JPS6035270Y2 - ハンドル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はラジオ受信機、テープレコーダ等に回転自在に
取付けられるコ字状バンドルの取付装置に関するもので
ある。

キャビネットにバンドルを取付ける場合、前面キャビネ
ット側に取付ける場合と、裏蓋側に取付ける場合とがあ
るが、設計上又はデザイン的な理由でキャビネットの厚
みをできるだけうすくしたい場合には、バンドルは裏蓋
に取付けることになる。

この様な場合従来第１図に示すようなバンドル取付装置
が用いられていた。

第１図に於いて、１はキャビネット、２はコ字状のバン
ドル、１は成形仕上り寸法の精度がよく、且つ表面が潤
滑性に富むポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂
材料よりなり、長方形状の一対の固定座板４ａ、４ｂと
、該固定座板を連結する連結部５とを一体に備えた取付
具で、前記固定座板の一方４ａには嵌合孔６を設け、他
方４ｂにはバンドル２の脚部７の回転中心孔８に挿通さ
れ嵌合孔６と嵌合する回転中心軸９を設けている。

１０はキャビネット１を構成する裏蓋１１の上面１２の
内面両端部に設けた断面コ字状の枠部で、取付具３の保
持部を構成している。

１３，１３は裏蓋１１の上面１２に設けたバンドル案内
用細溝、１４は前面キャビネット、１５．１５は該前面
キャビネットの上面１４の内面両端部に設けた突出部で
ある。

キャビネット１にバンドル２を回転自在に取付けるには
、取付具ｌは他方の固定座板４ｂの回転中心軸９をバン
ドル２の脚部７の回転中心孔８に挿入し、連結部５を折
り曲げて一方の固定座板４ａの嵌合孔６を前記回転中心
軸９に嵌合する。

次いて取付具１を取付けたバンドル２の脚部７を裏蓋１
１の前方から枠部１０にて形成される空所内に嵌入し、
バンドル２の脚部７に取付けた取付具ｌを挟着固定する
。

この様にしてバンドル２を裏蓋１１に取付ける。

更にキャビネット本体１４を閉じると、前記取付具５は
完全に固定される。

ところで、重心をとるためと、美観的な理由からバンド
ル２はキャビネット１の厚みに対して略中央に来なけれ
ばならない。

そのため第１図のハンドル取付装置では前面キャビネッ
ト１４に突出部１５．１５を設けているが、この突出部
１５゜１５はデザイン上見苦しいという欠点がある。

本考案は斯る点に鑑み、第１図のような突出部を無くす
ことにより上述の欠点を解消したノ）ンドル取付装置を
提案するもので、以下本考案の一実施例を第２図に従い
説明する。

尚、第２図に於いて、第１図と同一部分については第１
図と同一の図番を用いることにする。

第２図のハンドル取付装置では、裏蓋１１の上面１２に
設けるハンドル案内用細溝１３′は、前端縁１６を裏蓋
１１の開口端縁１７から所定間隔離して形成している。

尚、細溝１３′の前端縁１６はハンドル２のストッパ役
目を果たす。

又保持部を構成する枠部１０′の底面１８を裏蓋１１の
開口端縁１７から後方に後退させて形成し、各枠部１０
′の側面１９．１９には前端側上部に第１の係合凹部２
Ｇ、２０を設けるとともに、底面前端近傍にも第２の係
合凹部２１，２１を設けている。

一方取付具りの各固定座板４ａ’、 ４ｂ’には、保
合凸部例えば第１の突起２２及び第２の突起２３を設け
ている。

斯様に構成してなるハンドル取付装置に於いてハンドル
２をキャビネット１に回動自在に取付けるには、ハンド
ル２を裏蓋１１に対し斜め上方から裏蓋１１′の上面１
２と枠部１０′の底面１８間の空所２４に挿入し、取付
具３′を下方からもぐり込ませてハンドル２の両脚部７
，７に挟み付けて取付ける。

次に取付具１こを突起２２，２３が裏蓋１１の枠部１０
′の凹部２０，２１に係合するように移動させる。

その後裏蓋１１に前面キャビネット１４を取付けて取付
具３を固定する。

以上の様に本考案に斯るハンドル取付装置に依れば、ハ
ンドル案内用細溝の一端縁を裏蓋（又は前面キャビネッ
ト）の開口端縁から所定間隔離して形成したので、前面
キャビネット（又は裏蓋）側から裏蓋（又は前面キャビ
ネット）側に突出する突出部を無くすことが出来、デザ
イン上美観を損ねることがない。

又保持部の側面及び取付具には互いに係合する係合部を
設けたので、ハンドルはキャビネットに対してガタック
ことなく強固に固定される。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のハンドル取付装置を用いたテープレコー
ダ付ラジオ受信機を示す図で、イは分解斜視図、口は組
立てた状態を示す斜視図、第２図は本考案のハンドル取
付装置を示す図で、イは分解斜視図、口は要部斜視図、
ハは裏蓋の断面図である。 １・・・・・・キャビネット、２・・・・・・ハンドル
、３・・・・・・取付具、７・・・・・・脚部、１０′
・・・・・・枠部、１１・・・・・・裏蓋、１２・・・
・・・上面、１３′・・・・・・ハンドル案内用細溝、
１４・・・・・・前面キャビネット、１７・・・・・・
開口端縁、１８・・・・・・底面、２０，２１・・・・
・・凹部、２２．２３・・・・・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脚部を有するコ字状バンドルと、該バンドルの脚部に取
   付けられ前記バンドルを回転軸支する取付具と、キャビ
   ネットを構成する裏蓋及び前面キャビネットとよりなり
   、前記バンドルの脚部に取付けた前記取付具を前記裏蓋
   （又は前面キャビネット）に設けた保持部に嵌入して保
   持固定することにより、前記バンドルを前記裏蓋（又は
   前面キャビネット）の上面に設けたバンドル案内用細溝
   に沿って回転自在に取付けてなるバンドル取付装置に於
   いて、前記バンドル案内用細溝は一端縁を前記裏蓋（又
   は前面キャビネット）の開口端縁から所定間隔離して形
   威し、前記保持部の底面は前記裏蓋（又は前面キャビネ
   ット）の開口端縁から後退させて形威し、前記保持部の
   側面及び前記取付具には互いに係合する保合部を設けて
   なるバンドル取付装置。