JP2001054446A - 感湿表示部を有する吸汗性敷寝具 - Google Patents

感湿表示部を有する吸汗性敷寝具

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JP2001054446A
JP2001054446A JP23128599A JP23128599A JP2001054446A JP 2001054446 A JP2001054446 A JP 2001054446A JP 23128599 A JP23128599 A JP 23128599A JP 23128599 A JP23128599 A JP 23128599A JP 2001054446 A JP2001054446 A JP 2001054446A
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JP
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moisture
fiber
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perspiration
fiber base
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JP23128599A
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English (en)
Inventor
Kenji Hiramatsu
憲二 平松
Kenji Ohama
憲司 大濱
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感湿センサーを繊維質基材から分離可能とし
て、敷寝具の洗濯を可能とし、長期間清潔な敷寝具を提
供する。 【解決手段】 吸水性繊維を含有する繊維基材と、該繊
維基材の表面に着脱自在に係合する感湿表示部からなる
ことを特徴とする吸汗性敷寝具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感湿表示部を有する
敷寝具に関し、さらに詳しくは吸水性繊維を含有してな
る繊維基材と該繊維基材に着脱自在に係合する感湿表示
部を有する吸汗性敷寝具に関する。
【0002】
【従来の技術】木綿綿または各種合成繊維の綿を芯とし
たふとんは、代表的寝具として多用されており、数日間
使用すると、かなり湿気や水分を吸収するため、衛生上
および快適な睡眠を得るために、天日干しまたは電気乾
燥機により乾燥して使用されている。このような日常の
ふとんの使用に際して、適切な時機にふとん乾燥を行な
うのは難しい場合がある。そのために、ふとんの下に吸
湿性のシートまたは不織布などを敷いて、ふとんの湿気
を吸収することが提案されている。例えば特開平9−3
13785号公報では、湿度センサー付の吸湿性のシー
トまたは不織布などを敷いて、ふとんの湿気を吸収する
ことが開示されている。しかし該技術には以下の問題が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】人体から放出される水
分は、蒸気としての湿気だけではなく、液体としての水
分または汗がある。これは夏の高温時や病気での発熱時
に経験することである。ふとんを乾燥状態に保つために
は、ふとんを通過した湿気を吸収するより、人体に接し
た部位で液体の水分または汗を直接吸収することが、よ
り効率的であると考えられる。また、上記の発明では、
繊維質基材と感湿センサー(以下、センサーと略称す
る)が非透過性フィルムで繊維質基材に接着剤、縫製、
ヒートシールなどで一体的に接着されるので、分離する
ことができない。ふとんの吸湿体は湿気のほかに種々の
ほこりなどを吸収吸着するために、洗濯をして清潔に保
つ必要がある。上記の発明では、センサーが繊維質基材
に接着されているため、洗濯に際してセンサーを分離す
ることができず、洗濯によりセンサーが破壊されるの
で、実質的に洗濯が不可能との問題もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決する新規な吸汗性の敷寝具を提供する。即ち本発明
は、吸水性繊維を含有する繊維基材と、該繊維基材の表
面に着脱自在に係合する感湿表示部からなる吸汗性敷寝
具である。また本発明は、吸水性繊維および消臭性繊維
を含有してなる繊維基材と、該繊維基材の表面に着脱自
在に係合する感湿表示部からなる吸汗性敷寝具である。
さらに本発明は、上記に記載される繊維基材と、該繊維
基材の表面に着脱自在に係合する感湿表示部からなる吸
汗性敷寝具であって、該感湿表示部がその一面に面ファ
スナーを有し、該繊維基材の表面に着脱自在に係合する
構造を有する吸汗性敷寝具である。
【0005】本発明の繊維基材に含有される吸水性繊維
は、液体の水分および汗を吸収するものであればよく、
蒸気の湿気を吸収する必要はない。かかる繊維として
は、通常の疎水性繊維を吸汗剤で処理した繊維が使用で
きる。その具体例は、ポリエステルの末端基をグリコー
ル変性した化合物であり(商品名:高松油脂社製 SR
−1000)、該吸汗剤の水溶液にポリエステル繊維を
浸漬し、60〜80℃で処理して得ることができる。本
発明の繊維基材は吸水性繊維を約20重量%以上、より
好ましくは約25重量%以上含有することが望ましい。
吸水性繊維とともに使用される繊維は吸湿性繊維を含む
任意の繊維でよいが、繊維基材層内に空隙を作るため、
または繊維基材のへたりを防ぐためには、非吸湿非吸水
性繊維を用いるのが好ましい。非吸湿非吸水性繊維とし
ては疎水性の各種合成繊維が使用でき、その具体例は、
ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維、ポリアミド系
繊維、ポリエステル系繊維などである。
【0006】繊維基材は編織布または不織布であるが、
不織布が好ましい。その繊維は短繊維または長繊維およ
びその混合物が使用できる。不織布は水流絡合による湿
式不織布、および空気絡合やニードルパンチングによる
乾式不織布が使用できる。また、繊維間を接着する各種
のバインダー繊維を使用することもできる。本発明の目
的から、繊維基材には吸水繊維と併せて消臭繊維を含有
させると、長期の使用による着臭や、吸収した汗成分の
変質分解による発臭を防いで、快適な使用を継続できる
利点がある。かかる消臭繊維としては、例えばチタン化
合物、亜鉛化合物、りん化合物の複合物(武田薬品工業
(株)製造、「セブントールNPC」)を練り込んだポ
リエステル系繊維、ポリアミド系繊維((株)クラレ
製、「シャインアップ」)がある。その他耐洗濯性のあ
る消臭繊維であれば、同様に使用できる。なお、本発明
でいう洗濯は、水での洗濯を意味し、有機溶剤を使用す
るいわゆるドライクリーニングを意味しない。
【0007】本発明の繊維基材は、吸水性繊維が20〜
100重量%、より好ましくは25〜70重量%、疎水
性繊維80〜0重量%、より好ましくは75〜30重量
%からなる編織布または不織布である。不織布の場合、
疎水性繊維の一部をバインダー繊維とすると、不織布の
柔軟性を改善し、また短繊維からなる不織布では、繊維
の脱落を防止して耐洗濯性を改善することができる。該
バインダー繊維は繊維基材全体に対して5〜30重量
%、より好ましくは10〜20重量%である。また繊維
基材が消臭繊維を含有する場合は、全体に対し10〜7
0重量%、より好ましくは20〜50重量%である。繊
維基材の重量は、400g/m2〜1500g/m2、よ
り好ましくは500g/m2〜1000g/m2である。
【0008】本発明の吸汗性敷寝具は、上記の繊維基材
そのままでもよいが、該繊維基材と他の部材との複合体
としてもよい。例えば、上記繊維基材2層の間に疎水性
繊維だけからなる中間層を設けると、多量の発汗があっ
た場合、汗が上の吸汗性繊維基材を透過しても、中間層
によって汗が広範囲に拡散し、さらに下の吸汗性繊維基
材で再吸収され、汗がふとんを濡らすことを防ぐことが
可能である。吸汗性繊維基材と疎水性繊維層の2層構造
では、上記の効果はなく、汗でふとんが濡れることが多
かった。
【0009】本発明の吸汗性敷寝具は、その表面に着脱
自在な感湿表示部(以下、センサーと略称する)を設け
る。センサーは、湿気または水分の吸収による変色が可
逆的に起きる感湿物質を基材に塗布するか、該物質を含
むフィルム、シートを使用できる。感湿物質としては、
塩化コバルト(吸湿時に青色から淡赤色に変化)、臭化
コバルト(緑色から赤紫色)、塩化ニッケル(黄色から
淡緑色)、臭化ニッケル(黄褐色から緑色)などであ
り、これらを配合したアクリル樹脂系や酢酸ビニル樹脂
系の水性エマルジョンを塗料として使用してもよい。本
発明のセンサーは、繊維基材の表面に着脱自在に設ける
ことが必要である。繊維基材を洗濯する場合、センサー
を繊維基材から分離して、センサーを保護しなければな
らない。センサーは粘着剤で接着するか、分離可能なホ
ックで止めることもできるが、センサーの裏面に面ファ
スナーを取付け、該面ファスナーで繊維基材の表面に係
合するのが好ましい。
【0010】センサーにフック状係合素子を有する面フ
ァスナー(以下、フック面ファスナーと略称する)を付
け、繊維基材の表面にループ状係合素子を有する面ファ
スナー(以下、ループ面ファスナーと略称する)を付け
て両者を係合すると、変形したり異物と係合して機能を
損なう恐れのあるフック面ファスナーが保護できて好ま
しい。該フック面ファスナーは、マジックテープ(登録
商標)と称される織成構造の面ファスナーや、各種の成
形法による面ファスナーが使用できる。フック面ファス
ナーとして、特に好ましいのは、細デニールのモノフィ
ラメントから形成されたフックを100〜200/cm
2の密度で有する、柔軟かつ高密度フック面ファスナー
であり、該フック面ファスナーは単位フックの係合力が
低いので、ループ面ファスナーのループを損傷すること
が少なく、高密度のフックにより全体の係合力の低下が
少ない利点がある。
【0011】成形法によるフック面ファスナーは、その
基材がシート状で透湿性も透水性もないので、本発明の
センサーに用いるためには、適当な孔を設けて透湿透水
性を付与しなければならない。繊維基材が不織布である
場合、その表面の繊維がループまたは長い起毛を有すれ
ば、フックと係合するので、ループ面ファスナーを別に
設ける必要はない。かかる態様は、人体に接した場合に
違和感が少なく風合いに優れるので好ましいものであ
る。本発明のセンサーは人体に近い部位に設けるのが好
ましく、そのために人体に接しても違和感がないよう
に、薄く柔軟なセンサーが好ましい。センサーの設置部
位は、特定してもよく、使用者によって任意の部位に設
けるようにしてもよい。本発明の吸汗性寝具は、ふとん
またはベッドの上に敷き、それに直接横臥するか、寝具
の上に通常の寝具用シーツをかけて横臥するように使用
する。
【0012】
【実施例】以下、実施例によって、さらに本発明を説明
する。 実施例1 ポリエステル系吸水性短繊維50重量%、ポリエステル
系消臭短繊維30重量%、低融点ポリエステル系バイン
ダー短繊維20重量%からなる繊維ウェブをニードルパ
ンチングおよび熱処理して、目付800g/cm2で9
0cmX195cmサイズの弱起毛ループタッチの繊維
基材を得た。別に薄いポリエステル系繊維不織布に塩化
コバルトのエマルジョンで丸型を捺染した。その表面を
ポリオレフィン系フィルムで覆い周辺を縫製して、摩擦
防止保護面とした。さらに該ポリエステル不織布の裏面
に、高密度のフックを有し柔軟な面ファスナー(商品
名、クラレ製マジフィット)を接着し、センサーを作製
した。 上記の繊維基材の中央側部にセンサーを係合固
定した吸汗性敷寝具をベッドのマットレスの上に敷き、
その上に直接横臥する態様で使用する。
【0013】30歳代の男性パネラー5名が6〜7月に
上記寝具を使用した結果、160〜450グラムの水分
を吸収し、2ないし3日の使用でセンサーが変色して、
感湿表示を行なった。また期間中、10回センサーを外
して家庭用洗濯機で洗濯し天日乾燥したが、繊維基材の
表面は大きく変化することなく、センサーの面ファスナ
ーと係合して再使用することができた。
【0014】
【発明の効果】本発明の吸汗性敷寝具は、就寝時に人体
から発する汗を吸収してふとんが湿ることを防ぎ、感湿
センサーを敷寝具から分離可能としたことから、敷寝具
の洗濯を可能とし、長期間清潔な敷寝具を提供すること
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性繊維を含有する繊維基材と、該繊
    維基材の表面に着脱自在に係合する感湿表示部からなる
    ことを特徴とする吸汗性敷寝具。
  2. 【請求項2】 該繊維基材が、吸水性繊維および消臭性
    繊維を含有してなる繊維基材である請求項1に記載の吸
    汗性敷寝具。
  3. 【請求項3】 該感湿表示部が、その一面に面ファスナ
    ーを有し、該繊維基材の表面に着脱自在に係合する構造
    を有する請求項1または2に記載の吸汗性敷寝具。
JP23128599A 1999-08-18 1999-08-18 感湿表示部を有する吸汗性敷寝具 Pending JP2001054446A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075463A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Daio Paper Corp 吸収性物品
CN110881807A (zh) * 2017-09-19 2020-03-17 东莞理工学院 一种床垫

Cited By (3)

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