JPH0720601A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法Info
- Publication number
- JPH0720601A JPH0720601A JP16572793A JP16572793A JPH0720601A JP H0720601 A JPH0720601 A JP H0720601A JP 16572793 A JP16572793 A JP 16572793A JP 16572793 A JP16572793 A JP 16572793A JP H0720601 A JPH0720601 A JP H0720601A
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- JP
- Japan
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- silver halide
- drying
- water content
- sensitive material
- silver
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 処理時間20〜60秒で超迅速処理したときに、
最高濃度が高く、銀色調が優れた画像を得るハロゲン化
銀写真感光材料の処理方法の提供。 【構成】 ハロゲン化銀乳剤層が、アスペクト比3.0以
上のハロゲン化銀粒子を、全投影面積の50%以上含有す
るハロゲン化銀写真感光材料の乳剤層を塗布乾燥する際
の乳剤層側の含水率が500%〜50%に減少する期間を、
下記式(1)で表される条件で乾燥されたハロゲン化銀写
真感光材料の現像処理後の乾燥において、赤外線輻射乾
燥またはマイクロ波乾燥の少なくとも1つを用いること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 2.0≦T/(DB−WB)≦10.0 ・・・・・ (1) 但し式中の T :乾燥時間(秒)。 DB: 乾燥風の乾球温度(℃)。 WB:乾燥風の湿球温度(℃)。
最高濃度が高く、銀色調が優れた画像を得るハロゲン化
銀写真感光材料の処理方法の提供。 【構成】 ハロゲン化銀乳剤層が、アスペクト比3.0以
上のハロゲン化銀粒子を、全投影面積の50%以上含有す
るハロゲン化銀写真感光材料の乳剤層を塗布乾燥する際
の乳剤層側の含水率が500%〜50%に減少する期間を、
下記式(1)で表される条件で乾燥されたハロゲン化銀写
真感光材料の現像処理後の乾燥において、赤外線輻射乾
燥またはマイクロ波乾燥の少なくとも1つを用いること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 2.0≦T/(DB−WB)≦10.0 ・・・・・ (1) 但し式中の T :乾燥時間(秒)。 DB: 乾燥風の乾球温度(℃)。 WB:乾燥風の湿球温度(℃)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法に関し、詳しくは処理時間20〜60秒で超迅
速処理したときに、最高濃度が高く、銀色調が優れた画
像を得るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法に関する
ものである。
料の処理方法に関し、詳しくは処理時間20〜60秒で超迅
速処理したときに、最高濃度が高く、銀色調が優れた画
像を得るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀写真感光材料の高感
度化に対する要請は益々高まっている。一般的に写真性
能の向上、処理剤の疲労軽減、迅速処理などの性能向上
に振り向けることができるからでもある。これに対し
て、感光性ハロゲン化銀乳剤中のハロゲン化銀結晶の
形、サイズ、分布、結晶内の組成などに対するさまざま
なコントロール技術が提案されてきた。特開昭58-11393
4には、粒子直径/粒子厚みの比(以下、アスペクト比
という。)が8:1以上である平板状のハロゲン化銀乳
剤に適用した改良技術が開示されている。しかし、潜像
形成効率は必ずしもよいとは言えず、感度等も満足のい
くものではなかった。また、一般に高アスペクト比の乳
剤を使用した場合、銀画像の色調が黄色みを帯びてお
り、最高濃度も低下し描写性も劣化してしまう指摘があ
った。その他、特開昭61-14636、同61-112142号に単分
散性でコア−シェル構造の乳剤、特開昭63-163451にア
スペクト比8:1以下の平行な双晶面を有する粒子の技
術が開示されているが、いずれもセンシトメトリー性能
も含めて充分な性能が得られていなかった。さらに、近
年迅速処理においては平板状の粒子を使用したものは、
銀色調が黄色みを帯びており、最高濃度の低下も大きい
ことが指摘されていた。
度化に対する要請は益々高まっている。一般的に写真性
能の向上、処理剤の疲労軽減、迅速処理などの性能向上
に振り向けることができるからでもある。これに対し
て、感光性ハロゲン化銀乳剤中のハロゲン化銀結晶の
形、サイズ、分布、結晶内の組成などに対するさまざま
なコントロール技術が提案されてきた。特開昭58-11393
4には、粒子直径/粒子厚みの比(以下、アスペクト比
という。)が8:1以上である平板状のハロゲン化銀乳
剤に適用した改良技術が開示されている。しかし、潜像
形成効率は必ずしもよいとは言えず、感度等も満足のい
くものではなかった。また、一般に高アスペクト比の乳
剤を使用した場合、銀画像の色調が黄色みを帯びてお
り、最高濃度も低下し描写性も劣化してしまう指摘があ
った。その他、特開昭61-14636、同61-112142号に単分
散性でコア−シェル構造の乳剤、特開昭63-163451にア
スペクト比8:1以下の平行な双晶面を有する粒子の技
術が開示されているが、いずれもセンシトメトリー性能
も含めて充分な性能が得られていなかった。さらに、近
年迅速処理においては平板状の粒子を使用したものは、
銀色調が黄色みを帯びており、最高濃度の低下も大きい
ことが指摘されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、処理時間20〜60秒で超迅速処理したときに、最高濃
度が高く、銀色調が優れた画像を得るハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法を提供することにある。
は、処理時間20〜60秒で超迅速処理したときに、最高濃
度が高く、銀色調が優れた画像を得るハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上の少なくとも一方の側に、少なくとも1層のハロ
ゲン化銀乳剤層を塗設してなるハロゲン化銀写真感光材
料、特にハロゲン化銀乳剤層が、アスペクト比3.0以上
のハロゲン化銀粒子を、全投影面積の50%以上含有する
ハロゲン化銀写真感光材料の乳剤層を塗布乾燥する際の
乳剤層側の含水率が500%〜50%に減少する期間を、下
記式(1)で表される条件で乾燥されたハロゲン化銀写真
感光材料の現像処理後の乾燥において、赤外線輻射乾燥
またはマイクロ波乾燥の少なくとも1つを用いることを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法により
達成される。
持体上の少なくとも一方の側に、少なくとも1層のハロ
ゲン化銀乳剤層を塗設してなるハロゲン化銀写真感光材
料、特にハロゲン化銀乳剤層が、アスペクト比3.0以上
のハロゲン化銀粒子を、全投影面積の50%以上含有する
ハロゲン化銀写真感光材料の乳剤層を塗布乾燥する際の
乳剤層側の含水率が500%〜50%に減少する期間を、下
記式(1)で表される条件で乾燥されたハロゲン化銀写真
感光材料の現像処理後の乾燥において、赤外線輻射乾燥
またはマイクロ波乾燥の少なくとも1つを用いることを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法により
達成される。
【0005】 2.0≦T/(DB−WB)≦10.0 ・・・・・ (1) 但し式中の T :含水率(含水量/全親水性コロイド重量)が500%
〜50%に減少するまでの乾燥時間(秒)を表す。
〜50%に減少するまでの乾燥時間(秒)を表す。
【0006】DB: 含水率(含水量/全親水性コロイド
重量)が500%〜50%に減少するまでの乾燥風の乾球温度
(℃)で、28℃以上45℃以下を表す。但し500%〜50%に
減少するまでの間に乾燥条件を連続又は階段的に変化し
た場合はその間の平均乾球温度を表す。
重量)が500%〜50%に減少するまでの乾燥風の乾球温度
(℃)で、28℃以上45℃以下を表す。但し500%〜50%に
減少するまでの間に乾燥条件を連続又は階段的に変化し
た場合はその間の平均乾球温度を表す。
【0007】WB:含水率(含水量/全親水性コロイド
重量)が500%〜50%に減少するまでの乾燥風の湿球温度
(℃)で、18℃以上38℃以下を表す。但し500%〜50%に
減少するまでの間に乾燥条件を連続又は階段的に変化し
た場合はその間の平均湿球温度を表す。
重量)が500%〜50%に減少するまでの乾燥風の湿球温度
(℃)で、18℃以上38℃以下を表す。但し500%〜50%に
減少するまでの間に乾燥条件を連続又は階段的に変化し
た場合はその間の平均湿球温度を表す。
【0008】本発明の乾燥条件は、短時間でかつ乾燥に
よるカブリ発生の少ない感光材料を製造するのに非常に
有効であることが判った。
よるカブリ発生の少ない感光材料を製造するのに非常に
有効であることが判った。
【0009】本発明において含水率とは、本発明の乳剤
層を含む側に塗設された全親水性コロイド層に含有され
る水分量を該親水性コロイド層中の全親水性コロイド量
で除した値(即ち、含水量/全親水性コロイド量)に10
0を乗じたパーセント(%)で示される。
層を含む側に塗設された全親水性コロイド層に含有され
る水分量を該親水性コロイド層中の全親水性コロイド量
で除した値(即ち、含水量/全親水性コロイド量)に10
0を乗じたパーセント(%)で示される。
【0010】本発明の感光材料の乾燥工程において、塗
布材料の含水率が500%を越えている領域の乾燥条件と
しては、乾燥による温度上昇によって、感光材料の塗布
層が熔融しない条件であり、かつ風圧(即ち、乾燥風に
よる圧力)で塗布層が変形しない条件であれば写真性能
に大きな問題を生じることは非常に少ない。従って、生
産性の面から含水率500%以上を越える領域は塗布層が
熔融したり、乾燥風圧によって乾燥ムラが生じたりしな
い範囲で、しかもできる限り短時間が好ましい。
布材料の含水率が500%を越えている領域の乾燥条件と
しては、乾燥による温度上昇によって、感光材料の塗布
層が熔融しない条件であり、かつ風圧(即ち、乾燥風に
よる圧力)で塗布層が変形しない条件であれば写真性能
に大きな問題を生じることは非常に少ない。従って、生
産性の面から含水率500%以上を越える領域は塗布層が
熔融したり、乾燥風圧によって乾燥ムラが生じたりしな
い範囲で、しかもできる限り短時間が好ましい。
【0011】含水率が1000%以上の領域の好ましい乾燥
条件としては、乾燥温度28℃以上40℃以下で湿球温度12
℃以上25℃以下の範囲が好ましく、短時間の乾燥のため
には乾燥温度と湿球温度の差は12℃以上、21℃以下が好
ましい。含水率が1000%未満から500%を越える領域は乾
球温度30℃以上、42℃以下で湿球温度18℃以上、21℃以
下が好ましい更に短時間の乾燥のために乾球温度と湿球
温度の差は10℃以上、20℃以下が好ましい。
条件としては、乾燥温度28℃以上40℃以下で湿球温度12
℃以上25℃以下の範囲が好ましく、短時間の乾燥のため
には乾燥温度と湿球温度の差は12℃以上、21℃以下が好
ましい。含水率が1000%未満から500%を越える領域は乾
球温度30℃以上、42℃以下で湿球温度18℃以上、21℃以
下が好ましい更に短時間の乾燥のために乾球温度と湿球
温度の差は10℃以上、20℃以下が好ましい。
【0012】含水率が500%から50%に減少する領域の
乾燥風の乾球温度は28℃以上45℃以下、かつ、湿球温度
18℃以上38℃以下が好ましい。
乾燥風の乾球温度は28℃以上45℃以下、かつ、湿球温度
18℃以上38℃以下が好ましい。
【0013】また、乾燥風の感光材料に対しての熱伝導
係数〔Kcal/m2・hr・℃〕は乾燥開始から終了までの間30
〜120の範囲が好ましく、50〜90の範囲がより好まし
い。
係数〔Kcal/m2・hr・℃〕は乾燥開始から終了までの間30
〜120の範囲が好ましく、50〜90の範囲がより好まし
い。
【0014】通常含水率500%以上の乾燥工程では、乾
燥速度を早くするために乾球温度と湿球温度との差を12
℃以上で乾燥する場合が多いので、乾球温度を28℃以下
に設定すると乾球温度と湿球温度との差を12℃以上にす
るには、湿球温度が低くなりすぎて所望の乾燥風を作り
出すことが困難になる。
燥速度を早くするために乾球温度と湿球温度との差を12
℃以上で乾燥する場合が多いので、乾球温度を28℃以下
に設定すると乾球温度と湿球温度との差を12℃以上にす
るには、湿球温度が低くなりすぎて所望の乾燥風を作り
出すことが困難になる。
【0015】含水率が500%を越える乾燥工程でより
も、500%以下の乾燥工程で乾球及び湿球温度が低温に
なると乾燥カブリが発生することが判った。また、含水
率500%以下〜50%に至る乾燥工程の乾球温度が45℃を
越える高温でも乾燥のよるカブリが非常に発生し易くな
ることを発見した。
も、500%以下の乾燥工程で乾球及び湿球温度が低温に
なると乾燥カブリが発生することが判った。また、含水
率500%以下〜50%に至る乾燥工程の乾球温度が45℃を
越える高温でも乾燥のよるカブリが非常に発生し易くな
ることを発見した。
【0016】更に含水率500%以下から50%に至る乾燥
工程の乾球温度と湿球温度が上記の条件内を満たして
も、乾燥時間を短縮のために乾球温度と湿球温度を高く
し過ぎるとカブリが大きくなり、また、乾球温度と湿球
温度の差が15℃以下で、かつ本発明の条件内であって
も、やはり乾燥時間を短縮のために乾燥風圧量を増して
急速乾燥するとカブリが上昇することから、式1により
求めた値が10.0を越えるとカブリは発生しにくくなる
が、乾燥時間Tの値が大きく式1の値が10.0を越えた場
合は生産性が非常に落ち、(DB-WB)の値が小さく10.0を
越えた場合は湿度が高い乾燥風を強い風圧で供給するこ
とが必要になり、好ましくない。更に2.0未満ではどう
しても乾燥によるカブリの発生を避けられないことが判
った。
工程の乾球温度と湿球温度が上記の条件内を満たして
も、乾燥時間を短縮のために乾球温度と湿球温度を高く
し過ぎるとカブリが大きくなり、また、乾球温度と湿球
温度の差が15℃以下で、かつ本発明の条件内であって
も、やはり乾燥時間を短縮のために乾燥風圧量を増して
急速乾燥するとカブリが上昇することから、式1により
求めた値が10.0を越えるとカブリは発生しにくくなる
が、乾燥時間Tの値が大きく式1の値が10.0を越えた場
合は生産性が非常に落ち、(DB-WB)の値が小さく10.0を
越えた場合は湿度が高い乾燥風を強い風圧で供給するこ
とが必要になり、好ましくない。更に2.0未満ではどう
しても乾燥によるカブリの発生を避けられないことが判
った。
【0017】本発明に係るハロゲン化銀粒子を含有する
写真感光材料の塗布試料の乾燥を短時間かつカブリ発生
を抑制して生産するためには、本発明の式1に該当する
乾燥条件を満たす条件で乾燥させることが乾燥時間の短
縮とカブリ発生の抑制という2つの面から最も好ましい
範囲であることを発見した。
写真感光材料の塗布試料の乾燥を短時間かつカブリ発生
を抑制して生産するためには、本発明の式1に該当する
乾燥条件を満たす条件で乾燥させることが乾燥時間の短
縮とカブリ発生の抑制という2つの面から最も好ましい
範囲であることを発見した。
【0018】含水率50%未満から乾燥終了して集積する
までの条件は乾球温度20℃以上、40℃以下で相対湿度35
%以上、70%以下の条件であることが好ましい。
までの条件は乾球温度20℃以上、40℃以下で相対湿度35
%以上、70%以下の条件であることが好ましい。
【0019】本発明のDBの平均乾球温度及びWBの平
均湿球温度とは、以下のようにして求めたものである。
均湿球温度とは、以下のようにして求めたものである。
【0020】含水率500%以下、50%以上の領域内の乾
燥工程でDBを変化させる場合は、含水率500%〜50%
まで乾燥させるまでに要した総時間に対する各DB温度
の占める時間の比率の積の合計から、いわゆる加重平均
値として求めた。含水率500%以下、50%以上の領域の
乾燥工程の平均DBが本発明の範囲であればよく、この
領域の一部に本発明以外の条件になっていても良い。
燥工程でDBを変化させる場合は、含水率500%〜50%
まで乾燥させるまでに要した総時間に対する各DB温度
の占める時間の比率の積の合計から、いわゆる加重平均
値として求めた。含水率500%以下、50%以上の領域の
乾燥工程の平均DBが本発明の範囲であればよく、この
領域の一部に本発明以外の条件になっていても良い。
【0021】含水率500%以下、50%以上の領域の乾燥
工程でWBを変化させる場合は、含水率500%から50%
まで乾燥させるまでに要した総時間に対する各WB温度
の占める時間の比率の積の合計から、いわゆる加重平均
値として求める。含水率500%以下50%以上の領域内の
乾燥工程の平均WBが本発明に範囲であれば良く、この
領域の一部に本発明以外の条件になっていてもよい。
工程でWBを変化させる場合は、含水率500%から50%
まで乾燥させるまでに要した総時間に対する各WB温度
の占める時間の比率の積の合計から、いわゆる加重平均
値として求める。含水率500%以下50%以上の領域内の
乾燥工程の平均WBが本発明に範囲であれば良く、この
領域の一部に本発明以外の条件になっていてもよい。
【0022】本発明の感光材料の塗布銀量は、支持体の
片面当たり3.5g/m2以下、好ましくは1.0g/m2以上3.0g
/m2以下の範囲である。
片面当たり3.5g/m2以下、好ましくは1.0g/m2以上3.0g
/m2以下の範囲である。
【0023】本発明の乳剤層を有する乳剤層側の全バイ
ンダー量は、4.8g/m2未満であることが好ましい。
ンダー量は、4.8g/m2未満であることが好ましい。
【0024】次に本発明に係る感光材料の処理方法につ
いて述べる。本発明の処理方法によれば、水洗後の乾燥
を恒率乾燥領域において本発明の感光材料に温風を吹き
つけて乾燥する従来方式に対して、赤外線或はマイクロ
波で感光材料を乾燥することにより、現像後の画像銀の
濃度低下を抑制できることを見い出した。
いて述べる。本発明の処理方法によれば、水洗後の乾燥
を恒率乾燥領域において本発明の感光材料に温風を吹き
つけて乾燥する従来方式に対して、赤外線或はマイクロ
波で感光材料を乾燥することにより、現像後の画像銀の
濃度低下を抑制できることを見い出した。
【0025】さらに本発明に係る感光材料の処理時間
は、上述した感光材料を使用することにより迅速処理を
可能にすることである。処理時間は現像、定着、水洗及
び乾燥の全工程を合わせたDry to Dryを48秒以下で完了
することである。本発明における自動現像機は現像工
程、定着工程、水洗工程及び乾燥工程よりなるものであ
る。
は、上述した感光材料を使用することにより迅速処理を
可能にすることである。処理時間は現像、定着、水洗及
び乾燥の全工程を合わせたDry to Dryを48秒以下で完了
することである。本発明における自動現像機は現像工
程、定着工程、水洗工程及び乾燥工程よりなるものであ
る。
【0026】自動現像機は、迅速処理特有の現像ムラを
防止するために特開昭63-151943号明細書に記載されて
いるようなゴム材質のローラーを現像タンク出口のロー
ラーに適用することや、特開昭63-151944号明細書に記
載されているように現像液タンク内の現像液撹拌のため
の吐出流速を10ml/分以上にすることや、更には特願昭
61-315537号明細書に記載されているように、少なくと
も現像処理中は感光材料を処理していないときより撹拌
をすることがより好ましい。
防止するために特開昭63-151943号明細書に記載されて
いるようなゴム材質のローラーを現像タンク出口のロー
ラーに適用することや、特開昭63-151944号明細書に記
載されているように現像液タンク内の現像液撹拌のため
の吐出流速を10ml/分以上にすることや、更には特願昭
61-315537号明細書に記載されているように、少なくと
も現像処理中は感光材料を処理していないときより撹拌
をすることがより好ましい。
【0027】処理する感光材料の搬送方法や処理槽の形
態は、例えば特開平3-41447号や実願平3-100845号など
に記載されているものでよい。通常は千鳥型のローラー
搬送と一部を対抗ローラーとしたローラー搬送式のもの
である。
態は、例えば特開平3-41447号や実願平3-100845号など
に記載されているものでよい。通常は千鳥型のローラー
搬送と一部を対抗ローラーとしたローラー搬送式のもの
である。
【0028】更には本発明のような迅速処理のために
は、特に定着液タンクのローラーの構成は、定着速度を
速めることや、増感色素を含んでいる感光材料では色素
の溶出を速めることのために、対向ローラーであること
がより好ましい。対向ローラーで構成することによっ
て、ローラーの本数を少なくでき、処理タンクを小さく
できる。すなわち自現機をよりコンパクトにすることが
可能となる。
は、特に定着液タンクのローラーの構成は、定着速度を
速めることや、増感色素を含んでいる感光材料では色素
の溶出を速めることのために、対向ローラーであること
がより好ましい。対向ローラーで構成することによっ
て、ローラーの本数を少なくでき、処理タンクを小さく
できる。すなわち自現機をよりコンパクトにすることが
可能となる。
【0029】本発明に係るハロゲン化銀感光材料は、上
記の少なくとも現像、定着、水洗(又は安定化)及び乾
燥の工程を含む自動現像機で処理されるとき、現像から
乾燥までの工程を300秒以内で完了させることが一般的
である。感光材料の先端が現像液に浸漬され始める時点
から、定着、水洗(又は安定化)工程を経て乾燥され
て、同先端が乾燥ゾーンを出てくるまでの時間(Dry t
o Dryの時間)が48秒以内であることが好ましい。より
好ましくは、このDry to Dryの時間が15秒以上48秒以
内である。
記の少なくとも現像、定着、水洗(又は安定化)及び乾
燥の工程を含む自動現像機で処理されるとき、現像から
乾燥までの工程を300秒以内で完了させることが一般的
である。感光材料の先端が現像液に浸漬され始める時点
から、定着、水洗(又は安定化)工程を経て乾燥され
て、同先端が乾燥ゾーンを出てくるまでの時間(Dry t
o Dryの時間)が48秒以内であることが好ましい。より
好ましくは、このDry to Dryの時間が15秒以上48秒以
内である。
【0030】本発明において「現像工程時間」又は「現
像時間」とは、処理する感光材料の先端が自現機の現像
タンク液に浸漬してから次の定着液に浸漬するまでの時
間、「定着時間」とは定着タンク液に浸漬してから次の
水洗タンク液(安定液)に浸漬するまでの時間、「水洗
時間」とは、水洗タンク液に浸漬している時間をいう。
像時間」とは、処理する感光材料の先端が自現機の現像
タンク液に浸漬してから次の定着液に浸漬するまでの時
間、「定着時間」とは定着タンク液に浸漬してから次の
水洗タンク液(安定液)に浸漬するまでの時間、「水洗
時間」とは、水洗タンク液に浸漬している時間をいう。
【0031】また、乾燥温度は通常35℃〜100℃好まし
くは40℃〜80℃で赤外線またはマイクロ波により感光材
料に熱を発生させる工程である。赤外線ヒーターの表面
温度は150℃〜260℃の範囲が好ましい。
くは40℃〜80℃で赤外線またはマイクロ波により感光材
料に熱を発生させる工程である。赤外線ヒーターの表面
温度は150℃〜260℃の範囲が好ましい。
【0032】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、公知の方法で製造できる。例えばリサー
チ・ディスクロージャー(RD)No.17643(1978年12月),22
〜23頁の“Emulsion Preparation and Types”に記載の
方法、或は同(RD)No.18716(1979年11月),648頁に記載
の方法で調製することができる。
られる乳剤は、公知の方法で製造できる。例えばリサー
チ・ディスクロージャー(RD)No.17643(1978年12月),22
〜23頁の“Emulsion Preparation and Types”に記載の
方法、或は同(RD)No.18716(1979年11月),648頁に記載
の方法で調製することができる。
【0033】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、例えばT.H.James著“The Theory of the
Photographic process”第4版、Macmillan社刊(1977
年)38〜104頁に記載の方法、G.F.Duffin著“Photograph
ic Emulsion Chemistry”、Focal Press社刊(1966年)、
P.Glafkides著“Chimie et Physique Photographique”
Paul Montel社刊(1967年)或はV.L.Zelikman他著“Makin
g And Coating Photographic Emulsion" Focal Press社
刊(1964)などに記載の方法により調製することができ
る。
られる乳剤は、例えばT.H.James著“The Theory of the
Photographic process”第4版、Macmillan社刊(1977
年)38〜104頁に記載の方法、G.F.Duffin著“Photograph
ic Emulsion Chemistry”、Focal Press社刊(1966年)、
P.Glafkides著“Chimie et Physique Photographique”
Paul Montel社刊(1967年)或はV.L.Zelikman他著“Makin
g And Coating Photographic Emulsion" Focal Press社
刊(1964)などに記載の方法により調製することができ
る。
【0034】本発明に好ましく用いられる平板状ハロゲ
ン化銀粒子の平均粒径は0.3〜3.0μmが好ましく、特に
好ましくは0.5〜1.5μmである。
ン化銀粒子の平均粒径は0.3〜3.0μmが好ましく、特に
好ましくは0.5〜1.5μmである。
【0035】本発明の平板状ハロゲン化銀粒子は、粒子
直径/厚さ(アスペクト比と呼ぶ)の平均値(平均アス
ペクト比と呼ぶ)が3.0以上であり、好ましくは3.0〜2
0.0、特に好ましくは3.2〜8.0である。
直径/厚さ(アスペクト比と呼ぶ)の平均値(平均アス
ペクト比と呼ぶ)が3.0以上であり、好ましくは3.0〜2
0.0、特に好ましくは3.2〜8.0である。
【0036】本発明の平板状ハロゲン化銀粒子の平均厚
さは0.5μm以下が好ましく、特に好ましくは0.3μm以下
である。
さは0.5μm以下が好ましく、特に好ましくは0.3μm以下
である。
【0037】かかる平板状粒子の利点は、分光増感効率
の向上、画像の粒状性及び鮮鋭性の改良などが得られる
として例えば、英国特許2,112,157号、米国特許4,439,5
20号、同4,433,048号、同4,414,310号、同4,434,226号
などに開示されており、乳剤はこれら明細書記載の方法
により調製することができる。
の向上、画像の粒状性及び鮮鋭性の改良などが得られる
として例えば、英国特許2,112,157号、米国特許4,439,5
20号、同4,433,048号、同4,414,310号、同4,434,226号
などに開示されており、乳剤はこれら明細書記載の方法
により調製することができる。
【0038】本発明において、平板状ハロゲン化銀粒子
の粒径は、ハロゲン化銀粒子の電子顕微鏡写真の観察か
ら粒子の投影面積に等しい面積を有する円の直径として
定義される。
の粒径は、ハロゲン化銀粒子の電子顕微鏡写真の観察か
ら粒子の投影面積に等しい面積を有する円の直径として
定義される。
【0039】本発明において、ハロゲン化銀粒子の厚さ
は、平板状ハロゲン化銀粒子を構成する二つの平行な面
の距離のうち最小のもの即ち、主平面間の距離と定義さ
れる。
は、平板状ハロゲン化銀粒子を構成する二つの平行な面
の距離のうち最小のもの即ち、主平面間の距離と定義さ
れる。
【0040】平板状ハロゲン化銀粒子の厚さは、ハロゲ
ン化銀粒子の影の付いた電子顕微鏡写真又はハロゲン化
銀乳剤を支持体に塗布し乾燥したサンプル断層の電子顕
微鏡写真から求めることができる。
ン化銀粒子の影の付いた電子顕微鏡写真又はハロゲン化
銀乳剤を支持体に塗布し乾燥したサンプル断層の電子顕
微鏡写真から求めることができる。
【0041】平均アスペクト比を求めるためには、最低
100サンプルの測定を行う。
100サンプルの測定を行う。
【0042】本発明のハロゲン化銀乳剤において、平板
状ハロゲン化銀粒子が全ハロゲン化銀粒子に占める割合
は50%以上であり、好ましくは60%以上、特に好ましく
は70%以上である。
状ハロゲン化銀粒子が全ハロゲン化銀粒子に占める割合
は50%以上であり、好ましくは60%以上、特に好ましく
は70%以上である。
【0043】本発明の平板状ハロゲン化銀乳剤は単分散
性であるものが好ましく用いられ、粒径の変動係数が20
%以内の範囲に含まれるものが特に好ましく用いられ
る。
性であるものが好ましく用いられ、粒径の変動係数が20
%以内の範囲に含まれるものが特に好ましく用いられ
る。
【0044】本発明に係る平板状ハロゲン化銀乳剤は、
塩化銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、沃臭化銀等ハロゲ
ン組成は任意であるが、高感度という点から沃臭化銀が
好ましく、平均沃化銀含有率は、0.1〜5.0モル%であっ
て特に好ましくは0.5〜3.0モル%である。
塩化銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、沃臭化銀等ハロゲ
ン組成は任意であるが、高感度という点から沃臭化銀が
好ましく、平均沃化銀含有率は、0.1〜5.0モル%であっ
て特に好ましくは0.5〜3.0モル%である。
【0045】又、本発明に係る平板状ハロゲン化銀乳剤
は、ハロゲン組成が粒子内で均一であってもよく、沃化
銀が局在したものであってもよいが、粒子の最表面に局
在したものが好ましく用いられる。
は、ハロゲン組成が粒子内で均一であってもよく、沃化
銀が局在したものであってもよいが、粒子の最表面に局
在したものが好ましく用いられる。
【0046】平板状ハロゲン化銀乳剤の製造方法は、特
開昭58-113926号、同58-113927号、同58-113934号、同6
2-1855号、ヨーロッパ特許219,849号、同219,850号等を
参考にすることもできる。
開昭58-113926号、同58-113927号、同58-113934号、同6
2-1855号、ヨーロッパ特許219,849号、同219,850号等を
参考にすることもできる。
【0047】又、単分散性の平板状ハロゲン化銀乳剤の
製造方法として、特開昭61-6643号を参考にすることが
できる。
製造方法として、特開昭61-6643号を参考にすることが
できる。
【0048】高アスペクト比を持つ平板状の沃臭化銀乳
剤の製造方法としては、pBrが2以下に保たれたゼラチ
ン水溶液に硝酸銀水溶液又は硝酸銀水溶液とハロゲン化
物水溶液を同時に添加して種晶を発生させ、次にダブル
ジェット法により成長させることによって得ることがで
きる。
剤の製造方法としては、pBrが2以下に保たれたゼラチ
ン水溶液に硝酸銀水溶液又は硝酸銀水溶液とハロゲン化
物水溶液を同時に添加して種晶を発生させ、次にダブル
ジェット法により成長させることによって得ることがで
きる。
【0049】平板状ハロゲン化銀粒子の大きさ及び形成
は、粒子形成時の温度、銀電位、pH、銀塩及びハロゲ
ン化物水溶液の添加速度などによってコントロールでき
る。
は、粒子形成時の温度、銀電位、pH、銀塩及びハロゲ
ン化物水溶液の添加速度などによってコントロールでき
る。
【0050】平板状ハロゲン化銀乳剤の平均沃化銀含有
率は、添加するハロゲン化物水溶液の組成すなわち塩化
物臭化物及び沃化物の比を変えることによりコントロー
ルすることができる。
率は、添加するハロゲン化物水溶液の組成すなわち塩化
物臭化物及び沃化物の比を変えることによりコントロー
ルすることができる。
【0051】又、平板状ハロゲン化銀乳剤の製造時に、
必要に応じてアンモニア、チオエーテル、チオ尿素等の
ハロゲン化銀溶剤を用いることができる。
必要に応じてアンモニア、チオエーテル、チオ尿素等の
ハロゲン化銀溶剤を用いることができる。
【0052】上述した乳剤は、粒子表面に潜像を形成す
る表面潜像型あるいは粒子内部に潜像を形成する内部潜
像型、表面と内部に潜像を形成する型のいずれの乳剤で
有ってもよい。これらの乳剤は、物理熟成あるいは粒子
調製の段階で鉄塩、カドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリ
ウム塩、ルテニウム塩、オスミウム塩、イリジウム塩又
はその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩などを用いても
よい。
る表面潜像型あるいは粒子内部に潜像を形成する内部潜
像型、表面と内部に潜像を形成する型のいずれの乳剤で
有ってもよい。これらの乳剤は、物理熟成あるいは粒子
調製の段階で鉄塩、カドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリ
ウム塩、ルテニウム塩、オスミウム塩、イリジウム塩又
はその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩などを用いても
よい。
【0053】乳剤は可溶性塩類を除去するためにヌーデ
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などの水洗方法が
なされてよい。好ましい水洗法としては、例えば特公昭
35-16086号記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アル
デヒド樹脂を用いる方法、又は特開昭63-158644号記載
の凝集高分子剤例示G3、G8などを用いる方法が特に
好ましい脱塩法として挙げられる。
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などの水洗方法が
なされてよい。好ましい水洗法としては、例えば特公昭
35-16086号記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アル
デヒド樹脂を用いる方法、又は特開昭63-158644号記載
の凝集高分子剤例示G3、G8などを用いる方法が特に
好ましい脱塩法として挙げられる。
【0054】本発明のハロゲン化銀乳剤は化学増感する
ことが好ましい。
ことが好ましい。
【0055】本発明に係るハロゲン化銀乳剤の増感法と
してはカルコゲン増感及び金増感を併用することが好ま
しい。特に金増感と硫黄増感の併用は増感効果が顕著で
あるだけでなく、カブリ抑制効果も得られるので好まし
い。
してはカルコゲン増感及び金増感を併用することが好ま
しい。特に金増感と硫黄増感の併用は増感効果が顕著で
あるだけでなく、カブリ抑制効果も得られるので好まし
い。
【0056】硫黄増感には増感剤として例えばチオ硫酸
塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソチアシ
アネート、シスチン、p-トルエンチオスルホン酸塩、ロ
ーダニンなどが挙げられる。その他米国特許1,574,944
号、同3,656,955号、ドイツ特許1,422,869号、特公昭56
-24937号、特開昭55-45016号などに記載されている硫黄
増感剤も用いることができる。硫黄増感剤の添加量は乳
剤の感度を効果的に増大させるに十分な量でよい。この
量はpH、温度、ハロゲン化銀粒子の大きさなど種々の
条件下で広範囲に変化できるが目安としては、ハロゲン
化銀1モル当たり10-7〜10-1モルが好ましい。
塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソチアシ
アネート、シスチン、p-トルエンチオスルホン酸塩、ロ
ーダニンなどが挙げられる。その他米国特許1,574,944
号、同3,656,955号、ドイツ特許1,422,869号、特公昭56
-24937号、特開昭55-45016号などに記載されている硫黄
増感剤も用いることができる。硫黄増感剤の添加量は乳
剤の感度を効果的に増大させるに十分な量でよい。この
量はpH、温度、ハロゲン化銀粒子の大きさなど種々の
条件下で広範囲に変化できるが目安としては、ハロゲン
化銀1モル当たり10-7〜10-1モルが好ましい。
【0057】金増感には、金増感剤として例えば塩化金
酸塩、金チオ尿素錯塩、カリウムクロロオーレート、オ
ーリックトリクロライド、カリウムオーリックチオシア
ネート、カリウムヨードオーレート、テトラシアノオー
リックアミド、アンモニウムオーロチオシアネート、ピ
リジルトリクロロゴールドなどが挙げられる。これら金
増感剤の添加量は種々の条件下で広範囲に変化できるが
目安としては、ハロゲン化銀1モル当たり5×10-7〜5
×10-3モルが好ましく、2×10-6〜4×10-4モルが更に
好ましい。
酸塩、金チオ尿素錯塩、カリウムクロロオーレート、オ
ーリックトリクロライド、カリウムオーリックチオシア
ネート、カリウムヨードオーレート、テトラシアノオー
リックアミド、アンモニウムオーロチオシアネート、ピ
リジルトリクロロゴールドなどが挙げられる。これら金
増感剤の添加量は種々の条件下で広範囲に変化できるが
目安としては、ハロゲン化銀1モル当たり5×10-7〜5
×10-3モルが好ましく、2×10-6〜4×10-4モルが更に
好ましい。
【0058】本発明においては還元増感及び水素増感法
を用いることができる。還元増感剤としては第一錫塩、
アミン類、ホルムアミンジスルフィン酸、シラン化合
物、ボラン化合物、アスコルビン酸及びその誘導体等を
用いることができる。
を用いることができる。還元増感剤としては第一錫塩、
アミン類、ホルムアミンジスルフィン酸、シラン化合
物、ボラン化合物、アスコルビン酸及びその誘導体等を
用いることができる。
【0059】還元増感剤の添加量は、化合物の還元性及
びハロゲン化銀の種類、溶解条件等の乳剤製造条件によ
って異なるが、ハロゲン化銀1モル当り1×10-8〜1×
10-2モルの範囲が適当である。
びハロゲン化銀の種類、溶解条件等の乳剤製造条件によ
って異なるが、ハロゲン化銀1モル当り1×10-8〜1×
10-2モルの範囲が適当である。
【0060】本発明に係る乳剤の化学熟成温度は、任意
に決められるが好ましくは20〜90℃の範囲で、好ましく
は30〜80℃で、より好ましくは35〜70℃である。
に決められるが好ましくは20〜90℃の範囲で、好ましく
は30〜80℃で、より好ましくは35〜70℃である。
【0061】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤(以
後、親粒子乳剤)の化学増感工程の終了前に、親粒子乳
剤よりも溶解度積が小さいハロゲン化銀微粒子乳剤が添
加されることが好ましい。
後、親粒子乳剤)の化学増感工程の終了前に、親粒子乳
剤よりも溶解度積が小さいハロゲン化銀微粒子乳剤が添
加されることが好ましい。
【0062】親粒子乳剤よりも溶解度積が小さいとは、
溶解度積をKSPで表すと KSP=[Ag+]・[X-] ここで[Ag+]は銀イオン濃度、[X-]はハロゲンイ
オン濃度を表す。従って、親粒子が塩化銀の場合、ハロ
ゲン化銀微粒子は臭化銀、又は沃化銀である。
溶解度積をKSPで表すと KSP=[Ag+]・[X-] ここで[Ag+]は銀イオン濃度、[X-]はハロゲンイ
オン濃度を表す。従って、親粒子が塩化銀の場合、ハロ
ゲン化銀微粒子は臭化銀、又は沃化銀である。
【0063】勿論、KSPの値が親粒子よりもハロゲン化
銀微粒子のほうが小さくなれば、これらハロゲンイオン
の混晶であっても良い。
銀微粒子のほうが小さくなれば、これらハロゲンイオン
の混晶であっても良い。
【0064】本発明に係るハロゲン化銀微粒子の種類と
しては、AgBr,AgI,AgClBr,AgBr
I,AgClI,AgClBrIがあるが、実質的に感
光性を有しないハロゲン化銀微粒子が好ましい。
しては、AgBr,AgI,AgClBr,AgBr
I,AgClI,AgClBrIがあるが、実質的に感
光性を有しないハロゲン化銀微粒子が好ましい。
【0065】上記したハロゲン化銀微粒子の粒径として
は0.1μm以下が好ましく、0.07μm以下が更に好まし
く、0.05μm以下が特に好ましい。
は0.1μm以下が好ましく、0.07μm以下が更に好まし
く、0.05μm以下が特に好ましい。
【0066】ハロゲン化銀粒子としては沃化銀微粒子が
好ましく用いられる。
好ましく用いられる。
【0067】沃化銀に関しては、一般に立方晶系のγ−
AgIと六方晶系のβ−AgIが知られているが、本発
明に用いた場合の沃化銀微粒子としては、いずれの結晶
構造であってもよく、また、これらの混合物であっても
よい。
AgIと六方晶系のβ−AgIが知られているが、本発
明に用いた場合の沃化銀微粒子としては、いずれの結晶
構造であってもよく、また、これらの混合物であっても
よい。
【0068】又、ハロゲン化銀微粒子として臭化銀、塩
化銀又はこれら岩塩構造を主とする固溶体を用いた場
合、例えばAgBr90I10のような微粒子を用いた場合に
は、これらの微粒子は、実質的に双晶面を有しない無双
晶のいわゆる正常晶か、又は双晶面を1枚有する一重双
晶であることが好ましい。
化銀又はこれら岩塩構造を主とする固溶体を用いた場
合、例えばAgBr90I10のような微粒子を用いた場合に
は、これらの微粒子は、実質的に双晶面を有しない無双
晶のいわゆる正常晶か、又は双晶面を1枚有する一重双
晶であることが好ましい。
【0069】本発明で用いるハロゲン化銀微粒子は単分
散性が良好であることが好ましく、ダブルジェット法に
より、温度、pH、pAgを制御しながら調製することが
好ましい。
散性が良好であることが好ましく、ダブルジェット法に
より、温度、pH、pAgを制御しながら調製することが
好ましい。
【0070】ハロゲン化銀微粒子の添加量としては、親
粒子乳剤の平均粒径をd(μm)としたとき、親粒子乳
剤1モル当たり1/100dモル以下が好ましく、更には
親粒子乳剤1モル当たり1/20000d〜1/300dモルの
範囲が好ましく、最も好ましくは、親粒子乳剤1モル当
たり1/5000d〜1/500dモルである。
粒子乳剤の平均粒径をd(μm)としたとき、親粒子乳
剤1モル当たり1/100dモル以下が好ましく、更には
親粒子乳剤1モル当たり1/20000d〜1/300dモルの
範囲が好ましく、最も好ましくは、親粒子乳剤1モル当
たり1/5000d〜1/500dモルである。
【0071】本発明において化学増感(化学熟成)を停
止させるには乳剤の安定性等を考慮すると、化学熟成停
止剤を用いる方法が好ましい。この化学熟成停止剤とし
ては、ハロゲン化物(例えば臭化カリウム、塩化ナトリ
ウム等)、カブリ防止剤または安定剤として知られてい
る有機化合物(例えば4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7
-テトラザインデン等)が知られている。これらは単独
でもしくは複数の化合物を併用して用いられている。
止させるには乳剤の安定性等を考慮すると、化学熟成停
止剤を用いる方法が好ましい。この化学熟成停止剤とし
ては、ハロゲン化物(例えば臭化カリウム、塩化ナトリ
ウム等)、カブリ防止剤または安定剤として知られてい
る有機化合物(例えば4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7
-テトラザインデン等)が知られている。これらは単独
でもしくは複数の化合物を併用して用いられている。
【0072】ハロゲン化銀微粒子を添加する際の親粒子
乳剤液の温度は、30〜80℃の範囲が好ましく、更には40
〜65℃の範囲が特に好ましい。
乳剤液の温度は、30〜80℃の範囲が好ましく、更には40
〜65℃の範囲が特に好ましい。
【0073】本発明に係る乳剤は、物理熟成または化学
熟成前後の工程において、各種の写真用添加剤を用いる
ことができる。公知の添加剤としては、例えばリサーチ
・ディスクロージャー(RD)No.17643(1978年12月)、
同No.18716(1979年11月)及び同No.308119(1989年12
月)に記載された化合物が挙げられる。これら三つのリ
サーチ・ディスクロージャーに示されている化合物種類
と記載箇所を下記に掲載した。
熟成前後の工程において、各種の写真用添加剤を用いる
ことができる。公知の添加剤としては、例えばリサーチ
・ディスクロージャー(RD)No.17643(1978年12月)、
同No.18716(1979年11月)及び同No.308119(1989年12
月)に記載された化合物が挙げられる。これら三つのリ
サーチ・ディスクロージャーに示されている化合物種類
と記載箇所を下記に掲載した。
【0074】 添加剤 RD-17643 RD-18716 RD-308119 頁 分類 頁 分類 頁 分類 化学増感剤 23 III 648 右上 996 III 増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IV 減感色素 23 IV 998 B 染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII 現像促進剤 29 XXI 648 右上 カブリ抑制剤・安定剤 24 IV 649 右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 硬膜剤 26 X 651 左 1004〜5 X 界面活性剤 26〜7 XI 650 右 1005〜6 XI 帯電防止剤 27 XII 650 右 1006〜7 XIII 可塑剤 27 XII 650 右 1006 XII スベリ剤 27 XII マット剤 28 XVI 650 右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1003〜4 IX 支持体 28 XVII 1009 XVII 本発明に係る感光材料に用いることのできる支持体とし
ては、例えば前述のRD−17643の28頁及びRD-308
119の1009頁に記載されているものが挙げられる。
ては、例えば前述のRD−17643の28頁及びRD-308
119の1009頁に記載されているものが挙げられる。
【0075】適当な支持体としてはポリエチレンテレフ
タレートフィルムなどで、これら支持体の表面は塗布層
の接着をよくするために、下塗層を設けたり、コロナ放
電、紫外線照射などを施してもよい。
タレートフィルムなどで、これら支持体の表面は塗布層
の接着をよくするために、下塗層を設けたり、コロナ放
電、紫外線照射などを施してもよい。
【0076】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。但し
当然のことではあるが本発明は以下述べる実施例により
限定されるものではない。
当然のことではあるが本発明は以下述べる実施例により
限定されるものではない。
【0077】実施例1 1、種乳剤の調製 以下の方法により六角平板状乳剤を調製した。
【0078】 溶液a オセインゼラチン 60.2g 蒸留水 20 l ポリイソプロピレン-ポリエチレンオキシ ジコハク酸エステルナトリウム塩(10%エタノール水溶液) 5.6ml KBr 26.8g 10%H2SO4 144ml 溶液b 2.5N AgNO3 3500ml 溶液c KBr 1029g KI 29.3g 蒸留水で 3500mlにする 溶液d 1.75N KBr水溶液 下記、電位制御量 35℃で特公昭58-58288号、同58-58289号公報に記載の混
合撹拌機を用いて溶液aに溶液b及び溶液cの各々64.1
mlを同時混合法により2分を要して添加し、核形成を行
った。
合撹拌機を用いて溶液aに溶液b及び溶液cの各々64.1
mlを同時混合法により2分を要して添加し、核形成を行
った。
【0079】溶液b及び水溶液cの添加を停止した後、
60分の時間を要して溶液aの温度を60℃に上昇させ、再
び溶液bと溶液cを同時混合法により、各々68.5ml/mi
nの流量で50分間添加した、この間の銀電位(飽和銀−
塩化銀電極を比較電極として銀イオン選択電極で測定)
を溶液dを用いて+6mvになるように制御した。添加終
了後、3%KOHによってpHを6に合わせ直ちに脱
塩、水洗を行った。得られた乳剤を種乳剤Em0とす
る。この乳剤はハロゲン化銀粒子の全投影面積の90%以
上が最大隣接辺比が1.0〜2.0の六角平板粒子によりな
り、六角平板粒子の平均厚さは0.07μm、平均直径(直
径換算)は0.5μmであることが電子顕微鏡により判明し
た。 2、平板状沃臭化銀乳剤の調製 以下の4種類の溶液を用いて1.53モル%のAgIを含有
する平板状沃化銀乳剤を調製した。
60分の時間を要して溶液aの温度を60℃に上昇させ、再
び溶液bと溶液cを同時混合法により、各々68.5ml/mi
nの流量で50分間添加した、この間の銀電位(飽和銀−
塩化銀電極を比較電極として銀イオン選択電極で測定)
を溶液dを用いて+6mvになるように制御した。添加終
了後、3%KOHによってpHを6に合わせ直ちに脱
塩、水洗を行った。得られた乳剤を種乳剤Em0とす
る。この乳剤はハロゲン化銀粒子の全投影面積の90%以
上が最大隣接辺比が1.0〜2.0の六角平板粒子によりな
り、六角平板粒子の平均厚さは0.07μm、平均直径(直
径換算)は0.5μmであることが電子顕微鏡により判明し
た。 2、平板状沃臭化銀乳剤の調製 以下の4種類の溶液を用いて1.53モル%のAgIを含有
する平板状沃化銀乳剤を調製した。
【0080】 溶液A オセインゼラチン 29.4g 乳剤Em0 1.6モル相当 ポリイソプロピレン-ポリエチレンオキシ −ジコハク酸エステルナトリウム塩(10%エタノール水溶液) 2.5ml 蒸留水で 1400ccとする 溶液B 3.5N AgNO3水溶液 2360ml 溶液C KBr 963g KI 27.4g 蒸留水で 3500mlにする 溶液D 1.75N KBr水溶液 下記、電位制御量 60℃において、前記同様に特公昭58-58288号、同58-5828
9号公報明細書示される混合撹拌機を用いて溶液Aに溶
液B、及び溶液Cの全量を同時混合法により21.26ml/m
inの流速で111分を要して添加し、成長を行った。
9号公報明細書示される混合撹拌機を用いて溶液Aに溶
液B、及び溶液Cの全量を同時混合法により21.26ml/m
inの流速で111分を要して添加し、成長を行った。
【0081】この間、銀電位を溶液Dを用いて+25mvに
なるように制御した。添加終了後、分光増感色素として
5,5-ジクロロ-9-エチル-3,3´-ジ-(3-スルホプロピル)
オキサカルボキシアニンナトリウム塩無水物と5,5´-ジ
-(ブトキシカルボニル)-1,1´-ジエチル-3,3´-ジ-(4-
スルホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニンナトリ
ウム塩の無水物をハロゲン化銀1モル当たり各々300mg
添加した。次いで過剰の塩類を除去するため、デモール
N(花王アトラス社製)水溶液及び硫酸マグネシウム水
溶液を用いて沈殿脱塩を行い、オセインゼラチン92.2g
を含むゼラチン水溶液を加えて撹拌再分散した。この方
法により平均沃化銀含有率が1.5モル%で、投影面積直
径0.96μm,変動係数0.25、アスペクト比が4.0の平板状
沃臭化銀乳剤を調製した。 (沃化銀微粒子の調製)0.008モルの沃化カリウムを含
む5.2重量%のゼラチン溶液5000ml、1.06モルの硝酸銀
と沃化カリウムを含む水溶液各々1500mlを一定の流通で
35分間かけて添加した。微粒子調製中の温度は40℃に保
たれた。得られた沃化銀微粒子を拡大倍率6万倍の電子
顕微鏡写真で確認したところ、平均粒径0.05μmでβ-Ag
Iとγ-AgIの混合物であった。
なるように制御した。添加終了後、分光増感色素として
5,5-ジクロロ-9-エチル-3,3´-ジ-(3-スルホプロピル)
オキサカルボキシアニンナトリウム塩無水物と5,5´-ジ
-(ブトキシカルボニル)-1,1´-ジエチル-3,3´-ジ-(4-
スルホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニンナトリ
ウム塩の無水物をハロゲン化銀1モル当たり各々300mg
添加した。次いで過剰の塩類を除去するため、デモール
N(花王アトラス社製)水溶液及び硫酸マグネシウム水
溶液を用いて沈殿脱塩を行い、オセインゼラチン92.2g
を含むゼラチン水溶液を加えて撹拌再分散した。この方
法により平均沃化銀含有率が1.5モル%で、投影面積直
径0.96μm,変動係数0.25、アスペクト比が4.0の平板状
沃臭化銀乳剤を調製した。 (沃化銀微粒子の調製)0.008モルの沃化カリウムを含
む5.2重量%のゼラチン溶液5000ml、1.06モルの硝酸銀
と沃化カリウムを含む水溶液各々1500mlを一定の流通で
35分間かけて添加した。微粒子調製中の温度は40℃に保
たれた。得られた沃化銀微粒子を拡大倍率6万倍の電子
顕微鏡写真で確認したところ、平均粒径0.05μmでβ-Ag
Iとγ-AgIの混合物であった。
【0082】(試料の作成)得られた乳剤を50℃に保っ
た状態で5,5′-ジクロロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホ
プロピル)オキサカルボシアニンナトリウム塩の無水物
と5,5′-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,1′-ジ-エチル-3,
3′-ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシア
ニンナトリウム塩の無水物を200:1の重量比でハロゲン
化銀1モル当300mg添加し、その10分後に化学増感剤と
して銀1モル当たりチオシアン酸アンモニウム65mg、塩
化金酸1.45mg、チオ硫酸ナトリウム15.0mgをそれぞれ添
加した。更にその30分後に上記した沃化銀微粒子乳剤を
1.37×10-3モル相当添加した後、4-ヒドロキシ-6-メチ
ル-1,3,3a-テトラザインデン、及び1-フェニル-5-メル
カプトテトラゾールを加えて安定化し、それぞれ最適に
化学増感した。
た状態で5,5′-ジクロロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホ
プロピル)オキサカルボシアニンナトリウム塩の無水物
と5,5′-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,1′-ジ-エチル-3,
3′-ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシア
ニンナトリウム塩の無水物を200:1の重量比でハロゲン
化銀1モル当300mg添加し、その10分後に化学増感剤と
して銀1モル当たりチオシアン酸アンモニウム65mg、塩
化金酸1.45mg、チオ硫酸ナトリウム15.0mgをそれぞれ添
加した。更にその30分後に上記した沃化銀微粒子乳剤を
1.37×10-3モル相当添加した後、4-ヒドロキシ-6-メチ
ル-1,3,3a-テトラザインデン、及び1-フェニル-5-メル
カプトテトラゾールを加えて安定化し、それぞれ最適に
化学増感した。
【0083】得られた化学増感を施した乳剤を後記した
添加剤を加えて乳剤層塗布液とした。また同時に後記の
保護層塗布液も調製した。尚、塗布量は片面当たり銀量
が1.9g/m2、ゼラチン付き量は1.9g/m2、保護膜はゼラチ
ン付き量として1.1g/m2となるように2台のスライドホ
ッパー型コーターを用い毎分80mのスピードで支持体上
に両面同時塗布を行い、表1及び表2に示す乾燥条件で
乾燥し、それぞれ塗布試料を得た。得られた塗布試料は
特開昭63-206750号記載の測定方法で膨潤率が190%にな
るよう硬膜剤の量を調節した。支持体としてはグリシジ
ルメタクリレート50wt%、メチルアクリレート10wt%、
ブチルメタクリレート40wt%の3種モノマーからなる共
重合体の濃度が10wt%になるように希釈して得た共重合
体水性分散液を下引き液とした175μmのX線フィルム用
の濃度0.15に青色着色したポリエチレンテレフタレート
フィルムベースを用いた。
添加剤を加えて乳剤層塗布液とした。また同時に後記の
保護層塗布液も調製した。尚、塗布量は片面当たり銀量
が1.9g/m2、ゼラチン付き量は1.9g/m2、保護膜はゼラチ
ン付き量として1.1g/m2となるように2台のスライドホ
ッパー型コーターを用い毎分80mのスピードで支持体上
に両面同時塗布を行い、表1及び表2に示す乾燥条件で
乾燥し、それぞれ塗布試料を得た。得られた塗布試料は
特開昭63-206750号記載の測定方法で膨潤率が190%にな
るよう硬膜剤の量を調節した。支持体としてはグリシジ
ルメタクリレート50wt%、メチルアクリレート10wt%、
ブチルメタクリレート40wt%の3種モノマーからなる共
重合体の濃度が10wt%になるように希釈して得た共重合
体水性分散液を下引き液とした175μmのX線フィルム用
の濃度0.15に青色着色したポリエチレンテレフタレート
フィルムベースを用いた。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】乳剤に用いた添加剤は次のとおりである。
添加量はハロゲン化銀1モル当たりの量で示す。
添加量はハロゲン化銀1モル当たりの量で示す。
【0087】 1,1-ジメチロール-1-ブロム-1-ニトロメタン 70mg t-ブチル-カテコール 82mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 1.0g スチレン-無水マレイン酸共重合体 2.5g ニトロフェニル-トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 2.0g 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム 1.5mg S-アセチル無水コハク酸 7.2mg
【0088】
【化1】
【0089】 C4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 15mg ジエチレングリコール 7g デキストラン(平均分子量6万) 600mg ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量3.6万) 2.5g 次に保護層用塗布液として下記を調製した。添加剤は塗
布液1l当たりの量で示す。
布液1l当たりの量で示す。
【0090】 石灰処理イナートゼラチン 68g 酸処理ゼラチン 2g ソジウム-i-アミル-n-デシルスルホサクシネート 0.3g ポリメチルメタクリレート(面積平均粒径3.5μmのマット剤) 1.1g 二酸化ケイ素粒子(面積平均粒径1.2μmのマット剤) 0.5g ルドックスAM(デュポン社製)(コロイドシリカ) 30g (CH2=CHSO2CH2)2O(硬膜剤) 7mg グリオキザール40%水溶液(硬膜剤) 2.0ml
【0091】
【化2】
【0092】3、処理処方の調製 現像液処方 Part-A(12l仕上げ用) 水酸化カリウム 450g 亜硫酸カリウム(50%溶液) 2280g ジエチレンテトラアミン5酢酸 120g 重炭酸水素ナトリウム 132g 5-メチルベンゾトリアゾール 1.2g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.2g ハイドロキノン 340g 水を加えて 5000mlに仕上げる。
【0093】 Part-B(12l仕上げ用) 氷酢酸 170g トリエチレングリコール 185g 1-フェニル-3-ピラゾリドン 22g 5-ニトロインダゾール 0.4g N-アセチル-DL-ペニシラミン 1.2g スターター 氷酢酸 120g 臭化カリウム 225g 水を加えて 1.0lに仕上げる。
【0094】 定着液処方 Part-A(18l仕上げ用) チオ硫酸アンモニウム(70wt/vol%) 6000g 亜硫酸ナトリウム 110g 酢酸ナトリウム・3水塩 450g クエン酸ナトリウム 50g グルコン酸 70g 1-(N,N-ジメチルアミノ)-エチル-5-メルカプトテトラゾール 18g Part-B 硫酸アルミニウム 800g 現像液の調製は水約5lにPartA、PartBを同時添加
し、撹拌溶解しながら水を加え12lに仕上げ氷酢酸でp
Hを10.40に調整した。これを現像液とする。
し、撹拌溶解しながら水を加え12lに仕上げ氷酢酸でp
Hを10.40に調整した。これを現像液とする。
【0095】この現像液1lに対して前記のスターター
を20ml/l添加しpHを10.26に調整し使用液とする。
を20ml/l添加しpHを10.26に調整し使用液とする。
【0096】定着液の調製は水約5lにPartA、PartB
を同時添加し、撹拌溶解しながら水を加え18lに仕上
げ、硫酸とNaOHを用いてpHを4.6に調整した。これを定
着液とする。
を同時添加し、撹拌溶解しながら水を加え18lに仕上
げ、硫酸とNaOHを用いてpHを4.6に調整した。これを定
着液とする。
【0097】4、現像処理及び乾燥方法 上記の現像液と定着液を満たした下記4種の自動現像機
を用意した。
を用意した。
【0098】自動現像機A:SRX-502(コニカ〔株〕
製)を用いて温度25℃、RH50%の室内で温風乾燥の温
度設定を45℃として現像処理した。
製)を用いて温度25℃、RH50%の室内で温風乾燥の温
度設定を45℃として現像処理した。
【0099】自動現像機B:SRX-502で温風乾燥され
る搬送長の1/2を、銀画像濃度で1.0の両面塗布感光材
料1m2当たり7g/分の強度の赤外線ヒーター(表面温
度20℃)の赤外線輻射乾燥が主体で、若干の風が入るよ
う改造した自動現像機で処理した。なお、あとの1/2
は自動現像機Aと同様の温風乾燥を行った。
る搬送長の1/2を、銀画像濃度で1.0の両面塗布感光材
料1m2当たり7g/分の強度の赤外線ヒーター(表面温
度20℃)の赤外線輻射乾燥が主体で、若干の風が入るよ
う改造した自動現像機で処理した。なお、あとの1/2
は自動現像機Aと同様の温風乾燥を行った。
【0100】自動現像機C:SRX-502で温風乾燥され
る搬送長の1/2を、銀画像濃度で1.0の両面塗布感光材
料1m2当たり7g/分の強度のマイクロ波を感光材料
に当てたマイクロ波乾燥が主体で、若干の風が入るよう
改造した自動現像機で処理した。なお、あとの1/2は
自動現像機Aと同様の温風乾燥を行った。
る搬送長の1/2を、銀画像濃度で1.0の両面塗布感光材
料1m2当たり7g/分の強度のマイクロ波を感光材料
に当てたマイクロ波乾燥が主体で、若干の風が入るよう
改造した自動現像機で処理した。なお、あとの1/2は
自動現像機Aと同様の温風乾燥を行った。
【0101】自動現像機D:上記の自動現像機Bを改良
し、Dry to Dryの処理時間を28秒になるようにした。ま
た乾燥赤外線ヒーターは1m2当たり10g/分の強度に
なるよう設計した。また後半の温風乾燥温度は58℃とし
た。
し、Dry to Dryの処理時間を28秒になるようにした。ま
た乾燥赤外線ヒーターは1m2当たり10g/分の強度に
なるよう設計した。また後半の温風乾燥温度は58℃とし
た。
【0102】5、銀色調の判定 色調の評価用として、現像後の濃度が1.2±0.05になる
ようにX線爆射した試料を上述した現像処方及び定着処
方の処理剤を用いて、自動現像機A,B,C,D(SRX
−502(コニカ[株]製)およびその改造機)を用いて
表3に示す通りに処理した。これらの試料フィルムを色
温度7700ケルビン、照度11600ルックスの光源台上で透
過光で比較した。
ようにX線爆射した試料を上述した現像処方及び定着処
方の処理剤を用いて、自動現像機A,B,C,D(SRX
−502(コニカ[株]製)およびその改造機)を用いて
表3に示す通りに処理した。これらの試料フィルムを色
温度7700ケルビン、照度11600ルックスの光源台上で透
過光で比較した。
【0103】評価基準 4:純黒調で全く黄色味を感じない 3:部分的に僅かに黄色味がある 2:全面に僅かに黄色味が感じられる 1:一見して黄色味が感じられる 6、最高濃度の測定 次の様にしてセンシトメトリーを測定した際の、最高濃
度の値とした。試料を2枚の増感紙(SRO−250 コニカ
(株)製)で挟み、アルミウェッジを介して乾電圧80kv
p、乾電流100mA、0.05秒間のX線を照射した。それぞれ
の試料は、表3に示されている自現機により処理した。
度の値とした。試料を2枚の増感紙(SRO−250 コニカ
(株)製)で挟み、アルミウェッジを介して乾電圧80kv
p、乾電流100mA、0.05秒間のX線を照射した。それぞれ
の試料は、表3に示されている自現機により処理した。
【0104】得られた結果は表3に示す。
【0105】
【表3】
【0106】表から明らかなように、本発明は超迅速処
理したときにも、最高濃度が高く、銀色調が優れた画像
が得られた。
理したときにも、最高濃度が高く、銀色調が優れた画像
が得られた。
【0107】
【発明の効果】本発明により、処理時間20〜60秒で超迅
速処理したときに、最高濃度が高く、銀色調が優れた画
像を得るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法が提供で
きた。
速処理したときに、最高濃度が高く、銀色調が優れた画
像を得るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法が提供で
きた。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体上の少なくとも一方の側に、少な
くとも1層のハロゲン化銀乳剤層を塗設し塗布乾燥する
際の乳剤層側の含水率が500%〜50%に減少する期間
を、下記式(1)で表される条件で乾燥されたハロゲン化
銀写真感光材料の現像処理後の乾燥において、赤外線輻
射乾燥またはマイクロ波乾燥の少なくとも1つを用いる
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法。 2.0≦T/(DB−WB)≦10.0 ・・・・・ (1) 但し式中の T :含水率(含水量/全親水性コロイド重量)が500%
〜50%に減少するまでの乾燥時間(秒)を表す。 DB: 含水率(含水量/全親水性コロイド重量)が500%
〜50%に減少するまでの乾燥風の乾球温度(℃)で、28℃
以上45℃以下を表す。但し500%〜50%に減少するまで
の間に乾燥条件を連続又は階段的に変化した場合はその
間の平均乾球温度を表す。 WB:含水率(含水量/全親水性コロイド重量)が500%
〜50%に減少するまでの乾燥風の湿球温度(℃)で、18℃
以上38℃以下を表す。但し500%〜50%に減少するまで
の間に乾燥条件を連続又は階段的に変化した場合はその
間の平均湿球温度を表す。 - 【請求項2】 前記請求項1記載のハロゲン化銀乳剤層
が、アスペクト比3.0以上のハロゲン化銀粒子を、全投
影面積の50%以上含有することを特徴とする請求項1記
載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16572793A JPH0720601A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16572793A JPH0720601A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720601A true JPH0720601A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=15817933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16572793A Pending JPH0720601A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720601A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09106020A (ja) * | 1995-07-18 | 1997-04-22 | Agfa Gevaert Nv | 三角形平板状粒子を有する臭化銀又は臭沃化銀乳剤を含有するハロゲン化銀写真材料 |
-
1993
- 1993-07-05 JP JP16572793A patent/JPH0720601A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09106020A (ja) * | 1995-07-18 | 1997-04-22 | Agfa Gevaert Nv | 三角形平板状粒子を有する臭化銀又は臭沃化銀乳剤を含有するハロゲン化銀写真材料 |
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