JP3115834U - 自然素材製の畳 - Google Patents

自然素材製の畳 Download PDF

Info

Publication number
JP3115834U
JP3115834U JP2005006682U JP2005006682U JP3115834U JP 3115834 U JP3115834 U JP 3115834U JP 2005006682 U JP2005006682 U JP 2005006682U JP 2005006682 U JP2005006682 U JP 2005006682U JP 3115834 U JP3115834 U JP 3115834U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tatami
natural
board
layer
bark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005006682U
Other languages
English (en)
Inventor
伸光 落合
暁夫 岡田
Original Assignee
エコ・もの・ファーム有限会社
株式会社岡田本店
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エコ・もの・ファーム有限会社, 株式会社岡田本店 filed Critical エコ・もの・ファーム有限会社
Priority to JP2005006682U priority Critical patent/JP3115834U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3115834U publication Critical patent/JP3115834U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】 調湿作用と適度の弾性と通気性とを有し、生体と環境に優しく、最高級の本畳に匹敵する居住感触を有する自然素材製の畳を安価に提供すること。
【解決手段】 無農薬藁材に防虫処理を施さずに用いた多層構造の畳を作るに当たり、樹皮砕片と木質パルプとの混合材に澱粉糊を添加して板状に圧縮成形することで、調湿作用と適度の弾性と通気性とを有するパルプ混在樹皮ボード1を作り、このボード1を下配藁層2と横手配藁層3との間に介在させて上配藁層4と共に逢合して畳床6を作り、その上面に配置した天然イグサ製の畳表7の縁辺を畳床6に逢着した。
【選択図】図1

Description

本考案は、自然素材だけで作った多層構造の畳に係り、特に、優れた調湿作用と適度の弾性と通気性とを有し、生体と環境に優しい自然素材製の畳に関する。
調湿作用を有する人工畳には、従来、例えば下記の特許文献1のように、畳床の圧縮紙パルプ材と発泡スチロール材に穴をあけ備長炭、木炭収納部分を設け、穴のあいた不燃容器の中に備長炭と木炭を入れフタをして、備長炭、木炭収納部分の中に入れ、畳床の全面に和紙を貼り付け、畳表を畳床に逢合することで畳となしたものが周知である。
特開平8−13754号公報
この他に、本出願人が先に提案した下記の特許文献2のように、自然素材で作った調湿作用を有する畳として、多層構造の畳床を作るに当たり、その中間層に配置したハニカム構造体における多数の中空セル部内に木炭や竹炭ペレットを収納することで、調湿作用を得ると共に、生体や環境に優しい軽量な畳も従来周知である。
実用新案登録第3055211号公報
前記特許文献1は、畳床とした圧縮紙パルプと厚肉の発泡スチロール板とに多数の木炭収納孔を縦方向に形成し、別途用意した多数の孔明き容器に木炭を収納し蓋をした後、これら多数の木炭収納施蓋済の孔明き容器を前記多数の木炭収納孔の全部に一個ずつ収める必要が有り、多くの作業手間が掛り、工場生産向きでなく、コスト高を招いていた。
また、上記特許文献1は、大量の発泡スチロールを使用しているので、最近その毒性が判明しつつ有る環境ホルモンの一種、例えばビスフェノールAによる生体へ与える害毒が有るという問題点も有るし、発泡スチロールは腐らず、また土中に埋めても土に還元しないから、そのまま捨てる訳にもゆかず、廃品となった畳を燃焼させると高熱を発するので、焼却炉が短命化すると共に、燃焼時に有害ガス公害が生じ易く、廃品処理上にも多くの問題点が有る。
さらに、特許文献2は、木材繊維や砕片を板状に圧縮固化した上下二枚のインシュレーションボード間に炭片収納済ハニカム構造体をサンドイッチ式に介在した調湿作用を有する自然素材製の畳であるから、前記特許文献1のような問題点は解決できたが、この特許文献2の畳は、畳床に藁材を使用していないので、藁材畳よりも硬い感触となるため、居住感触に若干の違和感を伴ってしまうし、上記ハニカム構造体内に有る大量の炭片は腐らず、また土中に埋めても土に還元しないから、そのまま捨てる訳にもゆかず、廃品となった畳を燃焼させると、上記大量の炭片の燃焼による高熱を発し、焼却炉が短命化するので、廃品処理にも問題が生じているという本質的な問題点が有る。
また、無農薬藁材100%使用の畳や防虫処理を施した稲藁材100%使用の最高級本畳も有るが、上記無農薬藁材や稲藁自体が著しく高価なので、上記各最高級本畳も著しく高価であるし、特に、防虫処理を施した稲藁製の最高級本畳を敷設した居住区域では、防虫剤の空中発散により、室内空気が汚染するという本質的かつ、大きな問題点が有る。
本考案は、調湿作用と適度の弾性と通気性とを有し、生体と環境に優しく、最高級の本畳に匹敵する居住感触を有する自然素材製の畳を安価に提供することを目的とする。
上記本考案の目的は、無農薬藁材に防虫処理を施さずに用いた多層構造の畳を作るに当たり、樹皮砕片と木質パルプとの混合材に澱粉糊を添加して板状に圧縮成形することで、適度の弾性を有するパルプ混在樹皮ボードを作った後、このボードを下配藁層と横手配藁層との間に介在させて上配藁層と共に逢合して畳床を作り、その上面に配置した天然イグサ製の畳表の縁辺を畳床に逢着しことで達成できた。
本考案における請求項1および請求項2の各考案によれば、無農薬栽培による藁材に防虫処理を施さずに用いた多層構造の畳床の中間層部分に、樹皮砕片と木質パルプとの混合材に澱粉糊を添加して板状に圧縮成形して作ったパルプ混在樹皮ボードを介在したので、前記従来例における無農薬藁材や稲藁を100%使用した前記最高級本畳に対し、本考案では著しく高価な無農薬藁材や稲藁の使用量を安価な上記樹皮ボードの介在分だけ逓減できたので、従来の著しく高価な最高級本畳に匹敵する居住感触を有する自然素材製の畳を安価に提供できるという優れた効果が有る。
また、上記各考案による自然素材製の畳は、上記パルプ混在樹皮ボード固有の優れた調湿作用と断熱作用および防音作用と適度の弾性と通気性とをそれぞれ畳に付与できたという効果が有ると共に、本考案による自然素材製の畳は、土中に埋めれば腐食し、土に還元するので、廃品処理や製造過程でのゴミ処理が容易であるし、環境ホルモン害毒のない優れた調湿作用と適度の弾性とを有する畳を自然素材だけで簡単に作ることができ、しかも、無農薬藁材に防虫処理を施さずに用いたので、生体や環境に優しい多層構造の畳を提供できたという効果も有る。
本考案における請求項3と請求項4の各考案によれば、杉樹皮砕片と木質パルプとの混合材に澱粉糊を添加して板状に圧縮成形することで、調湿作用と適度の弾性を有するパルプ混在杉樹皮ボードを作り、このボードを下配藁層と横手配藁層との間に介在させて上配藁層と共に逢合し、その上面に配置した天然イグサ製の畳表の縁辺を畳床に逢着したので、杉樹皮固有の抗菌効果を畳に満遍なく付与できるという効果を付加できた。
本考案における請求項5の考案のように、樹皮砕片と木質パルプとの混合材にコーンスターチ糊を添加して板状に圧縮成形したパルプ混在樹皮ボード作れば、コーンスターチ糊は約2%程度の少量添加でもパルプ混在樹皮ボードを確実に成形できるので、畳ミシン針の通りが一層良くなり、畳床を一層逢合し易くなったという効果を付加できた。
本考案における請求項6の考案のように、横手配藁層の下面に自然素材製の通気性を有する裏面材を逢合すれば、横手配藁層の下面における藁の『ササクレ』や『バラケ』を防止できるし、畳全体としての見栄えも良くなるという効果を付加でき、また請求項7の考案のように、前記天然イグサ製の畳表として、柿渋染料を含浸させて染め込んだ天然イグサで作った畳表を用いることで、畳表の日焼けによる変色を軽減できると共に、柿渋染め固有の風格有る畳表を有する自然素材製の畳を提供できるという効果を付加できた。
この考案を実施するための最良の形態例は、図1のような多層構造の自然素材製の畳を作るに当たり、先ず、杉樹皮や檜樹皮などの樹皮砕片約49%と木質パルプ約49%との混合材に約2%のコーンスターチ糊または他の澱粉糊を添加して板状に圧縮成形することで、優れた調湿作用と断熱作用および防音作用と適度の弾性と通気性とをそれぞれ有する図2のようなパルプ混在樹皮ボード1を作る。
次いで、上記ボード1を図3のように下配藁層2と横手配藁層3との間に介在させて上配藁層4と裏面材5と共に周知の畳ミシンで逢合して畳床6を作り、その上面に図1のように配置した天然イグサ製の畳表7の縁辺を畳床6に周知の手段で逢着することで、優れた調湿作用と適度の弾性と通気性とを有し、生体と環境に優しく、最高級畳に匹敵する居住感触を有する自然素材製の畳を構成できた。
ただし、上記各構造部材には、すべて、通気性と吸湿性および脱湿性、すなわち、調湿作用を有している例えば無農薬栽培の自然素材に防虫処理を施さずに用いるが、特に上記パルプ混在樹皮ボード1には、優れた調湿作用と断熱作用および防音作用と適度の弾性と通気性とが有ると共に、上記ボード1にパルプ混在杉樹皮ボードを用いた場合には、杉樹皮には固有の殺菌作用か有るので、抗菌効果を畳全体に満遍なく付与できる。
本考案による自然素材製の畳は、以上のような構成となしたので、畳全体的として優れた調湿作用と適度の弾性と通気性とを有し、生体と環境に優しく、最高級の本畳に匹敵する居住感触を有する自然素材製の畳となり、特に、本考案による自然素材製の畳を家屋の床面などに整然と敷設して使用すると、畳床6の中間層に介在した前記パルプ混在樹皮ボード1による優れた吸湿作用で、『ツユ時』のような高湿時においても、この考案による自然素材製の畳は『ジメジメ』とした感じにならず、また、冬場の乾燥時にあっては、主として吸湿済の上記ボード1から湿気が徐々に畳の外面を経て放散するため、天然イグサ製の畳表5がササクレ立つこともなく、年間を通して常に快適な住環境を提供できる。
なお、パルプ混在樹皮ボード1の吸湿性および脱湿性による調湿作用は、年間を通して極めて緩徐に進行し、畳床6の側面と藁同士の微細な間隙や縫い合せ孔と縫い糸とのスキマから、夏場・冬場にそれぞれ緩徐に吸湿・脱湿させ得るから、年間を通して常に快適な住環境を提供できると共に、前記天然イグサ製の畳表7として、柿渋染料を含浸させて染め込んだ天然イグサて作った畳表7を用いることで、畳表7の日焼けによる変色を軽減できると共に、柿渋染め固有の風格有る畳表7を有する自然素材製の畳を提供できる。
本考案による自然素材製の畳は、家屋の床面以外に、体育館や室内競技場の柔道競技コーナーとか練習コーナーに敷設して使用することもできる。
本考案による畳の実施形態の一例を示す縦断側面図 本考案に用いるパルプ混在樹皮ボードの一例を示す縦断側面図 畳表を畳床に逢着する前の状態を示す縦断側面図
符号の説明
1 パルプ混在樹皮ボード
2 下配藁層
3 横手配藁層
4 上配藁層
5 裏面材
6 畳床
7 畳表

Claims (7)

  1. 無農薬藁材に防虫処理を施さずに用いた多層構造の畳において、樹皮砕片と木質パルプとの混合材に澱粉糊を添加して板状に圧縮成形することで、適度の弾性を有するパルプ混在樹皮ボードを作り、このボードを下配藁層と横手配藁層との間に介在させて上配藁層と共に逢合して畳床を作り、その上面に配置した天然イグサ製の畳表の縁辺を畳床に逢着した自然素材製の畳。
  2. 無農薬藁材に防虫処理を施さずに用いた多層構造の畳において、樹皮砕片約49%と木質パルプ約49%との混合材に約2%の澱粉糊を添加して板状に圧縮成形することで、適度の弾性を有するパルプ混在樹皮ボードを作り、このボードを下配藁層と横手配藁層との間に介在させて上配藁層と共に逢合して畳床を作り、その上面に配置した天然イグサ製の畳表の縁辺を畳床に逢着した自然素材製の畳。
  3. 無農薬藁材に防虫処理を施さずに用いた多層構造の畳において、杉樹皮砕片と木質パルプの混合材に澱粉糊を添加して板状に圧縮成形することで、適度の弾性を有するパルプ混在杉樹皮ボードを作り、このボードを下配藁層と横手配藁層との間に介在させて上配藁層と共に逢合して畳床を作り、その上面に配置した天然イグサ製の畳表の縁辺を畳床に逢着した自然素材製の畳。
  4. 無農薬藁材に防虫処理を施さずに用いた多層構造の畳において、杉樹皮砕片約49%と木質パルプ約49%との混合材に約2%の澱粉糊を添加して板状に圧縮成形することで、適度の弾性を有するパルプ混在杉樹皮ボードを作り、このボードを下配藁層と横手配藁層との間に介在させて上配藁層と共に逢合して畳床を作り、その上面に配置した天然イグサ製の畳表の縁辺を畳床に逢着した自然素材製の畳。
  5. 前記澱粉糊にコーンスターチ糊を用いてなる請求項1から請求項4までのいずれか一つの請求項に記載の自然素材製の畳。
  6. 前記横手配藁層の下面に自然素材製の通気性裏面材を逢合してなる請求項1から請求項5までのいずれか一つの請求項に記載の自然素材製の畳。
  7. 前記天然イグサ製の畳表として、柿渋染料を含浸させて染め込んだ天然イグサ製の畳表を用いた請求項1から請求項6までのいずれか一つの請求項に記載の自然素材製の畳。
JP2005006682U 2005-08-17 2005-08-17 自然素材製の畳 Expired - Fee Related JP3115834U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006682U JP3115834U (ja) 2005-08-17 2005-08-17 自然素材製の畳

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006682U JP3115834U (ja) 2005-08-17 2005-08-17 自然素材製の畳

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3115834U true JP3115834U (ja) 2005-11-17

Family

ID=43278073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005006682U Expired - Fee Related JP3115834U (ja) 2005-08-17 2005-08-17 自然素材製の畳

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3115834U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3115834U (ja) 自然素材製の畳
JP2002088691A (ja) 非木材繊維製板状加工品
KR102223367B1 (ko) 왕겨숯을 이용한 벽체 구조물 및 이의 제조방법
JP3707691B2 (ja) 建築用,家具用等の機能性パネル材の構造
JP2004181091A (ja) 収納庫
JP3055211U (ja) 調湿作用を有する畳
JP3826973B2 (ja) 畳床、畳床の製造方法、及び畳
JPS6128834Y2 (ja)
JPH07331850A (ja) 床 材
JP2000220225A (ja) 抗菌調湿パネル及びその製造方法
JPH11131606A (ja) 保湿吸着シート
JP3862729B2 (ja) 畳床
JP2008014111A (ja) 建材
JPH0932249A (ja) 畳及び畳床
JPH0355695Y2 (ja)
JPS6268960A (ja) 床材
JP3119092U (ja) 段ボール製の簀の子
JP2003306994A (ja) 建築用パネル
JP3033933U (ja) 畳 床
JPH0321392Y2 (ja)
JP2003206619A (ja) 炭入り畳床
JPH0130497Y2 (ja)
Sheina Biopositive materials and green technologies in low-rise architecture
JPH02183032A (ja) 建物の壁構造
JP2567234Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees