JPH04193862A - 4―(2―ホルミル―5―ヒドロキシメチル―ピロ―ル―1―イル)―酪酸、および、該化合物からなるたばこ用香喫味改良剤 - Google Patents

4―(2―ホルミル―5―ヒドロキシメチル―ピロ―ル―1―イル)―酪酸、および、該化合物からなるたばこ用香喫味改良剤

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JPH04193862A
JPH04193862A JP31771390A JP31771390A JPH04193862A JP H04193862 A JPH04193862 A JP H04193862A JP 31771390 A JP31771390 A JP 31771390A JP 31771390 A JP31771390 A JP 31771390A JP H04193862 A JPH04193862 A JP H04193862A
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JP
Japan
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taste
compound
tobacco
flavor
formyl
Prior art date
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Pending
Application number
JP31771390A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Ninomiya
正紀 二宮
Toshiaki Matsuzaki
松崎 敏明
Hitoshi Shigematsu
重松 仁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、4−(2−ホルミル−5−ヒドロキンメチル
−ピロール−1−イル)−酪酸、および、該化合物を含
むたばこ用香喫味改良剤に関する。
[従来の技術] 原料葉たばこを燃焼するとそれ自体特有の芳香と喫味を
発散するが、同時に刺激や青くさみなどの異味異臭を伴
ったいや味も持ち合わせているものである。かかるたば
この不都合な香喫味を改善する物質としては数多くのも
のが知られており、例えば、砂糖、蜂蜜などの糖類、ア
ミノ酸と糖類の加熱反応物、果実等の抽出エキスなどが
ある。
しかしながら、更に微量で香喫味改善効果のある物質が
望まれている。
[発明が解決しようとしている課題] 本発明の目的は前記のように葉たばこ特有の刺激、青く
さみ、あるいは生臭味などをやわらげ、嗜好性の高い香
喫味を付与ないし増強することの出来る香喫味改良剤を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記問題点を解決すべく、種々のアミノ化
合物と糖類の加熱反応によって生成する多数の化合物の
中から香喫味改善に有効な化合物について検討した結果
、葉たばこ本来の香りとよく調和し、かつその香りに円
味を持たせ、また、たばこ煙の刺激を抑制するなど多く
の和声を有する文献未知の新規化合物を単離、同定し、
本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の化合物(以下、本化合物という)は
、下記式で示され、4−(2−ホルミル−5−ヒドロキ
ンメチル−ピロール−1−イル)−酪酸と称される、元
素組成C+eH13N Oaの油状物質である。
本化合物は、4−アミノ酪酸とD−グルコースの加熱反
応物より精製単離することができる。
すなわち、本化合物は次のような方法により得ることが
できる。4−アミノ酪酸およびD−グルコースを水に溶
解し、105°Cで15時間加熱し、加熱反応液を酢酸
エチルとともに分岐ロートで振盪し、有機溶媒層を分取
し、これを減圧乾固する。得られた残渣より本化合物を
分離するには/リカゲルを用いた高速液体クロマトグラ
フィーを行う。溶出溶媒としては、クロロホルム、アセ
トンおよび酢酸の混合溶媒を用いる。たとえばクロロホ
ルム、アセト/、酢酸の容積比713:0.05の混合
溶媒を1ミリリ、トル7分の流量で流出させると本化合
物を含む画分が15分後に溶出する。この溶出液を減圧
乾固することによって、油状物質として得られる。
以下、本化合物のスペクトルデータと構造決定の経過に
ついて記す。
IRスペクトル(cm−1)+1710.1657.1
403.1187.783゜ 13C−N M R(ppm):26.(1,30,5
,44,7,56,1,IIo、6゜124.6.13
2.4,141.7.177.6.179.7゜’II
 −N M R(ppm):2.03〜2.13(2t
LIN)、2.46(211,t)、4、41 (21
1,d−d)、 6.24 (IIl、 d)、 6.
89 (lIl、d)、 9.45(Ill。
s)。
高分解能マススペクトル(m/z) +211.084
53CM’)。
マススペクトル(+I/z):211 (M’)、 1
93,164. +36.108゜13C−NMRスペ
クトルにおいて、7本の炭素の化学/フトが、ε−(2
−ホルミル−5−ヒドロキンメチル−ピロール−1−イ
ル)−り一ノルロイ/ンのピロール環および側鎖によく
一致していること、’H−NMRスペクトルにおいて、
ピロール環に結合する炭素に帰属される水素の化学ンフ
トが4−アミノ酪酸の主鎖に帰属される水素によく一致
していること、および高分解能マススペクトルの結果が
C+eH+3N Osによく一致していることから、抽
出された本化合物を4−(2−ホルミル−5−ヒドロキ
/メチル−ピロール−1=イル)−醋酸と推定した。ま
た、本化合物を1isTFA(N−o−−ビストリメチ
/リルトリフルオロアセドアミド)でンリル化し、 /
リル化物の分子量をガスクロマトグラフ−質量分析装置
で分析した結果、2モルのトリメチルノリル基が導入さ
れた分子量に一致するビオ/ビークが観測され、さら無
水酢酸−ビリジン中でアセチル化されること、およびジ
アゾメタンでエステル化されることが’Hおよび13C
−N M Rによって確認されたことから本化合物を4
−(2−ホルミル−5−ヒドロキンメチル−ピロール−
1−イル)−酪酸と決定した。
このようにして得られる本化合物は、それ自体では芳香
を持たないが、加熱分解すると芳香を発する。かかる特
性は、本化合物を喫煙物に添加した場合、極めて好まし
い効果を発揮する。すなわぢ、本化合物の少量を、種々
の喫煙物に添加して、喫煙による香喫味評価試験を行っ
たところ、たばこ本来の香りとよく調和し、かつその香
りに円味を持たゼ、また、たばこ煙の刺激を抑制するな
ど多(の利点を有することが判明した。本化合物の添加
によって香喫味を改善し得る喫煙物としては、通常の葉
たばこを原料として製造される紙巻たばこ、葉巻たばこ
、およびパイプたばこのほか、屑たばこ等を原料として
製造される再生たばこ、あるいはタバコ植物以外の天然
繊維または植物培養植物等を原料として製造される合成
たばこ等が含まれる。
本化合物を、これら喫煙物に添加する手段は、特に限定
される必要はなく、本化合物を他の通n使用される香料
と同様にエタノールのような有機溶媒に溶かした後、た
ばこ刻みに添加して使用できるばかりでなく、紙巻たば
こ製造用の材料品、たとえば巻紙、糊等に含有させるこ
とができる。
本化合物の添加量は、最終喫煙物中に、O1〜100p
pII(重fit)、望ましくは、I−10pp++ 
(重fft)含有される程度でよい。
[実施例] 以下、実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例1 (製造例) 4−アミノ酪酸2o6gおよびD−グルコース360g
を水500ミリリットルに溶解し、105℃で15時間
加熱し、加熱反応液を酢酸エチル500ミリリツトルで
3回分液ロートで振盪し、有機溶媒層を分取し、これを
減圧乾固した。得られた残渣をクロロホルム、アセトノ
、酢酸の容積比7:3:0.05の混合溶媒に溶解し、
以下の条件で高速液体クロマトグラフィーにかけて精製
した。溶出時間は15分であった。溶出液を減圧乾固し
て本化合物120mgを得た。
カラム:/リカゲル(山村化学研究所製、YMC−PA
CK AO14) 溶媒:  クロロ十ルム/アセトン/酢酸(7:3:0
.05) 流fi:1.0ミニ1.0ミリリツ ト19フ実施例ではさらに、薄層クロマトグラフィー分
析(プレート IIPTLc(へカケ゛ル)  (ME
RCK社製)、展開溶媒: クロロホルム/アセトン/
酢酸−7:  3:  0. 05)を行い、Rf =
 0゜2で純度の確認を行った。
実施例2 市販の紙巻たばこ用のたばこ刻に、本化合物の5%エタ
ノール溶液を本化合物の添加量が刻の単位重量当りl 
1111111こなるように均一に噴霧して紙巻し、本
化合物無添加の上記たばこ刻の巻」二品を対照として、
これらを喫煙した時の香り、味およびくせについて2点
識別法により比較した。官能検査パネル20名の評価は
、第1表に示す通りであった。
第   1   表 (表中の数字は、良と評価した人の数 を示し、*印は、5%で有意差がある ことを示すものである。) −9= 上表から、本化合物が、たばこの香り、味およびくせを
著しく改善することがわかる。
実施例3 屑たばこを100°Cの熱水で抽出し、さらに水溶性部
と水不溶f’1部とに分けたのち水不溶)l1部を叩解
し、これに、その乾物重の15%の釧葉樹のクラフトバ
ルブを加えた混合物を薄紙状に成形し、この薄紙に上記
の水溶性部を戻して作製したノート状再生たばこに、本
化合物5%エタノール溶液を、本化合物の添加量が」−
記再生たばこのili位重■当りlQppmになるよう
に均一に噴霧したのち裁刻して巻上げ、本化合物無添加
の上記たばこ刻みの巻上品を対照品にして、これらを喫
煙したときの香り、味および刺激について、2点識別法
により、これらの喫味を比較した。官能検査パネル2o
名の評価は、第2表に示す通りであった。
第    2    表 (表中の数字は、良と評価した人の数 を示し、*印は、5%で有意差がある ことを示すものである。) 」二人から、本化合物は、香り、味を著しく改善すると
共に、刺激の抑制効果を持つことがわかる。
[発明の効果] 、  本発明の化合物の4−(2−ホルミル−5−ヒド
ロ牛ンメチルーピロールー1−イル)−酪酸は、容易か
つ安価に製造でき、葉たばこの香喫味改善に優れた効果
を有する。
特許出願人 日本たばこ産業株式会社 −11〜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式で示される化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼
  2. (2)下記式で示される化合物を含むたばこ用香喫味改
    良剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼
JP31771390A 1990-11-26 1990-11-26 4―(2―ホルミル―5―ヒドロキシメチル―ピロ―ル―1―イル)―酪酸、および、該化合物からなるたばこ用香喫味改良剤 Pending JPH04193862A (ja)

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JP31771390A JPH04193862A (ja) 1990-11-26 1990-11-26 4―(2―ホルミル―5―ヒドロキシメチル―ピロ―ル―1―イル)―酪酸、および、該化合物からなるたばこ用香喫味改良剤

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103073478A (zh) * 2013-01-23 2013-05-01 四川大学 一种吡咯衍生物的化学合成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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