JP3930229B2 - 車両用ミラー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に設けられる車両用ミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用ドアミラー装置は、例えば、略板状のフレームを備えている。フレームの車両後方側かつ車両外側の部位には保持部位が設けられると共に、保持部位には鏡面角度調整装置が結合されており、鏡面角度調整装置は車両後方視認用のミラーを揺動可能に保持している。ここで、鏡面角度調整装置がミラーを揺動させることで、ミラーの鏡面角度が調整される。
【0003】
また、この車両用ドアミラー装置は格納装置を備えており、格納装置は金属製のスタンド及び樹脂製のケース部材を有している。スタンドは、車体側(車両のドアに設けられたドアミラーステー)に固定されると共に、ケース部材を回動可能に支持している。ケース部材はフレームの車両後方側かつ車両内側の部位に形成された支持部位に結合されており、これにより、格納装置はフレーム及び鏡面角度調整装置を介してミラーを支持している。ここで、格納装置がケース部材をスタンドに対し回動させることで、ミラーが格納または起立される。
【0004】
また、上記フレーム、鏡面角度調整装置及び格納装置はドアミラーバイザー内に収納されており、ドアミラーバイザーはフレームに固定された構成である。
【0005】
しかしながら、このような車両用ドアミラー装置では、フレームにドアミラーバイザーの荷重が掛かるのみならず、フレームの保持部位に鏡面角度調整装置及びミラーの荷重が掛かり、さらには、フレームの支持部位に鏡面角度調整装置、ミラー及びフレーム自体の荷重が掛かるため、フレーム(特に保持部位、支持部位及び両部位の接続部分)には充分な剛性が必要になる。また、ミラーの鏡像に影響の無いようミラーの振動を減らすためにも、フレームには充分な剛性が必要になる。このため、フレームは樹脂成形やダイカスト成形等で肉厚が厚されて製作されているが、これでは、フレームが高コストになるという問題がある。
【0006】
一方、鉄板をプレス加工することでフレームを製作すると、フレームのコストを低減することは可能であるが、フレームが充分な剛性を確保できないという問題が生じる。
【0007】
さらにまた、車両の振動や風圧等によってケース部材が撓む場合には、フレーム及び鏡面角度調整装置を介してミラーにびびりが発生して、ミラーの後方視認性が悪化する(特にケース部材の車両前後方向における撓みは、ミラーの車両後方に対する角度を変化させるため、ミラーの後方視認性を悪化させ易い)という問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、低コストで充分な剛性を有するフレームを備えた車両用ミラー装置またはミラーの後方視認性を良好にできる車両用ミラー装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車両用ミラー装置は、車両後方視認用のミラーを保持する保持部材が結合された保持部位と車体側に固定された支持部材が結合された支持部位とを有して前記保持部材と前記支持部材とを連結することで前記支持部材に前記ミラーを支持させるフレームを備えた車両用ミラー装置において、プレス加工して形成されたフレーム成形用金属板に絞り加工を施して前記保持部位と前記支持部位とをそれぞれ形成すると共に前記保持部位と前記支持部位との接続部分に前記保持部位及び支持部位に対し突出する絞り加工による絞り部を備え、かつ、前記フレーム成形用金属板に窪み部を形成することで前記フレームを成形した、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の車両用ミラー装置では、フレームが保持部位と支持部位とを有しており、ミラーを保持する保持部材が保持部位に結合されると共に車体側に固定された支持部材が支持部位に結合されることで、支持部材がフレーム及び保持部材を介してミラーを支持している。したがって、ミラーの鏡像に影響の無いようミラーの振動を減らすためには、フレームの保持部位、支持部位及び両部位の接続部分の剛性を高くする必要がある。
【0011】
また、フレームの保持部位はミラーのみならず例えばミラーの鏡面角度を調整する保持部材としての鏡面角度調整装置を保持する場合があり、フレームの支持部位は例えばミラーを格納・起立させる支持部材としての格納装置を保持する場合がある。したがって、これらの重量物(鏡面角度調整装置及び格納装置)を確実に保持するためにも、フレームの保持部位、支持部位及び両部位の接続部分の剛性を高くする必要がある。
【0012】
ここで、プレス加工して形成されたフレーム成形用金属板に絞り加工が施されて保持部位と支持部位とがそれぞれ形成されているため、保持部位と支持部位とがそれぞれ充分な剛性を有している。さらに、保持部位と支持部位との接続部分には絞り加工による絞り部を備えているため、この接続部分も絞り部により充分な剛性を有している。このため、フレームは充分な剛性を有することができる。したがって、ミラーの振動を減らしてミラーの鏡像への影響を無くすことができると共に、フレームが上記重量物(鏡面角度調整装置及び格納装置)を確実に保持することができる。
【0013】
さらに、フレーム成形用金属板によりフレームが成形されるため、フレームを低コストにすることができる。
【0014】
請求項2に記載の車両用ミラー装置は、請求項1に記載の車両用ミラー装置において、前記フレームの支持部位の絞り深さを前記フレームの保持部位の絞り深さより深くした、ことを特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の車両用ミラー装置では、フレームの支持部位はミラーアッセンブリ全体(例えばミラー、鏡面角度調整装置(保持部材)及びドアミラーバイザー等)を支持する部位であるため、最も高い剛性を有する必要がある。
【0016】
ここで、フレームの支持部位の絞り深さをフレームの保持部位の絞り深さより深くしたため、フレームの支持部位が一層高い剛性を有することができる。これにより、フレームの支持部位がミラーアッセンブリ全体を確実に支持することができる。
【0017】
請求項3に記載の車両用ミラー装置は、請求項1または請求項2に記載の車両用ミラー装置において、前記フレームに一体に形成され、前記フレームに対し車両前方側または車両後方側へ突出すると共に、前記支持部材が結合される突出部を備えた、ことを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の車両用ミラー装置では、車体側に固定された支持部材がフレームを介してミラーを支持している。
【0019】
ここで、フレームには突出部が車両前方側または車両後方側へ突出されて一体に形成されており、支持部材はフレームと突出部との2つの部位に結合されている。このため、車両の振動や風圧等による支持部材の撓みをこのフレーム及び突出部により阻止でき、これにより、フレームを介してのミラーのびびりを防止して、ミラーの後方視認性を良好にすることができる。特に、支持部材の車両前後方向における撓みを突出部により阻止できるため、ミラーの車両後方に対する角度変化を防止して、ミラーの後方視認性を効果的に良好にすることができる。
【0020】
さらに、支持部材の強度が低くても、フレーム及び突出部により支持部材の撓みを阻止できるため、支持部材の肉厚を厚くして支持部材の強度を高くする必要がない。このため、支持部材が大型化することを防止でき、支持部材(例えば格納装置)を小型車(例えば軽自動車)に搭載することができる。
【0021】
請求項4に記載の車両用ミラー装置は、請求項3に記載の車両用ミラー装置にいて、前記突出部は、前記フレームに対し垂直とされて前記フレームに一体に連結された垂直壁と前記フレームに対し平行とされて前記垂直壁に一体に連結された平行壁とを有し、かつ、前記支持部材を前記フレーム、垂直壁及び平行壁で包み込んだ状態でネジを前記フレーム、支持部材及び平行壁に貫通させて前記支持部材を前記フレーム及び平行壁に固定することで前記支持部材を前記フレーム及び突出部に結合した、ことを特徴としている。
【0022】
請求項4に記載の車両用ミラー装置では、支持部材がフレーム並びに突出部の垂直壁(フレームに垂直かつ一体とされた側壁)及び平行壁(フレームに平行かつ垂直壁に一体とされた側壁)で包み込まれた状態でネジがフレーム、支持部材及び平行壁に貫通されることで支持部材がフレーム及び平行壁に固定されている。このため、支持部材を強固かつ確実にフレーム及び突出部に結合することができ、ミラーの後方視認性を一層良好にすることができる。
【0023】
また、ネジを一方向(フレーム、支持部材及び平行壁を貫通する方向)へ締め付けるのみで支持部材をフレーム及び平行壁に固定できるため、容易に支持部材をフレーム及び突出部に結合することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の車両用ミラー装置が適用されて構成された第1実施の形態に係る車両用ドアミラー装置100の主要部が斜視図にて示されており、また、図2には、車両用ドアミラー装置100が分解斜視図にて示されている。
【0025】
本実施の形態に係る車両用ドアミラー装置100は、略板状のフレーム102を備えている。フレーム102は、プレス加工して形成されたフレーム成形用金属板(例えば鉄板)に絞り加工を施すことで、車両後方側かつ車両外側の部位に保持部位104が形成されると共に、車両後方側かつ車両内側の部位に支持部位106が形成されている。これにより、保持部位104は車両前方側に窪んだ形状とされると共に、支持部位106は保持部位104に対し更に車両前方側に窪んだ形状とされて支持部位106の絞り深さが保持部位104の絞り深さより深くされている。さらに、保持部位104と支持部位106との接続部分の上部には前記絞り加工により絞り部108が形成されており、絞り部108は保持部位104及び支持部位106に対し車両後方側に突出している。
【0026】
保持部位104の上部には車両幅方向に略平行な段差部110が設けられると共に、支持部位106の上部には車両幅方向に略平行な段差部112が設けられている。さらに、保持部位104には車両上下方向に略平行な窪み部114が形成されており、窪み部114は保持部位104に対し車両前方側に僅かに窪んだ形状とされている。また、フレーム102には複数の中空孔116が形成されており、これらの中空孔116は後記鏡面角度調整装置16や格納装置120への配線等に用いられる。さらに、支持部位106の車両上下方向中間部分の車両外側端部、支持部位106下部の車両内側端部及び車両外側端部には、それぞれ固定孔118が形成されている。
【0027】
フレーム102の保持部位104には、保持部材としての鏡面角度調整装置16が結合されている。鏡面角度調整装置16は車両後方視認用のミラー18を揺動可能に保持しており、鏡面角度調整装置16がミラー18を揺動させることで、ミラー18の鏡面角度が調整される。
【0028】
また、この車両用ドアミラー装置100は、支持部材としての格納装置120を備えており、格納装置120はスタンド122を有している。スタンド122の下部には床部124が設けられており、床部124が車両のドア(図示省略)に固定されたドアミラーステー42に固定されることで、スタンド122が車体側に固定されている。床部124には円筒状の支持軸126が一体に設けられており、支持軸126は床部124に対し車両上方側へ立設されている。
【0029】
格納装置120は、ケース部材128を有している。ケース部材128には上記支持軸126が挿入されており、これにより、ケース部材128はスタンド122に回動可能に支持されている。ケース部材128上部の車両外側端部、ケース部材128下部の車両内側端部及び車両外側端部にはそれぞれ貫通孔130が設けられており、各貫通孔130は、ケース部材128を車両前後方向へ貫通すると共に、上記フレーム102の各固定孔118に対応している。ここで、複数本(本実施の形態では3本)のネジ132が貫通孔130及び固定孔118にそれぞれ貫通かつ固定されることで、ケース部材128がフレーム102に結合されており、このため、格納装置120がフレーム102及び鏡面角度調整装置16を介してミラー18を支持している。
【0030】
格納装置120は、ケース部材128をスタンド122に対し回動させることで、フレーム102及び鏡面角度調整装置16を介してミラー18を格納または起立させる構成である。
【0031】
また、上記フレーム12、鏡面角度調整装置16及び格納装置120はドアミラーバイザー52の内部に収納されている。ドアミラーバイザー52は、車両前方側のバイザーカバー54と車両後方側のバイザーリム56とが嵌合されて構成されており、バイザーカバー54及びバイザーリム56はそれぞれフレーム102に固定されている。
【0032】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】
以上の構成の車両用ドアミラー装置100では、フレーム102が保持部位104と支持部位106とを有しており、ミラー18を保持する鏡面角度調整装置16が保持部位104に結合されると共に車体側に固定された格納装置120が支持部位106に結合されることで、格納装置120がフレーム102及び鏡面角度調整装置16を介してミラー18を支持している。したがって、ミラー18の鏡像に影響の無いようミラー18の振動を減らすためには、フレーム102の保持部位104、支持部位106及び両部位の接続部分の剛性を高くする必要がある。
【0034】
また、フレーム102の保持部位104はミラー18のみならず鏡面角度調整装置16を保持すると共に、フレーム102の支持部位106は格納装置120を保持している。したがって、これらの重量物(鏡面角度調整装置16及び格納装置120)を確実に保持するためにも、フレーム102の保持部位104、支持部位106及び両部位の接続部分の剛性を高くする必要がある。
【0035】
さらに、フレーム102の支持部位106はミラーアッセンブリ全体(ミラー18、鏡面角度調整装置16及びドアミラーバイザー52等)を支持する部位であるため、最も高い剛性を有する必要がある。
【0036】
ここで、プレス加工して形成されたフレーム成形用金属板に絞り加工が施されて保持部位104と支持部位106とがそれぞれ形成されているため、保持部位104と支持部位106とがそれぞれ充分な剛性を有している。さらに、保持部位104と支持部位106との接続部分には前記絞り加工による絞り部108を備えているため、この接続部分も絞り部108により充分な剛性を有している。このため、フレーム102は充分な剛性を有することができる。したがって、ミラー18の振動を減らしてミラー18の鏡像への影響を無くすことができると共に、フレーム102が上記重量物(鏡面角度調整装置16及び格納装置120)を確実に保持することができる。
【0037】
さらに、フレーム102の支持部位106の絞り深さをフレーム102の保持部位104の絞り深さより深くしたため、フレーム102の支持部位106が一層高い剛性を有することができる。これにより、フレーム102の支持部位106が上記ミラーアッセンブリ全体を確実に支持することができる。
【0038】
また、フレーム102には段差部110、112及び窪み部114が形成されているため、フレーム102は一層充分な剛性を有することができる。
【0039】
したがって、フレーム102に複数の中空孔116が形成されても、保持部位104、支持部位106、絞り部108、段差部110、112及び窪み部114等によって、フレーム102は充分な剛性を有することができる。
【0040】
また、フレーム成形用金属板によりフレーム102が成形されるため、フレーム102を低コストにすることができる。
【0041】
さらに、フレーム102には複数の中空孔116が形成されているため、フレーム102の軽量化を図ることができると共に、フレーム102の一層の低コスト化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
図3には、本発明の車両用ミラー装置が適用されて構成された第2実施の形態に係る車両用ドアミラー装置10の主要部が分解斜視図にて示されており、また、図4には、車両用ドアミラー装置10が分解斜視図にて示されている。
【0042】
本実施の形態に係る車両用ドアミラー装置10は、略板状のフレーム12を備えている。フレーム12は、プレス加工して形成されたフレーム成形用金属板(例えば鉄板)に絞り加工を施すことで、車両後方側かつ車両外側の部位に保持部位14が形成されると共に、車両後方側かつ車両内側の部位に支持部位20が形成されている。これにより、保持部位14は車両前方側に窪んだ形状とされると共に、支持部位20は保持部位14に対し更に車両前方側に窪んだ形状とされて支持部位20の絞り深さが保持部位14の絞り深さより深くされている。さらに、保持部位14と支持部位20との接続部分の下部には前記絞り加工により絞り部22が形成されており、絞り部22は保持部位14及び支持部位20に対し車両後方側に突出している。
【0043】
保持部位14の車両外側の部分には、保持部位14の上部から下部に亘って段差部58が設けられている。保持部位14の中央部分には正面視略L字状とされた窪み部60が形成されており、窪み部60は保持部位14に対し車両前方側に僅かに窪んだ形状とされている。また、フレーム12には複数の中空孔62が形成されており、これらの中空孔62は後記鏡面角度調整装置16や格納装置36への配線等に用いられる。さらに、支持部位20下部の車両内側端部及び車両外側端部には、それぞれ固定孔24が形成されている。
【0044】
フレーム12には、支持部位20の下部において金属製(例えば鉄製)の突出部26が一体に形成されており、突出部26はフレーム12に対し車両後方側へ突出している。突出部26は垂直壁28を有しており、垂直壁28は、支持部位20の下端から車両後方側に延出されることで、フレーム12(支持部位20)に対し垂直とされると共にフレーム12に一体に連結されている。また、垂直壁28には円孔30が形成されており、円孔30は後記スタンド38の円盤40に対応している。さらに、突出部26は平行壁32を有しており、平行壁32は、垂直壁28に対し車両上方側に延出されることで、支持部位20に対し平行とされると共に垂直壁28に一体に連結されている。また、平行壁32下部の車両内側端部及び車両外側端部にはそれぞれ挿通孔34が形成されており、各挿通孔34はそれぞれ上記各固定孔24に対応している。
【0045】
フレーム12の保持部位14には、保持部材としての鏡面角度調整装置16が結合されている。鏡面角度調整装置16は車両後方視認用のミラー18を揺動可能に保持しており、鏡面角度調整装置16がミラー18を揺動させることで、ミラー18の鏡面角度が調整される。
【0046】
また、この車両用ドアミラー装置10は、支持部材としての格納装置36を備えており、格納装置36は金属製のスタンド38を有している。スタンド38の下部には円盤40が設けられており、円盤40が、上記垂直壁28の円孔30に挿入されて、車両のドア(図示省略)に固定されたドアミラーステー42に固定されることで、スタンド38が車体側に固定されている。円盤40の中心部分には円筒状の支持軸44が一体に設けられており、支持軸44は円盤40に対し車両上方側へ立設されている。
【0047】
格納装置36は、樹脂製のケース部材46を有している。ケース部材46には上記支持軸44が挿入されており、これにより、ケース部材46はスタンド38に回動可能に支持されている。ケース部材46下部の車両内側端部及び車両外側端部にはそれぞれ貫通孔48が設けられており、各貫通孔48は、ケース部材46を車両前後方向へ貫通すると共に、上記フレーム12の各固定孔24及び平行壁32の各挿通孔34に対応している。ケース部材46はフレーム12並びに突出部26の垂直壁28及び平行壁32で包み込まれた状態とされており、複数本(本実施の形態では2本)のネジ50がそれぞれ固定孔24、貫通孔48及び挿通孔34に貫通かつ固定されることで、ケース部材46がフレーム12及び平行壁32に固定されている。これにより、ケース部材46がフレーム12及び突出部26に結合されており、このため、格納装置36がフレーム12及び鏡面角度調整装置16を介してミラー18を支持している。
【0048】
ここで、格納装置36は、ケース部材46をスタンド38に対し回動させることで、フレーム12及び鏡面角度調整装置16を介してミラー18を格納または起立させる構成である。
【0049】
また、上記フレーム12、鏡面角度調整装置16及び格納装置36はドアミラーバイザー52の内部に収納されている。ドアミラーバイザー52は、車両前方側のバイザーカバー54と車両後方側のバイザーリム56とが嵌合されて構成されており、バイザーカバー54及びバイザーリム56はそれぞれフレーム12に固定されている。
【0050】
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0051】
さらにまた、本実施の形態の車両用ドアミラー装置10では、フレーム12には突出部26が車両後方側へ突出されて一体に形成されており、ケース部材46はフレーム12(支持部位20)と突出部26との2つの部位に結合されている。このため、車両の振動や風圧等によるケース部材46の撓みをこのフレーム12及び突出部26により阻止でき、これにより、フレーム12及び鏡面角度調整装置16を介してのミラー18のびびりを防止して、ミラー18の後方視認性を良好にすることができる。特に、ケース部材46の車両前後方向における撓みを突出部26により阻止できるため、ミラー18の車両後方に対する角度変化を防止して、ミラー18の後方視認性を効果的に良好にすることができる。
【0052】
さらに、ケース部材46の強度が低くても、フレーム12及び突出部26によりケース部材46の撓みを阻止できるため、ケース部材46の肉厚を厚くしてケース部材46の強度を高くする必要がない。このため、ケース部材46が大型化することを防止でき、格納装置36を小型車(例えば軽自動車)に搭載することができる。
【0053】
また、ケース部材46がフレーム12並びに突出部26の垂直壁28及び平行壁32で包み込まれた状態でネジ50がフレーム12、ケース部材46及び平行壁32に貫通されることでケース部材46がフレーム12及び平行壁32に固定されている。このため、ケース部材46を強固かつ確実にフレーム12及び突出部26に結合することができ、ミラー18の後方視認性を一層良好にすることができる。
【0054】
さらにまた、ネジ50を一方向(フレーム12、ケース部材46及び平行壁32を貫通する方向)へ締め付けるのみで格納装置36をフレーム12及び平行壁32に固定できるため、容易に格納装置36をフレーム12及び突出部26に結合することができる。
【0055】
なお、本実施の形態では、突出部26を垂直壁28(フレーム12に垂直かつ一体とされた側壁)及び平行壁32(フレーム12に平行かつ垂直壁28に一体とされた側壁)で構成してケース部材46をフレーム12及び平行壁32に固定したが、これに限らず、突出部を垂直壁(フレームに垂直かつ一体とされた側壁)のみで構成してケース部材をフレーム及び垂直壁に固定してもよい。
【0056】
また、本実施の形態では、垂直壁28をフレーム12の支持部位20下端から延出させて垂直壁28がケース部材46の下面を被覆する構成としたが、これに限らず、垂直壁がケース部材の上面、下面、車両内側側面及び車両外側側面の少なくとも一面を被覆するように垂直壁をフレームの支持部位から延出させた構成であればよい。
【0057】
さらに、本実施の形態では、突出部26がフレーム12に対し車両後方側へ突出する構成としたが、突出部がフレームに対し車両前方側へ突出する構成としてもよい。
【0058】
また、本実施の形態では、フレーム12に絞り加工による保持部位14、支持部位20及び絞り部22を形成した構成としたが、フレームに絞り加工により保持部位、支持部位及び絞り部を形成しない構成としてもよい。このような構成としても、フレームには突出部が一体に設けられるため、フレームが突出部によって充分な剛性を有し得る。
【0059】
さらにまた、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、フレーム12、102が鏡面角度調整装置16を介して間接的にミラー18を保持する構成としたが、フレームが直接的にミラーを保持する構成としてもよい。
【0060】
また、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、本発明の車両用ミラー装置を車両用ドアミラー装置10、100に適用した構成としたが、本発明の車両用ミラー装置を車両用フェンダーミラー装置に適用した構成としてもよい。
【0061】
【発明の効果】
請求項1に記載の車両用ミラー装置では、プレス加工して形成されたフレーム成形用金属板に絞り加工が施されてフレームに保持部位、支持部位及び絞り部が設けられているため、フレームは充分な剛性を有することができる。さらに、フレーム成形用金属板によりフレームが成形されるため、フレームを低コストにすることができる。
【0062】
請求項2に記載の車両用ミラー装置では、フレームの支持部位の絞り深さをフレームの保持部位の絞り深さより深くしたため、フレームの支持部位が一層高い剛性を有することができる。
【0063】
請求項3に記載の車両用ミラー装置では、支持部材がフレームと突出部との2つの部位に結合されているため、支持部材の撓みをこのフレーム及び突出部により阻止でき、これにより、フレームを介してのミラーのびびりを防止して、ミラーの後方視認性を良好にすることができる。さらに、支持部材の強度が低くても、フレーム及び突出部により支持部材の撓みを阻止できるため、支持部材(例えば格納装置)を小型車(例えば軽自動車)に搭載することができる。
【0064】
請求項4に記載の車両用ミラー装置では、支持部材がフレーム、垂直壁及び平行壁で包み込まれた状態で支持部材がフレーム及び平行壁に固定されているため、支持部材を強固かつ確実にフレーム及び突出部に結合することができ、ミラーの後方視認性を一層良好にすることができる。また、ネジを一方向へ締め付けるのみで支持部材をフレーム及び平行壁に固定できるため、容易に支持部材をフレーム及び突出部に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置のフレームを示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置を示す分解斜視図である。
【図3】第2の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置の主要部を示す分解斜視図である。
【図4】第2の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 車両用ドアミラー装置(車両用ミラー装置)
12 フレーム
16 鏡面角度調整装置(保持部材)
18 ミラー
26 突出部
28 垂直壁
32 平行壁
36 格納装置(支持部材)
50 ネジ
100 車両用ドアミラー装置(車両用ミラー装置)
102 フレーム
104 保持部位
106 支持部位
108 絞り部
120 格納装置(支持部材)
Claims (4)
- 車両後方視認用のミラーを保持する保持部材が結合された保持部位と車体側に固定された支持部材が結合された支持部位とを有して前記保持部材と前記支持部材とを連結することで前記支持部材に前記ミラーを支持させるフレームを備えた車両用ミラー装置において、
プレス加工して形成されたフレーム成形用金属板に絞り加工を施して前記保持部位と前記支持部位とをそれぞれ形成すると共に前記保持部位と前記支持部位との接続部分に前記保持部位及び支持部位に対し突出する絞り加工による絞り部を備え、かつ、前記フレーム成形用金属板に窪み部を形成することで前記フレームを成形した、
ことを特徴とする車両用ミラー装置。 - 前記フレームの支持部位の絞り深さを前記フレームの保持部位の絞り深さより深くした、ことを特徴とする請求項1記載の車両用ミラー装置。
- 前記フレームに一体に形成され、前記フレームに対し車両前方側または車両後方側へ突出すると共に、前記支持部材が結合される突出部を備えた、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用ミラー装置。
- 前記突出部は、前記フレームに対し垂直とされて前記フレームに一体に連結された垂直壁と前記フレームに対し平行とされて前記垂直壁に一体に連結された平行壁とを有し、
かつ、前記支持部材を前記フレーム、垂直壁及び平行壁で包み込んだ状態でネジを前記フレーム、支持部材及び平行壁に貫通させて前記支持部材を前記フレーム及び平行壁に固定することで前記支持部材を前記フレーム及び突出部に結合した、
ことを特徴とする請求項3記載の車両用ミラー装置。
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