JP2000220225A - 抗菌調湿パネル及びその製造方法 - Google Patents

抗菌調湿パネル及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000220225A
JP2000220225A JP11059172A JP5917299A JP2000220225A JP 2000220225 A JP2000220225 A JP 2000220225A JP 11059172 A JP11059172 A JP 11059172A JP 5917299 A JP5917299 A JP 5917299A JP 2000220225 A JP2000220225 A JP 2000220225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibacterial
humidity control
charcoal
control panel
fine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11059172A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuo Kobayashi
悦雄 小林
Akimichi Soda
昭道 左右田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INTEKKU SOUDA KK
Original Assignee
INTEKKU SOUDA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INTEKKU SOUDA KK filed Critical INTEKKU SOUDA KK
Priority to JP11059172A priority Critical patent/JP2000220225A/ja
Publication of JP2000220225A publication Critical patent/JP2000220225A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】住宅の室内における新建材から発生した有害ガ
スを除去すること、過湿下におけるカビ、ダニの発生を
抑えること、乾燥下における呼吸系症患を予防するこ
と、人体へのリラックス化することなどの複合効果の有
る抗菌調湿パネルを開示する。 【解決手段】針葉樹の抗菌成分を含んでいる香成分によ
り人体をリラックス化し、カビ及びダニを殺菌する針葉
樹の加工物と、湿度を調湿し有害ガスを吸着する細粒状
植物炭とをハニカムに交互に詰め込み、裏板と多孔質表
板との間に重ね込み縫合糸で一体化した抗菌調湿パネ
ル。農産物の腐敗菌を殺菌する針葉樹の加工物と、エチ
レンガスを吸着し鮮度保持する細粒状植物炭とをハニカ
ムに交互に詰め込み、多孔質裏板と多孔質表板との間に
重ね込み縫合糸で一体化した抗菌調湿パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材用の抗菌調湿
パネル並びに農産物の鮮度を保持する貯蔵用の抗菌調湿
パネルとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅の高断熱高気密化が進むにつれて、
部屋の中のホルムアルデヒド、アンモニアガスなどの有
害ガスによる人体への悪影響が問題になっている。ま
た、部屋の空気湿度が過湿になりがちで、高湿度下で異
常繁殖するカビ、ダニが原因でアレルギー患者が増加し
てきている。畳の芯材は、稲ワラが使用されている。稲
ワラの素材には、多くの種類のダニが初めから大量にワ
ラの糖分を栄養源として繁殖している。また、長期不在
の密閉住宅では、梅雨どきに畳のイグサから大量の青カ
ビが発生することがある。そこで、稲ワラに木質炭を混
ぜ込み含水率を低くして、ダニ、カビの繁殖を抑えてい
る畳があるが、施工性が著しく悪かった。また、近年は
稲ワラの入手難から、軽量な発泡スチロールを芯材にし
た畳が広く使用されてきている。この畳は新旧交換時に
焼却処分が行われ、発泡スチロールの焼却にともなっ
て、発生する焼却灰の処分や煙公害が問題になってい
る。
【0003】農産物の貯蔵庫は、長期貯蔵が高まるにつ
れて、低温冷蔵庫の導入が進んできている。小型冷蔵庫
では、農産物の代謝に係わるガス交換を制御するため
に、ポリ袋に農産物を詰め込み鮮度保持している。しか
も、エチレンガスを吸着する吸着剤をポリ袋に併用し
て、品質劣化を防止している。この方法は個々に吸着剤
をポリ袋に詰める欠点があり、省力的方法が望まれてい
た。一方、穀物類などの大型貯蔵庫では、ポリ袋にいれ
る手間を避け、一般的に鮮度保持剤は使用されていない
ために、簡易な鮮度保持法が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、住宅の室内環境改善のために、新建材から発生する
有害ガスの除去、過湿下で発生するカビ、ダニの防止、
乾燥下での呼吸系疾患を予防するなどの複合効果を有す
る抗菌調湿パネルを開示することにある。本発明の第2
の目的は、住宅の室内環境改善のために、新建材から発
生する有害ガスの除去、過湿下で発生するカビ、ダニの
殺菌、過乾燥下での呼吸系疾患を予防する予防、針葉樹
の香成分及び抗菌成分により人体へのリラックス化など
の複合効果を有する抗菌調湿パネルを開示することにあ
る。本発明の第3の目的は、農産物の貯蔵庫の長期鮮度
保持のために、農産物から発生したエチレンガスの除
去、農産物の代謝制御をする酸素及び二酸化炭素の調
整、品質劣化を進める乾燥を防止する調湿、針葉樹の香
成分及び抗菌成分による腐敗菌の殺菌などの複合効果を
有する抗菌調湿パネルを開示することにある。本発明の
第4の目的は、裏板、細粒状植物炭と針葉樹の加工物と
を交互に詰め込んだハニカム、多孔質表板とを重ね合わ
せ縫合糸で一体化したことを特徴とする抗菌調湿パネル
の製造方法にある。
【0005】
【発明が解決するための手段】本発明の第1の要旨は、
住宅の室内において、新建材から発生した有害ガスの除
去、過湿下おけるカビやダニの発生の抑制、過乾燥下に
おける呼吸系疾患を予防する抗菌調湿パネルにある。こ
の抗菌調湿パネルは、裏板に静置したハニカムに細粒状
植物炭を交互に詰め込んみ不織布を被せた多孔質表板を
重ね合わせ化繊糸で縫合したことを特徴とした抗菌調湿
パネルにある。
【0006】近年の高断熱高気密住宅は、室内の空気を
強制的に外気と換気する省エネルギー機能を備えたアク
ティブ方式が採用されてきた。このアクティブ方式は、
発電所で二酸化炭素が大量に発生する。近年、地球環境
の温暖化が懸念され、電気を使用しないパッシブ方式が
指向されてきている。高断熱高気密の弊害として、接着
剤から発生したホルムアルデヒド、アンモニアなどの有
害ガスが部屋の中にこもり、目の痛みやアレルギー疾患
を起こしている。また、室内の空気湿度が乾燥すること
で呼吸疾患が引き起こされている。しかも、部屋の空気
湿度が過剰になるとダニやカビの発生が起こり、それが
原因でアレルギー疾患が多発している。畳に発生するダ
ニ対策として、有機リン酸系農薬が使用されてきたが、
幼児が補腹前進する際、呼吸系から吸引するという重大
な問題も提起されてきている。さらに、室内の湿度が高
まると、急速にダニ類が増えてくる。長期間不在の密閉
住宅では、青カビがイグサの栄養分を利用して畳の表面
に異常繁殖することもある。ヒョウダニ、ホコリダニは
人間のフケやアカを餌に1カ月で100倍に増えゼンソ
クやかぶれのアレルギー疾患を起こす。
【0007】この対策として、室内の壁やワラ畳の芯材
に木質炭が使用され始めているが、バラ木質炭や不布織
に収納した木質炭を使用しているために、施工性が著し
く悪かった。施工性の改善として、木質炭のパネル化が
試みられている。パネル化として、一般的に接着剤の使
用を試みているが、木質炭の多孔質を塞いでしまうとい
う欠点があった。その欠点を大幅に改善した。裏板と、
細粒状木質炭を詰め込んだハニカムと、表板とを重ね合
わせ化繊糸で縫合し一体化することで、有害ガス、アン
モニアを効率的に除去でき、しかも湿度調整によるカ
ビ、ダニの抑制も同時にできる優れた施工性を有する抗
菌調湿パネルにある。
【0008】抗菌調湿パネルの構成材として、ハニカム
は通常の強度のあるパルプ紙又はアルミを使用する。そ
の形状は、特に限定する必要はない。多孔質表板の表面
にある不織布は、ハニカムに詰め込んだ細粒状木質炭が
多孔質表板の孔からこぼれ出ないようにするものであ
る。裏板、表板の材質は、木質板、アルミ板などを使用
するが、好ましくはインシュレーションボードを使用す
る。縫合糸は化繊糸、麻糸を使用するが腐食に強い化繊
糸が好ましい。細粒状植物炭は静置式炭化炉、回転式く
ん炭炉、炭焼き釜などで炭化された竹炭、木質炭、白
炭、モミガラ炭などを選別した細粒状木質炭を使用す
る。又は予め細粒状に加工した細粒状植物原料を回転式
くん炭炉によって製造した細粒状木質炭を使用する。こ
の中で、白炭は焼成温度が1200℃と高く電磁波を吸
収する効果がある。近年、高圧線、OA機器などが発生
する電磁波被爆が懸念されていることから、抗菌調湿パ
ネルの木質炭として使用することで、一層の室内環境の
改善が図れる。
【0009】本発明の第2の要旨は、住宅の室内におい
て、新建材から発生した有害ガスの除去、過湿下おける
カビやダニの発生の抑制、乾燥下における呼吸系疾患の
予防、針葉樹の香成分及び抗菌成分によるダニを殺菌し
人体をリラックス化する抗菌調湿パネルにある。この抗
菌調湿パネルは、裏板と、細粒状植物炭と針葉樹の加工
物とを交互に詰め込んだハニカムと、不織布を被せた多
孔質表板とを重ね合わせ化繊糸で縫合したことを特徴と
した抗菌調湿パネルである。
【0010】ヒノキ、ヒバの木糠の中にダニを置くと1
日で死滅する。又、この木糠から抽出した精油を1%ふ
りまくだけで6日後にはダニは全くいなかったとの報告
が森林総研からだされている。ヒノキ、ヒバ、シーダー
などの香成分及び抗菌成分は、アレルギーの原因である
ダニの繁殖を強く防ぐ働きがある。また、針葉樹の香成
分を室内に放出することにより、リラックス効果がある
快適な室内環境を作る相乗効果があることは承知の通り
である。針葉樹の種類として、ヒノキ、ヒバ、シーダー
に含まれている製油は抗菌力に優れていることは既に知
られている。
【0011】抗菌調湿パネルの構成材として、ハニカム
は通常の強度のあるパルプ紙又はアルミを使用する。そ
の形状は、特に限定する必要はない。多孔質表板の表面
にある不織布は表板の孔からハニカムに詰め込んだ木糠
や細粒状チップがこぼれでないようにするものである。
裏板、表板の材質は、木質板、アルミ板などを使用す
る。好ましくはインシュレーションボードを使用する。
細粒状植物炭は竹炭、木質炭、白炭、モミガラ炭などを
使用し、特に竹炭、木質炭のような重量感のある炭が含
まれるようにすることが好ましい。針葉樹の加工物は、
針葉樹をオガコ製造機で製造した木糠、もしくは、チッ
プ機で細かくした5mm前後の細粒状チップのものを使
用する。特に、香成分及び抗菌成分を多く含むヒノキ、
ヒバ、シーダーの木糠及び細粒状チップが針葉樹の加工
物に含まれていることが好ましい。植物炭に対する針葉
樹の加工物の割合は、容積比で50%以下とする。この
中に含まれるヒノキ、ヒバ、シーダーの木糠及び細粒状
チップの割合は、植物炭に対して20%前後が好まし
い。
【0012】本発明の第3の要旨は、農産物の長期貯蔵
において、農産物から発生したエチレンガスの除去す
る、酸素及び二酸化炭素の吸着による代謝制御、針葉樹
の香成分及び抗菌成分などによる腐敗菌を殺菌する、乾
燥による水気の蒸散を防止する抗菌調湿パネルである。
この抗菌調湿パネルは、多孔質裏板と、細粒状植物炭と
針葉樹の加工物とを交互に詰め込んだハニカムと、不織
布を被せた多孔質表板とを重ね合わせ化繊糸で縫合した
ことを特徴とした抗菌調湿パネルである。
【0013】近年の農作物の長期貯蔵は、低温貯蔵が普
及し、高値をねらい農産物を出荷している。長期貯蔵
は、農作物の代謝を抑えることが重要であるために、低
温で貯蔵して、代謝を抑制する酸素濃度及び二酸化炭素
濃度の調整し、品質を劣化するエチレンガスの除去を行
っている。小型低温庫では、農産物を入れたコンテナー
をすのこ板に積み上げて貯蔵している。酸素濃度及び二
酸化炭素濃度の調整とエチレンガスの除去のために、ゼ
オライト、もしくは木炭紙を農産物とともにポリ袋の中
に入れ密閉している。この方法は、ポリ袋に農産物をい
ちいち詰めるために、手間がかかり、省力化が望まれて
いた。又、米などの穀物貯蔵の大型貯蔵庫では、手間が
かかることで鮮度保持剤は使用されていなかった。
【0014】抗菌調湿パネルの構成材として、ハニカム
の材質は、通常の強度のあるパルプ紙又はアルミを使用
する。その形状は、特に限定する必要はない。多孔質表
板にある不織布は表板の孔からハニカムに詰め込んだ木
糠や細粒状チップがこぼれ出ないようにするものであ
る。裏板、表板の材質は、木質板、アルミ板を使用す
る。好ましくは、インシュレーションボードを使用す
る。細粒状植物炭は、静置式炭化炉、回転式炭化炉で製
造した竹炭、木炭、白炭、モミガラ炭などを選別もしく
は粉砕した5mm以下の細粒状植物炭を使用する。
【0015】針葉樹の加工物として、針葉樹をオガコ製
造機で製造した木糠、又は針葉樹を粉砕機で粉砕した細
粒状チップを使用する。ヒノキ、ヒバ、シーダーの木糠
や細粒状チップは、農産物の腐敗菌の繁殖を防止したり
抗菌成分が含まれていることが知られている。例えば、
ヒノキの製油を精製したヒノキチオールを添加したパル
プ紙をポリ袋にブドウとともに収容するとカビが繁殖さ
れないことが確認されている。従って、針葉樹の加工物
には抗菌力に優れるヒノキ、ヒバ、シーダーの木糠及び
細粒状チップを含めることが好ましい。
【0016】植物炭に対する針葉樹の加工物の割合は、
容積比で同量以下とする。ヒノキ、ヒバ、シーダーの木
糠、細粒状チップを針葉樹の加工物に容積比で40%程
度混入することが好ましい。針葉樹の加工物に含まれる
木質の香料及び抗菌成分による殺菌効果及び細粒状植物
炭の調湿効果により、農産物の長期鮮度保持ができる。
【0017】本発明の抗菌調湿用パネルを農産物の貯蔵
庫の壁、パレット、すのこ板、コンテナーの板材に使用
することで、各種の問題点が解決できる。貯蔵庫の空気
が低湿度の時には、農産物は水気がなくなるが、本発明
の抗菌調湿パネルを使用した貯蔵庫では、不足する湿度
は床とすのこ板との棧木間に流れる冷気から抗菌調湿パ
ネルの表・裏板の孔を通して細粒状植物炭から補われ、
貯蔵庫の湿度は適度に保持される。細粒状植物炭の他の
機能として、エチレンガスの吸着による品質劣化を防止
する。又、二酸化炭素及び酸素の適度な吸着による代謝
の抑制による農産物の鮮度保持効果がある。
【0018】本発明の第4の要旨は、裏板、細粒状植物
炭と針葉樹の加工物とを交互に詰め込んだハニカム、多
孔質表板とを重ね合わせ縫合糸で一体化したことを特徴
とする抗菌調湿パネルの製造方法にある。針葉樹とし
て、十分に乾燥したヒノキ、杉などの樹皮を取り除いた
心材をオガコ製造機で木糠やチップ製造機で細粒状チッ
プを製造する。樹木の香成分及び抗菌成分は赤みの多い
心材が多くなるようにするために樹齢が大きいほど好ま
しい。細粒状植物炭として、竹、セガ、バーク、ナラ、
モミガラなどを原料に応じて静置式炭化炉又は回転式炭
化炉で炭化して、くん炭を製造する。竹、セガ、ナラは
細粒状の大きさに加工した前処理後、炭化炉で炭化し細
粒状炭を製造する。又、炭化炉で炭化した後、破砕処理
し振るい機で選別し細粒状炭を製造する。
【0019】裏板にハニカムを静置し、ハニカムの周側
部の上面に補強材を置き、周側部の内側の空間に細粒状
植物炭、針葉樹の加工物を詰め込み、多孔質表板を重ね
合わせ、不織布を覆って、化繊糸で一体化する縫合機で
抗菌調湿パネルを製造する。ハニカムは用途の強度に応
じ紙製、アルミ製ハニカムを選択する。補強材はハニカ
ムの端の型くずれを防止するためのものである。不織布
は多孔質表板の孔から細粒状植物炭、針葉樹の加工物が
漏れないようにするためであるが、選別機で選別したや
や粗めの細粒状植物炭を使用するときは特に必要としな
い。
【0020】
【発明の実施形態】(実施例1)本発明の抗菌調湿用パ
ネルについて、図1を参照して詳しく述べる。図1は、
抗菌調湿用パネルの構造図である。裏板11の上に紙製
ハニカム12を配置し、ハニカム空間の波線で表した部
分に収納したヒノキの細粒状チップ13と点で表した部
分に収納した細粒状木質炭14を交互に詰め込み、補強
板15と、孔17が開いている多孔質表板16に不織布
18を覆い、化繊糸19で逢合機により、堅固に逢合す
ることからなる畳の芯材として用いる抗菌調湿パネルで
ある。裏板11、表板16は、全体の強度を得るため
に、裏板は10mm程度のインシュレーシンボード、表
板は15mm程度のインシュレーシンボードを使用し
た。ホルデアルデヒドやアンモニアなどの有害ガス、湿
気が通過する上板16の孔17は、5mm程度のものと
し、表板16に対する孔17の開孔度は30%のものを
使用した。ハニカム12は、直径10mm、高さ25m
mの紙製の荷重強度平方メートル当たり200キログラ
ムものを使用した。なお、不織布18は孔17からヒノ
キの細粒状チップ13及び細粒状木質炭14が漏出しな
いようにするものである。
【0021】大きさ5mm以下の細粒状木質炭と大きさ
5mm以下のヒノキの細粒状チップとを交互にハニカム
に同量の約12lづつ詰めた抗菌調湿パネルを芯材にし
て、イグサを被覆した畳みを作り、和室8畳に敷設し
た。梅雨どきの3カ月間、部屋を密閉して、針葉樹の香
り、カビ、ダニの発生を調査した。通常部屋の温度24
℃、湿度が85%以上になると、イグサの糖分を利用し
て、青カビ、ダニの発生が認められるが、抗菌調湿パネ
ルを芯材に用いた畳を敷設した部屋では、カビ、ダニの
発生は認められなかった。初期イグサ及びヒノキの香り
が強く発生した後、後期までヒノキの香りが認められ
た。これらのことから、室内の調湿効果、カビやダニの
抑制効果、針葉樹の香成分によるリラックス効果などの
複合効果を有する抗菌調湿パネルであることが確認され
た。
【0022】(実施例2)本発明の農産物の貯蔵庫用の
抗菌調湿パネルは、床面を流れる冷気と効率的にガス交
換するために、裏板11は多孔質表板16と同じ多孔質
板を使用する。この抗菌調湿パネルの構造は、前記の建
材用と同じ構造である。多孔質裏板11と多孔質表板1
2のインシュレーションボードは15mmを使用した。
孔17は、5mm程度のもの、裏板11、表板16に対
する孔17の開孔度は30%のものを使用した。ハニカ
ム12は、直径10mm、高さ25mmの紙製の荷重強
度平方メートル当たり400Kgものを使用した。すの
こ板の形状は、この抗菌調湿パネルに桟木を付けた慣行
形状のすのこ板とした。パレットの形状は、表板を抗菌
調湿用パネルとし桟木を底板で挟んだ慣行形状のパレッ
トとした。また、農産物の収納用コンテナーの底材とし
て、抗菌調湿パネルを使用した。
【0023】試験区1として、大きさ5mm以下の細粒
状木質炭と大きさ5mm以下のヒバの細粒状チップとを
同量交互にハニカムに約12リットルを詰め込んだ抗菌
調湿パネルと一体化したすのこ板を敷設した6畳の低温
冷蔵庫にビニールシートで全体を覆ったコンテナー30
箱にブドウ600Kgを収納して長期貯蔵した。試験区
2として、前記抗菌調湿パネルを底板としたコンテナー
30箱にブドウ600Kgを収容し全体をビニールシー
トで包み込み酸素及び二酸化炭素を遮断して6畳の低温
冷蔵庫で長期貯蔵した。冷蔵庫の冷気の流れは、すのこ
板の床側に一部循環している。抗菌調湿パネルの裏板の
孔を通して行われるエチレンガスの吸着効果、調湿効
果、針葉樹の香成分の殺菌効果については次のようにな
った。通常、9月収穫、11月下旬までの保存が限界で
あるが、これ以上過ぎると、ブドウの芯棒は黒くはなら
ないが、カビが発生しクリスマスまでの鮮度保持するこ
とは難しかった。試験区については、12月下旬まで、
芯棒は緑色を保ち、ブドウの粒の脱粒もなく、カビの発
生も見られなく新鮮な状態に保たれた。また、リンゴと
ブドウの併用貯蔵は、リンゴが大量に放出するエチレン
ガスにより、ブドウの劣化が著しく進むので、別々の貯
蔵が行われている。抗菌調湿用パネルと一体化したすの
こ板を使用し、ブドウ用コンテナーの全体をビニールシ
ートで覆って、3カ月間にわたり同時貯蔵をしたとこ
ろ、ブドウの劣化はなかった。これらのことから、抗菌
調湿パネルは、調湿効果、エチレンガス吸着効果、針葉
樹の香成分の殺菌効果などの複合効果を有することが確
認された。
【0024】
【発明の効果】本発明の抗菌調湿パネルは、建物の室内
において、新建材から発生した有害ガスを除去するこ
と、過湿下でのカビ、ダニの発生を抑えること、乾燥下
での呼吸系疾患を予防すること、針葉樹の香成分による
殺菌や人体へのリラックス化などの複合効果がある。本
発明の抗菌調湿パネルは、農産物の貯蔵庫において、品
質劣化の原因物質であるエチレンガスを除去すること、
酸素及び二酸化炭素を吸着し代謝制御すること、乾燥下
での品質劣化を防止すること、針葉樹の香成分による殺
菌などの複合効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の抗菌調湿パネルの構造図であ
る。
【符号の説明】
11 裏板 12 ハニカム 13 針葉樹の加工物 14 植物炭 15 補強板 16 多孔質表板 17 表板の孔 18 不織布 19 縫合糸
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 9/02 B32B 9/02 E04B 1/64 E04B 1/64 D E04C 2/36 E04C 2/36 N

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏板、細粒状植物炭を詰め込んだハニカ
    ム、多孔質表板とを重ね合わせ縫合糸で一体化したこと
    を特徴とする抗菌調湿パネル。
  2. 【請求項2】 裏板、細粒状植物炭と針葉樹の加工物と
    を交互に詰め込んだハニカム、多孔質表板とを重ね合わ
    せ縫合糸で一体化したことを特徴とする抗菌調湿パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 竹炭、木質炭、白炭、モミガラ炭の1以
    上からなる植物炭であることを特徴とする請求項1〜2
    の抗菌調湿パネル。
  4. 【請求項4】 針葉樹の加工物として、ヒノキ、ヒバ、
    シーダーの1以上からなる木糠、又は細粒状チップであ
    ることを特徴とする請求項2の抗菌調湿パネル。
  5. 【請求項5】 畳の芯材として用いる請求項1〜4の抗
    菌調湿パネル。
  6. 【請求項6】 農産物貯蔵庫の鮮度保持材として用いる
    請求項1〜4の抗菌調湿パネル。
  7. 【請求項7】裏板、細粒状植物炭と針葉樹の加工物とを
    交互に詰め込んだハニカム、多孔質表板を重ね合わせ縫
    合糸で一体化したことを特徴とする抗菌調湿パネルの製
    造法。
JP11059172A 1999-01-29 1999-01-29 抗菌調湿パネル及びその製造方法 Pending JP2000220225A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11059172A JP2000220225A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 抗菌調湿パネル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11059172A JP2000220225A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 抗菌調湿パネル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000220225A true JP2000220225A (ja) 2000-08-08

Family

ID=13105713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11059172A Pending JP2000220225A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 抗菌調湿パネル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000220225A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279067A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Daiwa House Ind Co Ltd 服掛け室、シューズボックス、押入れ等の収納室の空気質改善システム
WO2013012108A1 (ko) * 2011-07-19 2013-01-24 Lee Hyung Ho 숯이 내장된 건축용 흡음재 및 흡음 도어
CN105239747A (zh) * 2015-11-06 2016-01-13 常胜 一种具有吸附有害气体功能的天花板及其制备方法
CN105235296A (zh) * 2015-11-08 2016-01-13 常胜 一种具有吸附有害气体功能的板材及其制备方法
JP2017177032A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Jx金属株式会社 木炭除湿剤及びその製造方法
FR3066431A1 (fr) * 2017-05-16 2018-11-23 Faurecia Automotive Industrie Piece structurelle anti composes organiques volatils, notamment pour un vehicule automobile

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279067A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Daiwa House Ind Co Ltd 服掛け室、シューズボックス、押入れ等の収納室の空気質改善システム
WO2013012108A1 (ko) * 2011-07-19 2013-01-24 Lee Hyung Ho 숯이 내장된 건축용 흡음재 및 흡음 도어
JP2014522932A (ja) * 2011-07-19 2014-09-08 ナムティーエム インコーポレイテッド 炭が内蔵された建築用吸音材及び吸音ドア
CN105239747A (zh) * 2015-11-06 2016-01-13 常胜 一种具有吸附有害气体功能的天花板及其制备方法
CN105235296A (zh) * 2015-11-08 2016-01-13 常胜 一种具有吸附有害气体功能的板材及其制备方法
JP2017177032A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Jx金属株式会社 木炭除湿剤及びその製造方法
FR3066431A1 (fr) * 2017-05-16 2018-11-23 Faurecia Automotive Industrie Piece structurelle anti composes organiques volatils, notamment pour un vehicule automobile

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11975911B2 (en) Insulation packaging for thermal insulation and/or shock absorption made from straw and/or hay
CN1207335C (zh) 湿度敏感性组合物
US8172979B2 (en) Porous adhesive for corrugated cardboard and method of manufacturing corrugated cardboard using the same
CN101701082A (zh) 保鲜包装材料及其制品
KR102276036B1 (ko) 천연 방부성분이 포함된 멀칭지
CN113166557B (zh) 地膜纸用生物降解性涂敷组合物及地膜纸
KR101221035B1 (ko) 나노 무기재를 활용한 과수 포장지 및 그 제조방법
JP2000220225A (ja) 抗菌調湿パネル及びその製造方法
CN110463754A (zh) 一种生物复合缓释型保鲜剂及制备方法
JP2000199283A (ja) 抗菌調湿材、建築材、パネル材
KR100501744B1 (ko) 황토와 천연 광물질을 혼합한 기능성 제품의 제조방법
CN1398528A (zh) 板栗贮藏保鲜工艺
WO2008069167A1 (ja) 非木材繊維製の育苗用マット材
CN110353034A (zh) 一种马铃薯种薯的新型储藏方法
JP2006095103A (ja) 乾燥樹葉入り枕及び乾燥樹葉入り防虫芳香剤
JPS62190068A (ja) 生鮮品の保存装置
WO2001097604A1 (fr) Materiau pour l'agriculture, l'exploitation forestiere et l'elevage, a base de tourteau de coco, procede d'elaboration et procede d'alimentation du betail
JPH11171200A (ja) 収穫物等の保管収納用具
CN112890264B (zh) 一种快速降氧除湿的烟丝气调方法
JP3107659U (ja) 機能性積層シート材及びこれを用いた包装材、包装容器、仕切り材、緩衝材又は鮮度保持材
JPH11131606A (ja) 保湿吸着シート
JP2001286368A (ja) 炭と松脂を用いた吸着シートとその使用方法
JP2002291374A (ja) 幼虫飼育用菌糸ビン
KR100498828B1 (ko) 유통쌀의 기능성 쌀포장재
JP2006239909A (ja) マット用芯材とこの芯材を用いたマット