JP4841228B2 - 錠装置 - Google Patents

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本発明は、ケーシング本体内に錠本体とローテータを収容し、このローテータの回転を適正なキー操作条件でのみ許容する錠装置に関する。
この種の従来の錠装置としては、特許文献1に開示されたものがある。この錠装置100は、図9に示すように、ケーシング本体101を有する。このケーシング本体101には部品収容室101aが形成されている。部品収容室101a内には、ハウジングケース103、シリンダ錠104、連結部材105,ローテータ106、ロックシャフト107、イグニッションスイッチ108等が収容されている。ハウジングケース103は、ケーシング本体101に固定されている。シリンダ錠104は、ハウジングケース103内に軸方向に移動自在で、且つ、押下位置で回転自在に収容されている。
ローテータ106は、連結部材105を介してシリンダ錠104に連結されている。ローテータ106は、シリンダ錠104の軸方向の移動が伝達されずに、回転のみが伝達されるようになっている。ロックシャフト107はローテータ106の回転位置によってステアリングシャフト(不図示)をロックする位置とロック解除する位置に変移する。
又、ケーシング本体101の外側にはソレノイドユニット110が固定されている。ソレノイドユニット110は、ケーシング本体101のロック用開口部101bより部品収容室101a内に導かれたロックレバー111を有する。そして、ソレノイド112への通電・非通電によってロックレバー111がローテータ106の回転を阻止する位置と、回転を許容する位置に変移する。
上記構成において、押下前のロック位置(初期位置)にあって、操作者が鍵穴にシリンダキー(不図示)を挿入せずに操作ノブ113を押圧操作すると、シリンダ錠104がハウジングケース103内を軸方向に移動して操作ノブ113が押下される。すると、制御部(不図示)は電子キー(不図示)と交信してID認証を行い、IDの一致を確認すると、電子キー操作モードに移行する。そして、制御部(不図示)がソレノイドユニット110をオン状態に制御し、ロックレバー111が回転阻止位置から回転許容位置に変移される。操作者が上記した押圧操作に引き続き、操作ノブ113を回転操作(ロック位置からACC位置、ON位置、スタート位置への回転操作)すると、その回転力によってシリンダ錠104が回転する。このシリンダ錠104の回転によってローテータ106が回転し、ロックシャフト107が変移し、ステアリングシャフト(不図示)が自由に回転できるようになる。
ところで、シリンダ錠104には一般にヒューズ部(不図示)が設けられる。そして、シリンダ錠104に過大な回転力が作用すると、ロックレバー111が破壊される前にシリンダ錠104がヒューズ部の箇所で破断し、ローテータ106が強制回転されるのを防止するようになっている。
特開2004−238840号公報
しかしながら、ソレノイドユニット110のロックレバー111は片持ち構造であることも相まって、ロックレバー111をシリンダ錠104のヒューズ部より強度的に明らかに強く作成するには困難を伴う。ロックレバー111の強度が弱いと、操作ノブ113への過大な回転力によってローテータ106が強制回転され、ステアリングシャフトが不適正なキー操作でロック解除されることになる。
そこで、ケーシング本体101がロックレバー111に近接するように構成し、ロックレバー111に作用するローテータ106の回転力をケーシング本体101で支えることが考えられるが、このような方法では、ケーシング本体101とソレノイドユニット110との組付けによって寸法のバラツキが生じても、ロックレバー111とケーシング本体101とが接触しないような隙間を形成する必要があるうえに、組付ける際にロック用開口部101bに正確に挿入しなければならず、組立性が悪化する。
そこで、本発明は、シリンダ錠に過大が回転力が作用すると、ロックレバーが破壊されることなく錠本体がヒューズ部の箇所で破断し、ローテータが強制回転されるのを確実に防止できる錠装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、
ケーシング本体に部品収容室と共にこの部品収容室を外部に開口するロック用開口部を設け、前記部品収容室に錠本体とこの錠本体に連結し、前記錠本体の回転によって回転可能なローテータとを収容し、前記ロック用開口部よりロック手段のロックレバーを前記部品収容室に配置して前記ローテータの回転を規制可能に設けた錠装置において、前記ロック手段のハウジングには、前記ロック用開口部に入り込み、且つ、前記ロックレバーの近傍を被うように突設された補強リブを設け、該ロックレバーを該ロック用開口部に挿入する際に、該補強リブがガイドとなって、ロックレバーとともにロック用開口部に挿入されることを特徴とする。

請求項2の発明は、請求項1記載の錠装置であって、前記補強リブは、前記ロックレバーの回転阻止位置と回転許容位置間の変移方向に沿って左右一対設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の錠装置であって、前記ロック手段は、適正なキー解除条件が満たされないと、ロックレバーを回転阻止位置に保持し、適正なキー解除条件を満たすると、前記ロックレバーを回転阻止位置から回転許容位置に変移させるソレノイドユニットであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ロックレバーに作用する回転力を補強リブで受けるため、ロックレバーの強度がアップする。また、ロックレバーとハウジングは、ケーシング本体に取り付けられる前に予め組みつけられるため、補強リブをロックレバーに近接配置することができる。そのため、錠本体に過大な回転力が作用すると、ロックレバーが破壊されることなく錠本体がヒューズ部の箇所で破断し、ローテータが強制回転されるのを確実に防止できる。又、ロック手段を外側からケーシング本体に組み付けする時に、補強リブがロックレバーをロック用開口部に挿入する際のガイドになるため、組み付け性が向上する。
請求項2の発明によれば、錠本体のいずれの方向の回転力に対してもロックレバーの強度アップとなる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明と同様の効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の錠装置をオートマチック車のステアリングロック装置に適用した場合を示し、図1はステアリングロック装置の分解斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図2のB−B線断面図、図4は図3のC−C線断面図、図5はソレノイドユニットの外観斜視図、図6はソレノイドユニットをケーシング本体に組み付けする過程を示す断面図である。
ステアリングロック装置1は、図1〜図3に示すように、車両に設けられるステアリングシャフト(不図示)の周辺に組み付けられたケーシング本体2と、このケーシング本体2の外周面に外側から組み付けされたロック手段であるソレノイドユニット3、キーインターロック手段4(図3に示す)及びスイッチユニット5とを備えている。
ケーシング本体2内には、軸方向に沿って部品収容室2aが形成されていると共に、部品収容室2aを外部に開口する第1ロック用開口部2b、第2ロック用開口部2c、スイッチ用開口部2d及びハンガー用開口部2eがそれぞれ形成されている。第1ロック用開口部2bと第2ロック用開口部2cの位置は、下記するローテータ14の軸方向に対してシフトした位置に設定されている。
部品収容室2a内には、キャップ10、ハウジングケース11、錠本体であるシリンダ錠12、復帰バネ13,ローテータ14、ハンガーロッド15、係合ロッド16、イグニッションスイッチ17等が収容されている。
キャップ10は、ケーシング本体2の部品収容室2aの開口位置の周辺位置で、ケーシング本体2の内周面とハウジングケース11の外周面の間にできるスペースに介在されている。
ハウジングケース11は、ケーシング本体2内に収容され、キャップ10をロックピン18によって固定することにより、軸方向の移動が規制される。また、ハウジングケース11の内部には軸方向に沿ってシリンダ収容室11aが設けられているとともに、ハウジングケース11の外周にはスイッチユニット5を位置決めする一対の位置決め突起36a,36bが設けられている。
シリンダ錠12は、ほぼ円柱形状を有し、シリンダ収容室11aに収容されている。シリンダ錠12の軸中心位置には軸方向に沿って鍵穴12aが形成されている。又、シリンダ錠12の軸方向のほぼ中央には、他の箇所より脆弱に形成されたヒューズ部12bが設けられている。シリンダ錠12の一端側はケーシング本体2より外側に突出し、この突出箇所に操作ノブ19(図2及び図3に図示)が固定されている。この操作ノブ19には鍵穴12aに連通する鍵穴入口19aが形成されている。操作ノブ19の鍵穴入口19aを介して鍵穴12aにシリンダキー(不図示)を挿入できる。シリンダ錠12は、ケーシング本体2に対し軸方向に移動自在で、且つ、押下位置では回転自在に支持されている。つまり、シリンダ錠12はロック位置にあって復帰バネ13のバネ力を受ける。そして、操作ノブ19やシリンダキー(不図示)の押下操作で復帰バネ13のバネ力に抗してシリンダ錠12を押下位置に変移し、押下位置において、操作ノブ19やシリンダキー(不図示)の回転操作でロック位置からACC位置、ON位置、スタート位置へと回転できるようになっている。又、シリンダ錠12の挿入先端部には連結用突起部20が設けられている。
復帰バネ13は、シリンダ錠12とローテータ14の間に介在され、このバネ力によってシリンダ錠12を押下前のロック位置(初期位置)側に付勢している。
ローテータ14は、ケーシング本体2に対して回転自在に支持され、その一端側がシリンダ錠12に、他端側がイグニッションスイッチ17にそれぞれ連結されている。ローテータ14とシリンダ錠12間は、ローテータ14の連結用嵌合溝21にシリンダ錠12の連結用突起部20が挿入されることによって連結されている。シリンダ錠12の押下前のロック位置(初期位置)では、ローテータ14の連結用嵌合溝21にシリンダ錠12の連結用突起部20が浅く挿入され、シリンダ錠12の押下後のロック位置では、ローテータ14の連結用嵌合溝21にシリンダ錠12の連結用突起部20が深く挿入されるようになっている。このような構成によって、シリンダ錠12の押下操作はローテータ14に伝達されず、回転操作のみがローテータ14に伝達されるようになっている。
又、ローテータ14にはカム部14aが設けられている。このカム部14aにはハンガーロッド15に係合されており、ローテータ14の回転によってハンガーロッド15が上下方向に変移する。ハンガーロッド15の上端にはリッド22との間に介在されたバネ23が配置されている。ハンガーロッド15の下部に固定された係合ロッド16は、ステアリングシャフト(不図示)に係合・離脱可能に設けられている。シリンダ錠12のロック位置では、係合ロッド16がステアリングシャフト(不図示)に係合する係合位置に、シリンダ錠12のACC位置、ON位置、スタート位置(共にロック解除位置)では、係合ロッド16がステアリングシャフト(不図示)に係合しない非係合位置に位置するようになっている。
ローテータ14には、第1回転規制部14bと第2回転規制部14cがそれぞれ設けられていると共に円板状突起部14dが設けられている。第1及び第2回転規制部14b,14cにはロックレバー26と第2ロック部材34がそれぞれ係脱自在に配置されているが、その構成については、下記に詳述する。
円板状突起部14dは、第1ロック用開口部2bと第2ロック用開口部2cの間のローテータ14の位置に設けられている。円板状突起部14dは、部品収容室2aの内周面との間に隙間ができない位置まで突出するほぼ円板状であるが、その一部に切欠部24が形成されている。この切欠部24は、部品収容室2aの入口側に配置されるロックレバー26に干渉することなくローテータ14を挿入できる大きさに設定されている。
図1〜図3、図4及び図5に示すように、ソレノイドユニット3は、第1ロック用開口部2bを塞ぐようにしてケーシング本体2の外周面にボルト25で固定されている。ソレノイドユニット3は、ハウジング27と、ハウジング27内に配置された電磁ソレノイド28と、この電磁ソレノイド28への電源のオン・オフによって変位するロックレバー26とを備えている。ハウジング27には、その上端にケーシング本体2の上部に突出する庇部27cが形成され、この庇部27cはケーシング本体2に形成された凹部である庇支持部2gに内面側から支持されるとともに、下端はケーシング本体2の受け部2fに当接するよう構成される。また、その一端側に一対の掛止部27a,27aが突設されていると共に、ロックレバー26の近傍位置に補強リブ27b,27bが設けられている。この補強リブ27b,27bは、ロックレバー26の回転阻止位置と回転許容位置間の変移方向に沿って左右一対設けられている。ロックレバー26は、第1ロック用開口部2bより部品収容室2aに配置されている。ロックレバー26は、電磁ソレノイド28への電源オン時には第1回転規制部14bの回転軌跡外の回転許容位置(図3の実線位置)に、電源オフ時には第1回転規制部14bの回転軌跡内の回転阻止位置(図3の仮想線位置)にそれぞれ変移される。
ソレノイドユニット3は、制御部(不図示)の制御信号に基づいて駆動される。制御部(不図示)は、下記するキー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2が共にオンになったとき、及び、キー挿入検知スイッチSW1がオフ、ノブ操作検知スイッチSW2がオンで、且つ、電子キー(不図示)との交信によりIDの認証確認がされた時にソレノイドユニット3に通電するよう制御する。
キーインターロック手段4は、ケーシング本体2にジョイントケース30、クリップ31、ビス32を用いて固定されている。キーインターロック手段4は、二重ケーブル33の先端に固定された第2ロック部材34を有し、この第2ロック部材34は第2ロック用開口部2cより部品収容室2aに配置されている。二重ケーブル33を介して第2ロック部材34を操作し、自動車の自動変速機のシフトレバー(不図示)がニュートラル位置とパーキング位置以外に位置する場合には、第2ロック部材34を回転阻止位置に、シフトレバー(不図示)がニュートラル位置かパーキング位置に位置する場合には、第2ロック部材34を回転許容位置に位置させる。
スイッチユニット5は、ケーシング本体2にネジ35で固定されており、スイッチ用開口部2d内に配置されている。スイッチ用開口部2d内に配置されたスイッチユニット5は、ハウジングケース11の一対の位置決め突起36a,36bによってハウジングケース11に対して位置決めされている。スイッチユニット5は、スイッチハウジング37とこれに固定されたキー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2とを備え、各スイッチSW1,SW2のプッシュ部(特に、符号を付さず)は、内部バネのバネ力によってスイッチハウジング37より下方に突出している。
キー挿入検知スイッチSW1は、シリンダ錠12の孔38内に配置されたプッシュブロック39と、シリンダ錠12の孔38又はハウジングケース11の孔40内に配置された第1スライダ41と、ハウジングケース11の孔40内に配置された第2スライダ42を介してシリンダキーの挿入の有無を検知可能とされている。そして、シリンダ錠12の鍵穴にシリンダキー(不図示)が完全に挿入された場合に、オンする。
ノブ操作検知スイッチSW2は、シリンダ錠12のテーパ面43とハウジングケース11の孔44内に配置されたスライダ45によってシリンダ錠12の軸方向の変移を検知可能とされている。そして、操作ノブ19の押圧操作によってシリンダ錠12が軸方向に押下された場合にオンする。キー挿入検知スイッチSW1とノブ操作検知スイッチSW2の検知情報は、制御部(不図示)に出力される。
上記したステアリングロック装置1の作用を説明する。シリンダ錠12は、図2及び図3に示すように、押下前のロック位置(初期位置)に位置するものとする。この初期位置では、キー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2が共にオフであり、ソレノイドユニット3のロックレバー26が回転阻止位置(図2の仮想線位置)に位置する。そして、係合ロッド16はステアリングシャフト(不図示)の係合位置に位置し、ステアリングシャフト(不図示)がロックされている。
この押下前のロック位置(初期位置)にあって、操作者がシリンダ錠12を回転させるべく操作ノブ19に回転力を作用してもシリンダ錠12を回転(ロック位置からACC位置、ON位置、スタート位置へ回転)させることはできない。
押下前のロック位置(初期位置)にあって、操作者が鍵穴12aにシリンダキー(不図示)を挿入せずに操作ノブ19を押圧操作すると、シリンダ錠12がハウジングケース11内を軸方向に移動して操作ノブ19が押下される。この移動において、キー挿入検知スイッチSW1はオフ位置を維持するが、ノブ操作検知スイッチSW2がオフ位置からオン位置になる。ノブ操作検知スイッチSW2がオンすると、制御部(不図示)は電子キー(不図示)と交信してID認証を行い、IDの一致を確認すると、電子キー操作モードに移行する。そして、制御部(不図示)がソレノイドユニット3をオン状態に制御し、ロックレバー26が回転許容位置(図3の実線位置)に変移される。
操作者が上記した押圧操作に引き続き、操作ノブ19を回転操作(ロック位置からACC位置、ON位置、スタート位置への回転操作)すると、その回転力によってシリンダ錠12が回転する。このシリンダ錠12の回転によってローテータ14が回転し、係合ロッド16が非係合位置に変移される。これによりステアリングシャフト(不図示)が自由に回転できるようになる。
また、押下前のロック位置(初期位置)にあって、操作者が鍵穴12aにシリンダキー(不図示)を挿入して操作ノブ19を押圧操作すると、シリンダ錠12がハウジングケース11内を軸方向に移動して操作ノブ19が押下される。シリンダキー(不図示)の鍵穴12aへの挿入によって、キー挿入検知スイッチSW1がオフ位置からオン位置になる。又、シリンダ錠12の軸方向への移動によって、ノブ操作検知スイッチSW2がオフ位置からオン位置になる。キー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2が共にオンすると、補助操作モードに移行する。そして、制御部(不図示)がソレノイドユニット3をオン状態に制御し、ロックレバー26が回転許容位置(図3の実線位置)に変移される。
操作者が上記した押圧操作に引き続き、操作ノブ19を回転操作(ロック位置からACC位置、ON位置、スタート位置への回転操作)すると、その回転力によってシリンダ錠12が回転する。このシリンダ錠12の回転によってローテータ14が回転し、係合ロッド16が非係合位置に変移される。これによりステアリングシャフト(不図示)が自由に回転できるようになる。
また、押下前のロック位置(初期位置)にあって、適正なキー解除条件を満たすことなく、操作ノブ19を押下操作し、且つ、強制的に操作ノブ19を回転しようとした場合には、この強制回転力がシリンダ錠12を介してローテータ14に伝達され、この回転力をロックレバー26で受けることになる。ロックレバー26は、一対の補強リブ27b,27bで見かけ上の強度が大きいために、ロックレバー26が破壊される前にシリンダ錠12がヒューズ部12bの箇所で確実に破断する。これにより、ローテータ14が強制回転されることがない。
また、操作ノブ19がACC位置、ON位置、スタート位置のいずれかに位置する場合にあって、自動車の自動変速機のシフトレバー(不図示)がニュートラル位置とパーキング位置以外に位置する時には、第2ロック部材34が回転阻止位置に位置する。従って、操作ノブ19の回転操作によってシリンダ錠12をACC位置からロック位置に戻すことができない。自動車の自動変速機のシフトレバー(不図示)がニュートラル位置かパーキング位置に位置する時には、第2ロック部材34が回転許容位置に位置する。従って、操作ノブ19の回転操作によってシリンダ錠12をACC位置からロック位置に戻すことができる。操作ノブ19が押下後のロック位置に戻ると、シリンダ錠12に復帰バネ13のバネ力が作用して操作ノブ19が押下前のロック位置(初期位置)に戻る。
次に、ステアリングロック装置1の大まかな組み付け手順を説明する。まず、ケーシング本体2のハンガー用開口部2eより部品収容室2a内にハンガーロッド15とこれに固定した係合ロッド16を挿入し、バネ23を挿入してリッド22でハンガー用開口部2eを閉じる。
次に、ケーシング本体2の部品収容室2aにローテータ14を挿入し、ローテータ14の先端をハンガーロッド15と係合ロッド16の孔16aに通す。
一方、ローテータ14の連結用嵌合溝21に復帰バネ13を仮組み付けする。そして、キャップ10、ハウジングケース11をシリンダ錠12に組み付け、このシリンダ錠12を部品収容室2aに挿入する。この挿入過程で、シリンダ錠12の連結用突起部20をローテータ14の連結用嵌合溝21に挿入し、その後、キャップ10をケーシング本体2にロックピン18で固定する。
次に、ケーシング本体2の外側よりソレノイドユニット3やキーインターロック手段4を組み付ける。
又、ケーシング本体2の部品収容室2aにイグニッションスイッチ17を挿入しつつ、孔16aに通したローテータ14の先端をイグニッションスイッチ17に連結する。
上記組み付け過程中のソレノイドユニット3の組み付けは、図6に示すように、ケーシング本体の所定位置に一対の掛止部27a,27aを引っ掛け、一対の掛止部27a,27aを中心にソレノイドユニット3をケーシング本体2の外周面に密着させる。すると、一対の補強リブ27b,27bと共にロックレバー26が第1ロック用開口部2bに入り込む。このとき図4に示すように、ソレノイドユニット3は掛止部27a,27aの挿入前において、庇部27cと下端に上下方向が規制されるため、確実に掛止部27a,27aを所定位置に挿入することができる。
以上、ステアリングロック装置1では、ソレノイドユニット3のハウジング27に、第1ロック用開口部2bに入り込み、且つ、ロックレバー26の近傍を被う補強リブ27b,27bを設けたので、ロックレバー26に作用する回転力を補強リブ27b,27bで受けるため、ロックレバー26の見かけ上の強度がアップする。また、ロックレバー26とハウジング27は、ケーシング本体2に取り付けられる前に予め組みつけられるため、補強リブ27bをロックレバー26に近接配置することができる。そのため、シリンダ錠12に過大が回転力が作用すると、ロックレバー26が破壊されることなくシリンダ錠12がヒューズ部12bの箇所で破断し、ローテータ14が強制回転されるのを確実に防止できる。又、ソレノイドユニット3を外側からケーシング本体2に組み付けする時に、補強リブ27b,27bがロックレバー26を第1ロック用開口部2bに挿入する際のガイドになるため、組み付け性が良い。更に、ロックレバー26がケーシング本体2に当たることがないので、ロックレバー26を損傷することがない。また、ソレノイドユニット3を不正手段によりこじ開けようとしても補強リブ27b、27bが確実にケーシング本体2に係止するため、回転方向の脱落を防止するとともに、ソレノイドユニット3の庇部27cとケーシング本体の受け部2fがケーシング本体2とソレノイドユニット3の隙間を遮蔽するため、補強リブおよびロックレバー26の破壊を確実に防止できる。
この実施形態では、ロックレバー26の左右位置に一対の補強リブ27b,27bが設けられているので、シリンダ錠12のいずれの方向の回転力に対してもロックレバー26の強度アップとなる。
この実施形態では、ロック手段は、適正なキー解除条件を満たさないと、ロックレバー26を回転阻止位置に保持し、適正なキー解除条件を満たすと、ロックレバー26を回転阻止位置から回転許容位置に変移させるソレノイドユニット3であるが、ロック手段をソレノイドユニット3以外にて構成しても良い。
又、この実施形態では、ソレノイドユニット3の他にキーインターロック手段4を備えているが、キーインターロック手段4を付設しないものでも本発明を適用可能である。
尚、この実施形態では、錠装置がステアリングロック装置1の場合を説明したが、ステアリングロック装置以外のものであっても同様に本発明を適用できることはもちろんである。
次に、本発明の別態様を図7、図8に基づいて説明する。図7は本態様のステアリングロック装置の分解斜視図、図8は図3のC−C線に相当する部位の断面図である。
図7〜図8において、本態様と前記一実施形態を比較すると、ソレノイドユニット3のハウジング27の形状と、ケーシング本体2のハウジング27が組付けられる部位の形状が相違する。つまり、本態様では、ケーシング本体2のハウジング27が組付けられる部位に庇部2hが形成され、この庇部2hの先端部分がハウジング27の上端部分27dの端面に当接するように構成されており、庇部2hがソレノイドユニット3のハウジング27の一部分を構成するように形成されている。また、ハウジング27の下端は前記一実施形態と同様にケーシング本体2の受け部2fに当接するよう構成される。
なお、他の構成は、前記一実施形態と同じであるため、説明を省略する。図面の同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。
本態様においても、前記一実施形態で得られる作用効果と同様に、ソレノイドユニット3のハウジング27に、第1ロック用開口部2bに入り込み、且つ、ロックレバー26の近傍を被う補強リブ27b,27bを設けたので、ロックレバー26に作用する回転力を補強リブ27b,27bで受けるため、ロックレバー26の見かけ上の強度がアップする。そのため、シリンダ錠12に過大が回転力が作用すると、ロックレバー26が破壊されることなくシリンダ錠12がヒューズ部12bの箇所で破断し、ローテータ14が強制回転されるのを確実に防止できる。
本発明の一実施形態を示し、ステアリングロック装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図2のB−B線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図3のC−C線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、ソレノイドユニットの外観斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、ソレノイドユニットをケーシング本体に組み付けする過程を示す断面図である。 本発明の別態様を示し、ステアリングロック装置の分解斜視図である。 本発明の別態様を示し、図3のC−C線に相当する部位の断面図である。 従来例のステアリングロック装置の断面図である。
符号の説明
1 ステアリングロック装置(錠装置)
2 ケーシング本体
2a 部品収容室
2b 第1ロック用開口部
3 ソレノイドユニット(ロック手段)
12 シリンダ錠(錠本体)
14 ローテータ
26 ロックレバー
27 ハウジング
27b 補強リブ

Claims (3)

  1. ケーシング本体に部品収容室と共にこの部品収容室を外部に開口するロック用開口部を設け、前記部品収容室に錠本体とこの錠本体に連結し、前記錠本体の回転によって回転可能なローテータとを収容し、前記ロック用開口部よりロック手段のロックレバーを前記部品収容室に配置して前記ローテータの回転を規制可能に設けた錠装置において、
    前記ロック手段のハウジングには、前記ロック用開口部に入り込み、且つ、前記ロックレバーの近傍を被うように突設された補強リブを設け
    該ロックレバーを該ロック用開口部に挿入する際に、該補強リブがガイドとなって、ロックレバーとともにロック用開口部に挿入されることを特徴とする錠装置。
  2. 請求項1記載の錠装置であって、
    前記補強リブは、前記ロックレバーの回転阻止位置と回転許容位置間の変移方向に沿って左右一対設けられていることを特徴とする錠装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の錠装置であって、
    前記ロック手段は、適正なキー解除条件が満たされないと、ロックレバーを回転阻止位置に保持し、適正なキー解除条件が満たされると、前記ロックレバーを回転阻止位置から回転許容位置に変移させるソレノイドユニットであることを特徴とする錠装置。
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