JPH04251837A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH04251837A
JPH04251837A JP929191A JP929191A JPH04251837A JP H04251837 A JPH04251837 A JP H04251837A JP 929191 A JP929191 A JP 929191A JP 929191 A JP929191 A JP 929191A JP H04251837 A JPH04251837 A JP H04251837A
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JP
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emulsion
silver
silver halide
mol
sensitivity
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JP929191A
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Mikio Kawasaki
川崎 幹男
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH04251837A publication Critical patent/JPH04251837A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高感度で、かつ画像の鮮
鋭性が優れたハロゲン化銀写真感光材料に関するもので
、詳しくはクロスオーバー光による画像ズレのないX線
用ハロゲン化銀写真感光材料に関するものである。
【0002】
【発明の背景】医療診断に利用されているX線撮影用フ
イルムは撮影時にフイルムと蛍光増感紙とを組み合わせ
て利用するのが一般的である。これは人体へのX線の影
響を考慮し、X線を有効利用するため前面の増感紙を透
過したX線をさらに後面の増感紙で利用するものである
【0003】近年、フイルムや増感紙の高感度化が進ん
でいるなかで医療診療用の画像は高画質化の要望が益々
強く、特に鮮鋭度は病巣あるいは患部の状態をより詳し
く知る上から性能向上が強く望まれいる。
【0004】しかしながら、両面に乳剤が塗布されてい
るX線用ハロゲン化銀写真感光材料においては、一方の
増感紙から発光された光が、隣接するハロゲン化銀乳剤
層を通過し、その光が支持体によって広がり、反対側の
ハロゲン化銀乳剤層を像様露光する所謂クロスオーバー
露光現象を両面から惹起する現像を引き起こし、画像の
鮮鋭性を劣化する大きな要因となっている。
【0005】両面からのクロスオーバー露光を減少し、
鮮鋭性を向上するために従来より数多くの提案がなされ
ており、例えばハロゲン化銀乳剤層又は構成層中に染料
を用いた特開昭61‐132945号或は英国特許82
1,352号などがある。
【0006】さらにフイルムサイドと併行して増感紙サ
イドからも改良がなされており例えば、感色性の異なる
ハロゲン化銀乳剤層をA面とB面に設け、各々その感色
性に合致した発光スペクトルを有する蛍光増感紙を用い
た特開平2‐110538号などが開示されている。
【0007】しかしながら、これら改良技術も両面乳剤
で増感紙を2枚使用するかぎり鮮鋭性の劣化は避けられ
ず、特にX線撮影システムにおいてX線をフイルム面に
対して斜めに入射する斜入撮影では、両面の画像のズレ
が鮮鋭性を著しく劣化する結果となっている。
【0008】又、高鮮鋭化のために、片面にのみ乳剤層
を設け片側からのみ露光するという試みも行われている
。しかしこの方法では、感度が低く、又片側で高感度化
しようとすると必然的に感光性乳剤層の膜厚の増大を招
き、片側の定着性能、水洗性能或は乾燥速度などが低下
し、色残りや残留銀、残留ハイポによる画像の劣化を生
じるという不都合があり、好ましくない。
【0009】本発明者は、両面にハロゲン化銀乳剤層を
有するハロゲン化銀写真感光材料において、一方の側の
乳剤層(A面)と、もう一方の側(B面)の乳剤層の感
度、塗布銀量を変え、片面からのみ蛍光増感紙を用いて
鮮鋭性を改良する方法について種々検討した結果、(A
)面と(B)面とがそれぞれ異なった乳剤、銀量、バイ
ンダー量などから構成されるため、写真特性上、問題点
が見出された。
【0010】即ち、2つの層に感度差と濃度差を持たせ
てあるために現像速度に差異を生じ、処理変動を起こす
ことである。特に低感度側の乳剤は、特性曲線上の高濃
度部を描出する必要があるため、処理性能の向上は重要
であり新たな技術が必要であった。
【0011】
【発明の目的】従って本発明の第1の目的は、現像性が
よく高感度、高ガンマで、かつ鮮鋭性の優れたハロゲン
化銀写真感光材料を提供することである。
【0012】本発明の第2の目的は、クロスオーバー光
や斜入撮影においても画像のズレが少なく高画質を得ら
れるX線用ハロゲン化銀写真感光材料を提供することで
ある。
【0013】
【発明の構成】本発明の目的は、以下により達成される
ことを見出し本発明を成すに至った。即ち、透明支持体
の画面に、少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有す
るハロゲン化銀写真感光材料において、一方の側のハロ
ゲン化銀乳剤層の感度が、もう一方の側の感度の1.5
〜10倍で、かつ高感度側のハロゲン化銀量が低感度側
の1.5〜5.0倍であって、かつ低感度側の乳剤が0
〜4mol%の沃化銀と、0.1mol%以上の塩化銀
を含有する沃塩臭化銀乳剤であることを特徴とするハロ
ゲン化銀写真感光材料により達成される。
【0014】以下、本発明を詳述する。本発明において
一方の側としての低感度側の乳剤は、0〜4mol%、
好ましくは0〜3mol%の沃化銀と、0.1mol%
以上、好ましくは0.2〜80mol%の塩化銀を含有
した沃塩臭化銀組成から成るハロゲン化銀乳剤層である
【0015】又、高感度側の乳剤は好ましくは沃臭化銀
乳剤から成り、一方の側の感度より1.5〜10倍、好
ましくは2.0〜4.0倍高感度であることが必要であ
る。又、塗布される銀量は低感度側の乳剤層よりハロゲ
ン化銀として1.5〜5.0倍である。
【0016】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる高感度側の乳剤は、沃臭化銀、沃塩化銀、沃塩臭
化銀などいずれのハロゲン化銀であってもよいが特に高
感度のものが得られるという点では、沃臭化銀であるこ
とが好ましい。
【0017】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体
、8面体、14面体のような全て等方的に成長したもの
、あるいは球形のような多面的な結晶型のもの、面欠陥
を有した双晶から成るものあるいはそれらの混合型また
は複合型であってもよい。これらハロゲン化銀粒子の粒
径は、0.1μm以下の微粒子から20μm に至る大
粒子であってもよい。
【0018】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、公知の方法で製造できる。例えば、リサ
ーチ・デイスクロジヤー(RD)No.17643(1
978年12月)・22〜23頁の1・乳剤製造法(E
mulsion Preparation and t
ypes)及び同(RD)No.18716(1979
年11月)・648頁に記載の方法で調製することがで
きる。
【0019】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
乳剤は、例えば、T.H.James著“Thethe
ory of the photographic p
rocess”第4版、Macmillan社刊(19
77年)38〜104頁に記載の方法、G.F.Dau
ffin著「写真乳剤化学」“Photographi
c Emulsion Chemistry”、Foc
al press 社刊(1966年)、P.Glaf
kides著「写真の物理と化学“Chimie et
  physique photographique
”Paul Montel社刊(1967年)、V.L
.Zelikman 他著「写真乳剤の製造と塗布」“
Making and Coating photog
raphic Emulsion”Focal pre
ss 社刊(1964年)などに記載の方法により調製
される。
【0020】即ち、中性法、酸性法、アンモニア法など
の溶液条件にて順混合法、逆混合法、ダブルジエツト法
、コントロールド・ダブルジエツト法などの混合条件、
コンバージヨン法、コア/シェル法などの粒子調製条件
及びこれらの組合わせ法を用いて製造することができる
。本発明の好ましい実施態様の1つとしては、沃化銀を
粒子内部に局在させた単分散乳剤が挙げられる。
【0021】本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀
乳剤としては、例えば特開昭59−177535号、同
61−802237号、同61−132943号、同6
3−49751号などに開示されている内部高沃度型単
分散粒子が挙げられる。結晶の晶癖は立方体、14面体
、8面体及びその中間の(1,1,1)面と(1,0,
0)面が任意に混在していてもよい。ここで言う単分散
乳剤とは、常法により例えば平均粒子直径を測定したと
き、粒子数または重量で少なくとも95%の粒子が、平
均粒子径の±40%以内、好ましくは±30%以内にあ
るハロゲン化銀粒子である。ハロゲン化銀粒子の粒径分
布は、狭い分布を有した単分散乳剤或は広い分布の多分
散乳剤のいずれであってもよい。ここで述べた単分散性
についての定義は、特開昭60−162244号に記載
されており、粒径に関する変動係数が0.20以下のも
のである。ハロゲン化銀の結晶構造は、内部と外部が異
なったハロゲン化銀組成からなっていてもよい。好まし
い態様としての乳剤は、高沃度のコア部分に低沃度のシ
ェル層からなる二層構造を有したコア/シェル型単分散
乳剤である。
【0022】高沃度部の沃化銀含量は20〜40モル%
で特に好ましくは20〜30モル%である。
【0023】かかる単分散乳剤の製法は公知であり、例
えばJ.Phot.Sic. 12. 242〜251
頁(1963)、 特開昭48−36890号、同52
−16364号、同55−142329、同58−49
938号、英国特許1,413,748号、米国特許3
,574,628号、同3,655,394号などの公
報に記載されている。上記の単分散乳剤としては、種晶
を用い、この種晶を成長核として銀イオン及びハライド
イオンを供給することにより、粒子を成長させた乳剤が
特に好ましい。なお、コア/シェル乳剤を得る方法とし
ては、例えば英国特許1.027.146号、米国特許
3,505,068号、同4,444,877号、特開
昭60−14331号などの公報に詳しく述べられてい
る。
【0024】本発明に用いられるもう1つの粒子形態と
してのハロゲン化銀乳剤は、アスペクト比が3以上の平
板状粒子であることが好ましい。
【0025】かかる平板状粒子の利点は、分光増感効率
の向上、画像の粒状性及び鮮鋭性の改良などが得られる
として例えば、英国特許2,112,157号、米国特
許4,439,520号、同4,433,048号、同
4.414,310号、同4,434,226号、特開
昭58−113927号、同58−127921号、同
63−138342号、同63−284272号、同6
3−305343号などで開示されており乳剤はこれら
の公報に記載の方法により調製することができる。
【0026】上述した乳剤は、粒子表面に潜像を形成す
る表面潜像型あるいは粒子内部に潜像を形成する内部潜
像型、表面と内部に潜像を形成する型のいずれの乳剤で
あってもよい。これらの乳剤は、物理熟成あるいは粒子
調製の段階でカドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリウム塩
、イリジウム塩又はその錯塩、ロジウム塩またはその錯
塩、鉄塩又はその錯塩などを用いてもよい。乳剤は可溶
性塩類を除去するためにヌーデル水洗法、フロキュレー
シヨン沈降法などの水洗方法がなされてよい。好ましい
水洗法としては、例えば特公昭35−16086号記載
のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂を用
いる方法、又は特開昭63−158644号記載の凝集
高分子剤例示G3,G8などを用いる方法が特に好まし
い脱塩法として挙げられる。本発明に係る乳剤は、物理
熟成または化学熟成前後の工程において、各種の写真用
添加剤を用いることができる。公知の添加剤としては、
例えばリサーチ・デイスクロージャーNo.17643
(1978年12月)、同No.18716(1979
年11月)及び同No.308119(1989年12
月)に記載された化合物が挙げられる。これら三つのリ
サーチ・デイスクロージャーに示されている化合物種類
と記載箇所を次表に掲載した。     添加剤      RD−17643    
        RD−18716         
  RD−308119              
頁      分類        頁       
分類      頁       分類  化学増感剤
  23      III      648 右上
           996          I
II  増感色素    23      IV   
    648〜649           996
〜8      IV  減感色素    23   
   IV                    
      998         B  染料  
      25〜26  VIII     649
〜650          1003       
  VIII  現像促進剤  29      XX
I      648 右上  カブリ抑制剤・安定剤               24      IV 
      649 右上          100
6〜7     VI  増白剤      24  
    V                    
       998         V  硬膜剤
      26      X        65
1 左            1004〜5    
 X  界面活性剤  26〜7  XI      
 650 右            1005〜6 
    XI  帯電防止剤  27      XI
I      650 右            1
006〜7     XIII  可塑剤      
27      XII      650 右   
         1006         XII
  スベリ剤    27      XII  マッ
ト剤    28      XVI      65
0 右            1008〜9    
 XVI  バインダー  26      XXII
                       10
09〜4     XXII  支持体      2
8      XVII              
         1009         XVI
I   本発明に係る感光材料に用いることのできる支持体
としては、例えば前述のRD−17643の28頁及び
RD−308119の1009頁に記載されているもの
が挙げられる。
【0027】適当な支持体としてはプラスチックフィル
ムなとで、これら支持体の表面は塗布層の接着をよくす
るために、下塗層を設けたり、コロナ放電、紫外線照射
などを施してもよい。
【0028】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。但し
当然のことではあるが本発明は以下述べる実施例により
限定されるものではない。
【0029】実施例1 (1)単分散粒子の調製 平均粒径0.2μmの沃化銀2.0モル%含有する沃臭
化銀の単分散粒子を核とし、沃化銀30モル%を含有す
る沃臭化銀をpH9.8, pAg7.8で成長させ、
その後pH8.2, pAg9.1で臭化カリウムと硝
酸銀を等モル添加し、平均沃化銀含有率が2.2モル%
の沃臭化銀粒子となるような平均粒径0.42μm(■
−1),0.68μm(■−2), 1.24μm(■
−3),0.84μm(■−4)の4種の単分散乳剤粒
子を調製した。乳剤は、通常の凝集法で過剰塩類の脱塩
を行った。 即ち40℃に保ち、ナフタレンスルホン酸ナトリウムの
ホルマリン縮合物と硫酸マグネシウム水溶液を加え、凝
集させ上澄液を除去した。得られた4種の粒径の変動係
数Vは<0.16で良好な分散性を有していた。
【0030】(2)平板状粒子の調製 臭化カリウムを0.17モル含有の1.5%ゼラチン溶
液5.5lに、80℃、pH5.7にて撹拌しながらダ
ブルジェット法により臭化カリウム2.1モル及び硝酸
銀2.0モル相当を溶液で3分間にわたって加えた。p
Br は0.8に維持した。 (使用した全硝酸銀の0.53%を消費。)臭化カリウ
ム溶液の添加を停止し硝酸銀溶液を4.6分間添加し続
けた。 (使用全硝酸銀の8.6%を消費。)次いで、臭化カリ
ウム溶液及び硝酸銀溶液を同時に12分間添加した。こ
の間 pBr を1.15に維持し、添加流量は完了時
が開始時の2.3倍となるように加速せしめた。(使用
した全硝酸銀の43.6%を消費。)臭化カリウム溶液
の添加を停止し、硝酸銀溶液を1分間加えた。(使用し
た全硝酸銀の4.7%を消費。)沃化カリウム0.55
モルを含む臭化カリウム2.1モル溶液を硝酸銀溶液と
共に12分間にわたって加えた。この間 pBr を1
.7に維持し、流量は完了時に開始時の1.5倍となる
ように加速した。(使用した全硝酸銀の35.9%を消
費。)この乳剤にチオシアン酸ナトリウム1.5g/モ
ルAg を加え、25分間保持した。沃化カリウムを0
.60モルと硝酸銀を溶液でダブルジェット法により等
流量で約5分間、pBr が3.0に達するまで加えた
。(使用した全硝酸銀の約6.6%を消費。)消費した
全硝酸銀の量は約11モルであった。このようにして、
平均粒子直径1.18μmでアスペクト比が約9:1の
平板状沃臭化銀粒子を含有する乳剤■を調製した。この
粒子は沃臭化銀粒子の全投影面積の80%以上を平板状
粒子で占めていた。
【0031】(3)沃塩臭化銀乳剤の調製ゼラチン20
gを純水1000mlに添加し、40℃で溶解後、塩化
ナトリウムを0.002mol添加して65℃に加温し
、この溶液にN,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−
チオン(1%水溶液)を2.6ml添加した。次に硝酸
銀0.50molを純水400mlに溶解した液と臭化
カリウム0.40mol、沃化カリウム0.01mol
及び塩化ナトリウム0.1molを純水400mlに溶
解した液を65℃に保ちながら26分間で添加混合した
【0032】更に、硝酸銀0.50molを純水400
mlに溶解した液と臭化カリウム0.40mol、沃化
カリウム0.01mol及び塩化ナトリウム0.10m
olを純水400mlに溶解した液とを65℃で20分
間にかけて添加混合した。得られた沃塩臭化銀乳剤を前
記の単分散乳剤と同様の方法で過剰塩類を除去し、得ら
れた乳剤を(A)とした。
【0033】又、(A)において2回目に添加する臭化
カリウム、沃化カリウム及び塩化ナトリウムを、それぞ
れ0.30mol、0.02mol及び0.20mol
とし、純水で400mlに溶解し、20分かけて添加し
た。これを(A)と同様の方法で過剰塩類を除去し、得
られた乳剤を(B)とした。次に、2回目に添加する臭
化カリウム、沃化カリウム及び塩化ナトリウムを、それ
ぞれ0.20mol、0.005mol及び0.30m
olとし、純水で400ml に溶解し20秒をかけて
添加し、これを(A)と同様の方法により過剰塩類を除
去し、得られた乳剤を(C)とした。
【0034】又、ゼラチン20gを純水1000ml中
に加え、40℃で溶解後、塩化ナトリウムを0.09m
ol添加して温度を65℃に保ち、N,N′−ジメチル
イミダゾリジン−2−チオン(1%水溶液)を2.6m
l添加した。続いて硝酸銀0.50molを純水400
mlに溶解した液と、臭化カリウムを0.45mol、
沃化カリウムを0.01mol及び塩化ナトリウム0.
05molを 純水400mlに溶解した液とを65℃
で28分かけて添加混合した。更に、硝酸銀0.5mo
lを純水400mlに溶解した液と、臭化カリウム0.
40molと沃化カリウム0.01mol及び塩化ナト
リウム0.10molを純水400mlに溶かした液と
を65℃で20分かけて添加混合した。得られた沃塩臭
化銀乳剤を(A)と同様の方法で過剰塩類を除去し得ら
れた乳剤を(D)とした。
【0035】乳剤(D)の調製で、2回目に添加するハ
ロゲン化アルカリ溶液を臭化カリウム0.45mol、
沃化カリウム0.02mol及び塩化ナトリウム0.0
5molとし純水400mlに溶解し、20分かけて添
加し(D)同様の方法により脱塩し、この乳剤を(E)
とした。
【0036】乳剤(D)の調製で2回目に添加するハロ
ゲン化アルカリ水溶液を、臭化カリウム0.50mol
、沃化カリウム0.03mol、塩化ナトリウム0.1
molとし純水727mlに溶解したものを、20分か
けて添加した乳剤を(D)と同様の方法により脱塩し、
得られた乳剤を(F)とした。
【0037】又、平均粒径0.2μmの沃化銀2モル%
を含む沃臭化銀の単分散粒子を核とし、臭化カリウム6
2モル%、沃化カリウム30モル%、塩化ナトリウム8
モル%の混合溶液を硝酸銀溶液と混合し、沃化銀30モ
ル%、塩化銀8モル%を含有する沃塩臭化銀乳剤をpH
8.2、pAg9.1で臭化カリウム溶液と硝酸銀溶液
を等モル添加し、平均沃化銀含有率2.2モル%、塩化
銀0.5モル%を含有する平均粒径0.61μmの単分
散沃塩臭化銀乳剤を調製した。この乳剤を前記の単分散
乳剤同様に過剰塩類を脱塩し乳剤(G)とした。
【0038】上記の方法により得られた単分散乳剤、平
板状乳剤及び沃塩臭化銀乳剤のそれぞれを、温度55℃
下で下記の分光増感色素の(A)と(B)の200:1
の重量比で混合した色素を最適量添加した。続いて10
分後にチオシアン酸アンモニウム塩及び塩化金酸とハイ
ポの適量を添加して化学熟成を開始した。
【0039】分光増感色素(A) 5,5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3
−スルホプロピル)オキサカルボシアニンナトリウム塩
の無水物分光増感色素(B) 5,5′−ジ−(ブトキシカルボニル)−1,1′−ジ
エチル−3,3′−ジ−(4−スルホブチル)ベンゾイ
ミダゾロカルボシアニンナトリウム塩の無水物化学熟成
終了15分後(化学熟成開始から70分後)に10%(
wt/vol)の酢酸を添加して、pHを5.6に低下
され5分間そのpH値を保ち、その後水酸化カリウムの
0.5%(wt/vol)液を添加してpHを6.15
に戻し、その後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,
3a,7−テトラザインデンを添加し化学熟成を終了し
た。
【0040】得られた粒子の■−1、■−2、■−3、
■−4及び■を表1のように混合してから後記の乳剤用
添加剤を加えて調製液とし、高感度乳剤用とした。又、
乳剤(A)〜(G)は低感度乳剤層用とした。又、乳剤
(C)には染料としてビス−〔3−カルボシキ−1−(
4−スルホフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン−4
−イル〕−トリメチンオキソノールジカリウム塩を特開
昭61−285445号の実施例1の(3)記載の方法
に準じて、15mg/m2 、25mg/m2 及び3
5mg/m2 含有した乳剤(C−2)、(C−3)及
び(C−4)を調製した。なお、写真乳剤塗布液調整後
のpHは6.40、銀電位は74mV(35℃)となる
ように炭酸ナトリウムと臭化カリウム液を用いて調整し
た。又、ハロゲン化銀乳剤塗布液に用いた添加剤は次の
とおりである。添加量はハロゲン化銀1モル当たりの量
で示す。
【0041】   1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメ
タン                70mg  t
−ブチル−カテコール               
                         
400mg  ポリビニルピロリドン(分子量10,0
00)                      
    1.0g  スチレン−無水マレイン酸共重合
体                        
     2.5g  ニトロフェニル−トリフェニル
ホスホニウムクロリド             50
mg  1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン
酸アンモニウム         4g  2−メルカ
プトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム 
   1.5mg
【0042】
【化1】
【0043】   C4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2C
OOH)2                    
             1g  1−フェニル−5
−メルカプトテトラゾール             
           15mg   又保護層液に用いた添加物は次のとおりである。添
加量は塗布液1リットル当たりの量で示す。
【0044】   石灰処理イナートゼラチン           
                         
68g  酸処理ゼラチン             
                         
         2g  ソジウム−イソアミル−n
−デシルスルホサクシネート            
 0.3g  ポリメチルメタクリレート(面積平均粒
径3.5μmのマット剤)   1.1g  二酸化ケ
イ素粒子(面積平均粒径1.2μmのマット剤)   
         0.5g  ルドックスAM (デ
ュポン社製) (コロイドシリカ)         
       30g  (CH2=CHSO2CH2
)2O    (硬膜剤)             
                500mg  C4
F9SO3K                   
                         
        2mg  C12H25CONH(C
H2CH2O)5H                
                      2.0
【0045】
【化2】
【0046】 (染料乳化分散液)*               
                         
  0.4g*染料乳化分散液は以下のように調製した
。後記の染料を10Kg秤量し、トリクレジルホスフェ
ート12lと酢酸エチル85lからなる溶媒に、55℃
で溶解した。これをオイル系溶液と称する。一方アニオ
ン性界面活性剤のAS(後記)を1.35Kg含む9.
3%ゼラチン水溶液270mlを調製した。これを水系
溶液と称する。
【0047】
【化3】
【0048】上記のオイル系と水系の溶液を分散釜に入
れ、液温を40℃に保つようコントロールしながら、分
散用高速回転プロペラを6500回/分で回転させ分散
釜内の気圧を760mmHgから60分間かけて徐々に
100mmHgまで減圧し、その後20分間同一条件で
分散を続けた。得られた分散物に防腐剤としてフェノー
ルと後記の(C)の適量及び水を加えて240Kgに仕
上げた後、冷却し固化し、染料乳化分散液とした。
【0049】
【表1】
【0050】得られた試料の感度測定に際しては、蛍光
増感紙KO−250(コニカ〔株〕製)のバック用のみ
を用いたシングルバック法(増感紙を片面にのみ用いた
もの)で高感度乳剤層側に蛍光増感紙を当接させて撮影
したものと、低感度乳剤層側で当接させて撮影したもの
とを共に現像処理してそれぞれ試料(I)と(II)を
得た。この際、カセッテの増感紙の存在しない側には、
光吸収率の高い黒塗装を施した。
【0051】撮影は、管電圧90KVP,20mAで0
.05秒間のX線を照射し、距離法にてセンシトメトリ
ーカーブを作成し感度及びガンマを求めた。なお、現像
は、自動現像機SRX‐501(コニカ〔株〕製)で下
記組成の現像液及び定着液を用い、現像温度が35℃、
定着温度が33℃、水洗水は温度18℃で毎分3.5l
を供給し、全処理工程を45秒モードで処理した。
【0052】試料(I)からB面側の感光層を蛋白分解
酵素で除去することによってA面の感度を求め、同様に
試料(II)からA面側の感光層を除去することによっ
てB面の感度が求められる。又、試料(I)から全感度
を求めることもできる。
【0053】感度の値は、最高濃度から支持体濃度を引
いた値に0.4を乗じ、さらに支持体濃度を足した値の
濃度を得るに必要なX線量の逆数として求めた。表1で
は試料No.1の感度を100とした場合の相対感度で
表している。
【0054】但し、試料No.1は通常の両面X線フィ
ルムと同一の乳剤構成層のため蛍光増感紙を両面用いて
通常露光を施した。表中のガンマは濃度1.0と2.0
を与えるX線量の逆数の対数の差の逆数で示した。
【0055】鮮鋭性はフンクテストチャートSMS58
53(コニカメディカル〔株〕販売)を用いて、センシ
トメトリーと同一の管電圧、増感紙及び処理条件で行っ
た。
【0056】露光量はフンクテストチャートによりでき
る濃淡の平均濃度が0.8±0.02になるよう各試料
とも露光した。
【0057】 現像液組成   現像液   亜硫酸カリウム                
                         
    60.0g  ハイドロキノン       
                         
             25.0g  1‐フェニ
ル‐3‐ピラゾリドン               
                1.5g  ホウ酸
                         
                         
   10.0g  水酸化カリウム        
                         
            23.0g  トリエチレン
グリコール                    
                 17.5g  5
‐メチルベンツトリアゾール            
                    0.04g
  5‐ニトロベンツイミダゾール         
                       0.
11g  1‐フェニル‐5‐メルカプトテトラゾール
                     0.01
5g  グルタルアルデヒド重亜硫酸塩       
                        8
.0g  氷酢酸                 
                         
           16.0g  臭化カリウム 
                         
                     4.0g
  水を加えて1lに仕上げる。
【0058】定着液   チオ硫酸ナトリウム              
                         
  45g  エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 
                        0
.5g  チオ硫酸アンモニウム          
                         
    150g  無水亜硫酸ナトリウム     
                         
         8g  酢酸カリウム      
                         
                16g  硫酸アル
ミニウム18水塩                 
                    27g  
硫酸(50wt%)                
                         
    6g  クエン酸             
                         
             1g  ホウ酸     
                         
                        7
g  氷酢酸                   
                         
         5g   1lの水溶液に仕上げて氷酢酸でpHを4.0(2
5℃)に調整した。
【0059】尚、現像液、定着液は作成から24時間後
に自動現像機に入れて用いた。
【0060】鮮鋭性の評価 A:ルーペで10LP/mmまで識別できる。
【0061】B:ルーペで8LP/mmまで識別できる
【0062】C:ルーペで6LP/mmまで識別できる
【0063】D:ルーペで5LP/mmまで識別できる
【0064】E:ルーペで4LP/mmまで識別できる
【0065】上記でAが最も優れ、Eが優れないことを
示す。得られた結果を次の表2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明により、現像性が優れ良好なガン
マと感度を有し、かつ鮮鋭性の良好なハロゲン化銀写真
感光材料を得られた。本発明により蛍光増感紙を片面の
みに用いて片面露光し、高鮮鋭性の画像を有するX線用
ハロゲン化銀写真感光材料を提供出来た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  透明支持体の両面に、少なくとも1層
    のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材
    料において、一方の側のハロゲン化銀乳剤層の感度が、
    もう一方の側の感度の1.5〜10倍で、かつ高感度側
    のハロゲン化銀量が低感度側の1.5〜5.0倍であっ
    て、かつ低感度側の乳剤が0〜4mol%の沃化銀と、
    0.1mol%以上の塩化銀を含有する沃塩臭化銀乳剤
    であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
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