JP3102134U - 要介護者用消臭調湿シーツ - Google Patents

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【課題】 就床に際して敷込み使用が簡便で使用感と安定性に優れ、要介護者から発散される臭気を確実に分解消臭し、且発汗や排泄物に伴う湿気や水分を吸湿、吸水のうえ調湿し快適且衛生的に使用できる要介護者用消臭調湿シーツを提供する。
【解決手段】
表面に綿若しくは麻繊維よりなる織物若しくは編物で、且その空隙率が10乃至50%の通気保護材が配され、その下側に不織布からなる素地にその平均粒径が60μm以下で比表面積が80m/g以上及び塩基置換容量(meq/100g)が250mg以上の人工ゼオライト粉体が、透気透湿性塗着剤により30g/m以上の塗着重量割合で塗着された消臭調湿基材が配され、更にその下側に不織布からなる係止材が配されたうえ、その周縁が通気保護材で包被され且一体的に縫合された構造。
【選択図】 図1

Description

本考案は要介護者から発散される多様な不快臭気の吸着消臭と、放散される湿気や水分を吸湿、吸水のうえ調湿させて良好な介護環境と、快適且衛生的に使用のできる要介護者用消臭調湿シーツに関するものである。
近年の我が国は急速に高齢化社会に移行しつつあり、これとともに病院や介護施設において看護や介護され、或いは在宅において介護される要介護者は著しく増大化している状況にある。
そして看護や介護される要介護者は、身体的疾病により若しくは老衰に伴う体力低下等により自力による食事はもとより入浴や排便排尿もかなわず、従って長期に亘って就床生活を余儀なくされている。
これがため、要介護者からは高齢化に伴う特有の臭気発散所謂加齢臭を初め、発汗や体液の漏出とこれに付着し繁殖する細菌臭や変性臭の発生或いは排便排尿に伴う臭気等が混交されて極めて不快な臭気となり、かかる不快臭気がベットや寝具類、シーツ或いは着衣にまで付着浸透して要介護者の近傍はもとより該不快臭気が拡散されて病室や介護室等が劣悪な環境となり介護活動を著しく阻害する原因となっている。加えて在宅介護に際しても、近年の居住用建物は密閉性が著しく高まっていることから、要介護者からの不快臭気が居住空間全体に拡散滞留されて不快な環境での生活を余儀なくされる。
更に要介護者においては体温調節機能も著しく衰えており、反面要介護者の冷えによる風邪等の併発防止や体力消耗を防止するうえから、病室内や介護室内は比較的温暖に保持されてなるため、要介護者個々の体調次第或いは寝具等の包着過少等により多量の発汗がなされ、これにより要介護者の着衣はもとよりベットや寝具類、シーツ等に亘って濡れや蒸れが発生し、要介護者が極めて不快且非衛生的着用感を強いられるとともに、かかる濡れの蒸散に伴う冷えが招来されて要介護者が健康を損う事態も度々発生し、而も蒸れに伴って不快臭気の拡散が一段と増長される実情にある。
かかる実情に対して臭気を多量に吸着し消臭性を発揮しえる人工ゼオライトを繊維素材に混合させて織物となし、若しくは所要の織物に人工ゼオライトを塗着せしめたうえ、これら織物を要介護者用のベットや寝具類、シーツ等に使用することにより消臭を図ることが既に提案されているものの、人工ゼオライトは連通した大多数の微細孔隙による比表面積の大きなことが臭気の吸着並びに消臭に寄与するものであるが、合成繊維原料に配合して紡糸してなる繊維においては、該大多数の微細孔隙が合成繊維原料で全て隠蔽され、更に織物素地に合成樹脂素材や天然樹脂素材を用いた塗着剤を以って塗着させても、該塗着剤成分が大多数の微細孔隙を閉塞し、臭気の吸着が阻害され消臭性が発揮されず、従って要介護者用の消臭シーツとして使用されるには至っていない。
更に他方において、人工ゼオライト粉体を製紙原料に配合のうえ製紙原料たる綿や麻若しくはパルプ等の微細な繊維相互間に絡合挟持させて抄紙し、人工ゼオライト粉体が保持する大多数の微細孔隙の吸着性を活かし消臭を図る要介護者用消臭シーツの開発も試みられているが、人工ゼオライト粉体を配合し抄紙することにより繊維相互の絡合性が阻害され、これにより引張強度特には屈曲強度の低下が招来されるため、実用使用のうえからは少なくとも抄紙坪量として80乃至100g/m以上の厚さを以って見掛強力を保持させることが必要となる。
従ってかかる人工ゼオライト粉体が配合抄紙された人工ゼオライト紙を要介護者の消臭シーツとして使用した場合には、嵩高で多重なうえ剛性が高く且屈曲強度の低さに加えて耐摩擦性や耐水性も脆弱であり、他の素材との縫合加工等による製品化も図れず、要介護者の消臭シーツとして使用する場合には単体で使用に供されることとなるが、皮膚の弱い要介護者には極めて肌触りが悪く、而も要介護者の就床動作に伴い繊維が容易に剥脱し多量の塵埃が発生し、特に発汗吸湿や排尿濡れによる吸水等が生じた場合には容易に損壊すること等により極めて短時の使用しかできぬため、頻繁な交換が強いられ且多大な維持コストも強いられる問題を内在している。
本考案はかかる問題に鑑み研究を重ねた結果、要介護者から多量に発散される臭気を確実に吸着し且分解消臭をなし、或いは多量に放散される汗や排泄物の漏出水分等を確実に吸湿、吸水せしめて調湿を図ることにより、良好な介護環境と快適且衛生的に使用ができる消臭調湿シーツの実現が可能となることに着目した。
そこで、臭気並びに湿気や水分を積極的に吸着若しくは吸湿、吸水させるうえからは臭気や湿気、水分に対しての接触表面積率が極めて大きく、且多量に発散される臭気や放散される湿気や水分を効率良く吸着若しくは吸湿、吸水させるうえからは大きな吸着容量若しくは吸湿、吸水容量即ち比表面積の大きなものが要請され、更に吸着された臭気を分解消臭させ且吸着飽和を減殺させて、長期に亘り消臭性を発揮させるうえからは、触媒作用とともに強い塩基置換性が好適であって、これらを満足する最適素材として人工ゼオライト粉体が選択使用される。
そしてこの人工ゼオライト粉体を、要介護者の全身に亘る広い範囲から発散され若しくは放散される臭気や湿気、水分を確実に吸着させ分解消臭し、或いは調湿を図るためにはその絶対吸着容量並びに絶対吸湿、吸水容量を膨大容量に増大させ且臭気や湿気、水分が発散放散される要介護者の身体と可能な限り広い接触面積で接触させる必要上、強靭で柔軟且安価な素地に、人工ゼオライト粉体の吸着性や吸湿、吸水性を阻害させることなく塗着させて消臭調湿基材となし、この消臭調湿基材の上面に発散放散される臭気や湿気、水分を容易に通気透水しえ且肌触りの良好な通気保護材を配し、而もこの消臭調湿基材の下側には係止機能を有する係止材を配することにより、前記問題が解決しえることに想到し本考案に至った。
本考案は敷込みが簡便で使用感と安定性に優れ、而も要介護者から発散される臭気を確実に吸着して分解消臭し、且発汗や排泄物に伴い放散される湿気や水分を吸湿、吸水のうえ調湿し、快適且衛生的に使用できる要介護者用消臭調湿シーツを提供することにある。
上述の課題を解決するために本考案が用いた手段は、全体が所要の幅及び長さで形成され、その表面には要介護者に良好な肌触を以って、且要介護者から発散される臭気或いは放散される湿気や水分を容易に通気透水させ、而も素材自体に吸湿性や吸水性を有し且強靭性と柔軟性を保持しえるよう綿若しくは麻繊維からなる織物若しくは編物で且その空隙率が10乃至50%に形成された通気保持材が配され、この通気保持材の下側に強靭で柔軟、軽量且安価で通気性を有する不織布からなる素地に、その平均粒径が60μm以下の微粒状で接触表面積率が極めて大きく、且その比表面積が少なくとも80m/g以上の吸着容量並びに吸湿、吸水容量も極めて大きく、更に吸着された臭気をその触媒作用と強い塩基置換性を以って分解消臭と且吸着飽和を減殺させて長期に亘って消臭性を発揮させるため、その塩基置換容量(meq/100g)が250mg以上の人工ゼオライト粉体を、要介護者の身体の広い範囲から発散される臭気を確実に吸着且分解消臭させ或いは放散される湿気、水分を確実に吸湿、吸水させて調湿を図るため、不織布からなる素地にその吸着性や吸湿、吸水性が阻害されぬよう透気透湿性塗着剤を以って、而もその絶対吸着容量並びに絶対吸湿吸水容量を膨大容量に保持させるために、少なくとも30g/m以上の塗着重量割合で塗着させてなる消臭調湿基材が配されている。
加えてこの消臭調湿基材の下側には、敷込み使用される本考案の滑動やズレを防止するために不織布からなる係止材が配されたうえ、これら通気保護材、消臭調湿基材及び係止材の周縁が通気保護材で包被され一体的に縫合された構造からなる要介護者用消臭調湿シーツに存する。
更に敷込み使用時に通気保護材、消臭調湿基材及び係止材相互が離反せぬよう、その全面に亘って適宜の間隔を以って経方向及び緯方向にステッチ加工が施された構造、及び排泄物に係る漏出水分の外部拡散浸透を防止するうえから、通気保護材と消臭調湿基材が配された下側に、係止作用を持つエンボス加工の施された合成樹脂フィルム材が配された構造の要介護者用消臭調湿シーツに存する。
本考案は上述の如き手段からなるため要介護者と接触する通気保護材の素材自体吸湿性や吸水性を保持するとともに、綿や麻等紡績糸による織物若しくは編物が用いられるため柔軟性と嵩高性とが保持され、皮膚の弱い要介護者にも良好な風合や感触を以って使用ができるとともに、該通気保護材は空隙率が10乃至50%に形成されてなるため、就床時の要介護者から発散される臭気はもとより、特に就床時の身体背面から放散される汗や蒸れ、或いは排泄物に伴う漏出水分等が容易に下側に配された消臭調湿基材に通気透水される。
そしてこの通気保護材の下側には消臭調湿基材が配されてなるから、通気保護材を通気した臭気は膨大な吸着並びに吸湿、吸水容量を以って塗着された人工ゼオライト粉体に積極的効率的に且確実に吸着され、而も吸着された臭気はその触媒作用と強い塩基置換性により分解消臭がなされ且吸着飽和も減殺されて、長期に亘って消臭性が発揮される。
更に通気する湿気或いは透水される水分も積極的効率的に吸湿吸水されたうえ、その水分が人工ゼオライト粉体の結晶空隙内に一旦保水され、而して近傍の湿度低下に伴い再放湿される調湿作用が働くため、要介護者に蒸れや濡れ感を与えず快適な使用がなされることとなる。而もこの消臭調湿基材の下側には織成方向性が無定形な不織布からなる係止材が配されてなるから、就床使用時における要介護者の複雑頻繁な身体動作によっても、ベットや寝具面とから滑動したりせず、安定して要介護者から発散される臭気の吸着と分解消臭及び吸湿、吸水と放湿による調湿が図られる。
更に本考案の全面に亘って適宜の間隔で経方向及び緯方向にステッチ加工が施された構造においては、就床時の激しい身体動作の要介護者の使用や汚損による繰返し洗浄がなされても変形や形崩れが防止され、且洗浄後の乾燥に際しては人工ゼオライト粉体の調湿作用により乾燥時間が著しく短縮される。
加えて消臭調湿材の下側にエンボス加工の施された合成樹脂フィル厶材が配された場合では、就床使用時の滑動が防止されるとともに、特に排泄物の多い要介護者の漏出水分も外部への拡散浸透が確実に防止される等極めて実用使用性に優れた要介護者用消臭調湿シーツである。
綿若しくは麻繊維からなる織物若しくは編物で且空隙率が10乃至50%の通気保護材が表面に配され、この通気保護材の下側に不織布からなる素地に平均粒径が60μm以下で比表面積が80m/g以上及び塩基置換容量(meq/100g)が250mg以上の人工ゼオライト粉体が透気透湿性塗着剤により、少なくとも30g/m以上の塗着重量割合で塗着されてなる消臭調湿基材が配され、且この下側に不織布からなる係止材が配されたうえ、これらの周縁が一体的に縫合された構造。
以下に本考案実施例を図とともに詳細に説明すれば、図1は本考案の断面説明図、図2は織物からなる通気保護材1の部分拡大説明図であって、本考案は通常要介護者の就床に際して敷込まれて使用されるもので、該通気保護材1は本考案の表面に使用されることから、強靭性はもとより皮膚の弱い要介護者と直接接触する部分でもあることから柔軟なうえ嵩高で風合や触感が良く、且発汗や排泄物に際しての水分の漏出時にも蒸れや濡れ感の少ないものが望まれる。
これがためには織成若しくは編成する素材として吸湿性や吸水性を保持し且嵩高な紡績糸条が好都合であることから、綿若しくは麻繊維1Aを用いた織物1B若しくは編物(図示せず)が使用されるもので、更に該通気保護材1は就床時の敷込使用に際して、要介護者から発散される臭気、或いは放散される汗や湿気若しくは排泄物に伴う漏出水分等を容易に、該通気保護材1の下側に配される消臭調湿基材2に通気若しくは透水させる必要上、空隙率が少なくとも10%以上最大50%となるよう織成され若しくは編成される。
かかる場合における空隙率とは、織物1Bに多数形成される目合空隙1Cの織物単価面積当りに占める目合空隙1Cの総面積割合をいい、当然に編物でも編物単位面積当りに占める総編目空隙の面積割合となる。
従って織物の織成に際しては、使用原糸に太いものを使用する場合には織密度が粗く形成されることになるが、本考案における通気保護材1には実用使用に際してその外面に適宜の印刷模様を施すための印刷性の保持や目合のズレ等の発生の無い、即ち比較的細い原糸で織密度の密なものが望まれるもので、原糸として綿糸を用いる場合では太いもので略20乃至40番手、細いものでは略80乃至120番手程度を用い、織密度としては略30乃至120メッシュ程度に織成されたものが好都合で、具体的な織物としては金巾、粗布、ギンガム、モスリン、或いはガーゼ等が挙げられる。
この通気保護材1の下側には、該通気保護材1を通気透水した臭気や湿気、水分を吸着且分解消臭し或いは吸湿、吸水のうえ調湿を図る消臭調湿基材2が配されている。即ち該消臭調湿基材2は図3に示すように、臭気の吸着と分解消臭並びに湿気、水分の吸湿、吸水及び調湿を図るうえから特定の人工ゼオライト粉体2Aが用いられるもので、積極的な吸着や吸湿、吸水を図るうえからは臭気や湿気、水分との接触表面積率が極めて大きなものが好適なため、その平均粒径では最大60μm以下望ましくは1乃至30μmの微粒状で、且接触した臭気や湿気、水分を効率的に吸着し或いは吸湿、吸水させるためには大きな吸着容量並びに吸湿、吸水容量所謂比表面積が好適であるから、その比表面積においては少なくとも80m/g以上、望ましくは120乃至180m/gのもので、更に吸着された臭気を分解消臭せしめるとともに吸着飽和を減殺させ、長期に亘って消臭性を発揮させるうえからは、本来的に保持する触媒作用に加えて強い塩基置換性が要請されることから、その塩基置換容量(meq/100g)が少なくとも250mg以上望ましくは280乃至350mgの人工ゼオライト粉体2Aが用いられている。
そしてこの人工ゼオライト粉体2Aで、要介護者から発散される臭気を確実に吸着し分解消臭させ、或いは放散される湿気、水分を確実に吸湿、吸水のうえ調湿を図るためには、人工ゼオライト粉体2Aの絶対吸着容量並びに絶対吸湿吸水容量を可能な限り膨大容量を以って且要介護者の身体の広い範囲から発散される臭気や放散される湿気、水分に対して広い接触面積で接触させることが著しく効果的である。
これがため強靭で柔軟且通気性を保持し而も安価な素地2Bとして不織布を用い、該人工ゼオライト粉体2Aの吸着性や吸湿、吸水性が阻害されぬよう透気透湿性塗着剤2Cを用いて、少なくとも30g/m以上望ましくは50乃至70g/mの塗着重量割合で塗着させて消臭調湿基材2が形成されている。
かかる場合における透気透湿性塗着剤2Cとしては種々のものが挙げられるが、望ましいものとしては塗着により形成される塗着膜が連続気泡構造で形成されるものが最適であって、その具体的な透気透湿性塗着剤2Cとしては、天然ゴムラテックス15乃至20%重量、人工ゼオライト粉体2Aが20乃至25%重量、水55乃至60%重量割合の水溶性塗着剤に、オレイン酸カリウムからなる気泡剤を0.5乃至3.0%重量割合を混合させて素地2Bに所要重量割合で塗着させ、その乾燥に際して加熱乾燥を施すことにより気泡剤の発泡ガスの放出並びに水分の蒸散とに伴い連続気泡構造の塗着膜が形成されるものである。
更にこの消臭調湿基材2の下側には不織布からなる係止材3が配されてなるもので、この係止材3は要介護者に敷込み使用される場合における要介護者の身体動作が頻繁に若しくは激しくなされた場合にも、就床する要介護者から発散される臭気や放散される湿気や水分と接触できる位置に安定して本考案を係止保持させるためのものである。
これがため該係止材3は、強靭で柔軟性や軽量性及び安価さに加えて敷込み使用時にベットや寝具類等と滑り難い素材が要請されるもので、不織布は紡績糸や細繊度マルチ糸が用いられ且織成方向性も無いため多方向への係止機能が保持されることから係止材3として極めて好適な素材であることによる。
かかる如く表面に通気保護材1が配され、その下側に消臭調湿基材2が配され且その下側に係止材3が配されたうえは、これら全体の周縁4を表面に配された通気保護材1で包被のうえ一体的に縫合5させることにより、図4に示す如き本考案品6が形成される。無論周縁4は縫合5に代えて高周波シーラーやインパルスシーラー等による融着手段も利用できることは当然である。
以上のように本考案は要介護者の就床に際し、その身体から発散される臭気や放散される湿気や水分と接触しえる位置に敷込みされて使用されるものであるが、要介護者によっては激しい身体動作をなす者が混在し、更には本考案品6は長期に亘って消臭性や調湿性を発揮させるものであるから、使用経過に伴う汚損により再三に亘って洗浄がなされるものであって、これらの繰返しにより一体的に縫合された通気保護材1、消臭調湿基材2、及び係止材3相互が離反し再使用時の敷込み作業性が阻害されたり、或いは外形美感が損われる結果ともなる。
そこで図5に示すように、通気保護材1の下側に消臭調湿基材2が配され、且その下側に係止材3が配されたうえその周縁4が通気保護材1で包被され一体的に縫合5された本考案の全面に亘って、適宜の間隔を以って経方向及び緯方向にステッチ加工5Aを施した構造のものが提案される。
加えて要介護者においては排泄物の対処も重要な問題であって、通常においてはオムツやおしめ等の措置が施されるものの、該措置の不手際や多量の排泄物の際には度々その水分の漏出によるベットや寝具の汚損が招来される。
そこで図6に示すように表面に通気保護材1を配し、この下側に消臭調湿基材2を配したうえ更にその下側には防水性とともに係止機能を保持させるため、エンボス加工が施された合成樹脂フィルム材7が配されたうえ、これらの周縁4を通気保護材1により包被のうえ一体的に縫合5させた構造のものも提案される。
かかる場合において、合成樹脂フィルム材7の素材としてはポリアミド樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂或いはポリエチレン樹脂が望ましく、且エンボス加工においてもベットや寝具との滑りを防止しえる係止性があるものであれば特段の制約はなく、凹凸状や波形状等適宜の形状及び形成密度で形成されれば良い。
本考案は要介護者の就床に際し敷込み使用することにより臭気の吸着と分解消臭により介護環境が著しく改善され、更には調湿により要介護者に快適且衛生的な使用感を以って使用されるばかりか、幼児や一般高齢者の消臭並びに調湿シーツとしても使用できる。
本考案の断面説明図である。 織物からなる通気保護材の部分拡大説明図である。 消臭調湿基材の部分拡大説明図である。 本考案の見取図である。 ステッチ加工が施された本考案の見取図である。 合成樹脂フィルム材を用いた本考案の断面説明図である。
符号の説明
1 通気保護材
1A 綿若しくは麻繊維
1B 織物
1C 目合空隙
2 消臭調湿基材
2A 人工ゼオライト粉体
2B 素地
2C 透気透湿性塗着剤
3 係止材
4 周縁
5 縫合
5A ステッチ加工
6 本考案品
7 合成樹脂フィルム材

Claims (3)

  1. 所要の幅及び長さで、その表面には綿若しくは麻繊維からなる織物若しくは編物で且その空隙率が10乃至50%の通気保護材が配され、且該通気保護材の下側に、不織布からなる素地に平均粒径が60μm以下で比表面積が80m/g以上及び塩基置換容量(meq/100g)が250mg以上の人工ゼオライト粉体が、少なくとも30g/m以上の塗着重量割合で透気透湿性塗着剤により塗着された消臭調湿基材が配され、更にこの消臭調湿基材の下側には不織布からなる係止材が配されたうえ、これら周縁が通気保護材で包被されたうえ一体的に縫合された構造の要介護者用消臭調湿シーツ。
  2. 通気保護材と消臭調湿基材及び係止材が配され且これら周縁が通気保護材で包被され一体的に縫合されたうえ、その全面に亘って適宜の間隔を以って経方向及び緯方向にステッチ加工が施されてなる、請求項1記載の要介護者用消臭調湿シーツ。
  3. 消臭調湿基材の下側にエンボス加工が施された合成樹脂防水フィルム材が配されてなる請求項1記載の、要介護者用消臭調湿シーツ。
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