JP3771772B2 - ハウジング - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両室外に設けられるドアミラーやフェンダーミラー等に適用されるハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両室内から車両後方を確認するためのミラーには、車両のドア側方に設けられたドアミラー等の車両室外に設置されたミラーがある。例えば、ドアミラーは、車両への装着状態で略車両後方側へ向けて開口したバイザーを備えており、このバイザーの内側にミラーの本体を収容している。また、バイザーの内側には略車両左右方向及び略車両上下方向を2つの軸方向周りにミラーの本体を所定角度旋回可能に支持する支持体や、これらの2つの軸方向周りにミラーの本体を旋回させるモータが収容されている。
【0003】
さらに、このようなバイザーには、車両への装着状態で略車両後方側へ向けて開口したバイザーカバーの開口端に、バイザーカバーの開口端形状に対応した環状のバイザーリムを取り付ける構成もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の車両は、エンジンやタイヤ等の性能が向上したため車両走行中における静粛性能が向上している。しかしながら、このような静粛性能の向上に伴い、以前ではエンジン音等の他の騒音に紛れて車両室内では聞こえることのなかった異音が聞こえるようになり、このような異音の低減や発生防止が切望されている。
【0005】
このような異音の一種としては、車両走行中において車両の各部位や車両の室外に取り付けられた部品の表面上を流れる気流に関係するものがある。その一例としては、上述したようなミラーのバイザー表面を流れる気流に関係するものがある。
【0006】
特に、上述したバイザーカバーとバイザーリムとでバイザーが構成されるドアミラーについては、バイザーカバーとバイザーリムとを結合させた際にバイザーカバー側の合わせ面とバイザーリム側の合わせ面とが略車両前後方向に向くため、これらの合わせ面の間の隙間は気流の進行方向に対して直交する方向に開口してしまう。この場合、気流の進行方向下流側に位置する合わせ面へ気流が衝突したり、この合わせ面によって気流の進行方向が急激に変更されることで風切り音と称される異なる音が発生する。
【0007】
しかも、ドアミラーはその設置位置がドア側方という比較的運転席や助手席の乗員に対して近いため、ドアミラーのバイザー表面を流れる気流に起因する異音は比較的乗員に聞こえやすく、特に、ドアミラーのバイザー表面を流れる気流に起因する異音の低減や発生防止が切望されている。
【0008】
本発明は、上記事実を考慮して、ドアミラーのバイザー等に代表される車両室外に設置する装置部品のハウジングにおいて、その表面(外面)上を流れる気流に起因する異音を軽減若しくは防止できるハウジングを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、複数のパーツを略車両前後方向に組み付けることで形成されて、車両外部に設置されるハウジングであって、組付状態での前記複数のパーツの境目で外表面に露出する合わせ部にて略車両前後方向に互いに対向する前記複数のパーツの合わせ面のうち、略車両前方側に位置する合わせ面のハウジング外方側端部を略車両後方側に位置する合わせ面のハウジング外方側端部よりも外方側へ変位させると共に、当該変位量を0.5mm以下に設定した、ことを特徴としている。
【0010】
上記構成のハウジングは、複数のパーツを組み付けることで形成され、例えば、その内側にミラー等の反射手段や電球等の照明手段、警笛等の警告手段等が収容されて車両室外のドアの側方やボディパネル上等に取り付けられる。
【0011】
ところで、車両走行中にあってはハウジングの外表面上を略車両前方側から略車両後方側へと気流が流れるが、このとき、気流はその進行方向上流側、すなわち、相対的に略車両前方側に位置するパーツの外表面上を流れてから進行方向下流側、すなわち、相対的に略車両後方側に位置するパーツの外表面上を流れる。
【0012】
ここで、本ハウジングでは、各パーツを組み付けた状態での各パーツの境目でハウジングの外表面に露出する合わせ部にて相対的に略車両前方側に位置するパーツ(以下、便宜上このパーツを「前パーツ」と称する)の合わせ面は、そのハウジング外方側端部が相対的に略車両後方側に位置するパーツ(以下、便宜上このパーツを「後パーツ」と称する)の合わせ面のハウジング外方側端部よりも外方へ変位している。
【0013】
後パーツの合わせ面は上述した気流と対向する略車両前方側を向くが、本ハウジングを略車両前方側から見た場合、後パーツの合わせ面は前パーツに隠れて見えない。したがって、上述した気流が合わせ部上を通過する際に後パーツの合わせ面に衝突して向きを急激に変えられたりすることなく、円滑にハウジングの外表面上を流れる。このため、ハウジングの外表面上を通過する気流に起因する所謂「風切り音」等の異なる音の発生を軽減或いは防止できる。
【0015】
しかも、本発明に係るハウジングでは、略車両後方側の合わせ面(すなわち、後パーツの合わせ面)のハウジング外方側端部は略車両前方側の合わせ面(すなわち、前パーツの合わせ面)のハウジング外方側端部よりも外方へ変位しているが、その変位量(段差若しくは寸法差)は0.5mm以下である。このため、ハウジングの外表面上を気流が通過する際の風切り音等の異音が効果的に軽減或いは防止される。
【0016】
請求項記載の本発明は、請求項1記載のハウジングにおいて、略車両前後方向に互いに対向する前記合わせ面の間隔を0.5mm以下に設定したことを特徴としている。
【0017】
上記構成のハウジングによれば、略車両前後方向に互いに対向する合わせ面の間隔を0.5mm以下に設定したため、例えば、ハウジングを構成するパーツを形成する合成樹脂材が硬化時に収縮を起こしたとしても合わせ面の間隔の実寸は1mm以下に確保できる。このように、合わせ面の間隔を1mm以下に確保できることで、上記の風切り音等の異音の発生を防止又は効果的に低減でき、高い静粛性能を確保できる。
【0020】
請求項記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載のハウジングにおいて、前記複数のパーツは、組付状態で前記車両のドア側方に取り付けられる共に、前記組付状態で略車両後方側端部が開口し、略車両後方側からの光を前記車両の室内側へ反射可能な鏡を収容することを特徴としている。
【0021】
上記構成のハウジングによれば、複数のパーツは、互い組み付けられた状態(組付状態)で車両のドア側方にて車両へ取り付けられる。また、この組付状態のパーツは、所定方向の端部が開口しており、その内側に鏡が収容される。すなわち、本ハウジングは所謂ドアミラーのハウジング(バイザー)に適用されるわけであるが、この請求項4記載の本発明は請求項1乃至請求項3の何れかに記載の本発明に従属しているため、上述した異音(風切り音)の軽減若しくは防止が可能である。
【0022】
ここで、本ハウジングは上述したようにドアミラーのハウジング(バイザーカバー)として適用されるわけであるが、ドアミラーは車両のドア側方という運転席や助手席に近い位置に設置されるため、当該位置で異音(風切り音)の軽減若しくは防止することにより、運転席及び助手席近傍での静粛性能を効果的に向上できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態の構成>
図5には、本発明の第1の実施の形態に係るハウジングとしてのバイザー10を適用したドアミラー12の外観が斜視図によって示されている。なお、各図において矢印FRは略車両前方向を示し、矢印LFは略車両左方向を示し、矢印UPは略車両上方向を示す。但し、以下には本ドアミラー12の各部位の向きについての説明がなされるが、このような向きに関しては、基本的に車両(図示省略)走行時におけるドアミラー12の使用時での向きとする。
【0024】
この図に示されるように、ドアミラー12のバイザー10はパーツとしてのバイザーカバー14を備えている。バイザーカバー14は硬化後に硬質となる合成樹脂材により一端が開口した略箱形状若しくは略椀形状に形成されている。バイザーカバー14は車両(図示省略)へ取り付けられた状態で略車両後方側の端部か開口端16とされていると共に、略車両前方側へ向けて漸次外径寸法が小さくなり略車両前方側端部は底部とされている。
【0025】
また、バイザーカバー14の略車両左右方向室内側へ向いた部分には連結部18が形成されており、この連結部18が車両の運転席や助手席に対応したドアパネルの側方で車両に連結されることでバイザーカバー14が車両へ取り付けられるようになっている。なお、通常、バイザーカバー14は連結部18において略車両上下方向を軸方向としてこの軸周りに所定角度回動可能に車両へ連結されるのが一般的であり、回動位置によってはバイザーカバー14は上述した開口端16の向きが略車両左右方向室内側に変更される。
【0026】
さらに、図1及び図2に示されるように、バイザーカバー14の開口端16には、嵌合部20が形成されている。この嵌合部20ではバイザーカバー14の肉厚が嵌合部20以外での開口端16近傍の他の部分よりも薄い。
【0027】
このバイザーカバー14の開口端16側にはバイザーカバー14と共にバイザー10を構成するパーツとしてのバイザーリム22が取り付けられている。バイザーリム22はバイザーカバー14と同様に硬化後に硬質となる合成樹脂材によってその外周形状がバイザーカバー14の外周形状に対応した環状で、バイザーカバー14の底部側の端部が閉止された略箱状とされている。
【0028】
バイザーリム22の開口端側の外側には嵌合部20の外周側で嵌合部26が設けられている。嵌合部26は内周形状がバイザーカバー14の嵌合部20の外周形状に対応している。また、嵌合部26の肉厚は嵌合部20以外の部分でのバイザーカバー14の肉厚よりも薄く、詳細は後述するが、基本的には嵌合部20の肉厚と嵌合部26の肉厚との和が嵌合部20以外の部分でのバイザーカバー14の肉厚に近い値になるように設定されている。
【0029】
また、この嵌合部26は略U字形状の連結部24を介してバイザーリム22の本体部分へ接続されており、嵌合部26が嵌合部20に嵌合した状態では、バイザーリム22の本体部分が嵌合部20の内周側で嵌合部20に嵌合し、嵌合部26とバイザーリム22の本体部分とで嵌合部20を挟持する。これによってバイザーリム22がバイザーカバー14へ装着される。
【0030】
この装着状態では、嵌合部20の延出基端であるバイザーカバー14の開口端16の端面と嵌合部26の端面とが略車両前後方向に対向する。以下、嵌合部26の端面を合わせ面32と称し、この合わせ面30と対向するバイザーカバー14の開口端16の端面を合わせ面30と称する。また、図1に示されるように、この合わせ面30、32が対向した部分は、バイザー10の外表面におけるバイザーカバー14とバイザーリム22との境目、すなわち、合わせ部28としてバイザー10の外表面に露出する。
【0031】
ここで、図1に示されるように、設計上でのバイザーカバー14の開口端16近傍での各部位の寸法及びバイザーリム22の嵌合部26の寸法は、バイザーカバー14とバイザーリム22とを組み付けた状態で合わせ面30と合わせ面32との間に間隔Lが0.5mmの隙間が形成されるように設定されている。
【0032】
また、本バイザー10において設計上での嵌合部26とバイザーリム22との間の隙間と嵌合部26の厚さとの和をD1とし、嵌合部20を除いたバイザーカバー14の開口端16近傍での本体部分の肉厚をD2とした場合、D2とD1とではD2の方が大きく、その寸法差(段差)Hは設計上0.3mmとなる。これにより、本バイザー10を略車両前方側から見た場合には、合わせ面32はバイザーカバー14の陰に隠れて見ることはできない。
【0033】
以上の構成のバイザー10の内側には鏡としてのミラー本体34が収容される。ミラー本体34はバイザーリム22の近傍でその反射面が概ねバイザーリム22の他方の開口端側へ向くように配置される。また、このミラー本体34はバイザー10の内側に収容された支持体(図示省略)によって支持されている。さらに、バイザー10の内部には1乃至複数個のモータ等の駆動手段(図示省略)が収容されており、駆動手段が支持体を略車両上下方向及び略車両前後方向の2方向を軸方向として回動させることでミラー本体34の反射面の向きを適宜に変更できるようになっている。
【0034】
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0035】
本バイザー10においてバイザーカバー14に対してバイザーリム22は図2に示されるように相対的に略車両後方側から組み付けられる。
【0036】
また、上述したようにバイザー10を構成するバイザーカバー14及びバイザーリム22は何れも合成樹脂材によって形成されるが、合成樹脂材は硬化する際に収縮を起こすため、バイザーカバー14及びバイザーリム22の各部位の寸法には誤差が生じる。周知のようにこのような寸法誤差は基本的に一定ではなく部位の厚さや長手寸法、更には、成形用の金型における合成樹脂材の注入部の位置等によって変化するため、バイザーカバー14及びバイザーリム22の厚さ方向に沿った合わせ面30、32の寸法差、すなわち、合わせ部28でのバイザーカバー14の外表面14Aと嵌合部26(バイザーリム22)の外表面26Aとの段差Hはバイザーカバー14及びバイザーリム22の外周方向に沿った各部位毎に異なってしまう。
【0037】
しかしながら、本実施の形態では寸法差Hが設計上0.3mmとなるように嵌合部20を含めたバイザーカバー14及び嵌合部26を含めたバイザーリム22の各部位の寸法が設定されているため、硬化時に収縮が生じたりバイザーカバー14及びバイザーリム22を成形するための金型の寸法に誤差があっても寸法差Hが0を下回ること、すなわち、合わせ部28において嵌合部26(バイザーリム22)の外表面26Aがバイザーカバー14の外表面14Aよりもバイザー10の外側に位置することはない。
【0038】
ここで、図3(B)に示されるように、仮に、合わせ部28において嵌合部26の外表面26Aがバイザーカバー14の外表面14Aよりもバイザー10の外側に位置した場合には、車両走行中にバイザー10の表面を流れる気流Wが合わせ面32に衝突したり、また、その向きを急激に変化させられて所謂風切り音等の異音が生じる。
【0039】
これに対して、本バイザー10では、図3(A)に示されるように、合わせ部28において嵌合部26の外表面26A側がバイザーカバー14の外表面14A側よりもバイザー10の外側に位置することはないため、気流Wが合わせ面32に衝突したり、その向きを急激に変化させられることはなく、風切り音等の異音の発生を効果的に軽減若しくは防止できる。
【0040】
また、上述したように、本実施の形態では寸法差Hが設計上0.3mmとなるようにバイザーカバー14及びバイザーリム22の各部位の寸法を設定したため、バイザーカバー14及びバイザーリム22の成形後における寸法差Hの実寸が0.5mmを上回ることはない。ここで、寸法差、すなわち、段差Hの大きさと上述した風切り音等の異音の騒音レベルとの関係を測定した官能評価結果を図4に示す。なお、この図において騒音レベルはその数値が大きいほど静粛性能が高いことを意味し、騒音レベルが2の状態では車両乗員が気にならない程度の状態であることを意味する。また、段差Hのマイナス(−)とは、図3(B)のように合わせ面32の外表面26A側の端部が合わせ面30の外表面14A側の端部よりもバイザー10の外側に位置していることを意味する。さらに、この官能評価結果では溝幅(間隔L)と騒音レベルとの関係についても示しているが、この点については後で説明する。
【0041】
図4に示されるように、基本的に同じ絶対値の寸法差(段差)Hであっても−0.5mmの場合には騒音レベルが1.5と悪いのに比べて0.5mmの場合には騒音レベルが2を上回っており、車両乗員が気にならない程度であることがわかる。したがって、設計上の寸法差Hを0.3mmとなるようにバイザーカバー14及びバイザーリム22の各部位の寸法を設定することでバイザーカバー14及びバイザーリム22の成形後における寸法差Hの実寸が0.5mmを上回ることはない本実施の形態では、効果的に風切り音等の異音を軽減できる。
【0042】
一方、上述したように硬化時の合成樹脂材の収縮や金型の寸法誤差等により、バイザーリム22の嵌合部26やバイザーカバー14の嵌合部20がバイザーカバー14及びバイザーリム22の外周方向に沿った各部位毎に異なってしまう。
【0043】
しかしながら、本実施の形態では、上述したように、間隔Lが設計上0.5mmとなるように設計上でのバイザーカバー14及びバイザーリム22の各部位の寸法が設定されているため、硬化時に収縮を起こしたとしても間隔Lの実寸は1mm以下となる。
【0044】
ここで、図4に示されるように、上述した段差(寸法差)Hが0の場合においては間隔Lが1mm以下であると騒音レベルが2.5以上と高い静粛性能を確保できることがわかり、また、段差(寸法差)Hが0.5mmの場合でも間隔Lが1mm程度であれば騒音レベルを2.5の近傍で維持できることがわかる。したがって、設計上の間隔Lの設定値を0.5mmとすることでバイザーカバー14及びバイザーリム22の成形後における間隔Lの実寸が1mmを上回ることはない本実施の形態では、効果的に風切り音等の異音を軽減できる。
【0045】
さらに、本バイザーカバー14では、実寸での間隔Lが1mm以下で実寸での寸法差Hが0.5mm以下となるため、バイザーカバー14の外観への影響は少なく、ドアミラー12の外観、ひいては、車両の外観を損ねることはない。
【0046】
<第2の実施の形態の構成>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態を説明するにあたり、上述した第1の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0047】
図6には本実施の形態に係るハウジングとしてのドアミラー60のバイザー62の構成が底面側からの斜視図によって示されている。この図に示されるように、本バイザー62はバイザーカバー14及びバイザーリム22に加えてバイザーカバー14及びバイザーリム22と同様に硬化後に硬質となる合成樹脂材により形成されたパーツとしての下壁64を備えている。この下壁64に関して言えば、上述した第1の実施の形態では、基本的にバイザーカバー14の一部でバイザーカバー14と共に一体成形されていたものであるが、本実施の形態では、バイザーカバー14と下壁64とが別体で構成されている。
【0048】
ここで、図7にはバイザーカバー14と下壁64との連結部分が断面図によって示されている。図7に示されるように、バイザーカバー14の開口端16のうち下壁64に隣接する部分には嵌合部66が下壁64側へ向けて延出されている。この嵌合部66は図6に示されるバイザーカバー14の外表面14Aと下壁64の外表面64Aとの境目である合わせ部68に沿って形成されている。
【0049】
一方、図7に示されるように、下壁64の外周端のうちバイザーカバー14に隣接する部分には下壁64を補強するためのリブ72が形成されており、更に、リブ72よりもバイザーカバー14側には嵌合部74が形成されている。この嵌合部74も嵌合部66と同様に図6に示される合わせ部68に沿って形成されている。バイザーカバー14と下壁64とは図7に示されるように嵌合部66と嵌合部74とが重なり合った状態となることで連結状態となるか、若しくは、この重なり合った状態で図6及び図7に示されない部分で熱溶着やねじ止めにより一体的に連結されている。
【0050】
また、図7に示されるように、バイザーカバー14の開口端16のうち、下壁64の嵌合部74と対向する部分は合わせ面76とされ、嵌合部66の合わせ面76と対向する部分が合わせ面78とされており、この合わせ面76と合わせ面78とが間が上述した合わせ部68となる。
【0051】
ここで、合わせ面78と下壁64の外表面64Aとの間のコーナー部には曲面80が形成されている。この曲面80はバイザーカバー14側へ向けて漸次バイザー62の内面側へ湾曲しており、曲面80の合わせ面78側の端部(合わせ面78との接続部分)は合わせ面76の外表面14A側の端部よりもバイザー62の内面側に位置している。
【0052】
<第2の実施の形態の作用、効果>
以上の構成の本バイザー62では、曲面80のバイザーカバー14側の端部が合わせ面76の外表面14A側の端部よりもバイザー62の内面側で合わせ面78の外表面64A側の端部に繋がって合わせ面78に連続しているため、バイザーカバー14の外表面14A上を通過した気流Wは、合わせ面78に衝突することなく曲面80に案内されて下壁64の外表面64A上を通過する。
【0053】
ここで、曲面80はバイザーカバー14側へ向けて漸次バイザー62の内面側へ湾曲しており、気流Wの進行方向に沿って気流Wに対向しているわけではない。このため、気流Wは曲面80によって緩やかに下壁64の外表面64A側へ案内されて外表面64A上を流れる(すなわち、この曲面80は、気流Wを漸次下壁64の外表面64A側へ案内する気流案内部として考えることができる)。
【0054】
したがって、本バイザー62では、下壁64の外表面64Aがバイザーカバー14の外表面14Aよりもバイザー62の外側に位置していたとしても、気流Wが衝突したり急激にその向きを変えるような部位を持たないため、風切り音等の異音の発生を効果的に軽減若しくは防止できる。
【0055】
なお、本実施の形態は気流案内部を曲面80とした構成であったが、例えば、曲面80に代えて、合わせ面76側に対してバイザー62の外側へ傾斜した平面の斜面としてもよく、この場合でも同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。
【0056】
また、本実施の形態では、曲面80の合わせ面78側の端部(合わせ面78との接続部分)を合わせ面76の外表面14A側の端部よりもバイザー62の内面側に位置させた構成であった。しかしながら、曲面80のような気流Wを円滑に案内する気流案内部を合わせ面78と下壁64の外表面64Aとの間のコーナー部に設ける場合には、上述した第1の実施の形態のような合わせ面76の外表面14A側の端部と合わせ面78の外表面64A側の端部の相対的な位置関係や変位量を設定しなくてもよい。すなわち、仮に、曲面80のような気流案内部をコーナー部に設けても、なお、合わせ面78の外表面64A側の端部が合わせ面76の外表面14A側の端部よりもハウジング60の外方へ変位していたとしても、コーナ部に曲面80等の気流案内部を設けない構成に比べれば気流Wを緩やかに下壁64の外表面64A側へ案内して外表面64A上に流すことができ、風切り音等の異音の発生を効果的に軽減若しくは防止できる。
【0057】
さらに、上述した各実施の形態は、本発明に係るハウジングをドアミラー12、60のバイザー10、62に適用した構成であったが、本発明に係るハウジングはバイザー10、62に限定されるものではなく、車両室外に設置される装置のハウジングであれば広く適用することが可能である。その例としては、車両前端部に設けられるフェンダーミラーのバイザーや、特にタクシー等の商用車に用いられるルーフパネル上に設けられたランプ等のハウジングなどがある。但し、風切り音等の異音の軽減若しくは防止という観点からすると、運転席及び助手席の乗員から比較的に近い位置にあるドアミラー12、60のバイザー10、62に本発明が適しているということは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、外表面上を流れる気流に起因する異音を効果的に軽減若しくは防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るハウジングを適用したドアミラーの要部を拡大した断面図である。
【図2】ハウジングパーツであるバイザーカバーとバイザーリムとの組付前状態を示す図1に対応した断面図である。
【図3】気流の流れの様子を示す断面図で(A)は本実施の形態、(B)は合わせ面の寸法関係が本実施の形態とは逆転した形態を示す。
【図4】寸法差H及び間隔Lと騒音レベルとの関係を示す官能評価結果を示すグラフである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るハウジングを適用したドアミラーの外観を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るハウジングの底部側からの斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るハウジングの断面図である。
【符号の説明】
10 バイザー(ハウジング)
12 ドアミラー
14 バイザーカバー(パーツ)
22 バイザーリム(パーツ)
28 合わせ部
30 合わせ面
32 合わせ面
34 ミラー本体(鏡)
60 ドアミラー
62 バイザー
64 下壁(パーツ)
68 合わせ部
74 嵌合部
76 合わせ面
78 合わせ面
80 曲面
W 気流

Claims (3)

  1. 複数のパーツを略車両前後方向に組み付けることで形成されて、車両外部に設置されるハウジングであって、
    組付状態での前記複数のパーツの境目で外表面に露出する合わせ部にて略車両前後方向に互いに対向する前記複数のパーツの合わせ面のうち、略車両前方側に位置する合わせ面のハウジング外方側端部を略車両後方側に位置する合わせ面のハウジング外方側端部よりも外方側へ変位させると共に、当該変位量を0.5mm以下に設定した、
    ことを特徴とするハウジング。
  2. 略車両前後方向に互いに対向する前記合わせ面の間隔を0.5mm以下に設定したことを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
  3. 前記複数のパーツは、組付状態で前記車両のドア側方に取り付けられる共に、前記組付状態で略車両後方側端部が開口し、略車両後方側からの光を前記車両の室内側へ反射可能な鏡を収容することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハウジング。
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