JPS5921244Y2 - 自動車用インナ−ハンドルカバ−の取付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車においてドアー内板に固着されるベー
スプレートとベースプレートに揺動自在に枢着されるイ
ンナーバンドルとの間に配置するインナーバンドルカバ
ーの取付は構造に関するものである。

従来、自動車において、乗降用のドアを車体内方から開
放操作するインナーバンドルは第１図に示す如く枢着さ
れている（例えば実開昭５１−４２９２２号）。

すなわち、ドアー内板ａにベースプレー）ｂか゛ドアト
リムＣの開口部内方において止着され、このベースプレ
ー）ｂの突片にインナーバンドルｄが枢着軸ｅによって
揺動自在に枢着され、このインナーバンドルｄにはコン
トロールロッドｆが連結されている。

又、上記ベースプレー）ｂとインナーバンドルｄとの間
には、ドアトリムＣの開口部を閉塞するインナーバンド
ルカバーｇが配設されている。

従来、上記インナーバンドルカバーｇはベースプレー）
ｂに対して取付ねじｈによって締付は固定されているが
、その取付時には、インナーバンドルｄが邪魔となって
その作業がしにくいものであり、取付ねじｈの数が少な
いとその取付けが不安定となるものであることと相俟っ
て、上記インナーバンドルカバーｇの取付けは煩雑で作
業性の悪いものとなっている。

本考案はかかる点に鑑み、インナーバンドルカバーの取
付けに取付ねじを不要として簡単に堅固に取付けられる
ようにしたインナーバンドルカバーの取付構造を提供し
、前記従来の欠点を解消するものである。

以下、本考案の実施例を図面に沿って説明する。

第２図ないし第５図において、１はドアーの車室内側に
設けられたドアー内板であって、該ドアー内板１にはイ
ンナーバンドル取付用の凹部１ａが設けられるとともに
、表面にはドアトリム２が付設されている。

このドアトリム２は、硬質ボード２ａと表装レザー２ｂ
との間にパッド２Ｃが介装されてなり、インナーバンド
ル取付用の開口部２ｄが設けられている。

３はドアトリム２の開口部２ｄ内方において上記ドアー
内板１に取付ねし４によって固着されたベースプレート
であって、該ベースプレート３の中間部には係止穴３ａ
か゛開設され、一端部両側には直角方向に突出した枢支
片３ｂ、３ｂが連設されている。

又、５はインナーバンドルであって、該インナーバンド
ル５は枢着軸６によって前記ベースプレート３の枢支片
３ｂに揺動自在に枢着されており、枢着軸６を挿入する
貫通孔５ａと手指を掛ける操作部５ｂと内方に突出した
連結部５Ｃとを有し、該続結部５Ｃの連結孔５ｄにコン
トロールロッド７の端部７ａが連結され、インナーバン
ドル５の揺動操作によりコントロールロッド７を作動す
るものである。

上記枢着軸６は回り止め部６ａによりインナーバンドル
５の貫通孔５ａに固定されるとともに、両端に該インナ
ーバンドル５より外方に突出するように延長された延長
軸部６ｂを有している。

次に、８は、前記ベースプレート３とインナーバンドル
５との間に配設されるインナーバンドルカバーであり、
ドアトリム２の開口部２ｄ周縁に当接する縁部８ａを有
し、中央の凹部が上記ドアトリム２の開口部２ｄ内に嵌
挿し、一端部にはインナーバンドル５を挿通する挿通窓
８ｂを有し、底部背面には前記ベースプレート３の係止
穴３ａと係合する鉤状の係止片８Ｃが上下（第２図にお
いて紙面に直角方向）２ケ所に突設されている。

更に、上記インナーバンドルカバー８の挿通窓８ｂの上
下辺縁の両側には、前記枢着軸６の延長軸部６ｂと嵌合
する略り字状の係合部８ｄが設けられている。

この保合部８ｄは下方に枢着軸６の延長軸部６ｂの径よ
り狭い幅の開口を有し、円形部の内径は延長軸部６ｂの
径とほぼ同一であって、この延長軸部６ｂは開口を拡げ
るように円形部内に進入して係合部８ｄと弾力的に嵌合
するものである。

上記インナーバンドルカバー８の取付けを説明すれば、
ドアー内板１に取付ねし４にて固定されたベースプレー
ト３に、インナーバンドル５が枢着軸６によって揺動自
在に枢着され、この枢着軸６の両端延長軸部６ｂがイン
ナーバンドル５の外方に突出している状態において、イ
ンナーバンドルカバー８を取付けるものである。

まず、該インナーバンドルカバー８の挿通窓８ｂにイン
ナーバンドル５を挿通した後、係止片８Ｃをベースプレ
ート３の係止穴３ａに挿入係合し、続いて、係合部８ｄ
を枢着軸６の延長軸部６ｂに弾力的に嵌合させることに
よりその取付けを完了するものである。

その際、係合部８ｄと延長軸部６ｂとの嵌合力は、イン
ナーバンドルカバー８の外周縁部８ａがドアトリム２の
パッド２Ｃを圧縮することにより反発力より大きくなる
ようにする必要がある。

従って、以上の如き本考案構造によれば、インナーバン
ドルカバーに設けられた係止片をベースプレートに開設
された係止穴に係合させると共に、インナーバンドルの
枢着軸の両端延長軸部と弾力的に嵌合する保合部をイン
ナーバンドルカバーに設け、延長軸部と保合部との保合
によりインナーバンドルカバーを固定するように設けた
ため、上記インナーバンドルカバーの取付けに取付ねし
等の固定具を不要とし、簡単な嵌合作業によって極めて
容易に作業性よく取付けることができ、工具等を使用す
ることもなく、部品点数が減少するなど、種々の利点を
有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のインナーバンドルカバー取付構造を示す
断面平面図、第２図ないし第５図は本考案の実施態様を
例示し、第２図はインナーバンドルカバー取付状態の断
面平面図、第３図は第２図のｌｌｌ−ＩＩＩ線に沿う断
面図、第４図はインナーバンドルの斜視図、第５図はイ
ンナーバンドルカバーの斜視図である。 １・・・・・・ドアー内板、２・・・・・・ドアトリム
、３・・・・・・ベースプレート、３ａ・・・・・・係
止穴、３ｂ・・・・・・枢支片、４・・・・・・取付ね
し、５・・・・・・インナーバンドル、５ａ・・・・・
・貫通孔、５ｂ・・・・・・操作部、５Ｃ・・・・・・
連結部、５ｄ・・・・・・連結孔、６・・・・・・枢着
軸、６ａ・・・・・・回を止め部、６ｂ・・・・・・延
長軸部、７・・・・・・コントロールロッド、８・・・
・・・インナーバンドルカバー、８ａ・・・・・・縁部
、８ｂ・・・・・・挿通窓、８Ｃ・・・・・・係止片、
８ｄ・・・・・・係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ド、アー内板に固着されるベースプレートトと、ベース
   プレートに揺動自在に枢着されるインナーバンドルとの
   間に配設されるインナーバンドルカバーであって、上記
   インナーバンドルカバーは、該インナーバンドルカバー
   の底部背面に設けられた係止片を上記ベースプレートに
   開設された係止穴に係合させ、かつ上記インナーバンド
   ル枢着軸の両端を更に外方に延長させ、上記インナーバ
   ンドルカバーの上下辺縁の両側に上記延長した軸部に弾
   力的に嵌合する保合部を形威し、上記延長した軸部と係
   合部との嵌合により固定することを特徴とする自動車用
   インナーバンドルカバーの取付は構造。