JP2000262358A - マットレス用積層体及びこれを用いたマットレス - Google Patents
マットレス用積層体及びこれを用いたマットレスInfo
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- JP2000262358A JP2000262358A JP11074585A JP7458599A JP2000262358A JP 2000262358 A JP2000262358 A JP 2000262358A JP 11074585 A JP11074585 A JP 11074585A JP 7458599 A JP7458599 A JP 7458599A JP 2000262358 A JP2000262358 A JP 2000262358A
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Abstract
しかつ放湿するマットレスに関する。 【解決手段】 軟質ポリウレタンフォ−ムからなるマッ
トレス基材と、この一方側の面に吸湿・放湿性繊維層を
添えて人体の就寝側の面とし、全体を側地にて包んだこ
とを特徴とするマットレス。
Description
する湿気を吸収するマットレスに関する。
ムを所定の大きさ、厚さに裁断し、これにカバ−掛けし
たものであるが、これを床上に敷き人が就寝した場合に
は人体からの発汗による湿気がそのままマットレスを通
過し、床面上に結露が生ずることは良く知られている。
いる人にマットレス等の寝具を一定の場所に敷いたまま
の状態で使用した場合には、マットレスが敷かれた床面
が結露により変色したり、マットレスがボロボロに劣化
することがある。又、マットレスが湿気を吸収するた
め、重く、じとじとした状態ともなり、寝心地の良いも
のではなくなる。
題を解決するものであり、マットレス基材に湿気を吸収
・放出する素材を組み合わせてマットレスとしたもので
あり、更に他の機能をも付加して実用性を高めたマット
レスを提供するものである。
ス積層体にかかるものであって、軟質ポリウレタンフォ
−ムからなるマットレス基材と、この一方側の面に吸湿
・放湿性繊維層を添えて人体の就寝側の面としたことを
特徴とするマットレス用積層体にかかるものである。
質ポリウレタンフォ−ムからなるマットレス基材と、こ
の一方側の面に吸湿・放湿性繊維層を添えて人体の就寝
側の面とし、全体を側地にて包んだことを特徴とするマ
ットレスであって、マットレス基材と吸湿・放湿性繊維
層は単に重ねられている場合もあるが、接着剤にて接着
されている場合もある。尚、マットレス基材の床に対向
する面に、逃湿通路を形成した構造のものが好ましい。
織布であり、場合によっては、吸湿・放湿性繊維層の一
部の面に感湿により変色するセンサーを備えたもので、
このセンサーの例としては、感湿剤の表面に非透湿性フ
ィルムを積層した構造のものである。
ンフォ−ムであって、例えば、見掛け密度・20kg/
m3、硬さ・11.5kgf、伸び率・130%、引張
り強度・0.7kg/cm2のポリエ−テル型ポリウレ
タンフォ−ムや、見掛け密度・21kg/m3、硬さ・
18kgf、伸び率・100%、そして引張り強度・
0.9kg/cm2の高硬度、高弾性のポリエ−テル型
ポリウレタンフォ−ムであり、2種以上の性状をもつ基
材を積層して用いることもできる。マットレスの床面側
にあっては、平坦面であってもよいが、空気が流れるよ
うに波形又は乳頭状に加工して逃湿通路を形成するのが
良い。
層が当接(又は接着)されるものであるが、高吸湿・放
湿性の繊維としては、たとえば架橋アクリル酸ナトリウ
ム塩系繊維、アクリル繊維を後加工によりその表面を加
水分解させた繊維などの合成繊維などが挙げられ、これ
らは単独で又は混合して用いられる。
原料モノマ−としては、たとえば(メタ)アクリル酸、
マレイン酸などのカルボキシル基含有ビニルモノマ−お
よびそれらのアルカリ金属塩などの吸湿性モノマ−、2
・(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフ
ォン酸、(メタ)アクリルスルフォン酸およびそれらの
アルカリ金属塩などのスルフォン酸系モノマ−などが挙
げられ、架橋剤としては例えば2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレ−ト、それらのエチレンオキサイド付加物などが挙
げられる。
は、温度30℃および相対湿度70%の条件下で吸湿性
28重量%を有し、しかも吸湿速度および放湿速度が大
きいという、すぐれた性質を有するものである。吸湿・
放湿性繊維層としての更に具体例としては、シリカゲル
を含んだポリアクリレ−ト系繊維(東洋紡社製・商標名
モイスケア)があり、性状は前記したものとほぼ同じで
ある。
いられる繊維は、例えばポリエステル繊維。アクリル繊
維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミ
ド繊維、ポリクラ−ル繊維などが挙げられる。
えば織布又は不織布であり、不織布の製法としては、た
とえばニ−ドルパンチ法、サ−マルボンド法、ケミカル
ボンド法などがあげられる。一方、前記織布としては、
たとえば織物、編み物などが挙げられる。
性、抗菌性、消臭性、防虫性などが付与される。たとえ
ば難燃性を付与する場合には、ハロゲン化合物、リン化
合物を樹脂などにより付着させてもよく、抗菌性は、例
えば銀化合物を含有する抗菌繊維を混合することによっ
ても付与することができる。
相対湿度70%の条件下で吸湿性繊維を24時間放置
し、吸湿させたときの重量と該繊維の元の重量との差を
該繊維の元の重量で除したときの値(重量%)をいう。
しては、例えば二塩化コバルト(青色、吸湿により淡黄
色化)、臭化コバルト(緑色、吸湿により青〜赤紫色
化)、塩化ニッケル(黄色、吸湿により淡緑色化)、臭
化ニッケル(黄褐色、吸湿により緑色化)などがあげら
れる。前記感湿剤は、粉体の状態で繊維に付着せしめて
使用することができるが、予めフィルム状に成形してお
くこともできる。この感湿剤フィルムは、たとえば感湿
剤を樹脂エマルジョンに配合し、均一に分散させたもの
をフィルム状の皮膜とし、これから溶媒を除去させるこ
とによって形成させることができる。
ては、コバルト複塩が配合されたアクリル樹脂エマルジ
ョンがあげられる。なお、必要により、架橋剤を配合す
ることにより、形成された感湿剤フィルム強度を向上さ
せることができる。又前記樹脂エマルジョンには、適当
な顔料を混合することができる。
に感湿剤が配合された樹脂エマルジョンを塗布、乾燥さ
せることによって形成させてもよい。また、樹脂シ−ト
や繊維シ−トなどの基材に感湿剤が配合された樹脂エマ
ルジョンを塗布、乾燥させて得られた感湿剤フィルム
を、非透湿性フィルムの繊維質基材面側に接着させても
よく、繊維質基材の非透過性フィルム面側に接着あるい
は縫製させてもよい。
を感湿剤によって感知するようにするために、表面にポ
リエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルムなどの非透湿性フィルムなどが挙げられ
る。その厚さは水蒸気の透過性、風合いを考慮して任意
に選択され、大気の湿度に左右されずに視覚により吸湿
状況を容易に認識することができる。
該繊維層と接触している吸湿剤を変色させるもので、こ
の変色の度合いを視覚により認識して吸湿の程度を知る
センサ−として機能するものであ。
触することによって色彩の変化を生じ、また放湿するこ
とによってもとの色彩に戻るという可逆的な色の変化を
生じるものであるため、繰り返して使用することができ
る。
明する。図1は本発明のマットレスの一部切欠傾斜図で
ある。図中、符号1はマットレス基材としての軟質ポリ
ウレタンフォ−ムであり、見掛け密度・21kg/m
3、硬さ18・kgf、伸び率・100%、引張り強度
・0.9kg/cm2の性状をもつ高硬度・高弾性ポリ
ウレタンフォ−ムであり、厚さ40mm、床側の面には
乳頭状のプロファイル2が深さ10mmにて形成され逃
湿通路2aを形成したものである。
紡社製・商標名モイスケア)であり、主体がポリアクリ
レ−ト繊維である素材である。かかる不織布は4デニ−
ル×50mm、2.2デニ−ル×38mmの素糸を不織
布化したものであり、吸湿性は20℃×65%RHで4
1%、吸湿発熱量は25℃×80.5%RHで144.
9J/gであり、防臭性、防かび性を有している。そし
て、吸湿性能について言えば、ウ−ルの2.5倍、コッ
トンの5倍以上である。
ば、雰囲気の変化により吸湿と放湿を繰り返す性能を有
している。即ち、20℃×90%RHの雰囲気中では4
0分で吸湿率が60%に達し、次いでこれを20℃×4
5%RHの雰囲気に曝すことにより40分後には吸湿率
が28%となったもので、吸湿と放湿を確実に繰り返す
のである。
リウレタンフォ−ムと吸湿・放湿性繊維層は、イソシア
ネ−ト系接着剤にて接着させてマットレス用積層体を構
成したものである。
ルト複塩を含有した樹脂エマルジョンをフィルム上に塗
布したものをフィルムを表側にして当接したものであ
る。これは、乾燥時には青色であり、吸湿時には淡赤色
を呈する。符号5はこれらを包む綿性のカバ−であり、
これには、難燃、防臭、防かび等の処理を施すことがで
きる。
マネキンを用いてマットレスの吸湿性能を評価した。テ
スト法は床上にマットレスをセットし、これに36℃に
設定したサ−マルマネキンに水中に浸溺したシャツを着
せてマットレス上にセットし、所定位置に測定器を取り
付け湿度を経時的に測定した。また、測定前および測定
後のマットレスの重量を測定し吸湿量を求めた。測定環
境条件は22℃×65%RHであった。
本発明のマットレスにあってはマットレス側に13.3
g、吸湿・放湿性繊維層に18.7gであったが、従来
のマットレス(吸湿・放湿性繊維層のないもの)は5.
7gであった。
床上に結露が生じたが、本発明のマットレスでは結露は
なかった。
れたセンサ−は当初青色であったが3時間経過時には淡
赤色となっており吸湿性の程度を看視することは充分可
能であった。
発明のマットレスにあっては、アンモニアやアミンなど
の塩基性の臭気はなく、防かび性にもすぐれている。
放湿性繊維層はこれを乾燥することによって再度吸湿能
を有し、繰り返しの使用が可能である。
湿・放湿性繊維層を重ね合わせて用いることによって快
適なマットレス用積層体及びこれを用いたマットレスが
得られることとなったものであり、医療用に特に最適で
ある。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 軟質ポリウレタンフォ−ムからなるマッ
トレス基材と、この一方側の面に吸湿・放湿性繊維層を
添えて人体の就寝側の面としたことを特徴とするマット
レス用積層体。 - 【請求項2】 軟質ポリウレタンフォ−ムからなるマッ
トレス基材と、この一方側の面に吸湿・放湿性繊維層を
添えて人体の就寝側の面とし、全体を側地にて包んだこ
とを特徴とするマットレス。 - 【請求項3】 マットレス基材の床に対向する面に、逃
湿通路を形成した請求項第2項記載のマットレス。 - 【請求項4】 吸湿・放湿性繊維層が織布又は不織布で
ある請求項第2項乃至第3項のいずれかに記載のマット
レス。 - 【請求項5】 吸湿・放湿性繊維層の一部の面に感湿に
より変色するセンサーを備えた請求項第2項乃第4項の
いずれかに記載のマットレス。 - 【請求項6】 センサーが感湿剤の表面に非透湿性フィ
ルムを積層したものである請求項第5項記載のマットレ
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11074585A JP2000262358A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | マットレス用積層体及びこれを用いたマットレス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11074585A JP2000262358A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | マットレス用積層体及びこれを用いたマットレス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000262358A true JP2000262358A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13551398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11074585A Pending JP2000262358A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | マットレス用積層体及びこれを用いたマットレス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000262358A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2475979A (en) * | 2009-12-04 | 2011-06-08 | Mindsinsync Ltd | Mat or cushion |
JP2014097277A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-29 | Tsujiichi Co Ltd | クッションシート |
JP2017184815A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 株式会社ナカムラ | 寝具 |
US9873963B2 (en) | 2014-03-17 | 2018-01-23 | Mindsinsync Inc. | Spacer mesh mat base |
JP2018198944A (ja) * | 2012-08-21 | 2018-12-20 | ハントレイ テクノロジー リミテッドHuntleigh Technology Limited | 患者搬送装置 |
JP2020099567A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | 株式会社エアウィーヴ | マットレスカバー、マットレス、および換気装置付ベッド |
RU2757195C1 (ru) * | 2017-11-21 | 2021-10-11 | Винченцо БУОНИНФАНТЕ | Матрас |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP11074585A patent/JP2000262358A/ja active Pending
Cited By (8)
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JP7166912B2 (ja) | 2018-12-25 | 2022-11-08 | 株式会社エアウィーヴ | マットレスカバー、マットレス、および換気装置付ベッド |
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