JP3017588U - 寝装具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、通気性が良く、保水性を有し、
且、撥水性不織布により下部への透水を防ぎ、乾きを良
くして水洗い可能で繰り返し使用の出来る構造物に関す
るものである。 【構成】 上部には立体編物、次の層に保水性不織布、
その下の層に撥水性不織布、下部に編物を備えた四層構
造体

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、立体編物による床ずれ防止効果と保水性不織布と撥水性不織 布の組合せにより、汗や尿等の水分を一時的に保水し、下部に流出させるこ となく丸洗い可能で繰返し使用の出来る寝装具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、立体編物を床ずれ防止に利用することは、既に多く提案されている が、多量に発生する汗や尿等の老廃物の処理は充分ではなく、下部に流れ出 し敷物を濡らす等の不都合を生じる。ビニールシートやウレタンシート等で 流出を防ぐことも考えられるが、この際通気性が悪く、ムレが起こり快適性 を損なうものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題点】

本考案は、四層構造体とし、立体編物にはハニカム構造体を採用し、床ず れ防止効果と汗や尿を速やかに透過し次の層に送り込み、肌ざわりを快適に する。透過した汗や尿は、次の保水性不織布により一時的に吸水保持し、次 の層の撥水性不織布により下部裏側への透出を防ぐ。全体が不織布で構成さ れているので、通気性が良く、ムレ等の不都合が起こらない。下層部側に編 物等を重ね合わせることにより不織布のバラケを防ぎ、丸洗いを可能にした 。合成繊維を主体としているので、乾きも早く、繰返し使用が出来る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

１．立体編物は、ポリエステル又はナイロン等の合成繊維が耐圧縮性、耐 洗濯性、乾燥性に優れているので、好ましい。 編物構造は、ハニカム状が望ましい。 ２．保水性不織布は天然繊維でも良いが、乾き易さ、圧縮耐久性、耐洗濯 性で合成繊維が好ましく、特に吸汗性ポリエステルが適している。 ３．撥水性不織布は、ポリエステル綿のシリコン加工等の撥水性繊維が好 適である。 ２．３の不織布は、ニードルパンチ又は硬綿のいずれでも良いが、硬綿が 耐圧縮性で優れている。 ４．下層部の下側にはポリエステル編物が乾きが速く、好ましい。

【０００５】

【実施例】

上層部側の立体編物は、表裏両面の糸にポリエステル糸を使用し、表裏を 連結するモノフィラメントにはナイロン糸を使用し、ハニカム構造とした。 保水性不織布は、吸汗性ポリエステル綿を主体繊維として使用した硬綿と し、又、撥水性不織布にはシリコン加工のポリエステル綿を主体繊維とした 硬綿とし、両者を接着して二層構造とした。下層部側にはポリエステルフィ ラメント編物を使用した。上層側・下層側編物は、縫製して袋状として前記 二層硬綿を内に納めた。

【０００６】

【考案の効果】

本考案によれば、床ずれ防止効果と共に、おねしょ用にも効果があり、子 供用、寝たきり老人用等に好適である。尚、丸洗いを容易にし繰返し使用が 出来る。

【図面の簡単な説明】

図は、本考案の一例を示す概要図で、１は立体編物構造
体、２は保水性不織布、３は撥水性不織布。４は編物。
上記四層を接着又は縫製により一体となし、丸洗いを可
能としたものである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】吸水率が１０パーセント以上の保水性繊維
   を主体繊維とする不織布（含硬綿）を上層とし、吸水率
   が１パーセント以下の撥水性繊維を主体繊維とする不織
   布（含硬綿）を下層とした二層構造物の上層部側の上に
   立体編物を接着又は縫製等により重ね合わせると共に下
   層部側の下に織物・編物又は不織布等を重ね合わせた四
   層構造体。