JPH08118524A - 吸湿緩衝材とこれを利用した靴の中敷及び内張り材 - Google Patents

吸湿緩衝材とこれを利用した靴の中敷及び内張り材

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JPH08118524A
JPH08118524A JP25722394A JP25722394A JPH08118524A JP H08118524 A JPH08118524 A JP H08118524A JP 25722394 A JP25722394 A JP 25722394A JP 25722394 A JP25722394 A JP 25722394A JP H08118524 A JPH08118524 A JP H08118524A
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JP
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fiber
cushioning material
mixed
insole
moisture
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JP25722394A
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English (en)
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Motoyasu Nakanishi
幹育 中西
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Suzuki Sogyo Co Ltd
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Suzuki Sogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸れを防ぐ水分の吸湿・保水作用と脱臭・抗
菌作用のほか、強い外力によるズレ,ヨジレに対する耐
摩耗性を強化させながら緩衝性にも富んだ吸湿緩衝材を
提供する。 【構成】 ポリアクリル酸ナトリウムを繊維化した超高
吸水繊維1と、チタン,アルミニウム,マグネシウム,
カルシウム,珪素から選ばれる一種類以上の元素と亜鉛
とを主成分とする酸化物凝集体粒子を混ぜた脱臭繊維2
との混繊シート3を芯層となし、通気性の良い不織布等
4,5を被覆した吸湿緩衝材10を組成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分の吸湿・保水性と
悪臭の脱臭・抗菌作用との向上を図り、且つ耐摩耗性に
優れた吸湿緩衝材に関し、特に靴の中敷や内張り材とし
て最適な吸湿緩衝材としたものに係る。
【0002】
【従来の技術】運動靴を始めとして各種用途の靴は、使
用時に足が蒸れたり悪臭を放つので、不衛生になり敬遠
されている。この対策として、クッション性・通気性の
良い中敷を靴底に敷いたり、靴のライニング材(アッパ
ー部の内張り材)にクッション性・通気性の良いものを
採用している。上記中敷内に活性炭等粒状の各種脱臭剤
を混入して悪臭を消す効果のある商品が提供されてい
る。そして、靴の蒸れに対しては、中敷の改良というよ
り靴自体に通気孔を明けたり靴の編み方を立体的にする
等の工夫を凝らしている。
【0003】具体的な従来例として、特開平5ー161
503号公報に見るように、適度の弾力を有し通気性,
保有性も良いヤシ繊維を不織布で被覆した緩衝材やこれ
を靴の中底等に利用したものがある。又、特開平2ー6
3404号公報は、二酸化チタンと酸化亜鉛とを主成分
とした微粉末脱臭剤(TZ脱臭剤)を含むシート状の繊
維の表面をエッチングし、被膜が破壊されて微粉末脱臭
剤の一部が露出した熱溶融性の繊維を使用し、これがシ
ート上に配置され、各繊維は機械的,化学的に結合され
たものを靴の中敷きとしている。
【0004】更に、特開平6ー47277号公報では、
酢酸ビニル50〜99.8モル%、不飽和カルボン酸5
0〜0.2モル%よりなる共重合体の酢酸ビニル成分の
70モル%以上がケン化されてなる共重合体ケン化物
と、潮解性物質と、チタン,アルミニウム,マグネシウ
ム,カルシウム,珪素から選ばれる一種類以上の元素
と、亜鉛とを主成分とする酸化物凝集体粒子(TZ,S
Z脱臭剤)とを有する脱臭調湿材を提供している。この
脱臭調湿材は、環境中の湿気を吸収する乾燥剤的機能
と、適正な湿度に維持するための調湿材的機能と、脱臭
機能(及び抗菌作用)とを付与したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、ヤシ繊維を不織布で被った緩衝材やこれを靴の中敷
として利用するとき、ヤシ繊維特有の強度を具え、通気
性に優れているが、吸水性や脱臭・抗菌作用を期待でき
ない。又、通常の不織布シートは、耐摩耗性や外力によ
るズレの保持力には強くないから、過酷な使用条件を要
求される運動靴の中敷の使用では、中身のヤシ繊維も形
崩れを起しやすい。更に、微粉末脱臭剤(TZ,SZ脱
臭剤)をシート状の繊維の表面に露出させた調湿材やこ
れを靴の中敷きとして利用したものは、微粉末脱臭剤が
脱落しやすく、長期間安定した使用が不可能である。こ
れでは、耐摩耗性や激しい外力を受ける靴の中敷には不
向きであるし、高い吸水性にも乏しいから、蒸れやすい
靴の中敷には不向きであるなどの問題点がある。
【0006】本発明は、上記従来技術の靴の中敷や調湿
材に見られる問題点に鑑み開発されたものであり、蒸れ
を防ぐ水分の吸湿・保水作用と脱臭・抗菌作用はもとよ
り、強い外力によるズレ,ヨジレに対する耐摩耗性に優
れ、緩衝性にも富んだ吸湿緩衝材と、これを利用した靴
の中敷や内張り材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1に記載の吸湿緩衝材は、ポリアク
リル酸ナトリウムを繊維化した超高吸水繊維と、チタ
ン,アルミニウム,マグネシウム,カルシウム,珪素か
ら選ばれる一種類以上の元素と亜鉛とを主成分とする酸
化物凝集体粒子を混ぜた脱臭繊維との混繊シートを芯層
となし、通気性の良い不織布等によって被覆したことを
特徴とするものである。
【0008】又、請求項2は、請求項1記載の吸湿緩衝
材において、芯層となる混繊シートを通気性と耐摩耗性
に優れた不織布等で被覆させ、この不織布等の上下層を
部分的に接合してなる吸湿緩衝材を利用した靴の中敷で
ある。
【0009】更に、請求項3は、請求項1記載の吸湿緩
衝材において、靴のアッパー部等の内側に上記吸湿緩衝
材を介在利用した靴の内張り材である。
【0010】
【作用】本発明の請求項1によると、超高吸水繊維と酸
化物凝集体粒子を混ぜた脱臭繊維との混繊シートを芯層
としているから、先ず、超高吸水繊維により、生理食塩
水(0.9%)の吸収特性として自重の37倍の吸水作
用をなし、純水では自重の70倍の吸水作用をなして優
れた吸水性を発揮する。又、吸水速度も約15秒間で平
衡吸水量の90%に到達する。それに、吸湿特性とし
て、相対湿度30℃/80%にて、68%の吸湿率を発
揮するほか、乾燥後容易に元に戻り、初期の吸湿特性を
示すため、繰返使用を可能にする。
【0011】更に、酸化物凝集体粒子を混ぜた脱臭繊維
により、吸水に伴い発生する悪臭気も脱臭作用と抗菌作
用とにより完全に脱臭・殺菌する。そして、通気性に優
れた不織布等により混繊シートの芯層を被覆すること
で、超高吸水繊維等の混繊シートが安全に保持されて形
崩れしない。
【0012】本発明の請求項2によると、上記吸湿緩衝
材の超高吸水繊維が靴の蒸れを防ぐべく水分の吸湿・保
水作用をする。このため、一旦吸水した水分は放水しに
くくし、脱靴時に徐々に放水される。また、酸化物凝集
体粒子を混ぜた脱臭繊維が靴の蒸れに伴う脱臭・抗菌作
用を行う。更に、芯層となる混繊シートを立体構造網目
を持つ不織布の上下層で部分的に接合したから、混繊シ
ートは外力によるズレ,ヨジレに対する耐摩耗性に優れ
るほか、緩衝性にも富み、靴の中敷に要求される全ての
作用を発揮する。
【0013】本発明の請求項3によると、上記吸湿緩衝
材の超高吸水繊維が靴のアッパー部内の蒸れを防いで水
分の吸湿・保水作用をする。また、酸化物凝集体粒子を
混ぜた脱臭繊維が靴のアッパー部内の蒸れに伴う脱臭・
抗菌作用をも行う。更に、上記吸湿緩衝材は緩衝性に富
んでいるから、足の甲や足首等を柔らかく包み込んで保
護し、靴の内張り材に要求される全ての作用を発揮す
る。
【0014】
【実施例】本発明に係る吸湿緩衝材とこれを利用した靴
の中敷及び内張り材の実施例につき、図面により具体的
に説明する。図1は本発明に係る吸湿緩衝材10の断面
図であり、図2は吸湿緩衝材10の製造途中を示す三層
構造の断面図である。また、図3は被覆材の接合構造を
示す拡大図である。
【0015】本発明に係る吸湿緩衝材10の積層構造
は、図2のようになっている。ポリアクリル酸ナトリウ
ムを繊維化した超高吸水繊維1(ポリエステルをベース
とし、これにポリアクリル酸ナトリウムを繊維化したも
のを散在的に係合担持させたもの)と、SZ脱臭剤を担
持させたSZ繊維2とを不織布化した混繊維(混繊シー
ト)3を芯層となしている。上記混繊シート3は、吸水
時に、膨潤,繊維離脱,脆い,滑る等の特性を示すか
ら、通気性と耐摩耗性等に優れた不織布4,5によって
サンドイッチ状に被覆され、これにより、三層構造に成
形された吸湿緩衝材10を組成する。上記吸湿緩衝材1
0は、外力や自重等で変形する場合は、図1に示すよう
に芯層となる混繊シート3を被覆する上下層の不織布
4,5を格子状に接合部(a)にて熱溶着して接合され
る。尚、部分的に接合する方法としては、上記のように
格子状や網目状に線接合するほか、点在的に点接合する
こともできるし、熱溶着に代えて縫合等の手段を使用し
ても良い。又、上記三層構造に代えて、混繊シート3を
不織布等によって表皮のみで被覆し、二層構造に成形さ
れた吸湿緩衝材10とすることもできる。
【0016】以下、上記吸湿緩衝材10を組成する各要
素の詳細説明をする。ポリアクリル酸ナトリウムを繊維
化した超高吸水繊維1は、一例として鐘紡の商品名「ベ
ルオアシス」として市販されているものである。この超
高吸水繊維1は、数々の優れた機能を発揮する特性を持
っている。先ず、優れた吸水性を持ち、生理食塩水
(0.9%)の吸収特性として自重の37倍の吸水作用
をなし、純水では自重の70倍の吸水作用をなす。又、
優れた保水性を持ち、生理食塩水(0.9%)の保水特
性として、0.3PSIの加圧下でも自重の28倍の保
水性を示す。更に、優れた吸水速度を持ち、繊維径は2
5ミクロンと小さく、又、繊維表面に無数の針状の皺を
有するため比表面積が大きく、僅か15秒間で平衡吸水
量の90%に到達する。(しかし、繊維間の凝集等の発
生はなく、均一な吸水性を示す。)
【0017】そして、優れた吸湿,放湿特性を持ち、吸
湿特性として、相対湿度30℃/80%にて、68%の
吸湿率を発揮するほか、乾燥後容易に元に戻り、初期の
吸湿特性を示すため繰返し使用できる。また、繊維形状
を有しているために優れた加工特性を持ち、他の繊維と
容易に混繊できる。この結果、個々の繊維特性を生かし
た様々な厚さ,形状の不織布,織物等に加工できる。更
に、優れた光,熱安定性を持ち、光に照射しても、熱に
対しても、吸水に変化は見られない。
【0018】上記超高吸水繊維1に混繊する酸化物凝集
体粒子を担持した脱臭繊維は、脱臭・抗菌作用を持ち、
例えば、帝人の商品名「リベルテII」として市販されて
いるものである。これは中心の芯繊維をポリエステルと
し、周囲の鞘繊維をポリエチレンとし、その鞘繊維中
に、珪素と亜鉛を主成分とする酸化物凝集体粒子(SZ
脱臭剤)を分散,担持させて成る芯鞘繊維である。上記
SZ脱臭剤は、酸化亜鉛と酸化珪素との緊密結合体粒子
からなる白色微粉末であり、硫化水素,アンモニア等の
悪臭ガスに対し良好な脱臭性能を有し、安全性が高く,
加工が容易である等の特徴を有するものであり、その詳
細は特開昭63−246167号公報に開示されている
ものである。尚、上記SZ脱臭剤のほか、チタンと亜鉛
を主成分とする酸化物凝集体粒子(TZ脱臭剤)等を使
用してもよく、その詳細は特開昭63−54935号公
報に開示されているものである。上記SZ繊維と超高吸
水繊維1とで混繊維(混繊シート)3を組成する。しか
して、上記混繊維(混繊シート)3は、高吸水性,高吸
水速度,保水性,吸放湿特性等々と脱臭・抗菌作用等の
複合特性を持った吸水・脱臭・抗菌繊維となっている。
【0019】上記混繊シート3を芯層となし、これを通
気性と弾力性,耐摩耗性に優れ、熱溶着も可能な不織布
4,5によって被覆して吸湿緩衝材10を成形する。上
記混繊シート3は、その吸水時に、膨潤して繊維離脱を
起し、又、脆い、滑る等の状態を呈するから、少なくと
も通気性と耐摩耗性に優れた不織布等で被覆する必要が
ある。上記不織布としては、一例として帝人の商品名
「ELK・エルク」として市販されているものがある。
その特性は、図3に示すように、ポリエステル短繊維1
1の交錯点(溶解接点)13をアメーバ状の立体構造と
してエラステック・ポリマーで固着することで、立体構
造体のフォルムを安定化したタングル・スプリング構造
を呈している。しかして、立体的にしっかり、しなやか
に絡み合い、弾力性や耐摩耗性、通気性の優れたものと
なっている。尚、不織布のほか、立体編み物,メリヤ
ス,反物(布地)等を使用してもよい。
【0020】以上のように、上記吸湿緩衝材10による
と、超高吸水繊維1と脱臭剤を担持したSZ繊維2との
混繊シート3を芯層としているから、超高吸水繊維1に
より、生理食塩水(0.9%)の吸収特性として自重の
37倍の吸水作用をなし、純水では自重の70倍の吸水
作用をなして優れた吸水性を発揮する。又、吸水速度も
約15秒間で平衡吸水量の90%に到達する。それに、
吸湿特性として、相対湿度30℃/80%にて、68%
の吸湿率を発揮するほか、乾燥後容易に元に戻り、初期
の吸湿特性を示すため、特性を劣化させることなく繰返
し使用できる。そして、脱臭剤を担持したSZ繊維2に
より、吸水に伴い発生する悪臭気も脱臭作用と抗菌作用
とにより完全に脱臭・殺菌する。更に、通気性と耐摩耗
性に優れた不織布4,5により混繊シート3の芯層を被
覆しているから、中身の混繊シート3を保護する一方
で、その複合的な作用効果を安定して発揮させられる。
【0021】続いて、図4を参照して、上記吸湿緩衝材
10を利用したバスケットシューズ等の靴20の中敷2
1の実施例を説明する。図4に示すように、靴20の中
敷21とするには、図1,5に示すように、芯層となる
混繊シート3を被覆する不織布4,5の上下層を部分的
に接合部(a)のように熱溶着させ、表面に多数の凸面
(b)を形成した吸湿緩衝材10とする。この吸湿緩衝
材10を靴20の中敷21の形状に裁断し、その周囲縁
21Aを熱溶着させて、任意寸法の中敷21を形成す
る。
【0022】上記中敷21はバスケットシューズ等の靴
20の中底20Aに装着して使用される。しかして、上
記吸湿緩衝材10の超高吸水繊維1は、靴20の使用時
の蒸れを防いで水分の吸湿・保水作用をする。また、脱
臭剤を混ぜたSZ繊維が靴20の蒸れに伴う脱臭・抗菌
作用を行う。更に、芯層となる混繊シート3を上記エル
クの不織布4,5の上下層で部分的に溶着しているか
ら、足等の強い外力によるズレ,ヨジレに対しても変形
せず、弾力性や耐摩耗性に優れるほか、緩衝性に富んだ
靴20の中敷21に要求される全ての作用効果を発揮す
る。
【0023】又、図4を参照して、上記吸湿緩衝材10
をバスケットシューズ等の靴20の内張り材23に利用
した実施例を説明する。靴20のアッパー部20B等の
内側に吸湿緩衝材10を介在させた構造としている。
【0024】しかして、上記吸湿緩衝材10の超高吸水
繊維1が靴20のアッパー部20B内の蒸れを防いで水
分の吸湿・保水作用をする。また、脱臭剤を担持したS
Z繊維2が靴のアッパー部内の蒸れに伴う脱臭・抗菌作
用をも行う。更に、上記吸湿緩衝材10は緩衝性に富ん
でいるから、足の甲や足首等を柔らかく包み込んで保護
し、靴20の内張り材23に要求される全ての作用効果
を発揮する。
【0025】上記各実施例は、本発明の限られた実施例
を説明したものであり、発明の要旨内での形状変更や材
料変更を行えること勿論である。又、靴も各種タイプの
ものにも適用できるし、帽子,手袋等他の用品にも応用
展開が可能である。
【0026】
【効果】以上詳述したように、本発明の請求項1による
ときは、超高吸水繊維と酸化物凝集体粒子を混ぜた脱臭
繊維との混繊シートを芯層としているから、高吸水性,
高吸水速度,保水性,吸放湿特性と脱臭・抗菌作用等の
複合特性を持った吸水脱臭繊維となって繰返し使用でき
る効果がある。更に、通気性と耐摩耗性に優れた不織布
の採用により混繊シートの芯層を被覆すると、中身の混
繊シートを保護するほか、その複合作用を長期間にわた
って完全に発揮できる効果がある。
【0027】本発明の請求項2によるときは、上記吸湿
緩衝材の超高吸水繊維が靴の蒸れを防いで水分の吸湿・
保水作用をするほか、酸化物凝集体粒子を混ぜた脱臭繊
維が靴の蒸れに伴う脱臭・抗菌作用を行い、芯層となる
混繊シートを不織布の上下層で点在的に溶着したから、
強い外力によるズレ,ヨジレに対する耐摩耗性に優れる
ほか、緩衝性に富んだ靴の中敷に要求される全ての作用
を発揮する効果がある。
【0028】本発明の請求項3によるときは、上記吸湿
緩衝材の超高吸水繊維が靴のアッパー部内の蒸れを防い
で水分の吸湿・保水をするほか、酸化物凝集体粒子を混
ぜた脱臭繊維が靴のアッパー部内の蒸れに伴う脱臭・抗
菌も行い、更に上記吸湿緩衝材は緩衝性に富んでいるか
ら、足の甲や足首等を柔らかく包み込んで保護し、靴の
内張り材に要求される全ての機能を発揮する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図で、吸湿緩衝材の断面
図である。
【図2】本発明の実施例を示す図で、吸湿緩衝材の三層
構造の断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す図で、被覆材の接合構造
を示す拡大図である。
【図4】本発明の実施例を示す図で、中敷と内張り材を
見せた靴の一部切欠き斜視図である。
【図5】本発明の実施例を示す図で、靴の中敷の斜視図
である。
【符号の説明】
1 超高吸水繊維 2 SZ繊維 3 混繊維(混繊シート) 4,5 不織布 10 吸湿緩衝材 11 繊維構造 13 交錯点 20 靴 20A 中底 20B アッパー部 21 中敷 21A 周囲縁 23 内張り材 a 接合部 b 凸面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアクリル酸ナトリウムを繊維化した
    超高吸水繊維と、チタン,アルミニウム,マグネシウ
    ム,カルシウム,珪素から選ばれる一種類以上の元素と
    亜鉛とを主成分とする酸化物凝集体粒子を混ぜた脱臭繊
    維との混繊シートを芯層となし、通気性の良い不織布等
    によって被覆したことを特徴とする吸湿緩衝材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吸湿緩衝材において、芯
    層となる混繊シートを通気性と耐摩耗性に優れた不織布
    等で被覆させ、この不織布等の上下層を部分的に接合し
    たことを特徴とする吸湿緩衝材を利用した靴の中敷。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の吸湿緩衝材において、靴
    のアッパー部等の内側に上記吸湿緩衝材を介在利用した
    ことを特徴とする靴の内張り材。
JP25722394A 1994-10-24 1994-10-24 吸湿緩衝材とこれを利用した靴の中敷及び内張り材 Pending JPH08118524A (ja)

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Cited By (4)

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