JP2572788Y2 - 自動車用リヤスポイラの取付構造 - Google Patents

自動車用リヤスポイラの取付構造

Info

Publication number
JP2572788Y2
JP2572788Y2 JP1992052749U JP5274992U JP2572788Y2 JP 2572788 Y2 JP2572788 Y2 JP 2572788Y2 JP 1992052749 U JP1992052749 U JP 1992052749U JP 5274992 U JP5274992 U JP 5274992U JP 2572788 Y2 JP2572788 Y2 JP 2572788Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
rear spoiler
opening
panel
trunk lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992052749U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH066177U (ja
Inventor
忠治 梶原
隆博 田村
天 加川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP1992052749U priority Critical patent/JP2572788Y2/ja
Publication of JPH066177U publication Critical patent/JPH066177U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2572788Y2 publication Critical patent/JP2572788Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車の後部に上下
回動自在に枢支された開閉パネルの回動端に対し、リヤ
スポイラを取り付けるための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記自動車用リヤスポイラの取付構造に
は、従来、実開平2‐72185号公報で示されるもの
がある。
【0003】これによれば、車体後部にトランクルーム
が設けられている。前後に延びてこのトランクルームを
上方に向って開口するトランクルーム開口が同上車体後
に形成され、このトランクルーム開口を開閉自在に閉
る開閉パネルたるトランクリッドが設けられている。
このトランクリッドの前縁は上記トランクルーム開口の
前縁に枢支され、この枢支部を中心として上記トランク
リッドの後部側が上下回動自在されている。
【0004】上記トランクリッドの上面から所定の間隙
を置いたその上方で車幅方向に延びかつ側面視断面が前
後にほぼ水平に延びる翼状のリヤスポイラが設けられ、
このリヤスポイラは複数の取付具により上記トランクリ
ッドに取り付けられている。この場合、見栄えの点で、
上記取付具は左右に直線的に配置され、つまり、前後同
一位置に設けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成において、トランクルーム開口を通しトランクルーム
に対し荷物を出し入れする場合など、上記トランクルー
ム開口を開けようとしてトランクリッドを上方回動さ
せるときには、上記隙間に手を差し込んでリヤスポイラ
の後縁を把持し、次に、この後縁を上方に持ち上げて、
上記上方回動をさせることがある。
【0006】しかし、上記トランクリッドは重いもので
あり、また、上記したようにリヤスポイラはトランクリ
ッドに対し前後同一位置に設けられた取付具だけによっ
取り付けられている。このため、上記リヤスポイラの
後縁を持ち上げると、上記トランクリッドにおける各
具の連結部に、これら連結部を通り車幅方向に延びる
軸心回りに過大なモーメントが与えられ、これにより、
トランクリッドにおける上記連結部が変形するなどし
て、上記トランクリッドに取付具により取り付けたリヤ
スポイラにがたつきが生じるおそれがある。
【0007】そこで、上記リヤスポイラの取り付けを強
固にするため、別途の支持体を設けることが考えられ
る。
【0008】しかし、上記リヤスポイラは、その機能
上、左右に長い平坦なものであって、これをトランクリ
ッドに取り付けたときには、多少の取付誤差が生じるも
のである。このため、上記別途の支持体設置作業は、
上記誤差の存在によって、煩雑になるおそれがある。
【0009】
【考案の目的】この考案は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、開閉パネルの回動端の上面から所定
の隙間を置いたその上方にリヤスポイラを設け、この
ヤスポイラを取付具により取り付けた場合に、このリヤ
スポイラの機能を向上させるようにし、また、上記開閉
パネルを上方回動させようとして、上記リヤスポイラの
後縁を持ち上げたとき、上記開閉パネルにおける各取付
具の連結部に過大なモーメントが与えられないようにし
て、この連結部の変形を防止し、もって、上記開閉パネ
ルに取付具により取り付けたリヤスポイラにがたつきが
生じないようにし、かつ、上記のようにリヤスポイラ
がたつきが生じないようにするための支持体の設置作業
が容易にできるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの考案の特徴とするところは、車体後前後に延
びる開口を形成し、この開口を開閉自在に閉じる開閉パ
ネルを設け、この開閉パネルの前縁を上記開口の前縁に
枢支させこの枢支部を中心として上記開閉パネルの後部
側を上下に回動自在とさせ、この開閉パネルの回動端の
上面から所定の間隙を置いたその上方で車幅方向に延び
かつ側面視断面が前後にほぼ水平に延びる翼状のリヤス
ポイラを設け、このリヤスポイラを複数の取付具により
上記開閉パネルの回動端に取り付けた自動車用リヤスポ
イラの取付構造において、
【0011】上記開閉パネルの回動端の上面から所定の
他の間隙を置いたその上方で上記リヤスポイラの左右各
端部を上記取付具よりも前側に延出させ、その各延出部
を弾性の支持体により上記開閉パネルの回動端に支持さ
せた点にある。
【0012】また、上記の場合、支持体をリヤスポイラ
の各延出部の下面に突設し、この支持体の突出端を開閉
パネルの回動端の上面に圧接させて上記延出部を支持さ
せ、上記支持体の突出端をほぼ半球状の面とし、同上支
持体の突出端の内部に空洞を形成し、この空洞を上記突
出端の外方に開放する連通孔を形成し、これら連通孔と
空洞とを上記支持体の突出方向に沿った視線で相対的に
みたとき、上記連通孔の外形寸法を小さくする一方、空
洞の外形寸法を大きくしてもよい。
【0013】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0014】なお、下記した括弧内の用語は、実用新案
登録請求の範囲の欄の用語に対応するものである。
【0015】車体2後前後に延びる開口3を形成
し、この開口3を開閉自在に閉じる開閉パネル8を
け、この開閉パネル8の前縁を上記開口3の前縁に枢支
させこの枢支部を中心として上記開閉パネル8の後部側
を上下に回動自在とさせ、この開閉パネル8のトランク
リッド(回動端)12の上面から所定の間隙13を置い
たその上方で車幅方向に延びかつ側面視断面が前後にほ
ぼ水平に延びる翼状のリヤスポイラ14を設け、このリ
ヤスポイラ14を複数の取付具により上記開閉パネル8
のトランクリッド(回動端)12に取り付けた場合に、
【0016】上記開閉パネル8のトランクリッド(回動
端)12の上面から所定の他の間隙13′を置いたその
上方で上記リヤスポイラ14の左右各端部を上記取付具
15,16よりも前側に延出させ、上記リヤスポイラ1
4の各延出部27を弾性の支持体28により上記開閉パ
ネル8のトランクリッド(回動端)12に支持させてあ
る。
【0017】このため、リヤスポイラ14に各延出部2
7を形成した分、その機能が向上する。
【0018】また、上記間隙13に手を差し込んで上記
リヤスポイラ14の後縁29を把持すると共にこれを
ち上げて、上記開閉パネル8を上方回動させようとする
ときには、上記後縁29の持ち上げによる外力で(図5
中矢印A)、トランクリッド(回動端)12における各
取付具15,16の連結部をほぼ中心として、リヤスポ
イラ14が前方に回動しようとするが(図5中矢印
B)、この際、支持体28が上記トランクリッド(回動
端)12に圧接して上記回動を阻止するように働く。つ
まり、上記持ち上げによる外力は、上記取付具15,1
6と支持体28により、前後に互いに離れた二つの点
で支持されることとなる。
【0019】よって、上記持ち上げの際、上記トランク
リッド(回動端)12における取付具15,16の連結
部に過大なモーメントが与えられることが防止される。
【0020】また、上記支持体28は弾性体であ
め、この支持体28を、上記トランクリッド(回動端)
12とリヤスポイラ14の延出部27との間に対し設置
させる場合において、上記トランクリッド(回動端)1
2に対するリヤスポイラ14の取り付けに取付誤差があ
るときには、その誤差の分だけ、上記支持体28を弾性
変形させ、上記誤差を吸収させて上記設置を行えばよ
い。
【0021】上記の場合、支持体28をリヤスポイラ1
4の各延出部27の下面に突設し、この支持体28の突
出端31を開閉パネル8のトランクリッド(回動端)1
2の上面に圧接させて上記延出部27を支持させ、上記
支持体28の突出端31をほぼ半球状の面としてもよ
い。
【0022】このようにすれば、支持体28の突出端3
1をトランクリッド(回動端)12の上面に圧接させた
ときに、上記トランクリッド(回動端)12の上面に対
する支持体28の傾斜角αに多少の誤差が生じても、上
記トランクリッド(回動端)12の上面に対する支持体
28の突出端31の圧接状態に、外観上、大きな変化は
生じない。
【0023】よって、トランクリッド(回動端)12の
上面に対する支持体28の突出端31の傾斜角αに、多
少の誤差が許容される。
【0024】また、上記支持体28の突出端31の内部
に空洞35を形成し、この空洞35を上記突出端31の
外方に開放する連通孔36を形成し、これら連通孔36
と空洞35とを上記支持体28の突出方向に沿った視線
で相対的にみたとき、上記連通孔36の外形寸法を小さ
くしてもよい。
【0025】このようにすれば、上記したようにトラン
クリッド(回動端)12の上面に対する支持体28の傾
斜角αに多少の誤差を生じても、上記連通孔36が、外
観上、容易に見えることは防止される。
【0026】そして、上記したように、連通孔36に比
べて、空洞35の外形寸法は大きいため、支持体28の
突出端31をトランクリッド(回動端)12の上面に圧
接させたとき、この圧接力で上記支持体28の突出端3
1は上記空洞35が大きい分、十分に弾性変形すること
となる。
【0027】よって、リヤスポイラ14の延出部27の
下面に支持体28を取り付けたとき、上記トランクリッ
ド(回動端)12と延出部27と間の寸法Lに誤差があ
るとしても、上記延出部27の突出端31の弾性変形
で、この誤差が確実に吸収されることとなる。
【0028】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
【0029】図2において、符号1は自動車で、矢印F
rはその前方を示している。
【0030】上記自動車1の車体2後には前後に延び
開口3が形成されている。この開口3の部は車室の
後部を後方に向って開放するリヤウィンド開口4であ
り、部はトランクルームを上方に向って開放するトラ
ンクルーム開口7である。
【0031】上記開口3を開閉自在に閉じる開閉パネル
8が設けられている。この開閉パネル8の前縁は、上記
開口3の前縁に左右一対のヒンジ9,9により枢支さ
れ、これらヒンジ9,9を中心として上記開閉パネル8
の後部側が上下回動自在とされている。図2は、上記
開閉パネル8が下方回動して上記開口3を閉じた状態を
示している。
【0032】上記開閉パネル8の部は、上記リヤウィ
ンド開口4を開閉するリヤウィンドガラス10とウィン
ドサッシ11とで構成され、同上開閉パネル8の
は、上記トランクルーム開口7を開閉する板金製のトラ
ンクリッド12である。
【0033】図2から図5において、上記開閉パネル8
の回動端たるトランクリッド12の上面から所定の間隙
13を置いたその上方で車幅方向に延びかつ側面視断面
が前後にほぼ水平に延びる翼状のリヤスポイラ14が設
けられている。上記リヤスポイラ14は、上記間隙13
に配設された左右一対の側部取付具15,15と、中間
部取付具16とにより、同上トランクリッド12に着脱
自在に取り付けられている。また、上記側部取付具1
5,15と中間部取付具16とは前後方向で、ほぼ同一
位置に設けられている。また、上記リヤスポイラ14は
樹脂製で、その内部は空洞17となって、軽量化されて
いる。
【0034】上記各側部取付具15は、上記トランクリ
ッド12の上面にグロメット19とボルト20とでねじ
止めされるブラケット21を有している。また、同上ト
ランクリッド12の上面には樹脂製の支持台22が設置
され、この支持台22は、上記ブラケット21にボルト
23により着脱自在にねじ止めされている。
【0035】また、上記支持台22に上記リヤスポイラ
14の側部下壁がボルト24により着脱自在にねじ止め
され、これにより、上記リヤスポイラ14の各側部がト
ランクリッド12の上面に着脱自在に取り付けられてい
る。また、上記ボルト23を覆うカバー板25が上記支
持台22に着脱自在に取り付けられている。
【0036】図2から図4において、前記中間部取付具
16は、グロメット19とボルト20によってトランク
リッド12の上面に着脱自在にねじ止めされる支持台2
6を有している。この支持台26に上記リヤスポイラ1
4の左右中途部の下壁がボルト24により着脱自在にね
じ止めされ、これにより、上記リヤスポイラ14の左右
中途部がトランクリッド12の上面に着脱自在に取り付
けられている。
【0037】図1から図4、および図6において、上記
トランクリッド12の上面から所定の他の間隙13′を
置いたその上方で、上記リヤスポイラ14の左右各端部
がそれぞれ上記取付具15,16よりも前側に延出させ
られて、これが延出部27とされている。これら各延出
部27は前記トランクリッド12の上面に対しわずかに
後上がり状に傾くと共に、外側方に向うに従い下方に向
うよう傾いている。
【0038】上記他の間隙13′に配設されたゴム製の
弾性支持体28により、上記各延出部27が上記トラン
クリッド12の上面に支持され、これら各支持体28も
上記各取付具15,16より前側に位置させられてい
る。なお、図1は、上記支持体28の自由状態を示して
いる。
【0039】全図において、前記開口3を開ける場合な
ど、開閉パネル8を回動させようとして、上記間隙13
に手を差し込んで上記リヤスポイラ14の後縁29を
持すると共にこれを持ち上げると、この後縁29の持ち
上げによる外力で(図5中矢印A)、トランクリッド1
2における各取付具15,16の連結部をほぼ中心とし
てリヤスポイラ14が前方に回動しようとする(図5中
矢印B)。
【0040】すると、この際、支持体28の突出端31
が上記トランクリッド12の上面に圧接して上記回動を
阻止するように働く。つまり、上記持ち上げによる外力
は、上記取付具15,16と支持体28により、前後
に互いに離れた二つの点で支持されることとなる。
【0041】このようにして、上記持ち上げの際、上記
トランクリッド12における取付具15,16の連結部
に過大なモーメントが与えられることが防止されてい
る。
【0042】上記トランクリッド12に対するリヤスポ
イラ14の取り付けに取付誤差がある場合には、その誤
差の分だけ、上記支持体28が弾性変形させられ、つま
り、上記誤差を吸収して、この支持体28が設置されて
いる。
【0043】上記支持体28は、上記延出部27の下面
に接着剤30により取り付けられており、同上延出部2
7の下面からトランクリッド12の上面側に向って突出
している。この支持体28の突出端31は上記トランク
リッド12の外面に少し弾性変形した状態で圧接してお
り、これにより、上記延出部27がトランクリッド12
の上面に支持されている。
【0044】上記支持体28の基部32はほぼ円錐台形
をなし、この基部32は上記支持体28の軸心33上に
位置している。また、同上支持体28の突出端31は上
記軸心33とほぼ同軸上に位置して、ほぼ半球状の面と
なっている。また、上記軸心33は上記トランクリッド
12の上面に対しほぼ直交している。
【0045】上記構成によれば、支持体28の突出端3
1をトランクリッド12の上面に圧接させたときに、上
記したトランクリッド12の上面に対する支持体28の
軸心33の傾斜角αに多少の誤差が生じても、上記トラ
ンクリッド12の上面に対する支持体28の突出端31
の圧接状態に、外観上、大きな変化は生じない。
【0046】よって、トランクリッド12の上面に対す
る支持体28の突出端31の傾斜角αに多少の誤差が許
容される分、リヤスポイラ14の延出部27の下面に対
する支持体28の取り付けが容易にできることとなって
いる。
【0047】上記突出端31の内部には空洞35が形成
されている。また、この空洞35を上記突出端31の外
方に開放する連通孔36が形成されている。これら空洞
35と連通孔36はほぼ上記軸心33上に位置し、か
つ、上記支持体28の突出方向たる軸心33の方向に沿
った視線でみてほぼ円形をなしている。また、上記連通
孔36と空洞35とを、上記軸心33の方向に沿った視
で相対的にみたとき、上記連通孔36の外形寸法たる
径寸法が小さくされている。
【0048】このようにして、上記トランクリッド12
の上面に対する支持体28の軸心33の傾斜角αがある
程度大きくなっても、上記連通孔36が、外観上容易に
見えることが防止されている。
【0049】そして、上記したように、連通孔36に比
べて、空洞35の外形寸法は大きため、支持体28の
突出端31をトランクリッド12の上面に圧接させたと
き、この圧接力で上記支持体28の突出端31は上記空
洞35が大きい分、十分に弾性変形することとなってい
る。
【0050】よって、リヤスポイラ14の延出部27の
下面に支持体28を取り付けたとき、上記トランクリッ
ド12と延出部27と間の寸法Lに誤差があるとして
も、上記延出部27の突出端31の弾性変形で、この誤
差が確実に吸収されることとなっている。
【0051】また、前記したように開閉パネル8を上方
回動させようとしてリヤスポイラ14の後縁29を持ち
上げると、トランクリッド12における各取付具15,
16の連結部をほぼ中心としてリヤスポイラ14が前方
に回動しようとする。そして、このとき、支持体28の
突出端31は上記トランクリッド12の上面に圧接して
上記回動を阻止するように働くが、このときの突出端3
1の弾性変形で、上記空洞35が縮小して消失したとき
には、その後は、主に支持体28の基部32が上記回動
を阻止するように働く。この際、上記基部32は中実で
あり、このため、この後の上記回動の阻止は、より強力
に行われる。
【0052】なお、以上は図示の例によるが、支持体2
8の上端面は上記軸心33に対しほぼ直角であってもよ
い。また、支持体28の基部32は断面が矩形であって
もよい。更に、上記開閉パネル8はトランクリッドのみ
で構成されるものであってもよく、バックドアであって
もよい。
【0053】
【考案の効果】この考案によれば、車体後前後に延
びる開口を形成し、この開口を開閉自在に閉じる開閉パ
ネルを設け、この開閉パネルの前縁を上記開口の前縁に
枢支させこの枢支部を中心として上記開閉パネルの後部
側を上下に回動自在とさせ、この開閉パネルの回動端の
上面から所定の間隙を置いたその上方で車幅方向に延び
かつ側面視断面が前後にほぼ水平に延びる翼状のリヤス
ポイラを設け、このリヤスポイラを複数の取付具により
上記開閉パネルの回動端に取り付けた自動車用リヤスポ
イラの取付構造において、
【0054】上記開閉パネルの回動端の上面から所定の
他の間隙を置いたその上方で上記リヤスポイラの左右各
端部を上記取付具よりも前側に延出させ、その各延出部
を弾性の支持体により上記開閉パネルの回動端に支持さ
せてある。
【0055】このため、リヤスポイラに各延出部を形成
した分、その機能が向上する。
【0056】また、上記隙間に手を差し込んで上記リヤ
スポイラの後縁を把持すると共にこれを持ち上げて、上
記開閉パネルを上方回動させようとするときには、上記
持ち上げによる外力は、上記取付具と支持体により、
前後に互いに離れた二つの点で支持されることとなる。
【0057】よって、上記持ち上げの際、上記開閉パネ
ルの回動端における取付具の連結部に過大なモーメント
が与えられることが防止され、この結果、上記連結部
変形することが防止されて、上記開閉パネルの回動端に
取付具により取り付けられたリヤスポイラにがたつき
生じること防止される。
【0058】また、上記支持体は弾性体であるため、こ
の支持体を、上記開閉パネルの回動端とリヤスポイラの
延出部との間に対し設置させる場合において、上記回動
端に対するリヤスポイラの取り付けに取付誤差があれ
ば、その誤差の分だけ、上記支持体を弾性変形させ、上
記誤差を吸収させて上記設置を行えばよく、このため、
上記誤差がある場合でも、支持体の設置作業は容易にで
きることとなる。
【0059】上記の場合、支持体をリヤスポイラの各延
出部の下面に突設し、この支持体の突出端を開閉パネル
の回動端の上面に圧接させて上記延出部を支持させ、上
記支持体の突出端をほぼ半球状の面としてもよい。
【0060】このようにすれば、支持体の突出端を開閉
パネルの回動端の上面に圧接させたときに、上記回動端
の上面に対する支持体の傾斜角に多少の誤差が生じて
も、上記回動端の上面に対する支持体の突出端の圧接状
態に、外観上、大きな変化は生じない。
【0061】よって、開閉パネルの回動端の上面に対す
る支持体の突出端の傾斜角に多少の誤差が許容される
分、リヤスポイラの延出部の下面に対する支持体の取り
付けが容易にできる。
【0062】また、上記支持体の突出端の内部に空洞を
形成し、この空洞を上記突出端の外方に開放する連通孔
を形成し、これら連通孔と空洞とを上記支持体の突出方
に沿った視線で相対的にみたとき、上記連通孔の外形
寸法を小さくしてもよい。
【0063】このようにすれば、開閉パネルの回動端の
上面に対する支持体の傾斜角がある程度大きくなって
も、上記連通孔が、外観上、容易に見えることが防止さ
れ、これは支持体の見栄えの点で有益である。
【0064】そして、上記したように、連通孔に比べ
て、空洞の外形寸法大きいため、支持体の突出端を回
動端の上面に圧接させたとき、この圧接力で上記支持体
の突出端は上記空洞が大きい分、十分に弾性変形するこ
ととなる。
【0065】よって、リヤスポイラの延出部の下面に支
持体を取り付けたとき、上記開閉パネルの回動端と延出
部と間の寸法に誤差があるとしても、上記延出部の突出
端の弾性変形でこの誤差が確実に吸収されることとな
り、これにより、上記支持体の前記設置作業が更に容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1‐1線矢視断面図である。
【図2】自動車後部の斜視図である。
【図3】リヤスポイラの部分平面図である。
【図4】リヤスポイラの部分背面図である。
【図5】側部取付具の側面断面図である。
【図6】図1の6‐6線矢視図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 開口 8 開閉パネル 12 トランクリッド(回動端) 14 リヤスポイラ 15 側部取付具(取付具) 16 中間部取付具(取付具) 27 延出部 28 支持体 29 後縁 31 突出端 32 基部 35 空洞 36 連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−62685(JP,U) 実開 昭64−22585(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 37/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後前後に延びる開口を形成し、
    この開口を開閉自在に閉じる開閉パネルを設け、この開
    閉パネルの前縁を上記開口の前縁に枢支させこの枢支部
    を中心として上記開閉パネルの後部側を上下に回動自在
    とさせ、この開閉パネルの回動端の上面から所定の間隙
    を置いたその上方で車幅方向に延びかつ側面視断面が前
    後にほぼ水平に延びる翼状のリヤスポイラを設け、この
    リヤスポイラを複数の取付具により上記開閉パネルの回
    動端に取り付けた自動車用リヤスポイラの取付構造にお
    いて、上記開閉パネルの回動端の上面から所定の他の間隙を置
    いたその上方で 上記リヤスポイラの左右各端部を上記取
    付具よりも前側に延出させ、その各延出部を弾性の支持
    体により上記開閉パネルの回動端に支持させた自動車用
    リヤスポイラの取付構造。
  2. 【請求項2】 支持体をリヤスポイラの各延出部の下面
    に突設し、この支持体の突出端を開閉パネルの回動端の
    上面に圧接させて上記延出部を支持させ、上記支持体の
    突出端をほぼ半球状の面とし、同上支持体の突出端の内
    部に空洞を形成し、この空洞を上記突出端の外方に開放
    する連通孔を形成し、これら連通孔と空洞とを上記支持
    体の突出方向に沿った視線で相対的にみたとき、上記連
    通孔の外形寸法を小さくする一方、空洞の外形寸法を大
    きくした請求項1に記載の自動車用リヤスポイラの取付
    構造。
JP1992052749U 1992-07-02 1992-07-02 自動車用リヤスポイラの取付構造 Expired - Lifetime JP2572788Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992052749U JP2572788Y2 (ja) 1992-07-02 1992-07-02 自動車用リヤスポイラの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992052749U JP2572788Y2 (ja) 1992-07-02 1992-07-02 自動車用リヤスポイラの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH066177U JPH066177U (ja) 1994-01-25
JP2572788Y2 true JP2572788Y2 (ja) 1998-05-25

Family

ID=12923561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992052749U Expired - Lifetime JP2572788Y2 (ja) 1992-07-02 1992-07-02 自動車用リヤスポイラの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2572788Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5810537U (ja) * 1981-07-14 1983-01-24 佐々木 寅雄 焼却炉
JP2003227324A (ja) 2002-01-31 2003-08-15 Fuji Heavy Ind Ltd 振動機用エンジンの気液分離装置
JP5248592B2 (ja) * 2010-12-24 2013-07-31 株式会社ホンダアクセス テールゲートスポイラーの取付構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6162685U (ja) * 1984-09-29 1986-04-26
JPH0451105Y2 (ja) * 1987-07-30 1992-12-02

Also Published As

Publication number Publication date
JPH066177U (ja) 1994-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2572788Y2 (ja) 自動車用リヤスポイラの取付構造
JPS6181417U (ja)
JP3521215B2 (ja) 自動車のドアチェッカ兼用ドアヒンジ
JPH036494Y2 (ja)
JPS6113374Y2 (ja)
JPH11115498A (ja) 車両用バックドアのガラスハッチ開閉構造
JP3300255B2 (ja) リヤスポイラの取付け構造
JP3231945B2 (ja) 自動車のバックドア構造
CN212454038U (zh) 一种汽车尾门鹅颈式铰链
JP4103578B2 (ja) フードとフロントフェンダの後端部隣接構造
JP2606084Y2 (ja) ピラートリムの取付構造
JPH0326973Y2 (ja)
KR20040090609A (ko) 경사구조가 적용된 도어 힌지조립체
KR20030049771A (ko) 자동차의 도어 체커 겸용 도어 힌지 구조
CN215322444U (zh) 一种新型的车感组件结构及卷收器
CN211918335U (zh) 遮阳板固定座和车辆
JPH0157923U (ja)
JPH0423747Y2 (ja)
JPH072263Y2 (ja) 車両用ドアの導風板
JPH042105Y2 (ja)
JPH10258711A (ja) 車両の後部車体構造
JP2530515Y2 (ja) ドアの取付構造
JP3267219B2 (ja) バックドアスポイラ取付け構造
JPH0439773Y2 (ja)
JPS5921244Y2 (ja) 自動車用インナ−ハンドルカバ−の取付け構造