JPH0417175B2 - - Google Patents

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JPH0417175B2
JPH0417175B2 JP58193428A JP19342883A JPH0417175B2 JP H0417175 B2 JPH0417175 B2 JP H0417175B2 JP 58193428 A JP58193428 A JP 58193428A JP 19342883 A JP19342883 A JP 19342883A JP H0417175 B2 JPH0417175 B2 JP H0417175B2
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bis
aminophenoxy
apb
chlorobenzene
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Keisaburo Yamaguchi
Yukihiro Yoshikawa
Yoshimitsu Tanabe
Kenichi Sugimoto
Teruhiro Yamaguchi
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Priority to AU31853/84A priority patent/AU574092B2/en
Priority to GB08420848A priority patent/GB2148279B/en
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Priority to FR8412931A priority patent/FR2554812B1/fr
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Publication of JPH0417175B2 publication Critical patent/JPH0417175B2/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、1,3−ビス(3−アミノフエノキ
シ)ベンゼンの新規な製造方法に関する。 さらに詳しくは、一般式() (式中、X1、X2およびX3は塩素原子または臭
素原子を示す)で表わされる1,3,5−トリハ
ロゲノベンゼンと3−アミノフエノールを脱ハロ
ゲン化水素剤の存在下で反応させて得られる一般
式() (式中、Xは塩素原子または臭素原子を示す)
で表わされる1,3−ビス(3−アミノフエノキ
シ)−5−ハロゲノベンゼンを接触還元して脱ハ
ロゲン化させることを特徴とする1,3−ビス
(3−アミノフエノキシ)ベンゼンの製造方法に
関する。 1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)ベンゼ
ン(以下、APBと略記する)は、耐熱性高分子
単量体、特にポリアミド、ポリイミドの原料とな
る重要な物質である。 例えば、APB、3,3′,4,4′−ベンゾフエノ
ンテトラカルボン酸二無水物および3−アミノフ
エニルアセチレンから製造されるアセチレン未端
ポリイミドは、ポリイミドの中でも最も高い部類
の耐熱性を有するポリマーであることが知られて
いる(U.S.P.3845018、U.S.P.3879349)。 APBは、従来、レゾルシンと1−ブロモ−3
−ニトロベンゼンを縮合させ、還元して製造する
方法(Ger Offen2462112)および3−アミノフ
エノールと1,3−ジブロモベンゼンを縮合させ
て製造する方法(W.Finkら,Helv,Chim,
Acta,51971(1968)、U.S.P.4222962)が知られ
ている。 上記APBの製造方法において、レゾルシンと
3−ニトロブロモベンゼンとの反応では、まず、
レゾルシンを多量のベンゼン中でナトリウムメト
キシドと処理した後、蒸留によりベンゼンを回収
しながら脱水操作を行なつて、レゾルシンジナト
リウムを生成させ、つぎにこれを多量のピリジン
溶媒中、塩化第一銅存在下で3−ニトロブロモベ
ンゼンとをアルゴン気流下に反応させて、収率41
%で1,3−ビス(3−ニトロフエノキシ)ベン
ゼンを得、ついで、このニトロ化合物を硫酸第一
鉄で還元して目的物を製造している。 また、3−アミノフエノールと1,3−ジブロ
モベンゼンとを縮合させて製造する方法では、銅
粉の存在下、両者を200〜280℃で反応させるかあ
るいは多量のピリジン中、塩化第一銅の存在下に
反応させて目的物を製造しているが、収率は45〜
65%と低い。 このようにAPBの公知の製造法は、ピリジン
のような臭気等から取扱いに難点のある反応溶媒
を多量に使用し、また、加水分解等の副反応を抑
制するために、ベンゼンのような脱水溶剤を多量
に使用して厳密な水分の除去の操作が必要なう
え、銅粉や塩化第一銅等の反応促進剤を使用する
ので、着色や銅イオンの除去等にも注意を払わな
ければならず、かつ、不活性ガス下で反応させる
等、製造作業上、廃棄物の無公害化等の観点から
も、これらの方法を実施するのは極めて困難であ
る。 本発明者らは、上記のような欠点のないAPB
の製造方法について鋭意検討した。その結果、農
医薬原料、溶剤等に広く利用されている1,3,
5−トリハロゲノベンゼンと3−アミノフエノー
ルを縮合させることにより、1,3−ビス(3−
アミノフエノキシ)−5−ハロゲノベンゼンを製
造し、ついでこの1,3−ビス(3−アミノフエ
ノキシ)−5−ハロゲノベンゼンを接触還元する
ことにより、脱ハロゲン化させてAPBを高収率
に製造する方法を見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明の方法は、一般式() (式中、X1、X2およびX3は塩素原子または臭
素原子を示す)で表わされる1,3,5−トリハ
ロゲノベンゼンと3−アミノフエノールを脱ハロ
ゲン化水素剤の存在下で反応させて得られる一般
式() (式中、Xは塩素原子または臭素原子を示す)
で表わされる1,3−ビス(3−アミノフエノキ
シ)−5−ハロゲノベンゼンを得、ついで接触還
元して脱ハロゲン化させることを特徴とする1,
3−ビス(3−アミノフエノキシ)ベンゼンの製
造方法である。 本発明の方法は、まず、1,3,5−トリハロ
ゲノベンゼンと2分子の3−アミノフエノールを
脱ハロゲン化水素剤の存在下に有機溶剤中で反応
させ1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)−5
−ハロゲノベンゼンを製造する、ついでこの1,
3ビス(3−アミノフエノキシ)−5−ハロゲノ
ベンゼンを接触還元により脱ハロゲン化させて、
1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)ベンゼン
(APB)を製造する方法である。 本発明の方法によれば、前述の1,3−ジブロ
モベンゼンと3−アミノフエノールとの反応のよ
うなUllman反応において、一般に反応促進剤と
して使用される銅化合物を用いることもなく、ま
た、簡単な水分を除去する操作により、反応は温
和な条件下で容易に進行し、高収率で1,3−ビ
ス(3−アミノフエノキシ)−5−ハロゲノベン
ゼンが製造できることが特徴である。 本発明の方法で使用する原料は、前記一般式
()で表わされる1,3,5−トリハロゲノベ
ンゼンと3−アミノフエノールであり、1,3,
5−トリハロゲノベンゼンは、塩素原子、臭素原
子および塩素原子にそれぞれ置換されたベンゼン
誘導体である。 例えば、1,3,5−トリクロロベンゼン、
1,3−ジクロロ−5−ブロモベンゼン、1,3
−ジブロモ−5−クロロベンゼンおよび1,3,
5−トリブロモベンゼンである。 目的物は1,3,5−トリクロロベンゼン、
1,3−ジクロロ−5−ブロモベンゼンの場合、
1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−ク
ロロベンゼンであり、1,3−ジブロモ−5−ク
ロロベンゼンの場合、主生成物は1,3−ビス
(3−アミノフエノキシ)−5−クロロベンゼンで
ある。そして、1,3,5−トリブロモベンゼン
の場合は1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)
−5−ブロモベンゼンである。 3−アミノフエノールは、1,3,5−トリハ
ロゲノベンゼンに対し、2〜5倍モルで使用し、
好ましくは2.1〜3倍モルで使用する。 本発明の方法で使用する脱塩化水素剤は、アル
カリ金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩およびア
ルコキシド類であり、例えば、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、重炭酸カリ
ウム、重炭酸ナトリウム、カリウムエトキシド、
カリウムイソプロポキシド、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシドおよびリチウムエトキ
シド等が挙げられる。これらは単独は勿論、2種
類以上を併用してもとくに差しつかえない。 これら脱ハロゲン化水素剤は、原料の3−アミ
ノフエノールと当量以上あれば良く、好ましくは
1〜1.5当量で十分である。 次に、この方法における反応溶剤としては、非
プロトン性極性溶剤を使用する。この非プロトン
性極性溶剤としては、N−メチルホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルスルホン、スルホラン、N−メチルピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンお
よびリン酸ヘキサメチルトリアミド等が挙げられ
る。これらの溶剤の使用量は、特に限定されない
が、通常原料に対して1〜10重量倍で十分であ
る。 以上の原料および反応剤を用いて1,3−ビス
(3−アミノフエノキシ)−5−ハロゲノベンゼン
を得る反応における一般的な実施態様としては、
所定量の3−アミノフエノール、脱ハロゲン化水
素剤および溶剤を装入し、3−アミノフエノール
をアルカリ金属塩としたのち、1,3,5−トリ
ハロゲノベンゼンを添加して反応させるか、ある
いはあらかじめ1,3,5−トリハロゲノベンゼ
ンを含む全原料を同時に加え、そのまま昇温して
反応させるかいずれであつても良い。勿論、これ
らに限定されるものではなく、その他の態様によ
り適宜実施できる。 反応系内に水が生成する場合の除去する方法と
して、窒素ガス等を通気させることによつて、反
応中、徐々に系外に排出させる方法があるが、一
般的にはベンゼン、トルエン、キシレン、クロロ
ベンゼン等を少量使用して共沸により系外へと取
り除く方法が多用される。 反応温度は、通常、120〜240℃の範囲である
が、好ましくは140〜200℃の範囲である。反応終
了後、濃縮したのち、あるいはそのまま水等に排
出して目的物を得る。 この反応の終点は、薄層クロマトグラフイーま
たは高速液体クロマトグラフイーにより未反応中
間体(モノアミノフエノキシ体)の減少を見なが
ら決定することができる。 つぎに得られた1,3−ビス(3−アミノフエ
ノキシ)−5−ハロゲノベンゼンを脱ハロゲン化
する。 この反応では、溶剤中で還元触媒の存在下に接
触還元反応を行なう。前記反応で得られた1,3
−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−ハロゲノ
ベンゼンを反応混合物から単離して、次の反応を
行なつても、また単離することなく次の反応を行
なつても良い。この場合、脱ハロゲン化水素剤が
あつてもなくても良い。反応はいずれの場合も容
易に進行し、副生物もなく、高収率で高純度な目
的物を製造することができる。したがつて、従来
法のような低収率で、しかも反応および精製にお
ける複雑な操作を必要とする等の欠点もなく、工
業的な製造方法として好適である。 この反応で使用される還元触媒としては、一般
に接触還元に使用されている金属触媒、例えば、
ニツケル、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニ
ウム、コバルト、銅等を使用することができる。 工業的にはパラジウム触媒を使用するのが好ま
しい。 これらの触媒は金属の状態でも使用することが
できるが、通常は、活性炭、硫酸バリウム、シリ
カゲル、アルミナ等の担体表面に付着させて用い
たり、また、ニツケル、コバルト、銅等はラネー
触媒として用いてもよい。触媒の使用量は1,3
−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−ハロゲノ
ベンゼンに対して金属として0.01〜10重量%の範
囲であり、通常、金属の状態で使用する場合は1
〜10重量%、担体に付着させた場合では0.05〜1
重量%の範囲である。 この脱ハロゲン化反応では接触還元反応により
ハロゲン化水素が生成する。このハロゲン化水素
を捕促する目的で脱ハロゲン化水素剤を使用して
もよい。 この脱ハロゲン化水素剤としては、アルカリ金
属またはアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、
炭酸塩、重炭酸塩、低級脂肪酸塩またはアンモニ
アあるいは通常の有機アミン類である。 例えば、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム、
酸化マグネシウム、重炭酸アンモニウム、酸化カ
ルシウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム、炭
酸カリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、
プロピオン酸カリウム、アンモニア、トリエチル
アミン、トリ−n−ブチルアミン、トリエタノー
ルアミン、ピリジンおよびN−メチルモルホリン
等があげられる。これらの塩基は必要により、2
種類以上を混合して用いてもよい。 塩基の使用量は、1,3−ビス(3−アミノフ
エノキシ)−5−ハロゲノベンゼンに対して1当
量以上あれば良く、通常は、1〜3当量添加して
用いられる。 この反応における反応溶剤としては、反応に不
活性なものであれば特に限定されるものでなく、
例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール等のアルコール類、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、等のグリコール類、エーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチルセ
ロソルブ等のエーテル類、ヘキサン、シクロヘキ
サン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル類、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタン、1,1,2−トリクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素類、N,N′−ジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノンおよび水等が使用でき
る。 溶剤の使用量は、1,3−ビス(3−アミノフ
エノキシ)−5−ハロゲノベンゼンを懸濁させる
か、あるいは溶解させるに足る量で十分であり、
特に限定されないが、通常、1,3−ビス(3−
アミノフエノキシ)−5−ハロゲノベンゼンに対
して0.5〜10重量倍で十分である。 この反応の一般的な実施態様としては、溶剤に
1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−ハ
ロゲノベンゼンを溶解または懸濁した状態下に触
媒を加え、そのまま所定の温度で接触還元反応を
行ない脱ハロゲン化させる。 一方、脱ハロゲン化水素剤を用いる場合も、同
様に、接触還元反応を行なうことができるが、こ
の場合、あらかじめ脱塩化水素剤を添加して反応
させるか、あるいは、反応中逐時添加するかのい
ずれの方法でもさしつかえない。 この反応の温度は特に限定はない。一般的に
は、20〜200℃の範囲、特に20〜100℃が好まし
い。 また、反応圧力は、通常、常圧〜50Kg/cm2でよ
い。 反応の終点は、水素吸収量を定量することによ
つて決定することができる。 反応後、溶解状態にある場合は過して触媒等
を除き、濃縮、希釈等の方法で結晶として析出さ
せるか、鉱酸の添加によつて鉱酸塩として析出さ
せ中和して目的物を得る等の方法がある。また、
析出状態にある場合は加熱溶解させ、熱過によ
つて触媒等を除き、冷却後、析出した目的物の結
晶を得ることができる。 以下、本発明を実施例により、更に詳細に説明
する。 実施例 1 撹拌装置および水分離器を備えた2のフラス
コに3−アミノフエノール120g(1.1モル)、粒
状水酸化カリウム(純度86%)75g(1.15モル)、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
(DMIと略記する)500mlおよびキシレン50mlを
装入し、撹拌下に窒素を通気させながら昇温し
て、キシレンの還流状態で反応系内の水分を水分
離器により除去した。留出した水の量は20.5mlで
あつた。 次に、DMI250mlと1,3,5−トリクロロベ
ンゼン91g(0.5モル)の溶液を1時間かけて加
え、系内のキシレンを留去させながら、温度145
〜150℃で5時間保つた。ついで、温度を170〜
180℃に上げ、18時間反応させた。 反応終了後、ただちにアスピレーターを用いて
真空度50〜70mmHgの圧力で溶剤のDMIを留去さ
せ回収した。回収したDMIは690mlであつた。 この回収残査を激しく撹拌してくる水1.5中
に投入して褐色油状物を下層に分離させた。この
褐色油状物は粗1,3−ビス(3−アミノフエノ
キシ)−5−クロロベンゼンであり、高速液体ク
ロマトグラフイーによる純度は92.3%であつた。 静置、傾斜して褐色油状物を分離したのち、6
規定の塩酸水溶液520g(2.5モル)を加え、加熱
溶解させた。 放冷することにより1,3−ビス(3−アミノ
フエノキシ)−5−クロロベンゼンの塩酸塩が析
出しこれを過して10%食塩水で洗浄後、乾燥し
た。この収量は174.4g(収率87.3%)であつた。
なお、この1,3−ビス(3−アミノフエノキ
シ)−5−クロロベンゼンの塩酸塩を2%含水イ
ソプロパノールで再結晶すると白色針状晶の純品
が得られた。このものの融点は268〜272%で、元
素分析の結果はつぎの通りである。
【表】 ついで、ガラス製密閉容器に、前記の1,3−
ビス(3−アミノフエノキシ)−5−クロロベン
ゼン塩酸塩4g(0.01モル)、粒状水酸化ナトリ
ウム(純度96%)1.25g(0.03モル)、5%Pd−
c0.08gおよびメタノール20mlを装入し激しく撹
拌しながら水素を導入した。 反応温度25〜30℃で3時間行なつたところ、
220mlの水素を吸収し、これ以上の吸収が認めら
れなくなつたので反応を終了した。つづいて、反
応液を過して触媒等を除き、溶液に20mlの濃塩
酸を加えると1,3−ビス(3−アミノフエノキ
シ)ベンゼン(APB)の塩酸塩の白色針状結晶
が析出した。過して、イソプロパノールで洗浄
後、乾燥した。収量3.5g(収率95.9%/対1,
3−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−クロロ
ベンゼン塩酸塩)である。 さらに、このAPB塩酸塩を水に溶解させたの
ち希アンモニア水で中和すると白色沈澱が析出し
た。過、水洗後乾燥してAPBを得た。 高速液体クロマトグラフイーによる純度は98.2
%であつた。 このAPBをイソプロパノールで再結晶するこ
とにより白色針状結晶の純品が得られた。融点は
105〜107℃で、元素分析値は次の通りである。
【表】 実施例 2 実施例1と同様の装置に3−アミノフエノール
12g(0.11モル)、粒状水酸化ナトリウム(純度
96%)4.6g(0.11モル)、トルエン10mlおよび
DMI50mlを装入し、撹拌下に窒素を通気させな
がら昇温して、トルエンの還流状態で反応系内の
水分を水分離器により除去した。次に、DMI50
mlと1,3,5−トリブロモベンゼン15.7g
(0.05モル)を加え、系内のトルエンを留去させ
ながら温度150〜160℃で20時間反応させた。 化後、実施例1と同様の方法で処理して1,3
−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−ブロモベ
ンゼンの塩酸塩を得た。この塩酸塩を2%含水イ
ソプロパノールで再結晶した後、水に溶解させ、
希アンモニア水で中和したところ微褐色油状の
1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−ブ
ロモベンゼンが遊離した。これをエーテルで抽出
したのち真空乾燥して微褐色油状の1,3−ビス
(3−アミノフエノキシ)−5−ブロモベンゼンを
得た。 これを、つぎの反応に用いるが、別に冷所に保
存したところ結晶化した。得られた結晶は、融点
が68〜69℃であり、元素分析値は次の通りであつ
た。
【表】 つぎに前記の微褐色油状の1,3−ビス(3−
アミノフエノキシ)−5−ブロモベンゼン3.7g
(0.01モル)、粒状水酸化カリウム(純度86%)
0.65g(0.01モル)、5%Pd-c触媒0.1gおよびイ
ソプロパノール10mlをガラス製密閉容器に装入
し、激しく撹拌しながら水素を導入した。反応温
度50〜60℃で2時間行なつたところ228mlの水素
を吸収した。つぎに、反応液を同温度で熱過
し、温水10mlを加えて放冷すると白色針状の
APBが析出した。過、水洗後乾燥して2.81g
の目的物を得た(収率96.2%/対1,3−ビス
(3−アミノフエノキシ)−5−ブロモベンゼン)。
高速液体クロマトグラフイーによる純度は98.9%
であつた。融点は103〜106℃であり、元素分析値
は次の通りであつた。
【表】 実施例 3 撹拌装置付フラスコに3−アミノフエノール12
g(0.1モル)、1,3−ジブロモ−5−クロロベ
ンゼン13.5g(0.05モル)、炭酸カリウム10.4g
(0.075モル)およびジメチルスルホキシド100ml
を装入し、撹拌下に窒素を通気させながら、温度
150〜170℃で24時間反応させた。 以後、実施例1と同様の方法で処理して1,3
−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−ハロゲノ
ベンゼンの塩酸塩を得た。 このものを中和後、高速液体クロマトグラフイ
ーで分析したところ1,3−ビス(3−アミノフ
エノキシ)−5−クロロベンゼン対1,3−ビス
(3−アミノフエノキシ)−5−ブロモベンゼンが
93対7の割合であつた。 ついで、このクロル体とブロモ体の混合物であ
る1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−
ハロゲノベンゼンの塩酸塩を用い、実施例1と同
じ条件で還元反応、後処理を行ない目的物の
APBを得た。原料組成比から換算した収率は93
%であつた。 実施例 4 実施例1で得られた1,3−ビス(3−アミノ
フエノキシ)−5−クロロベンゼンの塩酸塩を水
に溶解させ、希アンモニア水で中和したところ微
褐色油状の1,3−ビス(3−アミノフエノキ
シ)−5−クロロベンゼンが遊離した。これをエ
ーテルで抽出した後、真空乾燥して微褐色油状の
1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)−5−ク
ロロベンゼンが得られた。 得られた1,3−ビス(3−アミノフエノキ
シ)−5−クロロベンゼンを脱ハロゲン化に供す
るが別途、油状物を冷所に放置して結晶化させ
た。 このものの融点は72〜73℃で、元素分析値はつ
ぎの通りであつた。
【表】 ついで、前記の微褐色油状の1,3−ビス(3
−アミノフエノキシ)−5−クロロベンゼン3.3g
(0.01モル)、5%Pd-c触媒0.15gおよび30%ジ
オキサン水溶液10mlをガラス製密閉容器に装入
し、激しく撹拌しながら水素を導入した。反応温
度70〜80℃で3時間行なつたところ212mlの水素
を吸収した。次に、反応液を過して触媒を除き
希アンモニア水で中和して放置すると白色針状結
晶が析出した。 過、水洗後乾燥して2.75gの目的物である
APBを得た(収率94.2%/対1,3−ビス(3
−アミノフエノキシ)−5−クロロベンゼン)。融
点は103〜106℃であつた。 実施例 5〜8 実施例1において、還元時の脱塩化水素剤およ
び溶剤を表−1のように変えて反応を行ない目的
物のAPBを得た。使用した脱塩化水素剤および
溶剤ならびにAPBの収率(対1,3−ビス(3
−アミノフエノキシ)−5−クロロベンゼン塩酸
塩)を表−1に示す。
【表】 実施例 9 実施例1で得られた微褐色油状の1,3−ビス
(3−アミノフエノキシ)−5−クロロベンゼン
9.8g(0.03モル)、10%Pt-c0.2g、30%アンモニ
ア水3.4g(0.06モル)およびベンゼン75mlをオ
ートクレーブに装入し、激しく撹拌しながら水素
を導入して圧力5〜7Kg/cm2・Gに保つた。内温
40〜50℃で6.5時間反応させたのち、過して触
媒を除き反応液を濃縮して放置したところ、白色
プリズム晶の結晶が析出した。これを過して乾
燥し、目的物であるAPBを得た。収量6.85(収率
78.2%/対1,3−ビス(3−アミノフエノキ
シ)−5−クロロベンゼン)。融点は104〜106.5℃
である。 実施例 10 脱塩化水素剤に水酸化カルシウム、溶剤に1,
1,2−トリクロロエタン、触媒にラネイニツケ
ルを用いた以外は実施例9と同様に行なつて目的
物のAPBを得た(収率76.6%/対1,3−ビス
(3−アミノフエノキシ)−5−クロロベンゼン)。 実施例 11 実施例1と全く同様に縮合反応を行なつたのち
反応液を過して析出している塩化カリウムを除
いた。この過した後の反応液を2のガラス製
密閉容器に装入し、5%Pd-c4.9gおよび30%水
酸化カリウム水溶液100g(0.6モル)を加え、激
しく撹拌しながら水素を導入した。内温30〜35℃
で8時間、反応を行なつたところ11.05の水素
を吸収した。これ以上、吸収が認められなくなつ
たので終了した。次に、反応液を過して触媒等
を除き、減圧濃縮して溶剤のDMIを回収した。
回収したDMIの量は670mlであつた。濃縮後の残
査に温水1.5を加え、撹拌後、静置して上層の
水を傾斜して除いた。 下層のタール状物は目的物であるAPBであり、
高速液体クロマトグラフイーによる純度は93.6%
であつた。このタール状物を350mlのイソプロパ
ノールに加熱溶解させ、3gの活性炭を加えて熱
過した。液を放冷すると白色針状結晶が析出
した。 過し、乾燥することにより目的物を得た。収
量117.2g(通算収率80.2%)、融点は103〜106℃
である。 実施例 12 実施例1と全く同様に縮合反応を行なつて、溶
剤のDMIを回収したのち、残査のタール状物質
を350mlのイソプロパノールに溶解させ、不溶物
を過して除いた。 これを1のガラス製密閉容器に装入し、5%
Pd-c3.2gおよび粒状水酸化ナトリウム(純度96
%)21g(0.5モル)を加え、激しく撹拌しなが
ら水素を導入した。内温50〜60℃で5時間反応を
行なつたところ、11.1の水素を吸収した。 これ以上、吸収が認められなくなつたので終了
した。ただちに、熱過して触媒等を除き、放冷
すると白色針状結晶が析出した。これを過し、
乾燥することにより目的物のAPBを得た。収量
121.8g(通算収量83.3%)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、X1、X2およびX3は塩素原子または臭
    素原子を示す)で表わされる1,3,5−トリハ
    ロゲノベンゼンと3−アミノフエノールを脱ハロ
    ゲン化水素剤の存在下で反応させて得られる一般
    式() (式中、Xは塩素原子または臭素原子を示す)
    で表わされる1,3−ビス(3−アミノフエノキ
    シ)−5−ハロゲノベンゼンを接触還元して脱ハ
    ロゲン化させることを特徴とする1,3−ビス
    (3−アミノフエノキシ)ベンゼンの製造方法。
JP58193428A 1983-10-18 1983-10-18 1,3−ビス(3−アミノフエノキシ)ベンゼンの製造方法 Granted JPS6087247A (ja)

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