JPH04137938U - 車両用ドアミラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアミラーの構造上の主体部品であるブラケ
ットの重量を軽減することにより、ブラケットを支持す
るステーの小形化を図って、全体のデザインの自由度を
高めた。 【構成】 ステー１はブラケット９を枢支している。ブ
ラケット９はガラス繊維を含んだ強化樹脂を成形して成
る。このブラケット９にはドライブユニット１２が装着
さており、そのドライブユニット１２にミラー本体２が
固着されている。従って、ブラケット９の重量を軽減し
て、ブラケット９を枢支しているステー１の小形化を図
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両用ドアに取着されたステーにブラケットを支持する構成のドア ミラーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、ドアミラーの構成としては、ミラー本体及びミラーハウジングをブ ラケットに支持すると共に、そのブラケットを車両用ドアに取着されたステーに 支持するものが一般的である。この場合、ドアミラーの構造上の主体であるブラ ケットは亜鉛ダイカスト鋳造品から形成されており、これによりドアミラー全体 の強度を高めるようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来構成の場合、ブラケットは比重６．７の亜鉛ダイカス トから形成されているので、全体の重量は大きかった。このため、ブラケットを 支持するステーの強度を十分に確保しなければならず、ステー等の大形化を招来 し、ひいては全体のデザインに制約を生じていた。

【０００４】 また、ブラケットのエッジ部のばり取り或は塗装を施さなければならず、コス トアップを招来していた。さらに、自動車が長期間使用された場合には、ブラケ ットの表面が劣化してしまう虞があった。

【０００５】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ブラケットを構造部 材の主体とするものにおいて、ブラケットの重量の軽減を図って、全体のデザイ ンの自由度を高めることができる等の効果を奏する車両用ドアミラーを提供する にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案は、車両用ドアに取着されたステーと、このステーに装着された状態で ミラー本体及びミラーハウジングを支持するブラケットとを備えたドアミラーで あって、前記ブラケットは樹脂成形されていることを特徴としたものである。

【０００７】

【作用】

ブラケットは樹脂成形されているので、その重量は軽減化されている。従って 、ブラケットを支持しているステーを小形化して、全体のデザインの自由度を高 めることができる。

【０００８】 また、樹脂成形されたブラケットに対してばり取り或は塗装を施す必要はなく 、これによりコストを低減化することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。ドアミラー全体を斜視し て示す図２において、ステー１には、ミラー本体２を支持したミラーハウジング ３が支持されている。

【００１０】 全体を分解して示す図１において、Ｌ字状のステー１は亜鉛ダイカストから形 成されており、ドアに取着される取付部４と矩形状に陥没形成された支持部５と を一定成形して成る。ステー１の支持部５にはスタンド６が嵌合されている。こ のスタンド６は亜鉛ダイカストから成り、矩形状のベース７にピン８を立設して 成る。

【００１１】 ブラケット９はナイロンにガラス繊維を５０％混入した強化樹脂を成形して成 る。このブラケット９は、円筒状の枢支部１０に矩形枠状の装着部１１が一体成 形されている。ここで、枢支部１０はスタンド６のピン８に枢支されており、こ れによりブラケット９がステー６に対して回動自在となっている。

【００１２】 ブラケット９の装着部１１にはユニットドライブ１２が固着されている。この ユニットドライブ１２には揺動部１３が設けられており、その揺動部１３は、外 部信号に応じたモータの駆動により上下若しくは水平方向に揺動するようになっ ている。このユニットドライブ１２の揺動部１３にはミラー本体２が固着されて いる。従って、ユニットドライブ１２の揺動部１３の揺動に応じてミラー本体２ の角度が変化される。

【００１３】 そして、上述のようにステー１に装着させた状態でミラー本体２を支持するブ ラケット９にはミラーハウジング３が固着されており、その状態では、ブラケッ ト９はミラーハウジング３により覆われると共に、ミラーハウジング３からミラ ー本体２が外部を臨む形態となっている。

【００１４】 上記構成のものによれば、強化樹脂の成形品であるブラケット９の比重は１． ６であり、比重が６．７の亜鉛ダイカストの従来例ものに比べて、その強度を確 保しながら約３００ｇの軽減を図ることができる。従って、ステー１が支持して いる部品の総重量を軽減することができるので、重量の大きなブラケットを支持 するためにステーを大形化しなければならない従来例と違って、ステーの小形化 を図って、全体のデザインの自由度を高めることができる。

【００１５】 また、ブラケット９は樹脂成形品であるので、ばり取り或は塗装を不要化して コストの低減化を図ることができる。この場合、ブラケット９の樹脂色として黒 色を採用することにより、見栄えを良好に図ることができる。さらに、樹脂は錆 びることがないので、自動車が長期間使用された場合であっても、ブラケット９ の表面が経年劣化してしまうことはほとんどない。

【００１６】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案の車両用ミラーによれば、ブラケット を樹脂成形したので、ブラケットを構造上の主体とするものにおいて、ブラケッ トの重量の軽減を図って、全体のデザインの自由度を高めることができる等の優 れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す分解斜視図

【図２】全体の斜視図

【符号の説明】

１はステー、２はミラー本体、３はミラーハウジング、
９はブラケットである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両用ドアに取着されたステーと、この
   ステーに支持された状態でミラー本体及びミラーハウジ
   ングを支持するブラケットとを備えたドアミラーであっ
   て、前記ブラケットは樹脂成形されていることを特徴と
   する車両用ドアミラー。