JPH0422593Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は電話機やインターホン等の壁その他へ
の取付装置に関する。

従来の技術 一般に電話機やインターホン等を壁に取付ける
場合には別に設けた壁掛金具を先ずビスによつて
取付け、それに電話機やインターホン等を構成す
る本体ベースを係合固定するようにしている。

しかしながら、この種のものでは壁掛金具が電
話機やインターホンとは完全に分離してたとえば
金属、プラスチツク等で構成されており、全体と
してコスト高になると共に輸送その他に際しても
別々に輸送したり電話機、インターホン等を包装
するケースに特別に上記壁掛金具を収納するスペ
ースを設けたりする必要があり、全体として輸
送、包装その他に際しても非常に面倒であるとい
う問題があつた。

本考案は以上のような従来の欠点を除去するも
のであり、簡単な構成で包装、輸送に際してきわ
めて便利でかつ自由に壁等に着脱自在に取付けら
れる優れた取付装置を提供することを目的とする
ものである。

問題点を解決するための手段 本考案は上記目的を達成するために電話機、イ
ンターホン等を構成する本体ベースにペンチ、ニ
ツパー等で容易に切断することができる連結片を
介して一体に壁掛具を形成し、この壁掛具を直接
あるいは任意に本体ベースより分離して壁等に取
付けられるように構成したものである。

作 用 したがつて、本考案によれば壁掛具を本体ベー
スより分離せずにそのまま壁等に取付けて本体ベ
ースを壁等に取付けたり、壁掛具を一旦本体ベー
スより分離し、その状態で壁掛具を壁等に取付
け、本体ベースを上記壁掛具に着脱自在に係合固
定したりすることができ、その取付けが任意であ
り、しかも輸送や包装に際しては壁掛具自体が本
体ベースに一体に形成されているため、そのため
の別の作業を必要とせず非常に便利であるという
作用を有する。

実施例 第１図、第２図は本考案の一実施例の構成を示
すものであり、図中、１は電話機、インターホン
等を構成する本体ベース、２，３は本体ベース１
の前面に形成されたハンドセツト載置用の凹部、
４は凹部２と凹部３の間に形成された凹欠部、５
は凹欠部４の底面に形成された孔、６は孔５の中
央部に位置し、ペンチ、ニツパー等で切断可能な
連結片７を介して本体ベース１に一体に形成され
た壁掛具、８は壁掛具７を構成するベース９に形
成されたビス挿入用の透孔、１０はベース９より
前方に突出した断面Ｔ字状の突部、１１はこの突
部１０の両側に上記突部１０と同じようにベース
より前方に突出するように形成された突部、１２
は突部１０に一体に形成され裏向中央部に係止用
の突起１３を有する係止体、１４は凹欠部４の底
面に形成され先端部前面に係合用の突起１５を有
する弾性片、１６は凹欠部４の前面開口縁に形成
された記名カード取付用の段部、１７は凹欠部４
と凹部２，３の間にそれぞれ形成されハンドセツ
トを凹欠部２，３に載置したときハンドセツトに
設けたフツクスイツチをオフする突起である。

上記実施例において、壁掛具６はペンチ、ニツ
パー等で切断可能な連結片７を介して本体ベース
１に一体に形成されており、したがつて、本体ベ
ース１を壁等に取付ける場合にはそのままの状態
で壁掛具６に形成したビス挿入用の透孔９にビス
を挿入し壁等に締付固定することによつて容易に
取付けることができる。

そして、本体ベース１を壁等に着脱自在に取付
けたい場合には連結片７をペンチ、ニツパー等で
切断して壁掛具６を本体ベース１より分離し、こ
の状態で壁掛具６をビスによつて壁等に締付固定
することにより容易に本体ベース１を壁等に着脱
自在に取付けることができる。すなわち、今壁掛
具６を本体ベースより分離し、その分離された壁
掛具６をビスによつて壁等に締付固定し、その状
態で壁掛具６に本体ベース１の凹欠部４を嵌合し
本体ベース１を所定の方向にスライドしたとする
と、第３図、第４図に示すように本体ベース１の
底面に形成した弾性片１４に壁掛具６の係止体１
２が係合し本体ベース１が壁掛具６に着脱自在に
強固に取付けられることになる。

尚、上記実施例において凹欠部４の前面開口縁
には記名カードを着脱自在に取付けるための段部
１６が形成されており、この段部１６に図示して
いないが凹欠部４の前面開口部を覆うように記名
カードを取付ければ凹欠部４内部に存在する壁掛
具６が前面より透視できなくなり、外観的にも何
ら支障を生じないことになる。そして、壁掛具６
に形成した突部１０，１１は記名カードを取付け
たときに記名カードの背面に当接するように構成
されており、したがつて記名カードの外表面に押
圧力を加えてもそれが大きく彎曲しないことにな
る。

考案の効果 本考案は上記実施例より明らかなように電話
機、インターホン等を構成する本体ベースにぺン
チ、ニツパー等によつて容易に切断できる連結片
を介してベースにビス挿入用の孔、本体ベース係
止用の係止体をそれぞれ有する壁掛具を一体に形
成したものであり、壁掛具を本体ベースより分離
せずにそのまま壁等に締付固定すれば本体ベース
をその状態で壁等に容易に取付けることができ
る。そして壁掛具は連結片をペンチ、ニツパー等
によつて切断することにより容易に本体ベースよ
り分離することができるように構成されているた
め、壁掛具を本体ベースより分離して壁に取付
け、その状態で壁掛具に本体ベースを嵌合係止す
ることも可能であり、この場合には従来と同様本
体ベースを壁に対して着脱自在に容易に取付ける
ことができるという作用を有する。また、本考案
によれば壁掛具が本体ベースに一体に形成されて
いるため、輸送、包装に際してもいちいち本体ベ
ースと分離して配慮する必要が全くなく、全体と
して製造コスト、流通コスト等を大巾に低減する
ことができるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の取付装置における一実施例の
正面図、第２図は同実施例のＡ−A′断側面図、
第３図は同実施例の別の使用状態を示す正面図、
第４図は同Ｂ−B′断側面図である。 １……本体ベース、２，３……凹部、４……凹
欠部、５……孔、６……壁掛具、７……連結片、
８……透孔、９……ベース、１０，１１……突
部、１２……係止体、１３……係止用突起、１４
……弾性片、１５……突起、１６……段部、１７
……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電話機、インターホン等を構成する本体ベース
   にペンチ、ニツパー等によつて容易に切断できる
   連結片を介してベースにビス挿入用の透孔、本体
   ベース係止用の係止体をそれぞれ有する壁掛具を
   一体に形成し壁掛具を本体ベースより分離して壁
   等に取付けその壁掛具に上記本体ベースを着脱自
   在に係合固定できるように構成した電話機等の取
   付装置。