JPH04212143A - X線用ハロゲン化銀写真感光材料ならびにその撮影方法 - Google Patents

X線用ハロゲン化銀写真感光材料ならびにその撮影方法

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JPH04212143A
JPH04212143A JP2872091A JP2872091A JPH04212143A JP H04212143 A JPH04212143 A JP H04212143A JP 2872091 A JP2872091 A JP 2872091A JP 2872091 A JP2872091 A JP 2872091A JP H04212143 A JPH04212143 A JP H04212143A
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JP
Japan
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silver halide
exposed
water
silver
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Application number
JP2872091A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Sakuma
晴彦 佐久間
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線用ハロゲン化銀写真
感光材料に関するもので、詳しくは高感度で鮮鋭性の優
れた画像を得られるX線用ハロゲン化銀写真感光材料な
らびにその撮影方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来より、X線用ハロゲン化銀写真感光
材料の多くは支持体の両側に感光性のハロゲン化銀乳剤
層が塗布され、撮影時には2枚の蛍光増感紙に挟んで露
光するのが一般的である。この方法によれば高感度が得
られ易く、かつ乳剤層を薄膜化できて迅速処理性を高め
るなどの利点を有する反面、クロスオーバー露光により
画像のシャープネスを損ねる欠点が挙げられている。 
 そのため一部では、支持体の片側のみに感光性ハロゲ
ン化銀乳剤を塗布し、蛍光増感紙も片側1枚のみで撮影
する方法が行われている。該法によればクロスオーバー
による光の“広がりボケ”がないため高鮮鋭性の画像を
得られる利点がある。
【0003】しかし乳剤及び蛍光増感紙が片側のみであ
るため、感度が低く、かつ所定の写真濃度とガンマを得
るには乳剤層を厚くする必要があり、その結果迅速処理
性を劣化するという欠点があった。
【0004】一方、X線用ハロゲン化銀写真感光材料の
感度と鮮鋭性を改良する技術は、数多く報告されており
例えば特定の平板状ハロゲン化銀乳剤に水溶性染料を用
いた特開昭60−166945号、或は現像処理で脱色
可能なマゼンタ染色の媒染層を有し緑色域が分光増感さ
れた平板状ハロゲン化銀粒子を用いた特開平1−234
840号などが開示されている。
【0005】しかしながらこれら技術も、実用面にて感
度と鮮鋭性の両立は難しく、感度を低下することなく処
理性も劣化しないで、しかも高画質の画像を有するX線
用ハロゲン化銀写真感光材料が強く望まれていた。
【0006】
【発明の目的】従って本発明の目的は、高感度で高鮮鋭
性な画像を得られるX線用ハロゲン化銀写真感光材料な
らびにその撮影方法を提供することである。
【0007】
【発明の構成】上記の本発明の目的は、以下により達成
されることを見い出し本発明を成すに至った。
【0008】即ち、(1)両面から同時に同一露光した
場合、特性曲線の濃度A(カブリ+1.00)と濃度B
(カブリ+2.0)を結ぶ直線の勾配(G)が3.80
以上であり、かつ支持体の両側の乳剤層の感度差が15
%以内であって、それぞれの乳剤層の感度は、片側から
の露光時の露光面の感度(sA)と、裏面からの露光時
の感度(sB)の比(sA)/(sB)が2.5以上で
、かつ銀の付量が支持体の片面当たり3.4g/m2以
下であるX線用ハロゲン化銀写真感光材料。 (2)両面から同時に同一発光量の蛍光増感紙で露光し
、下記の現像処理条件で現像した場合に、特性曲線の濃
度A(カブリ+0.25)と、濃度B(カブリ+2.0
)を結ぶ直線の勾配(G)が3.80以上であり、かつ
支持体の両側の乳剤層の感度差が15%以内であって、
それぞれの乳剤層の感度は、片側からの露光時の露光面
の感度(SA)と、裏面からの露光時の感度(SB)の
比(SA)/(SB)が2.5以上であり、かつ銀の付
き量が支持体の片面当たり3.4g/m2以下であるX
線用ハロゲン化銀写真感光材料。
【0009】(3)発光量が1.8倍以上異なる2枚の
蛍光増感紙、又は1枚のみの蛍光増感紙を用いて撮影す
る上記(1)項記載のX線用ハロゲン化銀写真感光材料
の撮影方法により達成される。
【0010】 現像処理条件 自動現像機 コニカ(株)製SRX501を用い45秒処理モードで
処理。現像処理液温度35℃、定着温度33℃、水洗水
は温度18℃で毎分4l供給。
【0011】乾燥温度は45℃、自現機のある部屋の環
境は25℃、相対湿度60%とする。
【0012】 現像液処方 Part−A(38l仕上げ用)   水酸化カリウム                
                    1140g
  亜硫酸カリウム                
                    2280g
  炭酸水素ナトリウム              
                   266g  
ホウ酸                      
                        3
8g  ジエチレングリコール           
                     418g
  エチレンジアミン四酢酸            
                  61g  5−
メチルベンゾトリアゾール             
            1.9g  ハイドロキノン
                         
           1064g  水を加えて  
                         
              9.3lに仕上げるPa
rt−B(38l仕上げ用)   氷酢酸                    
                         
418g  トリエチレングリコール        
                     418g
  1−フェニル−3−ピラゾリドン        
                  100g  5
−ニトロインダゾール               
                9.5gPart−
C(38l仕上げ用)   グルタルアルデヒド(50wt/wt%)    
               304g  メタ重亜
硫酸ナトリウム                  
           389g  水を加えて   
                         
             770mlに仕上げるスタ
ーター                      
                       氷酢
酸                        
                     230g
  臭化カリウム                 
                      200
g  水を加えて                 
                        1
.5lに仕上げる現像液調製方法 補充液ストックタンクに18℃の水を20l入れ、撹拌
しながら上記のPart−A,Part−B,Part
−Cを順次添加し、最後に水と水酸化カリウム水溶液を
加え、38lでpHは25℃で10.53に調整する。 この現像補充液を24時間25℃で放置した後、1l当
たり20mlの割合で上記のスターターを添加した後コ
ニカ(株)製自動現像機の現像タンクに満たす。
【0013】現像補充液は本発明の試料1m2当たり3
65mlを補充する。
【0014】 定着液処方 Part−A(38l仕上げ用)   チオ硫酸アンモニウム             
                 6080g  エ
チレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩      
    0.76g  亜硫酸ナトリウム      
                         
    456g  ホウ酸            
                         
        266g  水酸化ナトリウム   
                         
       190g  氷酢酸         
                         
           380g  水を加えて   
                         
             9.5lに仕上げるPar
t−B(38l仕上げ用)   硫酸アルミニウム(無水塩換算)        
             570g  硫酸(50w
t%)                      
               228g  水を加え
て                        
                 1.9lに仕上げ
る定着液調製方法 補充液ストックタンクに18℃の水を20l入れ、撹拌
しながら上記のPart−A,Part−Bを順次添加
し、最後に水と酢酸を加え、38lでpHは25℃で4
.20に調整する。この定着補充液を24時間25℃で
放置した後、コニカ(株)製自動現像機の定着タンクに
満たす。定着液の補充は本発明の試料1m2当たり64
0ml補充する。以下、本発明を詳述する。
【0015】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
特性曲線上にて、濃度(A)と濃度(B)を結ぶ直線部
の傾斜(G)は3.8以上で、好ましくは3.8〜5.
8の範囲で本発明の目的効果を良好に奏する。この値が
3.8以下になるとコントラストの低下をきたし高い鮮
鋭性は得られない。また5.8以上であると硬調化しす
ぎて画像のデティルの再現性が劣る。現在市販の医療用
ハロゲン化銀写真感光材料の(G)は3.2〜1.5の
範囲にあって、本発明に係る(G)=3.8以上の医療
用ハロゲン化銀写真感光材料は市販品にはない。本発明
に係る(G)は、ハロゲン化銀写真感光材料を以下の方
法で露光して求めた。各試料について医療用のX線写真
撮影用カセッテを用い、フロント側(X線源側)とバッ
ク側(裏面)に後掲の表2に示した増感紙を用い下記の
条件で露光した。増感紙はフロント側にはフロント用、
バック側にはバック側用を用いた。露光条件としては管
電圧100KVP、露光時間50msec距離法で行っ
た。尚、後掲の表2にて両面露光時の相対感度は、試料
No.1のカブリ+1.0の黒化濃度を与える露光量の
逆数を100とした場合の相対感度で示した。また、支
持体の両側の乳剤層の感度差は15%以内、好ましくは
10%以内であれば、実質的に乳剤面の表裏の区別をし
なくても実害になることはない。
【0016】それぞれの面の乳剤層の感度は、片側から
の露光時の露光面の感度(sA)と裏面からの露光時の
感度(sB)の比(sA)/(sB)が2.5以上であ
ることが好ましい。この比が2.5未満であると、両面
露光の時の(G)が3.80では十分な鮮鋭性の向上が
得られない。両面露光の時の(G)を高くなるよう設計
すれば比が2.5未満であっても或る程度の高鮮鋭性は
得られるが、高いG(例えば(G)=5.0以上)を得
ることは技術的に難しいばかりか、(G)を高くするた
めに必要以上に最高濃度を上げることはコスト的も不利
である。
【0017】なお、感度(sA)および(sB)は、そ
れぞれ(カブリ+0.50)の点で求めた。上記の本発
明に係る(G)およびセンシトメトリーに用いる現像液
は、特に限定するものではないが、例えば後述する本発
明の実施例にて用いた医療用Xフィルム処理用のPQ現
像液などが好ましく、定着液も後記のものが好ましい。 又、現像条件としては、例えば自動現像機による後記の
45秒処理モードなどであってもよい。
【0018】次に本発明に用いられる蛍光増感紙につい
て述べる。
【0019】従来より発光量の異なる2枚の増感紙を用
いてX線撮影することは知られているが、フィルムのコ
ントラスト(G)が3.20以下で、発光量比が1.8
0以上の2枚の増感紙を用いて撮影するとコントラスト
が低下し、高画質を得ることはできない。
【0020】蛍光増感紙の発光強度に関しては、本発明
の感光材料を用い各増感紙についてシングルバック法で
管電圧100KVP、0.05secで露光し、カブリ
+1.0の濃度を得るに必要な数量の逆数(管電流と、
撮影距離を変化させた)から相対強度比を求めた。
【0021】本発明においては、前述のX線用ハロゲン
化銀写真感光材料を2枚の蛍光増感紙に挟んでX線撮影
する場合、発光量の比が1.8倍以上、好ましくは2.
0〜3.0倍以上の増感紙を用いることにより、発光量
が多い側の面は、診断上重要な中、低濃度部の鮮鋭性の
優れた画像を得ることができるものである。又、増感紙
は片側のみ(1枚)の使用でも本発明試料を用いた場合
、高い鮮鋭性が得られる。
【0022】本発明に係るX線用ハロゲン化銀写真感光
材料は、銀量が支持体片面当たり3.4g/m2以下で
あることを特徴としている。なお、Gが3.80以上を
有している感光材料としては、例えば工業用X線フィル
ム或は歯科用ノンスクリーンX線撮影フィルムなどがあ
り、いづれも銀量は片面当たり3.4g/m2以上であ
る。このように銀量が3.4g/m2以上であると通常
の医療用X線フィルムの現像処理条件では十分な性能を
得にくい。
【0023】次に本発明に用いられる蛍光増感紙の発光
体の種類及びその発光波長域を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、沃臭化銀、沃塩化銀、沃塩臭化銀などい
ずれのハロゲン化銀であってもよいが特に高感度のもの
が得られるという点では、沃臭化銀であることが好まし
い。
【0026】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体
、8面体、14面体のような全て等方的に成長したもの
、あるいは球形のような多面的な結晶型のもの、面欠陥
を有した双晶から成るものあるいはそれらの混合型また
は複合型であってもよい。これらハロゲン化銀粒子の粒
径は、0.1μm以下の微粒子から20μm に至る大
粒子であってもよい。
【0027】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、公知の方法で製造できる。例えば、リサ
ーチ・デイスクロジヤー(RD)No.17643(1
978年12月)・22〜23頁の1・乳剤製造法(E
mulsion Preparation and t
ypes)及び同(RD)No.18716(1979
年11月)・648頁に記載の方法で調製することがで
きる。
【0028】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
乳剤は、例えば、T.H.James著“Thethe
ory of the photographic p
rocess”第4版、Macmillan社刊(19
77年)38 〜104頁に記載の方法、G.F.Da
uffin著「写真乳剤化学」“Photograph
ic emulsionChemistry”、Foc
al press 社刊(1966年)、P.Glaf
kides著「写真の物理と化学“Chimie et
  physique photographique
”Paul Montel社刊(1967年)、V.L
.Zelikman 他著「写真乳剤の製造と塗布」“
Making and Coating photog
raphic Emulsion”Focal pre
ss 社刊(1964年)などに記載の方法により調製
される。
【0029】即ち、中性法、酸性法、アンモニア法など
の溶液条件にて順混合法、逆混合法、ダブルジエツト法
、コントロールド・ダブルジエツト法などの混合条件、
コンバージヨン法、コア/シェル法などの粒子調製条件
及びこれらの組合わせ法を用いて製造することができる
【0030】本発明の好ましい実施態様の1つとしては
、沃化銀を粒子内部に局在させた単分散乳剤が挙げられ
る。
【0031】本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀
乳剤としては、例えば特開昭59−177535号、同
61−802237号、同61−132943号、同6
3−49751号などに開示されている内部高沃度型単
分散粒子が挙げられる。結晶の晶癖は立方体、14面体
、8面体及びその中間の(1,1,1)面と(1,0,
0)面が任意に混在していて もよい。
【0032】ここで言う単分散乳剤とは、常法により例
えば平均粒子直径を測定したとき、粒子数または重量で
少なくとも95%の粒子が、平均粒子径の±40%以内
、好ましくは±30%以内にあるハロゲン化銀粒子であ
る。ハロゲン化銀の粒径分布は、狭い分布を有した単分
散乳剤或は広い分布の多分散乳剤のいずれであってもよ
い。ここで述べた単分散性についての定義は、特開昭6
0−162244号に記載されており、粒径に関する変
動係数が0.20以下のものである。
【0033】ハロゲン化銀の結晶構造は、内部と外部が
異なったハロゲン化銀組成からなっていてもよい。好ま
しい態様としての乳剤は、高沃度のコア部分に低沃度の
シェル層からなる二層構造を有したコア/シェル型単分
散乳剤である。
【0034】高沃度部の沃化銀含量は20〜40モル%
で特に好ましくは20〜30モル%である。かかる単分
散乳剤の製法は公知であり、例えばJ.Phot.Si
c. 12. 242〜251頁(1963)、 特開
昭48−36890号、同52−16364号、同55
−142329、同58−49938号、英国特許1,
413,748号、米国特許3,574,628号、同
3,655,394号などの公報に記載されている。
【0035】上記の単分散乳剤としては種晶を用い、こ
の種晶を成長核として銀イオン及びハライドイオンを供
給することにより、粒子を成長させた乳剤が特に好まし
い。なお、コア/シェル乳剤を得る方法としては、例え
ば英国特許1.027.146号、米国特許3,505
,068号、同4,444,877号、特開昭60−1
4331号などの公報に詳しく述べられている。
【0036】本発明に用いられるもう1つの粒子形態と
してのハロゲン化銀乳剤は、平均アスペクト比が3以上
の平板状粒子であることが好ましい。
【0037】かかる平板状粒子の利点は、分光増感効率
の向上、画像の粒状性及び鮮鋭性の改良などが得られる
として例えば、英国特許2,112,157号、米国特
許4,439,520号、同4,433,048号、同
4.414,310号、同4,434,226号、特開
昭58−113927号、同58−127921号、同
63−138342号、同63−284272号、同6
3−305343号などで開示されており、乳剤はこれ
らの公報に記載の方法により調製することができる。
【0038】上述した乳剤は、粒子表面に潜像を形成す
る表面潜像型あるいは粒子内部に潜像を形成する内部潜
像型、表面と内部に潜像を形成する型のいずれの乳剤で
あってもよい。これらの乳剤は、物理熟成あるいは粒子
調製の段階でカドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリウム塩
、イリジウム塩又はその錯塩、ロジウム塩またはその錯
塩、鉄塩又はその錯塩などを用いてもよい。乳剤は可溶
性塩類を除去するためにヌーデル水洗法、フロキュレー
シヨン沈降法などの水洗方法がなされてよい。好ましい
水洗法としては、例えば特公昭35−16086号記載
のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂を用
いる方法、又は特開昭63−158644号記載の凝集
高分子剤例示G3,G8などを用いる方法が特に好まし
い脱塩法として挙げられる。本発明に係る乳剤は、物理
熟成または化学熟成前後の工程において、各種の写真用
添加剤を用いることができる。公知の添加剤としては、
例えばリサーチ・デイスクロージャー(RD)No.1
7643(1978年12月)、同No.18716(
1979年11月)及び同No.308119(198
9年12月)に記載された化合物が挙げられる。これら
三つのリサーチ・デイスクロージャーに示されている化
合物種類と記載箇所を次表に掲載した。
【0039】     添加剤      RD−17643    
        RD−18716         
  RD−308119              
  頁      分類        頁     
  分類      頁       分類   化学
増感剤  23      III      648
 右上           996        
 III    増感色素    23      I
V       648〜649          
 996〜8      IV  減感色素    2
3      IV                
          998         B  
染料        25〜26  VIII    
 649〜650          1003   
      VIII  現像促進剤  29    
  XXI      648 右上  カブリ抑制剤
・安定剤               24      IV 
      649 右上          100
6〜7     VI  増白剤      24  
    V                    
       998         V  硬膜剤
      26      X        65
1 左            1004〜5    
  X  界面活性剤  26〜7  XI     
  650 右            1005〜6
     XI  帯電防止剤  27      X
II      650 右            
1006〜7     XIII  可塑剤     
 27      XII      650 右  
          1006         XI
I  スベリ剤    27      XII  マ
ット剤    28      XVI      6
50 右            1008〜9   
  XVI  バインダー  26      XXI
I                       1
009〜4     XXII  支持体      
28      XVII             
          1009         XV
II   本発明に係る感光材料に用いることのできる支持体
としては、例えば前述のRD−17643の28頁及び
RD−308119の1009頁に記載されているもの
が挙げられる。
【0040】適当な支持体としてはプラスチックフィル
ムなどで、これら支持体の表面は塗布層の接着をよくす
るために、下塗層を設けたり、コロナ放電、紫外線照射
などを施してもよい。
【0041】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。但し
当然のことではあるが、本発明は以下述べる実施例によ
り限定されるものではない。
【0042】実施例1平均粒経0.2μmの沃化銀2.
0モル%を含有する沃臭化銀の単分散粒子を核とし、沃
化銀30モル%を含有する沃臭化銀をpH9.1、 p
Ag7.7で成長させ、その後pH8.0、pAg9.
1で臭化カリウムと硝酸銀を等モル添加し、平均沃化銀
含有率が2.1モル%の沃臭化銀粒子となるような正1
4面体の平均粒径1.05μm(A)、0.52μm(
B)、 0.40μm(C)の単分散乳剤粒子を調製し
た。
【0043】又、次のような乳剤(D)を調製した。
【0044】即ち、水1l中にゼラチン30g、 臭化
カリウム10.5g、 チオエーテル〔HO(CH2)
2S(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2OH〕
0.5wt%水溶液10mlを加えて溶解し、63℃に
保った溶液中(pAg=9.1,pH=6.5)に、攪
拌しながら0.90モルの硝酸銀溶液30mlと0.9
0モルの沃化カリウムと臭化カリウムの混合溶液(モル
比97:3)30mlを15秒間で同時に添加した後、
1モルの硝酸銀溶液600mlとモル比96.5:3.
5の臭化カリウムと沃化カリウムとからなる1モルの混
合溶液600mlとを68分かけて同時添加して、平板
状沃臭化銀乳剤を調製した。
【0045】得られた平板状ハロゲン化銀粒子は、平均
粒径1.12μmで、厚み0.11μm、沃化銀含有率
が3.0モル%であった。得られたA、B、C及びDの
それぞれの乳剤は、通常の凝集法で過剰塩類の脱塩を行
った。
【0046】即ち40℃に保ち、ナフタレンスルホン酸
ナトリウムのホルマリン縮合物と硫酸マグネシウムの水
溶液を加え、凝集させた。上澄液を除去後、更に40℃
までの純水を加え、再び硫酸マグネシウム水溶液を加え
、凝集させ、上澄液を除去した。これらの粒子をそれぞ
れチオシアン酸アンモニウム塩を銀1モル当たり1.9
×10−3モル、及び適当な量の塩化金酸とハイポ及び
後記分光増感色素(A)と(B)を200:1の重量比
で合計の量をハロゲン化銀1モル当たり800mg添加
して化学熟成を行い、終了15分前に沃化カリウムを銀
1モル当たり200mg添加し、その後、4‐ヒドロキ
シ‐6‐メチル‐1,3,3a,7‐テトラザインデン
を3×10−2モルで安定化した。
【0047】得られた4種類の乳剤を用いて、下記表2
に示す比率で混合してから、それぞれの乳剤には、後掲
の添加剤を一律に加え乳剤塗布液とした。
【0048】保護層液は後記の組成で作成した。
【0049】なお乳剤層は片面当たり銀換算値で1.7
〜2.3g/m2、保護層はゼラチン付量として0.9
9g/m2となるように、2台のスライドホッパー型コ
ーターで毎分60mのスピードで、グリシジルメタクリ
レート50wt%、メチルアクリレート10wt%、ブ
チルメタクリレート40wt%の3種のモノマーからな
る共重合体を、その濃度が10wt%になるように希釈
して得た共重合体水性分散液を下引き液として塗設した
175μmのポリエチレンテレフタレートフィルムベー
ス上に両面同時塗布し、2分15秒で乾燥し、試料を得
た。
【0050】分光増感色素(A)5,5′−ジクロロ−
9−エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オ
キサカルボシアニンナトリウム塩の無水物分光増感色素
(B)5,5′−ジ−(ブトキシカルボニル)−1,1
′−ジエチル−3,3′−ジ−(4−スルホブチル)ベ
ンゾイミダゾロカルボシアニンナトリウム塩の無水物又
、乳剤液に用いた添加剤は次のとおりである。なお、添
加量はハロゲン化銀1モル当りの量で示した。
【0051】   石灰処理オセインゼラチン           
                      90g
  t‐ブチルカテコール             
                        4
00mg  ポリビニルピロリドン(分子量10000
)                       1
.0g  トリメチロールプロパン         
                         
 10g  スチレン‐無水マレイン酸共重合体   
                     2.5g
  ジエチレングリコール             
                         
5g  ニトロフェニル‐トリフェニルホスホニウムク
ロライド       50mg  1,3‐ジヒドロ
キシベンゼン‐4‐スルホン酸アンモニウム     
 4g  2‐メルカプトベンツイミダゾール‐5‐ス
ルホン酸ナトリウム 15mg  1−フェニル−5−
メルカプトテトラゾール              
         1mg  C4H9OCH2CH(
OH)CH2N(CH2COOH)2        
                      1g

0052】
【化1】
【0053】   1,1‐ジメチロール‐1‐ブロム‐1‐ニトロメ
タン            10mg   又、保護層液には、下記の化合物を加えた。添加量
は塗布液1l当りの量で示す。
【0054】   石灰処理イナートゼラチン           
                      68g
  酸処理ゼラチン                
                         
   2g  ソジウム−i−アミル−n−デシルスル
ホサクシネート                1g
【0055】
【化2】
【0056】   平均粒径5μmのポリメチル   メタクリレート(マット剤)          
                    1.1g 
 コロイダルシリカ(平均粒径0.013μm)   
                  30g  2,
4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−  トリ
アジンナトリウム塩の2%水溶液(硬膜剤)     
         10ml  ホルマリン水溶液38
%(硬膜剤)                   
        2ml  グリオキザール水溶液40
%(硬膜剤)                   
  1.5ml次に本発明に用いた現像液及び定着液の
組成を示す。
【0057】現像処理条件自動現像機コニカ(株)製S
RX501を用い45秒処理モードで処理。現像処理液
温度35℃、定着温度33℃、水洗水は温度18℃で毎
分4l供給。
【0058】乾燥温度は45℃、自現機のある部屋の環
境は25℃、相対湿度60%とする。
【0059】 現像液処方 Part−A(38l仕上げ用)   水酸化カリウム                
                    1140g
  亜硫酸カリウム                
                    2280g
  炭酸水素ナトリウム              
                   266g  
ホウ酸                      
                        3
8g  ジエチレングリコール           
                    418g 
 エチレンジアミン四酢酸             
                 61g  5−メ
チルベンゾトリアゾール              
           1.9g  ハイドロキノン 
                         
          1064g  水を加えて   
                         
             9.3lに仕上げるPar
t−B(38l仕上げ用)   氷酢酸                    
                         
418g  トリエチレングリコール        
                     418g
  1−フェニル−3−ピラゾリドン        
                  100g  5
−ニトロインダゾール               
                9.5gPart−
C(38l仕上げ用)   グルタルアルデヒド(50wt/wt%)    
             304g  メタ重亜硫酸
ナトリウム                    
         389g  水を加えて     
                         
           770mlに仕上げるスタータ
ー                        
                     氷酢酸 
                         
                   230g  
臭化カリウム                   
                    200g 
 水を加えて                   
                      1.5
lに仕上げる現像液調製方法 補充液ストックタンクに18℃の水を20l入れ、撹拌
しながら上記のPart−A,Part−B,Part
−Cを順次添加し、最後に水と水酸化カリウム水溶液を
加え、38lでpHは25℃で10.53に調整する。 この現像補充液を24時間25℃で放置した後、1l当
たり20mlの割合で上記のスターターを添加した後コ
ニカ(株)製自動現像機の現像タンクに満たす。
【0060】現像補充液は本発明の試料1m2当たり3
65mlを補充する。
【0061】 定着液処方 Part−A(38l仕上げ用)   チオ硫酸アンモニウム             
                 6080g  エ
チレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩      
    0.76g  亜硫酸ナトリウム      
                         
    456g  ホウ酸            
                         
        266g  水酸化ナトリウム   
                         
       190g  氷酢酸         
                         
                         
                         
      380g  水を加えて        
                         
         9.5lに仕上げるPart−B(
28l仕上げ用)   硫酸アルミニウム(無水塩換算)        
             570g  硫酸(50w
t%)                      
               228g  水を加え
て                        
                 1.9lに仕上げ
る定着液調製方法 補充液ストックタンクに18℃の水を20l入れ、撹拌
しながら上記のPart−A,Part−Bを順次添加
し、最後に水と酢酸を加え、38lでpHは25℃で4
.20に調整する。この定着補充液を24時間25℃で
放置した後、コニカ(株)製自動現像機の定着タンクに
満たす。定着液の補充は本発明の試料1m2当たり64
0ml補充する。
【0062】各試料のX線センシトメトリーは、各試料
について医療用X線写真撮影用カセッテを用い、フロン
ト側(X線源側)とバック側(裏面)に表1に示した増
感紙を用い下記の条件で露光した。増感紙はフロント側
にはフロント用、バック側にはバック側用を用いた。な
お、増感紙にはX線源側に用いるフロント用と逆側用の
バック用があり、SROシリーズはフロント用とバック
用に分けられている。露光は管電圧100KVP、露光
時間50msec、距離法で行い、表1の両面露光時の
相対感度は、試料No.1のカブリ+1.0の黒化濃度
を与える露光量の逆数を100とした場合の相対感度で
示した。
【0063】なお、片面露光した場合の露光試料表裏の
感度比は、両面同時均一露光によるセンシトメトリート
を求めた時と同一撮影条件でSRO−250のバック用
の増感紙を用い、シングルバック法で片面からのみの露
光を両面の場合と同様に行い同じ条件で現像処理して求
めた。 現像後タンパク質分解酵素(プロナーゼ)液で露光面と
裏面の濃度測定ができるように乳剤層を分解し取り去っ
た後、それぞれの面の相対感度を求めた。表1のSA/
SBは片面露光した場合のSA(露光面)/SB(裏面
)を表す。
【0064】本発明に係る特性である直線の匂配(G)
についてもこの試料から求めた。
【0065】増感紙はコニカ(株)が販売しているSR
O−125、SRO−250、SRO−500、SRO
−750を用いた。尚、表2で使用した増感紙は各増感
紙ともにフロント側にはフロント用を、バック側にはバ
ック用を用い、その場合のフロント側とバック側の発光
量は、ほぼ同等であった。又像増感紙の発光量はSRO
−250を100%としたとき、SRO−125は52
%、SRO−500は194%、SRO−750は28
5%であった。SRO−125、SRO−250、SR
O−500、SRO−750は共にGd2O2:Tbの
蛍光体を用いている。
【0066】鮮鋭性はX線感度測定と同様の増感紙の組
合せで短形波チャートを撮影しコントラスト法によりM
TFを測定した。尚、MTFは空間周波数2.0本/m
mの値で示し、数値が大きいほど鮮鋭性が優れることを
表している。
【0067】得られたこれらの結果を次の表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】表2から明らかなように、本発明の試料で
ある(G)3.80以上の感材を、発光強度が1.8倍
以上異なる2枚の増感紙を用いて撮影した場合、高感度
で、かつ優れた鮮鋭性が得られることが分かる。即ち、
本発明試料を発光量の1.8倍以上異なる増感紙で撮影
した試料No.8,9,11,12,13,17,19
,23,24は、高感度で鮮鋭性が高いことが分かる。 又、本発明試料を片面増感紙で撮影した試料No.14
でも同様の効果が得られている。
【0071】
【発明の効果】フィルムのコントラスト(G)が3.8
0以上の、しかも(sA/sB)が2.5以上ある本発
明の感光材料を発光量比が1.8以上の増感紙または1
枚の増感紙で撮影すると、発光量が強い側の面が中低濃
度を単独で形成し、弱い側が中高濃度を単独で形成する
ために、クロスオーバー光による鮮鋭性の低下が防げ、
しかもコントラストが3.6以下に低下するため階調度
が豊かで鮮鋭性の高い写真が得られた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面から同時に同一発光量の蛍光増感紙で
    露光した場合、特性曲線の濃度A(カブリ+1.00)
    と濃度B(カブリ+2.0)を結ぶ直線の勾配(G)が
    3.80以上であり、かつ支持体の両側の乳剤層の感度
    差が15%以内であって、それぞれの乳剤層の感度は、
    片側からの露光時の露光面の感度(sA)と、裏面から
    の露光時の感度(sB)の比(sA)/(sB)が2.
    5以上で、かつ銀の付量が支持体の片面当たり3.4g
    /m2以下であることを特徴とするX線用ハロゲン化銀
    写真感光材料。
  2. 【請求項2】両面から同時に同一発光量の蛍光増感紙で
    露光し、下記の現像処理条件で現像した場合に、特性曲
    線の濃度A(カブリ+1.00)と、濃度B(カブリ+
    2.0)を結ぶ直線の勾配(G)が3.80以上であり
    、かつ支持体の両側の乳剤層の感度差が15%以内であ
    って、それぞれの乳剤層の感度は、片側からの露光時の
    露光面の感度(SA)と、裏面からの露光時の感度(S
    B)の比(SA)/(SB)が2.5以上であり、かつ
    銀の付き量が支持体の片面当たり3.4g/m2以下で
    あることを特徴とするX線用ハロゲン化銀写真感光材料
  3. 【請求項3】発光量が1.8倍以上異なる2枚の蛍光増
    感紙、又は1枚のみの蛍光増感紙を用いて撮影すること
    を特徴とする上記請求項1記載のX線用ハロゲン化銀写
    真感光材料の撮影方法。 現像処理条件 自動現像機 コニカ(株)製SRX501を用い45秒処理モードで
    処理。現像処理液温度35℃、定着温度33℃、水洗水
    は温度18℃で毎分4l供給。乾燥温度は45℃、自現
    機のある部屋の環境は25℃、相対湿度60%とする。 現像液処方 Part−A(38l仕上げ用)   水酸化カリウム                
                        1140g
      亜硫酸カリウム                
                        2280g
      炭酸水素ナトリウム              
                        266g 
     ホウ酸                     
                             
    38g  ジエチレングリコール          
                         418g
      エチレンジアミン四酢酸            
                      61g  5−
    メチルベンゾトリアゾール             
                1.9g  ハイドロキノン
                             
               1064g  水を加えて  
                             
                  9.3lに仕上げるPa
    rt−B(38l仕上げ用)   氷酢酸                    
                             
    418g  トリエチレングリコール        
                         418g
      1−フェニル−3−ピラゾリドン        
                      100g  5
    −ニトロインダゾール               
                    9.5gPart−
    C(38l仕上げ用)   グルタルアルデヒド(50wt/wt%)    
                   304g  メタ重亜
    硫酸ナトリウム                  
               389g  水を加えて   
                             
                 770mlに仕上げるスタ
    ーター                      
                           氷酢
    酸                        
                         230g
      臭化カリウム                 
                          200
    g  水を加えて                 
                            1
    .5lに仕上げる現像液調製方法 補充液ストックタンクに18℃の水を20l入れ、撹拌
    しながら上記のPart−A,Part−B,Part
    −Cを順次添加し、最後に水と水酸化カリウム水溶液を
    加え、38lでpHは25℃で10.53に調整する。 この現像補充液を24時間25℃で放置した後、1l当
    たり20mlの割合で上記のスターターを添加した後コ
    ニカ(株)製自動現像機の現像タンクに満たす。現像補
    充液は本発明の試料1m2当たり365mlを補充する
    。 定着液処方 Part−A(38l仕上げ用)   チオ硫酸アンモニウム             
                     6080g  エ
    チレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩      
        0.76g  亜硫酸ナトリウム      
                             
        456g  ホウ酸            
                             
            266g  水酸化ナトリウム   
                             
           190g  氷酢酸         
                             
               380g  水を加えて   
                             
                 9.5lに仕上げるPar
    t−B(38l仕上げ用)   硫酸アルミニウム(無水塩換算)        
                 570g  硫酸(50w
    t%)                      
                   228g  水を加え
    て                        
                     1.9lに仕上げ
    る定着液調整方法 補充液ストックタンクに18℃の水を20l入れ、撹拌
    しながら上記のPart−A,Part−Bを順次添加
    し、最後に水と酢酸を加え、38lでpHは25℃で4
    .20に調整する。この定着補充液を24時間25℃で
    放置した後、コニカ(株)製自動現像機の定着タンクに
    満たす。定着液の補充は本発明の試料1m2当たり64
    0ml補充する。
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