
4 第2のクッションシート

Claims (5)

  1. 厚さが2〜10mmであり、曲げ弾性率が500〜4000MPaの芯材の上面に畳表が積層され、下面に圧縮弾性率が1.0〜7.0MPaのクッションシートが積層されていることを特徴とする薄畳。
  2. 芯材が木質系芯材であることを特徴とする請求項1記載の薄畳。
  3. クッションシートが、非湿熱接着性繊維が湿熱接着性樹脂により部分的に融着されている不織繊維シートであることを特徴とする請求項1又は2記載の薄畳。
  4. 芯材と畳表の間に第2のクッションシートが積層されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の薄畳。
  5. JIS A 1440−2に基づいて標準衝撃源(衝撃力特性(1)のタイヤ衝撃源=バングマシン)を使用して測定された重量床衝撃音レベル低減量がΔLH―3以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の薄畳。
JP2020064208A 2020-03-31 2020-03-31 薄畳 Active JP7282711B2 (ja)

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