JPH04112155U - ステアリングロツク装置 - Google Patents

ステアリングロツク装置

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JPH04112155U
JPH04112155U JP1991023237U JP2323791U JPH04112155U JP H04112155 U JPH04112155 U JP H04112155U JP 1991023237 U JP1991023237 U JP 1991023237U JP 2323791 U JP2323791 U JP 2323791U JP H04112155 U JPH04112155 U JP H04112155U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストの上昇を招くことなく、全体の軽量化
を図った。 【構成】 ボディ1はナイロン樹脂から成る。ボディ1
にはシリンダ錠が固着されており、イグニッションキー
の操作に応じてカム7が回転する。ロックストッパー1
3及びロックバー20はカム7の回転に応じて矢印A方
向若しくは反矢印A方向に移動する。補強部材18はボ
ディ1に圧入されており、ロックバー20は補強部材1
8を貫通している。ロックバー20が矢印A方向に移動
した状態では、ロックバー20はボディ1から突出して
ステアリングシャフト側に係合する。従って、ステアリ
ングシャフトの回転が規制される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外部操作に応じてボディから突出してステアリングシャフト側と係 合するロックバーを備えたステアリングロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のステアリングロック装置の一例として、ボディにシリンダ錠を設ける と共に、そのシリンダ錠に対する操作に応じてボディからロックバーがステアリ ングシャフト側に突出して係合し、以てステアリングシャフトひいてはステアリ ングホイールの回転を規制するものが供されている。
【0003】 このような構成では、ロックバーによるステアリングシャフトの回転規制状態 でステアリングホイールが操作されたときは、ロックバーを案内しているボディ に大きな力が加えられるので、その力に耐えられるようにボディは金属で形成さ れているのが一般的である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近年、自動車の軽量化のために、各部品の軽量化が要求されている 。しかしながら、前記従来構成の場合、ボディは金属で形成されているので、軽 量化することは困難である。そこで、ボディをマグネシウム合金のような軽合金 で形成することが考えれるが、この種の軽合金は単価が高いので、コストの上昇 を招来してしまう。
【0005】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、コストの上昇を招来 することなく軽量化を図ることができるステアリングロック装置を提供するにあ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は、外部操作に応じてボディから突出してステアリングシャフト側と係 合するロックバーを備えたステアリングロック装置において、前記ボディを樹脂 成形すると共に、前記ボディに前記ロックバーを案内するように補強部材を固着 したものである。
【0007】
【作用】
外部操作に応じてロックバーがボディから突出すると、ロックバーはステアリ ングシャフト側に係合し、これによりステアリングシャフトの回転は規制される ようになる。
【0008】 ここで、ボディ全体は樹脂成形されているので、その重量は軽量化されている 。また、ロックバーは補強部材により案内されるので、ロックバーに大きな力が 印加された場合であっても、ボディが損傷してしまうことはない。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
【0010】 ボディの一部を断面にして示す図2において、ボディ1はガラス繊維が混入さ れたナイロン樹脂を金型成形して成り、これは第1の筒状部2及びこれと略直交 する第2の筒状部3とから構成されている。
【0011】 第1の筒状部2にはシリンダ錠4が装着されている。このシリンダ錠4は、「 LOCK」位置,「ACC」(アクセサリ)位置,「ON」位置及び「STAR T」位置の各操作位置に切換可能に設けられていると共に、「LOCK」位置で のみイグニッションキー5の抜き差しを許可するように構成されている。
【0012】 シリンダ錠4からは第1の筒状部2に沿って延びるカム軸6が設けられている 。このカム軸6にはカム7が一体に形成されており、イグニッションキー5の操 作に応じてカム7が回転するようになっている。第1の筒状部2の端部にスイッ チ受部8が形成されており、そのスイッチ受部8にカム軸6の先端が突出してい る。スイッチ受部8にはスイッチ9が装着され、このスイッチ9の回転軸にスイ ッチ受部8から突出するカム軸6の先端が嵌合している。このスイッチ9はシリ ンダ錠4の操作位置に応じてオン信号を出力するもので、それらのオン信号に応 じて各種リレーがオンする。
【0013】 第2の筒状部3を断面にして示す図1において、第2の筒状部3には矩形状の 支持穴10が形成されていると共に、その支持穴10の両側に取付部11が一体 に形成されている。第2の筒状部3の奥壁部には支持穴10に連なるスライド溝 12が形成されており、そのスライド溝12が第1の筒状部2の内周空間部と交 差している。
【0014】 ここで、スライド溝12には矩形枠状のロックストッパー13が配設されてお り、このロックストッパー13の内周部をシリンダ錠4から延びるカム軸6が貫 通している。ロックストッパー13の内周面には傾斜部14が形成されており、 その傾斜部14にカム軸6のカム7が当接している。ロックストッパー13とス ライド溝12の奥壁との間に圧縮コイルバネ15が配設されており、これにより ロックストッパー13が矢印A方向に付勢されている。
【0015】 シリンダ錠4からはカム軸6と平行にロッキングレバー16が延びている。こ のロッキングレバー16は、図示しない圧縮コイルバネによりロックストッパー 13の側面に付勢すると共に、シリンダ錠4からイグニッションキー5が抜かれ た状態でロックストッパー13に対する付勢を解除するようになっている。
【0016】 ロックストッパー13の側面には係合溝17が形成されており、ロックストッ パー13が反矢印A方向に移動された状態でロックストッパー13が係合溝17 に係合するようになっている。
【0017】 第2の筒状部3の支持穴10に補強部材18が挿入されており、この補強部材 18の孔19にロックバー20が貫通している。ロックバー20の一端はロック ストッパー13の周壁に係合し、他端は補強部材18から突出している。
【0018】 ここで、補強部材18について説明する。補強部材18の正面,平面,側面を 夫々示す図3,図4,図5において、補強部材18は頭部21及び胴部22から 成る。頭部21の先端面は第2の筒状部3の端面に沿った円弧状に形成されてい ると共に、頭部21の先端面には突出部23が形成されている。胴部22には頭 部21から連なるリブ24,25,26,27が形成されており、これらのリブ 24,25,26,27の高さ寸法は頭部21から奥部に至るにしたがって低く なる傾斜状に形成されている。また、所定のリブ25,27の奥端部に陥没部2 8,29が夫々形成されている。
【0019】 一方、第2の筒状部3の支持穴10において、補強部材18の所定のリブ25 ,27が当接する部位に図示しない突条部が形成されており、図1に示すように 補強部材18が支持穴10に挿入された状態では、所定のリブ25,27の先端 部(陥没部28,29が位置する部位)が突条部を削りながら圧入されるように なっている。この場合、上述のように補強部材18が第2の筒状部3に挿入され るときに、所定のリブ25,27の先端が支持穴10の突条部を削り取るにして も、その削り粉は陥没部28,30内に封止されるので、補強部材18によるロ ックバー20の案内機能が削り粉により低下してしまうことはない。
【0020】 尚、前記圧縮コイルバネ15,ロックストッパー13,ロックバー20及び補 強部材18は第2の筒状部3の支持穴10から順に挿入して組立てられるように なっており、以て組立て行程の簡単化が図られている。
【0021】 第2の筒状部3の取付部11には湾曲状の固定金具30が取着されるようにな っており、これら取付部11及び固定金具30により図示しないステアリンダシ ャフトを貫通支持するチューブ31がボディ1に固定されるようになっている。 この場合、補強部材18の突出部23はチューブ31の穴部に嵌合するようにな っており、これにより補強部材とチューブ31とは一体化される。また、ステア リンダシャフトには図示しないロックホルダが溶接により固着されており、その ロックホルダに形成された穴部にロックバー20の先端が挿入するようになって おり、これにより、ステアリングシャフトひいてはステアリングホイールの回転 操作は禁止される。
【0022】 次に上記構成の作用について説明する。自動車を運転するためにシリンダ錠4 にイグニッションキー5を挿入した状態で「LOCK」位置から回転操作すると 、イグニッションキー5の回転操作に応じてシリンダ錠4から延びているカム軸 6が回転する。そして、イグニッションキー5が「LOCK」位置以外の操作位 置に切換えられると、カム7の回転によりロックストッパー13ひいてはロック バー20が反矢印A方向に移動し、それに伴ってロックバー20が反矢印A方向 に移動して補強部材18内に没入する。これにより、ステアリングホイールの回 転操作が許可される。このとき、図6に示すようにロッキングレバー16がロッ クストッパー13の係合溝17に係合するので、ロックストッパー13はその位 置に保持される。
【0023】 そして、自動車から降車するためにキーを「LOCK」位置に切換えると、カ ムが図1に示す位置に戻ってロックストッパー13の保持状態を解除する。この とき、ロックストッパー13はロッキングレバー16により保持されているので 、その位置から移動することはない。そして、イグニッションキー5をシリンダ 錠4から抜くと、ロッキングレバー16が揺動してロックストッパー13に対す るロッキングレバー16の付勢が解除されるので、ロックストッパー13は矢印 A方向に移動してステアリングシャフトとの係合が可能となる。
【0024】 要するに、上記実施例のものによれば、ボディ1はナイロン樹脂から形成され ているので、ボディが合金から形成されている従来例に比べて、全体を軽量化す ることができる。
【0025】 また、ロックバー20はボディ1に設けられた補強部材18により案内される ので、ロックバー20に大きな力が加わった場合であっても、その力は補強部材 18によって受けられる。これにより、ボディ1がナイロン樹脂から形成されて いるといっても、ロックバー20からの力はボディ1に直接印加されることはな いので、ボディ1が損傷してしまうことはない。
【0026】 さらに、補強部材18は、これの前後端部において第2の筒状部3に保持され ているので、補強部材18にロックバー20から大きな力が印加された場合に、 補強部材18ががたついてしまうことはない。
【0027】 また、補強部材18の突出部23はステアリングシャフト側のチューブ31に 嵌合しているので、補強部材18に加わる力をチューブ31側に分散することが できる。
【0028】 加えて、ボディ1においてロックストッパー13と対向する部位は一体構造で 閉鎖されているので、ロックストッパーをボディの裏側(第2の筒状部の奥壁側 )から挿入してからその部位を閉鎖部材で覆う構成と違って、閉鎖部材が破壊さ れることによりステアリングシャフトのロックが解除されてしまうことを効果的 に防止することが可能となる。
【0029】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案のステアリングロック装置によれば、 ボディを樹脂成形すると共に、ロックバーを案内する補強部材をボディに固着し たので、コストの上昇を生じることなく軽量化を図ることができるという優れた 効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部の断面図
【図2】一部を破断して示す側面図
【図3】補強部材の正面図
【図4】補強部材の平面図
【図5】補強部材の側面図
【図6】異なる作用状態で示す図1相当図
【符号の説明】
1はボディ、4はシリンダ錠、6はカム軸、7はカム、
13はロックストッパー、18は補強部材、20はロッ
クバーである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部操作に応じてボディから突出してス
    テアリングシャフト側と係合するロックバーを備えたス
    テアリングロック装置において、前記ボディを樹脂成形
    すると共に、前記ボディに前記ロックバーを案内するよ
    うに固着された補強部材を備えたことを特徴とするステ
    アリングロック装置。
JP2323791U 1991-03-15 1991-03-15 ステアリングロック装置 Expired - Lifetime JP2537511Y2 (ja)

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